JP3018118B2 - 大口径の開口のある梁の製造法 - Google Patents

大口径の開口のある梁の製造法

Info

Publication number
JP3018118B2
JP3018118B2 JP3173039A JP17303991A JP3018118B2 JP 3018118 B2 JP3018118 B2 JP 3018118B2 JP 3173039 A JP3173039 A JP 3173039A JP 17303991 A JP17303991 A JP 17303991A JP 3018118 B2 JP3018118 B2 JP 3018118B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
web
rib plate
longitudinal direction
opening
center
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3173039A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0693683A (ja
Inventor
俊也 樫村
道彦 太田
啓喜 吉田
邦宏 野上
伸介 青山
衛 木村
洋文 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Corp
Original Assignee
Takenaka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takenaka Corp filed Critical Takenaka Corp
Priority to JP3173039A priority Critical patent/JP3018118B2/ja
Publication of JPH0693683A publication Critical patent/JPH0693683A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3018118B2 publication Critical patent/JP3018118B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rod-Shaped Construction Members (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この出願の発明は、梁成を大きく
せずに開口の口径を大きくしても梁の剛性、耐力、変形
能力等が低下しない大口径の開口のある梁の製造法に関
する。
【0002】
【従来の技術】空調装置等のダクト、管、線等は、鋼製
梁のウェブの開口を通して、天井裏等に配設している。
従来の開口のある鋼製梁には、(イ)第28図及び第2
9図に示すように、梁1のウェブ1bの円形の開口1c
のある部分にリング状の補強プレート2を溶接wしたも
の、(ロ)第30図及び第31図に示すように、梁3の
ウェブ3bの円形の開口3cに、この開口3cの直径と
略同じ外径の短い円筒体の補強スリーブ4を嵌合して、
この補強スリーブ4をウェブ3bに溶接したもの等があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記(イ)及び(ロ)
の鋼製梁においては、次のような欠点がある。 (イ)の鋼製梁においては、円形の開口1cを大きくす
ると、開口1cの周囲とフランジ1aの内側面との間隔
が小さくなり、補強プレート2のリングの幅が小さ
くなり、補強プレート2を設ける意味がなくなるから、
円形の開口1cを大きくすることができない。また、円
形の開口1cを大きくしてゆくと、梁の剛性が低下し、
必要な耐力及び変形能力が確保できなくなる。 (ロ)の鋼製梁においては、円形の開口3cを大きく
し、かつ補強スリーブ4の外径を大きくすると、開口3
cの周囲とフランジ3aの内側面との間隔dが小さく
なり、梁の剛性、耐力等が低下するから、円形の開口3
cの大きさを十分に大きくすることができない。また、
間隙dを小さくして、いっぱいに補強スリーブ4を配
置すると、補強スリーブ4のフランジ3aへの溶接がむ
ずかしくなる。この出願の発明の解決しようとする課題
は、上記のような欠点を有しない大口径の開口のある梁
の製造法を提供すること、換言すると、梁成を大きくせ
