JP2008295909A - 洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】多極のDCブラシレスモータを用いて、低速で高トルクの運転と、高速で低トルクの運転とを両立できる洗濯機を提供する。
【解決手段】ドラム式洗濯機100は、外槽2内に配置され洗濯物9を収納して回転し、洗濯物9の洗い、すすぎおよび脱水を行う回転ドラム11と、回転ドラム11を直接駆動するDCブラシレスモータ19と、を具備する。整流回路30は、商用電源に接続され、商用電源の2倍の電圧をリレー端子31へ出力し、また、商用電源の3倍の電圧をリレー端子32へ出力している。マイコン41の制御によって、洗濯物9の洗い、すすぎまたは脱水の状態に応じて、リレー端子31とリレー端子32とを切り替え、洗い時やすすぎ時は、リレー端子31から2倍電圧がDCブラシレスモータ19へ供給され、脱水時は、リレー端子32から3倍電圧がDCブラシレスモータ19へ供給される。
【選択図】図3

Description

回転ドラムまたはパルセータをDCブラシレスモータで直接駆動する洗濯機であって、洗濯(洗い、すすぎ、脱水)の状態に応じて、より適切なトルクおよび回転速度を得られるようにした洗濯機に関する。
洗濯機は、低騒音化が追求され、駆動系に減速歯車を用いない直接駆動方式と、駆動用のDCブラシレスモータの電磁振動を低減するための回転子の多極化とが採用されてきた。洗濯機のドラムなどを直接駆動するには、洗濯時には低速で高トルクでモータを運転する必要があり、脱水時には高速で低トルクで運転する必要がある。これらの運転を単一のDCブラシレスモータで実現するため、一般に、脱水時に弱め界磁制御を行って、高速で低トルクでモータが運転されるようにしている。
さらに低騒音化を図るには、モータの極数を増加して電磁振動を低減する必要がある。このためにモータの極数を増加させると、供給電圧が同じ場合、弱め界磁を行うだけでは充分に回転速度を向上できなくなる。そこで、さらに回転速度を上げるには、供給電圧を上昇させることが考えられる。供給電圧を上昇させる一方法にPAM(Pulse Amplitude Modulation)制御があるが、回路に大きいインダクタを含むので、高価で質量の大きいコイルや衝圧回路を使用する必要があり、製造コストの低減や、据付けスペースの縮小が難しくなる問題点があった。
従来、整流用のダイオードブリッジと、このダイオードブリッジの高圧側および低圧側にそれぞれ備えられた平滑用のコンデンサと、を有することによって倍電圧整流方式による直流電源回路を構成し、この高圧側を用いて洗濯等を行う三相誘導モータからなるメインモータを駆動し、この低圧側を用いて給水用のポンプモータを駆動する全自動洗濯機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、整流用のダイオードブリッジと、平滑用のコンデンサとを有し、スイッチの切り替えによって、洗い工程のときは全波整流回路として機能させ、脱水工程のときは倍電圧整流回路として機能させるパルセータレス構造のダイレクトドライブ式インバータ洗濯機が知られている(例えば、特許文献2参照)
特開2000−14984号公報([0020]−[0022]、図1) 特開2001−300181号公報([0020]−[0023]、図5)
しかしながら、従来の「全自動洗濯機」(特許文献1記載)および「インバータ洗濯機」(特許文献2記載)では、いずれも、ダイオードブリッジによって、基本電圧(電源電圧)と倍電圧とを得ている。しかしながら、モータの極数が増加すると、倍電圧では、充分な回転速度が得られないため、基本電圧と倍電圧の切り替えでは、洗い時やすすぎ時に要する低速で高トルクの運転と、脱水時に要する高速で低トルクの運転とを両立することが難しい問題点があった。
そこで、本発明は、多極のDCブラシレスモータを用いて、低速で高トルクの運転と、高速で低トルクの運転とを両立できる洗濯機を提供することを目的とする。
本発明の洗濯機は、外槽内に配置され洗濯物を収納して回転し洗濯物の洗い、すすぎおよび脱水を行う回転ドラムと、回転ドラムを直接駆動するDCブラシレスモータと、を具備した洗濯機であって、整流回路によって交流電源の2倍の電圧と3倍の電圧とを得て、リレー機構によって、洗濯物の洗い、すすぎまたは脱水の状態に応じて、DCブラシレスモータへ供給される電圧を、前記2倍の電圧と前記3倍の電圧とに切り替えることを特徴とする。これによって、洗い時やすすぎ時は、2倍の電圧によって、低速、高トルク運転がなされ、脱水時は、3倍の電圧によって、高速、低トルク運転がなされる。
