JP3512558B2 - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP3512558B2
JP3512558B2 JP10495496A JP10495496A JP3512558B2 JP 3512558 B2 JP3512558 B2 JP 3512558B2 JP 10495496 A JP10495496 A JP 10495496A JP 10495496 A JP10495496 A JP 10495496A JP 3512558 B2 JP3512558 B2 JP 3512558B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポンプモータを有
し水道とは別の水源から槽内に給水するポンプを備えた
洗濯機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば、全自動洗濯機
には、水道とは別の水源(例えば浴槽)から洗濯槽に給
水するためのポンプを備えると共に、風呂水を使用する
か否かを選択するための風呂水スイッチを操作パネルに
備えたものがある。このものでは、風呂水スイッチの非
操作時には水道から洗濯槽に給水し、風呂水スイッチの
操作時には、前記ポンプを駆動して浴槽から洗濯槽に給
水するようにしている。上記ポンプは直流整流子モータ
から構成されており、一般家庭での電源が商用交流電源
であることから、交流・直流変換回路が必要で、コスト
高を来す不具合があった。
【0003】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、水道とは別水源の水を槽内に供給す
るためのポンプを備えたものにおいて、コストの低廉化
に寄与できる洗濯機を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、交流電源を直
流化する直流電源回路と、この直流電源回路の出力側に
接続されたインバータ主回路と、このインバータ主回路
によって駆動されるように設けられた洗濯機モータと、
前記直流電源回路から電源が与えられるように設けら
れ、直流モータから構成されたポンプモータを有し、水
道とは別の水源から槽内に給水するためのポンプと、前
記ポンプモータを駆動制御するポンプモータ駆動制御手
段とを備えて構成される。
【0005】上記構成においては、インバータ主回路に
より洗濯機モータを駆動することで、回転速度制御の容
易化等を図ることが可能となり、洗濯機として有効であ
る。この場合、洗濯機モータには、その電源として、交
流電源を直流化する直流電源回路からの直流電力が与え
られる。ポンプを使用する場合、そのポンプモータに
は、その電源として、交流電源を直流化する直流電源回
路からの直流電力が与えられる。つまり、洗濯機モータ
をインバータ主回路により駆動するための直流電源回路
がポンプモータの駆動に利用され、コスト高が抑えられ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を全自動洗濯機に適
用した第1の実施例について図1ないし図6を参照しな
がら説明する。まず、全自動洗濯機の概略全体構成を示
す図2において、外箱1内には、外槽2が弾性吊持機構
3を介して揺動可能に配設されている。上記外槽2内に
は、洗濯槽と脱水槽とを兼用する回転槽4が回転可能に
設けられており、この回転槽4の内底部に洗濯用の撹拌
体5が回転可能に設けられている。上記回転槽4は、周
壁部の上部にだけ脱水孔4aが形成されており、他の周
壁部には脱水孔が形成されていない。
【0007】また、外槽2の内底部には、中心部から後
部側へ延びるように排水通路6が設けられている。この
排水通路6の中心部側の端部が排水口7となっており、
この排水口7には水位検知用のエアトラップ8が設けら
れている。上記排水口7は、例えばモータ式の排水弁9
により開閉される構成となっている。上記排水弁9の下
部には、排水ホース10が連結されている。なお、撹拌
体5には、多数の通水孔が形成されている。
【0008】この構成の場合、排水弁9が開放される
と、回転槽4内の水は排水通路6および排水ホース10
を通って外部へ排出されるように構成されている。ま
た、外槽1の底部の前部には、回転槽4から溢水した水
を排水するための補助排水口11が形成されている。こ
の補助排水口11は、図示しないホースを介して排水ホ
ース10に連通されている。この構成の場合、脱水運転
時等に回転槽4内の水が脱水孔4aを通って外槽2内へ
排出されると、この排水は補助排水口11および排水ホ
ース10を通って外部へ排出されるように構成されてい
