JP3021614B2 - メモリ素子 - Google Patents

メモリ素子

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JP3021614B2
JP3021614B2 JP2300161A JP30016190A JP3021614B2 JP 3021614 B2 JP3021614 B2 JP 3021614B2 JP 2300161 A JP2300161 A JP 2300161A JP 30016190 A JP30016190 A JP 30016190A JP 3021614 B2 JP3021614 B2 JP 3021614B2
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    • G11C11/21Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements
    • G11C11/22Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using ferroelectric elements
    • G11C11/223Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using ferroelectric elements using MOS with ferroelectric gate insulating film
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B41/00Electrically erasable-and-programmable ROM [EEPROM] devices comprising floating gates

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、有機物超薄膜を用いたメモリ素子に関す
る。
[従来の技術] エレクトロニクス分野に於けるLSI技術の進歩の段階
が、超微細化の方向に進み、現在の材料及び製造技術で
はその限界が既に認識されだしている近年、メゾスコピ
ック領域に関する理解がますます重要になりつつある。
ここで、メゾスコピック領域とは、量子力学が支配する
ミクロな領域とマクロな領域との中間領域である。
このメゾスコピック領域の素子を作製するために、分
子エレクトロニクスという研究分野が生まれた。この分
野に於いて、LB(ラングミュア・ブロジェット)膜の研
究及びその応用に強い関心が寄せられている。ここで、
LB膜とは、有機物超薄膜作製法の一つであるLB法を用い
て常温,常圧の条件下で分子オーダ、即ちオングストロ
ームオーダで規則正しく分子を配列して作製した膜の総
称である。
一般に、親水性基と疎水性基の双方を持つ分子を水面
に展開すると、親水性基を水面に接した形で単分子膜を
形成する。このようにしてできた単分子膜に絶えず一定
の圧力を加え、それと共に基板を水中で上下運動させる
ことにより、基板上に単分子膜を何層にも累積させるこ
とができる。LB膜は、通常、以上のような方法で作製さ
れる。
一般に、有効物分子集合体は、電子が動き難い。従っ
て、その電子の動き難さ、即ち絶縁性をより制御された
形で用いるためには、このLB法を用いて薄膜化すること
が第1に考えられる。このような有機物超薄膜の応用と
して、例えば、特願平2−32703号に、第8図に示すよ
うに、MIM素子100をスイッチング素子として用い、それ
とキャパシタ102を直列接続して成るメモリセルのメモ
リ電荷量を、キャパシタ102に接続されたn−MOSトラン
ジスタ104及びp−MOSトランジスタ106を介して読み出
し、電流計108により読出すメモリ素子が開示されてい
る。なお、図中の参照番号110は、書き込み電極であ
る。
ここで、MIM素子100の絶縁膜(I)には有機物超薄膜
を用いているため、素子にはトンネル電流が流れ、その
非線形性により極めて単純な回路構成でクロストークを
除去することができる。また、MIM素子100の上下電極
(M)を同種金属にすることにより、対称のポテンシャ
ル障壁を形成し、正負対称のスイッチング特性を持たせ
ることができる。従って、1つのメモリセルに最低3値
の情報を記録することができ、ニューラルネットワーク
等の論理演算素子への応用が期待されている。
[発明が解決しようとする課題] このような機能は、基本的には、有機物超薄膜の特性
