JP3020559B2 - 電気粘性流体用炭素質粉末及びその製造方法 - Google Patents

電気粘性流体用炭素質粉末及びその製造方法

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JP3020559B2 JP02175432A JP17543290A JP3020559B2 JP 3020559 B2 JP3020559 B2 JP 3020559B2 JP 02175432 A JP02175432 A JP 02175432A JP 17543290 A JP17543290 A JP 17543290A JP 3020559 B2 JP3020559 B2 JP 3020559B2
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Description

【発明の詳細な説明】 イ.発明の目的 [産業上の利用分野] 電気粘性流体とは流体に電界を印加することにより流
体の見掛け粘度が迅速且つ可逆的に変化する現象を呈す
る流体であり、一般的には電気絶縁性の優れた油状媒体
に誘電体である微粒子を分散させることにより構成され
ている。
この電気粘性流体の特徴は古くから知られ、クラッ
チ、バルブ、ショックアブソーバー、各種防振ゴム、ア
クチュエータ、ロボットアーム、制振材などの装置や部
品を電気的に制御するための構成要素としての応用が検
討されてきた。
本発明はかかる電気粘性流体を製造するために用いら
れる誘電体微粒子で、特に優れた電気粘性効果(電圧印
加時の見掛けの粘度増加)を実現することが可能な誘電
性を有する新規な微粒子に関するものである。
[従来の技術] 従来、電気粘性流体の分散相構成成分として用いられ
る固体微粒子としては、微細化して表面に水を吸着させ
たセルロース、デンプン、シリカゲル、イオン交換樹脂
等が知られている。また他の成分である液相構成成分と
しては、PCB、セバシン酸ブチル、スピンドル油、トラ
ンス油、塩化パラフィン、シリコン油等の電気絶縁性の
高い油状媒体が知られている。
こうした電気粘性流体は、例えば米国特許第2886151
号、第3047507号或は特開昭53−17585号、特開昭53−93
186号、特開昭57−47234号、特開昭61−44998号、特開
昭61−259752号、特開昭62−95397号、特開平1−20739
5号等に開示されている。
一方、かかる電気粘性流体の改善にかかわるいくつか
の提案もなされている。例えば、吸水した固体微粒子を
使用することからくる長期的な不安定性、温度特性の不
安定性等を改善するため固体微粒子表面を種々の高分子
で被覆する方法等が開示されている(特開昭47−17674
号,特開昭63−97694号)。
しかし、これまで主として開発されてきた電気粘性流
体は固体微粒子表面に吸着させた水分に由来する長期的
な性能の不安定性や温度特性の不安定性等があり、実用
性に乏しく、実用価値のある極めて高性能かつ安定度の
高い電気粘性流体はいまだ存在しない。
[発明が解決しようとする課題] 電気粘性効果の発現機構は充分には解明されていな
い。しかし一般には、外部電界により微粒子に分極が生
じ、この分極した粒子が静電引力により相互に結合し架
橋を生じる結果、粘度が増大すると言われている。
こうした観点から、発明者らは水素、酸素などの炭素
以外の元素を含有し適度な官能基を残した炭素質粉末は
電気粘性流体用固体粒子として優れた性能を発揮でき、
従来の吸水性の固体微粒子を使用することから来る電気
粘性流体の長期的不安定性及び温度による特性の不安定
性等の問題点を解決し、その実用化に大いに寄与するこ
とが期待できると考えた。
しかし、炭素質粉末の電気粘性流体としての利用は、
過去、カーボンブラック等の適用が検討されてきたのみ
で、ほとんど研究されていないと言ってよく、結果的に
実用可能な優れた特性を有する炭素質粉末は開発されて
いない。
本発明者らは炭素質粉末の特性と電気粘性効果との関
係について詳細に検討した結果、長期的安定性及び温度
に対する安定性に優れた電気粘性流体用炭素質粉末及び
その製造方法を発明するに至った。
ロ.発明の構成 [課題を解決するための手段] 本発明は、従来の電気粘性流体が持っていた長期的な
不安定性、温度特性の不安定性などの問題点がなく優れ
た電気粘性効果を示す電気粘性流体用の誘電微粒子の提
供を目的としたもので、電気絶縁性に優れた油状媒体に
誘電体微粒子を分散させることにより得られる電気粘性
流体において誘電体微粒子として使用される炭素質粉末
は、炭素原子と水素原子の数の比(C/H)の値が1.70〜
3.50の範囲であること及び窒素雰囲気下での400℃〜600
℃の温度範囲における重量減少量が0.5〜13.0重量%の
範囲であることの内の少なくとも一方の条件を満たして
いることを基本的要件とする。
電気粘性流体に要求される一般的な特性としては、外
部電界下で低電流により大きな粘性変化(見掛けの粘度
の増加)をもたらすことに加え、固体微粒子が油状媒体
中で沈降しないこと、更に長期的な使用や温度に対して
安定であること、電界の印加に対する応答性に優れてい
ること等が挙げられる。
こうした電気粘性流体に要求される特性を満足するの
に必要な炭素質粉末について詳細に検討した結果、元素
分析における炭素原子と水素原子の数の比(C/H)の値
が1.70〜3.50、好ましくは2.00〜3.50、特に好ましくは
2.20〜3.00の範囲であることが重要であることが判明し
た。
即ち炭素質微粒子のC/H値が1.70未満の時には炭素質
微粒子は電気粘性流体に好適な誘電体微粒子としての機
能を充分発揮できず、結果として充分な電気粘性効果を
得ることが出来ない。一方C/H値が3.50を越えるときに
は電気粘性流体に電流が流れ過ぎ、実用上エネルギー効
率を低下させる。
このC/Hの値は炭素質粉末の表面及び/又は内部の官
能基に関係していると考えられ、C/H値が大きい程表面