る。なお、エアトラップ8には、圧力センサからなる水
位センサ12(図1参照)がエアパイプ13を介して連
結されており、該水位センサ12により回転槽4内の水
位を検知するように構成されている。
【0009】また、回転槽4の上部には、バランスリン
グ14が配設されている。そして、回転槽4の内周部に
は、ほぼドラム状をなす内バスケット15が配設されて
おり、この内バスケット15はステンレス鋼板製である
と共に周壁部に多数の通水孔が形成されている。上記回
転槽4の内周部の下部には、底カバー16が配設されて
いる。上記内バスケット15と回転槽4との間、並び
に、底カバー16と回転槽4との間には、通水用の所定
間隙が設けられている。この構成の場合、排水時または
脱水運転時に回転槽4内の水は上記通水用の所定間隙を
通って下方または上方へ流れるようになっている。
【0010】一方、外槽2の外底部には、洗濯及び脱水
運転用の洗濯機モータ17及び駆動機構部18が配設さ
れている。洗濯機モータ17は、3相直流ブラシレスモ
ータからなり、この洗濯機モータ17の回転力は、ベル
ト伝達機構19を介して駆動機構部18へ伝達されるよ
うになっている。上記駆動機構部18は、周知構成のも
のであり、クラッチ機構、減速装置及びブレーキ装置等
を有して構成されている。この駆動機構部18のブレー
キ装置は、回転槽4を制動して停止させる機能を有する
バンドブレーキ装置であり、回転槽4の槽軸にこれと一
体に回転するように設けられたブレーキドラムと、この
ブレーキドラムの外側に設けられたブレーキバンドとか
ら構成されている。また、駆動機構部18のクラッチ機
構は、モータ7の回転力を撹拌体5だけへ減速装置を介
して減速して伝える状態と、回転槽4及び撹拌体5へ伝
える状態とを切り替える機能を有している。そして、上
記ブレーキ装置及びクラッチ機構は、排水弁9の駆動源
(モータや復帰ばね等から構成されたもの)によって該
排水弁9の開閉動作に連動して駆動されるように構成さ
れている。
【0011】具体的には、排水弁9が閉塞された洗濯時
には、駆動機構部18は、ブレーキ装置により回転槽4
を制動して停止した状態でモータ7の回転力を撹拌体5
だけへ減速して伝えて該撹拌体5を回転させる。そし
て、排水弁9が開放された排水及び脱水時には、駆動機
構部18は、ブレーキ装置による回転槽4の制動を解除
した状態で洗濯機モータ17の回転力を回転槽4及び撹
拌体5へ伝えて両者を高速回転させる構成となってい
る。
【0012】また、外箱1の上部には、トップカバー2
0が取付けられており、このトップカバー20内の後板
20aの裏側には、電磁式の給水弁21が配設されてい
ると共に、洗剤投入器等を有する注水器22が配設され
ている。この注水器22は、洗剤投入器に洗剤を予め収
容しておくことにより、給水弁21による給水時にその
水によって槽内に移送されるようになっている。
【0013】上記トップカバー20には、洗濯物の出入
れ口を開閉する例えば二つ折り式の蓋23が開閉可能に
設けられている。尚、外槽2の上部には、槽カバー24
が取付けられており、この槽カバー24に内蓋25が開
閉可能に設けられている。この内蓋25には、注水器2
2から流出する水を受ける水受け部26が形成されてお
り、この水受け部26には図示しないが小孔が形成され
て、この小孔から水が回転槽4内へ供給されるようにな
っている。
【0014】図3には、洗濯機およびポンプ27並びに
浴槽28等を示している。同図において、トップカバー
20の後板20aには、ホース接続口29が設けられて
おり、このホース接続口29は、後板20a裏側におい
て前述の給水弁21に接続されている。そして、ホース
接続口29には、給水ホース30が接続され、給水ホー
ス30は水道の蛇口31に接続されており、給水弁21
の開放状態では、蛇口31から給水ホース30を通して
回転槽4内に給水される。
【0015】また、後板20aには、外部ホース接続口
32が設けられており、このホース接続口32には、外
部給水用のポンプ27の給水ホース33が接続される。
以下、ポンプ27の詳細構成について説明する。まず、
図4において、本体ケース34内にはポンプ収容室34
aが区画形成されており、このポンプ収容室34a内に
は、例えば直流整流子モータからなるポンプモータ35
が収容されている。そして、このモータ35の回転軸3
5aには羽根36が取着されている。
【0016】本体ケース34には吸水口34bおよび吐
水口34cが形成されている。そして、吐水口34cに
は給水ホース33が接続されており、図2に示すよう
に、本体ケース34が水源に相当する浴槽28内に沈め
