JP2778780B2 - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP2778780B2
JP2778780B2 JP2018277A JP1827790A JP2778780B2 JP 2778780 B2 JP2778780 B2 JP 2778780B2 JP 2018277 A JP2018277 A JP 2018277A JP 1827790 A JP1827790 A JP 1827790A JP 2778780 B2 JP2778780 B2 JP 2778780B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は洗濯運転を洗濯物の量に応じて自動制御する
洗濯機に関する。
(従来の技術) 近年、洗濯機においては、洗濯運転を洗濯物の量に応
じて自動制御するものが供されている。
このものの場合、洗濯物の量を、駆動モータにかかる
負荷量を検知することによって検出し、その検出結果を
所定の判定基準値と比較して給水水位や洗濯時間など洗
濯条件を設定し、その設定した条件で洗濯運転を実行す
るようにしている。
しかして、このものにおいての上記判定基準値につい
ては、組立時に単品状態のマイクロコンピュータなど制
御装置に疑似負荷をかけることによって、その調整を行
なうようにしている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上述のようにして判定基準値の調整を
行なうものでは、駆動機構部や伝動ベルト等の組立ての
ばらつきで駆動モータにかかる負荷量が機体ごとに異な
るのに対して、調整した判定基準値が合わないことがあ
る。又、長期の使用による駆動機構部の摩耗や伝動ベル
トのゆるみ等に対しても、上述のように調整した判定基
準値は漸次合わなくなることがある。これらの場合、洗
濯物の量の検出、ひいては洗濯運転の自動制御を正確に
行なうことができなくなるものであり、それに対して、
上記判定基準値位の調整のし直しは、単品状態の制御装
置に疑似負荷をかけることによって行なうようになって
いるため、容易にはできないという問題点を有してい
た。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従
ってその目的は、判定基準値の調整が容易に、そして、
より正確にできる優れた洗濯機を提供するにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明の洗濯機は、駆動モータにかかる負荷量を検知
することにより洗濯物の量を検出する洗濯物量検出手段
を具えると共に、この洗濯物量検出手段による検出結果
を受けてそれを判定基準値と比較することにより洗濯条
件を設定する設定手段、並びにその設定した条件で洗濯
運転を実行する運転制御手段とを具えたものにあって、
所定のスイッチ操作による調整命令信号を受けたときに
洗濯槽内に給水する給水弁をその給水水位が所定水位に
達するまで作動させその給水状態で前記駆動モータを作
動させて該駆動モータにかかる負荷量を検知することに
よりその検知結果で前記判定基準値の調整を行なう調整
手段を具えたところに特徴を有するものである。
(作用) 上記手段によれば、判定基準値の調整を、全体の組立
状態で機体ごとに、又、洗濯物の具合如何等にかかわら
ず行なうことができる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例につき、図面を参照して説明
する。
まず第2図に示すように、洗濯機全体の外箱1には、
内部に、外槽2を、一部のみ図示した弾性吊持機構3に
より支持して配設している。外槽2の外下方部には、駆
動モータ4と、伝動ベルト5、駆動機構部6、並びに排
水弁7等を配設しており、他方、外槽2の内部には、図
示しない脱水孔により該外槽2内と連通する洗濯槽であ
り又脱水槽でもある内槽8を配設し、上記駆動機構5か
ら外桶2内に突出した脱水軸9に、この内槽8を取付け
て、脱水時に該内槽8を脱水軸9により回転させ、脱水
をするようにしている。又、内槽8内には、下部に、撹
拌体10を配設し、上記脱水軸9から内槽8内に突出した
