JP3921631B2 - 電気洗濯機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】
外枠と、前記外枠内に防振支持した外槽と、前記外槽に内包され、底部に回転翼を有して洗いと濯ぎと脱水を行う洗濯兼脱水槽と、前記回転翼および/または洗濯兼脱水槽を回転駆動する電動機を含む駆動手段と、前記外槽内に給水する給水手段と、前記外槽内の水を排水する排水手段と、前記駆動手段,給水手段および排水手段を制御して洗い,濯ぎおよび脱水の各工程を実行する制御手段とを備え、前記制御手段は、交流電源からの電源電圧を直流電圧に変換する整流回路と、この整流回路から出力する直流電圧をこれよりも高い電圧値の直流電圧に昇圧する昇圧回路と、この昇圧回路から出力する直流電圧を交流電圧に変換して前記電動機を駆動するインバータと、前記昇圧回路およびインバータを制御する電動機制御装置とを備えた電気洗濯機が提案されている。この電気洗濯機は、効率の良い洗濯と脱水を実現することができる(例えば、特開2001−17771号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような電気洗濯機は、電動機を駆動するインバータに供給する電圧を広範囲に制御するためには昇圧能力が大きい昇圧回路が必要であり、制御手段が高価になる問題がある。
【0004】
本発明の1つの目的は、安価な制御手段によって効率良い洗濯および脱水を実現することができる電気洗濯機を提案することにある。
【0005】
本発明の他の目的は、簡易な昇圧回路を使用した制御手段によって効率良い洗濯および脱水を実現することができる電気洗濯機を提案することにある。
【0006】
本発明の更に他の目的は、外槽に濯ぎ水を溜めた状態で前記洗濯兼脱水槽を回転させる濯ぎ工程(オーバーフロー・循環濯ぎ)を実行する電気洗濯機に好適な制御手段を提案することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、回転翼を回転させる洗いおよび脱水工程においては前記昇圧回路の動作を休止させた状態で前記倍電圧整流回路の出力電圧をそのまま通過させて前記インバータに供給し、前記外槽に濯ぎ水を溜めた状態で前記洗濯兼脱水槽を回転させて実行する濯ぎ工程において前記昇圧回路を動作させて前記倍電圧整流回路の出力電圧を昇圧して前記インバータに供給するように構成したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面を用いて説明する。
【0009】
図1は、この実施の形態における電気洗濯機の縦断側面図である。この電気洗濯機において、1は電気洗濯機の外枠で、内部機構の周囲を包囲する筐体を構成する。2は、外枠1内に設けた洗濯槽兼脱水槽であり、その上部の縁部にバランスリング3を備える。この洗濯槽兼脱水槽2の底部の内側には回転自在に撹拌翼4を備える。
【0010】
5は外槽であり、その内部に前記洗濯槽兼脱水槽2および撹拌翼4を回転自在に収容する。この外槽5の上端には、内側に環状に庇部6aを迫り出させた環状の槽カバー6を嵌着して取り付ける。この槽カバー6の庇部6aの下面は、前記バランスリング3の上面に対面し、外槽5の内壁面に沿って回転しながら迫り上がってきた濯ぎ水を洗濯兼脱水槽2内に向けて誘導する散水誘導路7と散水口7aを形成する。また、外槽5の上部には、この外槽5の内壁面に沿って迫り上がってきた濯ぎ水の一部を槽外に溢水させる溢水口5aを設ける。
【0011】
外槽5の底部の外側にはブラシレス直流電動機を内蔵する電動駆動装置8を鋼板製の取り付けベース9によって取り付け、この外槽5は、外枠1の上端四隅から防振支持装置10によって懸垂支持する。
【0012】
衣類投入開口11aを備えた上カバー11は、外槽5の上に設ける。この上カバー11は、枠体1の上部開口を覆うように開口端縁に嵌め込み、フロントパネル12およびバックパネル13と共に取り付けねじ(図示省略)によって枠体1に取り付ける。
【0013】
