JP5578350B2 - 物品保管設備 - Google Patents
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そして、収納部に載置支持されている物品を取り出す掬い処理を行うときには、物品支持体を、収納部における左右一対の物品載置部分に載置支持されている物品の下方側箇所に向けて突出させたのち、物品支持体通過用開口を通過させながら物品支持体を上昇させることにより、左右一対の物品載置部分に載置支持されている物品を、物品支持体の載置面に載置支持し、その後、物品支持体を引退状態に引退させることになる。
前記物品移載手段が、物品を載置支持自在な物品支持体を、前記物品搬送用空間内に位置する引退状態と前記収納部内に突出する突出状態とに出退自在で且つ昇降自在に備えて、この物品支持体の出退作動並びに昇降作動によって、前記収納部に載置支持されている物品を取り出す掬い処理、及び、前記物品支持体に載置支持した物品を前記収納部に収納する降ろし処理を行うように構成され、
前記収納部が、前記突出状態の前記物品支持体が上下に通過自在な物品支持体通過用開口の両側に位置する左右一対の物品載置部分を備えて、それら一対の物品載置部分の間に物品の底部を入り込ませた転動抑制状態で物品を載置支持するように構成され、
前記物品支持体が、その出退方向に沿う方向視にて、中央側が外方側よりも下位となる凹状に形成された物品載置部を備えて、その物品載置部に物品の底部を入り込ませた転動抑制状態で物品を載置支持するように構成されたものであって、その第1特徴構成は、
前記物品保管棚は、前記出退方向の両側に物品出し入れ側の前面を向かい合わせて前記物品搬送用空間を挟むように一対設けられ、
前記物品移載手段が、前記出退方向の一方側の物品保管棚の収納部及び他方側の物品保管棚の収納部の何れに対しても、前記掬い処理及び前記降ろし処理を行うように構成され、かつ、
前記物品支持体の出退方向に沿う方向視にて、前記引退状態の前記物品支持体にて載置支持されている物品の側部を受け止める物品受け止め体を備え、
前記物品受け止め体は、物品の軸心方向の長さよりも長く且つ前記一対の物品保管棚の間隔よりも短い棒状体にて構成されて、前記物品支持体の出退方向に沿う姿勢で配置され、
前記物品支持体の出退に連動して、前記棒状体を前記左右一対の物品載置部分の上方箇所に対して出退させる出退連動手段が設けられ、
前記出退連動手段が、前記物品支持体を出退させるときにおいて、上下方向で前記収納部における前記物品載置部分と重複する位置に配設される支持体を備え、
前記支持体は、前記棒状体の前記出退方向の中央部を支持するように構成され、
前記出退連動手段は、前記突出状態においては、前記棒状体の先端部が前記収納部に位置しかつ前記支持体が前記物品搬送用空間内に位置する状態となり、前記引退状態においては、前記棒状体の全体が前記物品搬送用空間に位置する状態となるように、前記物品支持体と前記棒状体とを連動させる点を特徴とする。
このように、引退状態の物品支持体にて載置支持されている物品を物品受け止め体にて受け止めて、物品が物品支持体から落下するトラブルが生じることを阻止できるため、物品移載手段を移動させる際に、停止状態から定常移動速度に増速することや、定常移動速度からクリープ速度に減速することを、単位時間当たりの速度変化量を大きくする状態で行うことが可能となり、物品移載手段の移動の高速化を図ることができるものとなる。
また、物品受け止め体が、物品載置体の出退に連動して、物品載置部の左右一対の物品載置部分の上方箇所に対して出退されるものであるから、物品支持体が突出状態で物品を載置支持するときにも、物品が転動して物品支持体から落下することを抑制できるものとなる。
したがって、本発明の第1特徴構成によれば、突出状態の物品支持体にて物品を載置支持するときにも、物品が転動して物品支持体から落下することを抑制できるため、収納部に対する物品の移載を良好に行うことが可能となる物品保管設備を提供するに至った。
前記物品受け止め体が、物品が自重によって前記載置面の中央側に復帰移動する位置にて物品を受け止めるように配設されている点を特徴とする。
このように、引退状態の物品支持体にて載置支持されている物品が、転動して物品受け止め体にて受け止められる状態が発生しても、その物品が、物品支持体における載置面に適正に載置される状態に自動的に復帰するものとなるから、物品支持体に載置されている物品を適正な載置状態に戻すようにするための特別な作業を行う必要がなくなる。
図1に示すように、円柱状又は円筒状の物品Bをその軸心方向を奥行き方向に向けた横倒れ姿勢で載置支持する複数の収納部Sが縦横に並設された一対の物品保管棚1が、物品出し入れ側の前面を向かい合わせた状態で設置され、それら物品保管棚1の間の物品搬送用空間F内を走行するスタッカークレーンKが設けられて、スタッカークレーンKにて物品Bの入庫作業及び出庫作業を行う物品保管設備が構成されている。
