JP2006175079A - 電気洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】
風呂水給水ポンプの直流電動機用の電源を簡易に形成する。
【解決手段】
洗濯兼脱水槽2と回転翼体4を駆動する洗濯駆動部6におけるコンデンサー分相型単相誘導電動機61の進相用コンデンサー61dを切離し、主巻線61aと補助電動機61bを使用して交流電源電圧を分圧することにより風呂水給水ポンプ22の直流電動機22bに適した電圧を得る。
【選択図】 図3

Description

本発明は、風呂水給水ポンプを搭載した電気洗濯機に関する。
風呂水給水ポンプを備えた電気洗濯機は、例えば、特許文献1(特開平10−314496号公報)に記載されたように、撹拌翼体と洗濯兼脱水槽を回転駆動する洗濯駆動用電動機と風呂水給水ポンプを回転駆動するポンプ駆動用電動機を備える。
ポンプ駆動用電動機は、固定子側に界磁用の永久磁石を備え、回転子側に電機子巻線を備えた直流電動機である。この直流電動機の電源は、商用電源の交流電圧を直流電圧に変換して使用する。
因に、洗濯駆動用電動機には、一般的には、主巻線,補助巻線および進相用コンデンサーを備えたコンデンサー分相型単相誘導電動機が使用される。
特開平10−314496号公報
風呂水給水に使用するポンプ駆動用電動機である直流電動機は、負荷トルクが小さいことから、回転子側の電機子巻線は細い線材を使用して形成している。この直流電動機を高電圧の単相交流電源(例えば、200Vの商用電源)で運転する電気洗濯機に使用することができるように構成しようとすると、電機子巻線の仕様は、巻数が2倍となり、線径が1/√2になる。このために、線径が細くなって巻線作業時の断線やレヤーショート等が増加し、製造歩留まり率の低下と信頼性が低下するなどの問題がある。
また、電源対応で電圧降下用のトランスを使用する場合には、狭いトップカバー上面部に風呂水給水ポンプとほぼ同じ体積のトランスを設置することが必要となり、このトランス設置スペースを確保することが困難になるという問題がある。制御装置用低電圧を得るためのスイッチング電源回路を使用しようとすると、消費電力が他の電子部品に比較して大きいために、既設のスイッチング電源回路を共用することが困難となり、大容量のスイッチング電源回路を使用するように変更することが必要になることから高価になる。
本発明の1つの目的は、風呂水給水ポンプの駆動源である直流電動機を簡易な電源装置で運転することができる電気洗濯機を提供することにある。
本発明の他の目的は、200ボルト以上の高電圧を商用電源とする地域において使用する電気洗濯機における風呂水給水ポンプの駆動源である直流電動機を簡易な電源装置で運転することができるように構成することにある。
本発明の電気洗濯機は、外槽内に回転可能に設けた洗濯兼脱水槽と、この洗濯兼脱水槽内に回転可能に設けた回転翼体と、風呂水を吸い上げて前記洗濯兼脱水槽に給水する風呂水給水ポンプと、単相誘導電動機と該単相誘導電動機の回転力を前記回転翼体を単独または前記洗濯兼脱水槽と一緒に回転駆動するように伝達する動力伝達系を備えた洗濯駆動部と、前記風呂水給水ポンプの駆動源である直流電動機と、前記洗濯駆動部および直流電動機を制御する制御装置を備えた電気洗濯機において、
前記単相誘導電動機は、位相差をおいて設けた第1の巻線と第2の巻線を備えた分相型単相誘導電動機として構成し、
前記制御装置は、前記風呂水給水ポンプを運転するときには、前記単相誘導電動機の第1の巻線と第2の巻線とを直列接続状態にして交流電源に接続すると共に風呂水給水ポンプの駆動源である前記直流電動機を前記第1の巻線に並列接続して該直流電動機に給電するように構成したことを特徴とする。
そして、前記単相誘導電動機は、前記第1の巻線または前記第2の巻線に進相した電流を供給する進相用コンデンサーを備え、