上カバー11の前部に位置してフロントパネル12の下方に形成されるフロントパネルボックス14は、操作スイッチである入力スイッチ群と報知手段である表示素子群およびブザーとを備えた操作パネル15と、操作パネル制御装置16と、外槽5内の水位に応じた水位検出信号を発生する水位センサ17を収容する。入力スイッチ群は、図示説明は省略するが、電源スイッチと、洗濯物の汚れの程度(汚れ多め,標準汚れ,汚れ少なめ)を設定するスイッチと、ドライマーク衣料洗濯を設定するスイッチと、布団洗濯を設定するスイッチと、スタートス/停止イッチを備える。その他、洗濯あるいは濯ぎの水流の強さを選択するスイッチを設けており、また布質を表わすスイッチを設けている。
【0014】
上カバー11の後部に位置してバックパネル13の下に形成されるバックパネルボックス18が設けられる。このバックパネルボックス18には、入水側を受水口19に接続し、出水側を注水口20に接続する給水電磁弁21を収容する。注水口20は、洗濯槽兼脱水槽2の開口に向けて放水するように形成する。バックパネルボックス18には、必要に応じて、風呂水などの水を洗濯槽兼脱水槽2に供給するためのポンプ(図示省略)や、前記給水電磁弁21からの水道水から金属イオンを取り除いて注水口20に供給するフィルター(イオン交換樹脂)装置(図示省略)を設置する。
【0015】
上カバー11に形成した衣類投入開口11aは、蓋22によって開閉自在に覆う構造としている。
【0016】
外槽5の底部に形成した排水口5bは、排水電磁弁23を介して排水ホース24に接続している。また、この排水口5bの近傍に洗濯水の汚れの程度を電気信号に変換する導電度センサ25を設置する。この導電度センサ25は、例えば、特許第2753387号公報に開示されているようなセンサを使用する。
【0017】
また、外槽5の下方にはエアートラップ5cを設け、このエアートラップ5cはエアーチューブ26を介して前記水位センサ17に接続して外槽5内の水位を検出する。また、外槽5に形成した前記溢水口5aは、溢水パイプ27を介して前記排水ホース24に接続する。
【0018】
枠体1の下方には、四隅に脚28を取り付けた合成樹脂製のベース29を装着する。
【0019】
前記電動駆動装置8はカバー30により覆って防水する。この電動駆動装置8は、駆動電動機として、制御性に優れたブラシレス直流電動機を備えている。このブラシレス直流電動機への給電は、インバータを内蔵する主制御装置40により行う。この主制御装置40は、この電気洗濯機における制御手段を構成するものであって、前記操作パネル制御装置16からの指示および水位センサ17,導電度センサ25からの検出信号に応じて電動駆動装置8と給水電磁弁21および排水電磁弁23を制御して洗濯および脱水工程を実行する。電動駆動装置8のブラシレス直流電動機への給電制御は、PWM(パルス幅変調)制御およびPAM(パルス電圧変調)制御を行って広範囲な出力調整を実行するように構成する。
【0020】
主制御装置40は、外槽5の下に位置するように前記ベース29に形成した取り付け部29aに載置して設ける。
【0021】
図2は、この電気洗濯機の電気系のブロック図であり、操作パネル制御装置16を主制御装置40と一体化した構成で示している。
【0022】
主制御装置40は、マイクロコンピュータ41と電動機制御装置として機能する負荷駆動装置42を備える。マイクロコンピュータ41は、洗濯,脱水およびイオン交換樹脂再生工程を制御する制御プログラムを内蔵し、入力スイッチ群15a,水位センサ17および導電度センサ25からの信号を入力し、洗濯,脱水およびイオン交換樹脂再生制御プログラムを実行することにより、給水電磁弁21と排水電磁弁23と電動駆動装置8のブラシレス直流電動機81とクラッチ機構82を駆動して洗濯,脱水およびイオン交換樹脂再生工程を実行するように負荷駆動装置42を制御し、表示素子群15bを点灯/消灯制御することによって運転状態を報知する。
【0023】
ここで、ブラシレス直流電動機81を駆動する負荷駆動装置42の制御系について図3を参照して説明する。
【0024】
