JP3019240U - 輪転印刷機の平版用クランプ機構のアクチュエータ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 特殊な工具を使用することなしにクランプ装
置の起動ないし作動を可能にする。 【構成】 版胴１の両端に配置されたアクチュエータ装
置により、版１６が版胴外表上に巻締めされる。アクチ
ュエータ装置は、版胴の一端のアクチュエータユニット
３２により操作可能である。このユニット３２は、オー
バランニングクラッチ３０を有し、作動軸９の回転位置
を決定し、また、ばねによる予圧を与えられており、更
に軸方向に可動の構成要素２７を有している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は輪転印刷機の平版用クランプ機構の作動装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

印刷ユニットの版胴に版をクランプする装置は、技術上公知である。印刷ユニ ットの胴には、各胴の全幅にわたって延びる少なくとも１つの開口が設けられて いる。印刷ユニットの胴の端部に固定されたアクチュエータ装置により、版胴外 周面に版を巻締めすることができる。版胴のアクチュエータユニット装置は、版 胴の一端又は両端に配置されたアクチュエータユニットを介して操作可能である 。

【０００３】 従来の技術、すなわち米国特許第３，０１６，０１０号明細書には、フレキシ ブルな版用の巻締め装置が開示されている。版の両端が胴の縦スロット内にクラ ンプされる。胴には、ばね力を負荷された巻締め部材を有する軸が備えられてい る。版の両端が互いに重ねられるのに対し、ばね力を負荷されたカラー及び係止 部材は、版の両端部と作用係合している。軸の作動は、自縛ウォーム歯車により 行われる。このウォーム歯車は工具受容部を介して回転させることができ、それ により作動軸が回転する。しかし、この歯車の回転には工具を要し、かつまた作 動軸を介した巻締め過程は時間を喰う。なぜなら歯車の減速比のため、ウォーム 歯車の１回転では作動軸の最小の運動が生じるのみだからである。

【０００４】 また、米国特許第３，２７６，３６５号には印刷機用の版クランプ装置が開示 されている。この場合、自縛ウォーム歯車が軸の回転を生じさせる。この軸は、 バーの片側に形成された歯と噛合う、縦方向に延びる歯を有するように構成され ている。ウォーム歯車の欠点は、先述の通りである。

【０００５】 更に、米国特許第３，２１７，６４４号明細書には、平らな面又は湾曲した面 に担体シートを取付けるクランプ装置が開示されている。平らな面を有するカム が、手動式に作動可能なジャーナルブロック部材を介して回転可能である。これ らの作動可能な部材又はアームは、ジャーナルブロックを超えて各スロットから 突出しているので、胴の回転中、危険の原因となる。レバー機構は狭い限られた 区域内でカムを１回転させ得るだけなので、胴に及ぼされる張力も限られる。

【０００６】 更に、米国特許第３，３５９，８９９号明細書には、ばねにより張力を与えら れた巻掛型の版胴クランプ装置が示されている。版胴の外周面上に版をクランプ するジョーは、管軸により作動せしめられる。管軸の回転運動により、ジョーと 係止されるピンの並進運動が生じる。しかし、ジョーはばねにより予圧を与えら れていて、スロット内で係止位置と解離位置との間を移動できるだけである。

【０００７】 最後に、米国特許第４，４９５，８６５号明細書には巻取紙輪転印刷機用の版 クランプ装置が示されている。この装置は緊締ねじと、ラチェットホィールに抗 して操作される緊締レバーとを有している。緊締ねじによりラチェット機構は、 両側でゆるめられ、それにより作動操作が可能になる。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、特殊な工具を使用することなしにクランプ機構の作動を可能 にすることにある。

【０００９】 本考案の別の目的は、印刷ユニットの胴の損傷を防止し、かつ小型部品がルー ズになった場合に、それによる操作員の傷害を防止するようにすることにある。

【００１０】 更に本考案の別の目的は、版を取外すさいに、版のくわえはしを版胴が投出す るようにすることである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、印刷ユニットの胴が、輪転印刷機の版のクランプ機構用のア クチュエータ装置を有している。版を取付ける胴には、胴の全幅にわたって延び る少なくとも１つの開口を有している。胴両端に固定されたアクチュエータ装置 により、版を胴外周面上に巻締めできる。胴のアクチュエータ装置は胴の一端又 は両端に配置されたアクチュエータユニットを介して操作可能である。アクチュ エータユニットは、更に、オーバーランニングクラッチを有している。このクラ ッチにより作動軸回転方向が決定される。アクチュエータユニットは、ばねによ る予圧を与えられており、軸方向に可動の構成要素を有している。

