JP3233105B2 - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

Info

Publication number
JP3233105B2
JP3233105B2 JP18367498A JP18367498A JP3233105B2 JP 3233105 B2 JP3233105 B2 JP 3233105B2 JP 18367498 A JP18367498 A JP 18367498A JP 18367498 A JP18367498 A JP 18367498A JP 3233105 B2 JP3233105 B2 JP 3233105B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
motor
water
circuit
washing machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP18367498A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000014984A (ja
Inventor
倫弘 相馬
透 小澤
敦志 細川
正一 伊東
友弘 大川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP18367498A priority Critical patent/JP3233105B2/ja
Publication of JP2000014984A publication Critical patent/JP2000014984A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3233105B2 publication Critical patent/JP3233105B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)
  • Rectifiers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道からの給水と
は別の手段として洗濯兼脱水槽内に給水することを目的
としたポンプを制御可能とする洗濯機において、ポンプ
モータへの給電方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】全自動洗濯機においては、洗濯兼脱水槽
(以下、洗濯槽と略す)内に水を供給する際、主に水道
から直接給水するような手段が利用されるが、例えば風
呂の残り湯等を利用することを想定し、水道からの給水
とは別の手段として洗濯槽内に給水するための自吸式の
ポンプを製品本体に内蔵または外部に設置すると共に、
使用者が好みに応じて自由にこれを操作することのでき
る機能を備えた全自動洗濯機がすでに実用化されてい
る。
【0003】このような全自動洗濯機では使用者の好み
に応じた設定により、水道から洗濯槽への給水を行った
り、あるいは、製品本体に内蔵または外部に設置された
自吸式のポンプを駆動させ、浴槽内の風呂の残り湯等の
水源から洗濯槽への給水を行ったり、あるいは、これら
を洗濯動作中の工程毎に自動的に切り替えたりすること
ができるような機能を備えている。
【0004】このように利用される自吸式のポンプは、
比較的低い位置から水を吸い上げる関係上、高い回転数
を必要とするため一般的には直流整流子モータによって
構成されることから、これを駆動するための直流電源が
必要とされる。このような自吸式のポンプ以外の全自動
洗濯機の負荷としては、一般に、水道からの給水を制御
するための給水弁、洗濯槽内の水の排水を制御するため
の排水弁等が挙げられるが、特に洗濯機としてのメイン
モータが単相誘導モータによって構成される場合、これ
らは全て交流電源用の負荷であり、一般家庭用の電源が
100Vの交流が主であることから、負荷への供給電源
にはいずれも交流が用いられる。従って、前記自吸式の
ポンプモータを製品本体に内蔵または外部に設置し、こ
れを制御可能とするためには、交流電源を整流して直流
電源を得るための整流回路が必要であり、さらには必要
に応じて直流安定化電源回路を接続して、ポンプモータ
駆動用の電源を構成する必要があった。
【0005】あるいは、洗濯機のメインモータが三相ブ
ラシレスモータや三相誘導モータ等によって構成される
場合は、主としてインバータ制御方式によって制御され
るため、メインモータ駆動のためのインバータ制御回路
には、交流電源を整流して得られる直流が電源として供
給される。従って、この場合は前記自吸式のポンプモー
タ用の電源として、インバータ制御回路用としての直流
電源回路を利用することができるため、自吸式のポンプ
モータ用としての整流回路及び平滑回路を別途設ける必
要がない。
【0006】図5に全波整流での前記インバータ制御方
式による回路構成の一例を示す。一般家庭用の交流電源
30には、ノイズ吸収用のフィルタ回路31を介して全
波整流用のダイオードブリッジ32が接続されている。
このダイオードブリッジ32の出力端には、その出力を
平滑するための平滑用コンデンサ33を接続して直流電
源回路を構成し、その出力はこれに接続されたインバー
タ回路部34への直流電源として給電される。インバー