スタッカークレーンKは、走行台車4、その走行台車4から立設した前後一対のポスト5、及び、それらポスト5の上端部同士を接続する接続枠6を備えるものであって、走行台車4が走行レール2に沿って走行自在に構成され、前後一対のポスト5の上端部が、天井レール3にて案内されるように構成されている。
したがって、物品移載手段Mは、スタッカークレーンKの走行及び昇降台7の昇降によって、物品搬送用空間F内を、物品保管棚1の収納部Sの並び方向に沿って縦横に移動されて、移載対象箇所の収納部Sに対応する位置や入出庫ステーション(図示せず)に対応する位置に移動するように構成されている。
昇降用ワイヤ8は、上方側従動プーリ9、走行台車側従動プーリ10、および、駆動プーリ11に巻き掛けられている。
そして、駆動プーリ11を駆動回転させる昇降用電動モータ12が設けられ、その昇降用電動モータ12にて駆動プーリ11を正逆に駆動させることにより、昇降用ワイヤ8をその長手方向に移動操作して、昇降台7を昇降させるように構成されている。
ちなみに、図7に示すように、出退方向に沿う方向視において、固定フォーク15が、U字状に形成され、セカンダリーフォーク16が、左右の主体を板状の接続枠にて接続する状態に形成されて、固定フォーク15の内部に出退自在に装備され、プライマリーフォーク17が、左右の主体を板状の接続枠にて接続する状態に形成されて、セカンダリーフォーク16の左右の主体の間に相当する箇所に出退自在に装備されている。
また、固定フォーク15の一端部とプライマリーフォーク17の一端部とを連結しかつセカンダリーフォーク部16の他端部の遊転プーリ22aにて折り返し状態に巻回される出退操作用のチェーン23a、及び、固定フォーク15の他端部とプライマリーフォーク17の他端部とを連結しかつセカンダリーフォーク部16の一端部の遊転プーリ22bにて折り返し状態に巻回される出退操作用のチェーン23bが設けられている。
そして、物品移載手段Mは、収納部Sのうちの物品移載対象の収納部Sに対応する位置に位置された状態において、物品支持体17Aの出退作動並びに昇降作動によって、収納部Sに載置支持されている物品Bを取り出す掬い処理、及び、物品支持体15に載置支持した物品Bを収納部Sに収納する降ろし処理を行うように構成されている。
つまり、物品支持体17Aは、図1に示すように、プライマリーフォーク17の出退方向に沿って長く且つ断面形状が4角状の長尺状に形成されて、プライマリーフォーク17の上部に設けられている。そして、その上面が、物品載置部Dとして、中央側が外方側よりも下位となる凹状に形成されて、その上面に物品Bの底部を入り込ませた転動抑制状態で物品Bを転動抑制状態で載置支持するように構成されている。
尚、図中、25aは、棚横幅方向に隣接する支柱25同士を接続する補強枠である。
すなわち、左右一対の物品載置部分Uの夫々は、本実施形態においては、平面視形状コの字状の腕木26を、前後に並ぶ支柱25にて両端を支持する状態で設け(図1参照)、その腕木26の上部に、物品支持体17Aの出退方向に沿う方向視にて、山形状の物品受け材27を設けて、物品受け材27にて物品Bを載置支持するように構成されている。
尚、物品受け材27における物品Bとの接当箇所には、緩衝材28が設けられている。
引退状態の物品支持体17Aを移載対象箇所の収納部Sに対応する位置に停止させた状態において(図3参照)、物品支持体17Aを左右一対の物品載置部分Uにて載置支持されている物品Bの下方側箇所に向けて突出させる(図4及び図7参照)。
その後、物品支持体通過用開口Wを通過させながら物品支持体17Aを上昇させることにより、左右一対の物品載置部分Uに載置支持されている物品Bを、物品支持体物品支持体17Aの物品載置部Dに載置支持し(図5及び図8参照)、次に、物品支持体17Aを引退状態に引退させることになる(図6参照)。
引退状態の物品支持体17Aを移載対象箇所の収納部Sに対応する位置に停止させた状態において(図6参照)、物品支持体17Aに載置支持した物品Bを左右一対の物品載置部分Uの上方側箇所に位置させるように、物品支持体17Aを突出状態に突出させる(図5及び図8参照)。
その後、物品支持体通過用開口Wを通過させながら物品支持体17Aを下降させることにより、物品支持体17Aの物品載置部Dに載置支持している物品Bを、収納部Sの物品載置部分Uに載置支持させ(図4及び図7参照)、次に、物品支持体17Aを引退状態に引退させることになる(図3参照)。
本実施形態においては、物品受け止め体30は、丸棒材にて構成され、そして、図6に示すように、物品Bの軸心方向の長さよりも少し長い状態に形成されている。
また、図8に示すように、物品受け止め体30が、物品Bが自重によって物品載置部Dの中央側に復帰移動する位置にて物品Bを受け止めるように配設されている。
したがって、物品Bが転動して物品受け止め体30にて受け止められたとき、物品Bが物品載置部Dにて載置支持される状態に自動的に復帰するように構成されている。
