JP3021009B2 - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP3021009B2
JP3021009B2 JP2219638A JP21963890A JP3021009B2 JP 3021009 B2 JP3021009 B2 JP 3021009B2 JP 2219638 A JP2219638 A JP 2219638A JP 21963890 A JP21963890 A JP 21963890A JP 3021009 B2 JP3021009 B2 JP 3021009B2
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  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、モータの回転速度を変更できるようにした
洗濯機に関する。
(従来の技術) 例えば脱水兼用洗濯機においては、周知のように、洗
い兼脱水用の回転槽の内部に撹拌体を備えて、洗い時に
はモータにより撹拌体を回転駆動し、脱水時には脱水槽
を前記モータにより回転駆動するようにしている。
ところで、最近では、モータ駆動制御装置としてイン
バータ装置を設けて、モータの速度を任意の回転速度に
設定し得るようにし、もって洗いまたは脱水といった洗
濯についての制御をきめ細かくすることが考えられてい
る。例えば、洗濯運転のコースに応じて、洗い時の撹拌
体の回転速度を自動的に設定したり、あるいは脱水時の
回転槽の回転速度を自動的に設定したりするようになっ
ている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、モータを回転速度変更可能に駆動する
モータ駆動制御装置を備えて、モータの回転速度を変更
できるようにした上述のものでは、モータの回転速度
は、洗濯機が有するマイクロコンピュータ等の運転制御
装置によって洗濯運転のコースや洗濯物量に応じて予め
複数段階に定められていて、そのいずれかの回転速度に
てモータが駆動されるため、せっかく、モータの回転速
度を任意に変更できるという利点がありながらも、使用
者側においてそのモータの回転速度を予め定められた回
転速度以外に変更することができず、従って、洗い状況
をみて若干撹拌体の回転速度を上げたい、または下げた
いとおもってもそれができないという不便さがある。こ
のようなことは脱水時においてもいえるもので、例え
ば、布質の種類に応じて自分の好みで脱水時の回転速度
を上げたい、または下げたいとおもってもそれができな
い。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その
目的は、モータを回転速度変更可能に駆動するモータ駆
動制御装置を備えたものにおいて、使用者側でモータの
回転速度を変更できて、使用者の好みに応じた洗濯効果
を得ることが可能な洗濯機を提供するにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明の洗濯機は、モータと、このモータを回転速度
変更可能に駆動するモータ駆動制御装置とを備え、前記
モータの運転に基づいて洗濯を行うようにしたものであ
って、 洗濯運転のコースを選択するコース選択手段と、 任意に手動操作され、それぞれ選択されたコースに応
じ予め設定された洗い用回転速度及び脱水用回転速度を
増加方向あるいは減少方向へ任意に連動して調整変更す
るための速度調整手段と、 洗い時の前記モータの回転速度を前記速度調整手段に
より調整変更された洗い用回転速度となるように且つ脱
水時の前記モータの回転速度を前記速度調整手段により
調整変更された脱水用回転速度となるように前記モータ
駆動制御装置を制御する速度調整制御手段とを設けたと
ころに特徴を有する。
(作用) 上記手段によれば、使用者において運転のコースがコ
ース選択手段により選択される。そして、使用者におい
て、速度調整手段を操作すれぱ、洗い用回転速度及び脱
水用回転速度が、選択されたコースに応じて予め設定さ
れた洗い用回転速度及び脱水用回転速度に対して増加方
向あるいは減少方向へ連動して調整変更される。そし
て、速度調整制御手段は、脱水時のモータの回転速度
を、洗い時のモータの回転速度を前記速度調整手段によ
り調整変更された洗い用回転速度となるように且つ脱水
時の前記モータの回転速度を前記速度調整手段により調
整変更された脱水用回転速度となるようにモータ駆動制
御装置を制御する。従って、使用者が洗濯運転のコース
を選択した場合に、そのコースに応じて予め設定された
洗い用回転速度及び脱水用回転速度を、使用者において
増加方向あるいは減少方向に任意に調整できて、メーカ