タ回路部34は、例えばIGBTのようなパワーデバイ
ス等によって構成され、その出力には三相モータからな
る洗濯機のメインモータ7が接続されている。マイクロ
コンピュータや複数の電子部品等によって構成される運
転制御部35からの信号が、これに接続されたメインモ
ータ駆動回路36によって、前記インバータ回路部34
へ伝えられ、メインモータ7の各相に接続された7a,
7b,7cへの通断電を行うことによって、メインモー
タ7の回転駆動を制御するようになっている。
【0007】また、前記インバータ回路部34へ給電さ
れる直流電源には、さらに、直流整流子モータによる自
吸式のポンプモータ26cと、スイッチング素子等によ
って構成されたポンプモータ駆動回路37が接続され、
ポンプモータ26cの駆動用電源として利用している。
このポンプモータ26cは、運転制御部35からの出力
信号によって、その回転駆動を制御するようになってい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記に
示した全波整流でのインバータ制御方式による回路構成
においては、全自動洗濯機のメインモータ駆動用の直流
電源と、ポンプモータ駆動用としての直流電源とを同一
としているため、製品の性能上の改良等によってメイン
モータの電源仕様を変更する際、それに伴う入力電源の
変更により、ポンプモータの出力特性にも影響を及ぼす
ため、ポンプモータの電気的仕様も同時に見直す必要が
生じていた。
【0009】例えば、洗濯容量の増加や洗浄力の向上を
目的とした仕様変更等に伴い、メインモータにおけるト
ルク性能改善の必要が生じたとすると、その対策として
モータのコイルの巻数変更やステータの積厚変更等が考
えられるが、前記メインモータの共用化、あるいは製品
本体組込み時の大きさ及びコストの制約等により、前記
のような変更が困難である場合には、供給電源構成を変
更し、メインモータへの電源入力を大きくすることで、
モータの仕様を変更せずにトルク性能を改善するといっ
た方法が考えられる。この場合、一般家庭用の交流電源
を用いることが前提であるから、全波整流方式に対して
ほぼ二倍の直流電源出力が得られる倍電圧方式による整
流回路を構成し、これをメインモータへの供給電源とし
て利用する方法が考えられる。
【0010】図6に示した倍電圧整流方式による電源回
路の基本構成について説明する。一般家庭用の交流電源
30にはノイズ吸収用のフィルタ回路31を介して整流
用のダイオード32a及び32bが接続されている。さ
らにその出力端には、平滑用のコンデンサ33a及び3
3bが接続され直流電源回路を構成し、これに接続され
たインバータ回路部34への直流電源として給電され
る。この直流電源は、図5に示した前記全波整流による
電源回路構成に対し、約二倍の直流電圧を得ることがで
きる。この直流電源がインバータ回路部34に接続され
たメインモータ7への入力電源となるため、モータ入力
の増加に伴うトルク性能の改善、並びにインバータ回路
部34の電流容量の低減等を図る方法として有力な回路
構成といえる。しかし、この回路構成によって得られる
直流電源を、直流整流子モータからなるポンプモータ2
6cに利用する場合、この直流電源に合わせて、コイル
の巻数や電流容量及び絶縁耐圧等、全体的に電気的仕様
を見直す必要があった。そのためポンプモータ26c
は、図5に示した前記全波整流による電源回路構成の場
合との共用化は困難であり、電源回路構成によって仕様
の異なる自吸式ポンプを使い分けることになるため、生
産性やコストの点で問題となる。
【0011】あるいは、倍電圧整流方式による電源回路
構成において、全波整流による電源回路構成の場合との
ポンプモータ共用化を図るための手段として、図7に示
すように、ポンプモータ駆動用の電源として別途、整流
・平滑回路41を設ける方法が考えられる。しかしこの
場合、ポンプモータ独自の整流回路やポンプモータを駆
動する半導体素子とその駆動回路が必要となるため、部
品点数の増加による生産効率の低下及びコスト高となる
不具合があった。
【0012】従って、本発明の目的は、倍電圧整流方式
による電源回路構成での自吸式ポンプモータへの給電方
式において、直流電源を利用し、且つ前記ポンプモータ
は、全波整流方式による電源回路構成の場合との共用化
を可能とするような電源構成からなる洗濯機を提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、交流電源にノイズ吸収用のフィルタ回路
を介して整流用のダイオードブリッジが接続され、前記
ダイオードブリッジにはその出力を平滑するための2つ
の平滑用コンデンサが高圧側と低圧側に対になるように
接続された直流電源回路と、前記直流電源回路に接続さ
れたインバータ制御回路と、このインバータ制御回路に
よって駆動される三相式モータと、水道以外の水源から
洗濯兼脱水槽または洗濯槽内に給水するポンプと、前記
ポンプを駆動する直流モータが備わるポンプモータから
なり、前記ポンプモータを制御するための制御手段とを
備え、前記ポンプモータは前記直流電源回路における低
圧側の平滑用コンデンサより給電を得ることを特徴とす
る。
【0014】本発明によれば、倍電圧整流方式による電
源回路構成において、直流整流子モータからなる自吸式