及び/又は内部の官能基の数が少ないといえる。従って
炭素質粉末のC/H値を制御することはその表面及び/又
は内部の官能基の数を、即ち炭素質粉末の分極性を制御
することになると思われる。一方C/H値は炭素質自身の
結晶性(黒鉛化性)にも関与しており、C/H値増加は炭
素質自身の結晶性の向上を意味する。そのため小さなC/
H値では電気粘性流体に好適な誘電体微粒子としての機
能を発揮させず、大きなC/H値では電界の印加の際に粘
性変化とともに炭素質自身の優れた結晶性のため大きな
電流が流れることになると思われる。
また本発明者らの研究によれば、C/Hの値に加え、窒
素雰囲気下での400℃〜600℃の温度範囲における重量減
少量の値も炭素質粉末の電気粘性流体用誘電体粒子とし
ての機能に重要な関係があることが判明した。即ち、窒
素雰囲気下での400℃〜600℃の温度範囲における重量減
少量が0.5〜13.0重量%の範囲、好ましくは0.5〜6.0重
量%の範囲の値を有する炭素質粉末は電気粘性流体用誘
電体として特に優れた機能を発揮することが出来る。40
0℃〜600℃の温度範囲における重量減少量が13.0重量%
を越えるときには炭素質粉末は誘電体粒子としての機能
を充分発揮できず結果として充分な電気粘性効果を得る
ことが出来ない。一方、重量減少量が0.5重量%未満の
ときには電気粘性流体に電流が流れすぎ実用上エネルギ
ー効率を低下させる。
こうした、窒素雰囲気下での400℃〜600℃の温度範囲
における重量減少量は熱天秤(TGA)で測定される。本
発明における重量減少量は窒素流通下で室温から連続的
に一分間に10℃の速度で昇温した時の400℃から600℃ま
での温度範囲における重量減少量を示す。
この窒素雰囲気下での400℃〜600℃の温度範囲におけ
る重量減少量は、炭素質粉末の表面及び/又は内部の結
晶化に関与しない低分子量成分の量に関係していると考
えられ、窒素雰囲気下での400℃〜600℃の温度範囲にお
ける重量減少量が少ない程、この低分子量成分の量が少
ないといえる。従って炭素質粉末の窒素雰囲気下での40
0℃〜600℃の温度範囲における重量減少量を制御するこ
とはその結晶化に関与しない低分子量成分の量、即ち炭
素質粉末の分極性を制御することになると思われる。
窒素雰囲気下での400℃〜600℃の温度範囲における重
量減少量はC/H値と通常関係があり、炭素質粉末の最高
処理温度が上昇するにつれて重量減少量は減少し一方C/
H値は増加する。従って電気粘性流体用固体微粒子とし
て好適な炭素質粉末を得るためには、窒素雰囲気下での
400℃〜600℃の温度範囲における重量減少量及びC/H値
のいずれか一方又は両方が好適な値を持つような最高処
理温度を選択する必要がある。
こうした観点からの電気粘性流体用誘電粒子の研究と
それを満足する炭素質粉末の開発は従来全く行われてい
ず、本発明の意義は極めて大きいと考えられる。
また好ましい他の特性として、電気粘性流体の高温時
及び長期的な安定性を確保するために、炭素質粉末中の
低沸点成分をできる限り除去することが望ましい。特
に、熱天秤(TGA)により窒素雰囲気下で10℃/分で連
続的に昇温した際の室温から200℃までの重量減少量が
0.5重量%以下、好ましくは0.3重量%以下であることが
望ましい。
こうした低沸点成分は繰返しの使用と高温使用時に揮
発するため電気粘性流体の長期的安定性及び温度に対す
る安定性を阻害すると考えられる。
更に、炭素原子と水素原子の数の比(C/H)の値が1.7
0〜3.50の範囲及び/又は窒素雰囲気下での400℃〜600
℃の温度範囲における重量減少量が0.5〜13.0重量%の
範囲である炭素質粉末の粒径は、最大粒径が50μm以下
が好ましく、更には最大粒径が50μm以下で平均粒径が
0.5〜40μmの範囲、好ましくは2〜40μm、特に2〜1
0μmの範囲であることが望ましい。
ここで記述される粒径とは、コールターカウンターを
用いて測定されるものである。
最大粒径が50μmを超えるか、或は平均粒径が40μm
を越える場合には、使用する油状媒体にもよるが、通常
油状媒体中で沈降を起こしやすくなる。また平均粒径が
0.5μm未満の微粉末の場合は電気粘性流体にしたとき
の電場のない状態での初期粘度が著しく大きくなって電
気粘性効果による粘性変化が小さい。
特に炭素質粉末中に超微粉が存在すると、電気粘性流
体にした場合に電界無印加時の流体粘度の上昇が極めて
顕著になり、電気粘性効果による粘性変化が小さくな
る。具体的には粒径1.59μm以下の超微粉が5重量%を
越えるとこうした悪影響が顕著になるため、粒径1.59μ
m以下の超微粉量を5重量%以下にすることが好まし
く、必要に応じて分級等の操作により除去する。
このような粒径制御を行うことで、より安定で特性に
優れた炭素質粉末を得ることができる。
本発明者らはさらに研究を重ねた結果、通常炭素質粉
末の原料として用いられるコールタールピッチ中に元々
含まれるフリーカーボン(別名遊離炭素とも言われる)
を予め除去することにより得られる実質的にフリーカー
ボンを含有しない炭素質粉末が、電界印加中の電気粘性
流体中に流れる電流値を低く抑え、消費電力を低減させ
ることに極めて効果的であることを発見した。
すなわち、本発明においては炭素質粉末が実質的にフ
リーカーボンを含有しないものであることが好ましい。
炭素質粉末中のフリーカーボン量は10重量%以下、望
ましくは5重量%以下が好ましい。フリーカーボン量が
10重量%を越える炭素質粉末を使用した電気粘性流体は
電流が流れすぎ、エネルギー効率を低下させるため実用
上好ましくない。
タール、ピッチなどに含まれるフリーカーボンはコー
クス炉において発生するタールが1000℃以上に加熱さ
れ、気相熱分解をうけて生成すると言われている極めて
炭素化の進んだ無定形の微細炭素粒子である。通常、フ
リーカーボンは平均粒径2μm以下の光学的に等方性の
微細炭素質粒子であり、タール中ではQI(キノリン不溶
分)として定量される。したがって、かかる炭素化の進