ずに開口の口径を大きくでき、かつ製造が容易で、剛
性、耐力、変形能力等の低下をきたさない大口径の開口
のある梁の製造工程が単純化できて製造が容易な大口径
の開口のある梁の製造法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この出願の発明の大口径
の開口のある梁の製造法は、上下フランジと上下フラン
ジを連結するウェブとを備え、ウェブの部分に二つの大
口径の開口を近接して形成したH形断面の鋼製梁の製造
法において、鋼製梁に溶接するリブ板片として央長リ
ブ板片、中央短リブ板片及び側方く字形リブ板片を用
い、中央長リブ板片ウェブに沿って梁の長手方向に対
して略45゜傾斜して上下フランジ間に延在できるよう
に鋼板で形成され、中央短リブ板片ウェブの略中央か
ら梁の長手方向に対して略45゜傾斜してフランジの内
側面にわって延在できるように鋼板で形成され、側方
く字形リブ板片その二つの辺がウェブの中央部から梁
の長手方向に対して略45゜傾斜してフランジの内側面
にわって延在できるように鋼板で形成されその一方
の対角線がウェブの中央を通る梁の長手方向の線に一致
し、その他方の対角線が梁の長手方向に対して直角な線
に一致する四角形の4隅部を円弧にした略四角の開口又
は前記四角形の内接円と略等しい円形の開口をウェブに
梁の長手方向に間隔をおいて左と右の二つ設け、ウェブ
の一側の左右の開口の間の部分に、前記中央長リブ板片
を、左右の開口の周縁部から少々離して、これが梁の長
手方向に対して略45゜傾斜しかつその板面がウェブ面
に対して略直角になるように、ウェブ面及び上下フラン
ジの内側面に溶接し、1対の中央短リブ板片を、左右の
開口の周縁部から少々離して、前記中央長リブ板片の中
央の上側及び下側から中央長リブ板片に対して略直角に
梁の長手方向に対して略45゜上方及び下方に傾斜させ
かつそれらの板面がウェブ面に対して略直角になるよう
に、中央長リブ板片、ウェブ面及び上又は下フランジの
内側面に溶接して略X字型の中央リブ体を形成し、ウェ
ブの一側の左の開口の左側の部分に、側方く字形リブ板
片を、左の開口の周縁部から少々離して、その一方の辺
がウェブの中央部から梁の長手方向に対して略45゜上
方に傾斜しその他方の辺がウェブの中央部から梁の長手
方向に対して略45゜下方に傾斜しかつそれらの板面が
ウェブ面に対して略直角になるように、ウェブ面及び上
下フランジの内側面に溶接し、ウェブの一側の右の開口
の右側の部分に、側方く字形リブ板片を、右の開口の周
縁部から少々離して、その一方の辺がウェブの中央部か
ら梁の長手方向に対して略45゜上方に傾斜しその他方
の辺がウェブの中央部から梁の長手方向に対して略45
゜下方に傾斜しかつそれらの板面がウェブ面に対して略
直角になるように、ウェブ面及び上下フランジの内側面
に溶接し、ウェブの他側の左右の開口の間の部分に前記
と同じやり方で略X字型の中央リブ体を形成し、ウェブ
の他側の左の開口の左側及び右の開口の右側の部分に前
記と同じやり方で側方く字形リブ板片を溶接することを
特徴とするものである。H形断面の鋼製梁は、例えば、
H形鋼、H形組立鋼等で構成する。略四角形の開口は、
例えば、四角形の各角部をウェブ厚さの3倍程度(例え
ば、20mmないし40mm)の半径の円弧部にする。
【0005】また、この発明の製造法では、ウェブの一
側の左の開口の左側の部分に、1対の側方短リブ板片
を、左の開口の周縁部から少々離して、その一方がウェ
ブの中央部の近傍から梁の長手方向に対して略45°上
方に傾斜しその他方がウェブの中央部の近傍から梁の長
手方向に対して略45°下方に傾斜しかつそれらの板面
がウェブ面に対して略直角になるように、ウェブ面及び
上又は下フランジの内側面に溶接し、ウェブの一側の右
の開口の右側の部分に、1対の側方短リブ板片を、右の
開口の周縁部から少々離して、その一方がウェブの中央
部の近傍から梁の長手方向に対して略45°上方に傾斜
しその他方がウェブの中央部の近傍から梁の長手方向に
対して略45°下方に傾斜しかつそれらの板面がウェブ
面に対して略直角になるように、ウェブ面及び上又は下
フランジの内側面に溶接する場合がある。この場合は、
側方短リブ板片をウェブの中央部の近傍から梁の長手方
向に対して略45°傾斜してフランジの内側面にわって
延在できるように鋼板で形成する。
【0006】さらに、この発明の製造法では、ウェブの
一側の左右の開口の間の部分に、第1中央長リブ板片
を、左右の開口の周縁部から少々離して、それが左が上