のポンプモータは、コイルの巻数や電流容量及び絶縁耐
圧等、電気的な仕様を見直すことなく、全波整流方式に
よる電源回路構成の場合との共用化を図ることができる
ばかりでなく、ポンプモータ駆動用電源としての別途整
流・平滑回路等が不要であるため、部品点数の増加によ
る生産効率の低下及びコスト高を抑えることができる。
また、インバータ制御によるメインモータへの入力電源
には、一般家庭用の交流電源から得る直流電源を利用す
るが、全波整流方式での電源回路構成と比較し、約二倍
のモータ入力が得られる倍電圧整流方式での電源構成
を、ポンプモータの電気的仕様を変更することなく採用
することが可能となるため、ポンプモータの共用化を可
能としつつ、且つメインモータの特性改善による洗浄力
の向上等、洗濯機としての性能を大幅に向上することが
可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照し説明する。
【0016】図2は本発明による全自動洗濯機の概観図
であり、図3は図2の全自動洗濯機の縦断面図である。
全自動洗濯機は、鋼鈑製の外枠1内に吊り棒2およびコ
イルバネや弾性ゴムからなる防振装置3によって合成樹
脂製の外槽4を吊架する構成となっている。外槽4は4
組の吊り棒および防振装置で外枠1の上部4隅から吊り
下げ支持されている。洗濯する水を溜める外槽4内に
は、ステンレス製の洗濯兼脱水槽5を回転自在に設け
る。洗濯兼脱水槽5には多数の脱水孔5aを設け、中央
底部には回転翼6を回転可能に設ける。洗いおよびすす
ぎ工程時には洗濯兼脱水槽5を静止させ、回転翼6を時
計方向(正)および反時計方向(逆)に回転させる。ま
た脱水工程時には洗濯兼脱水槽5を一方向に回転させ
る。回転翼6および洗濯兼脱水槽5の回転は駆動装置に
より行われる。
【0017】駆動装置はメインモータ7と、このメイン
モータ7の回転を、回転翼6あるいは洗濯兼脱水槽5に
伝達するためのプーリ8aやベルト8bからなる伝達手
段8と、洗いおよびすすぎ工程時に回転翼6のみを回転
させたり、あるいは脱水工程時に洗濯兼脱水槽(以下、
洗濯槽と言う)5を回転させたりするクラッチ装置9と
その切り替えを行うクラッチソレノイド9aからなる。
【0018】これら駆動装置は外槽4の底面に鋼鈑製の
支持板10を用いて固定される。また外槽4には外槽内
の水圧を水位センサ11に伝達する水位センサチューブ
12と外槽4内の洗濯用水の排水を行う排水装置13が
設けてある。排水装置13内には排水弁13aが外槽4
底面の排水孔14の直後に設けられ出口は排水装置13
内に開口する。また外槽4の側面には上端が開口する異
常溢水パイプ15が設けられ、この下端は排水装置13
内に開口する。異常溢水パイプ15は、給水に異常をき
たし外槽4から洗濯用水が溢れ出る場合や、洗濯中の洗
濯物の動きで外槽から洗濯用水が飛び出る場合に備えて
設けられている。溢れた出た洗濯用水は異常溢水パイプ
15から排水装置13内に流れ込み、排水ホース16で
洗濯機外に排出される。
【0019】外枠1の上部には洗濯物を投入する投入口
17aと水道栓口,給水弁等を収納する後部収納箱17
bとマイコン等の電気部品を収納する前部操作箱17c
とを形成したトップカバー17が設けてある。投入口1
7aには合成樹脂製の蓋18を設けてある。前部操作箱
17cの上面には操作パネル19が取り付けてあり、そ
の下には制御部であるマイコン等を内蔵したコントロー
ラ20が設けてある。また前部操作箱17c内には、外
槽4内の水圧を検出することにより、規定水位まで水が
溜まったかを判定する水位センサ11が設けてある。操
作パネル19は、電源スイッチ21をはじめ、各種表示
器22及び各種操作ボタン23等が配置されており、使
用者が操作ボタン23で洗濯機を操作し、またその動作
状態を表示器22やコントローラ20に内蔵されたブザ
ー等で確認できるようになっている。
【0020】図4は洗濯用水の給水に関わる後部収納箱
17bの上蓋をはずした時の背面側部分の平面図である
(前面側を省略している)。後部収納箱17bには水道
栓等からのホースが接続される水道栓口24、これに続
いて給水弁25,水道以外の水源から給水するための吸
水ポンプ26,洗濯槽5内に洗濯水を流下させる傾斜流
路27等が収納されている。水道栓からのホースは水道
栓口24に接続される。水道水は給水弁25の開閉によ
り傾斜流路27を流下して洗濯槽5に給水される。ま
た、風呂等の水源からの水は風呂水給水口26aに接続
されるホースで汲み出される。風呂等の水源からの水
は、まず水道栓口26aからの水道水を給水弁25の開
閉で、呼び水口26bから吸水ポンプ26に呼び水す
る。その後、内蔵されたポンプモータ26cを回転させ
て風呂水を風呂水給水口26aから自吸し、吐出口26
dから傾斜流路27を介して、洗濯槽5に給水する。
【0021】次に図1に示した制御回路構成について説
明する。一般家庭用の交流電源30にはノイズ吸収用の
フィルタ回路31を介して整流用のダイオードブリッジ
32が接続され、さらに、このダイオードブリッジ32
には、その出力を平滑するための平滑用コンデンサ33
a及び33bが高圧側と低圧側にそれぞれ上下に対にな
るよう接続され、これによって倍電圧整流方式による直
流電源回路を構成している。この直流電源回路には、6