んだフリーカーボンが電気粘性流体用炭素質粉末中に含
有されていると全体の不均一性をもたらすとともに、電
気抵抗を下げるため電気粘性流体に過剰の電流を流し、
期待される電気粘性効果を得ることができないと考えら
れる。
このようなフリーカーボン量の制御方法としては、フ
リーカーボン量を制御したタール、ピッチなどを原料と
して電気粘性流体用炭素質粉末を製造することが効果的
である。電気粘性流体用炭素質粉末の原料として用いる
タール、ピッチなどのフリーカーボン含有量は下記の式
で示されるフリーカーボン量であることが好ましい。
即ち、フリーカーボン含有量が上式で規定される量の
タール、ピッチを原料として製造することで、フリーカ
ーボン含有量が10重量%以下の炭素質粉末を得ることが
可能となる。
フリーカーボンを多量に含有するタール、ピッチ等を
原料として炭素質粉末を製造する場合は、原料中に含有
されているフリーカーボンを予め除去しておくことが望
ましい。
タール、ピッチ中のフリーカーボンの除去方法として
は、一般に工業的に実施されている遠心分離、各種溶剤
を添加することによる静置分離法などが適用できる。
また、炭素質粉末中のフリーカーボン量の他の制御方
法としては、フリーカーボンが元来2μm以下の微細炭
素粒子であることに着目して、製造過程において分級処
理を施し2μm以下の粒子を分離制御することも効果的
である。分級方法としては、篩分け、風力分級、乾式及
び湿式での沈降分離、遠心分離等、一般的に用いられる
方法が適用できる。
また炭素質粉末中に含まれる酸素の濃度は3.0重量%
以下、好ましくは2.0重量%以下であることが望まし
い。炭素質粉末に含まれる酸素の濃度が3.0重量%を越
える場合、電気粘性流体に過剰の電流が流れエネルギー
効率を低下させてしまい、良好な電気粘性効果が得られ
ない。
本発明者らの研究によれば、炭素質粉末を電気粘性流
体用の固体微粒子として使用した場合、炭素質粉末の炭
素化の程度と酸素の濃度が電気粘性流体の特性と密接に
関係していることが明らかとなった。より炭素化の進行
した炭素質粉末を使用すると、電界印加時の粘性変化は
増大するが、これと同時に流体に流れる電流も増加す
る。
また炭素化の程度が同じであっても、炭素質粉末に含
まれる酸素の濃度が増すにつれ、電界印加時の粘性変化
が同様であるにもかかわらず流体に流れる電流が増加す
ることが発見された。酸素濃度の増加に伴って電流が増
加する理由は明瞭ではないが、炭素質粉末を電気粘性流
体用の固体微粒子として使用した場合に、炭素質粉末の
表面及び内部に存在する炭素−酸素の結合が直接或は間
接的に電流を流し易くするためと考えられる。
以上詳細に説明した特性を有する炭素質粉末は従来見
られなかった電気粘性効果と長期使用に対する安定性及
び温度に対する安定性を有し、スピンドル油、トランス
油、塩化パラフィン、シリコーン油等の通常、電気粘性
流体に使用される電気絶縁性油状媒体に分散させること
により極めて優れた電気粘性流体を製造することが出来
る。さらに、分散剤や高誘電率液体との共存も可能であ
ることは言うまでもない。
以下、かかる炭素質粉末の具体的製造方法について詳
細に説明する。
原料としては石炭、石炭系タール、ピッチ、石炭液化
物、コークス類、石油、石油系タール、ピッチ又は樹脂
類等が通常使用される。またこれらの混合物も使用され
る。
原料中にフリーカーボンや灰分が含有されている場合
には予めこれを除去することが好ましい。具体的には、
加圧瀘過法、遠心分離法や各種の溶剤を添加することに
よる静置分離法等、一般に工業的に実施されている方法
が適用可能である。
原料をオートクレーブ、キルン、流動層、電気炉等を
単独或は併用して最高温度が300℃〜800℃で熱処理し、
C/H値(1.70〜3.50の範囲)及び/又は窒素雰囲気下で
の400℃〜600℃の温度範囲における重量減少量(0.5〜1
3.0重量%の範囲)及び窒素雰囲気下での室温〜200℃の
温度範囲における重量減少量(0.5重量%以下)を、目
的とする値に調整する。
最高処理温度が300℃以下の場合、十分に炭素化が進
まずC/H値が1.70に達しない。またTGAによる室温〜200
℃の温度範囲で減少する水分を含む低沸点成分が十分に
除去されない。最高処理温度が800℃以上の場合は炭素
化が著しくC/H値が3.50を越えてしまう。
更に必要に応じて粉砕、分級を行って最大粒径を50μ
m以下、平均粒径を0.5〜40μm、特に2〜40μm、更
に2〜10μmに調整することが望ましい。分級の際に特
に粒径1.59μm以下の微粒子を5重量%以下に調整する
ことが望ましい。
粉砕及び分級はジェットミル、ボールミル及び風力分
級、篩分け、遠心分離、沈降分離など一般に工業的に行
われている方法が利用できる。なお粉砕、分級による粒
度調整工程は熱処理工程の前に行っても良いし、後で行
っても良いし、或は前後で行っても良い。
安定でかつ目的に適した電気粘性特性を実現するため
には、炭素質粉末のC/H値が狭い範囲に均一に揃ってい
て、窒素雰囲気下での400℃〜600℃の温度範囲における
重量減少量が上記範囲で、TGAによる室温〜200℃の温度
範囲で減少する水分を含む低沸点成分ができるだけ除去
されていることが必要である。
炭素質粉末中の低沸点成分は、熱処理、溶剤抽出条件
の選択、あるいは乾燥工程等を新たに設けることにより
制御可能である。
熱処理工程において、原料は炭素化の進行に伴い溶融
状態を経て固化状態へと移行する。この場合溶融によっ
て装置への付着、或は粒子同士の融着が起こると熱供給
が不均一になり、得られる炭素質粉末が不均一になる。
従って均一なC/H値の炭素質粉末を得るためには熱処理
工程で溶融付着を防止し、流動状態を長く保って、物質
全体に均一に熱を供給、制御することが必要となる。
これらの問題を解決するためには熱処理を数回に分け
て行うと良い。即ち各処理温度範囲における物質の流動
状態に適した装置を使用することにより均一な炭素質粉