られた状態でポンプモータ35が作動すると、図4にお
いて、浴槽28内の水が吸水口34cを通して本体ケー
ス34内に吸引され、吐水口34bから給水ホース33
を通して回転槽4に供給される。尚、本体ケース34内
にはフィルタ37が収容されており、このフィルタ37
は、回転槽4に供する水から異物を除去する。また、図
2の符号38は、本体ケース34および給水ホース33
からなる給水管を示している。
【0017】上記ポンプモータ35には、コード線39
が接続されている。このコード線39の先端には、コネ
クタ40が接続されており、これは、外箱1の側部に設
けられた差込み部41に接続されるようになっており、
もって、ポンプモータ35には、差込み部41からコネ
クタ40およびコード線39を通して電源が供給され
る。
【0018】外箱1の上面には、前部に位置して操作パ
ネル42が設けられており、この操作パネル42には、
図示しないが、洗濯コースを設定するためのコース設定
スイッチ、洗濯運転を開始するためのスタートスイッチ
および風呂水給水モードを選択するための風呂水給水ス
イッチ等が装着されている。
【0019】一方、図1には電気的構成を示している。
商用の交流電源43には、直流電源回路44が接続され
ている。この直流電源回路44は、交流電源43を全波
整流する全波整流回路45と、この全波整流回路45の
出力を平滑する平滑コンデンサ46とを有して構成され
ている。この直流電源回路44の出力側には、定電圧回
路47が接続されていると共に、インバータ主回路48
が接続されている。インバータ主回路48は、6個のI
GBT48Ua,48Ub,48Va,48Vb,48
Wa,48Wbを3相ブリッジ接続して構成されてお
り、これらの各IGBTのコレクタ−エミッタ間には、
フライホイールダイオードD1〜D6が夫々接続されて
いる。なお、上記定電圧回路47の定電圧出力が後述す
る運転制御回路53等に与えられるようになっている。
【0020】また、インバータ主回路48の出力端子4
8U,48V及び48Wは、洗濯機モータ17のスター
結線されたステータコイル17U,17V及び17Wの
入力端子に接続されており、インバータ主回路48は、
ステータコイル17U,17V及び17Wに対して駆動
電圧を与えて洗濯機モータ17を回転駆動させるように
なっている。また、ポンプモータ35の電源は直流電源
回路44から与えられるようになっている。このポンプ
モータ35を通断電するスイッチング素子49は、例え
ばトランジスタから構成されている。しかして、上記ポ
ンプモータ35の一端は、前記直流電源回路44の正母
線44aに接続され、他端は、スイッチング素子49の
コレクタ・エミッタ間および検出抵抗50を直列に介し
て負母線44bに接続されている。一方、前記交流電源
43には、前記排水弁9および給水弁21がそれぞれス
イッチング素子たるトライアック51,52を介して接
続されている。
【0021】運転制御回路53は、マイクロコンピュー
タを含んで構成されており、これには、操作パネル42
に設けた各種スイッチを有するスイッチ入力回路54か
らのスイッチ信号、前記検出抵抗50による検出電圧が
抵抗55およびコンデンサ56を介して与えられるよう
になっている。この抵抗55およびコンデンサ56は、
前記スイッチング素子49が高周波でスイッチングされ
ることから、上記検出電圧を平滑するために設けられて
いる。
【0022】また、この運転制御回路53は、これに与
えられる入力に応じて、内部に保有する運転プログラム
に従い、前記スイッチング素子49、トライアック5
1,52、表示回路57およびインバータ制御回路58
を制御するようになっている。つまり、洗濯機モータ1
7、ポンプモータ35、排水弁9、給水弁21および表
示回路57を制御するようになっている。
【0023】なお、前記洗濯機モータ17には、回転位
置を検出する位置検出手段としてのホール素子59U,
59V,59Wが設けられており、各ホール素子59
U,59V,59Wの位置検出信号HU,HV,HWは
前記インバータ制御回路58に与えられるようになって
いる。このインバータ制御回路58は、運転制御回路5
3から与えられるモータ制御信号Saおよびこの位置検
出信号HU,HV,HWに基づいてインバータ主回路4
8の各IGBT48Ua乃至48Wbをオンオフ制御す
るようになっている。また、インバータ制御回路58
は、上記位置検出信号HU,HV,HWに基づいて回転
速度検出信号Ssを運転制御回路53に与えるようにな
っている。
【0024】なお、この場合、インバータ主回路48の
各IGBT48Ua乃至48Wbのオンオフ制御を、例