個のIGBT34a,34b,34c,34d,34
e,34fを中心に構成されたインバータ回路部34が
接続され、その出力である7a,7b,7cには、三相
誘導モータからなる洗濯機のメインモータ7が接続され
ていて、マイクロコンピュータや複数の電子部品等によ
って構成される運転制御部35からの信号が、これに接
続されたメインモータ駆動回路36によって、前記イン
バータ回路部34へ伝えられ、メインモータ7の各相に
接続された7a,7b,7cへの通断電を行うことによ
って、メインモータ7の回転駆動を制御するようになっ
ている。
【0022】上記のような倍電圧整流方式による直流電
源回路においては、ポンプモータ26cの電源は下側即
ち低圧側の平滑用コンデンサ33bの両端の出力を利用
する。ダイオードブリッジ32に、高圧側と低圧側との
それぞれ上下に対になるように接続された平滑用のコン
デンサ33a及び33bがほぼ容量差がなく電気的特性
上で特に著しい違いがなければ、下側の平滑用のコンデ
ンサ33bの両端からは、インバータ回路部34への電
源に対し約半分の直流電源を得ることができる。この直
流電源を利用し、直流整流子モータからなるポンプモー
タ26cと、このポンプモータ26cを駆動するための
ポンプモータ駆動回路37は、下側即ち低圧側の平滑用
のコンデンサ33bの出力側に接続され、その動作は運
転制御部35からの信号によって制御される。
【0023】また、全自動洗濯機におけるその他の負荷
として給水弁25,排水弁13a,クラッチソレノイド
9aは、各々トライアック等のスイッチング素子によっ
て構成される駆動回路38,39,40を介し、運転制
御部35に接続されている。これら駆動回路38,3
9,40はフォトトライアック等の光半導体素子を用い
て交流側と直流側を分離する方式としても良い。運転制
御部35には、洗濯工程を選択するためのスイッチや、
運転をスタートするためのスイッチ等から構成される各
種操作ボタン23によって入力信号が与えられる。これ
らの入力信号に従い、運転制御部35におけるマイクロ
コンピュータにあらかじめ記憶させた運転プログラムを
実効し、給水時には駆動回路38に動作命令を出力し給
水弁25を開閉させたり、メインモータ駆動回路36に
動作命令信号を出力し、メインモータの回転駆動を制御
している。また、運転制御部35には水位センサ11等
からの検出信号が入力されるようになっていて、洗濯槽
に投入された布量や布質に合わせた適切な運転プログラ
ムに従い、各負荷の制御が行われる。また、これらの運
転動作状態をLED等による表示器22に出力すること
で使用者にも分かり易くしている。
【0024】以上のような本実施例によれば、一般家庭
用の交流電源電圧がAC100Vであるとすると、倍電
圧整流方式によって整流・平滑後の直流電源は約DC2
82V前後の出力電圧を得ることが可能であり、図5に
示したようなAC100Vを全波整流する電源回路構成
に対し、インバータ回路部及びメインモータへの入力と
して約二倍の電源電圧を得ることができる。従ってモー
タの仕様を変更せずに洗浄力の向上等、洗濯機としての
性能向上を目的としたメインモータの特性改善を図るこ
とができる一方で、この倍電圧整流方式における下側即
ち低圧側の平滑コンデンサの出力をポンプモータの電源
として利用することで、AC100Vを全波整流する電
源回路構成で使用されるポンプモータと入力条件がほぼ
等しくなり、このポンプモータの共用化が可能となる。
また、図7に示すようなポンプモータ駆動用の電源とし
て別途、整流・平滑回路41を特に必要としないため、
部品点数の増加による生産効率の低下及びコスト高等の
発生を抑えることができる。
【0025】また、図8に示すように直流電源の出力を
抵抗によって分圧する方法も、ポンプモータの共用化に
おいては上記同様の効果が得られ、別途平滑回路を設け
た図7の構成に対して比較的容易に共用化が可能とな
る。図8において、倍電圧整流方式によって得られる直
流電源は、抵抗42a,42bによって分圧される。こ
こで42a,42bの抵抗値がほぼ同一であれば、ポン
プモータへの入力は、下側即ち低圧側の平滑コンデンサ
33bの両端の出力を利用するような前述同様の条件と
なる。このように抵抗による分圧の場合、その回路全体
の仕様にもよるが、抵抗による損失を十分考慮して部品
を選定する必要がある。また、図9に示すように下側即
ち低圧側のコンデンサ出力を抵抗で分圧することによっ
て電圧を調節する場合も、部品の選定には同様の配慮が
必要である。
【0026】なお、インバータ回路部によって駆動され
る洗濯機のメインモータは三相ブラシレスモータでも良
い。また、インバータ回路部のIGBTはバイポーラト
ランジスタでも良く、または電界効果トランジスタでも
良い。
【0027】また、ポンプモータ以外でも直流電源にて
駆動するような負荷がある場合には、本発明に関する電
源回路構成を利用することで同様の効果を得ることが可
能である。なお、ポンプ用直流モータの直流電源を低圧
側から得るようにしたのは次の理由によるものである。
直流電源のグランドは低圧側の(−)である。高圧側か
ら電源をとると、グランドから見ると、二倍の高圧がか
かっているので危険性がある。またマイコンの運転制御
部も同じグランドにしている。高圧側から給電を受ける
