JP3019692B2 - 移載装置 - Google Patents

移載装置

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JP3019692B2
JP3019692B2 JP5251895A JP25189593A JP3019692B2 JP 3019692 B2 JP3019692 B2 JP 3019692B2 JP 5251895 A JP5251895 A JP 5251895A JP 25189593 A JP25189593 A JP 25189593A JP 3019692 B2 JP3019692 B2 JP 3019692B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば棚に沿って走行
する入出庫用電車などの搬送装置の移載用荷支持部脇に
設けられるもので、荷移載方向に出退移動する起伏揺動
自在な荷押し出し引き込み用アームを備えた移載装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の荷移載装置として、荷移載方向
に出退移動自在な横動体と、この横動体に軸支された荷
移載方向一対の荷押し出し引き込み用アームと、横動体
の出退駆動手段と、荷押し出し引き込み用アームの起伏
駆動手段とを備えたものが知られている。このような移
載装置に於いて、例えば当該移載装置を搭載した搬送装
置側から棚側へ荷を移載するときは、一対のアームまた
は荷の後ろ側になるアームを起立姿勢から倒伏姿勢に切
り換えた後、横動体によりアームを進出移動させて、荷
の後ろ側になる倒伏姿勢のアームで当該荷を棚側へ押し
出し、荷移載後は、倒伏姿勢にあるアームを起立姿勢に
切り換えた後、横動体によりアームを搬送装置側へ後退
移動させる。また、棚側から搬送装置側へ荷を移載する
ときは、一対のアームまたは荷の後ろ側になるアームを
起立姿勢とした状態で横動体によりアームを棚側へ進出
移動させた後、一対のアームまたは荷の後ろ側になるア
ームを起立姿勢から倒伏姿勢に切り換え、この後、横動
体によりアームを搬送装置側へ後退移動させることによ
り、荷の後ろ側になる倒伏姿勢のアームで当該荷を搬送
装置側へ引き込む。
【0003】このような移載装置の従来のものでは、ア
ームの起伏駆動手段は、90度の起伏回動範囲で荷押し
出し引き込み用アームを起伏回動させるものであって、
倒伏姿勢になった荷押し出し引き込み用アームは真横に
水平状に延出していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の構
成の移載装置では、荷押し出し引き込み用アームを軸支
する横動体の位置を下げない限り、倒伏姿勢のアームは
荷の底面レベルから比較的高い位置を後押しすることに
なる。而して、この種の移載装置で取り扱われる荷は、
プラスティック製のコンテナのようなものであるから、
底面から遠ざかるほど側壁の強度が低下するので、比較
的重い物品が収納されている場合には、荷押し出し引き
込み用アームが後押しする位置が高ければ、当該アーム
が押圧するコンテナ側壁部が変形したり破損してしまう
恐れがある。
【0005】一方、横動体の位置は、当該横動体を出退
移動させる出退駆動手段の存在により、荷支持レベル近
くまで下げることは出来ない。そこで、荷押し出し引き
込みアームを巾広にして、倒伏姿勢になったときに荷の
底面近くを後押しし得るように構成することも考えられ
るが、このような方法では、当該アームを垂直に起立さ
せた状態で棚側に進出させるために必要な棚側の荷支持
部間のアーム出退移動空間の巾を広くしなければなら
ず、棚の収納効率を低下させてしまうことになる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来の問題点を解決するために成されたものであって、そ
の特徴を後述する実施例の参照符号を括弧付きで付して
示すと、本発明の移載装置は、移載用荷支持部(7) の側
方で荷移載方向に出退移動自在な横動体(9) と、荷押し
出し引き込み用アーム(10a) と、横動体(9) の出退駆動
手段(11)と、荷押し出し引き込み用アーム(10a) の起伏
駆動手段(12)とを備え、荷押し出し引き込み用アーム(1