前記制御装置は、洗濯または脱水運転するときには前記第1の巻線または前記第2の巻線に前記進相用コンデンサーを接続し、前記風呂水給水ポンプの駆動源である直流電動機を運転するときには該直流電動機を前記第1の巻線に並列接続すると共に前記進相用コンデンサーの接続を断つ電気的接点を有する切替え手段を備えたことを特徴とする。
また、前記制御装置は、前記風呂水給水ポンプの駆動源である直流電動機を運転するときには、前記洗濯兼脱水槽と撹拌翼体を一体的に回転駆動するように前記洗濯駆動部における動力伝達系を制御し、または、前記洗濯兼脱水槽を静止させた状態で撹拌翼体を回転駆動するように前記洗濯駆動部における動力伝達系を制御することを特徴とする。
本発明の電気洗濯機によれば、洗濯駆動部におけるコンデンサー分相型単相誘導電動機の主巻線と補助電動機を使用して交流電源電圧を分圧することにより風呂水給水ポンプの直流電動機に適した電圧を得るように構成したことにより、風呂水給水ポンプ駆動用の直流電動機を簡易な電源装置で運転することができ、特に、200ボルト以上の高電圧を商用電源とする地域において使用する電気洗濯機における風呂水給水ポンプ駆動用の直流電動機を簡易な電源装置で運転することができる。
また、風呂水給水は、回転する洗濯兼脱水槽と撹拌翼体よって洗濯物を回転または撹拌しながら該洗濯物上に振り掛けるように行なうことにより、給水を洗濯物内に均一に早く浸透させることができ、また、コンデンサー分相型単相誘導電動機が回転することによって、主巻線と補助巻線に流れる電流を低減することができると共に回転子の回転によって冷却ファンが機能して強制冷却効果が発生するので、主巻線と補助巻線の温度上昇を大幅に軽減することができる。
本発明は、外槽内に回転可能に設けた洗濯兼脱水槽と、この洗濯兼脱水槽内に回転可能に設けた回転翼体と、風呂水を吸い上げて前記洗濯兼脱水槽に給水する風呂水給水ポンプと、単相誘導電動機と該単相誘導電動機の回転力を前記回転翼体を単独または前記洗濯兼脱水槽と一緒に回転駆動するように伝達する動力伝達系を備えた洗濯駆動部と、前記風呂水給水ポンプの駆動源である直流電動機と、前記洗濯駆動部および直流電動機を制御する制御装置を備えた電気洗濯機において、
前記単相誘導電動機は、位相差をおいて設けた第1の巻線と第2の巻線と該第1の巻線と第2の巻線に進相した電流を供給する進相用コンデンサーを備えたコンデンサー分相型単相誘導電動機として構成し、
前記制御装置は、前記風呂水給水ポンプを運転するときには、前記洗濯兼脱水槽と撹拌翼体を一体的に回転駆動するように前記洗濯駆動部における動力伝達系を制御し、前記コンデンサー分相型単相誘導電動機の前記進相用コンデンサーを切離し、第1の巻線と第2の巻線とを直列接続状態にして交流電源に接続すると共に風呂水給水ポンプの駆動源である前記直流電動機を前記第1の巻線に並列接続して該直流電動機に給電し、
洗濯または脱水運転するときには、前記洗濯兼脱水槽と撹拌翼体を一体的に回転駆動または前記洗濯兼脱水槽を静止させた状態で撹拌翼体を回転駆動するように前記洗濯駆動部における動力伝達系を制御し、前記第1の巻線または前記第2の巻線に前記進相用コンデンサーを接続して前記コンデンサー分相型単相誘導電動機を運転するように構成する。
図1は、本発明の実施例1の電気洗濯機の縦断側面図、図2は、図1に示した電気洗濯機の蓋を省略した状態の上部斜視図である。
外枠1は、内部機構の周囲を内包する電気洗濯機の枠体である。洗濯兼脱水槽2は、周壁に多数の脱水穴2aを形成し、上縁部に流体バランサー3を備え、内側の底の中央部には回転翼体4を回転自在に収容し、外槽5内に回転自在に設置される。外槽5の底部の外側には、洗濯駆動用電動機と洗濯および脱水の切替え機能を有する動力伝達系を内蔵した洗濯駆動部6が鋼板製の取付けベース7を介して取付けられる。洗濯駆動部6の動力伝達系は、従来の電気洗濯機における動力伝達系と同じ構成であるので図示説明は省略するが、電磁操作クラッチを備え、洗濯モードでは、前記洗濯兼脱水槽2を静止状態に保持して前記回転翼体4を低速度で回転駆動する動力伝達系を形成し、脱水モードでは、前記洗濯兼脱水槽2と回転翼体4を一体的に高速度で回転駆動する動力伝達系を形成するように構成する。