に負うものである。しかし、実際に素子を作製する場合
には、有機物超薄膜プロセスは、所謂無機半導体製造プ
ロセスと基本的に異なるため、工程数が増えたり、作業
が複雑化し、コスト増加、歩留まり低下等の可能性があ
る。従って、従来の半導体製造プロセスの内、有機物超
薄膜プロセスで置き換えられるところは、積極的に置き
換える必要がある。
本発明は、半導体製造プロセスの内、有機物超薄膜プ
ロセスで置き換え得るところを積極的に置き換えること
により、工程数減少、作業の簡略化を可能とするメモリ
素子を提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明によるメモリ素子は、導電体(M)−絶縁体
(I)−導電体(M)の積層構造で構成された非線形導
電率を持ったMIM素子と、上記MIM素子に一端が接続さ
れ、他の一端が書き込み電極に接続された電荷保持特性
をもった電荷保持素子と、上記MIM素子と電荷保持素子
との接続点にゲートが接続された電界効果トランジスタ
とを備え、上記電界効果トランジスタのゲート絶縁膜を
有機物超薄膜により形成したことを特徴とする。
また、本発明によるメモリ素子は、電荷保持特性を持
った電荷保持素子と、上記電荷保持素子の一端にゲート
が接続された電界効果トランジスタと、上記電荷保持素
子の他の一端に接続された書き込み電極とを備え、上記
電界効果トランジスタのゲート絶縁膜を有機物超薄膜に
より形成したことを特徴とする。
[作用] LB法は有機物超薄膜の絶縁性をより制御された形で発
現させるために有効な方法である。一方、従来の半導体
素子では、シリコン熱酸化膜(SiO2)が良好に絶縁性を
持つため広く利用されている。特に、MOSトランジスタ
のゲート絶縁膜として用いられ、このことはシリコンプ
レーナIC技術の重要なポイントとなっている。従って、
MOSトランジスタのゲート絶縁膜として、LB法で作成し
た有機物超薄膜を用いることは、前述したように有機物
超薄膜MIM素子と無機半導体素子とを複合させたメモリ
素子を作製する場合、工程数減少、作業の簡略化によっ
て極めて有効な方法となる。
また、LB膜な、任意の電極の上に数10オングストロー
ムの厚さで作製することができ、これを用いてMIM素子
を作るとトンネル電流が流れる。トンネル電流は、電圧
に対して極めて高次の非線形性を示すため、大略的に言
えば、LB膜は比較的低電圧では絶縁膜として作用し、比
較的高電圧では導電性膜として作用する。従って、この
ようなLB膜をMOSトランジスタのゲート絶縁膜として用
いると、単純にゲートをチャネルから絶縁する他に、ス
イッチング素子として能動的な動作もするために、小さ
な素子面積に多くの機能を詰め込むことができる。即
ち、集積度のより高いICを作ることも容易になる。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図は第1の実施例のメモリ素子の構造を示すため
の断面図であり、第2図はこのメモリ素子の電気的等価
回路である。
即ち、ポリイミドLB(ラングミュア・ブロジェット)
膜を絶縁層(I層)として用いた導電体(M)−絶縁体
(I)−導電体(M)素子(以降、MIM素子と略す)10
と、PZT(PbZnO3−PbTiO3固溶体)強誘電体キャパシタ1
2が直列に接続され、その接続点にn−チャネルFET(電
界効果トランジスタ)14のゲート電極が接続された構造
になっている。
このメモリ素子は、p型Si基板16上に作り込まれてい
るため、FET14はn−チャネルとなっているが、ソース
拡散領域18及びドレイン拡散領域20を、基板16の一部に
形成したnウェル領域内に作り込むことにより、p−チ
ャネルFETとすることも可能である。また、PZT膜22は、
スパッタリング法により作製され、厚みは1μmであ
る。MIM素子10,PZT強誘電体キャパシタ12,及びn−チャ
ネルEFT14の間の接続には、Al電極24が用いられるが、
他の金属、あるいは多結晶シリコン等、導電体物質なら
何れも用いることができる。
ポリイミドLB膜26は、鈴木等の方法(電気学会論文誌
A,106巻9号,P435(昭61−9))に従って作製されるこ
とができる。このポリイミドLB膜26の厚みは、7分子層
(28オングストローム)である。このポリイミドLB膜26
には、トンネル電流が流されることが確認されている。
第2図のポリイミドLB膜MIM素子と等価なMIM素子のみ
を作製して、その電流−電圧特性(I−V特性)を測定