0a) は、略垂直に起立して荷押し出し引き込み操作を行
わない起立姿勢と移載用荷支持部(7) 側へ回倒して荷
押し出し引き込み操作を行う倒伏姿勢との間で起伏回動
自在に横動体(9) に軸支され、起伏駆動手段(12)は、9
0度以上の起伏回動範囲で荷押し出し引き込み用アーム
(10a) を起伏回動させるもので、倒伏姿勢になった荷押
し出し引き込み用アーム(10a) が斜め下向きに傾斜
て、その先端部が荷の側壁の底面近くに対向するように
した点に特徴を有する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付の例示図に基
づいて説明すると、図1Aに於いて、1は自走電車利用
の搬送装置であって、左右一対のガイドレール2a,2
bに支持されて棚3a,3b間の走行通路を水平に走行
する。両棚3a,3bには、荷受け板4上を仕切り部材
5で区画した荷支持部6が形成されている。この搬送装
置1には、棚側の荷支持部6と同一レベルの荷支持部7
が設けられ、両荷支持部6,7間で荷Wを移載する移載
装置8が併設されている。
【0008】移載装置8は、搬送装置1の走行方向に対
し直交する左右水平横方向に出退移動自在な横動体9
と、この横動体9に出退移動方向に距離を隔てて支持さ
れた一対の荷押し出し引き込み用アーム10a,10b
と、横動体9の出退駆動手段11と、荷押し出し引き込
み用アームの起伏駆動手段12とを備えている。
【0009】図2及び図3に示すように横動体9は、左
右水平横方向に出退移動自在に固定レール13に支持さ
れた中間可動レール14上に左右水平横方向に出退移動
自在に支持されたもので、基台部9aとカバー部材9b
とから成り、固定レール13に対する中間可動レール1
4の進出移動と、この中間可動レール14に対する横動
体9の進出移動とにより、搬送装置1上の荷支持部7脇
に位置するホームポジションから棚3a,3b側の荷支
持部6脇の位置まで移動することが出来る。而して、当
該横動体9内には、その移動方向と平行に1本のアーム
駆動用回転軸15が横動体両端の軸受16a,16bを
介して支承され、当該回転軸15の両端に荷押し出し引
き込み用アーム10a,10bの基部が固着されてい
る。
【0010】前記回転軸15には両端近傍位置にスプリ
ング係止部材17とワイヤーロープ係止部材18とが固
着され、これら両部材17,18とこれに隣接する軸受
16a,16bとの間で回転軸15に捩じりコイルスプ
リング19a,19bが遊嵌されている。これら両スプ
リング19a,19bは、その一端が軸受16a,16
bに係止されると共に他端が各部材17,18に係止さ
れて、回転軸15を、荷押し出し引き込み用アーム10
a,10bを起立させる方向に付勢している。
【0011】アーム10a,10bの起伏駆動手段12
は、減速機付きモータ20の垂直な回転軸20aに取付
けられた駆動用回転体21と、この駆動用回転体21に
回転軸20aと同心状に設けられた巻き取り繰り出し用
輪体22と、駆動用回転体21に一端23aが係止され
ると共に他端23b(図2参照)がワイヤーロープ係止
部材18の周面上に係止されたワイヤーロープ23と、
ワイヤーロープ転向用案内輪24a〜24dとから構成
されている。
【0012】一端23aが駆動用回転体21に係止され
たワイヤーロープ23は、巻き取り繰り出し用輪体22
の周囲を経由した後、固定レール13の長さ方向中央位
置の近傍に垂直支軸で支承された案内輪24aにより固
定レール13と平行な方向に転向され、そして固定レー
ル13の側部に水平支軸で支承された案内輪24bによ
り逆向きに転向された後、中間可動レール14の一端に
水平支軸で支承された案内輪24cにより再び逆向きに
転向されて当該中間可動レール14に沿って延び、そし
て横動体9(基台部9a)の前記案内輪24cに対し遠
い側の端部側面に水平支軸で支承された案内輪24dに
より上向きに転向せしめられ後、ワイヤーロープ係止部
材18の周面に沿って延び、そして他端23bが当該ワ
イヤーロープ係止部材18の周面に係止されている。こ
のワイヤーロープ係止部材18に対するワイヤーロープ
23の巻回方向は、ワイヤーロープ23を引っ張ったと
きに回転軸15がスプリング19a,19bの付勢力に
抗して回転して、荷押し出し引き込みアーム10a,1