42aは商用電源である交流電源、42bはインダクタンス素子、42c,42dは整流ダイオード、42e,42fは平滑コンデンサ、42gインダクタンス素子、42hはダイオード、42iはスイッチング素子、42jは平滑コンデンサ、42kは直流電圧検出器、42m,42nはスイッチング素子、42p,42qはフリーホイールダイオード、42rは電動機制御装置であり、整流ダイオード42c,42dと平滑コンデンサ42e,42fは倍電圧整流回路42sを構成し、インダクタンス素子42gとダイオード42hとスイッチング素子42iは昇圧回路42tを構成し、スイッチング素子42m,42nとフリーホイールダイオード42p,42qはブリッジ回路の上アームと下アームを形成し、同様に形成した他のアーム(図示省略)と共にインバータ42uを構成する。
【0025】
倍電圧整流回路42sは、交流電源42aから入力した交流電圧(100V)を倍電圧整流した直流電圧(約280V)を出力する。この実施の形態における倍電圧整流回路42sは、2倍電圧整流回路の構成であるが、N倍(N=3,4…)に構成することができる。
【0026】
昇圧回路42tは、動作を休止した状態では、倍電圧整流回路42sから出力される直流電圧をそのまま通過させて平滑コンデンサ42jを充電し、動作した状態では、倍電圧整流回路42sから出力される直流電圧を昇圧して平滑コンデンサ42jを充電する。昇圧回路42tによる昇圧は、スイッチング素子42iをオンすることによりインダクタンス素子42gにエネルギー蓄積電流を流し、次に、スイッチング素子42iをオフすることにより、インダクタンス素子42gに蓄えたエネルギーを放出させてダイオード42hを通して平滑コンデンサ42jを充電することにより実現する。平滑コンデンサ42jの充電電圧の高さは、スイッチング素子42iのオン/オフのデューティ比によって制御することが可能であり、例えば、300〜400Vになるようにスイッチング素子42iをオン/オフさせる。
【0027】
インバータ42uは、入力する直流電圧を上アームのスイッチング素子42mと下アームのスイッチング素子42nでスイッチングして通流率を変化することで、ブラシレス直流電動機81への供給電圧をPWM制御して速度制御を実現する。
【0028】
なお、ブラシレス直流電動機81は、回転位置検出器81aを備える。
【0029】
そして、電動機制御装置42rは、マイクロコンピュータ41からの指示に従って、ブラシレス直流電動機81を駆動するための制御を実行する。すなわち、電動機制御装置42rは、回転位置検出器81aからの検出信号S1に基づいてブラシレス直流電動機81の回転子の回転角度を認識し、直流電圧検出器42kからの検出信号S2に基づいてインバータ42uの入力電圧を認識し、昇圧回路42tを制御する制御信号S3およびインバータ42uを制御する制御信号S4を出力する処理を実行してブラシレス直流電動機81の駆動を制御する。
【0030】
主制御装置40のマイクロコンピュータ41は、具体的には、洗濯および脱水工程において、次のような制御処理を実行する。図4に示したタイムチャートを参照して説明する。
【0031】
洗い工程においては、水位センサ17の検出信号を監視しながら給水電磁弁21を開閉制御することにより所定水位まで洗い水を給水し、電動駆動装置8のブラシレス直流電動機81とクラッチ機構82を制御することによって洗濯兼脱水槽2を静止状態に保持すると共に撹拌翼4を回転(正方向回転,停止,逆方向回転の繰り返し)させて洗濯物を撹拌する。
【0032】
濯ぎ工程(1)においては、先ず、排水電磁弁23を開放して外槽5および洗濯兼脱水槽2内の洗い水を排水口5bから排水ホース24に排水し、更に、電動駆動装置8を制御することによって撹拌翼4と洗濯兼脱水槽2を一体的に回転させて洗濯物に含まれている洗い水を軽く遠心脱水する。この脱水は、洗い水の一部が残っている状態で起動する。その後、排水電磁弁23を閉じ、給水電磁弁21を開いて水位センサ17の検出信号を監視しながら所定の溜め濯ぎ水位まで給水し、洗い工程と同様に、洗濯兼脱水槽2を静止状態に保持すると共に撹拌翼4を回転(正方向回転,停止,逆方向回転の繰り返し)させて洗濯物を撹拌する溜め濯ぎを実行する。この溜め濯ぎの終盤には、洗濯物の片寄りを解き解すバランス撹拌を実施する。
【0033】