洗濯軸11に、この撹拌体10を取付けて、洗濯時に該撹拌
体10を洗濯軸11により回転させ、洗濯をするようにして
いる。
一方、外箱1上には、トップカバー12を装着してお
り、このトップカバー12の前部内方に制御装置13を配設
し、上面部に第3図に示す操作パネル14を設けている。
しかして、操作パネル14には、「水流」,「水位」,
「洗い」,「すすぎ」及び「脱水」のそれぞれ選択をす
るためのスイッチ15〜19と、その各選択内容を表示する
LED20〜24を設ける共に、「オートコース」,「スピー
ドコース」,「手洗いコース」及び「大物コース」のそ
れぞれ設定をするためのスイッチ25〜28と、その設定さ
れたコースを表示するLED29〜32を設け、更に「スター
ト」スイッチ33及び「電源」スイッチ34を設けている。
前記制御装置13は、詳細には、マイクロコンピュータ
により、洗濯条件設定手段と運転制御手段並びに判定基
準値調整手段の機能を含んで構成されており、第4図に
示すように、前記操作パネル14の各種スイッチ15〜19,2
5〜28,33,34から成るスイッチ入力部35よりスイッチ信
号が入力されると共に、前記外槽2を介して内槽8内の
水位を検出するように設けた水位センサ36より水位検出
信号が入力されるようになっており、更に洗濯物量検出
手段であるこの場合位相差検出装置37より位相差検出信
号が入力されるようになっている。
位相差検出装置37は、前記駆動モータ4にかかる負荷
量を電気的に検知して、上記位相差検出信号を洗濯物量
検出信号として出力するもので、詳細には、第5図に示
すように、駆動モータ4に対する印加電圧Vを検知して
そのゼロクロス点で立ち上がり・立ち下がるパルスを
得、同時に該駆動モータ4に流れる電流Iを検知して同
様にそのゼロクロス点で立ち上がり・立ち下がるパルス
を得、その各パルス波形から位相差θに応じたパルスを
得て、このパルスを平滑した位相差θに応じた電圧信号
を更にデジタル化して検出信号を出力するようになって
いる。
そして、前記制御装置13は、上述のスイッチ入力部35
からのスイッチ信号,水位センサ36からの水位検出信号
並びに位相差検出装置37からの位相差検出信号に基づ
き、駆動モータ4と、内槽8内に給水すべく設けた給水
弁38、及び排水弁7の通電状態をそれぞれ駆動回路39〜
41を介して制御すると共に、前記LED20〜24,29〜32等か
ら成る表示部42の通電状態を制御するようになってお
り、又、図示しない電池等によりバックアップされた不
揮発性のメモリ43との間で洗濯物量の判定についての基
準値信号の授受をするようになっている。
そこで、以下には、上記構成のものの作用を、制御装
置13の機能と合わせて説明する。
まず洗濯物量の判定をするとき、制御装置13は、給水
弁38を通電開放させて、内槽8内に例えば「低」水位よ
りも一段低い「検知」水位まで給水させ、その後に、駆
動モータ4を通電起動させて撹拌体10を一定時間回転さ
せる。このとき、駆動機構部6や伝動ベルト5を介して
駆動モータ4にかかる負荷重を、位相差検出装置37が前
述のごとくして検知することにより、洗濯物の量を検出
するもので、制御装置13がその検出信号(位相差検出信
号)を読取り、メモリ43から読込んだ判定基準値との比
較をして、洗濯物量を例えば第6図に示すように「1.5
[kg]以下」、「1.5〜3.0[kg]」、「3.0[kg]以
上」の3段階の中から判定し、その判定結果に応じて、
給水水位や洗濯時間,脱水時間など洗濯条件を設定し、
その設定した条件でその後洗濯運転を実行する。
これに対して、上記判定基準値の調整を行なうとき、
操作としては、例えば操作パネル14の「スタート」スイ
ッチ33と「オートコース」スイッチ25とを同時に押圧操
作しながら、「電源」スイッチ34を押圧操作する。する
と、制御装置13はそれにより調整命令信号を受けてモー
ドを調整モードに変え、その後の「スタート」スイッチ
33の押圧操作でもって、この調整モードをスタートす
る。この調整モードでは、制御装置13は、第1図に示す
ように、給水弁38を通電開放させて、内槽8内に所定水
位であるこの場合前述の「検知」水位まで給水させ(ス