0bが倒伏姿勢に回倒する方向である。
【0013】各案内輪24a〜24dは、横動体9が中
間可動レール14の横動を伴って左右何れ側に進出移動
した場合でも、図3Aに示すように案内輪24b,24
cの周囲をSの字形に巻回するように、軸支位置が定め
られている。また、例えば案内輪24aを、ワイヤーロ
ープ23の張力を調整し得る方向に位置調整可能に構成
して、ワイヤーロープ23の張力の調整を可能ならしめ
ることが出来る。駆動用回転体21は、ストッパー25
a,25bによって規制される一定角度範囲内で正逆回
転駆動されるものであるが、図3Bに示す矢印方向に正
転してワイヤーロープ23を巻き取ったときに当接する
ストッパー25bを位置調整可能に構成して、荷押し出
し引き込み用アーム10a,10bの倒伏姿勢での角度
調整を可能ならしめることが出来る。勿論、荷押し出し
引き込み用アーム10a,10bの起伏揺動角度範囲を
規制するストッパーを、例えばスプリング係止部材17
やワイヤーロープ係止部材18、或いはこれらとは別に
回転軸15に取付けたアームに当接するように、横動体
9内に配設しても良い。
【0014】横動体9の出退駆動手段11の一例を図4
及び図5に基づいて説明すると、中間可動レール14の
両端に夫々上下一対の案内歯輪26a,26b及び27
a,27bが軸支され、固定レール13と横動体9とに
両端が係止された2本のチェン28a,28bの中間部
が、図4に示すように前記案内歯輪26a,26b及び
27a,27bに掛け渡されている。一方、中間可動レ
ール14の側面にはラックギヤ部29が長さ方向に沿っ
て設けられ、このラックギヤ部29に咬合可能な一対の
同一径のピニオンギヤ30,31と、これら両ピニオン
ギヤ30,31に同時に咬合するアイドルギヤ32と、
当該アイドルギヤ32に咬合する駆動ギヤ33を回転軸
34aに備えた減速機付きモータ34とが設けられてい
る。
【0015】減速機付きモータ34を稼動させて駆動ギ
ヤ33を回転駆動すれば、両ピニオンギヤ30,31が
同一方向に回転し、ラックギヤ部29を介して中間可動
レール14を左右何れかの方向に進出移動させる。この
中間可動レール14の進出移動により、移動方向側の案
内歯輪、図4では案内歯輪26a,26bに掛張されて
いるチェン28aの中間部が押し出されて、当該チェン
28aにより横動体9が引っ張られて、中間可動レール
14に対して横動体9が同一方向に進出移動することに
なる。中間可動レール14が逆方向に進出移動するとき
は、チェン28bが横動体9を引っ張って、中間可動レ
ール14に対し同一方向に横動体9が進出移動すること
になる。
【0016】上記の横動体9の出退駆動手段11は、従
来の荷移載用ランニングフォークの出退駆動手段として
知られているものと基本的に同一のものであるから、詳
細な説明は省略する。なお、ピニオンギヤ30,31
は、図示のように中間可動レール14が進出限位置まで
移動したとき、その移動方向側のピニオンギヤのみが中
間可動レール14のラックギヤ部29に咬合するよう
に、並設されている。また図2に於いて35は、固定レ
ール13に対して中間可動レール14を出退移動自在に
支持する溝付きローラであって、中間可動レール14の
下側の長さ方向適当間隔おきの位置に垂直支軸で軸支さ
れ、固定レール13の内側に形成された左右一対の案内
用突条に各別に嵌合している。また36は、中間可動レ
ール14に対して横動体9を出退移動自在に支持する溝
付きローラであって、中間可動レール14の上側の長さ
方向適当間隔おきの位置に垂直支軸で軸支され、横動体
9(基台部9a)の内側に形成された左右一対の案内用
突条に各別に嵌合している。
【0017】棚3a,3b側の荷支持部6上から搬送装
置1の荷支持部7上へ荷Wを出庫移載するときは、搬送
装置1が所定位置に停止し、そして一対の荷押し出し引
き込み用アーム10a,10bが垂直に起立している状
態に於いて、横動体9の出退駆動手段11により横動体
9を進出限位置まで進出移動させる。このとき横動体9
及びこの横動体9の横巾と略同一横巾で垂直に起立する
アーム10a,10bは、棚3aまたは3bの仕切り部
材5の真上を移動することになり、当該仕切り部材5の
両側の荷支持部6上に荷Wが載置されていても、これら
荷Wに衝突することはない。
【0018】横動体9が進出限位置で停止したならば、
