JP2015068182A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】PM(粒子状物質)を捕集するGPF(フィルタ)を備えた筒内噴射式ガソリンエンジンにおいてGPF再生直後のPM捕集率を向上させることができるようにする。
【解決手段】PMのうち規制対象であるSOOT粒子の粒径範囲では、粒径が小さいほどSOOT粒子の慣性衝突による捕集率が減少するが、粒径が小さいほどSOOT粒子のブラウン拡散による捕集率が増加し、慣性衝突による捕集率の減少分よりもブラウン拡散による捕集率の増加分の方が大きくなる。この特性に着目して、GPF25の再生直後でPM堆積量が所定値以下になったときに、PM小粒径化制御を実行してエンジン11から排出されるPMの粒径を小さくする。これにより、小粒径のSOOT粒子の割合を増加させて、慣性衝突による捕集率の減少分よりもブラウン拡散による捕集率の増加分の方を大きくすることができ、PM捕集率(SOOT粒子の捕集率)を高くすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関から排出される粒子状物質を捕集するフィルタを備えた内燃機関の排気浄化装置に関する発明である。
車両に搭載される内燃機関においては、燃費規制の強化に伴って、筒内噴射式のガソリンエンジンの需要増加が予想されている。しかし、筒内噴射式のガソリンエンジンは、吸気ポート噴射式のガソリンエンジンに比べて、PM(Particulate Matter:粒子状物質)の排出量が多くなるという問題がある。この対策として、エンジンの排気通路にエンジンから排出されるPMを捕集するフィルタを配置するようにしたものがある。
このようなPM捕集用のフィルタを備えたシステムでは、フィルタのPM堆積量(フィルタに堆積したPMの量)が多くなり過ぎると、フィルタの気孔が目詰まりした状態となって排気の圧力損失が大きくなる。このため、フィルタに捕集されたPMを燃焼させて除去する再生制御を実施して、フィルタを再生させる(フィルタのPM堆積量を減少させる)ようにしたものがある。
しかし、フィルタの再生直後は、フィルタの気孔の内壁面にPMがあまり付着していない状態になるため、PMがフィルタの気孔内をすり抜ける割合が高くなって、フィルタのPM捕集率が低くなるという問題がある。
フィルタの再生直後のPM捕集率を向上させる技術として、例えば、特許文献1(特開2012−154255号公報)に記載されているものがある。このものは、ディーゼルエンジンにおいて、フィルタの再生制御の実施後に、エンジンから排出されるPMを大径化する大径化制御(例えば燃焼効率を低下させる制御)を実施することで、フィルタの再生後に速やかにフィルタにPMを堆積させてPM捕集率を回復させるようにしている。
特開2012−154255号公報
筒内噴射式のガソリンエンジンは、ディーゼルエンジンに比べて、排出されるPMの絶対量が少ないため、フィルタの再生後にPM堆積量がある程度増加してフィルタのPM捕集率が回復するまでの時間が長くなる。このため、フィルタの再生直後のPM(特に規制対象となる粒径が例えば20〜100nmのSOOT粒子)の捕集率の向上が重要な技術的課題となる。
しかし、筒内噴射式のガソリンエンジンは、ディーゼルエンジンに比べて、PMの粒径分布が小径側であるため、上記特許文献1の技術を利用して、エンジンから排出されるPMを大径化する大径化制御を実施しても、次のような理由により、フィルタの再生直後のPM捕集率を向上させることができない。
図4に示すように、筒内噴射式のガソリンエンジンでは、PMのうち粒径が例えば20〜100nmのSOOT粒子が規制対象となっている。フィルタの再生直後にSOOT粒子の粒径範囲では、主にブラウン拡散(ブラウン運動による拡散)と慣性衝突によってSOOT粒子が捕集される。また、粒径が大きいほどSOOT粒子の慣性力が大きくなって慣性衝突による捕集率が増加するが、粒径が大きいほどSOOT粒子のブラウン運動が不活発になってブラウン拡散による捕集率が減少する傾向がある。その際、慣性衝突による捕集率の増加分よりもブラウン拡散による捕集率の減少分の方が大きくなるという特性がある。