【００１２】 本考案の有利な一実施例の場合、この構成要素は、取付けプレートと係合可能 な突出部を有するハウジングである。ハウジングの突出部を受容するため、取付 けプレートには、その内面に、相応の開口を備えている。作動ユニットは、ねじ 山付きリングを介してハウジングに連結可能な取手を有している。ねじ山付きの 取手とリングとは、互いのねじ山部を介して連結されている。これら２つの構成 要素のねじ山部の連結は、止めねじを介して固定される。ハウジングは、取手と ねじ山付リングとの内部に配置され、これによりハウジングは作動軸上を滑動で きる。作動軸上には互いに間隔をおいた個別のクランプロールが配置されている 。クランプロールのそれぞれは、剛性のハブと圧縮可能なカバーを有している。

【００１３】 たとえば、ハウジングの突出部が取付けプレートと係合する場合、オーバラン ニングクラッチは、解離方向での作動軸回転を阻止する。版のくわえはしは、ク ランプロールの作用により緊締状態のままである。しかしながら、ハウジングが 、取手の軸方向移動によりばね力に抗して取付けプレートから解離された場合は 、オーバランニングクラッチの阻止効果は無効にされる。この結果、版のくわえ はしは胴のスロットから投出される。この投出は、解離方向での作動軸回転時に クランプロールを介して行われる。版は、これにより容易に取外すことができる 。

【００１４】

【実施例】

以下で本考案の前記その他の特徴を、添付図面に示した本考案の有利な一実施 例につき説明する。この説明により当業者には本考案の特徴が明らかになろう。

【００１５】 図１に示されているように、外周に複数の版が取り付けられている版胴１は、 たとえば、互いに反対側に２つの軸方向孔２を有している。これらの軸方向孔２ は版胴１の全幅にわたって延びている。版胴１の表面に設けられた各スロット３ が孔２への入口を形成している。あるいは又、２つの軸方向孔２が、それぞれ版 胴１の幅の半分にわたって延びるようにすることも考えられる。これは大ていの ダブル幅の新聞輪転機の場合に見られるものである。円錐形に延びる胴のジャー ナル４は軸受シート５として構成されている。胴軸受は、軸受吹出しみぞを介し て胴ジャーナル４から取外すことができる。更に、ベアラー７がジャーナル４に 取付けられている。

【００１６】 作動軸９は版胴１の軸方向孔２内に配置されている。作動軸９は、また、版胴 １の両端の取付けプレート１０に受容されている。取付けプレート１０は、それ ぞれ、軸方向孔２内に取付けプレート１０を固定する締付けねじ１２を有してお り、プレート１０が回転しないようにされている。作動軸１０上には、互いに間 隔をおいてクランプロール１３が個々に配置されている。クランプロール１３の それぞれはロールハブ１４を有し、このロールハブは、作動軸９内に形成された 対応キーみぞ内へ半径方向に延びる舌状部により、作動軸に対する回転が防止さ れている。図５に示されている平版１６は、クランプロール１３によりクランプ されている。クランプロール１３のそれぞれは、ロールハブ１４とエラストマー 製カバー１５とを有している。版１６の両端は、クランプロール１３と、軸方向 孔２を形成する版胴表面との間に挟付けられ、それによってロックされている。

【００１７】 アクチュエータユニット３２を受容するボルト１９は作動軸９内へねじ込まれ ている。取手２６は、ばね力に抗してハウジングが軸方向の解離運動により解放 された後、周方向に作動させることができる。

