JP4158551B2 - 内燃機関の排気浄化システムおよび排気浄化方法 - Google Patents

内燃機関の排気浄化システムおよび排気浄化方法 Download PDF

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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の排気浄化システムおよび排気浄化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
排気ガス中の微粒子(例えば、煤)を捕集するパティキュレートフィルタを備えた内燃機関において、パティキュレートフィルタが過昇温となる可能性があるときに、燃焼室に供給される排気ガス(EGRガス)を増量し、パティキュレートフィルタに流入する排気ガスの空燃比を小さくする排気ガス浄化方法が知られている(例えば、特許文献1参照。
)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−106326号公報
【特許文献2】
特開2002−188493号公報
【特許文献3】
特開平5−44437号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
排気ガス中の微粒子(例えば、煤)を捕集するパティキュレートフィルタ(以下、単にフィルタと称する)を備えた内燃機関においては、減速時等、排気ガスの流量が減少した場合、フィルタ上において微粒子が酸化することによって発生した熱量が放出されにくくなるため、フィルタが過昇温となり、熱劣化が促進したり溶損が生じたりする虞がある。
【0005】
このような場合、排気ガスの少なくとも一部を燃焼室に供給する排気ガス再循環装置を備えた内燃機関においては、燃焼室に供給される排気ガス(EGRガス)量を増加させることによって排気ガスの酸素濃度を低下させることで、微粒子の酸化を停止または抑制し、フィルタの過昇温を防止することが考えられる。しかしながら、前記のように、燃焼室に供給されるEGRガスの量を増加させることによって排気ガスの酸素濃度を低下させようとした場合、EGRガス量は気筒毎にばらつき易いため、排出される排気ガスの酸素濃度にも気筒毎にばらつきが生じ、フィルタに流入する排気ガスの酸素濃度分布が不均一となる虞がある。そのため、フィルタ上において排気ガスの酸素濃度が高いところでは、微粒子の酸化が急速に進行し過昇温となる可能性がある。
【0006】
本発明の目的は、排気ガス中の微粒子を捕集するフィルタを備えた内燃機関の排気浄化システムにおいて、排気ガスの酸素濃度を均一な状態で制御し、フィルタの過昇温をより好適に防止することが可能な技術を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では以下の手段を採用した。
即ち、本発明に係る内燃機関の排気浄化システムおよび排気浄化方法は、排気ガス中の微粒子を捕集する排気浄化装置(例えば、パティキュレートフィルタ)の温度が、該排気浄化装置の熱劣化が促進される温度、または、該排気浄化装置の溶損が生じる温度である劣化温度以上となる可能性がある場合には、燃焼室に供給される排気ガス(EGRガス)量を所定量以下とすると共に、燃焼室に供給される吸気量を減少させることを特徴とする。
【0008】
より詳しくは、本発明に係る内燃機関の排気浄化システムは、
排気ガスの少なくとも一部を燃焼室に供給する排気ガス再循環手段を備えた内燃機関の排気浄化システムであって、
排気ガス中の微粒子を捕集する排気浄化装置と、
前記排気ガス再循環手段によって前記燃焼室内に供給される排気ガス量を制御する再循環排気ガス量制御手段と、
前記燃焼室内に供給される吸気量を制御する吸気量制御手段と、
前記排気浄化装置の温度が、該排気浄化装置の熱劣化が促進される温度、または、該排気浄化装置の溶損が生じる温度である劣化温度以上となる可能性があるか否かを判定する判定手段と、を備え、
前記判定手段によって、前記排気浄化装置の温度が前記劣化温度以上となる可能性があると判定されたときに、前記再循環排気ガス量制御手段は、前記燃焼室に供給される排気ガス量を所定量以下とするとともに、前記吸気量制御手段は、前記燃焼室に供給される吸気量を減少させることを特徴とする。
【0009】
ここで、前記所定量とは、排気浄化装置に流入する排気ガスの酸素濃度分布にほとんど影響を与えない程度の量のことであり、例えば、略零としても良い。
【0010】
本発明に係る内燃機関の排気浄化システムによれば、燃焼室に供給される排気ガス(EGRガス)量を所定量以下とすることによって、排気浄化装置に流入する排気ガスの酸素濃度が不均一となることを防ぐことが出来ると共に、燃焼室に供給される吸気量を減少させることによって排気浄化装置に流入する排気ガスの酸素濃度を低下させることが出来る。
【0011】