末を得ることができ、かつTGAによる室温〜200℃の温度
範囲で減少する低沸点成分を効果的に除去することがで
きる。例えばピッチ、タールをオートクレーブなどで最
高処理温度以下で熱処理して融点を上昇させ、粉砕して
粒度を調整し、しかるのち流動層やロータリーキルンな
どで粉体を流動させながら均一に最終熱処理を行う方法
があげられる。
さらに有効な手段として、最高温度が300℃〜800℃の
熱処理前に有機溶剤で抽出、瀘過して残留物を得ること
によって炭素化度を上げるとともに原料を高融点化させ
るか、又は最高熱処理温度より低温で酸化処理を施して
原料を高融点化させる方法がある。これらの処理を行う
ことによって熱処理工程での溶融を防止することがで
き、C/H値や窒素雰囲気下での400℃〜600℃の温度範囲
における重量減少量を均一にかつ容易に制御できる。有
機溶剤による抽出瀘過処理と最高熱処理温度より低温で
の酸化処理とは、いずれか一方を行っても良いし両方を
行っても良い。
またより好ましくは、原料を最高熱処理温度より低温
で熱処理してC/H値を制御して溶融温度を上昇させ、必
要に応じて粉砕を行ったのち、有機溶剤による抽出瀘過
処理及び最高熱処理温度より低温での酸化処理のいずれ
か一方又は両方の処理を行い、次いで残留物を最高処理
温度が300℃〜800℃で熱処理してC/H値及び又は窒素雰
囲気下での400℃〜600℃の温度範囲における重量減少量
を厳密に制御する。これによって熱処理工程での溶融が
防止されるとともに、より容易に均一なC/H値を有し、
窒素雰囲気下での400℃〜600℃の温度範囲における重量
減少量が適正で、200℃以下の低沸点成分が少ない炭素
質粉末を製造することができる。
かかる炭素質粉末においては、熱天秤による窒素雰囲
気下での室温〜200℃の温度範囲における重量減少量が
0.5重量%以下、より好ましくは0.3重量%以下であるこ
とが望ましいが、この特性を効果的に得るためには、最
高温度が300℃〜800℃の熱処理によりC/H値及び/又は
窒素雰囲気下での400℃〜600℃の温度範囲における重量
減少量を調整した炭素質粉末を必要に応じて200℃以上
最高熱処理温度以下で再び熱処理することが有効であ
る。
最高温度が300℃〜800℃の熱処理の前に粒度調整を行
っていない場合には、前記の処理によって得られた炭素
質粉末をボールミル、ジェットミル等によって粉砕し、
次いで篩分け、分級機等によって分級することで目的と
する電気粘性流体に適した粒度に調整できる。
一般的には、油状媒体中での沈降を防ぎ、分散性を安
定させるため、最大粒径は50μm以下、平均粒径は0.5
〜40μm、好ましくは2〜40μm、更に2〜10μmが望
ましい。また、電気粘性流体の特性を安定させるため
に、粒径の分布は狭い方が望ましい。さらに、この粉砕
および分級は熱処理や抽出、酸化処理の前に行うことも
温度分布を均一にする上で効果的である。
以下、具体的な実施例で説明する。なお本発明は以下
の実施例に限定されるものではない。
[実施例1] フリーカーボン(QI)を2.0重量%含有するコールタ
ールを20のオートクレーブを使用し450℃で実質的に
不活性雰囲気中で熱処理した。得られた熱処理物を、タ
ール系中油(沸点範囲120〜250℃)を使用し抽出・瀘過
した。この抽出・瀘過残留物を内容積2のバッチ型の
回転反応炉を使用し、450℃の温度、2.0/分の窒素気
流下で均一に再加熱処理して炭素質粉末を得た。この炭
素質粉末を更に粉砕後、風力分級機を使用して平均粒径
3μmに調整した。この時、粒径1.59μm以下の超微粉
量は1.5重量%であった。これらの粒径測定は50μmの
アパチャーチューブを使用したコールターカウンターに
より測定した。
こうして得られた炭素質粉末のC/H値は2.39であっ
た。またTGA(熱天秤)により窒素流通下で連続的に一
分間に10℃の速度で昇温したときの重量減少量を測定し
た。この時炭素質粉末の400〜600℃と室温〜200℃の温
度範囲における重量減少量はそれぞれ3.5重量%と0.02
重量%であった。また元素分析による酸素濃度は0.65重
量%であった。
この炭素質粉末を電気絶縁性油状媒体である室温での
粘度0.1ポイズのシリコーン油に約36重量%均一に分散
させ電気粘性流体を得た。かかる電気粘性流体に室温で
2KV/mmの電圧をかけ、この時の流体の粘性変化と流体中
を流れる電流値を測定し、その電気粘性流体としての機
能を評価した。また同様に120℃における粘性変化につ
いても測定し、その温度に対する安定性を評価した。粘
度の測定は二重円筒型回転粘度計(内円筒半径25mm、外
円筒半径26mm、内円筒高さ20mm)を使用し、内外円筒間
に直流電圧を印加した時の剪断速度366/秒における見掛
け粘度を測定した。
その結果、この電気粘性流体の室温における粘性変化
は6.0ポイズ、電流値は0.19mAであった。また120℃でも
ほぼ同様な電気粘性効果を示した。
以上の結果から、かかる電気粘性流体は優れた性能を
有し、且つ温度安定性も優れていることが確認された。
[実施例2] フリーカーボン(QI)を全く含有しないコールタール
を原料とし、実施例1と同様の方法で炭素質粉末を製造
した。この炭素質粉末の微粒子の平均粒径は3μm、粒
径1.59μm以下の超微粉量は1.4重量%、C/H値は2.37、
酸素濃度は0.68重量%で、TGAによる400〜600℃と室温
〜200℃の温度範囲における重量減少量はそれぞれ3.4重
量%と0.02重量%であった。粒径及びTGAの測定方法は
実施例1と同様である。かかる炭素質粉末を使用して実
施例1と同様の方法で電気粘性流体を調製し、その性質
を測定した。粘度の測定方法は実施例1と同様である。
その結果、この電気粘性流体の室温における粘性変化
は5.0ポイズ、電流値は0.03mAであった。また120℃でも
ほぼ同様な電気粘性効果を示した。これらの結果はこの
電気粘性流体が優れた性能を有し、かつ温度安定性にも
優れていることを示している。更に実施例1に比較して