前記外槽5は、前記外枠1の上部の四隅から防振支持装置8によって懸垂支持する。
衣類投入9aを形成した上カバー9は、前記衣類投入口9aを前記洗濯兼脱水槽2の上方に位置させて前記枠体1の上部開口を覆うように該上部開口の端縁に嵌め込み、フロントパネル10およびバックパネル11と共に取付けてネジ(図示省略)により外枠1に取付けて設置する。
前記上カバー9の前縁部において前記フロントパネル10の下側に形成されるフロントパネルボックス12には、電源スイッチ13と操作スイッチである入力スイッチ群14と表示素子群15と外槽5内に給水される洗濯水量に応じた水位信号を発生する水位センサー16と制御装置17を内蔵する。前記電源スイッチ13と入力スイッチ群14と表示素子群15は、フロントパネル10の上面に露出させる。
前記上カバー9の後縁部において前記バックパネル11の下側に形成されるバックパネルボックス18には、水道水の給水ホース接続口19を設ける。この給水ホース接続口19の外側端は機外に突出させ、給水栓(図示省略)から延びる水道給水ホース(図示省略)を接続する。給水ホース接続口19の内側端には給水電磁弁20を接続する。この給水電磁弁20の吐き出し側は、注水口21に連通するように接続して該注水口21から洗濯兼脱水槽2の開口に向けて放水すると共に風呂水給水ポンプ(後述する)に接続して呼び水を給水するように構成する。
前記バックパネルボックス18内には、更に、洗濯兼脱水槽2に供給するための風呂の残り湯(風呂水)を吸い上げて給水する風呂水給水ポンプ22や水道水軟水化装置(図示省略)や洗剤投入装置(図示省略)を内蔵する。風呂水給水ポンプ22の吸水ホース接続口22aは、バックパネル11の上面に突出させる。
前記上カバー9に形成した衣類投入口9aは、蓋23によって開閉自在に覆う構造とする。前記外槽5の底部に形成した排水口5aは、排水電磁弁24を介して排水ホース25に接続する。
また、前記外槽5の下部にはエアートラップ5bを設け、このエアートラップ5bはエアーチューブ26を介して前記水位センサー16に接続する。この水位センサー16は、外槽5内の水位に応じた空気圧に感応して該外槽5内の洗濯水位を検出し、水位を表わす水位検出信号を前記制御装置17に入力する。
また、前記外槽5の底部の排水口5aには、洗濯中に外槽5内の洗濯水を強制循環する循環ポンプ27を接続し、洗濯および濯ぎ中にこの循環ポンプ27を運転することによって外槽5の底部から洗濯水を吸い込んで循環ホース28を介して洗濯兼脱水槽2の上側から該洗濯兼脱水槽2内に振り掛けるようにして循環させるように構成する。
前記外枠1の下端部には、四隅に脚29を取付けた合成樹脂製のベース30を装着する。
図3は、この実施例1の電気洗濯機の洗濯駆動部6における前記洗濯駆動源である単相誘導電動機と風呂水給水ポンプ41におけるポンプ駆動源である電動機を運転する制御系の電気的回路図である。
洗濯駆動部6で使用する単相誘導電動機は、コンデンサー分相型単相誘導電動機61であり、固定子鉄心に位相差をおいて捲回した第1の巻線としての主巻線61aと第2の巻線としての補助巻線61bとサーマルプロテクタ61cと進相用コンデンサー61dを備える。主巻線61aと補助巻線61bは、洗濯時における正逆回転出力特性を等しくするために、使用する線材の線径および巻数を等しく構成する。
前記主巻線61aと補助巻線61bは、直列接続し、この直列接続された主巻線61aと補助巻線61bの外側端子間にリレー接点171aを介して前記進相用コンデンサー61dを並列接続すると共に各外側端子は交流半導体スイッチング素子(FLS)172a,172bを介して単相交流電源31の一端に接続する。また、主巻線61aの外側端子は、リレー接点171bを介して前記単相交流電源31の他端に接続する。更に、直列接続した前記主巻線61aと補助巻線61bの内側接続端子(共通接続点)は、サーマルプロテクタ61cを介して機外に導出し、リレー接点171cを介して前記単相交流電源31の他端に接続する。