【００１８】 図２の（ａ）と（ｂ）とは、アクチュエータユニット３２の個々の構成部材を 示したものである。

【００１９】 ボルト１９はキーみぞ２０を有している。ボルト１９と作動軸９とのねじ山部 には、この双方の部材を一定回転位置に固定するための止めねじ２２を保持して いる。この結果、ボルト１９と作動軸９とは相互回転することはない。保持リン グ２１はボルト１９上に取付けられている。丸屋根形のカップ２４が、コイルば ね２５により保持リング２１に対し押付けられている。コイルばね２５は取手２ ６内に配置されている。取手２６上のキー（図示せず）にはボルト１９のキーみ ぞ２０が係合している。このキーにより取手２６に対する作動軸９の回転が防止 される。これに対し、作動軸９に対する取手２６の軸方向移動は可能である。更 に、取手２６は内ねじ山部３１と外ねじ山部とを有している。ねじ山付リング２ ９は取手２６内にねじ込まれている。ねじ山付リング２９と取手２６との結合は 、取手２６の外ねじ山部３１と噛合う止めねじによって固定される。

【００２０】 ハウジング２７は取手２６とリング２９との間に受容されている。ハウジング は、その孔内にオーバーランニングクラッチ３０を受容している。このクラッチ ３０は、ボルト１９と作動軸９とをハウジング２７に対し一方方向に回転させ、 他方の方向への回転は阻止する。クラッチ３０は図には略示されているだけであ る。その構成及び機能は技術上公知だからである。

【００２１】 ハウジング２７は、外周面に突出部２８を有している。ハウジング２７のリン グ状肩に支えられているねじ山付リング２９は取手２６に結合されているので、 ボルト１９に沿って軸方向に取手２６が引張れると、一緒に強制移動させられる 。取手の軸方向運動は、操作員もしくはコイルばね２５を介して行うことができ る。

【００２２】 外周部に突出部２８を有するハウジング２７のスリーブ状部分は取付けプレー ト１０の孔内へ突入している。取付けプレート１０は、ロックねじ１２により回 転しないように固定されている。ハウジング２７の突出部２８は、係止状態では 、取付けプレート１０の内側スロット１１内に位置し、コイルばね２５の力によ り、このスロット１１と係合している。解離状態では、ハウジング２７は、コイ ルばね２５の力に抗して操作員により引張られ、その結果、突出部２８はスロッ ト１１から外され、係合が解かれる。

【００２３】 図３は、作業中のアクチュエータユニット３２の断面である。

【００２４】 輪転印刷機の作業中、すなわち、版１６が版胴１上にクランプ固定されている 場合、取手２６とリング２９とは、取付けプレート１０に対しコイルばね２５に より押付けられている。コイルばね２５は、保持リング２１により軸方向に固定 されているカップ２４に他端が支えられている。ハウジング２７の突出部２８は 取付けプレート１０の内側スロット１１に係合している。取手２６のキーはキー みぞ２０に係止され、これにより、作動ユニット３２（構成要素２４〜２６、２ ９，３１から成る）の、ボルト１９に対する回転が防止される。巻締め方向での 取手２６の回転により、ボルト１９と作動軸９とは、同じく巻締め方向に回転し 、この結果、クランプロール１３が胴のスロット３内に版のくわえはし１８（図 ５）を緊締する。後縁１８に及ぼされるクランプ力は、クランプロール１３のカ バー１５と軸方向孔の表面との間に生ぜしめられる。巻締め方向とは逆方向の解 離方向での作動軸９の回転運動はオーバランニングクラッチ３０により阻止され る。クラッチ３０は、突出部２８が取付けプレートに係止されることにより版胴 １に対し固定されている。

【００２５】 図４は、版替え時のアクチュエータユニット３２の断面図である。

【００２６】 操作位置では、取手２６がコイルばね２５の力に抗して操作員により引張られ る。このため、ハウジング２７の突出部２８は取付けプレート１０のスロット１ １の外へ引出される。この位置では、オーバランニングクラッチ３０のロック機 能は失効し、それにより、取手２６を解離方向へ回転させると、版１６の張力が 解除される。取手２６の、解離方向での回転により、版１６のくわえはし１８が 胴のスロット３から投出される。くわえはし１８が解離されると、版は容易に胴 １から取外すことができる。

【００２７】 図５は版胴１の略示側面図で、孔２の１つとスロット３とを示したものである 。

【００２８】 版１６のくわえじり１７は、胴１のスロット３内へそう入され、正確に見当が 合わされている。クランプロール１３は版１６のくわえはし１８を、軸方向孔２ を形成する、胴の壁部に対し挟付けている。クランプロール１３のカバー１５は 僅かに圧縮され、くわえはし１８に作用する張力を確保している。ロールハブ１ ４は、作動軸９上に回転せぬように舌状部により固定されており、キーみぞに係 止され、版１６のくわえはし１８のクランプ位置を保持している。作動軸９が逆 時計回りに回転されると、図５に見られるように、版１６のくわえはし１８がス ロット３内へ引張り込まれる。これにより、更に、操作後にも版１６の引張りが 可能となる。