このため、大径化制御によって大粒径のSOOT粒子の割合が増加すると、慣性衝突による捕集率の増加分よりもブラウン拡散による捕集率の減少分の方が大きくなって、全体としてPM捕集率(SOOT粒子の捕集率)が低下してしまう。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、筒内噴射式のガソリンエンジンにおいてフィルタの再生直後のPM捕集率を向上させることができる内燃機関の排気浄化装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、燃料としてガソリンを筒内に直接噴射する筒内噴射式の内燃機関(11)に適用され、この内燃機関(11)から排出される粒子状物質(以下「PM」と表記する)を捕集するフィルタ(25)を備えた内燃機関の排気浄化装置において、フィルタ(25)のPM堆積量を推定する推定手段(30)と、この推定手段(30)で推定したPM堆積量が所定値以下のときに、内燃機関(11)から排出されるPMの粒径が通常制御時よりも小さくなるように制御するPM小粒径化制御を実行する小粒径化制御手段(30)とを備えた構成としたものである。
図4に示すように、筒内噴射式のガソリンエンジンでは、PMのうち粒径が例えば20〜100nmのSOOT粒子が規制対象となっている。フィルタの再生直後にSOOT粒子の粒径範囲では、粒径が小さいほどSOOT粒子の慣性力が小さくなって慣性衝突による捕集率が減少するが、粒径が小さいほどSOOT粒子のブラウン運動が活発化してブラウン拡散による捕集率が増加する傾向がある。その際、慣性衝突による捕集率の減少分よりもブラウン拡散による捕集率の増加分の方が大きくなるという特性がある。
このような特性に着目して、本発明は、フィルタのPM堆積量(フィルタに堆積したPMの量)を推定し、そのPM堆積量が所定値以下のときに、内燃機関から排出されるPMの粒径が通常制御時よりも小さくなるように制御するPM小粒径化制御を実行する。これにより、フィルタの再生直後でPM堆積量が所定値以下になったときに、PM小粒径化制御によって、内燃機関から排出されるPMの粒径を小さくする(例えばPMの粒径分布を小径側にずらす)ことができ、小粒径のSOOT粒子の割合を増加させることができる。小粒径のSOOT粒子の割合を増加させることで、慣性衝突による捕集率の減少分よりもブラウン拡散による捕集率の増加分の方を大きくすることができ、全体としてPM捕集率(SOOT粒子の捕集率)を高くすることができる。
図1は本発明の一実施例におけるエンジン制御システムの概略構成を示す図である。 図2はPM捕集率の挙動を示すタイムチャートである。 図3はPMの捕集パターンを説明する図である。 図4はPM粒径とPM捕集率との関係を示す図である。 図5は小粒径化制御ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 図6は小粒径化制御の実行例を示すタイムチャートである。 図7は小粒径化制御の効果を説明するタイムチャートである。
以下、本発明を実施するための形態を具体化した一実施例を説明する。
まず、図1に基づいてエンジン制御システムの概略構成を説明する。
筒内噴射式の内燃機関であるエンジン11は、燃料としてガソリンを筒内に直接噴射する筒内噴射式のガソリンエンジンである。このエンジン11の吸気管12の最上流部には、エアクリーナ13が設けられ、このエアクリーナ13の下流側に、吸入空気量を検出するエアフローメータ14が設けられている。このエアフローメータ14の下流側には、モータ15によって開度調節されるスロットルバルブ16と、このスロットルバルブ16の開度(スロットル開度)を検出するスロットル開度センサ17とが設けられている。
更に、スロットルバルブ16の下流側には、サージタンク18が設けられ、このサージタンク18に、吸気管圧力を検出する吸気管圧力センサ19が設けられている。また、サージタンク18には、エンジン11の各気筒に空気を導入する吸気マニホールド20が設けられ、エンジン11の各気筒には、それぞれ筒内に燃料(ガソリン)を直接噴射する燃料噴射弁21が取り付けられている。また、エンジン11のシリンダヘッドには、各気筒毎に点火プラグ22が取り付けられ、各気筒の点火プラグ22の火花放電によって各気筒内の混合気に着火される。