ー側によって指定されたコースを選択してもそのコース
について使用者において洗い用回転速度のみならず脱水
用回転速度までも調整でき、使用者の意思が十分に反映
された洗濯及び脱水が可能となり、使用者の好みに応じ
た洗濯・脱水効果を得ることができる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例につき図面を参照しながら説
明する。
まず、第3図には脱水兼用洗濯機を示している。外箱
1の内部には図示しない弾性吊持機構を介して水受槽2
が配設されており、この水受槽2の内部には洗い槽およ
び脱水槽を兼用する回転槽3が設けられている。そして
この回転槽3の内部には撹拌体4が配設されている。一
方、水受槽2の外底部にはモータ5、ベルト伝達機構6
および機構部7が取り付けられている。上記モータ5は
3相DC直流モータから構成されており、また、機構部7
はクラッチ8,減速器およびブレーキ(いずれも図示せ
ず)を備えた周知構成である。このモータ5の回転はベ
ルト伝達機構6を介して機構部7に伝達される。そし
て、機構部7は、洗い時にはモータ5の回転を撹拌体4
に伝達することによりこれを回転させ、また、脱水時に
はモータ5の回転を撹拌体4および回転槽3に伝達して
これらを一体回転させる。
また、水受槽2の底部には排水口9および排水弁10が
図示のように設けられていると共に、エアトラップ11が
形成されている。一方、外箱1上部の上カバー1aには、
前部上面にパネル12が設けられている。
第2図には上記パネル12を示しており、このパネル12
には、一時停止兼用のスタートスイッチ13、コース選択
手段たるコース選択スイッチ14,15、洗い時間設定スイ
ッチ16、すすぎモード選択スイッチ17、脱水時間設定ス
イッチ18が設けられている他、速度調整手段たるアップ
用スイッチ19およびダウン用スイッチ20が設けられてい
る。このアップ用スイッチ19及びダウン用スイッチ20
は、後述より明らかとなるが、洗濯運転のコースに応じ
て予め設定されている洗い用回転速度や脱水用回転速度
を調整変更するためのものである。これら各スイッチ13
〜20はいずれも自動復帰形のプッシュスイッチから成
る。さらにこのパネル13には、設定された各洗濯運転の
コースを表示するための発光ダイオードから成る表示器
21〜29がほぼサインカーブ状に配設されていると共に、
洗い時間用の表示器30〜32、すすぎモード用の表示器33
〜35、および脱水時間用の表示器36〜38が配設され、さ
らにまた、回転速度の目安を表示するための表示器39〜
45が配設されている。
次に、第1図は電気的構成を示している。前記モータ
5についての給電回路について説明すると、交流電源46
には、ダイオードブリッジおよび平滑コンデンサを有し
て構成された整流平滑回路47が接続されており、その直
流出力はモータ駆動制御装置48の一部を構成するトラン
ジスタモジュールから成るインバータ主回路49に与えら
れるようになっている。インバータ主回路49はモータ5
のコイルの各相に応じた通電タイミングにて電圧を印加
するようになっている。この印加電圧は、整流平滑回路
47の出力電圧に対するPWM制御によって決定される。上
記各コイルに対する通電タイミングおよびPWM制御は上
記インバータ主回路49とでモータ駆動制御装置48を構成
するインバータ制御回路50によりなされるようになって
いる。モータ5のロータマグネットの回転位置を検出す
る3個の位置検出素子5a,5b,5cは、その位置検出信号を
インバータ制御回路50に与えると共に、回転速度検出回
路51に与えるようになっており、そして上記インバータ
制御回路50は各位置検出素子5a,5b,5cからの信号に基づ
いて通電タイミングを指定すると共に、マイクロコンピ
ュータを含んで構成された運転制御回路52からの指令に
基づいて印加電圧を指定するようになっている。回転速
度検出回路51は、フィードバック制御のために位置検出
信号に基づいてモータ5の回転速度を検出し、その検出
信号を運転制御回路52に転送してフィードバック制御す
るようになっている。
なお、直流定電圧回路53は交流電源46を例えば5Vの定
電圧に変換しラインLa,Lbを介して上記各回路に与える
ようになっている。また、排水弁駆動用モータ54および
給水弁55はそれぞれトライアック56および57を介して交
流電源46に接続されている。そして上記トライアック56
および57は上記運転制御回路52によってオンオフ制御さ
れるようになっている。また、この運転制御回路52には
前述したアップ用スイッチ19およびダウン用スイッチ20
を初めとして各種スイッチ13〜18からの入力が与えられ