その後、撹拌翼4の回転を停止し、排水電磁弁23を開いて濯ぎ水を溜め濯ぎ水位よりも低い水位(溜め濯ぎ水位の1/2程度)まで排水する。そして、撹拌翼4と洗濯兼脱水槽2を一体的に回転駆動する。このときの回転駆動速度は、洗濯兼脱水槽2に1次共振が発生する回転速度よりも低い回転速度に設定する。この実施の形態においては、150rpmに設定した。
【0034】
外槽5に溜っている濯ぎ水の中で洗濯兼脱水槽2が回転すると、濯ぎ水は、洗濯兼脱水槽2の回転に連れて回転し、この回転によって発生する遠心力によって外槽5内の側壁内面に沿って迫り上がる。このように外槽5内の側壁内面に沿って回転しながら迫り上がった濯ぎ水は、その大半が槽カバー6によって案内されて散水誘導路7から散水口7aに導かれて該散水口7aから洗濯兼脱水槽2内に放出(散水)されて循環し、他の一部は、溢水口5aから溢水して溢水パイプ27を経由して排水パイプ24に排水され、オーバーフロー・循環濯ぎとなる。
【0035】
このように洗濯兼脱水槽2を回転させる濯ぎを行うと、濯ぎ水の一部が溢水口5aから排水されることから、外槽5内の濯ぎ水が減少する。そこで、洗濯兼脱水槽2の回転を停止し、給水電磁弁21を開閉制御して補給水し、再び洗濯兼脱水槽2を回転させるこのような濯ぎを複数回繰り返す。この実施の形態においては、洗濯兼脱水槽2を30秒間回転させて10秒間停止する回転駆動を3回繰り返し、10秒間の停止の間に補給水するようにし、その後、洗濯物の片寄りを解き解すバランス撹拌を実行する。
【0036】
この実施の形態では、前述したと同様な濯ぎ工程(2)を実行し、2回の濯ぎを実施するようにしたが、導電度センサ25からの検出信号を監視しながら好ましい濯ぎ結果が得られるように各制御処理内容(撹拌翼の回転時間や洗濯兼脱水槽の回転時間や補給水時間や繰り返し回数など)を適宜変更すると良い。
【0037】
このような濯ぎ工程は、外槽5および洗濯兼脱水槽2内の濯ぎ水量を減少させた状態で全体的に循環させながらその一部を溢水させて排水するオーバーフロー・循環濯ぎを行うことができるので、少ない濯ぎ水によって洗濯物を効率良く濯ぐことができる。
【0038】
脱水工程においては、排水電磁弁23を開いて外槽5内の濯ぎ水を排水し、外槽5内の濯ぎ水が所定の水位まで低下したときに電動駆動装置8を制御して洗濯兼脱水槽2と撹拌翼4を一体的に高速回転させるように起動し、950rpm程度の回転速度まで上昇させて洗濯物に含まれている濯ぎ水を遠心脱水する。
【0039】
前述した洗濯および脱水の各工程の制御において、マイクロコンピュータ41は、洗い,溜め濯ぎ,脱水の各工程では、昇圧回路42tの動作を休止させた状態に制御し、倍電圧整流回路42sから出力する直流電圧(約280V)をそのまま通過させてインバータ42uに供給し、外槽5に濯ぎ水を溜めた状態で洗濯兼脱水槽2を回転させて実行する濯ぎ工程(オーバーフロー・循環濯ぎ)においては、昇圧回路42tを動作状態として倍電圧整流回路42sから出力する直流電圧(約280V)を約400Vの直流電圧に昇圧してインバータ42uに供給する電圧制御を実行する。
【0040】
ブラシレス直流電動機81から大きな出力トルクを得るためには、大きな駆動電流または高い駆動電圧が必要である。一般には、駆動電流を大きくするとブラシレス直流電動機81の抵抗損失(銅損)が増加して温度上昇が問題となることから、昇圧回路によって駆動電圧の大きさを制御する電圧制御を併用する制御方式が提案されているが、広範囲の電圧制御を実行するためには昇圧能力の大きい昇圧回路が必要となって、高価になると共に昇圧回路の損失も問題になる。
【0041】
