JP3858758B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車等に搭載される内燃機関、特に酸素過剰状態の混合気(所謂、リーン空燃比の混合気)を燃焼可能とするディーゼル機関やリーンバーン・ガソリン機関では、該内燃機関の排気中に含まれる窒素酸化物(NOx)を浄化する技術が望まれている。
【0003】
このような要求に対し、内燃機関の排気系にNOx吸蔵剤を配置する技術が提案されている。このNOx吸蔵剤の一つとして、流入する排気の酸素濃度が高いときは排気中の窒素酸化物(NOx)を吸蔵(吸収、吸着)し、流入する排気の酸素濃度が低下し且つ還元剤が存在するときは吸蔵していた窒素酸化物(NOx)を還元する吸蔵還元型NOx触媒が知られている。
【0004】
吸蔵還元型NOx触媒が内燃機関の排気系に配置されると、内燃機関が希薄燃焼運転されて排気の空燃比が高くなるときは排気中の窒素酸化物(NOx)が吸蔵還元型NOx触媒に吸蔵され、吸蔵還元型NOx触媒に流入する排気の空燃比が低くなったときは吸蔵還元型NOx触媒に吸蔵されていた窒素酸化物(NOx)が還元される。
【0005】
ところで、吸蔵還元型NOx触媒には燃料に含まれる硫黄分が燃焼して生成される硫黄酸化物(SOx)もNOxと同じメカニズムで吸蔵される。このように吸蔵されたSOxはNOxよりも放出されにくく、吸蔵還元型NOx触媒内に蓄積される。これを硫黄被毒(SOx被毒)といい、NOx浄化率が低下するため、適宜の時期にSOx被毒から回復させる被毒回復処理を施す必要がある。
【0006】
例えば、特開11−44211号公報に記載された発明では、吸蔵還元型NOx触媒を高温にしつつ還元剤の供給により酸素濃度を低下させた排気を該NOx触媒に流通させて被毒回復処理が行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、SOx被毒回復中に必要となる酸素濃度を得るために、排気中の酸素濃度を検出して還元剤供給量をフィードバック制御することがある。このようなフィードバック制御は、排気系に空燃比センサ等の酸素濃度を検出する手段を備えることにより可能となる。しかし、空燃比センサには応答遅れがあり、該空燃比センサの出力信号のみに基づいてフィードバック制御を行うのは困難である。また、還元剤噴射弁から排気中へ還元剤を噴射させてSOx被毒回復を行う場合には、該還元剤噴射弁の経時劣化等により目標となる量の還元剤を供給することが困難となる。
【0008】
本発明は、上記したような問題点に鑑みてなされたものであり、内燃機関の排気浄化装置において、NOx吸蔵剤のSOx被毒回復時に必要量の還元剤を精度良く供給することができる技術を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために本発明の内燃機関の排気浄化装置は、以下の手段を採用した。即ち、
排気中の酸素濃度が高いときにはNOxを吸蔵し、還元剤の存在下で吸蔵していたNOxを還元するNOx吸蔵剤と、
前記NOx吸蔵剤へ還元剤を供給する還元剤供給手段と、
複数回の還元剤の供給により酸素濃度を複数回低下させて前記NOx吸蔵剤の硫黄被毒を回復させる硫黄被毒回復手段と、
硫黄被毒回復時に目標となる排気中の酸素濃度を決定する酸素濃度決定手段と、
前記NOx吸蔵剤を流通する排気中の酸素濃度を検出する酸素濃度検出手段と、
前記硫黄被毒回復手段により酸素濃度を複数回低下されたときに夫々検出される酸素濃度の平均化処理を行う平均化処理手段と、
前記酸素濃度決定手段が決定した酸素濃度と前記平均化処理手段が平均化処理した酸素濃度との差を算出し、前記酸素濃度決定手段が決定した酸素濃度のほうが大きい場合には還元剤を減量させ、前記平均化処理手段が平均化処理した酸素濃度のほうが大きい場合には還元剤を増量させる還元剤供給量補正手段と、
を具備することを特徴とする。
【0010】