風呂水給水ポンプ22の駆動源である電動機は、直流電動機22bであり、図示説明は省略するが、固定子側に界磁用の永久磁石を備え、回転子側に電機子巻線を備え、更に、前記電機子巻線に直列接続される半導体整流素子であるダイオードを内蔵する構成である。そして、この直流電動機22bの一端は、前記サーマルプロテクター610を介して前記主巻線61aと補助巻線61bの内側接続端子(共通接続点)に接続し、他端は、リレー接点171dを介して前記単相交流電源31の前記他端に接続する。
前記リレー接点171a〜171dは、連動型のリレー接点構造とする。このリレー接点171a〜171dは、それぞれ、交流半導体スイッチング素子で代用することも可能である。
制御装置17の主体を構成する主制御部173は、マイクロコンピュータと入出力回路によって構成し、前記入力スイッチ群14と水位センサー16からの信号を入力し、前記洗濯駆動部6のコンデンサー分相型単相誘導電動機61と風呂水給水ポンプ22の駆動源である直流電動機22bを制御するリレー接点171a〜171dおよびFLS172a,172bと、表示素子群15と、給水電磁弁20と、排水電磁弁24と、循環ポンプ27と、前記洗濯駆動部6の動力伝達系における電磁操作クラッチ62を制御する。
図4は、風呂水給水時に形成する回路構成を示している。この回路構成は、リレー接点171a,171cをオフし、リレー接点171b,171dをオンし、FLS172aをオフし、FLS172bをオンすることによって実現する。
この回路構成では、コンデンサー分相型単相誘導電動機61の主巻線61aと補助巻線61bは、直列接続されると共に進相用コンデンサー61dは切離された状態で単相交流電源50に接続され、風呂水給水ポンプ41の直流電動機22bがサーマルプロテクタ61cを介して主巻線61aと並列状態に接続される。
この接続状態では、主巻線61aと補助巻線61bの巻数および線径が等しいことから、各巻線61a,61bの端子電圧は、単相交流電源31の電圧の1/2の大きさの電圧となり、この単相交流電源31の電圧の1/2の大きさの電圧が風呂水給水ポンプ22の直流電動機22bに印加される。そして、直流電動機22bは、この電圧を整流して電機子巻線に印加することによって運転状態(風呂水給水運転状態)となる。単相交流電源31の交流電圧を200ボルトと仮定すると、直流電動機22bに印加される交流電圧は100ボルトとなり、電機子巻線の巻数を増加したり、線径を細くするような巻線仕様の変更を行うことなく、200ボルトの単相交流電源地域で使用する電気洗濯機における風呂水給水ポンプ22用の直流電動機22bを構成することが可能になる。また、当然に、電圧降下用のトランスも不要である。
このような風呂水給水時の直流電動機22bの運転は、FLS172bをオフすることによって停止する。
なお、このように風呂水給水ポンプ22を運転している状態のときには、リレー接点171bとFLS172aが同時にオン状態になると、単相交流電源31を短絡する短絡回路が形成されてしまうので、この両者が同時にオン状態になるのを防ぐためのソフト的なロック機能を主制御部173に設ける。
図5は、洗濯または脱水運転時に形成する回路構成を示している。この回路構成は、リレー接点171b,171dをオフし、リレー接点171a,171cをオンすることによって実現する。
そして、洗濯運転では、洗濯兼脱水槽2を静止させた状態で撹拌翼体4を低速度で回転駆動する動力伝達系を形成するように電磁操作クラッチ62を制御し、FLS172a,172bを相反する状態にオン/オフさせることによって、コンデンサー分相型単相誘導電動機61を繰返し正転,停止,逆転,停止させて回転翼体4を同様に回転駆動する。ここでは、コンデンサー分相型単相誘導電動機61は、FLS172aをオン、FLS172bをオフしたときに正転し、両FLS172a,172bをオフしたときに停止し、FLS172aをオフ、FLS172bをオンしたときに逆転する。