一方、エンジン11の排気管23には、排出ガスを浄化する三元触媒等の触媒24が設けられ、この触媒24の上流側と下流側に、それぞれ排出ガスの空燃比又はリッチ/リーン等を検出する排出ガスセンサ31,32(空燃比センサ、酸素センサ等)が設けられている。更に、エンジン11の排気管23のうちの触媒24の下流側には、エンジン11から排出されるPM(Particulate Matter:粒子状物質)を捕集するフィルタとしてGPF(Gasoline Particulate Filter )25が設けられている。このGPF25の上流側と下流側に、それぞれ排気圧を検出する圧力センサ33,34が設けられている。
また、エンジン11のシリンダブロックには、冷却水温を検出する冷却水温センサ26や、ノッキングを検出するノックセンサ27が取り付けられている。また、クランク軸28の外周側には、クランク軸28が所定クランク角回転する毎にパルス信号を出力するクランク角センサ29が取り付けられ、このクランク角センサ29の出力信号に基づいてクランク角やエンジン回転速度が検出される。
これら各種センサの出力は、電子制御ユニット(以下「ECU」と表記する)30に入力される。このECU30は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵されたROM(記憶媒体)に記憶された各種のエンジン制御用のプログラムを実行することで、エンジン運転状態に応じて、燃料噴射量、点火時期、スロットル開度(吸入空気量)等を制御する。
ところで、PM捕集用のGPF25を備えたシステムでは、GPF25のPM堆積量(GPF25に堆積したPMの量)が多くなり過ぎると、GPF25の気孔が目詰まりした状態となって排気の圧力損失が大きくなる。このため、GPF25に捕集されたPMを燃焼させて除去する再生制御を実施して、GPF25を再生させる(GPF25のPM堆積量を減少させる)ようにしている。再生制御としては、例えば、所定の燃料カット実行条件が成立したとき(例えば減速時)に実行される燃料カット制御がある。また、GPF25のPM堆積量が所定の上限値以上になったときに再生制御として例えば空燃比をリーンにする制御や排気温度を上昇させる制御等を実行するようにしても良い。
しかし、GPF25の再生直後は、GPF25の気孔の内壁面にPMがあまり付着していない状態になるため、PMがGPF25の気孔内をすり抜ける割合が高くなって、GPF25のPM捕集率が低くなる(図2参照)という問題がある。
また、筒内噴射式のガソリンエンジン11は、ディーゼルエンジンに比べて、排出されるPMの絶対量が少ないため、GPF25の再生後にPM堆積量がある程度増加してGPF25のPM捕集率が回復するまでの時間が長くなる。このため、GPF25の再生直後のPM(特に規制対象となる粒径が例えば20〜100nmのSOOT粒子)の捕集率の向上が重要な技術的課題となる。
ここで、図3に示すように、GPF25の再生直後にPMがGPF25の気孔35の内壁面35aに付着して捕集される場合のパターンとしては、例えば、ブラウン拡散(ブラウン運動による拡散)による捕集、慣性衝突による捕集、さえぎりによる捕集、重力による捕集等がある。
また、図4に示すように、筒内噴射式のガソリンエンジン11では、PMのうち粒径が例えば20〜100nmのSOOT粒子が規制対象となっている。GPF25の再生直後にSOOT粒子の粒径範囲では、主にブラウン拡散と慣性衝突によってSOOT粒子が捕集される。また、粒径が小さいほどSOOT粒子の慣性力が小さくなって慣性衝突による捕集率が減少するが、粒径が小さいほどSOOT粒子のブラウン運動が活発化してブラウン拡散による捕集率が増加する傾向がある。その際、慣性衝突による捕集率の減少分よりもブラウン拡散による捕集率の増加分の方が大きくなるという特性がある。
このような特性に着目して、本実施例では、ECU30により後述する図5の小粒径化制御ルーチンを実行することで、GPF25のPM堆積量(GPF25に堆積したPMの量)を推定し、そのPM堆積量が所定値以下のときに、エンジン11から排出されるPMの粒径が通常制御時(通常の運転条件でエンジン11を制御しているとき)よりも小さくなるように制御するPM小粒径化制御を実行するようにしている。