した結果を第3図に示す。図中、実線Aが実測値を示
す。電極は直径3mmの円とした。シモンズの方法(J.G.S
immons,J.Appl.Phys.,Vol.34,No.6,P.1793(1963))に
よると、充分に薄い絶縁膜を電子がトンネルする際、ト
ンネル電流jと印加電圧Vの関係は、次の(1)式によ
うになる。
j=j0{exp(−A1/2) −(+eV)exp[−A(+eV)1/2]} …(1) ここで、 (但し、V(x)は電極のフェルミ面から見た絶縁膜の
ポテンシャルであり、S1,S2は絶縁膜の各端面のx座標
(x座標は膜の垂直方向)であり、ΔS=S2−S1、即ち
絶縁膜の厚みである)。
また、Al電極の表面にできた自然酸化膜(Al2O3)は
容量の測定からその厚みが29オングストローム、またそ
のエネルギ障壁の高さが4.3eVであることから存在を無
視することができず、ポリイミドLB膜と複合した形で絶
縁膜として作用すること、またポリイミドLB膜のエネル
ギ障壁の高さが120オングストローム厚の素子を流れる
ファウラーノルドハイム電流の解析から0.65eVと見積ら
れたことを考慮して、(1)式からトンネル電流理論値
を計算した結果が第3図中に破線B(各計算値を×で示
す)に示されている。但し、この理論値の絶対値は、実
測値に最もよく一致するようなj0を任意に選んだもので
ある。また、高電圧部に於いてはポリイミドLB膜は存在
しない。即ち、自然酸化(Al2O3)膜のみが絶縁膜とし
て作用しているMIM素子のI−V特性(破線C)に制限
されている。
従って、本実施例で作製したメモリ素子のポリイミド
LB膜MIM素子10には、トンネル電流が支配的に流れてい
る。このトンネル電流は極めて高次の非線形性を持って
いるため、このMIM素子10は良好なスイッチング素子と
して作用し、スイッチング闘値は0.7Vである。
そこで、第1の書き込み電極28に、第2の書き込み電
極30に対して1Vの電位差で100μsの矩形パルスを印加
すると、PZT強誘電体キャパシタ12には0.5Vの電圧が保
持される。
このPZT強誘電体キャパシタ12への電圧書き込みの
後、第2の書き込み電極30とソース端子32を同電位に
し、それに対してドレイン端子34に2Vの電圧を印加する
と、ドレイン−ソース間に電流が流れることから、PZT
強誘電体キャパシタ12の保持電圧をそれにより確認する
ことができる。
第1図に示したような構造のメモリ素子を作製する場
合、ポリイミドLB膜MIM素子10の絶縁膜として用いられ
たポリイミドLB膜が同時にn−チャネルFET14のゲート
絶縁膜としても利用されているため、ゲート酸化膜作製
工程及びそのエッチング工程が不要となり、作製プロセ
スを極めて簡略化することができる。
また、n−チャネルFET14のゲート絶縁膜(ポリイミ
ドLB膜)を誘電体としたキャパシタンスC0が、ポリイミ
ドLB膜の厚みが薄いために大きくなり、その結果、FET
のスイッチング闘値電圧VTが低くなる。従って、PZT強
誘電体キャパシタ12の保持電圧を比較的低くしておいて
も容易に読出すことができる。そのため、メモリ書き込
み電圧が低く抑えられること、それにより消費電力や発
熱を低く抑えられること、また書き込み時間を短くする
こと、等のメモリ素子にとって望ましい要件を実現する
ことができる。
本実施例の重要な点は、ポリイミドLB膜MIM素子10に
用いられる絶縁膜と、n−チャネルFET14のゲート絶縁
膜とが同一のプロセスで作製された同一の物質からなっ
ているということであり、その他の部分の構造やプロセ
スは様々な場合が可能である。また、このように用いら
れる絶縁膜は、トンネル電流が流れる程度の厚みで電極
間を絶縁できる物質であればどの様なものでも良く、特
に高分子有機化合物分子をLB法によって膜化したものが
有効である。また、PZT強誘電体キャパシタ12を構成す
るPZT膜22もこれに限定されるものではなく、他の誘電
体又は強誘電体を用いることも可能である。特に、Si
O2,Al2O3,Si3N4,Ta2O5,PbNb2O6,KNbO3,BaTiO3,PbTa2O6,
PbTiO3,Cd2Nb2O7,SbSI,NaNO2,PLZT(PZTにLaを添加した
もの),ポリフッ化ビニリテン(PVDF),又はフッ素を
含む有機重合体が有効である。
第4図は本発明の第2の実施例のメモリ素子の構造を
示すための断面図であり、第5図はこのメモリ素子の電
気的等価回路である。これらの図に於いて、第1図及び
第2図と同一のものには同一の参照番号を付すものとす