したがって、物品受け止め体30は、物品支持体17Aの出退に連動して、収納部Sにおける左右一対の物品載置部分Uの上方箇所に対して出退されて、図4及び図5に示すように、物品支持体17Aの突出状態においても、物品Bを受け止める作用を発揮するように構成されている。
ちなみに、本実施形態においては、セカンダリーフォーク16に取り付けられる杆状の支持体31が、物品支持体17Aの出退に連動して、収納部Sにおける左右一対の物品載置部分Uの上方箇所に対して出退させる出退連動手段Rを構成することになる。
以下、別実施形態を列記する。
(イ)上記実施形態では、物品移載手段が、スタッカークレーンの昇降台に装備されて、昇降台の昇降により、物品支持体を昇降させる場合を例示したが、例えば、昇降台に対して物品移載手段を昇降させることによって、物品支持体を昇降させる形態で実施してもよい。
この形態の場合、物品支持体の昇降は、枠体の昇降を利用することができるが、枠体に対して物品移載手段を昇降させることによって、物品支持体を昇降させる形態で実施してもよい。
例えば、上記実施形態において、物品受け止め体を出退移動自在に昇降台に支持し、物品受け止め体を出退操作する駆動手段を設けて、その駆動手段を、物品支持体の出退に同調して作動させることによって、物品受け止め体を物品支持体の出退に連動して出退させるように構成することができる。
そして、この構成の場合において、物品受け止め体を出退駆動する駆動手段として、物品支持体を出退操作する出退操作用電動モータを用いるようにしてもよい。
この形態の場合には、プライマリーフォークやセカンダリーフォークが、物品支持体とともに、物品支持体通過用開口を通過することになる。
17A 物品支持体
30 物品受け止め体
B 物品
D 物品載置部
F 物品搬送用空間
M 物品移載手段
R 出退連動手段
S 収納部
U 物品載置部分
W 物品支持体通過用開口
Claims (2)
- 円柱状又は円筒状の物品をその軸心方向を奥行き方向に向けた横倒れ姿勢で載置支持する複数の収納部が縦横に並設された物品保管棚と、前記物品保管棚の前面側の物品搬送用空間内を縦横に移動されて、前記収納部に対して物品を移載する物品移載手段とが設けられ、
前記物品移載手段が、物品を載置支持自在な物品支持体を、前記物品搬送用空間内に位置する引退状態と前記収納部内に突出する突出状態とに出退自在で且つ昇降自在に備えて、この物品支持体の出退作動並びに昇降作動によって、前記収納部に載置支持されている物品を取り出す掬い処理、及び、前記物品支持体に載置支持した物品を前記収納部に収納する降ろし処理を行うように構成され、
前記収納部が、前記突出状態の前記物品支持体が上下に通過自在な物品支持体通過用開口の両側に位置する左右一対の物品載置部分を備えて、それら一対の物品載置部分の間に物品の底部を入り込ませた転動抑制状態で物品を載置支持するように構成され、
前記物品支持体が、その出退方向に沿う方向視にて、中央側が外方側よりも下位となる凹状に形成された物品載置部を備えて、その物品載置部に物品の底部を入り込ませた転動抑制状態で物品を載置支持するように構成された物品保管設備であって、
前記物品保管棚は、前記出退方向の両側に物品出し入れ側の前面を向かい合わせて前記物品搬送用空間を挟むように一対設けられ、
前記物品移載手段が、前記出退方向の一方側の物品保管棚の収納部及び他方側の物品保管棚の収納部の何れに対しても、前記掬い処理及び前記降ろし処理を行うように構成され、かつ、
前記物品支持体の出退方向に沿う方向視にて、前記引退状態の前記物品支持体にて載置支持されている物品の側部を受け止める物品受け止め体を備え、
前記物品受け止め体は、物品の軸心方向の長さよりも長く且つ前記一対の物品保管棚の間隔よりも短い棒状体にて構成されて、前記物品支持体の出退方向に沿う姿勢で配置され、
前記物品支持体の出退に連動して、前記棒状体を前記左右一対の物品載置部分の上方箇所に対して出退させる出退連動手段が設けられ、
前記出退連動手段が、前記物品支持体を出退させるときにおいて、上下方向で前記収納部における前記物品載置部分と重複する位置に配設される支持体を備え、
前記支持体は、前記棒状体の前記出退方向の中央部を支持するように構成され、
前記出退連動手段は、前記突出状態においては、前記棒状体の先端部が前記収納部に位置しかつ前記支持体が前記物品搬送用空間内に位置する状態となり、前記引退状態においては、前記棒状体の全体が前記物品搬送用空間に位置する状態となるように、前記物品支持体と前記棒状体とを連動させる物品保管設備。 - 前記物品受け止め体が、物品が自重によって前記物品載置部の中央側に復帰移動する位置にて物品を受け止めるように配設されている請求項1記載の物品保管設備。
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