しかしながら、前述したように、ブラシレス直流電動機81を駆動するインバータ42uへの供給電圧は、洗い,溜め濯ぎ,脱水の各工程においては倍電圧整流回路42sによって整流しながら約280Vの直流電圧に昇圧して生成し、オーバーフロー・循環濯ぎにおいては、倍電圧整流回路42sから出力する直流電圧(約280V)を昇圧回路42tによって約400Vの直流電圧に昇圧して生成するようにしている。従って、洗い,溜め濯ぎ,脱水の各工程において供給する高い直流電圧は、昇圧回路42tの動作を休止させた状態で、倍電圧整流回路42sによって、低損失で生成することができる。また、負荷の大きいオーバーフロー・循環濯ぎにおいて供給する更に高い直流電圧は、昇圧回路42tを動作状態にすることによって生成するが、この昇圧回路42tは、倍電圧整流回路42sから出力する高い直流電圧を入力して昇圧するので、昇圧量を少なくすることができ、また、高電圧で少ない電流のオン/オフ制御であるのでインダクタンス素子42gやスイッチング素子42iの損失が少なくなり、更に、動作させる時間が短いので損失量も少なく、簡易な構成で効率良く生成することができる。従って、構成が簡単で安価な制御手段とすることができる。
【0042】
【発明の効果】
本発明は、倍電圧整流回路と昇圧回路を洗濯および脱水工程に応じて合理的に使用してインバータに高い直流電圧を給電し、ブラシレス直流電動機を駆動するように構成したことにより、安価な制御手段によって効率良い洗濯および脱水を実現することができる。特に、この制御手段は、外槽に濯ぎ水を溜めた状態で洗濯兼脱水槽を回転させる濯ぎ工程(オーバーフロー・循環濯ぎ)を実行する電気洗濯機において顕著な効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す電気洗濯機の縦断側面図出ある。
【図2】図1に示した電気洗濯機の電気系のブロック図である。
【図3】図2に示した電気系におけるブラシレス直流電動機を駆動する負荷駆動装置の制御系のブロック図である。
【図4】図1に示した電気洗濯機における主制御装置のマイクロコンピュータが実行する洗濯および脱水工程における制御処理のタイムチャートである。
【符号の説明】
1…外枠、2…洗濯兼脱水槽、4…回転翼、5…外槽、8…電動駆動装置、40…主制御装置、41…マイクロコンピュータ、42…負荷駆動装置、42r…電動機制御回路、42s…倍電圧整流回路、42t…昇圧回路、42u…インバータ、81…ブラシレス直流電動機。

Claims (4)

  1. 外枠と、前記外枠内に防振支持した外槽と、前記外槽に内包され、底部に回転翼を有して洗いと濯ぎと脱水を行う洗濯兼脱水槽と、前記回転翼および/または洗濯兼脱水槽を回転駆動する電動機を含む駆動手段と、前記外槽内に給水する給水手段と、前記外槽内の水を排水する排水手段と、前記駆動手段,給水手段および排水手段を制御して洗い,濯ぎおよび脱水の各工程を実行する制御手段とを備えた電気洗濯機において、
    前記制御手段は、交流電源からの電源電圧を直流電圧に変換する倍電圧整流回路と、この倍電圧整流回路から出力する直流電圧をこれよりも高い電圧値の直流電圧に昇圧する昇圧回路と、この昇圧回路から出力する直流電圧を交流電圧に変換して前記電動機を駆動するインバータと、前記昇圧回路およびインバータを制御する電動機制御装置とを備え、
    前記電動機制御装置は、回転翼を回転させる洗いおよび脱水工程においては前記昇圧回路の動作を休止させた状態で前記倍電圧整流回路の出力電圧をそのまま通過させて前記インバータに供給し、前記外槽に濯ぎ水を溜めた状態で前記洗濯兼脱水槽を回転させて実行する濯ぎ工程において前記昇圧回路を動作させて前記倍電圧整流回路の出力電圧を昇圧して前記インバータに供給するように構成したことを特徴とする電気洗濯機。
  2. 請求項1において、前記倍電圧整流回路は、任意のN倍電圧整流回路(N=3,4…)であることを特徴とする電気洗濯機。
  3. 請求項1または2において、前記昇圧回路は、入力端と出力端の間に直列接続したインダクタンス素子とダイオード素子と、インダクタンス素子にエネルギー蓄積電流を流すスイッチング素子を備えたことを特徴とする電気洗濯機。
  4. 請求項3において、前記電動機制御装置は、回転翼を回転させる洗いおよび脱水工程においては前記スイッチング素子をオフ状態に維持し、前記外槽に濯ぎ水を溜めた状態で前記洗濯兼脱水槽を回転させて実行する濯ぎ工程においては前記スイッチング素子をオンオフ制御するように構成したことを特徴とする電気洗濯機。
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