その詳細な技術思想については、発明を実施するための最良の形態の項を通じて、具体的に表現するものとする。
本発明の洗濯機によれば、DCブラシレスモータの回転子の極数が多くても、洗い時やすすぎ時の低速、高トルクによる運転と、脱水時の高速、低トルクによる運転とを両立できる。
次に、添付した図面を参照し、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明による一実施形態のドラム式洗濯機100の構造を示す縦断面図である。
このドラム式洗濯機100は、外枠1の内側に外槽2を備えている。外槽2は、下方から複数本のサスペンション3によって押し上げ支持され、上方から引きバネ4によって引っ張り支持されている。サスペンション3は外槽2のほぼ全荷重を支持するものであり、運転時の荷重や振動に耐えるように強固に製造および取り付けがなされている。また、サスペンション3は、脱水運転時に生じる外槽2の各方向の振動を吸収し、脱水運転時の外槽2の異常振動を防止するための減衰機構を有している。引きバネ4は外槽2を上方または側面から支持し、外槽2の転倒を防止し、また、脱水時に生じる前後左右の振動を低減する。
給水ホース5は上水道(図示せず)に接続され、上水道を通じて圧送されている清水を注水ホース7へ導いている。注水ホース7の途中には、給水電磁弁6が挿入され、「洗い」や「すすぎ」に応じて開閉し、必要に応じて清水を供給する。供給された清水は注水ホース7と連通する洗剤投入ケース8へ流入し、さらにフレキシブルホース10を通じて外槽2へ流入する。外槽2へ流入した水は「洗い」時は洗濯水(洗い水)15として、「すすぎ」時は洗濯水(すすぎ水)15として外槽2に貯留される。洗剤投入ケース8内は複数の区画に区分されている。洗濯に際して、あらかじめ洗剤および柔軟仕上げ剤を指定の区画に投入しておく。「洗い」開始時は、洗剤を投入した区画が開放し、洗剤が溶解された洗濯水(洗い水)15が生成される。その後の最終の「すすぎ」開始時は、柔軟仕上げ剤を投入した区画が開放し、柔軟仕上げ剤が溶解された洗濯水(すすぎ水)15が生成される。
外槽2の内空間には、有底円筒形の回転ドラム11が、開口部(投入口11a)がやや上向きになるように、回転軸心線Axを水平面に対して傾斜角θで傾斜させて配設されている。これは、洗濯物9の出し入れを容易にするためである。回転ドラム11の開口部の外周には、洗濯物9が回転軸心線Ax周りに偏在することによる「脱水」時のアンバランスを相殺し、振動を低減するバランサ13が設けられている。外蓋12は回転ドラム11の投入口11aと連通する外枠1の投入口11cを開閉可能に配設されている。外蓋12を閉じると、外槽2の開口部が閉鎖される。外蓋12を開けて、洗濯物9の投入および取り出しをする。回転ドラム11には、脱水穴14が多数設けられている。「脱水」時、洗濯物9に含まれている水分は、回転ドラム11の高速回転による遠心力(慣性力)によって分離され、脱水穴14を通じて外槽2へ脱水される。また、「洗い」時および「すすぎ」時、脱水穴14を通じて洗濯水15が回転ドラム11から流入出する。さらに、回転ドラム11の内面には「洗い」および「すすぎ」時に回転ドラム11の回転に伴って洗濯物9を掻き上げる複数個(本例では3個)のリフタ16が設けられている。リフタ16の幅は洗濯物9の偏りを考慮して、背面側(DCブラシレスモータ19に近い側)が広くなっている。
外槽2の底面(投入口11aの反対面)には、DCブラシレスモータ19(筐体部分)が強固に取り付けられている。DCブラシレスモータ19の回転軸18は外槽2の底面を連通し、回転ドラム11の底面に取り付けられたフランジ17によって、強固に連結されている。回転軸18と外槽2との間には、「洗い」および「すすぎ」時に水漏れを防止するためのシール(図示せず)が設けられている。
同様に、水漏れを防止するため外槽2の投入口11bと外枠1の投入口11cとの間はベローズ21によって封止されている。ベローズ21は耐水性、可撓性、耐摩耗性および弾力性のある材料で作られている。