本発明の最大の特徴は、内燃機関の排気浄化装置において、硫黄被毒回復時の酸素濃度を目標値と実測値の平均化処理後の値との差に基づいてフィードバック制御を行うことにある。
【0011】
このように構成された内燃機関の排気浄化装置では、NOx吸蔵剤に還元剤が供給されると、NOx吸蔵剤に流入する排気の酸素濃度が低下して、硫黄酸化物(SOx)が放出される。このときに還元剤が過剰に供給されると、還元剤の一部がNOx吸蔵剤で反応せずに下流へ流出することがある。また、NOx吸蔵剤から放出された硫黄酸化物(SOx)が硫化水素(H2S)となりにおい成分を大気中へ放出する虞がある。一方、還元剤の供給量が少ないと硫黄被毒の回復が十分に行われなくなり、NOxの浄化率を向上させることが困難となる。
【0012】
そのため、酸素濃度検出手段により排気中の酸素濃度を検出し、還元剤の供給量をフィードバック制御する。ここで、酸素濃度検出手段は、排気が該酸素濃度検出手段に取り込まれてから、そのときの酸素濃度を出力するまでに時間を要することがある。従って、この出力遅れの期間内に排気中の酸素濃度が変化してしまうと、適量の還元剤の供給が困難となる。
【0013】
また、還元剤供給手段の経年劣化により還元剤の供給量が変化することがある。
【0014】
そこで、還元剤供給量補正手段は、酸素濃度決定手段が決定した酸素濃度と酸素濃度検出手段が検出した酸素濃度との差に基づいて還元剤の供給量を補正する。ここで、硫黄被毒回復時には還元剤供給手段により、酸素濃度が周期的に低下されるが、酸素濃度の値にはばらつきがあるため、平均化処理を施した値を用いて還元剤の供給量を変更する。このように、還元剤の供給量を補正することにより、実際の酸素濃度を目標となる酸素濃度に収束させることが可能となる。
【0015】
本発明においては、前記還元剤供給量補正手段は、硫黄被毒回復時に増減させた還元剤の供給量を、NOx吸蔵剤に吸蔵されたNOxの還元を行うときの還元剤の供給量にも適用することができる。
【0016】
NOxの還元時にも硫黄被毒回復時と同様に還元剤が供給されるため、硫黄被毒回復時に求めた還元剤の変更量を用いることができる。このように、NOx還元時においても、還元剤過剰による還元剤の流出又は還元剤不足によるNOxの未還元等を抑制することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る内燃機関の具体的な実施態様について図面に基づいて説明する。ここでは、本発明に係る内燃機関を車両駆動用のディーゼル機関に適用した場合を例に挙げて説明する。
【0018】
図1は、本実施の形態に係るエンジンとその吸排気系の概略構成を示す図である。
【0019】
図1に示すエンジン1は、4つの気筒2を有する水冷式の4サイクル・ディーゼル機関である。
【0020】
エンジン1は、各気筒2の燃焼室に直接燃料を噴射する燃料噴射弁3を備えている。各燃料噴射弁3は、燃料を所定圧まで蓄圧する蓄圧室(コモンレール)4と接続されている。
【0021】
前記コモンレール4は、燃料供給管5を介して燃料ポンプ6と連通している。この燃料ポンプ6は、エンジン1の出力軸(クランクシャフト)の回転トルクを駆動源として作動するポンプであり、該燃料ポンプ6の入力軸に取り付けられたポンププーリ6aがエンジン1の出力軸(クランクシャフト)に取り付けられたクランクプーリ1aとベルト7を介して連結されている。
【0022】
このように構成された燃料噴射系では、クランクシャフトの回転トルクが燃料ポンプ6の入力軸へ伝達されると、燃料ポンプ6は、クランクシャフトから該燃料ポンプ6の入力軸へ伝達された回転トルクに応じた圧力で燃料を吐出する。
【0023】
前記燃料ポンプ6から吐出された燃料は、燃料供給管5を介してコモンレール4へ供給され、コモンレール4にて所定圧まで蓄圧されて各気筒2の燃料噴射弁3へ分配される。そして、燃料噴射弁3に駆動電流が印加されると、燃料噴射弁3が開弁し、その結果、燃料噴射弁3から気筒2内へ燃料が噴射される。