粘性変化に対する電流値の値が極めて小さい特徴を有し
ている。これは、この炭素質粉末がフリーカーボンを含
有していないためと考えられる。
なおこの実施例2の電気粘性流体の測定値(●印)を
実施例3の電気粘性流体の測定値(○印)と共に第1
図、第2図、第3図及び第4図に示した。
[実施例3] 実施例2で使用したタールを原料として、実施例1に
従って炭素質粉末を製造するに際し、熱処理条件及び再
熱処理温度条件を制御することにより炭化度(C/H値お
よびTGAによる400〜600℃の温度範囲における重量減少
量)の異なる10種類の炭素質粉末を製造した。かかる炭
素質粉末はいずれも平均粒径を約3μm、粒径1.59μm
以下の超微粉量は1.4〜1.5重量%とほぼ一定とし、TGA
による室温〜200℃の温度範囲における重量減少量を0.0
2重量%以下に調整した。また炭素質粉末の酸素濃度も
0.60〜0.70重量%と、ほぼ一定に抑制した。粒径及びTG
Aの測定方法は実施例1と同様である。
これらの炭素質粉末を使用して、実施例1に従って電
気粘性流体を製造しその性能を評価した。
第1図、第2図、第3図及び第4図に、このようにし
て得られた電気粘性流体の室温における性能試験結果を
○印で示した。
第1図は炭素質粉末のC/H値[横軸]と、それを使用
した電気粘性流体に2KV/mmの電圧をかけた時に電気粘性
流体中を流れる電流値(mA)[縦軸]との関係を示す
図、第2図は炭素質粉末のC/H値[横軸]と、それを使
用した電気粘性流体に2KV/mmの電圧をかけた時の粘性変
化値(ポイズ=P)[縦軸]との関係を示す図で、矢印
(←→)は第1請求項に記載されたC/H値の範囲を示
す。また第3図は炭素質粉末のTGAによる400〜600℃温
度範囲での重量減少量[横軸]と、それを使用した電気
粘性流体に2KV/mmの電圧をかけた時に電気粘性流体中を
流れる電流値(mA)[縦軸]との関係を示す図、第4図
は炭素質粉末のTGAによる400〜600℃温度範囲での重量
減少量[横軸]と、それを使用した電気粘性流体に2KV/
mmの電圧をかけた時の粘性変化値(ポイズ=P)[縦
軸]との関係を示す図で、矢印(←→)は第1請求項に
記載された重量減少量の値の範囲を示す。
第1図、第2図、第3図及び第4図に示された結果か
ら、電気粘性流体の性能は炭素質粉末のC/H値及びTGAに
よる400〜600℃の温度範囲での重量減少量に強く依存し
ていることが確認された。また、適切な粘性変化と電流
値を得られる炭素質粉末のC/H値が1.70〜3.50の間に、
またTGAによる400〜600℃温度範囲での重量減少量の値
が0.5〜13.0重量%の範囲にあることが認められた。
[比較例1] 電気絶縁性油状媒体である室温での粘度0.1ポイズの
シリコーン油に誘電体として既知である水分含有量9.5
重量%の市販のポリアクリル酸ナトリウム微粉末を約36
重量%添加し、電気粘性流体を製造した。かかる既知の
電気粘性流体を実施例1と同様の方法により、その性能
を評価した。
その結果、かかる電気粘性流体の室温における粘性変
化は4.3ポイズ、電流値は0.04mAであった。しかし120℃
では過剰な電流が流れるため粘性変化を測定する事は不
可能であった。
これとは対照的に、本発明による炭素質粉末を使用し
た電気粘性流体は、従来の電気粘性流体に比較して電気
粘性効果及び温度安定性の面で極めて優れた特性を有し
ていることを示している。
[実施例4] フリーカーボンを含有しないコールタールを原料と
し、実施例1と同様の方法で熱処理温度、再熱処理温度
及び分級条件を制御することにより室温〜200℃の温度
範囲における重量減少量を約0.1重量%以下に調整した
炭素質粉末を製造した。この炭素質粉末のC/H値は2.38
であった。炭素質粉末の粒径の測定は実施例1と同様の
方法で行った。得られた炭素質粉末の粒度分布を測定し
た結果を第5図に示した。第5図において横軸は炭素質
粉末の粒径(μm)、縦軸はその含有率(重量%)を
示。またTGAによる400〜600℃の温度範囲における重量
減少量は3.7重量%であった。
これらの炭素質粉末を使用して、実施例1に従って電
気粘性流体を製造しその性能を評価した。このようにし
て得られた電気粘性流体の室温における性能試験結果を
第1表に示した。また120℃でも室温と同様の電気粘性
効果を得た。
[実施例5] 実施例4で用いたフリーカーボンを含有しないコール
タールを原料とし、実施例4と同様の方法で熱処理温度
及び再熱処理温度を制御して炭素質粉末を製造し、実施
例4と同様に粉砕、分級を行い粒径を制御した後、更に
風力分級機を用いて粒径1.59μm以下の微粒子を5重量
%以下にして最終的に平均粒径を調整した。C/H値は2.3
5であった。炭素質粉末の粒径の測定は実施例4と同様
の方法で行った。
得られた炭素質粉末の粒度分布測定結果を第6図に示
した。第6図も第5図と同じく横軸は炭素質粉末の粒径
(μm)、縦軸はその含有率(重量%)を示す。実施例
4の炭素質粉末(第5図)と比較して1.59μm以下の微
粒子が5重量%以下に調整されていることがわかる。ま
たTGAによる400〜600℃の温度範囲における重量減少量
は3.5重量%であった。
さらに実施例4に従って電気粘性流体を製造しその性
質を評価した。
このようにして得られた電気粘性流体の室温における
性能試験結果を実施例4の結果と共に第1表に示した。
第1表に示された結果から、本実施例の炭素質粉末を
用いた電気粘性流体は、実施例4の炭素質粉末を用いた
電気粘性流体に比較して粘性変化に対する電流値が更に
小さく、より優れた性能を有していることがわかった。
これにより、フリーカーボンがなく、1.59μm以下の
微粒子を5重量%以下に調整することで、より電気粘性
特性に優れた炭素質粉末が得られることが確認された。
[実施例6] フリーカーボンを含有しないコールタールを、20の
オートクレーブを使用して450℃で実質的に不活性雰囲
気中で熱処理した。得られた熱処理物をタール系中油