えば周波数20kHzの搬送波によるPWM制御によっ
て行うようになっている。また、前記スイッチング素子
49も周波数20kHzのPWM信号によってスイッチ
ングされるようになっている。
【0025】ここで、前記インバータ主回路48および
インバータ制御回路58と運転制御回路53のソフトウ
エアとによって、洗濯機モータ駆動制御手段60が構成
され、また、スイッチング素子49と運転制御回路53
のソフトウエアとによってポンプモータ駆動制御手段6
1が構成され、さらに、検出抵抗50、抵抗55および
コンデンサ56と運転制御回路53のソフトウエアとに
よって負荷検出手段62が構成されている。
【0026】次に上記構成の作用について説明する。運
転制御回路53は、コース設定スイッチにより全自動コ
ースが設定された上で、スタートスイッチが操作される
と、全自動コースの運転プログラムに従って各種制御を
順次実行してゆくが、特に洗濯機モータ17の制御につ
いて簡単に述べると、運転制御回路53は、洗い時に
は、インバータ制御回路58に正逆のための指令信号を
出力して、洗濯機モータ17を正逆回転させ、脱水時に
は、インバータ制御回路58に回転速度指令信号を出力
して、所定回転速度で洗濯機モータ17を回転制御す
る。この場合、洗濯物量や布質等によって、洗濯機モー
タ17の制御形態が変更されるようになっている。
【0027】さて、風呂水給水スイッチが操作された上
でスタートスイッチの操作があると、運転制御回路53
は、ポンプモータ35を図5のフローチャートに示すよ
うに制御する。まず、運転制御回路53は、ステップS
1で示すように、デューティー比をオン50%に設定す
る。そしてステップS2に示すように、スイッチング素
子49を20kHzのPWM信号によってスイッチング
してポンプモータ35をオンする。このときのオンオフ
デューティー比は上述の50%オンとなるように制御す
る。直流電源回路44の出力電力が、このデューティー
比に見合った電力に調整されてポンプモータ35に供給
され、もってポンプモータ35が駆動される。これと同
時に、ポンプモータ35に流れる電流が、検出抵抗50
によって検出され、その検出電圧が運転制御回路53に
与えられる。
【0028】運転制御回路53はこの検出電圧で示され
るモータ電流に基づいて、ポンプモータ35にかかる負
荷状態を検出する。すなわち、上記モータ電流の値が基
準値「0.3A」より少ないと(ステップS3の
「N」)、ポンプモータ35が空運転状態(ポンプ27
が水を汲み上げていない状態)であることが検出され
る。この場合、デューティー比はオン50%のままであ
る(ステップS4)。
【0029】しかして、一般的に、この空運転は、ポン
プ27駆動初期においてみられるもので、その後風呂水
がポンプ27内に充填され、風呂水が回転槽4内に給水
されるようになる。そして、ポンプ27が水を吸入し汲
み上げるようになれば、上記電流値が「0.3A」以上
となるなるので(ステップS3の「Y」)、オンオフデ
ューティー比をステップS5で示すように、オン100
%(供給電力100%)とする。
【0030】そして、ステップS6で示すように、ポン
プ27の運転終了条件となれば(例えば回転槽4内が設
定水位となって水位センサ12によりこれが検出される
終了条件が満足される)、運転制御回路53は、スイッ
チング素子49をオフしてポンプモータ35を断電する
(ステップS7)。
【0031】このような本実施例によれば、インバータ
主回路48により洗濯機モータ17を駆動することで、
回転速度制御の容易化等を図ることが可能となり、洗濯
機として有効である。この場合、洗濯機モータ17に
は、その電源として、交流電源43を直流化する直流電
源回路44からの直流電力が与えられる。そして、ポン
プ27を使用する場合、そのポンプモータ35には、そ
の電源として、交流電源43を直流化する直流電源回路
44からの直流電力が与えられる。つまり、洗濯機モー
タ17をインバータ主回路48により駆動するための直
流電源回路44がポンプモータ35の駆動に利用でき、
コスト高を抑えることができる。
【0032】また、本実施例によれば、次に述べるよう
に、騒音の低減に大いに寄与できるものである。図7に
は、初めからポンプモータを100%通電とする駆動モ
ードの場合のモータ特性を示している。そして、同図の
実線の曲線Aは風呂水が不足しない場合(洗濯機での必
要な給水量がある場合)を示している。また点線の曲線
A′は、風呂水が途中でなくなった場合を示している。
【0033】さて、曲線Aについて述べると、ポンプモ
ータの駆動開始初期には、前述した空運転状態となるこ
とが多く、このため、100%でフル通電されているポ