【0024】
また、エンジン1には、吸気枝管8が接続されており、吸気枝管8の各枝管は、各気筒2の燃焼室と吸気ポート(図示省略)を介して連通している。
【0025】
前記吸気枝管8は、吸気管9に接続され、該吸気管9の途中には、排気の熱エネルギを駆動源として作動する遠心過給機(ターボチャージャ)15のコンプレッサハウジング15aが設けられている。
【0026】
前記吸気管9における吸気枝管8の直上流に位置する部位には、該吸気管9内を流通する吸気の流量を調節する吸気絞り弁10が設けられている。この吸気絞り弁10には、ステップモータ等で構成されて該吸気絞り弁10を開閉駆動する吸気絞り用アクチュエータ11が取り付けられている。
【0027】
このように構成された吸気系では、吸気は吸気管9を介してコンプレッサハウジング15aに流入する。
【0028】
コンプレッサハウジング15aに流入した吸気は、該コンプレッサハウジング15aに内装されたコンプレッサホイールの回転によって圧縮された後、吸気枝管8に流入する。吸気枝管8に流入した吸気は、各枝管を介して各気筒2の燃焼室へ分配され、各気筒2の燃料噴射弁3から噴射された燃料を着火源として燃焼される。
【0029】
一方、エンジン1には、排気枝管12が接続され、排気枝管12の各枝管が排気ポート1bを介して各気筒2の燃焼室と連通している。
【0030】
前記排気枝管12は、前記遠心過給機15のタービンハウジング15bと接続されている。前記タービンハウジング15bは、排気管13と接続され、この排気管13は、下流にてマフラー(図示省略)に接続されている。
【0031】
前記排気管13の途中には、吸蔵還元型NOx触媒を担持したパティキュレートフィルタ(以下、単にフィルタという。)14が設けられている。フィルタ14は吸蔵還元型NOx触媒を担持し、排気中の粒子状物質(以下、PMという。)を捕集するとともに、流入する排気の酸素濃度が高いときは排気中のNOxを吸蔵(吸収、吸着)し、流入する排気の酸素濃度が低下し且つ還元剤が存在するときは吸蔵していたNOxを還元する機能を有する。このフィルタ14の上流には、酸化機能を有する第1酸化触媒16が設けられている。また、フィルタ14と第1酸化触媒16との間には、流通する排気の温度に対応した電気信号を出力する第1排気温度センサ17が取り付けられている。更に、フィルタ14の下流には、酸化機能を有する第2酸化触媒18が設けられている。フィルタ14と第2酸化触媒18との間には、流通する排気の温度に対応した電気信号を出力する第2排気温度センサ19及び流通する排気の空燃比に対応した電気信号を出力する第1空燃比センサ20が取り付けられている。また、第2酸化触媒18の下流には、流通する排気の空燃比に対応した電気信号を出力する第2空燃比センサ21が取り付けられている。
【0032】
このように構成された排気系では、エンジン1の各気筒2で燃焼された混合気(既燃ガス)が排気ポート1bを介して排気枝管12へ排出され、次いで排気枝管12からフィルタ14上流の第1酸化触媒16へ流入する。この第1酸化触媒16では、還元剤の一部が酸化して排気の温度を上昇させることができ、後述するSOx被毒回復時に吸蔵還元型NOx触媒を昇温させることができる。また、還元剤によるフィルタ14の目詰まりを抑制することもできる。第1酸化触媒16を通過した排気はフィルタ14へ流入し、該フィルタ14で排気中のPMが捕集され、またNOxが吸蔵される。フィルタ14から流出した排気は、下流の第2酸化触媒18へ流入する。該第2酸化触媒18では、排気中の炭化水素(HC)及び一酸化炭素(CO)等を酸化させることができる。
【0033】