で右が下になって梁の長手方向に対して略45°傾斜し
かつその板面がウェブ面に対して略直角になるように、
ウェブ面及び上下フランジの内側面に溶接し、ウェブの
他側の左右の開口の間の部分に、第2中央長リブ板片
を、左右の開口の周縁部から少々離して、これが右が上
で左が下になって梁の長手方向に対して略45°傾斜し
かつその板面がウェブ面に対して略直角になるように、
ウェブ面及び上下フランジの内側面に溶接し、前記第1
中央長リブ板片と前記第2中央長リブ板片とがウェブを
挟んで交差して略X字型の中央リブ体を形成する場合が
ある。この場合には、ウェブの両側の左の開口の左側又
は右の開口の右側の部分に、側方く字形リブ板片を、左
の開口の左側又は右の開口の右側の周縁部から少々離し
て、その一方の辺がウェブの中央部から梁の長手方向に
対して略45°上方に傾斜しその他方の辺がウェブの中
央部から梁の長手方向に対して略45°下方に傾斜しか
つそれらの板面がウェブ面に対して略直角になるよう
に、ウェブ面及び上下フランジの内側面に溶接する。或
は、ウェブの両側の左の開口の左側又は右の開口の右側
の部分に、側方短リブ板片を、左の開口の左側又は右の
開口の右側の周縁部から少々離して、ウェブの中央部の
近傍から第1又は第2中央長リブ板片と平行に梁の長手
方向に対して略45°下方又は上方に傾斜しかつその板
面がウェブ面に対して略直角になるように、ウェブ面及
び下又は上フランジの内側面に溶接する。
【0007】この発明の製造法では、ウェブの両側の左
右の開口の間の部分に、4つの中央短リブ板片を、左右
の開口の周縁部から少々離して、それらの一端がウェブ
の中央で互いに少々離れて梁の長手方向に対して略45
゜上方又は下方に傾斜して放射状になりかつその板面が
ウェブ面に対して略直角になるように、ウェブ面及び上
又は下フランジの内側面に溶接して、中央が欠けた略X
字型の中央リブ体を形成する場合があり、この場合に
は、中央短リブ板片は、フランジの中央部の近傍から梁
の長手方向に対して略45゜傾斜してフランジの内側面
わたって延在できるように鋼板で形成する。中央短リ
ブ板片の形状は、例えば、台形、直角三角形、または矩
形にする。この発明の製造法では、H形断面の鋼製の小
梁のウェブにあける左と右の二つの開口の形状を円形に
したときには、ウェブの両側の左右の開口の間の部分
に、それぞれ中央長リブ板片を、左右の開口の周縁部か
ら少々離して、これが梁の長手方向に対して略45゜傾
斜しかつその板面がウェブ面に対して略直角になるよう
に、ウェブ面および上下フランジの内側面に溶接し、そ
れぞれ1対の中央短リブ板片を、左右の開口の周縁部か
ら少々離して、前記中央長リブ板片の中央の上側及び下
側から梁の長手方向に対して略45゜上方及び下方に傾
斜しかつそれらの板面がウェブ面に対して略直角になる
ように、中央長リブ板片、ウェブ面及び上又は下フラン
ジの内側面に溶接して略X字型の中央リブ体を形成する
だけですませる場合がある。この発明において鋼製梁に
溶接するリブ板片は、鋼板で構成し、その形状を、例え
ば、矩形、台形、直角三角形、長いの矩形板の中央を略
直角に曲げて形成したく字形等にする。方短リブ板片
は、例えば、矩形、直角三角形、台形等の形状にし、1
対の側方短リブ板片の端を互いの間に隙間を空けてく字
状に配置する場合もある。この発明においてH形鋼梁に
溶接するリブ板片には、中央長リブ板片、中央短リブ板
片、側方く字形リブ板片及び側方短リブ板片があるが、
それらのリブ板片として、梁のウェブとフランジとの結
合部分の円弧状部分に対向する角部に切欠き部を形成し
たものを使うと、溶接作業がしやすくなる。開口を略四
角形にする場合は、開口の周縁部から少々離れたウェブ
の部分に、周縁部に略平行して中央長リブ板片、中央短
リブ板片、側方く字形リブ板片、側方短リブ板片等の
ブ板片を配する。
【0008】
【作 用】この発明の梁の製造法によれば、H形断面の
鋼製梁のウェブの二つの開口の間の部分を、その一側に
形成した略X字型の中央リブ体とその他側に形成した略
X字型の中央リブ体とで挟んで補強し、又はそのウェブ
の二つの開口の間の部分を一側に溶接した第1中央長リ
ブ板片とその他側に溶接した第2中央長リブ板片とウェ
ブを挟んで略X字型の中央リブ体を形成して補強したり
することができるから、その略X字型の中央リブ体のト
ラス効果により、その二つの開口のある部分の梁を充分
に補強することができ、そのうえ、そのウェブの両側の
左の開口の左側及び右の開口の右側の部分に側方く字形