その結果、排気浄化装置全体における微粒子の酸化が停止または抑制されるため、排気浄化装置の温度上昇も停止または抑制される。従って、排気浄化装置が前記劣化温度以上となる、即ち過昇温となることを防止することが出来る。
【0012】
ここで、前記判定手段は、排気ガスの温度が所定温度より高く、且つ排気ガスの流量が減少状態にある場合、排気浄化装置の温度が前記劣化温度以上となる可能性があると判定するとしても良い。
【0013】
これは、排気ガスの温度が高い場合、排気浄化装置において微粒子の酸化がより促進され易い状態、即ち、より過昇温となり易い状態となり、また、排気ガスの流量が多い場合は、排気浄化装置において微粒子が酸化されることによって生じる熱量が、該排気ガスによって放出され易いが、排気ガスの流量が減少すると、該熱量が放出されにくくなるため、微粒子の酸化が急速に促進され、排気浄化装置の温度が急上昇する虞があるためである。
【0014】
ここで、前記所定温度とは、予め定められた温度であり、前記劣化温度より若干低めの温度としても良い。
【0015】
また、本発明に係る内燃機関の排気浄化システムにおいて、排気ガスの流量が減少状態となる場合とは、内燃機関の負荷が小さくなる時や、機関回転数が低くなる時、即ち、内燃機関が減速運転状態にある時としても良い。
【0016】
本発明に係る内燃機関の排気浄化システムにおいて、排気浄化装置に流入する排気ガスの空燃比を検出する空燃比検出手段をさらに備えている場合、前記吸気量制御手段は、該空燃比検出手段によって検出される排気ガスの空燃比が所定空燃比となるように、燃焼室内に供給される吸気量を制御するとしても良い。
【0017】
ここで、前記所定空燃比とは、排気浄化装置において微粒子の酸化が停止または抑制される空燃比のことである(例えば、A/F=14〜16)。
【0018】
このように吸気量を制御することによって、排気ガスの空燃比を過剰にリッチにする、即ち排気ガスの酸素濃度を過剰に低下させることによる燃費悪化を防止することが出来る。
【0019】
また、本発明に係る内燃機関の排気浄化システムにおいて、排気浄化装置に堆積した微粒子の堆積量を算出する堆積量算出手段をさらに備えている場合、前記吸気量制御手段は、該堆積量算出手段によって算出された微粒子の堆積量に基づき、燃焼室内に供給される吸気量を制御するとしても良い。
【0020】
排気浄化装置に堆積した微粒子の堆積量が多い程、該微粒子の酸化によって発生する熱量は大きくなり過昇温となり易くなる。そのため、該微粒子の量が多い程、燃焼室に供給される吸気量をより少なくすることによって、排気ガスの酸素濃度を、該微粒子の酸化が停止または抑制される値まで小さくする。
【0021】
このような吸気量制御により、排気浄化装置の過昇温をより確実に防止することが出来る。
【0022】
また、本発明に係る内燃機関の排気浄化システムにおいて、排気浄化装置の単位時間あたりの温度上昇率を算出する温度上昇率算出手段をさらに備えている場合、前記吸気量制御手段は、該温度上昇率算出手段によって算出された温度上昇率に基づき、燃焼室内に供給される吸気量を制御するとしても良い。
【0023】
排気浄化装置の単位時間あたりの温度上昇率が高い程、該排気浄化装置は過昇温となり易い。そのため、該温度上昇率が高い程、燃焼室に供給される吸気量をより少なくすることによって、排気ガスの酸素濃度を、排気浄化装置における微粒子の酸化が停止または抑制される値まで小さくする。
【0024】
このような吸気量制御によって、前記と同様、排気浄化装置の過昇温をより確実に防止することが出来る。
【0025】
【発明の実施の形態】
<第1の実施の形態>
以下、本発明に係る内燃機関の排気浄化システムおよび排気浄化方法の具体的な実施の形態について図面に基づいて説明する。ここでは、本発明をディーゼル機関に適用した場合を例に挙げて説明する。
【0026】
図1は、本実施の形態に係る内燃機関とその排気浄化システムの概略構成を示す図である。
【0027】
図1に示す内燃機関1は、4つの気筒2を有する多気筒ディーゼル機関である。
【0028】
内燃機関1は、各気筒2の燃焼室に直接燃料を噴射する燃料噴射弁3を備えている。各燃料噴射弁3は、燃料を所定圧まで蓄圧する蓄圧室(コモンレール)4と接続されている。該コモンレール4には、該コモンレール4内の燃料の圧力に対応した電気信号を出力するコモンレール圧センサ4aが取り付けられている。
【0029】
前記コモンレール4は、燃料供給管5を介して燃料ポンプ6と連通している。前記燃料ポンプ6は、内燃機関1の出力軸(クランクシャフト)の回転トルクを駆動源として作動するポンプであり、該燃料ポンプ6の入力軸に取り付けられたポンププーリ6aが内燃機関1の出力軸(クランクシャフト)に取り付けられたクランクプーリ1aとベルト7を介して連結されている。
【0030】
このように構成された燃料噴射系では、クランクシャフトの回転トルクが燃料ポンプ6の入力軸へ伝達されると、燃料ポンプ6は、クランクシャフトから該燃料ポンプ6の入力軸へ伝達された回転トルクに応じた圧力で燃料を吐出する。
【0031】