る。
即ち、第1の実施例のメモリ素子にp−チャネルFET3
6を追加し、そのゲート電極をn−チャンネルFET14のゲ
ート電極に接続した形となっている。
このような構成とすると、PZT強誘電体キャパシタ12
に正及び負の2種類の電圧を保持させることができる。
例えば、第2の書き込み電極30に対して1Vの電位差で10
0μsの矩形パルスを第1の書き込み電極28に印加する
と、第2の書き込み電極30を基準にして、+0.5Vの電圧
がPZT強誘電体キャパシタ12に保持される。この場合、
第2の書き込み電極30とn−チャネルFET14のソース端
子(N)32を同電位とし、それに対してドレイン端子
(N)34に+2Vの電圧を印加すると、ドレイン端子34と
ソース端子32との間に電流が流れ、これによりPZT強誘
電体キャパシタ12に正の電圧が保持されたことが確認さ
れることができる。
一方、上記の場合と正負対称の電位差を第1及び第2
の書き込み電極28,30間に印加すると、PZT強誘電体キャ
パシタ12には、第2の書き込み電極30に対して−0.5Vの
電圧が保持される。これは、第2の書き込み電極30とp
−チャネルFET36のドレイン端子(P)38を同電位と
し、それに対してソース端子(P)40に−2Vの電圧を印
加した時に、ドレイン端子38とソース端子40との間に電
流が流れるかどうかにより、PZT強誘電体キャパシタ12
に負の電圧が保持されたことが確認できる。
このようにして、本第2の実施例のメモリ素子にあっ
ては、正及び負の電圧を保持し、且つそれを読出すこと
ができる。また、電圧を保持していない状態も情報の1
つと考えれば、メモリ素子1つにつき最低3つの情報を
記録し、且つ読出すことが可能となる。従って、このよ
うな構造のメモリ素子を多数並べたメモリICを作製した
場合、単位面積当り、あるいは1チップ当りに記録され
る情報の数を極めて増加させることができる。
また、同一のメモリ素子に正又は負の情報を任意に記
録できるということは、ニューラルネットワーク等の論
理演算回路への応用する際に極めて有益な要件となる。
なお、p型Si基板16上にpチャネルFET36を作り込む
ために、このFET36は、第4図に示すように、ソース拡
散領域42及びドレイン拡散領域44を、基板16の一部に形
成したnウェル領域46内に作り込むことにより作製され
ている。
第6図は本発明の第3の実施例のメモリ素子の構造を
示すための断面図であり、第7図はこのメモリ素子の電
気的等価回路である。これらの図に於いて、第1図及び
第2図と同一のものには同一の参照番号を付すものとす
る。
即ち、本実施例のメモリ素子は、第1実施例のメモリ
素子の第1の書き込み電極28を省いた構造となってい
る。この場合でも、各端子への供給電圧を適当に選択す
ることにより、n−チャネルFET14のゲート絶縁膜とし
て作用されているポリイミドLB膜26が、第1の実施例で
用いられたポリイミドLB膜MIM素子10の絶縁膜(I層)
と等価の作用をする。その場合の必要な条件は、第2の
書き込み電極30のソース端子32及びドレイン端子34より
も高い電位にし、且つn−チャネルFET14のゲート絶縁
膜には、そのトンネルスイッチング闘値よりも高い電位
差がかかるようにすることである。例えば、ソース端子
32を基準にしてドレイン端子34に+0.2Vの直流電圧を印
加しながら、第2の書き込み電極30に1V,100μsの矩形
パルスを印加することにより、第2の書き込み電極30を
基準にして+0.5Vの電圧がPZT強誘電体キャパシタ12に
保持されることができる。これは、n−チャネルFET14
のnチャネルを流れる電子の内、ゲート絶縁膜の厚み方
向の速度成分を持つものがゲート絶縁膜(ポリイミドLB
膜)をトンネル伝導してPZT強誘電体キャパシタ12を充
電したためである。
従って、本第3の実施例では、n−チャネルFET14は
単なる電圧感知素子としてのみでなく、電流制御(スイ
ッチング)素子としての作用も持っている。従って、単
位面積当りの機能の数が増えるため、集積度あるいは歩
留まり向上にとって有利な素子構成である。また、配線
パターンもより単純になるため、作製プロセスが単純に
なり、また駆動回路構成も単純になる。
なお、上記第1乃至第3の実施例では、メモリ素子を
作り込む半導体基板となる半導体としてp型Siを例にと
って説明したが、本発明はそれに限定されるものではな
く、AlP,AlAs,AlSb,GaP,GaAs,GaSb,InP,InAs,InSb,等、