脱水運転では、洗濯兼脱水槽2と撹拌翼体4を一体的に高速度で回転駆動する動力伝達系を形成するように電磁操作クラッチ62を制御し、FLS172aのみを連続的にオンさせてコンデンサー分相型単相誘導電動機61を連続的に正転させる。
ところで、洗濯時における正逆回転出力特性を等しくするために、使用する線材の線径および巻数を等しく構成した主巻線61aと補助巻線61bを備えたコンデンサー分相型単相誘導電動機61は、進相用コンデンサー61dを切離し、主巻線61aと補助巻線61bの直列回路に交流電圧を印加すると、主巻線61aと補助巻線61bに流れる電流に位相差がないので起動トルクが発生しない。しかしながら、主巻線61aと並列状態に風呂水給水ポンプ22の直流電動機22bを接続すると、主巻線61aと補助巻線61bに流れる電流に位相差が生じて起動トルクが発生する。
図6は、コンデンサー分相型単相誘導電動機61の回転数(回転速度)―トルク特性を示している。
曲線T1は、進相用コンデンサー61dを接続して主巻線61aと補助巻線61bに位相が異なる電流を流すことにより大きなトルクを発生するように運転するときの回転数−トルク特性であり、洗濯および脱水運転における回転駆動に好ましいトルク特性である。
曲線T2は、進相用コンデンサー61dを切離して主巻線61aと補助巻線61bを直列接続状態で単相交流電源31に接続して運転するときの回転数―トルク特性である。この状態では、主巻線61aと補助巻線61bに流れる電流は同位相となるために始動トルクは零であり、停動トルクは小さい。
曲線T3は、風呂水給水ポンプ22を回転駆動する直流電動機22bを主巻線61aと並列状態に接続し、進相用コンデンサー61dを切離した状態で主巻線61aと補助巻線61bを直列状態に単相交流電源31に接続した風呂水給水運転時の回転数―トルク特性である。直流電動機22bを主巻線61aに並列状態に接続したことによって、補助巻線61bには、主巻線61aの電流よりも位相が進んだ大きな電流が流れて始動トルクが発生する。このとき停動トルクも若干大きくなる。
因に、曲線T4は、洗濯兼脱水槽2と撹拌翼体4を一体的に回転駆動する脱水運転時の負荷トルク曲線である。
洗濯または脱水運転時におけるコンデンサー分相型単相誘導電動機61の回転数−トルク特性は曲線T1であり、起動トルクと停動トルクが大きいことから、洗濯駆動部6における動力伝達系を脱水運転に制御することにより、回転数がN2まで上昇する。これに対して、風呂水給水運転時におけるコンデンサー分相型単相誘導電動機61の回転数−トルク特性は曲線T3であって出力トルクが小さいことから、洗濯駆動部6における動力伝達系を脱水運転に制御することにより、回転数がN1となる。この風呂水給水運転におけるコンデンサー分相型単相誘導電動機61のトルク曲線が曲線T3よりも大きい構成では、洗濯駆動部6における動力伝達系を洗濯運転に制御して負荷トルクを大きくすることにより、回転数をN1以下に押える。
このように風呂水給水運転中にコンデンサー分相型単相誘導電動機61を回転させると、主巻線61aと補助巻線61bに流れる電流を低減することができると共に回転子の回転によって冷却ファンが機能して強制冷却効果が発生するので、主巻線61a,補助巻線61bの温度上昇を大幅に軽減することができる。
また、給水は、洗濯兼脱水槽2内で回転または撹拌中の洗濯物の上に振り掛けることになるので、洗濯物内に均一に早く浸透させることができる。
図6は、この電気洗濯機の制御装置17における主制御部173のマイクロコンピュータが実行する制御処理のフローチャートである。
ステップS101
電源スイッチ13が投入されると主制御部173が機能して初期設定状態となり、入力スイッチ群14からの指示入力に従って初期設定を実行する。風呂水給水の有無の設定は、この初期設定において行う。
ステップS102