【００２９】 突出部２８の解離に続いて作動軸９を時計回りに回転させると、クラッチ３０ の効果が無効となり、くわえはし１８が胴１のスロット３から投出される。

【００３０】 以上の、本考案についての説明から、当業者には、改良及び変更が可能であろ う。そのような改良及び変更も添付請求の範囲に含まれるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による、印刷ユニットの版胴の縦断面
図。

【図２】本考案によるアクチュエータユニットの個別部
材を示した図。

【図３】作業中のアクチュエータユニットの断面図。

【図４】版交換中のアクチュエータユニット断面図。

【図５】版胴の略示側面図で、軸方向孔とスロットとを
示した図。

【符号の説明】

１ 版胴、 ２ 軸方向孔、 ３ スロット、 ４ ジ
ャーナル、 ５ 軸受シート、 ７ ベアラー、 ９
アクチュエータ軸、 １０ 取付けプレート、１１ 内
側スロット、 １２ ロックねじ、 １３ クランプロ
ール、 １４ロールハブ、 １５ カバー、 １６
版、 １７ 版のくわえじり、 １８版のくわえはし、
１９ ボルト、 ２０ キーみぞ、 ２１ 保持リン
グ、２２ 止めねじ、 ２４ カップ、 ２５ コイル
ばね、 ２６ 取手、 ２７ ハウジング、 ２９ ね
じ山付リング、 ３０ オーバランニングクラッチ、
３２ アクチュエータユニット