アーム10a,10bを起伏駆動手段12により起立姿
勢から倒伏姿勢に回倒させる。即ち、図3に示す減速機
付きモータ20を稼動させて駆動用回転体21を、スト
ッパー25aに当接する状態からストッパー25bに当
接する状態まで所定角度だけ正転駆動する。この結果、
ワイヤーロープ23が所定長さだけ引っ張られ、横動体
9内のワイヤーロープ係止部材18を介して回転軸15
が一対のスプリング19a,19bの付勢力に抗して回
転し、起立姿勢にある両荷押し出し引き込み用アーム1
0a,10bが所定角度だけ倒伏回倒することになる。
【0019】このとき荷押し出し引き込み用アーム10
a,10bは、図1Bに示すように、水平姿勢となる9
0度よりも所定角度θ(例えば10度程度)だけ大きい
角度範囲で回倒せしめられる。従って、倒伏姿勢になっ
たアーム10a,10bは、斜め下向きに傾斜すること
になり、その先端部は、荷Wの側壁の底面近くに対向す
ることになる。換言すれば、ワイヤーロープ23がアー
ム10a,10bを90度以上の角度範囲(図示例では
100度程度)で回倒させるように、ストッパー25b
の位置が設定されているのである。なお、中間可動レー
ル14が進出移動すると共に当該中間可動レール14に
対して横動体9が同一方向に進出移動しても、ワイヤー
ロープ23の掛張経路長さに変化はないので、当該ワイ
ヤーロープ23は常時一定の張力で緊張した状態を維持
し、駆動用回転体21を回転駆動させない限り、ワイヤ
ーロープ23が回転軸15を回転駆動することはない。
【0020】一対のアーム10a,10bが、棚3aま
たは3bの荷支持部6上の荷Wの両側で倒伏姿勢になっ
たならば、横動体9の出退駆動手段11により横動体9
を搬送装置1の荷支持部7脇のホームポジションまで後
退移動させることにより、荷Wは、後ろ側の倒伏姿勢の
アーム10aまたは10bにより後押しされて、棚3a
または3bの荷支持部6上から同一レベルの搬送装置1
の荷支持部7上へ移載される。
【0021】搬送装置1の荷支持部7上にある荷Wを棚
3aまたは3bの荷支持部6上へ入庫移載するときは、
搬送装置1が所定位置に停止し、そして一対の荷押し出
し引き込み用アーム10a,10bが、前記の出庫移載
完了時のように荷支持部7上の荷Wの両側で倒伏姿勢に
ある状態に於いて、横動体9の出退駆動手段11により
横動体9を進出限位置まで進出移動させる。この結果、
荷Wは後ろ側のアーム10aまたは10bにより後押し
されて、搬送装置1の荷支持部7上から同一レベルの棚
3aまたは3bの荷支持部6上へ移載される。この後、
図3に示す減速機付きモータ20を稼動させて駆動用回
転体21を、ストッパー25bに当接する状態からスト
ッパー25aに当接する元の状態まで逆転駆動させる。
この結果、ワイヤーロープ23が繰り出されることにな
るので、横動体9側の回転軸15が一対のスプリング1
9a,19bの付勢力によって逆転しながら、ワイヤー
ロープ係止部材18を介してワイヤーロープ23を引っ
張り、このときの回転軸15の回転により、倒伏姿勢に
あった両荷押し出し引き込み用アーム10a,10bが
垂直な起立姿勢まで回動することになる。即ち、一対の
アーム10a,10bを倒伏姿勢から起立姿勢に切り換
える動力は、一対の捩じりコイルスプリング19a,1
9bの付勢力である。
【0022】なお、上記の移載装置8は、搬送装置1の
荷支持部7と棚3aまたは3bの荷支持部6との間の荷
Wの移載だけでなく、搬送装置1の荷支持部7と入出庫
用リフターやコンベヤとの間の荷の移載にも利用され
る。また、横動体9の出退駆動手段11や、荷押し出し
引き込み用アーム10a,10bの起伏駆動手段12
は、上記実施例のものに限定されない。例えば、アーム
10a,10bの起伏駆動手段は、上記実施例のように
1本のワイヤーロープを使用したものに限らず、チェン
を使用したものやロータリーソレノイドなどの回転アク
チュエータを使用したものであっても良い。更に、横動
体9の両端に軸支されたアーム10a,10bが互いに
逆方向に起伏運動するように構成することも出来る。
【0023】また本発明の移載装置は、昇降運動により
棚側の上下複数段の荷支持部に択一的に接続させ得る昇
降キャレッジを備えたスタッカークレーンタイプの搬送