前記燃料ポンプ6から吐出された燃料は、燃料供給管5を介してコモンレール4へ供給され、コモンレール4にて所定圧まで蓄圧されて各気筒2の燃料噴射弁3へ分配される。そして、燃料噴射弁3に駆動電圧が印加されると、燃料噴射弁3が開弁し、その結果、燃料噴射弁3から気筒2の燃焼室へ燃料が噴射される。
【0032】
次に、内燃機関1には、吸気枝管8が接続されており、吸気枝管8の各枝管は、各気筒2の燃焼室と図示しない吸気ポートを介して連通している。
【0033】
前記吸気枝管8は、吸気管9と接続され、前記吸気管9は、エアクリーナボックス10に接続されている。該エアクリーナボックス10より下流の吸気管9には、該吸気管9内を流れる吸気の質量に対応した電気信号を出力するエアフローメータ11と、遠心過給機(ターボチャージャ)15のコンプレッサハウジング15aと、該コンプレッサハウジング15a内で圧縮されて高温となった吸気を冷却するためのインタークーラ16と、が取り付けられている。
【0034】
さらに、前記吸気管9における吸気枝管8の直上流に位置する部位には、該吸気管9内を流れる吸気の流量を調節する吸気絞り弁13が設けられている。前記吸気絞り弁13には、ステッパモータ等で構成されて該吸気絞り弁13を開閉駆動する吸気絞り用アクチュエータ14が取り付けられている。
【0035】
一方、内燃機関1には、排気枝管18が接続され、排気枝管18の各枝管が各気筒2の燃焼室と排気ポート30を介して連通している。
【0036】
前記排気枝管18は、前記遠心過給機15のタービンハウジング15bと接続されている。該タービンハウジング15bは、排気管19と接続されている。該排気管19は、下流にて図示しないマフラーに接続されている。
【0037】
前記排気管19の途中には、排気ガス中の微粒子(例えば、煤)を捕集するパティキュレートフィルタ20が配置されている。
【0038】
パティキュレートフィルタ20は、本発明に係る排気浄化装置の一実施態様であり、排気ガス中に含まれる微粒子を捕集するDPF(Diesel Particulate Filter)や、多孔質の基材からなるウォールフロー型のパティキュレートフィルタに白金(Pt)に代表される酸化触媒とカリウム(K)やセシウム(Cs)などに代表されるNOx吸蔵剤とが担持されたDPNR(Diesel Particulate NOx Reduction)触媒を例示することができる。尚、以下では、パティキュレートフィルタ20を単にフィルタ20と称するものとする。
【0039】
フィルタ20より上流の排気管19には、該排気管19内を流れる排気ガスの空燃比に対応した電気信号を出力する空燃比センサ23と、該排気管19内を流れる排気ガスの圧力に対応した電気信号を出力する排気管圧力センサ28とが取り付けられている。また、フィルタ20より上流および下流の排気管19には、それぞれ該排気管19内を流れる排気ガスの温度に対応した電気信号を出力する第1排気温度センサ24、第2排気温度センサ29が取り付けられている。
【0040】
また、内燃機関1には、該内燃機関1の排気系を流れる排気ガスの一部を吸気系へ再循環させる排気再循環装置40が設けられている。排気再循環装置40は、排気枝管18からシリンダヘッド内を通って吸気枝管8の集合部に至るよう形成された排気再循環通路(EGR通路)25と、電磁弁等からなり印加電圧の大きさに応じてEGR通路25内を流れる排気ガス(以下、EGRガスと称する)の流量を調整する流量調整弁(EGR弁)26と、EGR弁26より上流のEGR通路25に設けられ該EGR通路25を流れるEGRガスを冷却するEGRクーラ27とを備えている。
【0041】
このように構成された排気再循環装置40では、EGR弁26が開弁されると、排気枝管18内を流れる排気ガスの一部が、前記EGR通路25を通り、EGRクーラによって冷却され、吸気支管8の集合部へ流入する。吸気支管8へ流入したEGRガスは、吸気枝管8の上流から流れてきた新気と混ざり合いつつ各気筒2の燃焼室へ分配され、燃料噴射弁3から噴射される燃料を着火源として燃焼される。
【0042】
ここで、EGRガスには、水(H2O)や二酸化炭素(CO2)などのように、自らが燃焼することがなく、且つ、吸熱性を有する不活性ガス成分が含まれているため、EGRガスが混合気中に含有されると、混合気の燃焼温度が低くなり、以て窒素酸化物(NOx)の発生量が抑制される。
【0043】
以上述べたように構成された内燃機関1には、該内燃機関1を制御するための電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)35が併設されている。このECU35は、内燃機関1の運転条件や運転者の要求に応じて内燃機関1の運転状態を制御するユニットである。
【0044】
ECU35には、コモンレール圧センサ4a、エアフローメータ11、吸気管圧力センサ17、空燃比センサ23、排気管圧力センサ28、第1排気温度センサ24、第2排気温度センサ29、クランクポジションセンサ33、アクセル開度センサ36等の各種センサが電気配線を介して接続され、上記した各種センサの出力信号がECU35に入力されるようになっている。