外槽2の最も高さが低くなる部位近傍に、外槽2と連通する排水ホース23が取り付けられ、外枠1へ延設されている。排水ホース23の中途には洗濯の各段階に応じて開閉する排水電磁弁22が挿入されている。「洗い」および「すすぎ」に使われ不要になった洗濯水15や、「脱水」時に洗濯物9から脱水された洗濯水15は、排水電磁弁22を開放すると排水ホース23を通じて外部へ排出される。
図2は、本発明による一実施形態のドラム式洗濯機100の自動運転の典型例を示す作動工程図である(適宜、図1参照)。
この自動運転は、洗濯物9に付着した汚れを溶かし出す「洗い」と、洗剤分とともに汚れを洗い流す「すすぎ」と、回転ドラム11を高速回転させて洗濯物9に含まれている水分を遠心力で飛ばし去る「脱水」と、不要となった水分を排水することなど一連の工程を自動的に行う一般的な自動洗濯コースである。
あらかじめ、ドラム式洗濯機100に電源(商用電源)を接続し、外蓋12を開閉して洗濯物9を回転ドラム11内に収納し、洗剤投入ケース8に洗剤および柔軟仕上げ剤を投入して、洗濯の準備を整えておく。準備が整ったら、自動洗濯コーススイッチ(図示せず)を押下すると、ドラム式洗濯機100は、洗濯運転を開始する。
まず、給水工程S101が行われ、排水電磁弁22が閉じ、給水電磁弁6が開き、供給されている清水が洗剤投入ケース8内の洗剤を溶解しながら洗濯水(洗い水)15となって外槽2内に流入する。外槽2内に所定水量が貯留されると、給水電磁弁6が閉じ、洗い工程S102へ移る。
洗い工程S102では、DCブラシレスモータ19が回転し、回転ドラム11が回転される。このとき、回転ドラム11の回転速度は40〜50[回転/分]で、休止をおいて右回転、左回転を数分ずつ行う。この回転ドラム11の回転によって、洗濯物9が回転ドラム11内のリフタ16により掻き上げられ落下する叩き洗いが繰り返され、洗濯物9に付着していた汚れが洗濯水(洗い水)15へ溶出する。
所定時間、洗い工程S102を行うと、洗濯物9に付着していた汚れが大部分、洗濯水15(洗い水)へ溶出する。
そこで、排水工程S103へ移り、回転ドラム11を停止し、排水電磁弁22を開き、汚れた洗濯水(洗い水)15をドラム式洗濯機100の外部へ排出する。
所定時間経過し、汚れた洗濯水15(洗い水)が大部分、外部に排出されると、1回目の脱水工程S104へ移り、洗濯物9に含まれている洗濯水15(洗い水)を脱水する。脱水工程S104では回転ドラム11を高速回転して洗濯物9に遠心力(慣性力)をかけ、回転ドラム11に設けられた多数の脱水穴14から洗濯水15(洗い水)を飛ばし去る。このときの回転ドラム11の回転速度は、例えば800〜1500[回転/分]である。
所定時間、脱水工程S104を行うと、給水工程S105へ移り、前記した給水工程S101のときと同様に、所定水量の清水を洗濯水(すすぎ水)15として外槽2内に貯留する。なお、「すすぎ」および「洗い」に必要な清水は、いずれも、例えば15〜30リットルである。
そして、1回目のすすぎ工程S106へ移行し、回転ドラム11を低速回転(例えば、45[回転/分]前後)させて、洗濯物9をすすぎ、含まれている洗剤分および汚れを洗濯水(すすぎ水)15へ溶出させる。
所定時間、洗濯物9をすすいだら、排水工程S107へ移り、回転ドラム11を停止し、排水電磁弁22を開いて洗濯水(すすぎ水)15を外部へ排水する。
そして、前記した脱水工程S104、給水工程S105およびすすぎ工程S106と同様に、脱水工程S108、給水工程S109およびすすぎ工程S110を行う。なお、この(つまり、最終の)給水工程S109では、清水が洗剤投入ケース8内の柔軟仕上げ剤を溶解しながら、洗濯水(すすぎ水)15が生成される。
本実施形態では、1回の洗いにつき、2回のすすぎを行う例について説明したが、洗濯物9の量や布質、洗剤の種類、洗濯水15の水温などを勘案し、1回または3回以上行うようにしてもよい。
2回目のすすぎ工程S110が行われたら、前記した排水工程S107と同様に排水工程S111を行う。
排水工程S111が行われたら、最終脱水工程S112へ移り、洗濯物9に含まれる水分を脱水する。最終脱水工程S112は、基本的に脱水工程S104と同様であるが、洗濯物9の洗濯後の乾燥を容易にする観点から、より長時間にわたってより高速で回転ドラム11を回転させ、脱水率を高めることが好ましい。最終脱水工程S112では、例えば、5分以上にわたって回転ドラム11を高速回転(例えば、800〜1700[回転/分])し、洗濯物9の脱水率を60〜70%とする。