これにより、GPF25の再生直後でPM堆積量が所定値以下になったときに、PM小粒径化制御によって、エンジン11から排出されるPMの粒径を小さくする(例えばPMの粒径分布を小径側にずらす)ことができ、小粒径のSOOT粒子の割合を増加させることができる。小粒径のSOOT粒子の割合を増加させることで、慣性衝突による捕集率の減少分よりもブラウン拡散による捕集率の増加分の方を大きくすることができ、全体としてPM捕集率(SOOT粒子の捕集率)を高くすることができる。
筒内に噴射された燃料のうちピストンに付着する燃料(ピストンウエット)から発生するPMは粒径が比較的大きくなり、筒内空間のリッチ部から発生するPMは粒径が比較的小さくなる傾向がある。
そこで、本実施例では、PM小粒径化制御として、噴射時期遅角制御(吸気行程の燃料噴射時期を通常制御時よりも遅角する制御)と空燃比リッチ化制御(空燃比を通常制御時よりもリッチ化する制御)と燃圧高圧化制御(燃料圧力を通常制御時よりも高圧化して噴射燃料を微粒化する制御)のうちの少なくとも一つを実行するようにしている。
噴射時期遅角制御と空燃比リッチ化制御と燃圧高圧化制御は、いずれも筒内空間のリッチ部から発生するPMの割合を増加させることができるため、噴射時期遅角制御と空燃比リッチ化制御と燃圧高圧化制御のうちの少なくとも一つを実行すれば、エンジン11から排出されるPMの粒径を小さくする(例えばPMの粒径分布を小径側にずらす)ことができる。
以下、ECU30が実行する図5の小粒径化制御ルーチンの処理内容を説明する。
図5に示す小粒径化制御ルーチンは、ECU30の電源オン期間中(イグニッションスイッチのオン期間中)に所定周期で繰り返し実行され、特許請求の範囲でいう小粒径化制御手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ101で、GPF25のPM堆積量を推定する。このステップ101の処理が特許請求の範囲でいう推定手段としての役割を果たす。
この場合、例えば、GPF25の上流側の圧力センサ33で検出した排気圧(上流側排気圧)と下流側の圧力センサ34で検出した排気圧(下流側排気圧)とに基づいてGPF25の前後差圧(上流側排気圧−下流側排気圧)を算出し、この前後差圧に基づいてGPF25のPM堆積量をマップ又は数式等により算出する。
或は、エンジン運転状態(例えば、エンジン回転速度、エンジン負荷、冷却水温等のPMの発生に関連するパラメータ)の履歴に基づいてGPF25のPM堆積量をマップ又は数式等により算出するようにしても良い。
或は、GPF25の上流側と下流側のうちの少なくとも一方に、排気中のPM濃度を検出するPMセンサを配置し、このPMセンサの出力に基づいてGPF25のPM堆積量をマップ又は数式等により算出するようにしても良い。
この後、ステップ102に進み、GPF25のPM堆積量が所定値K1 以下であるか否かを判定する。この所定値K1 は、例えば、SOOT粒子の捕集率が許容下限値となるPM堆積量に設定されている。
このステップ102で、GPF25のPM堆積量が所定値K1 よりも大きいと判定された場合には、ステップ103以降の処理を行うことなく、本ルーチンを終了する。
一方、上記ステップ102で、GPF25のPM堆積量が所定値K1 以下であると判定された場合には、ステップ103に進み、エンジン11から排出されるPMの粒径が通常制御時よりも小さくなるように制御するPM小粒径化制御を実行する。このPM小粒径化制御として、例えば、噴射時期遅角制御(吸気行程の燃料噴射時期を通常制御時よりも遅角する制御)と空燃比リッチ化制御(空燃比を通常制御時よりもリッチ化する制御)と燃圧高圧化制御(燃料圧力を通常制御時よりも高圧化して噴射燃料を微粒化する制御)のうちの一つ又は二つ以上を実行する。
この後、ステップ104に進み、GPF25のPM堆積量を上記ステップ101と同じ方法で推定した後、ステップ105に進み、GPF25のPM堆積量が所定値K2 よりも大きいか否かを判定する。この所定値K2 は、例えば、上記ステップ102の所定値K1 よりも少し大きい値(又は所定値K1 と同じ値)に設定されている。
このステップ105で、GPF25のPM堆積量が所定値K2 以下であると判定された場合には、上記ステップ103に戻り、PM小粒径化制御を継続する。
その後、上記ステップ105で、GPF25のPM堆積量が所定値K2 よりも大きいと判定された場合には、ステップ106に進み、PM小粒径化制御を終了した後、本ルーチンを終了する。
次に、図6のタイムチャートを用いて本実施例の小粒径化制御の実行例を説明する。
エンジン11の通常制御中に、所定条件が成立した時点t1 で、GPF25に捕集されたPMを燃焼させて除去する再生制御を実行する。この場合、例えば、所定の燃料カット実行条件が成立した時点で、再生制御として燃料カット制御を実行する。或は、GPF25のPM堆積量が所定の上限値以上になった時点で、再生制御として例えば空燃比をリーンにする制御や排気温度を上昇させる制御等を実行するようにしても良い。
この再生制御によってGPF25のPM堆積量が減少してPM捕集率が低下するが、GPF25のPM堆積量が所定値K1 以下になった時点t2 で、エンジン11から排出されるPMの粒径が通常制御時よりも小さくなるように制御するPM小粒径化制御(例えば、噴射時期遅角制御、空燃比リッチ化制御、燃圧高圧化制御等)を実行する。
このPM小粒径化制御によってGPF25のPM堆積量が増加してPM捕集率が速やかに上昇する。その後、GPF25のPM堆積量が所定値K2 よりも大きくなった時点t3 で、PM小粒径化制御を終了して、通常制御に戻る。
以上説明した本実施例では、GPF25のPM堆積量を推定し、そのPM堆積量が所定値以下のときに、エンジン11から排出されるPMの粒径が通常制御時よりも小さくなるように制御するPM小粒径化制御を実行する。これにより、GPF25の再生直後でPM堆積量が所定値以下になったときに、PM小粒径化制御によって、エンジン11から排出されるPMの粒径を小さくする(例えばPMの粒径分布を小径側にずらす)ことができ、小粒径のSOOT粒子の割合を増加させることができる。このように小粒径のSOOT粒子の割合を増加させることで、慣性衝突による捕集率の減少分よりもブラウン拡散による捕集率の増加分の方を大きくすることができ、全体としてPM捕集率(SOOT粒子の捕集率)を高くすることができる。
図7に示すように、本実施例のようにGPF25の再生直後にPMを小粒径化した場合には、PMを大粒径化した場合や、通常の場合(大粒径化も小粒径化もしない場合)に比べて、GPF25の再生直後にPM捕集率を速やかに上昇させることができ、GPF25の再生直後のPM捕集率を向上させることができる。
尚、上記実施例では、PM小粒径化制御として、噴射時期遅角制御と空燃比リッチ化制御と燃圧高圧化制御のうちの少なくとも一つを実行するようにしたが、PM小粒径化制御は、これらの制御に限定されず、適宜変更しても良い。
11…エンジン(内燃機関)、21…燃料噴射弁、23…排気管、25…GPF(フィルタ)、30…ECU(推定手段,小粒径化制御手段)

Claims (2)

  1. 燃料としてガソリンを筒内に直接噴射する筒内噴射式の内燃機関(11)に適用され、前記内燃機関(11)から排出される粒子状物質(以下「PM」と表記する)を捕集するフィルタ(25)を備えた内燃機関の排気浄化装置において、
    前記フィルタ(25)のPM堆積量を推定する推定手段(30)と、
    前記推定手段(30)で推定したPM堆積量が所定値以下のときに、前記内燃機関(11)から排出されるPMの粒径が通常制御時よりも小さくなるように制御するPM小粒径化制御を実行する小粒径化制御手段(30)と
    を備えていることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記小粒径化制御手段(30)は、前記PM小粒径化制御として、吸気行程の燃料噴射時期を遅角する制御と空燃比をリッチ化する制御と燃料圧力を高圧化する制御のうちの少なくとも一つを実行することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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