【0045】
一方、ECU35には、燃料噴射弁3、吸気絞り用アクチュエータ14、EGR弁26等が電気配線を介して接続され、上記各部がECU35によって制御されるようになっている。
【0046】
ECU35は、CPU、ROM、RAM等を備えており、例えば、空燃比センサ23や第1排気温度センサ24、第2排気温度センサ29の出力信号等に基づきフィルタ20に流入する排気ガスの空燃比をフィードバック制御する。また、ECU35は、クランクポジションセンサ33がパルス信号を出力する時間的な間隔等に基づき機関回転数を算出し、アクセル開度センサ36の出力信号(アクセル開度)等に基づき機関負荷を算出する。
【0047】
ところで、前記フィルタ20は、活性酸素放出剤を担持しており、該活性酸素放出剤の活性温度(例えば、約600℃以上)となると、捕集した微粒子を酸化せしめるが、この酸化によって発生した熱量等によって温度が高くなり過ぎる(例えば、650℃以上)と熱劣化が促進されたり溶損したりする虞がある。
【0048】
そのため、本実施の形態に係る内燃機関の排気浄化システムにおいては、フィルタ20が過昇温となる可能性がある場合、吸気絞り弁13およびEGR弁26の開度を小さくすることによって、排気ガスの酸素濃度を低下させ、微粒子の酸化を停止または抑制し、フィルタ20の温度上昇を停止または抑制する。
【0049】
次に、本実施の形態に係る内燃機関の排気浄化システムにおける、吸気絞り弁13およびEGR弁26の開度制御について図2に示すフローチャートに沿って説明する。
【0050】
図2に示すフローチャートは、吸気絞り弁13およびEGR弁26の第1の開度制御ルーチンを示すフローチャートである。この開度制御ルーチンは、ECU35によって所定時間毎(例えば、クランクポジションセンサ33がパルス信号を出力する度)に繰り返し実行されるルーチンであり、予めECU35に備えられたROMに記憶されている。
【0051】
この開度制御ルーチンでは、ECU35は、先ずS101において、機関回転数NEと機関負荷Qとを読み込む。
【0052】
次に、ECU35は、S102に進み、エアフローメータ11の出力値より吸気管9内を流れる吸気量Gaを読み込み、第2排気温度センサ29の出力値よりフィルタ20より下流の排気管19内を流れる排気ガスの温度tを読み込む。
【0053】
前記S102において、吸気量Gaと排気温度tとを読み込んだECU35は、S103に進み、排気温度tが第1所定温度αより高いか否かを判別する。該第1所定温度αは予め定められた値であり、フィルタ20の熱劣化が促進される、または溶損が生じる温度よりも若干低い温度とする。
【0054】
フィルタ20より下流の排気温度tが第1所定温度α以下の場合、フィルタ20が過昇温となる可能性は小さいため、前記S103において、排気温度tが第1所定温度α以下と判定された場合、ECU35は、S107に進み、吸気絞り弁13およびEGR弁26の開度制御を内燃機関1の運転状態等に基づく通常制御とし、本ルーチンの実行を終了する。
【0055】
一方、前記S103において、排気温度tが第1所定温度αより高いと判定された場合、ECU35は、S104に進み、前記S101にて算出した機関回転数NEおよび機関負荷Q等に基づき、内燃機関1が減速運転状態にあるか否かを判別する。
【0056】
ここで、内燃機関1が減速運転状態にある時としては、機関回転数NEが低くなる時や、機関負荷Qが小さくなる時が例示できる。
【0057】
フィルタ20における微粒子の酸化によって発生する熱量は、排気ガスの流量が多い場合、この排気ガスによって放出され易いため、フィルタ20の温度上昇は抑制される。しかしながら、内燃機関1が減速運転状態にある場合、排気ガスの流量は減少するため、前記熱量は排出されにくくなり、微粒子の酸化が急速に促進し、フィルタ20の温度が急上昇する虞がある。
【0058】
そこで、前記S104において、内燃機関1が減速運転状態にないと判定された場合、フィルタ20が過昇温となる可能性は小さいため、ECU35は、S107に進み、吸気絞り弁13およびEGR弁26の開度制御を内燃機関1の運転状態等に基づく通常制御とし、本ルーチンの実行を終了する。
【0059】
一方、前記S104において、内燃機関1が減速運転状態にあると判定された場合、ECU35は、S105に進み、EGR弁26の開度を略零に制御すると共に、吸気絞り弁13の開度を閉じ側に制御する。
【0060】
各気筒に流入するEGRガスの量は気筒毎にばらつき易いため、排出される排気ガスの酸素濃度も気筒毎にばらつきが生じ易い。そのため、EGRガスが供給されている場合、フィルタに流入する排気ガスの酸素濃度分布を均一に制御することは困難である。
【0061】
そこで、本実施の形態においては、EGR弁26の開度を略零とすることによって、各気筒の燃焼室に供給されるEGRガス量を略零とし、排気ガスの酸素濃度分布が均一となるようにする。
【0062】
尚、前記S105におけるEGR弁26の開度を、各気筒の燃焼室に供給されるEGRガス量がフィルタ20に流入する排気ガスの酸素濃度分布にほとんど影響を与えない程度量となるような開度としても良い。
【0063】
さらに、本実施の形態においては、吸気絞り弁13の開度を閉じ側に制御することによって、各気筒の燃焼室に供給される吸気量を減少させ、フィルタ20に流入する排気ガスの酸素濃度を小さくする。該排気ガスの酸素濃度が小さくなると、フィルタ20における微粒子の酸化が停止または抑制されるため、フィルタ20の温度上昇を停止または抑制することが出来る。
【0064】
尚、前記S105において制御される吸気絞り弁13の開度は、フィルタ20に流入する排気ガスの酸素濃度が、フィルタ20における微粒子の酸化が停止または抑制される濃度となるような開度であり、機関回転数NE、機関負荷Q、吸気量Ga等に基づき予め定められたMAPによって算出されるとしても良い。
【0065】
前記S105において、EGR弁26の開度を略零に制御すると共に、吸気絞り弁13の開度を閉じ側に制御したECU35は、S106に進み、排気温度tが第2所定温度βより低いか否かを判別する。
【0066】
ここで、第2所定温度βは第1所定温度αよりも低く、予め定められた値であり、例えば、フィルタ20に担持された活性酸素放出剤の活性温度の下限値近傍の温度としても良い。
【0067】
前記S106において、排気温度tが第2所定温度β以上と判定された場合、ECU35は、前記S105に戻る。
【0068】
一方、前記S106において、排気温度tが第2所定温度βより低いと判定された場合、ECU35は、S107に進み、吸気絞り弁13およびEGR弁26の開度制御を内燃機関1の運転状態等に基づく通常制御とし、本ルーチンの実行を終了する。
【0069】
本実施の形態に係る内燃機関の排気浄化システムおよび方法によれば、排気温度tが第1所定温度αよりも高く、且つ内燃機関1が減速運転状態の時は、フィルタ20の熱劣化が促進される可能性がある、または溶損が生じる可能性があると判断し、各気筒の燃焼室に供給されるEGRガス量を略零とすると共に、各気筒の燃焼室に供給される吸気量を減少させる。
【0070】
各気筒の燃焼室に供給されるEGRガス量を略零とすると共に、各気筒の燃焼室に供給される吸気量を減少させることによって、フィルタ20に流入する排気ガスの酸素濃度を均一に低下させることが出来るため、フィルタ20全体における微粒子の酸化を停止または抑制することが可能となる。その結果、フィルタ20の過昇温を防止することが出来る。
【0071】
尚、本実施の形態に係るフィルタ20を、活性酸素放出剤を担持していないフィルタとしてもよい。このような場合においても、フィルタの周囲温度が高温となり且つ周囲雰囲気が酸素過剰雰囲気となると、該フィルタに捕集された微粒子は酸化される。そのため、活性酸素放出剤等を担持せず、単に排気ガス中の微粒子を捕集するフィルタであっても、該微粒子の酸化によって該フィルタは過昇温となる虞がある。
【0072】
<第2の実施の形態>
次に、本発明に係る内燃機関の排気浄化システムおよび排気浄化方法の第2の実施の形態について図面に基づいて説明する。尚、本実施の形態に係る内燃機関とその排気浄化システムの概略構成は上述した第1の実施の形態に係る内燃機関とその排気浄化システムと同様であるため説明を割愛する。
【0073】
図3に示すフローチャートは、本実施の形態に係る内燃機関の排気浄化システムにおける、吸気絞り弁13およびEGR弁26の開度制御ルーチンを示すフローチャートである。この開度制御ルーチンは、ECU35によって所定時間毎(例えば、クランクポジションセンサ33がパルス信号を出力する度)に繰り返し実行されるルーチンであり、予めECU35に備えられたROMに記憶されている。
【0074】
本ルーチンのS101〜S107は上述した第1の実施の形態において図2に示した吸気絞り弁13およびEGR弁26の開度制御ルーチンと同様である。従って、上述した第1の実施の形態において図2に示した吸気絞り弁13およびEGR弁26の開度制御ルーチンとは異なるS208およびS209についてのみ説明する。
【0075】
本ルーチンでは、S106において、排気温度tが第2所定温度β以上と判定された場合、ECU35は、S208に進む。
【0076】
前記S208において、ECU35は、空燃比センサ23の出力値よりフィルタ20に流入する排気ガスの空燃比Rを読み込む。
【0077】
次に、ECU35は、S209に進み、排気ガスの空燃比が所定空燃比τとなるよう吸気量を制御するために吸気絞り弁13の開度を補正する。
【0078】
ここで、前記所定空燃比τはフィルタ20において微粒子の酸化が停止または抑制されることになる空燃比であり、実験的または経験的に予め定められた値である(例えば、A/F=14〜16)。
【0079】
また、前記S209における吸気絞り弁13の開度補正量は、前記S208において読み込まれる排気ガスの空燃比Rと所定空燃比τとの差等に基づくMAPから算出される。
該MAPは、ECU35に備えられたROMに予め記憶されている。
【0080】
前記S209において吸気絞り弁13の開度を補正したECU35は、S106に戻る。
【0081】
本実施の形態に係る内燃機関の排気浄化システムおよび方法によれば、フィルタ20における微粒子の酸化を停止または抑制させるために排気ガスの空燃比を制御するときに、排気ガスの空燃比を過剰にリッチにする、即ち排気ガスの酸素濃度を過剰に低下させることによる燃費悪化を防止することが出来る。
【0082】
<第3の実施の形態>
次に、本発明に係る内燃機関の排気浄化システムおよび排気浄化方法の第3の実施の形態について図面に基づいて説明する。尚、本実施の形態に係る内燃機関とその排気浄化システムの概略構成は上述した第1の実施の形態に係る内燃機関とその排気浄化システムと同様であるため説明を割愛する。
【0083】
図4に示すフローチャートは、本実施の形態に係る内燃機関の排気浄化システムにおける、吸気絞り弁13およびEGR弁26の開度制御ルーチンを示すフローチャートである。この開度制御ルーチンは、ECU35によって所定時間毎(例えば、クランクポジションセンサ33がパルス信号を出力する度)に繰り返し実行されるルーチンであり、ECU35に備えられたROMに予め記憶されている。
【0084】
本ルーチンのS101〜S107は上述した第1の実施の形態において図2に示した吸気絞り弁13およびEGR弁26の開度制御ルーチンと同様である。従って、上述した第1の実施の形態において図2に示した吸気絞り弁13およびEGR弁26の開度制御ルーチンとは異なるS308およびS309についてのみ説明する。
【0085】
本ルーチンでは、S106において、排気温度tが第2所定温度β以上と判定された場合、ECU35は、S308に進む。
【0086】
前記S308において、ECU35は、フィルタ20に堆積した微粒子の堆積量Sを算出する。
【0087】
ここで、フィルタ20に堆積した微粒子の堆積量Sを算出する算出方法について説明する。
【0088】
例えば、フィルタ20を新品の状態で排気管19の所定位置に取り付けたときに、該フィルタ20より上流の排気管19に設けられた排気管圧力センサ28の出力値を、機関回転数NEや機関負荷Q等に基づくMAPとしてECU35に備えられたROMに記憶しておき、本ルーチンを実行したときの排気管圧力センサ28の出力値とROMに記憶されたフィルタ20新品時の排気管圧力センサ28の出力値とを同条件(同運転状態)で比較することによって、フィルタ20に堆積した微粒子の堆積量Sを算出しても良い。
【0089】
フィルタ20に微粒子が堆積すると、該フィルタ20が目詰まりすることになる。そのため、微粒子の堆積量が多くなるほど該フィルタ20より上流の排気ガス圧力は上昇することになる。従って、前記のように、同条件(同運転状態)における該フィルタ20より上流の排気ガス圧力を、本ルーチン実行時と該フィルタ20新品時とで比較することによって、該フィルタ20に堆積した微粒子の堆積量Sを算出することが出来る。
【0090】
また、例えば、フィルタ20を新品の状態で排気管19の所定位置に取り付けたときに、該フィルタ20より上流の排気管19に設けられた第1排気温度センサ24によって検出された排気温度と該フィルタ20より下流の排気管19に設けられた第2排気温度センサ29によって検出された排気温度との差(以下、単に排気温度差と称する)を、機関回転数NEや機関負荷Q等に基づくMAPとしてECU35に備えられたROMに記憶しておき、本ルーチンを実行したときの排気温度差とROMに記憶されたフィルタ20新品時の排気温度差とを同条件(同運転状態)で比較することによってフィルタ20に堆積した微粒子の堆積量Sを算出しても良い。
【0091】
フィルタ20に堆積した微粒子の堆積量が多くなると、該微粒子が酸化することによって発生する熱量が大きくなるため、該フィルタ20を流通する排気ガスの温度も上昇することになる。そのため、微粒子の堆積量が多くなると排気温度差は大きくなる。従って、前記のように、同条件(同運転状態)における排気温度差を、本ルーチン実行時とフィルタ20新品時とで、比較することによって該フィルタ20に堆積した微粒子の堆積量Sを算出することが出来る。
【0092】
前記S308において、フィルタ20に堆積した微粒子の堆積量Sを算出したECU35は、S309に進み、該堆積量Sに基づき吸気絞り弁13の開度を補正する。つまり、ECU35は、該堆積量Sが多いほど吸気絞り弁13の開度をより小さくする。
【0093】
前記したように、微粒子の堆積量が多いほど該微粒子が酸化することによって発生する熱量は大きくなるため、フィルタ20の温度は上昇し易くなる。そこで、微粒子の堆積量Sが多いほど吸気絞り弁13の開度をより小さし、吸気量を減少させることによって、フィルタ20に流入する排気ガスの酸素濃度を該微粒子の酸化が停止または抑制される値まで小さくする。
【0094】
尚、微粒子の堆積量Sと吸気絞り弁13の開度との関係は、実験的または経験的に予め求められており、MAPとしてECU35に備えられたROMに記憶されている。
【0095】
前記S309において吸気絞り弁13の開度を補正したECU35は、S106に戻る。
【0096】
本実施の形態に係る内燃機関の排気浄化システムおよび排気浄化方法によれば、より確実にフィルタ20の過昇温を防止することが出来る。
【0097】
<第4の実施の形態>
次に、本発明に係る内燃機関の排気浄化システムおよび排気浄化方法の第4の実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0098】
図5は、本実施の形態に係る内燃機関とその排気浄化システムの概略構成を示す図である。本実施の形態に係る内燃機関とその排気浄化システムの概略構成は、フィルタ20に該フィルタ20の温度に対応した電気信号を出力するフィルタ温度センサ37設置されている以外は前述した第1の実施の形態における図1に示した内燃機関とその排気浄化システムの概略構成と同様である。該フィルタ温度センサ37も他の各種センサと同様に電気配線を介してECU35に接続されており、出力信号が該ECU35に入力されるようになっている。
【0099】
次に、本実施の形態に係る内燃機関の排気浄化システムにおける、吸気絞り弁13およびEGR弁26の開度制御について図6に示すフローチャートに沿って説明する。
【0100】
図6に示すフローチャートは、本実施の形態に係る内燃機関の排気浄化システムにおける、吸気絞り弁13およびEGR弁26の開度制御ルーチンを示すフローチャートである。この開度制御ルーチンは、ECU35によって所定時間毎(例えば、クランクポジションセンサ33がパルス信号を出力する度)に繰り返し実行されるルーチンであり、予めECU35に備えられたROMに記憶されている。
【0101】
本ルーチンのS101〜S107は上述した第1の実施の形態において図2に示した吸気絞り弁13およびEGR弁26の開度制御ルーチンと同様である。従って、上述した第1の実施の形態において図2に示した吸気絞り弁13およびEGR弁26の開度制御ルーチンとは異なるS408およびS409についてのみ説明する。
【0102】
本ルーチンでは、S106において、排気温度tが第2所定温度β以上と判定された場合、ECU35は、S408に進む。
【0103】
前記S408において、ECU35は、フィルタ温度センサ37の出力値からフィルタ20の単位時間あたりの温度上昇率Uを算出する。
【0104】
次に、ECU35は、S409に進み、前記S408において算出した温度上昇率Uに基づき吸気絞り弁13の開度を補正する。つまり、ECU35は、該温度上昇率Uが高いほど吸気絞り弁13の開度をより小さくし、フィルタ20に流入する排気ガスの酸素濃度が該微粒子の酸化が停止または抑制される値となるよう吸気量を減少させる。
【0105】
尚、本実施の形態においては、フィルタ温度センサ37の出力値からフィルタ20の単位時間あたりの温度上昇率Uを算出するとしたが、フィルタ20より下流の排気管19に設置された第2排気温度センサ29の出力値からフィルタ20の単位時間あたりの温度上昇率Uを算出しても良い。
【0106】
また、フィルタ20の温度上昇率Uと吸気絞り弁13の開度との関係は、実験的または経験的に予め求められており、MAPとしてECU35に備えられたROMに記憶されている。
【0107】
前記S409において吸気絞り弁13の開度を補正したECU35は、S106に戻る。
【0108】
本実施の形態に係る内燃機関の排気浄化システムおよび排気浄化方法によれば、前述した第3の実施の形態と同様、より確実にフィルタ20の過昇温を防止することが出来る。
【0109】
【発明の効果】
本発明に係る内燃機関の排気浄化システムおよび排気浄化方法によれば、排気ガスの酸素濃度を均一な状態で制御することが可能となる。その結果、フィルタ全体における微粒子の酸化を停止または抑制することが出来るため、フィルタの過昇温をより好適に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る内燃機関とその排気浄化システムの概略構成を示す図
【図2】 吸気絞り弁13およびEGR弁26の第1の開度制御ルーチンを示すフローチャート
【図3】 吸気絞り弁13およびEGR弁26の第2の開度制御ルーチンを示すフローチャート
【図4】 吸気絞り弁13およびEGR弁26の第3の開度制御ルーチンを示すフローチャート
【図5】 本発明の第4の実施の形態に係る内燃機関とその排気浄化システムの概略構成を示す図
【図6】 吸気絞り弁13およびEGR弁26の第4の開度制御ルーチンを示すフローチャート
【符号の説明】
1・・・・内燃機関
1a・・・クランクプーリ
2・・・・気筒
3・・・・燃料噴射弁
4・・・・コモンレール
5・・・・燃料供給管
6・・・・燃料ポンプ
7・・・・ベルト
8・・・・吸気支管
9・・・・吸気管
10・・・エアクリーナボックス
11・・・エアフローメータ
13・・・吸気絞り弁
14・・・吸気絞り弁用アクチュエータ
15・・・遠心過給機(ターボチャージャ)
15a・・コンプレッサハウジング
15b・・タービンハウジング
16・・・インタークーラ
17・・・吸気管圧力センサ
18・・・排気枝管
19・・・排気管
20・・・排気浄化触媒
23・・・空燃比センサ
24・・・第1排気温度センサ
25・・・EGR通路
26・・・EGR弁
27・・・EGRクーラ
28・・・排気管圧力センサ
29・・・第2排気温度センサ
30・・・排気ポート
33・・・クランクポジションセンサ
35・・・ECU
36・・・アクセル開度センサ
37・・・フィルタ温度センサ
40・・・排気再循環装置

Claims (9)

  1. 排気ガスの少なくとも一部を燃焼室に供給する排気ガス再循環手段を備えた内燃機関の排気浄化システムであって、
    排気ガス中の微粒子を捕集する排気浄化装置と、
    前記排気ガス再循環手段によって前記燃焼室内に供給される排気ガス量を制御する再循環排気ガス量制御手段と、
    前記燃焼室内に供給される吸気量を制御する吸気量制御手段と、
    前記排気浄化装置の温度が、該排気浄化装置の熱劣化が促進される温度、または、該排気浄化装置の溶損が生じる温度である劣化温度以上となる可能性があるか否かを判定する判定手段と、を備え、
    前記判定手段によって、前記排気浄化装置の温度が前記劣化温度以上となる可能性があると判定されたときに、前記再循環排気ガス量制御手段は、前記燃焼室に供給される排気ガス量を所定量以下とするとともに、前記吸気量制御手段は、前記燃焼室に供給される吸気量を減少させることを特徴とする内燃機関の排気浄化システム
  2. 排気ガスの温度を検出する排気ガス温度検出手段と、
    排気ガスの流量が減少状態にあるか否かを判定する排気ガス流量判定手段と、をさらに備え、
    該排気ガス流量判定手段によって、排気ガスの温度が所定温度より高く、且つ排気ガスの流量が減少状態にあると判定された場合、前記判定手段は、前記排気浄化装置の温度が前記劣化温度以上となる可能性があると判定することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の排気浄化システム
  3. 内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段をさらに備え、
    該運転状態検出手段によって検出された前記内燃機関の運転状態が減速運転状態である場合、前記排気ガス流量判定手段は、排気ガスの流量が減少状態にあると判定することを特徴とする請求項2記載の内燃機関の排気浄化システム
  4. 前記排気浄化装置に流入する排気ガスの空燃比を検出する空燃比検出手段をさらに備え、
    前記吸気量制御手段は、該空燃比検出手段によって検出される排気ガスの空燃比が所定空燃比となるように、燃焼室内に供給される吸気量を制御することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の内燃機関の排気浄化システム
  5. 前記排気浄化装置に堆積した微粒子の堆積量を算出する堆積量算出手段をさらに備え、
    前記吸気量制御手段は、該堆積量算出手段によって算出された微粒子の堆積量に基づき、前記燃焼室内に供給される吸気量を制御することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の内燃機関の排気浄化システム
  6. 前記吸気量制御手段は、前記堆積量算出手段によって算出された微粒子の堆積量が多い程、燃焼室に供給される吸気量をより少なくすることを特徴とする請求項5記載の内燃機関の排気浄化システム
  7. 前記排気浄化装置の単位時間あたりの温度上昇率を算出する温度上昇率算出手段をさらに備え、
    前記吸気量制御手段は、該温度上昇率算出手段によって算出された温度上昇率に基づき、前記燃焼室内に供給される吸気量を制御することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の内燃機関の排気浄化システム
  8. 前記吸気量制御手段は、前記温度上昇率算出手段によって算出された温度上昇率が高い程、前記吸気量制御手段は、燃焼室に供給される吸気量をより少なくすることを特徴とする請求項7記載の内燃機関の排気浄化システム
  9. 排気ガスの少なくとも一部を燃焼室に供給する排気ガス再循環手段と、排気ガス中の微粒子を捕集する排気浄化装置と、を備えた内燃機関において、
    前記排気浄化装置の温度が、該排気浄化装置の熱劣化が促進される温度、または、該排気浄化装置の溶損が生じる温度である劣化温度以上となる可能性がある場合には、前記燃焼室に供給される排気ガス量を所定量以下とするとともに、前記燃焼室に供給される吸気量を減少させることを特徴とする内燃機関の排気浄化方法。
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