テップS1)、その後に、駆動モータ4を通電起動させて
撹拌体10を一定時間回転させる。このとき、やはり駆動
機構部6や伝動ベルト5を介して駆動モータ4にかかる
負荷量を、位相差検出装置37が前述のごとくして検知し
(ステップS2)、それを制御装置13が読取って新たな判
定基準値としてメモリ43に記憶させる(ステップS3)。
従って、以後はそれを基準にして洗濯物量の判定をし、
洗濯条件の設定をする。
このように本実施例によれば、判定基準値の調整を、
制御装置13単品に対してでなく、全体の組立状態で機体
ごとに行ない得るもので、駆動機構部6や伝動ベルト5
等の組立てのばらつき、並びに長期の使用によるその駆
動機構部6の摩耗,伝動ベルト5のゆるみ等により合わ
なくなりやすいこの判定基準値の調整を容易に行ない得
るものであり、更にそれは内槽8内に水だけを溜めて行
なうのであるから、洗濯物まで入れて行なうものと違っ
て、洗濯物の吸水具合や沈み具合の違いなど具合如何か
かわらず、正確に行なうことができる。
なお、判定基準値の調整をするときの操作としては、
前述のように他機能のためのスイッチを利用するのでは
なく、それ専用のスイッチを具えて、それを操作するよ
うにしても良い。又、洗濯物量検出手段も、前述の位相
差検出装置37には限られず、駆動モータ4の回転数を検
知して洗濯物量の検出をするようなものであってもよ
い。
そのほか、本発明は上記し且つ図面に示した実施例に
のみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内
で適宜変更して実施し得る。
[発明の効果] 以上の記述で明らかなように、本発明の洗濯機によれ
ば、調整手段が、所定のスイッチ操作による修正命令信
号を受けたときに、洗濯槽内に給水する給水弁をその給
水水位が所定水位に達するまで作動させ、その給水状態
で駆動モータを作動させて該駆動モータにかかる負荷量
を検知することによりその検知結果で判定基準値の調整
を行なうようにしたのであるから、判定基準値の調整が
容易に、そして、より正確にできるという優れた効果を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示したもので、第1図は判定
基準値調整モードの作用を示したフローチャート、第2
図は洗濯機全体の縦断面図、第3図は操作パネルの拡大
平面図、第4図は概略的電気構成図、第5図は位相差検
出装置の機能内容を説明するための波形図、第6図は判
定段階を示した説明図である。 図面中、4は駆動モータ、8は内槽(洗濯槽)、13は制
御装置(洗濯条件設定手段、運転制御手段、判定基準値
調整手段)、25は「オートコース」スイッチ、33は「ス
タート」スイッチ、34は「電源」スイッチ、37は位相差
検出装置(洗濯物量検出手段)、38は給水弁、43はメモ
リを示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動モータにかかる負荷量を検知すること
    により洗濯物の量を検出する洗濯物量検出手段を具える
    と共に、 この洗濯物量検出手段による検出結果を受けてそれを判
    定基準値と比較することにより洗濯条件を設定する設定
    手段、 並びにその設定した条件で洗濯運転を実行する運転制御
    手段とを具えたものであって、 所定のスイッチ操作による調整命令信号を受けたとき
    に、洗濯槽内に給水する給水弁をその給水水位が所定水
    位に達するまで作動させ、その給水状態で前記駆動モー
    タを作動させて、該駆動モータにかかる負荷量を検知す
    ることにより、その検知結果で前記判定基準値の調整を
    行なう調整手段を具えたことを特徴とする洗濯機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62292194A (ja) * 1986-06-11 1987-12-18 松下電器産業株式会社 洗濯機の制御装置
JPS6392385A (ja) * 1986-10-07 1988-04-22 株式会社東芝 洗濯機の検査装置

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