終了工程S113では、回転ドラム11の完全停止を待って外蓋12のロックを外し、ブザー音などで洗濯終了を告知してから、主電源を落とし、ドラム式洗濯機100の動作を停止する。
図3は、本発明による一実施形態のDCブラシレスモータ19を駆動するためのインバータ回路を示すブロック図である。
このインバータ回路は、AC100Vの商用電源(図示せず)に接続されている。
整流回路30は、商用電源を2倍電圧と3倍電圧とに整流する直流電源回路である。端子50の電位を基準として、リレー端子31は商用電源(尖頭電圧)の2倍電圧、リレー端子32は商用電源(尖頭電圧)の3倍電圧の直流電圧を出力している。なお、整流回路30については、図4を参照して、後で詳細に説明する。
DCブラシレスモータ19を駆動するインバータ回路は、6個のパワーモジュール36a、36b、36c、36d、36e、36f(パワーモジュール36と総称する)を含んでいる。また、各々のパワーモジュール36には並列にダイオードDa、Db、Dc、Dd、De、Dfが接続されている。パワーモジュール36は、典型的には、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ;Insulated Gate Bipolar Transistor)で構成され、マイクロコンピュータ51によってゲート電圧が制御され、DCブラシレスモータ19へ印加される直流電圧をスイッチングする。GTO(ゲートターンオフサイリスタ;Gate Turn-Off thyristor)やパワーMOSFETなど、他のスイッチング素子を用いることもできる。
DCブラシレスモータ19はU相巻線37、V相巻線38およびW相巻線39の三相巻線が施されている。これらの巻線の誘起電圧を同相で検知するために誘起電圧検知回路40が設けられている。誘起電圧検知回路40は抵抗をY結線することによりU相巻線37、V相巻線38およびW相巻線39の誘起電圧を同相で検知して、マイコン41に取り込んでいる。誘起電圧検知回路40は各相の誘起電圧を位相の遅れや進みをなくするため抵抗をYに組み合せて、中性点からの電圧をマイコン41に取り込んでいるので位相のズレによる誤差を少なくすることができる。
また、DCブラシレスモータ19に印加する電圧を遮断するため、リレー接点42が各巻線に直列に入っている。リレー接点42は異常時、すなわち高速回転で回転時に急に電源が遮断された状態で誘起電圧がパワーモジュール36の逆耐電圧を超えようとしたときは誘起電圧検知回路43が動作し、リレー巻線44を動作させリレー接点42を開放する。このときの動作はマイコン41を介せずに機械的に行われる。また、誘起電圧検知回路43はマイコン41の指令でリレー巻線44を動作させリレー接点42を開放することもできる。
DCブラシレスモータ19は、ホールIC(図示せず)などの磁極検出素子を含む回転子位置センサ45を搭載している。回転子位置センサ45は、マグネットにより構成された回転子(図示せず)の位置を磁極で検出している。回転子位置センサ45から出る位置信号であるU相用信号Hu46、V相用信号Hv47およびW相用信号Hw48の各位置信号によりパワーモジュール36のON−OFFを制御してDCブラシレスモータ19の制御を行っている。一般的に制御形態では、マイコン41は、回転子位置センサ45で得た各位置信号をもとに、パワーモジュール36を所定のアルゴリズムによりON−OFFし、DCブラシレスモータ19のU相巻線37、V相巻線38およびW相巻線39に電流を流して制御している。
図4は、本発明による一実施形態の整流回路30を詳細に示す回路図である。
整流回路30は、コッククロフト−ウォルトン回路(Cockcroft-Walton circuit)を応用したものであって、3個のダイオードD1,D2,D3と、3個のコンデンサC1,C2,C3とを含んで構成されている。ダイオードD1,D2,D3は、整流用ダイオードでなどの整流素子である。また、コンデンサC1,C2,C3は、平滑用の電解コンデンサなどの静電容量素子である。端子50を基準とすると、リレー端子31の電位は、電源電圧E(尖頭電圧)の2倍、すなわち直流電圧2Eとなる。同様に、端子50を基準とすると、リレー端子32の電位は、電源電圧E(尖頭電圧)の3倍、すなわち直流電圧3Eとなる。
次に、整流回路30の動作について、詳細に説明する。