るようになっていると共に、水位センサ58、発振回路59
および初期化回路60からの入力が与えられるようになっ
ている。そして、この運転制御回路52は前述した表示器
21〜45も制御するようになっている。上記排水弁駆動用
モータ54は通電されると、排水弁10を開放させると共
に、機構部7のクラッチ8を作動させてモータ5の回転
が回転槽3に伝達されるようにしている。なお、この排
水弁駆動用モータ54の断電時には、排水弁10は閉鎖状態
にあり、機構部7のクラッチ8は非作動状態にあってモ
ータ5の回転が撹拌体4に伝達される状態にある。
さて、上記運転制御回路52は、洗濯運転を制御するた
めのプログラムに従って動作するもので、速度調整制御
手段としても機能するようになっている。第5図には運
転制御回路52の制御内容を示しており、本実施例の作用
と共にこの制御内容についても説明する。
この第5図に示すフローチャートは商用電源に対する
電源コンセントの接続とともにスタートする。
電源コンセントが商用電源に接続されると、初期設定
を実行する(ステップS1)。この初期設定では、洗濯運
転のコースとして「標準」コースを一儀的に設定すると
共に、該「標準」コース表示用の表示器23を点灯表示す
る。また、このとき、表示器39〜45のうち「標準」表示
用の表示器42を点灯表示する(第4図(a)参照)。な
お、各コースごとにモータ5の洗い用回転速度及び脱水
用回転速度は予め定められている。
この後、いずれかのスイッチが操作されると(ステッ
プS2にて判断)、まず、コース選択スイッチ14,15のい
ずれかが操作されたか否かの判断をし(ステップS3)、
操作されたとすると、各コース選択スイッチ14,15に応
じて洗濯運転のコースを設定すると共にそのコースに該
当する表示器を点灯表示する(ステップS4)。すなわ
ち、コース選択スイッチ14が操作されると、洗濯運転の
コースを、現時点で表示されているコース(これは表示
器21〜29のいずれかで示される)の右側のコースに設定
変更すると共に、そのコースの表示器を点灯表示する。
なお、コース選択スイッチ15が操作されると、現時点で
表示されているコースの左側のコースに設定変更し、そ
のコースに該当する表示器を点灯表示する。
また、スイッチ16〜18のいずれかが操作される(ステ
ップS5にて判断)と、各スイッチ16〜18の操作回数に応
じて洗い時間、またはすすぎモードあるいは脱水時間が
設定されると共に、これに応じて該当表示器が点灯表示
される(ステップS6)。そして、スタートスイッチ13が
操作されると(ステップS7にて判断)、現時点で設定さ
れている洗濯運転のコースにて洗濯を開始する(ステッ
プS8)。このとき、モータ5は、洗い時および脱水時に
そのコースで定められた洗い用回転速度及び脱水用回転
速度にて回転駆動される。
この洗濯運転時において、使用者によってアップ用ス
イッチ19が操作されると(ステップS9にて判断)、現時
点で選択されているコースに応じて設定されたモータ5
の洗い用回転速度あるいは脱水用回転速度を調整変更
し、所定回転速度上げるようにモータ駆動制御装置48に
アップ指令信号を出力する(ステップS10)と共に、表
示器39〜45のうち、現時点で点灯表示されている表示器
の右側の表示器を点灯表示させるように表示制御を実行
する(ステップS11)。第4図(b)には、アップ用ス
イッチ19が初期状態から3回操作された場合の表示例を
示している。しかして、モータ駆動制御装置48は、この
運転制御回路52からアップ指令信号が与えられると、モ
ータ5に対する印加電圧を所定値上げて、モータ5の回
転速度を、最初の設定洗い用回転速度あるいは設定脱水
用回転速度に対して5%上げる。このようにして、アッ
プ用スイッチ19が操作される都度、モータ5の回転速度
が最初の設定洗い用回転速度あるいは設定脱水用回転速
度に対して5%,10%,15%というように上げられる。但
し、途中でダウン用スイッチ20が操作されるとその回数
に応じてモータ5の回転速度が減ぜられる。また、ダウ
ン用スイッチ20が操作されると(ステップS12にて判
断)、現時点でのコースで設定されたモータ5の洗い用
回転速度あるいは脱水用回転速度を調整変更し、所定回
転速度下げるようにモータ駆動制御装置48にダウン指令
信号を出力する(ステップS13)と共に、表示器39〜45
のうち、現時点で点灯表示されている表示器の左側の表
示器を点灯表示させるように表示制御を実行する(ステ
ップS14)。第4図(c)には、ダウン用スイッチ20が
初期状態から3回操作された場合の表示例を示してい
る。しかして、モータ駆動制御装置48は、この運転制御
回路52からダウン指令信号が与えられると、モータ5に