排気枝管12と吸気枝管8とは、排気枝管12内を流通する排気の一部を吸気枝管8へ再循環させるEGR通路(以下、EGR通路とする。)22を介して連通されている。このEGR通路22の途中には、電磁弁などで構成され、印加電力の大きさに応じて前記EGR通路22内を流通する排気(以下、EGRガスとする。)の流量を変更する流量調整弁(以下、EGR弁とする。)23が設けられている。
【0034】
このように構成されたEGR機構では、EGR弁23が開弁されると、EGR通路22が導通状態となり、排気枝管12内を流通する排気の一部が前記EGR通路22へ流入し、吸気枝管8へ導かれる。吸気枝管8へ還流されたEGRガスは、吸気枝管8の上流から流れてきた新気と混ざり合いつつ各気筒2の燃焼室へ導かれる。
【0035】
ここで、EGRガスには、水(H2O)や二酸化炭素(CO2)などのように、自らが燃焼することがなく、且つ、熱容量が高い不活性ガス成分が含まれているため、EGRガスが混合気中に含有されると、混合気の燃焼温度が低められ、以て窒素酸化物(NOx)の発生量が抑制される。
【0036】
尚、本実施の形態では、フィルタ14より上流の排気枝管12を流通する排気中に還元剤たる燃料(軽油)を添加する還元剤供給機構を備え、この還元剤供給機構から排気中へ燃料を添加することにより、フィルタ14に流入する排気の酸素濃度を低下させるとともに還元剤の濃度を高めるようにした。
【0037】
還元剤供給機構は、図1に示されるように、その噴孔が排気枝管12内に臨むように取り付けられ、後述するECU24からの信号により開弁して燃料を噴射する還元剤噴射弁25と、前述した燃料ポンプ6から吐出された燃料を前記還元剤噴射弁25へ導く還元剤供給路26と、を備えている。
【0038】
このような還元剤供給機構では、燃料ポンプ6から吐出された高圧の燃料が還元剤供給路26を介して還元剤噴射弁25へ印加される。そして、ECU24からの信号により該還元剤噴射弁25が開弁して排気枝管12内へ還元剤としての燃料が噴射される。還元剤噴射弁25から排気枝管12内へ噴射された燃料は、該排気枝管12の上流から流れてきた排気の酸素濃度を低下させる。
【0039】
その後、ECU24からの信号により還元剤噴射弁25が閉弁し、排気枝管12内への燃料の添加が停止される。
【0040】
このようにして、フィルタ14に燃料が供給された結果、フィルタ14に流入する排気は、比較的に短い周期で酸素濃度が変化することになる。これにより、フィルタ14に吸蔵されていた窒素酸化物(NOx)は還元される。
【0041】
以上述べたように構成されたエンジン1には、該エンジン1を制御するための電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)27が併設されている。このECU24は、エンジン1の運転条件や運転者の要求に応じてエンジン1の運転状態を制御するユニットである。
【0042】
ECU24には、各種センサが電気配線を介して接続され、上記した各種センサの出力信号がECU24に入力されるようになっている。一方、ECU24には、燃料噴射弁3、吸気絞り用アクチュエータ11、EGR弁23、還元剤噴射弁25等が電気配線を介して接続され、これらを制御することが可能になっている。また、前記ECU24は、各種アプリケーションプログラム及び各種制御マップを記憶している。
【0043】
ところで、吸蔵還元型NOx触媒には燃料に含まれる硫黄分が燃焼して生成される硫黄酸化物(SOx)もNOxと同じメカニズムで吸蔵される。このように吸蔵されたSOxはNOxよりも放出されにくく、吸蔵還元型NOx触媒内に蓄積される。これを硫黄被毒(SOx被毒)といい、NOx浄化率が低下するため、適宜の時期にSOx被毒から回復させる被毒回復処理を施す必要がある。この被毒回復処理は、吸蔵還元型NOx触媒を高温(例えば600乃至650℃程度)にしつつ燃料添加により酸素濃度を低下させた排気を吸蔵還元型NOx触媒に流通させて行われている。ここで、第1排気温度センサ17は、SOx被毒回復時にフィルタ14温度が所定温度(例えば600乃至650度)となっているか否か判定するために用いることができる。また、第2排気温度センサ19は、SOx被毒回復時にフィルタ14が過度に温度上昇したことを検出するために用いることができる。