(沸点範囲120〜250℃)を使用し抽出・濾過した。かか
る抽出・濾過残留物を内容積2のバッチ型の回転反応
炉を使用して温度450℃、2.0/分の窒素気流下で再熱
処理して炭素質粉末を得た。かかる炭素質粉末を更に粉
砕後、風力分級機を使用して平均粒径約3.2μmに調整
した。又200℃以下の低沸点成分を0.1重量%以下に調整
した。次いで酸素含有雰囲気で温度及び時間を制御して
熱処理し、酸素濃度の異なる炭素質粉末を製造した。こ
うして得られた炭素質粉末のC/H値は2.36で、TGAによる
400〜600℃の温度範囲における重量減少量は3.6重量%
であった。粒径の測定はコールターカウンターを使用
し、50μmのアパーチャーチューブを用いて行った。
これらの炭素質粉末を使用して実施例1に従って電気
粘性流体を製造しその性能を評価した。
第7図および第8図に、このようにして得られた電気
粘性流体の室温における性能試験結果(○印)を示し
た。
第7図において横軸と縦軸は、それぞれ炭素質粉末の
酸素濃度(wt%)とその炭素質粉末を使用した電気粘性
流体に電圧を印加した時の電流値(mA)を示す。第8図
の横軸と縦軸は、それぞれ炭素質粉末の酸素濃度(wt
%)とその炭素質粉末を使用した電気粘性流体に電圧を
印加した時の粘性の変化量(ポイズ)を示す。なお120
℃でも室温と同様の電気粘性効果が得られた。
第7,8図に示された結果から、炭素質粉末の酸素濃度
の増加に伴って流体中に流れる電流が増加することがわ
かった。従って、エネルギー効率を考慮に入れると炭素
質粉末に含まれる酸素濃度はできる限り低いほうがよ
く、酸素濃度が3.0重量%を越えると電流が流れ過ぎ、
実用性に支障をきたすことがわかった。
また、C/Hの異なる炭素質粉末においても酸素濃度に
対して同様な結果を得た。
[実施例7] フリーカーボン(QI)を含有しないコールタールを20
のオートクレーブを使用して460℃で実質的に不活性
雰囲気中で熱処理した。得られた熱処理物を内容積2
のバッチ型の回転反応炉を使用し、温度510℃、5.0/
分の窒素気流下で再熱処理して炭素質粉末を得た。かか
る炭素質粉末を更にシェットミルで粉砕後、風力分級機
を使用して平均粒径3μmに調整した。粒径の測定は、
コールターカウンターを使用し50μmのアパチャーチュ
ーブを用いて行った。こうして得られた炭素質粉末のC/
Hの値は2.35であった。また、TGA(熱天秤)による測定
の結果、かかる炭素質粉末の室温〜200℃の温度範囲に
おける重量減少量は約0.10重量%であった。本炭素質粉
末は、回転反応炉内で溶融し、炉内壁に付着したため、
均一に熱が供給されず、不均一さを呈した。
かかる炭素質粉末を電気絶縁性油状媒体である室温で
の粘度0.1ポイズのシリコンオイルに約36重量%均一に
分散させ電気粘性流体を得た。
この電気粘性流体を実施例1と同様にして評価した。
その結果、室温における粘性変化は3.9ポイズ、電流値
は0.10mAであった。また120℃でも室温とほぼ同様な電
気粘性効果を示した。
以上の結果から、この電気粘性流体は優れた性能を有
し、かつ温度安定性にも優れていることが確認された。
[実施例8] フリーカーボンを含有しないコールタールを減圧下40
0℃で処理して得られたピッチを原料とし、タール系中
油(沸点範囲120〜250℃)を使用し抽出・瀘過した。こ
の抽出・瀘過残留物を実施例7と同様に回転反応炉で温
度490℃、2.0/分の窒素気流下で熱処理して、実施例
7と同様に粒度調整した。この炭素質粉末の製造では有
機溶剤による抽出を行うことによって熱処理時の溶融付
着を実施例7に比較して十分防ぐことができた。
この炭素質粉末を使用して、実施例1に従って電気粘
性流体を製造してその性能を評価した。第2表にこのよ
うにして得られた電気粘性流体の室温における性能試験
結果を実施例7の結果とともに示した。また120℃でも
室温とほぼ同様な電気粘性効果を示した。
第2表に示された結果から、実施例8の炭素質粉末を
用いた電気粘性流体は実施例7に比較して粘性変化に対
する電流値が小さいという優れた特徴を有していること
が確認された。これは回転反応炉内で溶融付着を起こさ
ず、より均一に製造されたためであると考えられる。
[実施例9] 実施例7で用いたコールタールを原料とし、20のオ
ートクレーブを使用して460℃で実質的に不活性雰囲気
中で熱処理した。得られた熱処理物をタール系中油を使
用し抽出・瀘過した。瀘過残留物を実施例7,8の回転反
応炉を使用し、温度480℃、2.0/分の窒素気流下で再
熱処理して平均粒径約3μmに調整し、実施例7,8と同
様に粒径を測定した。またTGAによる測定の結果、この
炭素質粉末の室温〜200℃の温度範囲における重量減少
量は約0.10重量%であった。本炭素質粉末の製造におい
て、熱処理時の溶融融着は全く見られなかった。
この炭素質粉末を用いて、実施例1に従って電気粘性
流体を製造し、その性能を評価した。第2表にこの電気
粘性流体の室温における性能試験結果を実施例7.8の結
果とともに示した。また120℃でも室温とほぼ同様の電
気粘性効果を示した。
第2表に示された結果から、本実施例の炭素質粉末を
用いた電気粘性流体は、実施例8に比較して粘性変化に
対する電流値がさらに小さかった。これにより、本方法
によって均一に製造された炭素質粉末は、より電気粘性
特性に優れた炭素質粉末であることが確認された。
[実施例10] 実施例9で得られた炭素質粉末を実施例7の回転反応
炉を使用し、温度400℃、2.0/分の窒素気流下で再度
熱処理した。得られた炭素質粉末の熱天秤(TGA)によ
る窒素気流下200℃以下での重量減少は認められなかっ
た。
該炭素質粉末を用いて実施例9に従って電気粘性流体
を製造し、その性能を評価した結果、粘性変化量、電流
値は実施例9とほぼ同様であった。
[実施例11] フリーカーボンが、0.0、1.2、2.0、3.0、3.3又は4.6
重量%のコールタールピッチを原料とし、実施例1と同