装置に於いて、前記昇降キャレッジ上に搭載される移載
装置としても活用することも出来るし、走行する搬送装
置上ではなく昇降する搬送装置上や、移動しない設備上
に設置して使用することも出来る。勿論、移載用荷支持
部の左右両側に本発明移載装置を配設して、左右一対の
倒伏姿勢のアームで荷の押し出し引き込みを行わせるこ
とも可能である。
【0024】
【発明の作用及び効果】本発明の移載装置は以上のよう
に実施し得るものであって、係る本発明装置によれば、
略垂直に起立して荷押し出し引き込み操作を行わない
立姿勢と移載用荷支持部側へ回倒して荷押し出し引き込
み操作を行う倒伏姿勢との間で起伏回動自在に横動体に
軸支された荷押し出し引き込み用アームは、起伏駆動手
段により90度以上の角度範囲で倒伏回倒されて斜め下
向きに傾斜し、その先端部が荷の側壁の底面近くに対向
する倒伏姿勢をとることになる。即ち、横動体の位置が
その出退駆動手段の存在により比較的高い位置にあって
も、倒伏姿勢をとった荷押し出し引き込み用アームの先
端部は、横動体の位置よりも十分に低い、後押しする荷
の側壁の底面近くの位置を後押しさせることができる。
【0025】即ち、横動体を機構的に無理のない高さに
配設しながら、倒伏姿勢の荷押し出し引き込み用アーム
の先端部で荷の側壁の底面近くの十分低い箇所を後押し
させることが出来、当該アームで荷の側壁を変形させた
り破損させる恐れがない。しかも、荷押し出し引き込み
用アームそのものは、略垂直に起立して荷押し出し引き
込み操作を行わない起立姿勢になったときに横動体の横
巾内に納まる巾の細いものとすることが出来るので、当
該横動体と共にアームが進出する棚側の荷支持部間の空
間横巾を十分に狭くすることが出来、棚側の収納効率を
低下させることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 A図は移載装置を備えた搬送装置と棚の一部
とを示す平面図であり、B図は荷を荷押し出し引き込み
用アームで後押しするときの状態を示す側面図である。
【図2】 移載装置の縦断正面図である。
【図3】 A図は同装置の一部縦断側面図であり、B図
は同装置の要部の平面図である。
【図4】 横動体の出退駆動手段のチェン掛け渡し構造
を示す概略側面図である。
【図5】 同手段の中間可動レールの駆動系を示す概略
平面図である。
【符号の説明】
1 搬送装置(自走電車) 6 棚側の荷支持部 7 搬送装置上の荷支持部 8 移載装置 9 横動体 10a 荷押し出し引き込み用アーム 10b 荷押し出し引き込み用アーム 11 横動体の出退駆動手段 12 アームの起伏駆動手段 13 固定レール 14 中間可動レール 15 アーム駆動用回転軸 17 スプリング係止部材 18 ワイヤーロープ係止部材 19a 捩じりコイルスプリング 19b 捩じりコイルスプリング 20 減速機付きモータ 21 駆動用回転体 22 ワイヤーロープ巻き取り繰り出し用輪体 23 ワイヤーロープ 25a ストッパー 25b ストッパー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 1/00 - 1/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移載用荷支持部(7) の側方で荷移載方向に
    出退移動自在な横動体(9) と、荷押し出し引き込み用ア
    ーム(10a) と、横動体(9) の出退駆動手段(11)と、荷押
    し出し引き込み用アーム(10a) の起伏駆動手段(12)とを
    備え、 荷押し出し引き込み用アーム(10a) は、略垂直に起立
    て荷押し出し引き込み操作を行わない起立姿勢と移載
    用荷支持部(7) 側へ回倒して荷押し出し引き込み操作を
    行う倒伏姿勢との間で起伏回動自在に横動体(9) に軸支
    され、 起伏駆動手段(12)は、90度以上の起伏回動範囲で荷押
    し出し引き込み用アーム(10a) を起伏回動させるもの
    で、倒伏姿勢になった荷押し出し引き込み用アーム(10
    a) が斜め下向きに傾斜して、その先端部が荷の側壁の
    底面近くに対向するようにした移載装置。
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