【0044】
図2は、SOx被毒回復時にフィルタから放出されるSOxの濃度及びフィルタ内の空燃比の時間推移を示したタイムチャート図である。
【0045】
SOx被毒回復時には、ECU24は、フィルタ14に流入する排気中の酸素濃度を比較的に短い周期でスパイク的に低くする、燃料添加制御(所謂リッチスパイク制御)を実行する。
【0046】
燃料添加制御では、ECU24は、還元剤噴射弁25からスパイク的に還元剤たる燃料を噴射させるべく当該還元剤噴射弁25を制御することにより、フィルタ14に流入する排気の空燃比を一時的に所定の目標リッチ空燃比とする。
【0047】
具体的には、ECU24は、記憶されている機関回転数、機関負荷(アクセル開度)、エアフローメータ(図示省略)の出力信号値(吸入空気量)、第1空燃比センサ20の出力信号、燃料噴射量等を読み出す。
【0048】
ECU24は、前記した機関回転数と機関負荷と吸入空気量と燃料噴射量とをパラメータとして燃料添加量制御マップへアクセスし、排気の空燃比を予め設定された目標空燃比とする上で必要となる燃料の添加量(基本燃料添加量τ)を算出する。
【0049】
続いて、ECU24は、前記目標添加量をパラメータとして還元剤噴射弁制御マップへアクセスし、還元剤噴射弁25から目標添加量の燃料を噴射させる上で必要となる還元剤噴射弁25の開弁時間(目標開弁時間)を算出する。
【0050】
還元剤噴射弁25の目標開弁時間が算出されると、ECU24は、還元剤噴射弁25を開弁させる。
【0051】
ECU24は、還元剤噴射弁25を開弁させた時点から前記目標開弁時間が経過すると、還元剤噴射弁25を閉弁させる。
【0052】
このように還元剤噴射弁25が目標開弁時間だけ開弁されると、目標添加量の燃料が還元剤噴射弁25から排気枝管12内へ噴射されることになる。そして、還元剤噴射弁25から噴射された燃料は、排気枝管12の上流から流れてきた排気と混ざり合って目標空燃比の混合気を形成して第1酸化触媒16及びフィルタ14に流入する。
【0053】
第1酸化触媒では、燃料が酸化され、そのときに熱が発生する。この熱により排気の温度が上昇し下流のフィルタ14の温度が上昇される。これにより、フィルタ14の温度は、SOx被毒回復に必要となる温度まで上昇する。
【0054】
一方、フィルタ14に流入する排気の空燃比は、比較的に短い周期で酸素濃度が変化することになる。フィルタ14では、温度の上昇とともに吸蔵還元型NOx触媒からSOxが放出され、以て、フィルタ14に担持された吸蔵還元型NOx触媒のSOx被毒を回復することが可能となる。
【0055】
尚、本実施の形態では、1回のリッチスパイクを複数回の燃料噴射により形成させて、空燃比が過剰なリーンとならないようにしても良い。ここで、1回に多量の燃料を噴射させると空燃比が過リッチとなる虞があり、フィルタ14で反応しきれない燃料の一部が下流へ流出する虞がある。そこで、本実施の形態では、1回当たりの燃料噴射量を減量し且つ複数回噴射させることにより、過リッチを抑制しつつリッチ雰囲気を形成させるようにした。
【0056】
ここで、図3は、図2中のAで示した箇所に対応する還元剤噴射弁25の開閉信号を示した図である。還元剤噴射弁25は、信号がOFFのときに閉弁し、ONとなったときに開弁する。
【0057】
1回のリッチスパイクは、例えば17回の燃料噴射により形成されている。還元剤噴射弁25の1回当たりの開弁時間は例えば60msで、その後例えば150msの間閉弁される。これを、17回繰り返すことにより、全体として1回のリッチスパイクが形成されている。このように、1回のリッチスパイクを複数回の燃料噴射により形成させると、空燃比が過剰にリッチとなることを抑制することができる。従って、フィルタ14で反応せずに下流へ流出する燃料を低減することが可能となる。また、リッチスパイクは、例えば7.5sのリッチ休止期間毎に形成されている。このリッチ休止期間により、フィルタ14の過熱を抑止することができ、フィルタ14の熱劣化を抑制することが可能となる。