(1)電源電圧Eは交流電圧であるから、まず、端子34に対して端子33が+(正電位)であるとき、電流が矢印aで示すように流れ、ダイオードD1を通ってコンデンサC1を電源電圧Eで充電する。
(2)次に、端子34に対して端子33が−(負電位)となると、電流は矢印bで示すように流れ、コンデンサC1、ダイオードD2を通ってコンデンサC2を充電する。このとき、電源からの電流にコンデンサC1のからの電流が加わるので、コンデンサC2は、直流電圧2Eで充電される。
(3)そして、再び端子34に対して端子33が+(正電位)となると、(1)で説明した行程に加えて、電流は矢印cのように流れ、コンデンサC2、ダイオードD3を通って、コンデンサC3およびコンデンサC1を充電する。このとき、コンデンサC3は、直流電圧2Eで充電され、コンデンサC1は、電源電圧Eで充電される。したがって、端子50とリレー端子32との電位差は3Eとなり、端子50とリレー端子31との電位差は2Eとなる。
(4)以降は、電源電圧Eに従って、前記した行程(2)と行程(3)とが交互に繰り返される。
なお、ドラム式洗濯機100の負荷をみると、洗濯時には回転速度が小さく、トルクが大きい。また、脱水時では、回転速度が小さいときはトルクが大きいが、回転速度が高くなるとトルクが小さくなる。整流回路30は、ダイオードD1,D2,D3およびコンデンサC1,C2,C3によって直流出力を得ているので、出力電圧が高くなると供給電流が小さくなるが、出力電圧が低いときは供給電流を大きくできる。DCブラシレスモータ19では、トルクは電流に比例し、また、ドラム式洗濯機100の負荷と整流回路30の電流の関係は比例するので、整流回路30の出力と、負荷とのマッチングを図ることができる。
本実施形態では、DCブラシレスモータ19の極数は、例えば56極であり、この場合、供給電圧が2倍電圧以下のとき、最高で約1500[回転/分]、3倍電圧以下のとき、最高で約1900[回転/分]で運転できる。従来、洗濯機駆動用DCブラシレスモータでは、一般的には24極のものが大半を占め、40極以上のものは多極とされる。また、同じ電圧で回転速度を上げるには、モータの極数を少なくすればよいが、電磁振動を低減するためには40極以上が必要である。
本実施形態の整流回路30は、ドラム式洗濯機100のほか、いわゆるパルセータ式(縦型)の洗濯機など、他の形式の洗濯機に好適に応用できる。洗濯機の種類によっては、脱水時の負荷が異なるので、負荷の形態に応じて、DCブラシレスモータ19への供給電源を切り替える必要がある。パルセータ方式の洗濯機では、脱水始動時に、パルセータの駆動軸のウォータシールの機械損が生じ、これが始動トルクに相当するため、モータを駆動する電流は比較的小さくて済む(いずれも図示せず)。
ドラム式洗濯機100では、ウォータシールの機械損に加えて、洗濯物9の掻き揚げに要するトルクが加算されるので、パルセータ式の洗濯機と比較すると、始動トルクは大幅に大きい。したがって、脱水始動時には、回転ドラム11を充分なトルクで駆動する必要があるため、DCブラシレスモータ19に流す電流も大きくする必要がある。このため、脱水始動時には、マイコン41の制御によって、整流回路30からの出力をリレー端子31側に切り替えて、電流が比較的多く得られる2倍電圧を供給し、回転ドラム11の回転速度が比較的低い範囲で、DCブラシレスモータ19の運転を行う。
DCブラシレスモータ19の回転速度を上げるには、供給する電圧を上げる必要がある。つまり、パワーモジュール36をOFFにしたタイミングで、DCブラシレスモータ19からパワーモジュール36へ回生電流が逆流しないように、マイコン41の制御によって、DCブラシレスモータ19の誘起電圧が供給される電圧以下となるように、リレー端子32側に切り替え、供給される電圧が3倍電圧になるようにしている。これにより、切り替え用のリレー端子31、リレー端子32には回生電流が流れない。すなわち、次の条件が成り立つように、リレー端子31、リレー端子32を切り替える。
供給電圧>誘起電圧
これによって、回生電流がリレー端子31,リレー端子32に逆流しない状態で切り替えを行うことができる。また、整流回路30は、出力する電圧が高くなるほど供給電流は減少するので、慣性負荷での高速回転であり、比較的に電流が少なくて済む脱水運転にも適している。