ンプモータの回転速度が急激にしかもかなり高い回転域
まで増大する。この結果、騒音が大きくなる。また、曲
線A′について述べると、ポンプモータの駆動開始初期
には同様に騒音が大きくなることに加え、給水すべき風
呂水がなくなったところで(時点t1)、これまた空運
転となり騒音が大きくなる。
【0034】これに対して、図6には本実施例における
ポンプモータ特性を示している。すなわち、本実施例で
は、既述したようにポンプモータ35のオンオフデュー
ティー比をこのポンプモータ35にかかる負荷に応じて
変更する駆動モードとしており、実線の曲線Bは風呂水
が不足しない場合(洗濯機での必要な給水量がある場
合)を示している。また点線の曲線B′は、風呂水が途
中でなくなった場合を示している。
【0035】曲線Bについて述べると、ポンプモータ3
5の駆動開始初期には、前述した空運転状態となること
が多いが、ポンプモータ35を最初50%の供給電力で
通電し、そして所定負荷となったところでも50%の供
給電力に抑えているから、ポンプモータ35の回転速度
が過度に上昇することがなく、この結果、騒音が大きく
なることはない。また、曲線B′について述べると、ポ
ンプモータ35の駆動開始初期には同様に騒音と小さく
できることに加え、給水すべき風呂水がなくなったとこ
ろでは(時点t1)、ポンプモータ35の負荷が軽減さ
れたことが検出されるからポンプモータ35の供給電力
が50%に減少され、これまた空運転となっても騒音を
小さくできる。
【0036】また、本実施例によれば、スイッチング素
子49を周波数20kHzのPWM信号によってスイッ
チングするようにしたから、スイッチングによる騒音も
低減できる。すなわち、スイッチングするについてはこ
れより低い周波数で十分であるが、この場合、可聴周波
数域であると、耳障りな騒音が発生する。この点本実施
例では、上述した20kHzという高周波数でスイッチ
ングするから騒音の発生防止に寄与できる。なお、この
スイッチング周波数は16kHz以上であれば良い。
【0037】図8および図9は本発明の第2の実施例を
示しており、この実施例においては、次の点が第1の実
施例と異なる。ポンプモータ71は、3相直流ブラシレ
スモータから構成されており、このポンプモータ71の
電源は、直流電源回路44から与えられるようになって
いる。すなわち直流電源回路44の出力側には、インバ
ータ主回路72が接続されている。インバータ主回路7
2は、6個のIGBT72Ua,72Ub,72Va,
72Vb,72Wa,72Wbを3相ブリッジ接続して
構成されており、これらの各IGBTのコレクタ−エミ
ッタ間には、フライホイールダイオードD7〜D12が
夫々接続されている。また、インバータ主回路72の出
力端子72U,72V及び72Wは、ポンプモータ71
のスター結線されたステータコイル71U,71V及び
71Wの入力端子に接続されており、インバータ主回路
72は、ステータコイル71U,71V及び71Wに対
して駆動電圧を与えてポンプモータ71を回転駆動させ
るようになっている。
【0038】なお、この場合も、インバータ主回路72
の各IGBT72Ua乃至72Wbのオンオフ制御を、
例えば周波数20kHzの搬送波によるPWM制御によ
って行うようになっている。
【0039】前記ポンプモータ71には、回転位置を検
出する位置検出手段としてのホール素子73U,73
V,73Wが設けられており、各ホール素子73U,7
3V,73Wの位置検出信号HUP,HVP,HWPは
前記インバータ制御回路74に与えられるようになって
いる。このインバータ制御回路74は、運転制御回路5
3から与えられるモータ制御信号Saおよびこの位置検
出信号HU,HV,HWに基づいてインバータ主回路7
2の各IGBT72Ua乃至72Wbをオンオフ制御す
るようになっている。
【0040】上記インバータ制御回路74は上記位置検
出信号HUP,HVP,HWPを回転速度検出信号Ns
として運転制御回路53に与えるようになっている。運
転制御回路53は、この回転速度検出信号Nsによりポ
ンプモータ71の負荷状態を検出するようになってい
て、もって、負荷検出手段として機能するようになって
いる。そして、運転制御回路53は、第1の実施例と同
様に、ポンプモータ71のオンオフデューティー比を初
期にはオン50%とし、以後上記回転速度検出信号Ns
に基づいて、このデューティー比を50%あるいは10
0%に変更するようになっている。
【0041】この場合の制御のフローチャートを図9に
示しており、同図においては、ステップP3から判るよ
うに、回転速度検出信号Nsが基準値である6000r.