様の方法で熱処理し、再熱処理温度、分級条件を制御す
ることによりC/H値、粒径などを制御して、平均粒径3.0
μmに調整した。このときピッチからの収率は39〜42重
量%であった。
こうして得られた炭素質粉末のC/H値は2.37〜2.39、T
GA(熱天秤)による窒素雰囲気下での400〜600℃と室温
〜200℃の温度範囲における重量減少量はそれぞれ3.4〜
3.6重量%と0.01〜0.03重量%、1.59μm以下の粒子は
1.2〜1.6重量%、元素分析による酸素濃度は0.62〜0.69
重量%であった。これら炭素質粉末のフリーカーボン量
はそれぞれ0.0、3.0、5.0、7.5、8.5、11.0重量%であ
った。これらの炭素質粉末を使用して実施例1に従って
電気粘性流体を製造しその性能を評価した。
第9図及び第10図に、このようにして得られた電気粘
性流体の室温における性能試験結果を示した。
第9図において横軸と縦軸はそれぞれ炭素質粉末中の
フリーカーボン量(wt%)とその炭素質粉末を使用した
電気粘性流体に電圧を印加した時の電流値(mA)を示
す。第10図の横軸と縦軸はそれぞれ炭素質粉末中のフリ
ーカーボン量(wt%)とその炭素質粉末を使用した電気
粘性流体に電圧を印加した時の粘性の変化量(ポイズ)
を示す。また120℃でも室温と同様の電気粘性効果が得
られた。
第9,10図に示された結果から、炭素質粉末のフリーカ
ーボン量の増加に伴って流体中に流れる電流が増加する
ことがわかった。従って、エネルギー効率を考慮に入れ
ると、炭素質粉末に含まれるフリーカーボン量はできる
限り少ないほうがよく、フリーカーボン量が10.0重量%
を越えると電流が流れ過ぎ、実用性に支障をきたすこと
がわかった。
また、C/Hの異なる炭素質粉末においてもフリーカー
ボン量に対して実施例11と同様な結果を得た。
[比較例2] フリーカーボンを含有するコールタールピッチから、
タール重油(沸点範囲=270℃〜350℃)によりフリーカ
ーボンを抽出分離した。得られたフリーカーボンのC/H
値は4.5、粒径の大部分は1.0μm以下であった。粒径測
定は実施例1と同様の方法で行った。
得られたフリーカーボンを使用して実施例11に従って
電気粘性流体を製造しその性能を評価した。その結果、
室温における粘性変化は0.9ポイズ、電流値は1.41mAで
あった。このことから、炭素化の進んだフリーカーボン
を用いた電気粘性流体は過剰に電流を流すことが明らか
になった。したがって、炭素質粉末中に過剰にフリーカ
ーボンが含有されていると、流体に過剰な電流を流して
性能を悪化させることになる。
ハ.発明の効果 本発明は、従来ほとんど検討されていなかった炭素質
粉末の電気粘性流体への適用を可能にしたもので、本発
明による炭素質粉末を誘電体微粒子として使用すること
により極めて優れた電気粘性効果を有する電気粘性流体
を製造可能とした。
この電気粘性流体は、従来の電気粘性流体の最大の問
題点とされていた吸水性固体粒子を使用することからく
る長期的な使用に対する不安定性及び温度に対する不安
定性を解決し、電気粘性流体のクラッチ、バルブ、衝撃
吸収体等の産業上の応用を可能にする道を開くものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は炭素質粉末のC/H値と、それを使用した電気粘
性流体に2KV/mmの電圧をかけた時に電気粘性流体中を流
れる電流値との関係を示す図、第2図は炭素質粉末のC/
H値と、それを使用した電気粘性流体に2KV/mmの電圧を
かけた時の粘性変化値との関係を示す図、第3図は炭素
質粉末のTGAによる400〜600℃温度範囲での重量減少量
と、それを使用した電気粘性流体に2KV/mmの電圧をかけ
た時に電気粘性流体中を流れる電流値との関係を示す
図、第4図は炭素質粉末のTGAによる400〜600℃温度範
囲での重量減少量と、それを使用した電気粘性流体に2K
V/mmの電圧をかけた時の粘性変化値との関係を示す図
で、●印は実施例2の電気粘性流体の測定値、○印は実
施例3の電気粘性流体の測定値である。 第5図は実施例4で調製したC/H値2.38の炭素質粉末の
粒度分布測定結果を示す図、第6図は実施例5で調製し
たC/H値2.35の炭素質粉末の粒度分布測定結果を示す図
で、いずれも横軸は炭素質粉末の粒径(μm)、縦軸は
その含有率(重量%)を示す。 第7図は炭素質粉末の酸素濃度とその炭素質粉末を使用
した電気粘性流体に電圧を印加した時の電流値との関係
を示す図、第8図は炭素質粉末の酸素濃度とその炭素質
粉末を使用した電気粘性流体に電圧を印加した時の粘性
の変化量を示す図である。 第9図は炭素質粉末のフリーカーボン量とその炭素質粉
末を使用した電気粘性流体に電圧を印加した時の電流値
との関係を示す図、第10図は炭素粉末のフリーカーボン
量とその炭素質粉末を使用した電気粘性流体に電圧を印
加した時の粘性の変化量を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平2−42408 (32)優先日 平成2年2月26日(1990.2.26) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平2−42409 (32)優先日 平成2年2月26日(1990.2.26) (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 丸山 隆之 東京都小平市小川東町3―1―1 (72)発明者 斎藤 翼 東京都小平市小川東町3―1―1 (56)参考文献 特開 平3−247698(JP,A) 特開 昭63−97694(JP,A) 欧州公開156051(EP,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C01B 31/02 101 C10M 125/02

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気絶縁性に優れた油状媒体に誘電体微粒