本発明による一実施形態のドラム式洗濯機の構造を示す縦断面図である。 本発明による一実施形態のドラム式洗濯機の自動運転の典型例を示す作動工程図である。 本発明による一実施形態のDCブラシレスモータを駆動するためのインバータ回路を示すブロック図である。 本発明による一実施形態の整流回路を詳細に示す回路図である。
符号の説明
1 外枠
2 外槽
3 サスペンション
4 引きバネ
5 給水ホース
6 給水電磁弁
7 注水ホース
8 洗剤投入ケース
9 洗濯物
10 フレキシブルホース
11 回転ドラム
11a,11b,11c 投入口
12 外蓋
13 バランサ
14 脱水穴
15 洗濯水
16 リフタ
17 フランジ
18 回転軸
19 DCブラシレスモータ
21 ベローズ
22 排水電磁弁
23 排水ホース
30 整流回路
31,32 リレー端子
33,34 端子
36(36a,36b,36c,36d,36e,36f) パワーモジュール
37 U相巻線
38 V相巻線
39 W相巻線
40 誘起電圧検知回路
41 マイコン
42 リレー接点
43 誘起電圧検知回路
44 リレー巻線
45 回転子位置センサ
50 端子
51 マイクロコンピュータ
100 ドラム式洗濯機
104 脱水工程
C1,C2,C3 コンデンサ
D1,D2,D3 ダイオード
Da,Db,Dc,Dd,De,Df ダイオード

Claims (8)

  1. 外槽内に配置され洗濯物を収納して回転し当該洗濯物の洗い、すすぎおよび脱水を行う回転ドラムと、前記回転ドラムを直接駆動するDCブラシレスモータと、を具備した洗濯機であって、
    所定電圧の交流電源に接続され前記所定電圧の2倍の電圧を有する第1の直流出力および前記所定電圧の3倍の電圧を有する第2の直流出力を有する整流回路と、
    前記洗濯物の洗い、すすぎまたは脱水の状態に応じて前記第1の直流出力と前記第2の直流出力とを切り替え前記DCブラシレスモータへ供給するリレー機構と、
    を具備したことを特徴とする洗濯機。
  2. 槽内に配置され当該槽内に収納した洗濯物および水を撹拌し当該洗濯物の洗いおよびすすぎを行うパルセータと、前記パルセータを直接駆動するDCブラシレスモータと、を具備した洗濯機であって、
    所定電圧の交流電源に接続され前記所定電圧の2倍の電圧を有する第1の直流出力および前記所定電圧の3倍の電圧を有する第2の直流出力を有する整流回路と、
    前記洗濯物の洗いまたはすすぎの状態に応じて前記第1の直流出力と前記第2の直流出力とを切り替え前記DCブラシレスモータへ供給するリレー機構と、
    を具備したことを特徴とする洗濯機。
  3. 前記リレー機構は、洗い時およびすすぎ時は前記第1の直流出力に切り替え、脱水時は前記第2の直流出力に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
  4. 前記DCブラシレスモータによる誘起電圧を検出する誘起電圧検知回路を具備し、
    前記リレー機構は、前記脱水の開始時に前記第1の直流出力に切り替え、前記DCブラシレスモータの誘起電圧が前記2倍の電圧を超えない範囲で前記第2の直流出力に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
  5. 前記DCブラシレスモータによる誘起電圧を検出する誘起電圧検知回路を具備し、
    前記リレー機構は、前記洗いまたはすすぎの開始時に前記第1の直流出力に切り替え、前記DCブラシレスモータの誘起電圧が前記2倍電圧を超えない範囲で前記第2の直流出力に切り替えることを特徴とする請求項2に記載の洗濯機。
  6. 前記整流回路は、整流用のダイオードおよび平滑用のコンデンサを含んで構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の洗濯機。
  7. 前記整流回路は、コッククロフト−ウォルトン回路(Cockcroft-Walton circuit)からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の洗濯機。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の洗濯機と、
    前記洗濯物を乾燥させる乾燥機構と、
    からなることを特徴とする乾燥機能付の洗濯機。
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