とポンプ用直流モータの制御素子は、耐電圧性の高いも
のが必要になる。このような事情により、低圧側より給
電を得るようにしたのである。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、インバータ制御による
メインモータへの電源には、一般家庭用の交流電源から
得る直流電源を利用するが、全波整流方式での電源回路
構成と比較し、約二倍のモータ入力が得られる倍電圧整
流方式での電源構成を、ポンプモータの電気的仕様を変
更することなく採用することが可能であるため、ポンプ
モータの共用化を可能としつつ、且つメインモータの特
性改善を図ることができるため、洗浄力の向上等、洗濯
機としての性能向上を大幅に向上することが可能とな
る。また、ポンプモータ駆動用電源としての別途整流・
平滑回路等が不要であるため、部品点数の増加による生
産効率の低下及びコスト高を抑えるのに効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る全自動洗濯機のインバ
ータ制御回路構成図。
【図2】本発明の一実施例に係る全自動洗濯機の概観斜
視図。
【図3】本発明の一実施例に係る全自動洗濯機の縦断面
図。
【図4】本発明の一実施例に係る全自動洗濯機の後部収
納箱内部の平面図。
【図5】全波整流方式による全自動洗濯機のインバータ
制御回路構成図。
【図6】倍電圧整流方式による全自動洗濯機のインバー
タ制御回路構成図。
【図7】ポンプモータ用整流・平滑回路を追加した全自
動洗濯機のインバータ制御回路構成図。
【図8】抵抗分圧方式に係る全自動洗濯機のインバータ
制御回路構成図。
【図9】抵抗分圧方式とした本発明の一実施例に係る全
自動洗濯機のインバータ制御回路図。
【符号の説明】
5…洗濯兼脱水槽、7…メインモータ、9a…クラッチ
ソレノイド、11…水位センサ、13a…排水弁、25
…給水弁、26…給水ポンプ、26c…ポンプモータ、
30…交流電源、32…ダイオードブリッジ、33…平
滑用コンデンサ、34…インバータ回路部、35…運転
制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細川 敦志 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株式会社 日立製作所 電化機器事業部 多賀本部内 (72)発明者 伊東 正一 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 日立多賀テクノロジー株式会社内 (72)発明者 大川 友弘 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株式会社 日立製作所 電化機器事業部 多賀本部内 (56)参考文献 特開 平9−285687(JP,A) 特開 平4−126192(JP,A) 特開 平9−140984(JP,A) 特開 平6−245541(JP,A) 特開 平11−308864(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 39/08 321 D06F 39/00 H02M 7/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電源にノイズ吸収用のフィルタ回路を
    介して整流用のダイオードブリッジが接続され、前記ダ
    イオードブリッジにはその出力を平滑するための2つの
    平滑用コンデンサが高圧側と低圧側に対になるように接
    続された直流電源回路と、前記直流電源回路に接続され
    たインバータ制御回路と、このインバータ制御回路によ
    って駆動される三相式モータと、水道以外の水源から洗
    濯兼脱水槽または洗濯槽内に給水するポンプと、前記ポ
    ンプを駆動する直流モータが備わるポンプモータからな
    り、前記ポンプモータを制御するための制御手段とを備
    え、前記ポンプモータは前記直流電源回路における低圧
    側の平滑用コンデンサより給電を得ることを特徴とする
    洗濯機。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記ポンプモータは洗
    濯機の外枠の上部に載置したことを特徴とする洗濯機。
JP18367498A 1998-06-30 1998-06-30 洗濯機 Expired - Fee Related JP3233105B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18367498A JP3233105B2 (ja) 1998-06-30 1998-06-30 洗濯機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18367498A JP3233105B2 (ja) 1998-06-30 1998-06-30 洗濯機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000014984A JP2000014984A (ja) 2000-01-18
JP3233105B2 true JP3233105B2 (ja) 2001-11-26