    子を分散させることにより得られる電気粘性流体におい
    て誘電体微粒子として使用される炭素質粉末であって炭
    素原子と水素原子の数の比(C/H)の値が1.70〜3.50の
    範囲であること及び窒素雰囲気下での400℃〜600℃の温
    度範囲における重量減少量が0.5〜13.0重量%の範囲で
    あることの内の少なくとも一方の条件を満たしているこ
    とを特徴とする電気粘性流体用炭素質粉末。
  2. 【請求項2】炭素原子と水素原子の数の比(C/H)の値
    が2.00〜3.50の範囲であること及び窒素雰囲気下での40
    0℃〜600℃の温度範囲における重量減少量が0.5〜6.0重
    量%の範囲であることの内の少なくとも一方の条件を満
    たしていることを特徴とする請求項第1項に記載の電気
    粘性流体用炭素質粉末。
  3. 【請求項3】窒素雰囲気下での室温〜200℃の温度範囲
    における重量減少量が0.5重量%以下であることを特徴
    とする請求項第1項に記載の電気粘性流体用炭素質粉
    末。
  4. 【請求項4】最大粒径が50μm以下であることを特徴と
    する請求項第1項又は第3項に記載の電気粘性流体用炭
    素質粉末。
  5. 【請求項5】炭素質粉末の最大粒径が50μm以下で平均
    粒径が0.5〜40μmの範囲であることを特徴とする請求
    項第1項又は第3項に記載の電気粘性流体用炭素質粉
    末。
  6. 【請求項6】粒径1.59μm以下の微粒子の含有率が5重
    量%以下であることを特徴とする請求項第4項に記載の
    電気粘性流体用炭素質粉末。
  7. 【請求項7】炭素質粉末に含有されるフリーカーボンが
    0〜10重量%の範囲であることを特徴とする請求項第1
    項又は第3項に記載の電気粘性流体用炭素質粉末。
  8. 【請求項8】炭素質粉末に含まれる酸素の濃度が3.0重
    量%以下であることを特徴とする請求項第1項又は第3
    項に記載の電気粘性流体用炭素質粉末。
  9. 【請求項9】石炭、石炭系タール、ピッチ、石炭液化
    物、コークス類、石油、石油系タール、ピッチ及び樹脂
    類よりなる群より選ばれる有機化合物を原料として用
    い、最高温度が300〜800℃の熱処理工程と粒度調整工程
    との組合せにより、炭素原子と水素原子の数の比(C/
    H)の値を1.70〜3.50の範囲及び/又は窒素雰囲気下で
    の400℃〜600℃の温度範囲における重量減少量を0.5〜1
    3.0重量%の範囲、窒素雰囲気下での室温〜200℃の温度
    範囲における重量減少量を0.5重量%以下、最大粒径を5
    0μm以下、平均粒径を0.5〜40μmに調整することを特
    徴とする電気粘性流体用炭素質粉末の製造方法。
  10. 【請求項10】原料のタール又はピッチに含有されるフ
    リーカーボンを低減させる工程を有することを特徴とす
    る請求項第9項に記載の電気粘性流体用炭素質粉末の製
    造方法。
  11. 【請求項11】フリーカーボンの量が下記の式により規
    定される量のタール又はピッチを原料とすることを特徴
    とする請求項第9項又は第10項に記載の電気粘性流体用
    炭素質粉末の製造方法。
  12. 【請求項12】炭素質粉末の製造において、粉末分級処
    理により炭素質粉末中のフリーカーボンを10重量%以下
    に低減させることを特徴とする請求項第9項に記載の電
    気粘性流体用炭素質粉末の製造方法。
  13. 【請求項13】石炭、石炭系タール、ピッチ、石炭液化
    物、コークス類、石油、石油系タール、ピッチ及び樹脂
    類よりなる群より選ばれる有機化合物を原料として用
    い、有機溶剤による抽出瀘過処理及び最高熱処理温度よ
    り低温での酸化処理のいずれか一方又は両方の処理を行
    ったのち、残留物を最高温度が300〜800℃の熱処理工程
    と粒度調整工程との組合せにより、炭素原子と水素原子
    の数の比(C/H)の値を1.70〜3.50の範囲及び/又は窒
    素雰囲気下での400℃〜600℃の温度範囲における重量減
    少量を0.5〜13.0重量%の範囲、窒素雰囲気下での室温
    〜200℃の温度範囲における重量減少量を0.5重量%以
    下、最大粒径を50μm以下、平均粒径を0.5〜40μmに
    調整することを特徴とする電気粘性流体用炭素質粉末の
    製造方法。
  14. 【請求項14】石炭、石炭系タール、ピッチ、石炭液化
    物、コークス類、石油、石油系タール、ピッチ及び樹脂
    類よりなる群より選ばれる有機化合物を原料として用
    い、最高熱処理温度より低温で熱処理し、有機溶剤によ
    る抽出瀘過処理及び最高熱処理温度より低温での酸化処
    理のいずれか一方又は両方の処理を行った後、残留物を
    最高温度が300〜800℃の熱処理工程と粒度調整工程との
    組合せにより、炭素原子と水素原子の数の比(C/H)の
    値を1.70〜3.50の範囲及び/又は窒素雰囲気下での400
    ℃〜600℃の温度範囲における重量減少量を0.5〜13.0重
    量%の範囲、窒素雰囲気下での室温〜200℃の温度範囲
    における重量減少量を0.5重量%以下、最大粒径を50μ
    m以下、平均粒径を0.5〜40μmに調整することを特徴
    とする電気粘性流体用炭素質粉末の製造方法。
JP02175432A 1989-07-06 1990-07-04 電気粘性流体用炭素質粉末及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3020559B2 (ja)

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