【0058】
ところで、SOx被毒回復時には、吸蔵還元型NOx触媒を流通する排気の空燃比を理論空燃比以下の狭い範囲内で制御しなくてはならない。また、還元剤噴射弁25の経年劣化により、単位時間当たりの燃料の噴射量が変化することがある。例えば、還元剤噴射弁25に排気中の煤等が付着して単位時間当たりの燃料の噴射量が減少すると、排気の空燃比は必要空燃比まで低下せずにSOxの放出が不十分となる。
【0059】
また、SOx被毒を回復時に燃料が過剰に供給されると、吸蔵還元型NOx触媒からSOxが放出されるが、この放出されたSOxはリッチ雰囲気では硫化水素(H2S)になり易い。更に、炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)等の還元成分が吸蔵還元型NOx触媒を通過して下流へ流出する虞がある。
【0060】
これに対し、下流に酸化触媒を設けて、炭化水素(HC)等を酸化させることも考えられるが、SOx被毒回復時では還元雰囲気となるため酸化触媒の酸化能力は低下している。従って、SOx被毒回復時に適量の燃料を吸蔵還元型NOx触媒へ添加することが重要となる。
【0061】
そこで、本実施の形態では、第1空燃比センサ20から得られる空燃比による燃料添加量のフィードバック制御を行う。ここで、第1空燃比センサ20は、排気が該第1空燃比センサ20に取り込まれてから、そのときの空燃比を出力するまでに時間を要することがあり、また、この出力遅れの時間はセンサにより夫々異なる。従って、この出力遅れの時間内に排気の空燃比が変化してしまうと、適量の燃料添加が困難となる。
【0062】
ところで、第1空燃比センサ20の出力信号は、還元剤噴射弁25の開弁信号を等しくしても、そのときの運転状態等により変動することがある。そこで、本実施の形態では、複数回のリッチスパイク時の最低空燃比を記憶させ、この値に平均化処理を施した値を用いて燃料の添加量を補正する。このように、燃料の添加量を補正することにより、目標となる空燃比に実際の空燃比を収束させることが可能となる。
【0063】
次に、本実施の形態による燃料添加量の補正方法について説明する。
【0064】
図4は、本実施の形態による燃料添加量の補正方法のフローを示したフローチャート図である。
【0065】
ステップS101では、SOx被毒回復制御を行う必要があるか否か判定される。判定条件としては、燃料の総消費量やNOxセンサ(図示省略)からの出力信号、車両走行距離等により判定することができる。ここで、燃料中の硫黄成分によりフィルタ14に担持された吸蔵還元型NOx触媒が被毒するので、燃料の消費量をECU24に記憶させ、この燃料の消費量が所定量に達したときをSOx被毒回復制御の開始条件としても良い。また、SOx被毒が進行すると吸蔵還元型NOx触媒のNOxの吸蔵量が減少し、フィルタ14下流に流通するNOxの量が増大する。従って、フィルタ14の下流にNOxセンサを設け、この出力信号を監視し、NOxの流通量が所定量以上になったときをSOx被毒回復制御の開始条件としても良い。更に、車両走行距離が所定値以上になった場合には、SOx被毒の回復が必要であるとしてこのときをSOx被毒回復制御の開始条件としても良い。
【0066】
ステップS101で肯定判定がなされた場合にはステップS102へ進み、一方、否定判定がなされた場合には本ルーチンを終了する。
【0067】
ステップS102では、前記したSOx被毒回復制御を開始する。
【0068】
ステップS103では、燃料添加の諸条件を決定する。この諸条件とは、例えば、図3に示される添加期間(基本燃料添加量τ)、添加インターバル、リッチ休止期間、リッチスパイクを形成させる回数等である。