Family

ID=16139950

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18367498A Expired - Fee Related JP3233105B2 (ja) 1998-06-30 1998-06-30 洗濯機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3233105B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105986426B (zh) * 2015-01-27 2020-06-05 青岛海尔洗衣机有限公司 一种洗衣机双头排水泵过滤器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000014984A (ja) 2000-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2459570C2 (ru) Водоносный бытовой прибор с электроприводом
KR100323348B1 (ko) 세탁기
JP3233105B2 (ja) 洗濯機
AU2019334749B2 (en) Drain pump driving apparatus and laundry processing machine comprising same
KR102522304B1 (ko) 세탁물 처리기기 및 그 제어방법
US20210285141A1 (en) Laundry treatment machine and method for controlling the same
US11274388B2 (en) Clothing treatment device and control method therefor
JP2013059202A (ja) 電気機器の電源制御システム及び洗濯機
JP6528082B2 (ja) 洗濯機
CN112654741B (zh) 洗涤物处理装置
KR100382013B1 (ko) 전기 세탁기
JP3512558B2 (ja) 洗濯機
US11286603B2 (en) Laundry treating apparatus and controlling method thereof
EP0394178A2 (en) Drive system for household appliances
JP2006175079A (ja) 電気洗濯機
KR102539458B1 (ko) 배수펌프 구동장치, 및 이를 구비한 세탁물 처리기기
JP2001224887A (ja) ドラム式洗濯機
KR19990041574A (ko) 세탁기의 세탁제어장치 및 그 방법
KR102539461B1 (ko) 배수펌프 구동장치, 및 이를 구비한 세탁물 처리기기
JP2008295909A (ja) 洗濯機
JP4243338B2 (ja) 食器洗い機
JP4134385B2 (ja) 洗濯機の制御装置
JP2001070693A (ja) 電気洗濯機
JPS60256494A (ja) 給水ポンプ付全自動洗濯機

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070921

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080921

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080921

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090921

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090921

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110921

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120921

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120921

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130921

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees