JP3019795B2 - 磁気を用いたエンジン用燃焼改善装置 - Google Patents
磁気を用いたエンジン用燃焼改善装置Info
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- JP3019795B2 JP3019795B2 JP9000283A JP28397A JP3019795B2 JP 3019795 B2 JP3019795 B2 JP 3019795B2 JP 9000283 A JP9000283 A JP 9000283A JP 28397 A JP28397 A JP 28397A JP 3019795 B2 JP3019795 B2 JP 3019795B2
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M27/00—Apparatus for treating combustion-air, fuel, or fuel-air mixture, by catalysts, electric means, magnetism, rays, sound waves, or the like
- F02M27/04—Apparatus for treating combustion-air, fuel, or fuel-air mixture, by catalysts, electric means, magnetism, rays, sound waves, or the like by electric means, ionisation, polarisation or magnetism
- F02M27/045—Apparatus for treating combustion-air, fuel, or fuel-air mixture, by catalysts, electric means, magnetism, rays, sound waves, or the like by electric means, ionisation, polarisation or magnetism by permanent magnets
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B3/00—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
- F02B3/06—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
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- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ン及びガソリンエンジンの燃焼を改善する目的でこれら
の燃料供給経路に設置される、磁気を用いた燃焼改善装
置に関する。
ン及びガソリンエンジンの燃焼を改善する目的でこれら
の燃料供給経路に設置される、磁気を用いた燃焼改善装
置に関する。
【従来の技術】特公平3−30718及び実公平4−2
1810においては、複数の永久磁石が互いに反発する
ように組み合わされて円筒状のケーシング内に固定さ
れ、円筒の両底面略中央にそれぞれ流入口及び流出口が
設けられて、燃料がこれら磁石中の孔又はの磁石の間を
通過するように構成されている。また、実登30123
13号(実願平6−16287)においては、永久磁石
の磁極の間の燃料通路に粒状のセラミックが充填されて
いる。
1810においては、複数の永久磁石が互いに反発する
ように組み合わされて円筒状のケーシング内に固定さ
れ、円筒の両底面略中央にそれぞれ流入口及び流出口が
設けられて、燃料がこれら磁石中の孔又はの磁石の間を
通過するように構成されている。また、実登30123
13号(実願平6−16287)においては、永久磁石
の磁極の間の燃料通路に粒状のセラミックが充填されて
いる。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来技術を用いた場合、燃焼改善の効果は十分でなく、
エンジンの形式や排気量、燃焼改善装置の使用態様によ
っては全く効果が見られない場合が多かった。特に、デ
ィーゼルエンジンを用いた場合には以下の様な問題があ
った。(1)装着の効果が見られず、(2)かえって黒
煙の量が増える、(3)アイドリングの際のエンジンの
回転が不安定である、(4)かえってエンジンの出力が
低下する、(5)エンジンの回転が不安定で停止する場
合がある、(6)エンジンが始動しないことがある、と
いったものである。上記従来の技術の装置では、構造
上、空気が燃焼改善装置1中に滞留し、比較的粗い空気
の泡が形成されるおそれがある。その場合には、エンジ
ン燃焼室における空気/燃料比を狂わせ異常燃焼を引き
起こす。したがって、本発明は、多種のエンジンにおい
て燃焼改善効果を発揮することができ気泡の形成といっ
た悪影響のない燃焼改善装置を提供することを目的とす
る。
従来技術を用いた場合、燃焼改善の効果は十分でなく、
エンジンの形式や排気量、燃焼改善装置の使用態様によ
っては全く効果が見られない場合が多かった。特に、デ
ィーゼルエンジンを用いた場合には以下の様な問題があ
った。(1)装着の効果が見られず、(2)かえって黒
煙の量が増える、(3)アイドリングの際のエンジンの
回転が不安定である、(4)かえってエンジンの出力が
低下する、(5)エンジンの回転が不安定で停止する場
合がある、(6)エンジンが始動しないことがある、と
いったものである。上記従来の技術の装置では、構造
上、空気が燃焼改善装置1中に滞留し、比較的粗い空気
の泡が形成されるおそれがある。その場合には、エンジ
ン燃焼室における空気/燃料比を狂わせ異常燃焼を引き
起こす。したがって、本発明は、多種のエンジンにおい
て燃焼改善効果を発揮することができ気泡の形成といっ
た悪影響のない燃焼改善装置を提供することを目的とす
る。
【課題を解決するための手段】請求項1記載のエンジン
用燃焼改善装置においては、対向配置される磁極間に燃
料通路を備え、燃料タンクからエンジンへの燃料供給経
路に設置されるエンジン用燃焼改善装置において、前記
燃料通路において磁力が燃料に直接作用するものであ
り、前記対向磁極間に作用する面積当たりの磁力が0.
15kgf/cm2以上であり、前記対向磁極間の距離
は、この距離の減少に略比例してこれら対向磁極間の磁
力が増加する範囲内であり、燃料が前記対向磁極間を通
過するのに要する時間がエンジンの最高回転数において
も1.7秒以上に設定されてなることを特徴とする。こ
のような構成により、ディーゼルエンジン等の内燃機関
の燃焼を改善することができ、特に、黒煙、窒素酸化物
等の有害排出物の排出量を低減することができる。請求
項2記載のエンジン用燃焼改善装置においては、対向配
置される磁極間に燃料通路を備え、燃料タンクからエン
ジンへの燃料供給経路に設置されるエンジン用燃焼改善
装置において、燃料通路において磁力が燃料に直接作用
するものであり前記対向磁極間の面積当たりの磁力を、
これら対向磁極間の距離で割った量が、0.20kgf
/cm3以上であり、前記対向磁極間の距離は、この距
離の減少に略比例してこれら対向磁極間の磁力が増加す
る範囲内であり、燃料が前記対向磁極間を通過するのに
要する時間がエンジンの最高回転数においても1.7秒
以上に設定されてなることを特徴とする。請求項3記載
のエンジン用燃焼改善装置においては、対向配置される
磁極間に燃料通路を備え、燃料タンクからエンジンへの
燃料供給経路に設置されるエンジン用燃焼改善装置にお
いて、前記燃料通路において磁力が燃料に直接作用する
ものであり、前記対向磁極間の間隙にセラミックボール
といった磁気に影響を与えない充填物が充填されてこの
充填物間の空隙が前記燃料通路をなし、前記対向磁極間
の面積あたりの磁力を、これら対向磁極間の距離で割っ
た量について、前記充填物の体積を除いた正味の体積に
基づいて補正した値が、0.20kgf/cm3以上で
あり、前記対向磁極間の距離は、この距離の減少に略比
例してこれら対向磁極間の磁力が増加する範囲内であ
り、燃料が前記対向磁極間を通過するのに要する時間が
エンジンの最高回転数においても1.7秒以上に設定さ
れてなることを特徴とする。請求項4記載のエンジン用
燃焼改善装置においては、請求項1〜3のいずれか1項
に記載のエンジン用燃焼改善装置において、燃料流出口
が前記燃料通路に対して略平行の壁に設けられ、この流
出口が最上部になるように配置されることを特徴とす
る。このような構成により、燃焼改善装置内の燃料液に
気泡が滞留することがない。したがって、微細な気泡が
集積されて粗い気泡に成長することがなく、粗い気泡が
燃料と共にエンジン燃焼室に供給されることによる燃焼
トラブルが防止される。
用燃焼改善装置においては、対向配置される磁極間に燃
料通路を備え、燃料タンクからエンジンへの燃料供給経
路に設置されるエンジン用燃焼改善装置において、前記
燃料通路において磁力が燃料に直接作用するものであ
り、前記対向磁極間に作用する面積当たりの磁力が0.
15kgf/cm2以上であり、前記対向磁極間の距離
は、この距離の減少に略比例してこれら対向磁極間の磁
力が増加する範囲内であり、燃料が前記対向磁極間を通
過するのに要する時間がエンジンの最高回転数において
も1.7秒以上に設定されてなることを特徴とする。こ
のような構成により、ディーゼルエンジン等の内燃機関
の燃焼を改善することができ、特に、黒煙、窒素酸化物
等の有害排出物の排出量を低減することができる。請求
項2記載のエンジン用燃焼改善装置においては、対向配
置される磁極間に燃料通路を備え、燃料タンクからエン
ジンへの燃料供給経路に設置されるエンジン用燃焼改善
装置において、燃料通路において磁力が燃料に直接作用
するものであり前記対向磁極間の面積当たりの磁力を、
これら対向磁極間の距離で割った量が、0.20kgf
/cm3以上であり、前記対向磁極間の距離は、この距
離の減少に略比例してこれら対向磁極間の磁力が増加す
る範囲内であり、燃料が前記対向磁極間を通過するのに
要する時間がエンジンの最高回転数においても1.7秒
以上に設定されてなることを特徴とする。請求項3記載
のエンジン用燃焼改善装置においては、対向配置される
磁極間に燃料通路を備え、燃料タンクからエンジンへの
燃料供給経路に設置されるエンジン用燃焼改善装置にお
いて、前記燃料通路において磁力が燃料に直接作用する
ものであり、前記対向磁極間の間隙にセラミックボール
といった磁気に影響を与えない充填物が充填されてこの
充填物間の空隙が前記燃料通路をなし、前記対向磁極間
の面積あたりの磁力を、これら対向磁極間の距離で割っ
た量について、前記充填物の体積を除いた正味の体積に
基づいて補正した値が、0.20kgf/cm3以上で
あり、前記対向磁極間の距離は、この距離の減少に略比
例してこれら対向磁極間の磁力が増加する範囲内であ
り、燃料が前記対向磁極間を通過するのに要する時間が
エンジンの最高回転数においても1.7秒以上に設定さ
れてなることを特徴とする。請求項4記載のエンジン用
燃焼改善装置においては、請求項1〜3のいずれか1項
に記載のエンジン用燃焼改善装置において、燃料流出口
が前記燃料通路に対して略平行の壁に設けられ、この流
出口が最上部になるように配置されることを特徴とす
る。このような構成により、燃焼改善装置内の燃料液に
気泡が滞留することがない。したがって、微細な気泡が
集積されて粗い気泡に成長することがなく、粗い気泡が
燃料と共にエンジン燃焼室に供給されることによる燃焼
トラブルが防止される。
【発明の実施の形態】実施例の燃焼改善装置1を図1〜
4に基づき説明する。それぞれ長さ方向及び幅方向の縦
断面図である図1及び2に示すように、直方体(幅40
mm×厚さ20mm×長さ(40+40+25)mm)
の永久磁石2が、燃料通路3を成す狭い間隔(7mm)
を挟んで配置される。永久磁石2の上下面がS極及びN
極でありこれら磁極が互いに反発するように配される。
これら永久磁石2を保持するケーシング4は、鋼等の磁
性体からなり、断面略正方形の長い筒部41(内法40
mm×47mm×130mm)に、短い筒状の、流入口
筒部42及び流出口筒部44が接続したような形状をな
している。長い筒部41の両端における、流入口筒部4
2及び流出口筒部44と接続する段部には、磁石を固定
するための固定金具61が配されている。この磁石固定
金具61は、図3(a)に示すように、長い略正方形の
板材に対して、一つの大きな円形開口63を中央に開
け、対向する2辺(図1では上下)の縁を90°折り曲
げて脚部を作ったような形状を成している。また、燃焼
改善装置1の長さ方向へと互いに隣接する永久磁石2の
間には、スペーサー板62が配されるが、これは燃料通
路3におけるじゃま板を兼ねるものである。図3(b)
にその斜視図を示すが、長い筒部41の幅方向断面の内
法と略同一の板材に対して、中央を外したところに比較
的小さい円形開口64が一つ開けられた形状を成してい
る。燃焼改善装置1における2枚のじゃま板兼用スペー
サー板62の開口63は、図2に示すように断面が左右
に細長い燃料通路3において左右に互い違いになるよう
に配置される。すなわち、流入口側筒部42の側から流
入した燃料が、1枚目のじゃま板兼用スペーサー板62
を通過する際に図2における左側に設けられた開口63
を通るとすれば、2枚目のじゃま板兼用スペーサー板6
2を通過する際に図2における右側に設けられた開口6
3を通ることとなる。このようなじゃま板の配置によ
り、磁極間燃料通路3を燃料が永久磁石2からの作用を
より確実に受けることができる。対向配置される永久磁
石2が互いに吸引力を及ぼすよう構成する場合には、上
記の固定金具61及びスペーサー板62について、永久
磁石2の燃料通路3に面する面に係合する係合部を設け
ておく。流入口筒部42は、図1の縦断面図及び図4
(a)の流入口側外観図に示すように、長い筒部41と
略同心をなすように接続しており、鉄分除去用磁石21
を備えている。流入口筒部42の端面略中央には、略水
平に配された流入管46に接続する流入口43が設けら
れる。流出口筒部44は、図1の縦断面図及び図4
(b)の流出口側外観図に示すように、長い筒部41の
上部に接続しており、上壁が互いに連続している。流出
口筒部44の上壁に流出口45が設けられ、略垂直に配
された流出管47に接続している。流出口45が燃焼改
善装置1の最上部に備えらているため、燃焼改善装置1
中へと供給される燃料中に混入する空気が燃焼改善装置
1中に残留することがなく、したがって、大きな空気の
泡が形成されることがない。空気の燃料への混入は、
(1)燃料タンク内の燃料が少なくなった場合にタンク
の振動により燃料吸引口から、また、(2)エンジンの
燃料タンクからエンジンの燃焼室への燃料供給経路が負
圧になることにより供給経路の接続部などから混入する
おそれがある。図5に模式的に示すように、上記のよう
な燃焼改善装置1が、燃料ポンプ52の直前の燃料供給
管50に設置される。燃料ポンプ52は、燃料タンク5
1から燃料を吸引しエンジン55に付属した燃料噴射装
置54に供給するものである。図示の例では、燃料ポン
プ52と燃料噴射ポンプ54との間には燃料フィルター
53が備えられている。次に、対向する永久磁石2の間
に作用する磁力(吸引力又は反発力)について図6〜7
を用いて説明する。図6は、実施例の燃焼改善装置1に
用いたのと同一の永久磁石(40mm×40mm×20
mm)及びその半分の厚さの永久磁石(40mm×40
mm×10mm)について、2枚の磁石の間に働く反発
力と磁石間の距離の関係を示したグラフ図である。一方
の磁石を上皿天秤の上に置き、他方の磁石を一方の磁石
の真上にある間隔を離して配置した場合の上皿天秤指示
値の増加分を反発力とし、1平方センチあたりのkgf
値として示した。距離が大きい場合には、反発力が距離
の2乗にほぼ反比例する。しかし、距離が小さい領域で
は、反発力の増加が距離の減少にほぼ比例することにな
る。図6における10mm未満の領域であり、図7に詳
細に示す。図7に示されるように、本実施例で用いたよ
うな寸法の永久磁石を用いる場合、磁石間距離が7mm
以下では、磁石間距離と互いに作用する磁力の大きさと
がほぼ正確に直線関係、すなわち1次関数の関係にあっ
て、磁石間距離の減少分に比例して磁石間に作用する力
が増大する。対向する磁石の磁極間の距離が上記のよう
な範囲である場合に、磁力が均一に作用することにな
る。上記実施例のような装置において、磁極間燃料通路
3の上下壁をなす対向磁極間の距離がこのような範囲内
であることが、燃焼改善を確実に達成するために必要で
ある。上記実施例の燃焼装置1の場合、磁石間の距離が
7mmであるので図5のプロットに示すように、40m
m×40mm当たり3.4kgfの磁力即ち平方センチ
当たり約0.21kgfの磁力が、磁石間の燃料通路全
体において均一に作用する。このように均一に作用する
磁力(吸引力又は反発力)の面積当たりの強さを、本明
細書においては、以降、面積当たり磁圧力と呼ぶことに
する。また、この面積当たりの磁圧力を磁極間距離すな
わち磁極間燃料通路3の厚さで割った量を体積当たり磁
圧力と呼ぶことにする。但し、磁極間燃料通路3にセラ
ミックのボールといった磁気に影響を与えないものが充
填されている場合には、磁極間燃料通路3の体積から充
填物の体積を除いた正味の体積に基づいて補正した量を
指すものとする。燃焼改善効果を達成するために必要
な、磁圧力の大きさと、対向磁極間の磁極間燃料通路3
における燃料の滞留時間とについては、以下の試験例を
用いて説明する。上記のような燃焼改善装置をディーゼ
ルエンジンの燃料供給経路に装着した試験例(実施例及
び比較例)について表1〜3及び図8〜13を用いて説
明する。表1には、本実施例の燃焼改善装置1について
の、(財)日本自動車輸送技術協会による「ディーゼル
自動車排出ガス試験結果記録表(6モード)」を転記す
る。
4に基づき説明する。それぞれ長さ方向及び幅方向の縦
断面図である図1及び2に示すように、直方体(幅40
mm×厚さ20mm×長さ(40+40+25)mm)
の永久磁石2が、燃料通路3を成す狭い間隔(7mm)
を挟んで配置される。永久磁石2の上下面がS極及びN
極でありこれら磁極が互いに反発するように配される。
これら永久磁石2を保持するケーシング4は、鋼等の磁
性体からなり、断面略正方形の長い筒部41(内法40
mm×47mm×130mm)に、短い筒状の、流入口
筒部42及び流出口筒部44が接続したような形状をな
している。長い筒部41の両端における、流入口筒部4
2及び流出口筒部44と接続する段部には、磁石を固定
するための固定金具61が配されている。この磁石固定
金具61は、図3(a)に示すように、長い略正方形の
板材に対して、一つの大きな円形開口63を中央に開
け、対向する2辺(図1では上下)の縁を90°折り曲
げて脚部を作ったような形状を成している。また、燃焼
改善装置1の長さ方向へと互いに隣接する永久磁石2の
間には、スペーサー板62が配されるが、これは燃料通
路3におけるじゃま板を兼ねるものである。図3(b)
にその斜視図を示すが、長い筒部41の幅方向断面の内
法と略同一の板材に対して、中央を外したところに比較
的小さい円形開口64が一つ開けられた形状を成してい
る。燃焼改善装置1における2枚のじゃま板兼用スペー
サー板62の開口63は、図2に示すように断面が左右
に細長い燃料通路3において左右に互い違いになるよう
に配置される。すなわち、流入口側筒部42の側から流
入した燃料が、1枚目のじゃま板兼用スペーサー板62
を通過する際に図2における左側に設けられた開口63
を通るとすれば、2枚目のじゃま板兼用スペーサー板6
2を通過する際に図2における右側に設けられた開口6
3を通ることとなる。このようなじゃま板の配置によ
り、磁極間燃料通路3を燃料が永久磁石2からの作用を
より確実に受けることができる。対向配置される永久磁
石2が互いに吸引力を及ぼすよう構成する場合には、上
記の固定金具61及びスペーサー板62について、永久
磁石2の燃料通路3に面する面に係合する係合部を設け
ておく。流入口筒部42は、図1の縦断面図及び図4
(a)の流入口側外観図に示すように、長い筒部41と
略同心をなすように接続しており、鉄分除去用磁石21
を備えている。流入口筒部42の端面略中央には、略水
平に配された流入管46に接続する流入口43が設けら
れる。流出口筒部44は、図1の縦断面図及び図4
(b)の流出口側外観図に示すように、長い筒部41の
上部に接続しており、上壁が互いに連続している。流出
口筒部44の上壁に流出口45が設けられ、略垂直に配
された流出管47に接続している。流出口45が燃焼改
善装置1の最上部に備えらているため、燃焼改善装置1
中へと供給される燃料中に混入する空気が燃焼改善装置
1中に残留することがなく、したがって、大きな空気の
泡が形成されることがない。空気の燃料への混入は、
(1)燃料タンク内の燃料が少なくなった場合にタンク
の振動により燃料吸引口から、また、(2)エンジンの
燃料タンクからエンジンの燃焼室への燃料供給経路が負
圧になることにより供給経路の接続部などから混入する
おそれがある。図5に模式的に示すように、上記のよう
な燃焼改善装置1が、燃料ポンプ52の直前の燃料供給
管50に設置される。燃料ポンプ52は、燃料タンク5
1から燃料を吸引しエンジン55に付属した燃料噴射装
置54に供給するものである。図示の例では、燃料ポン
プ52と燃料噴射ポンプ54との間には燃料フィルター
53が備えられている。次に、対向する永久磁石2の間
に作用する磁力(吸引力又は反発力)について図6〜7
を用いて説明する。図6は、実施例の燃焼改善装置1に
用いたのと同一の永久磁石(40mm×40mm×20
mm)及びその半分の厚さの永久磁石(40mm×40
mm×10mm)について、2枚の磁石の間に働く反発
力と磁石間の距離の関係を示したグラフ図である。一方
の磁石を上皿天秤の上に置き、他方の磁石を一方の磁石
の真上にある間隔を離して配置した場合の上皿天秤指示
値の増加分を反発力とし、1平方センチあたりのkgf
値として示した。距離が大きい場合には、反発力が距離
の2乗にほぼ反比例する。しかし、距離が小さい領域で
は、反発力の増加が距離の減少にほぼ比例することにな
る。図6における10mm未満の領域であり、図7に詳
細に示す。図7に示されるように、本実施例で用いたよ
うな寸法の永久磁石を用いる場合、磁石間距離が7mm
以下では、磁石間距離と互いに作用する磁力の大きさと
がほぼ正確に直線関係、すなわち1次関数の関係にあっ
て、磁石間距離の減少分に比例して磁石間に作用する力
が増大する。対向する磁石の磁極間の距離が上記のよう
な範囲である場合に、磁力が均一に作用することにな
る。上記実施例のような装置において、磁極間燃料通路
3の上下壁をなす対向磁極間の距離がこのような範囲内
であることが、燃焼改善を確実に達成するために必要で
ある。上記実施例の燃焼装置1の場合、磁石間の距離が
7mmであるので図5のプロットに示すように、40m
m×40mm当たり3.4kgfの磁力即ち平方センチ
当たり約0.21kgfの磁力が、磁石間の燃料通路全
体において均一に作用する。このように均一に作用する
磁力(吸引力又は反発力)の面積当たりの強さを、本明
細書においては、以降、面積当たり磁圧力と呼ぶことに
する。また、この面積当たりの磁圧力を磁極間距離すな
わち磁極間燃料通路3の厚さで割った量を体積当たり磁
圧力と呼ぶことにする。但し、磁極間燃料通路3にセラ
ミックのボールといった磁気に影響を与えないものが充
填されている場合には、磁極間燃料通路3の体積から充
填物の体積を除いた正味の体積に基づいて補正した量を
指すものとする。燃焼改善効果を達成するために必要
な、磁圧力の大きさと、対向磁極間の磁極間燃料通路3
における燃料の滞留時間とについては、以下の試験例を
用いて説明する。上記のような燃焼改善装置をディーゼ
ルエンジンの燃料供給経路に装着した試験例(実施例及
び比較例)について表1〜3及び図8〜13を用いて説
明する。表1には、本実施例の燃焼改善装置1について
の、(財)日本自動車輸送技術協会による「ディーゼル
自動車排出ガス試験結果記録表(6モード)」を転記す
る。
【表1】 表2は、表1の平均排出濃度と、試験に用いた車種につ
いての新車時届け出排出濃度とを比較した表である。
いての新車時届け出排出濃度とを比較した表である。
【表2】 表2に示すように、本実施例の装置を装着した場合、一
酸化炭素、炭化水素及び窒素酸化物の排出濃度が届け出
数値に比べて著しく低い。図8(a)及び図8(b)に
は、上記試験例と同一の自動車において、それぞれ実施
例の燃焼改善装置1(面積当たり磁圧力0.213kg
f/cm2、体積当たり磁圧力0.304kgf/cm
3)を用いた場合と用いなかった場合について、排気ガ
スの黒煙の量を定性的に示す。図8(a)及び図8
(b)は、排気ガスの黒煙粒子をペーパーフィルターに
て捕集して得られたフィルター面をそのままコピー機に
てコピーしたものである。試験の際、磁極間の磁極間燃
料通路3における燃料の滞留時間が約2秒となるような
燃料流量に設定した。すなわち、そのような滞留時間が
得られる回転数及び原動機負荷率を設定した。実施例の
装置を用いた場合(図8(a))には、黒煙量が非常に
少ない。これに対して、用いなかった場合(図8
(b))に多量の黒煙が捕集されている。図9には、上
記試験例と同一の自動車において、実施例のものより少
し磁力の小さい永久磁石を用いた場合の燃焼改善装置
(面積当たり磁圧力0.175kgf/cm2、体積当
たり磁圧力0.250kgf/cm3)を装着した場合
について図8と同様に示す。この場合、燃焼改善装置を
用いなかった場合(図8(b))に比べて黒煙量が顕著
に少ないが、図8(a)に示す実施例の場合よりはかな
り多い。これらの結果から、燃焼改善効果を得るために
は、ある程度の強さの磁力が必要であることが知られ
る。必要な磁力は、面積当たり磁圧力において、0.1
5kgf/cm2以上、好ましくは0.175kgf/
cm2以上、より好ましくは0.20kgf/cm2以
上である。また、体積当たり磁圧力において、0.20
kgf/cm3以上、好ましくは0.25kgf/cm
3以上、より好ましくは0.29kgf/cm3以上で
ある。図10〜12には、三菱自動車のK−FE211
C型車(エンジン形式4D30、総排気量3298c
c、副室式燃焼室)を用い、対向磁極間における燃料の
滞留時間をそれぞれ1秒、1.5秒及び2秒とした場合
の黒煙量について、黒煙捕集後のフィルター面を示す。
図10(a)、図11(a)及び図12(a)は本実施
例の燃焼改善装置を用いた場合の結果であり、図10
(b)、図11(b)及び図12(b)は用いなかった
場合の結果である。図10〜12の結果から知られるよ
うに、対向磁極間における燃料の滞留時間が1秒ではほ
とんど効果が見られず、1.5秒であっても顕著な効果
は見られず、約2秒で初めて際だった効果が見られる。
したがって、必要な滞留時間は、1.5秒以上、好まし
くは1.7秒以上、より好ましくは1.9秒以上と考え
られる。図10〜12の結果を得た試験において、上記
滞留時間の設定は、以下のような計算に基づき燃焼改善
装置1における磁極間燃料通路3の長さの変更により行
った。図2に示すように、本実施例の燃焼改善装置1に
おける磁極間の磁極間燃料通路3の断面積は40mm×
0.7mm=2.8cm2とみなすことができる。上記
エンジンの最高回転数3000rpにおける燃料ポンプ
52の送油量は30cc/秒であるので、滞留時間を2
秒に設定するために、磁極間燃料通路3の長さを2秒×
30cm3/秒÷2.8cm2=約22cmとした。図
13(a)及び図13(b)は、それぞれ、前述の燃焼
改善装置1を用いた実施例と用いなかった比較例とにつ
いての、負荷率30%にて得られた指圧線図(燃焼圧力
線図)である。試験に用いたエンジンは、D65水冷横
型ディーゼル機関(機関番号8822、総排気量353
cc)であり、2400rpmにおける常用出力が4.
04KW(5.5PS)であって、ボア×ストロークが
76×78、圧縮比が25のものである。試験に用いた
動力計は、空冷過電流制動形であって腕の長さが0.2
389m、動力計係数が40N・rpm/PSのもので
ある。図13(a)の指圧波形(燃焼圧波形)が図13
(b)の指圧波形よりも、幾分ピークがなだらかである
ことから、実施例の燃焼改善装置1を用いた場合に燃焼
状態がより良好であることが知られる。図13の指圧波
形図について、図14の模式的な指圧波形図を用いてさ
らに説明する。ここでは、実施例(図13(a)のも
の)について実線で、比較例(図13(b)のもの)に
ついて破線で示している。図に示すように、実施例の指
圧波形では、着火遅れ期間A〜Bが比較例のA〜B’に
比べて短縮されているとともに、着火後の急激な圧力上
昇が抑えられていることが知られる。ディーゼルエンジ
ンの燃焼は、着火遅れ期間が短ければ短いほど熱効率が
良いとされる。また、着火後の圧力上昇が適度に緩和さ
れるならば、ディーゼルノックや、過度に高温で燃焼す
ることによる窒素酸化物の生成が抑制されることも知ら
れている。したがって、本発明の燃焼改善装置は、前述
の排気ガス改善の効果のみならず、燃焼効率の向上や、
ディーゼルノック抑制による騒音低減の効果をも持つも
のである。本発明の燃焼改善装置がどのような機構で図
13〜14に示すような燃焼の改善をもたらすかについ
ては明らかでない。しかし、磁気そのものが燃料に作用
して燃料を活性化することにより、または、対向配置さ
れた磁石が共鳴振動を起こし高周波振動により、燃焼室
に噴射された燃料がより微粒子化しやすく気化しやすく
なるといったことが考えられる。
酸化炭素、炭化水素及び窒素酸化物の排出濃度が届け出
数値に比べて著しく低い。図8(a)及び図8(b)に
は、上記試験例と同一の自動車において、それぞれ実施
例の燃焼改善装置1(面積当たり磁圧力0.213kg
f/cm2、体積当たり磁圧力0.304kgf/cm
3)を用いた場合と用いなかった場合について、排気ガ
スの黒煙の量を定性的に示す。図8(a)及び図8
(b)は、排気ガスの黒煙粒子をペーパーフィルターに
て捕集して得られたフィルター面をそのままコピー機に
てコピーしたものである。試験の際、磁極間の磁極間燃
料通路3における燃料の滞留時間が約2秒となるような
燃料流量に設定した。すなわち、そのような滞留時間が
得られる回転数及び原動機負荷率を設定した。実施例の
装置を用いた場合(図8(a))には、黒煙量が非常に
少ない。これに対して、用いなかった場合(図8
(b))に多量の黒煙が捕集されている。図9には、上
記試験例と同一の自動車において、実施例のものより少
し磁力の小さい永久磁石を用いた場合の燃焼改善装置
(面積当たり磁圧力0.175kgf/cm2、体積当
たり磁圧力0.250kgf/cm3)を装着した場合
について図8と同様に示す。この場合、燃焼改善装置を
用いなかった場合(図8(b))に比べて黒煙量が顕著
に少ないが、図8(a)に示す実施例の場合よりはかな
り多い。これらの結果から、燃焼改善効果を得るために
は、ある程度の強さの磁力が必要であることが知られ
る。必要な磁力は、面積当たり磁圧力において、0.1
5kgf/cm2以上、好ましくは0.175kgf/
cm2以上、より好ましくは0.20kgf/cm2以
上である。また、体積当たり磁圧力において、0.20
kgf/cm3以上、好ましくは0.25kgf/cm
3以上、より好ましくは0.29kgf/cm3以上で
ある。図10〜12には、三菱自動車のK−FE211
C型車(エンジン形式4D30、総排気量3298c
c、副室式燃焼室)を用い、対向磁極間における燃料の
滞留時間をそれぞれ1秒、1.5秒及び2秒とした場合
の黒煙量について、黒煙捕集後のフィルター面を示す。
図10(a)、図11(a)及び図12(a)は本実施
例の燃焼改善装置を用いた場合の結果であり、図10
(b)、図11(b)及び図12(b)は用いなかった
場合の結果である。図10〜12の結果から知られるよ
うに、対向磁極間における燃料の滞留時間が1秒ではほ
とんど効果が見られず、1.5秒であっても顕著な効果
は見られず、約2秒で初めて際だった効果が見られる。
したがって、必要な滞留時間は、1.5秒以上、好まし
くは1.7秒以上、より好ましくは1.9秒以上と考え
られる。図10〜12の結果を得た試験において、上記
滞留時間の設定は、以下のような計算に基づき燃焼改善
装置1における磁極間燃料通路3の長さの変更により行
った。図2に示すように、本実施例の燃焼改善装置1に
おける磁極間の磁極間燃料通路3の断面積は40mm×
0.7mm=2.8cm2とみなすことができる。上記
エンジンの最高回転数3000rpにおける燃料ポンプ
52の送油量は30cc/秒であるので、滞留時間を2
秒に設定するために、磁極間燃料通路3の長さを2秒×
30cm3/秒÷2.8cm2=約22cmとした。図
13(a)及び図13(b)は、それぞれ、前述の燃焼
改善装置1を用いた実施例と用いなかった比較例とにつ
いての、負荷率30%にて得られた指圧線図(燃焼圧力
線図)である。試験に用いたエンジンは、D65水冷横
型ディーゼル機関(機関番号8822、総排気量353
cc)であり、2400rpmにおける常用出力が4.
04KW(5.5PS)であって、ボア×ストロークが
76×78、圧縮比が25のものである。試験に用いた
動力計は、空冷過電流制動形であって腕の長さが0.2
389m、動力計係数が40N・rpm/PSのもので
ある。図13(a)の指圧波形(燃焼圧波形)が図13
(b)の指圧波形よりも、幾分ピークがなだらかである
ことから、実施例の燃焼改善装置1を用いた場合に燃焼
状態がより良好であることが知られる。図13の指圧波
形図について、図14の模式的な指圧波形図を用いてさ
らに説明する。ここでは、実施例(図13(a)のも
の)について実線で、比較例(図13(b)のもの)に
ついて破線で示している。図に示すように、実施例の指
圧波形では、着火遅れ期間A〜Bが比較例のA〜B’に
比べて短縮されているとともに、着火後の急激な圧力上
昇が抑えられていることが知られる。ディーゼルエンジ
ンの燃焼は、着火遅れ期間が短ければ短いほど熱効率が
良いとされる。また、着火後の圧力上昇が適度に緩和さ
れるならば、ディーゼルノックや、過度に高温で燃焼す
ることによる窒素酸化物の生成が抑制されることも知ら
れている。したがって、本発明の燃焼改善装置は、前述
の排気ガス改善の効果のみならず、燃焼効率の向上や、
ディーゼルノック抑制による騒音低減の効果をも持つも
のである。本発明の燃焼改善装置がどのような機構で図
13〜14に示すような燃焼の改善をもたらすかについ
ては明らかでない。しかし、磁気そのものが燃料に作用
して燃料を活性化することにより、または、対向配置さ
れた磁石が共鳴振動を起こし高周波振動により、燃焼室
に噴射された燃料がより微粒子化しやすく気化しやすく
なるといったことが考えられる。
【発明の効果】ガソリンエンジン及びディーゼルエンジ
ンの燃焼が改善され、特に、黒煙、窒素酸化物等の有害
排出物の排出量が低減される。ディーゼルエンジンにお
いては、燃焼効率が向上するとともに、ディーゼルノッ
クの低減により騒音の発生が抑えられる。
ンの燃焼が改善され、特に、黒煙、窒素酸化物等の有害
排出物の排出量が低減される。ディーゼルエンジンにお
いては、燃焼効率が向上するとともに、ディーゼルノッ
クの低減により騒音の発生が抑えられる。
【図1】実施例の燃焼改善装置の長さ方向の縦断面図で
ある。
ある。
【図2】実施例の燃焼改善装置の幅方向の縦断面図であ
る。
る。
【図3】(a)実施例の装置の磁石固定金具を示す斜視
図である。(b)実施例の装置のじゃま板スペーサーを
示す斜視図である。
図である。(b)実施例の装置のじゃま板スペーサーを
示す斜視図である。
【図4】(a)実施例の燃焼改善装置を流入口側から見
た外観図である。(b)実施例の燃焼改善装置を流出口
側から見た外観図である。
た外観図である。(b)実施例の燃焼改善装置を流出口
側から見た外観図である。
【図5】実施例における燃焼改善装置の配置個所を説明
するための模式的なブロック図である。
するための模式的なブロック図である。
【図6】実施例の燃焼改善装置1に用いたのと同一の永
久磁石及びその半分の厚さの永久磁石について、2枚の
磁石の間に働く反発力と磁石間の距離の関係を示したグ
ラフである。
久磁石及びその半分の厚さの永久磁石について、2枚の
磁石の間に働く反発力と磁石間の距離の関係を示したグ
ラフである。
【図7】図6における10mm未満の領域を詳細に示し
たグラフである。
たグラフである。
【図8】(a)実施例の燃焼改善装置を装着し、面積当
たり磁力の強さを0.213kgf/cm2とした場合
の排気ガス中の黒煙を捕集したフィルター面である。
(b)燃焼改善装置を装着しない場合の排気ガス中の黒
煙を捕集したフィルター面である。
たり磁力の強さを0.213kgf/cm2とした場合
の排気ガス中の黒煙を捕集したフィルター面である。
(b)燃焼改善装置を装着しない場合の排気ガス中の黒
煙を捕集したフィルター面である。
【図9】面積当たりの磁力の強さを0.175kgf/
cm2とした場合の排気ガス中の黒煙を捕集したフィル
ター面である。
cm2とした場合の排気ガス中の黒煙を捕集したフィル
ター面である。
【図10】(a)実施例の燃焼改善装置を装着し、装置
中における燃料の滞留時間を1秒とした場合の排気ガス
中の黒煙を捕集したフィルター面である。(b)同様の
条件で、燃焼改善装置を装着しない場合の排気ガス中の
黒煙を捕集したフィルター面である。
中における燃料の滞留時間を1秒とした場合の排気ガス
中の黒煙を捕集したフィルター面である。(b)同様の
条件で、燃焼改善装置を装着しない場合の排気ガス中の
黒煙を捕集したフィルター面である。
【図11】(a)実施例の燃焼改善装置を装着し、装置
中における燃料の滞留時間を1.5秒とした場合の排気
ガス中の黒煙を捕集したフィルター面である。(b)同
様の条件で、燃焼改善装置を装着しない場合の排気ガス
中の黒煙を捕集したフィルター面である。
中における燃料の滞留時間を1.5秒とした場合の排気
ガス中の黒煙を捕集したフィルター面である。(b)同
様の条件で、燃焼改善装置を装着しない場合の排気ガス
中の黒煙を捕集したフィルター面である。
【図12】(a)実施例の燃焼改善装置を装着し、装置
中における燃料の滞留時間を2秒とした場合の排気ガス
中の黒煙を捕集したフィルター面である。(b)同様の
条件で、燃焼改善装置を装着しない場合の排気ガス中の
黒煙を捕集したフィルター面である。
中における燃料の滞留時間を2秒とした場合の排気ガス
中の黒煙を捕集したフィルター面である。(b)同様の
条件で、燃焼改善装置を装着しない場合の排気ガス中の
黒煙を捕集したフィルター面である。
【図13】(a)実施例の燃焼改善装置を装着した場合
の指圧波形(燃焼圧波形)図である。(b)燃焼改善装
置を装着しない場合の指圧波形(燃焼圧波形)図であ
る。
の指圧波形(燃焼圧波形)図である。(b)燃焼改善装
置を装着しない場合の指圧波形(燃焼圧波形)図であ
る。
【図14】図13について説明するための、模式的な指
圧波形図である。
圧波形図である。
1 燃焼改善装置 2 永久磁石 21 鉄分除去用磁石 3 磁極間燃料通路 4 ケーシング 43 流入口 45 流出口 61 磁石固定金具 62 じゃま板兼用スペーサー板
Claims (4)
- 【請求項1】対向配置される磁極間に燃料通路を備え、
燃料タンクからエンジンへの燃料供給経路に設置される
エンジン用燃焼改善装置において、 前記燃料通路において磁力が燃料に直接作用するもので
あり、 前記対向磁極間に作用する面積当たりの磁力が0.15
kgf/cm2以上であり、 前記対向磁極間の距離は、この距離の減少に略比例して
これら対向磁極間の磁力が増加する範囲内であり、 燃料が前記対向磁極間を通過するのに要する時間がエン
ジンの最高回転数においても1.7秒以上に設定されて
なることを特徴とするエンジン用燃焼改善装置。 - 【請求項2】対向配置される磁極間に燃料通路を備え、
燃料タンクからエンジンへの燃料供給経路に設置される
エンジン用燃焼改善装置において、 前記燃料通路において磁力が燃料に直接作用するもので
あり、 前記対向磁極間の面積当たりの磁力を、これら対向磁極
間の距離で割った量が、0.20kgf/cm3以上で
あり、 前記対向磁極間の距離は、この距離の減少に略比例して
これら対向磁極間の磁力が増加する範囲内であり、 燃料が前記対向磁極間を通過するのに要する時間がエン
ジンの最高回転数においても1.7秒以上に設定されて
なることを特徴とするエンジン用燃焼改善装置。 - 【請求項3】対向配置される磁極間に燃料通路を備え、
燃料タンクからエンジンへの燃料供給経路に設置される
エンジン用燃焼改善装置において、 前記燃料通路において磁力が燃料に直接作用するもので
あり、 前記対向磁極間の間隙に、セラミックボールといった磁
気に影響を与えない充填物が充填されてこの充填物間の
空隙が前記燃料通路をなし、 前記対向磁極間の面積あたりの磁力を、これら対向磁極
間の距離で割った量について、前記充填物の体積を除い
た正味の体積に基づいて補正した値が、0.20kgf
/cm3以上であり、 前記対向磁極間の距離は、この距離の減少に略比例して
これら対向磁極間の磁力が増加する範囲内であり、 燃料が前記対向磁極間を通過するのに要する時間がエン
ジンの最高回転数においても1.7秒以上に設定されて
なることを特徴とするエンジン用燃焼改善装置。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項に記載のエン
ジン用燃焼改善装置において、 燃料流出口が前記燃料通路に対して略平行の壁に設けら
れ、この流出口が最上部になるように配置されることを
特徴とするエンジン用燃焼改善装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9000283A JP3019795B2 (ja) | 1997-01-06 | 1997-01-06 | 磁気を用いたエンジン用燃焼改善装置 |
PCT/JP1997/004905 WO1998030796A1 (fr) | 1997-01-06 | 1997-12-26 | Dispositif et procede ameliorant la combustion d'un moteur par magnetisme |
EP97950437A EP0965745A4 (en) | 1997-01-06 | 1997-12-26 | DEVICE AND METHOD FOR IMPROVING THE COMBUSTION OF A MOTOR BY MAGNETISM |
US09/332,000 US6220231B1 (en) | 1997-01-06 | 1997-12-26 | Device and method for improving engine combustion by use of magnetism |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9000283A JP3019795B2 (ja) | 1997-01-06 | 1997-01-06 | 磁気を用いたエンジン用燃焼改善装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11242001A Division JP2000054920A (ja) | 1999-08-27 | 1999-08-27 | 磁気を用いたエンジン用燃焼改善装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10196470A JPH10196470A (ja) | 1998-07-28 |
JP3019795B2 true JP3019795B2 (ja) | 2000-03-13 |
Family
ID=11469591
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9000283A Expired - Fee Related JP3019795B2 (ja) | 1997-01-06 | 1997-01-06 | 磁気を用いたエンジン用燃焼改善装置 |
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Country | Link |
---|---|
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EP (1) | EP0965745A4 (ja) |
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WO (1) | WO1998030796A1 (ja) |
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FR2783877A1 (fr) * | 1998-08-20 | 2000-03-31 | Alexandre Tanase | Dispositif de traitement magnetique de carburant visant a reduire les emissions de gaz polluants |
AUPQ762900A0 (en) * | 2000-05-19 | 2000-06-15 | Muller, Jeffrey Alan | Device for saving fuel and reducing emissions |
ITRM20020495A1 (it) * | 2002-10-02 | 2004-04-03 | Carlo Turi | Dispositivo di condizionamento magnetico per combustibile di motori diesel |
US7574997B1 (en) * | 2002-10-16 | 2009-08-18 | Chauza Roger N | Mobile engine performance demonstration unit |
GB0327643D0 (en) * | 2003-11-28 | 2003-12-31 | Betterenergy Ltd | Improvements for fuel combustion |
TWM259071U (en) * | 2004-03-22 | 2005-03-11 | Tz-Yuan Liau | Energy releasing device suitable for exciting oil molecule and aligning reactant molecule |
WO2007145409A1 (en) * | 2006-06-14 | 2007-12-21 | Tkl New Tech Co.Ltd | Device for accelerating combustion of liquid fuel and system for accelerating combustion of liquid fuel for internal combustion engine |
DE202007009757U1 (de) * | 2006-02-07 | 2007-09-13 | Aks Produktionsgmbh | Aufbereitungsvorrichtung für Energieträger |
US20090277157A1 (en) * | 2008-05-07 | 2009-11-12 | Hitor Group, Inc. | Apparatus for improving fuel efficiency and reducing emissions in fossil-fuel burning engines |
US8444853B2 (en) * | 2010-02-22 | 2013-05-21 | Lev Nikolaevich Popov | Leo-polarizer for treating a fluid flow by magnetic field |
US20180106223A1 (en) * | 2016-10-13 | 2018-04-19 | Eduardas Ceremis | System and Method for Improving Fuel Mileage of Internal Combustion Engine |
Family Cites Families (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS55153850A (en) * | 1979-05-18 | 1980-12-01 | Katsuro Yoshimura | Light-weight magnetic field treating device to give magnetic field to liquid in piping |
US4372852A (en) * | 1980-11-17 | 1983-02-08 | Kovacs Albert J | Magnetic device for treating hydrocarbon fuels |
JPS5825561A (ja) | 1982-04-13 | 1983-02-15 | Katsuro Yoshimura | 配管内流体の磁場を与えるための軽量磁界処理装置 |
JPS6078849A (ja) | 1983-10-05 | 1985-05-04 | Nissan Motor Co Ltd | ブレ−キ倍力装置 |
US5271369A (en) * | 1990-07-26 | 1993-12-21 | Julian B. Melendrez | Fuel conditioning system for internal combustion engines |
US5070852A (en) | 1991-02-04 | 1991-12-10 | Jen Chun | Auxiliary instantaneous heating and magnetization apparatus for the fuel system of a vehicle |
JPH06264835A (ja) * | 1993-03-15 | 1994-09-20 | Hitachi Metals Ltd | 流体改質装置 |
ES1026351U (es) * | 1993-11-22 | 1994-04-16 | Torre Barreiro De | Economizador de combustible. |
JPH0814121A (ja) | 1994-06-27 | 1996-01-16 | Inaba Eiko | 燃焼機関の燃費向上装置 |
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-
1997
- 1997-01-06 JP JP9000283A patent/JP3019795B2/ja not_active Expired - Fee Related
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- 1997-12-26 WO PCT/JP1997/004905 patent/WO1998030796A1/ja not_active Application Discontinuation
- 1997-12-26 US US09/332,000 patent/US6220231B1/en not_active Expired - Fee Related
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---|---|
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WO1998030796A1 (fr) | 1998-07-16 |
US6220231B1 (en) | 2001-04-24 |
EP0965745A1 (en) | 1999-12-22 |
JPH10196470A (ja) | 1998-07-28 |
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