【0069】
ステップS104では、燃料添加が所定の回数以上行われたか否か判定する。ここで、燃料添加制御開始直後は、フィルタ14の温度が上昇途中であり、第1空燃比センサ20の出力信号が安定しないため、このときの第1空燃比センサ20の出力信号に基づいて燃料添加量の補正を行うのは適切でない。従って、所定回数(例えば、5乃至10回)燃料が噴射された後に燃料添加量の補正を行う。
【0070】
ステップS104で肯定判定がなされた場合にはステップS105へ進み、一方、否定判定がなされた場合には本ルーチンを終了させる。
【0071】
ステップS105では、目標空燃比と実測空燃比との差から燃料添加量の補正量Zを算出する。ECU24は、第1空燃比センサ20の出力信号から求まる実際の空燃比と目標空燃比とを読み込み、この差を算出する。次に、ECU24は、この差に係数bを乗じて燃料添加量の補正量Zを算出する。係数bは、空燃比の差を燃料添加の補正量に換算する係数であり、予め実験等により求めておく。従って、燃料添加量の補正量Zは以下の式で表される。
【0072】
補正量Z=(実測空燃比―目標空燃比)×b
ステップS106では、次回の燃料添加時に噴射される補正後の燃料添加量τ’を算出する。ここで、実測空燃比は、機関運転状態等により変動することがあるため、ステップS105で算出された補正量Zも変動することがある。従って、その変動した補正量Zに基づいて燃料添加量を補正しても正確な値が得られない虞がある。そこで、本実施の形態では、複数回の燃料添加後に算出された補正量Zに平均化処理を施した後の値Z’に基づいて燃料添加量τ’を補正する。平均化処理後は、例えば、n回以上の燃料添加時に算出された補正量Zの平均値を求めることにより行われ、補正後の燃料添加量τ’は次式により表すことができる。
【0073】
補正後の燃料添加量τ’=基本燃料添加量τ+(Z1+Z2+・・・+Zn)/n
ここで、nは10よりも大きい値とし、Znはn回前の補正量である。また、nには今回の燃料添加分も含まれる。補正後の燃料添加量τ’は、ECU24により記憶される。記憶された補正後の燃料添加量τ’は、エンジン停止後でも保持され、次回エンジン始動後のリッチスパイク時に読み出し可能である。
【0074】
ステップS107では、ステップS106で平均化された補正量Z’が所定の範囲内であるか否か判定する。即ち、次の関係が成立しているか否か判定する。
【0075】
|(Z1+Z2+・・・+Zn)/n|≦Zs
ここで、Zsは燃料添加量の補正量の許容値であり予め定めておく。
【0076】
ステップS107で肯定判定がなされた場合にはステップS108へ進み、一方、否定判定がなされた場合にはステップS109へ進む。
【0077】
ステップS108では、ステップS106で算出された補正後の燃料添加量τ’に基づいて燃料添加制御が実施される。
【0078】
ステップS109では、運転者に燃料添加系の異常を知らせる警告灯(図示省略)を点灯させる。
【0079】
このようにして、SOx被毒回復時の燃料添加量を補正することができ、また、補正量が許容範囲を超えた場合には運転者に警告することが可能となる。
【0080】
尚、本実施の形態では、SOx被毒回復時に補正された燃料添加量に基づいて、NOx還元時のリッチスパイク制御を行うことができる。ここで、NOx還元時には、SOx被毒回復時と同様に、燃料の添加量が多いと燃料の一部が吸蔵還元型NOx触媒を通過してしまう。一方、燃料の添加量が少ないとNOxの還元が不十分となり、吸蔵還元型NOx触媒の吸蔵能力が低下してしまう。ここで、SOx被毒回復時とNOx還元時とでは、還元剤噴射弁25により排気中の酸素濃度を同様の濃度まで低下させるため、リッチスパイク1回当たりの燃料添加量は略等しい。そこで、SOx被毒回復時に求めた補正後の燃料添加量に基づいてNOxの還元を行えば、NOx還元に必要な空燃比を得ることが可能となる。このように、SOx被毒回復時に求めた補正後の燃料添加量をNOx還元時の燃料添加においても用いることができる。