入力スイッチ群14におけるスタートスイッチからの入力があると洗濯,脱水工程の実行を開始する。
ステップS103
布量センシングを実行する。この布量センシングは、洗濯物が乾布状態にあるときに、洗濯兼脱水槽2を静止させた状態で回転翼体4を回転駆動するように駆動部6を制御し、回転翼体4の回転負荷トルクを検出することによって行う。
ステップS104
検出した布量の洗濯物を洗うために最適な洗剤量を求め、求めた洗剤量を表示素子群15によって表示する。
ステップS105
風呂水給水の設定の有無を確認して処理を分岐する。
ステップS106
風呂水給水が設定されているときには、風呂水給水ポンプ22に呼び水を給水する。この呼び水給水は、給水電磁弁20を短時間開放して水道水を風呂水給水ポンプ22に給水することによって行う。
ステップS107
洗濯駆動部6の動力伝達系が脱水運転となるように電磁操作クラッチ62を制御し、リレー接点171a〜171dを図4に示す状態に制御し、FLS172bをオン状態とすることにより直流電動機22bを運転して風呂水給水ポンプ22を回転させることによって風呂水を洗濯兼脱水槽2(外槽5)内に給水する。この風呂水給水ポンプ22の運転は、水位センサー16から出力する水位検出信号を監視しながら行い、洗い水の水位が所定の水位となるまで行う。この風呂水給水中は、洗濯兼脱水槽2と撹拌翼体4が一体的に緩速回転する。
ステップS108
風呂水給水が設定されていないときは、給水電磁弁21を開放して水道水を洗濯兼脱水槽2(外槽5)内に給水する。この給水電磁弁21の開放は、水位センサー16から出力する水位検出信号を監視しながら行い、洗い水の水位が所定の水位となるまで行う。
ステップS109
洗いを実行する。この洗いは、洗濯駆動部6の動力伝達系が洗濯運転となるように電磁操作クラッチ62を制御し、リレー接点171a〜171dを図5に示す状態に制御し、FLS172a,172bを交互にオンすることによってコンデンサー分相型単相誘導電動機61の正転,停止,逆転,停止を繰返し、洗濯兼脱水槽2を静止させた状態で撹拌翼体4を同様に繰返し正転,停止,逆転,停止させて洗濯物を撹拌することによって行なう。この洗い中には、循環ポンプ27を運転して洗い水を循環させる。
ステップS110
洗いが終了すると、排水/脱水を実行する。排水は、排水電磁弁24を開放することによって行ない、脱水では、洗濯駆動部6の動力伝達系が脱水運転となるように電磁操作クラッチ62を制御し、リレー接点171a〜171dを図5に示す状態に制御し、FLS172aを連続的にオンすることによってコンデンサー分相型単相誘導電動機61を連続的に正転させ、洗濯兼脱水槽2と撹拌翼体4を一体的に高速度で連続的に正転させて所定時間の遠心脱水を行なう。
ステップS111
排水/脱水が終了すると、給水/濯ぎ〔1〕を実行する。この濯ぎのための給水は、排水電磁弁24を閉じ、給水電磁弁20を開放して水道水を所定の水位まで給水することによって行なう。そして、濯ぎ(1)では、洗いと同様に、洗濯駆動部6の動力伝達系が洗濯運転となるように電磁操作クラッチ62を制御し、リレー接点171a〜171dを図5に示す状態に制御し、FLS172a,172bを交互にオンすることによってコンデンサー分相型単相誘導電動機61の正転,停止,逆転,停止を繰返し、洗濯兼脱水槽2を静止させた状態で撹拌翼体4を同様に繰返し正転,停止,逆転,停止させて洗濯物を撹拌して行なう。この濯ぎ中は、循環ポンプ27を運転して濯ぎ水を循環させる。
ステップS112
排水/脱水を実行する。この排水と脱水は、ステップS110と同様にして行なう。
ステップS113
給水/濯ぎ〔2〕を実行する。この給水と濯ぎ(2)は、ステップS111と同様にして行なう。
ステップS114
給水/濯ぎ(2)終了すると、排水/脱水を実行する。この排水と脱水は、ステップS110と同様にして行なうが、脱水時間は、所定の脱水率が得られるように設定して行なう。
ステップS115
全工程運転終了の処理を実行する。