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【手続補正書】

【提出日】平成７年６月１６日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項８

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims (14)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 輪転印刷機の平版用クランプ機構のアク
   チュエータ装置であって、軸方向に延びる少なくとも１
   つの開口を備えた印刷ユニットの版胴を有し、この版胴
   の端部に固定されたアクチュエータ装置により、平版を
   前記版胴の表面に取付けることができ、更に、前記アク
   チュエータ装置が、前記版胴の両端又は一端に固定され
   たアクチュエータユニットにより操作可能である形式の
   ものにおいて、前記アクチュエータユニット（３２）が
   オーバランニングクラッチ（３０）を有し、このクラッ
   チにより作動軸（９）の回転位置が決定され、前記アク
   チュエータユニットが、ばねにより予圧を与えられ、か
   つ軸方向に可動な構成要素（２７）を有することを特徴
   とする、輪転印刷機の平版用クランプ機構のアクチュエ
   ータ装置。
2. 【請求項２】 軸方向に可動の構成要素（２７）が取付
   けプレート（１０）に係合可能の突出部（２８）を有す
   ることを特徴とする、請求項１記載のアクチュエータ装
   置。
3. 【請求項３】 取付けプレート（１０）が軸方向に延び
   るスロット（１１）を備えていることを特徴とする、請
   求項２記載のアクチュエータ装置。
4. 【請求項４】 アクチュエータユニット（３２）が取手
   （２６）を有し、この取手（２６）を介して、ねじリン
   グ（２９）が軸方向に可動な構成要素（２７）と協働す
   ることを特徴とする、請求項１記載のアクチュエータ装
   置。
5. 【請求項５】 取手（２６）が内ねじ山部と外ねじ山部
   とを有することを特徴とする、請求項４記載のアクチュ
   エータ装置。
6. 【請求項６】 取手（２６）とねじリング（２９）と
   が、取手（２６）の軸方向運動により構成要素（２７）
   がボルト（１９）上をスライド可能となるように、互い
   にねじによって連結されていることを特徴とする、請求
   項４記載のアクチュエータ装置。
7. 【請求項７】 作動軸（９）上に、多数のクランプロー
   ル（１３）が配置され、これらクランプロール（１３）
   が、個別に互いに間隔をおいて位置し、前記作動軸
   （９）に対し回転不能に固定されていることを特徴とす
   る、請求項１記載のアクチュエータ装置。
8. 【請求項８】 クランプロール（１３）のそれぞれがロ
   ールハブ（１４）を有し、これらロールハブが作動軸
   （９）のキーみぞ内を案内され得ることを特徴とする、
   請求項１記載のアクチュエータ装置。
9. 【請求項９】 クランプロール（１３）のそれぞれが、
   その外周上に、圧縮可能なカバー（１５）を備えている
   ことを特徴とする、請求項７記載のアクチュエータ装
   置。
10. 【請求項１０】 作動軸（９）上に多数のクランプロー
    ル（１３）が配置されており、これらクランプロール
    が、個別に互いに間隔をおいて位置し、かつ前記作動軸
    （９）に対し回転不能に固定されており、更に、ハウジ
    ング（２７）の突出部（２８）をマウンティングプレー
    ト（１０）に係合させる場合、取手（２６）のところ
    で、ばねにより予圧を与えられたアクチュエータユニッ
    ト（３２）を回動させることにより、平版（１６）のく
    わえはし（１８）を巻締めする手段を有しており、前記
    平版（１６）のくわえはし（１８）が、印刷ユニットの
    版胴（１）の軸方向孔（２）内に、クランプロール（１
    ３）を介してオーバランニングクラッチ（３０）によっ
    て許される方向で巻締めされることを特徴とする、請求
    項２記載のアクチュエータ装置。
11. 【請求項１１】 作動軸(９)上に多数のクランプロール
    (１３)が配置され、これらクランプロールが、個別に互
    いに間隔をおいて位置し、かつ前記作動軸（９）に対し
    回転不能に固定されており、更に、ハウジング(２７)の
    突出部（２８）をマウンティングプレート（１０）から
    外す場合に、取手（２６）のところで、ばねにより予圧
    を与えられているアクチュエータユニット（３２）を回
    動させることにより、平版（１６）のくわえはし（１
    ８）を投出する手段を有しており、これにより平版（１
    ６）の解き放しに抗するオーバランニングクラッチ（３
    ０）のロック効果が無効にされ、かつまた、前記平版
    （１６）のくわえはし（１８）が印刷ユニットの版胴
    （１）の軸方向孔（２）からクランプロール（１３）に
    より投出されることを特徴とする、請求項２記載のアク
    チュエータ装置。
12. 【請求項１２】 平版（１６）を版胴（１）に取外し可
    能にクランプする装置において、 回転可能の作動軸（９）が備えられ、この作動軸（９）
    が、版胴（１）に沿って軸方向に延び、平版（１６）を
    掴む、クランプ機構（１３）を有しており、このクラン
    プ機構（１３）が、巻締め方向への前記作動軸（９）の
    回転時に、版胴（１）上に平版（１６）を巻締めし、ま
    た、解き放し方向での前記作動軸（９）の回転時には、
    平版（１６）を解き放し、版胴（１）から除去し、ま
    た、 前記作動軸（９）の回転を制御するアクチュエータユニ
    ット（３２）が備えられており、このアクチュエータユ
    ニット（３２）が、第１位置と第２位置との間を前記作
    動軸（９）に対し軸方向に可動であるクラッチ（３０）
    を有し、このクラッチ（３０）が、版胴（１）と前記作
    動軸（９）との間で作用し、クラッチの前記第１位置で
    は、前記解き放し方向での前記作動軸（９）の回転を阻
    止し、また、前記第１位置から第２位置へクラッチ（３
    ０）の移動により、前記作動軸（９）を解放し、前記解
    き放し方向に回転させ、更に、 前記アクチュエータユニット（３２）がばね手段（２
    ５）を有しており、このばね手段により前記クラッチ
    （３０）が前記第２位置から前記第１位置へ強性移動せ
    しめられることを特徴とする、版胴（１）上に平版（１
    ６）を取外し可能にクランプする装置。
13. 【請求項１３】 前記クラッチ（３０）を、前記ばね手
    段（２５）の予圧に抗して前記第１位置から前記第２位
    置へ手動式に移動させ得ることを特徴とする、請求項１
    ２記載のクランプ装置。
14. 【請求項１４】 前記アクチュエータユニット（３２）
    が、更に、前記巻締め方向と前記解き放し方向とに前記
    作動軸（９）を手動式に回転させる取手（２６）を有す
    ることを特徴とする、請求項１３記載のクランプ装置。