【0081】
以上述べたように、本実施の形態による内燃機関の排気浄化装置によれば、SOx被毒回復時に検出されるフィルタ14下流の空燃比と目標となる空燃比との差に基づいて燃料添加量を補正することができる。
【0082】
更に、燃料添加量の補正は、複数回の燃料噴射時に検出される前記差に平均化処理を施した値に基づいて行われるため、運転状態等に起因した変動分を除去することができる。
【0083】
【発明の効果】
本発明に係る内燃機関の排気浄化装置では、硫黄被毒回復時に検出される酸素濃度及び目標酸素濃度から還元剤添加量を補正することができる。これにより、SOx被毒回復時に還元剤の一部が下流へ流出することを抑制することができ、更には硫化水素の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態に係るエンジンとその吸排気系の概略構成を示す図である。
【図2】 SOx被毒回復時にフィルタから放出されるSOxの濃度及びフィルタ内の空燃比の時間推移を示したタイムチャート図である。
【図3】 図2中のAで示した箇所に対応する還元剤噴射弁の開閉信号を示した図である。
【図4】 本実施の形態による燃料添加量の補正方法のフローを示したフローチャート図である。
【符号の説明】
1・・・・エンジン
1a・・・クランクプーリ
1b・・・排気ポート
2・・・・気筒
3・・・・燃料噴射弁
4・・・・コモンレール
5・・・・燃料供給管
6a・・・ポンププーリ
6・・・・燃料ポンプ
7・・・・ベルト
8・・・・吸気枝管
9・・・・吸気管
10・・・吸気絞り弁
11・・・吸気絞り用アクチュエータ
12・・・排気枝管
13・・・排気管
14・・・パティキュレートフィルタ
15・・・ターボチャージャ
15a・・コンプレッサハウジング
15b・・タービンハウジング
16・・・第1酸化触媒
17・・・第1排気温度センサ
18・・・第2酸化触媒
19・・・第2排気温度センサ
20・・・第1空燃比センサ
21・・・第2空燃比センサ
22・・・EGR通路
23・・・EGR弁
24・・・ECU
25・・・還元剤噴射弁
26・・・還元剤供給路

Claims (2)

  1. 排気中の酸素濃度が高いときにはNOxを吸蔵し、還元剤の存在下で吸蔵していたNOxを還元するNOx吸蔵剤と、
    前記NOx吸蔵剤へ還元剤を供給する還元剤供給手段と、
    複数回の還元剤の供給により酸素濃度を複数回低下させて前記NOx吸蔵剤の硫黄被毒を回復させる硫黄被毒回復手段と、
    硫黄被毒回復時に目標となる排気中の酸素濃度を決定する酸素濃度決定手段と、
    前記NOx吸蔵剤を流通する排気中の酸素濃度を検出する酸素濃度検出手段と、
    前記硫黄被毒回復手段により酸素濃度を複数回低下されたときに夫々検出される酸素濃度の平均化処理を行う平均化処理手段と、
    前記酸素濃度決定手段が決定した酸素濃度と前記平均化処理手段が平均化処理した酸素濃度との差を算出し、前記酸素濃度決定手段が決定した酸素濃度のほうが大きい場合には還元剤を減量させ、前記平均化処理手段が平均化処理した酸素濃度のほうが大きい場合には還元剤を増量させる還元剤供給量補正手段と、
    を具備することを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記還元剤供給量補正手段は、硫黄被毒回復時に増減させた還元剤の供給量を、NOx吸蔵剤に吸蔵されたNOxの還元を行うときの還元剤の供給量にも適用することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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