化合物半導体基板全てのものを用いることができる。
ところで、GaAs半導体ICは、その高易動度のため高速
信号処理用ICへの応用が期待されているが、VLSI化にと
って重要なデバイスであるIGFET(Iusulated Gate FE
T、ゲート電極がチャネルから絶縁されているFETのこ
と)の特性が充分に改善されないため、その実現には至
っていない。
GaAsの表面を高温プロセスにより酸化すると多数の界
面準位が形成され、デバイスが動作しなかったり、大き
なドリフトを示すといった問題があった。LB法による
と、プラズマCVD法や陽極酸化法に比べて穏やかに絶縁
膜を形成することができる。従って、化合物半導体を用
いたIGEFT開発にとって重要なプロセス技術となり得
る。
そこで第4図の実施例として、GaAs基板を用いて、メ
モリ素子を構成することができる。本第4の実施例のメ
モリ素子は、濃度5×1016cm-3にSドープされたn−Ga
As活性層上にポリイミドLB膜7分子層を製膜し、その上
にAl電極を蒸着してそれをゲート電極としてメモリ素子
を構成することができる。この場合、n−GaAsとポリイ
ミドLB膜絶縁層の界面にできた界面準位は1×1011cm-2
eV-1と非常に低く抑えることができる。ゲート長2μm,
ゲート幅300μmの時、2GHzに対する相互コンダクタン
スGm0=10msとなる。
従って、PZT強誘電体キャパシタ12に保持されたメモ
リ電圧をこのGaAs−IGFETで読出す場合、そのソース−
ドレイン間にかけるバイアス電圧は、Si−FETの場合よ
り充分に短くても動作し、即ち読み出し速度が大幅に増
加する。これは、GaAsのキャリヤ易動度がSiのそれに比
べて大きいためである。従って、第3の実施例で示した
ようにFETのチャネルからゲート絶縁膜を経由してPZT強
誘電体キャパシタに電荷を書き込むメモリ書き込みの場
合も、Si半導体の場合より書き込み速度が大幅に増加す
る。
また、GaAsは、直接遷移型半導体のため、上記メモリ
素子と同一の半導体基板上に発光素子を作り込むことが
できる。従って、極めて高集積度のOEIC、あるいは制御
機能の付加された光素子、又は光情報ネットワーク等へ
の幅広い応用が期待される。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明によれば、半導体製造プロ
セスの内、有機物超薄膜プロセスで置き換え得るところ
を積極的に置き換えることにより、工程数減少、作業の
簡略化を可能としたメモリ素子を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例の構造を示す断面図、第
2図は第1の実施例の電気的等価回路、第3図は第1の
実施例に用いられるMIM素子の電流−電圧特性図、第4
図は本発明の第2の実施例の構造を示す断面図、第5図
は第2の実施例の電気的等価回路、第6図は本発明の第
3の実施例の構造を示す断面図、第7図は第3の実施例
の電気的等価回路、第8図は従来のメモリ素子の電気的
等価回路図である。 10……ポリイミドLB膜MIM素子、12……PZT強誘電体キャ
パシタ、14……n−チャネルFET、26……ポリイミドLB
膜、36……p−チャネルFET。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/10 H01L 29/788 H01L 29/792 H01L 29/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電体−絶縁体−導電体の積層構造で構成
    された非線形導電率を持ったMIM素子と、 上記MIM素子に一端が接続され、他の一端が書き込み電
    極に接続された電荷保持特性をもった電荷保持素子と、 上記MIM素子と電荷保持素子との接続点にゲートが接続
    された電界効果トランジスタと、 を備え、 上記電界効果トランジスタのゲート絶縁膜を有機物超薄
    膜により形成したことを特徴とするメモリ素子。
  2. 【請求項2】電荷保持特性を持った電荷保持素子と、 上記電荷保持素子の一端にゲートが接続された電界効果
    トランジスタと、 上記電荷保持素子の他の一端に接続された書き込み電極
    と、 を備え、 上記電界効果トランジスタのゲート絶縁膜を有機物超薄
    膜により形成したことを特徴とするメモリ素子。
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