対する印加電圧を所定値下げて、モータ5の回転速度
を、最初の設定洗い用回転速度あるいは設定脱水用回転
速度に対して5%下げる。このようにして、ダウン用ス
イッチ20が操作される都度、モータ5の回転速度がコー
スで定められた最初の設定洗い用回転速度あるいは設定
脱水用回転速度に対して5%,10%,15%というように下
げられる。但し、途中でアップ用スイッチ19が操作され
るとその回数に応じてモータ5の回転速度が増加され
る。そして、この洗濯運転が終了すると(ステップS15
にて判断)、ステップS2に戻る。なお、モータ5の回転
速度が上限値(15%増)となったときにはアップ用スイ
ッチ19の入力は受け付けず、また下限値(15%減)とな
ったときにはダウン用スイッチ20の入力は受け付けない
ようになっている。
また、標準コースにおけるモータ5の回転速度の変更
に伴う撹拌体4の回転速度(洗い用回転速度)と、回転
槽3の回転速度(脱水用回転速度)と、変更比率とを下
記の表に示す。
このような本実施例によれば、使用者において、速度
調整手段であるアップ用スイッチ19あるいはダウン用ス
イッチ20を操作すれば、コースに応じて予め設定された
設定洗い用回転速度あるいは脱水用回転速度が増加方向
あるいは減少方向へ調整変更され、そして、速度調整制
御手段である運転制御回路52によりモータ駆動制御装置
48が制御されてモータ5の回転速度が調整変更された回
転速度となるように制御されるから、使用者側でモータ
5の回転速度を任意に微調整・変更できる。従って、使
用者において、洗い状況をみて若干撹拌体の回転速度を
所望に調整することもでき、また、脱水時においてもい
えるもので、例えば、布質の種類に応じて自分の好みで
脱水時の回転速度を調整することができ、よって、使用
者の好みに応じた洗濯効果を得ることできる。
なお、上記実施例では、速度調整手段を自動復帰形の
プッシュスイッチにて構成したが、速度調整手段は、回
動摘みを有するボリュームにて構成しても良い。
その他、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる
ものである。
[発明の効果] 本発明は以上の説明から明らかなように、使用者が洗
濯運転のコースを選択した場合に、コースに応じて予め
設定された洗い用回転速度及び脱水用回転速度を、使用
者において増加方向あるいは減少方向に任意に連動して
調整できて、メーカー側によって指定されたコースを選
択してもそのコースについて使用者において洗い用回転
速度のみならず脱水用回転速度までも調整でき、使用者
の意思が十分に反映された洗濯及び脱水が可能となり、
使用者の好みに応じた洗濯・脱水効果を得ることがで
き、しかも使い勝手が良い。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は電気的
構成を示すブロック図、第2図はパネルの平面図、第3
図は洗濯機の縦断側面図、第4図(a)ないし(c)は
表示器の表示例を示す平面図、第5図は制御内容を示す
フローチャートである。 図面中、3は回転槽、4は撹拌体、5はモータ、12はパ
ネル、14及び15はコース選択スイッチ(コース選択手
段)、19はアップ用スイッチ(速度調整手段)、20はダ
ウン用スイッチ(速度調整手段)、48はモータ駆動制御
装置、52は運転制御回路(速度調整制御手段)を示す。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−125388(JP,A) 特開 昭63−167998(JP,A) 特開 昭63−161998(JP,A) 特開 昭64−17693(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータと、このモータを回転速度変更可能
    に駆動するモータ駆動制御装置とを備え、前記モータの
    運転に基づいて洗濯を行うようにしたものであって、 洗濯運転のコースを選択するコース選択手段と、 任意に手動操作され、それぞれ選択されたコースに応じ
    予め設定された洗い用回転速度及び脱水用回転速度を増
    加方向あるいは減少方向へ任意に連動して調整変更する
    ための速度調整手段と、 洗い時の前記モータの回転速度を前記速度調整手段によ
    り調整変更された洗い用回転速度となるように且つ脱水
    時の前記モータの回転速度を前記速度調整手段により調
    整変更された脱水用回転速度となるように前記モータ駆
    動制御装置を制御する速度調整制御手段とを設けたこと
    を特徴とする洗濯機。
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