p.mを上回っていると、デューティー比オン50%のま
まとし、6000r.p.m 以下であるときには、100%
とする。
【0042】この第2の実施例においても、第1の実施
例と同様の効果を得ることができるのに加え、ポンプモ
ータ71自体にブラシがないので、モータ駆動時におけ
るブラシ音の発生をなくし得て、騒音の低減に一層寄与
できる。
【0043】図10は本発明の第3の実施例を示してお
り、同図においては、次の点が第2の実施例と異なる。
すなわち、洗濯機モータ81は、誘導モータから構成さ
れており、この洗濯機モータ81は、図示のトライアッ
ク82,83を有してなる駆動回路84により駆動され
るようになっている。このようにしても、ポンプモータ
71に直流ブラシレスモータを用いるので、その駆動時
におけるブラシ音の発生をなくし得て、騒音の低減に一
層寄与できる。
【0044】なお、インバータ主回路によって駆動され
る洗濯機モータは誘導モータでも良い。また、脱水兼用
洗濯機に限られず、二槽式洗濯機でも良い。ポンプモー
タは、位置検出手段をもたない直流ブラシレスモータで
も良い。さらに、インバータ主回路のスイッチング素子
はトランジスタでも良い。
【0045】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、次の効果を得ることができる。請求項1の発明によ
れば、インバータ主回路により洗濯機モータを駆動する
ことで、回転速度制御の容易化等を図ることが可能で、
洗濯機として有効であり、そして、洗濯機モータをイン
バータ主回路により駆動するための直流電源回路をポン
プモータの駆動電源として利用することができ、コスト
高を抑えることができるものである。
【0046】
【0047】請求項の発明によれば、ポンプモータの
負荷状態を検出する負荷検出手段を設け、ポンプモータ
駆動制御手段を、この負荷検出手段により検出された負
荷に応じてスイッチング素子のオンオフデューティー比
を変化させて供給電力を調整するようにしたから、ポン
プモータの空運転に対応してポンプモータの回転速度を
調整することが可能となり、騒音の低減に寄与できる。
【0048】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気回路図
【図2】洗濯機の縦断側面図
【図3】洗濯機および浴槽並びにポンプの斜視図
【図4】ポンプの縦断側面図
【図5】制御内容を示すフローチャート
【図6】ポンプモータの特性を示す図
【図7】参考例におけるポンプモータの特性を示す図
【図8】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図9】制御内容のフローチャート
【図10】本発明の第3の実施例を示す図1相当図
【符号の説明】
4は回転槽、17は洗濯機モータ、18は駆動機構部、
21は給水弁、27はポンプ、28は浴槽(外部水
源)、32は外部ホース接続口、33は給水ホース、3
5はポンプモータ、43は交流電源、44は直流電源回
路、45は全波整流回路、46は平滑回路、48はイン
バータ主回路、49はスイッチング素子、50は検出抵
抗、53は運転制御回路、58はインバータ制御回路、
60は洗濯機モータ駆動制御手段、61はポンプモータ
駆動制御手段、62は負荷検出手段、71はポンプモー
タ、72はインバータ主回路、74はインバータ制御回
路、81は洗濯機モータを示す。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 39/08 321 D06F 33/02 H02M 7/48 H02P 7/63 302 H02P 7/80

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源を直流化する直流電源回路と、
    この直流電源回路の出力側に接続されたインバータ主回
    路と、 このインバータ主回路によって駆動されるように設けら
    れた洗濯機モータと、 前記直流電源回路から電源が与えられるように設けら
    れ、直流モータから構成されたポンプモータを有し、水
    道とは別の水源から槽内に給水するためのポンプと、 前記ポンプモータを駆動制御するポンプモータ駆動制御
    手段とを備えてなる洗濯機。
  2. 【請求項2】 ポンプモータの負荷状態を検出する負荷
    検出手段を備え、 ポンプモータ駆動制御手段は、スイッチング素子を有
    し、この負荷検出手段により検出された負荷に応じて該
    スイッチング素子のオンオフデューティー比を変化させ
    て供給電力を調整するようになっていることを特徴とす
    る請求項1記載の 洗濯機。
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