この実施例1では、風呂水給水ポンプ22を回転させる直流電動機22bを単相誘導電動機61の主巻線61aの全体に並列接続しているが、主巻線61aの途中に中間タップを設けて該主巻線61aの一部(約半分)と並列状態に接続するように変形することも可能である。この場合には、直流電動機22bに印加される電圧は、主巻線61aの全部により分圧した電圧よりも低い電圧となる。
本発明の実施例1の電気洗濯機の縦断側面図である。 本発明の実施例1の電気洗濯機の蓋を省略した状態の上側斜視図である。 本発明の実施例1の電気洗濯機における洗濯駆動部における単相誘導電動機と風呂水給水ポンプにおける電動機を運転する制御系の回路図である。 本発明の実施例1の電気洗濯機における風呂水給水時に構成する回路図である。 本発明の実施例1の電気洗濯機における洗濯および脱水時に構成する回路図である。 本発明の実施例1の電気洗濯機の洗濯駆動部における単相誘導電動機の回転数―トルク特性を示す図である。 本発明の実施例1の電気洗濯機の制御装置における主制御部が実こうする制御処理のフローチャートである。
符号の説明
2…洗濯兼脱水槽、4…回転翼体、5…外槽、6…洗濯駆動部、61…コンデンサー分相型単相誘導電動機、61a…主巻線、61b…補助巻線、61c…進相用コンデンサー、17…制御装置、171a〜171d…リレー接点、172a,172b…交流半導体スイッチング素子(FLS)、22…風呂水給水ポンプ、22b…直流電動機、31…単相交流電源。

Claims (4)

  1. 外槽内に回転可能に設けた洗濯兼脱水槽と、この洗濯兼脱水槽内に回転可能に設けた回転翼体と、風呂水を吸い上げて前記洗濯兼脱水槽に給水する風呂水給水ポンプと、単相誘導電動機と該単相誘導電動機の回転力を前記回転翼体を単独または前記洗濯兼脱水槽と一緒に回転駆動するように伝達する動力伝達系を備えた洗濯駆動部と、前記風呂水給水ポンプの駆動源である直流電動機と、前記洗濯駆動部および直流電動機を制御する制御装置を備えた電気洗濯機において、
    前記単相誘導電動機は、位相差をおいて設けた第1の巻線と第2の巻線を備えた分相型単相誘導電動機として構成し、
    前記制御装置は、前記風呂水給水ポンプを運転するときには、前記単相誘導電動機の第1の巻線と第2の巻線とを直列接続状態にして交流電源に接続すると共に風呂水給水ポンプの駆動源である前記直流電動機を前記第1の巻線に並列接続して該直流電動機に給電するように構成したことを特徴とする電気洗濯機。
  2. 請求項1において、前記単相誘導電動機は、前記第1の巻線または前記第2の巻線に進相した電流を供給する進相用コンデンサーを備え、
    前記制御装置は、洗濯または脱水運転するときには前記第1の巻線または前記第2の巻線に前記進相用コンデンサーを接続し、前記風呂水給水ポンプの駆動源である直流電動機を運転するときには該直流電動機を前記第1の巻線に並列接続すると共に前記進相用コンデンサーの接続を断つ電気的接点を有する切替え手段を備えたことを特徴とする電気洗濯機。
  3. 請求項1または2において、前記制御装置は、前記風呂水給水ポンプの駆動源である直流電動機を運転するときには、前記洗濯兼脱水槽と撹拌翼体を一体的に回転駆動するように前記洗濯駆動部における動力伝達系を制御することを特徴とする電気洗濯機。
  4. 請求項1または2において、前記制御装置は、前記風呂水給水ポンプの駆動源である直流電動機を運転するときには、前記洗濯兼脱水槽を静止させた状態で撹拌翼体を回転駆動するように前記洗濯駆動部における動力伝達系を制御することを特徴とする電気洗濯機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017022857A (ja) * 2015-07-09 2017-01-26 三菱電機株式会社 電動機応用製品

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