リブ板片や側方短リブ板片を溶接することにより、それ
らの部分を充分に補強することもでき、大口径の開口の
ある梁に十分な剛性、耐力、変形能力等を付与すること
ができる。
【0009】
【実施例】この発明の実施例1が図1ないし図12に示
されている。図1及び図2に示すように、幅bで高さ
hのH形鋼梁10のウェブ10bの所望の部分に、間隔
をおいて互いに近接させて左と右の二つの大口径の略四
角形の開口A1、A2を形成する。二つの開口A1、A
2の四角形は、その対角線の一方が梁のウェブの中央を
通る長手方向の線に一致し、その対角線の他方が梁の長
手方向に対して直角な線に一致するように形成する。従
って、四角形の各辺は梁の長手方向に対して略45゜傾
斜している。その四角形の4隅部に円弧状部A1e、A
2eが形成され、これらの円弧状部A1e、A2eの円
の半径は、梁10のウェブ10bの部分の厚さの約3倍
(たとえば、20mmないし40mm)程度にされ、そ
して、二つの略四角形の開口A1、A2にされ、二つの
開口A1、A2の上下の隅部は、その開口縁とフランジ
10aと間に、フランジ10aとウェブ10bとの連結
部に形成された円弧状部10cが残るように、間隔x
を空けて形成する。次に、中央長リブ板片11は、鋼板
製で、ウェブ10bに沿って梁の長手方向に対して略4
5゜傾斜して上下フランジ間に延在できるよう、図3に
示すように、短い辺11a、11bの長さをH形鋼梁1
0のフランジの幅bからウェブ10bの厚さを引いた
値の半分の幅b以下にし、長い辺11c、11dの長
さを梁の長手方向に対して略45゜傾斜した線のH形鋼
梁10のウェブ10bを横切る部分の長さLよりも少
々短くした矩形に形成され、長い辺11cと短い辺11
a、11bとからなる二つの角部にそれぞれ切欠き部1
1eを形成する。中央短リブ板片12は、鋼板製で、ウ
ェブ10bの略中央から梁の長手方向に対して略45゜
傾斜してフランジの内側面にわって延在できるよう、
図4に示すように、短い辺12a、12bの長さを前記
幅b以下にし、長い辺12c、12dの長さを前記長
さLから中央長リブ板片11の厚さを引いた値の半分
の長さL以下とした矩形に形成され、長い辺12cと
短い辺12aとからなる角部に切欠き部12eを形成す
る。切欠き部11e、12eは、例えば、角部から一辺
が20mm程度の直角二等辺三角形を切除したときにで
きる切欠きである。側方く字形リブ板片の素材は、鋼板
製で、図5に示すように、短い辺13a、13bの長さ
を前記幅b以下にし、長い辺13c、13dの長さを
前記長さLよりも少々短くした矩形で、長い辺13c
と短い辺13a、13bとからなる二つの角部に切欠き
部13eが形成されている。側方く字形リブ板片13
は、図6に示すように、図5に示す素材をその中央で略
直角に曲げ、屈曲部の内側に開口A1、A2の隅部の円
弧状部A1e、A2eの円の半径よりも少々大きい半径
の円弧状部13fが形成され、その二つの辺がウェブの
中央部から梁の長手方向に対して略45゜傾斜してフラ
ンジの内側面にわって延在できるようになっている。
【0010】次に、H形鋼梁10の略四角形の開口A
1、A2のまわりへの各リブ板片11、12、13の取
付け方等を説明する。H形鋼梁10のウェブ10bの一
側のウェブ面10b1の二つの開口A1、A2の間に、
中央長リブ板片11を配し、中央長リブ板片11の長い
辺11cを、間隔xをおいて左右の開口A1、A2の
辺A1a、A2bに沿わせ、中央長リブ板片11の短い
辺11a、11bをH形鋼梁10のフランジの内側面1
0a1に沿わせて、中央長リブ板片11がウェブ面10
b1に対して略直角になるように、その辺11cをウェ
ブ10b1面に溶接(例えば、すみ肉溶接)wし、その
辺11a、11bをフランジの内側面10a1に溶接
(例えば、突合せ溶接)wする。同じ側のウェブ面10
b1の二つの開口A1、A2の間に中央短リブ板片1
2、12を配し、一方の中央短リブ板片12を前記間隔
と同様の間隔をおいて前記開口A2の辺A2aに沿
わせて、他方の中央短リブ板片12を間隔xをおいて
前記開口A1の辺A1bに沿わせて、これら二つの中央
短リブ板片12の辺12aをフランジの内側面10a1
に沿わせて、中央短リブ板片12、12をウェブ面10
b1に対して略直角になるように、その辺12cをウェ
ブ面10b1に溶接(例えば、すみ肉溶接)wし、かつ
それらの辺12aをフランジの内側面10a1に溶接
(例えば、突合せ溶接)wする。また、中央短リブ板片
12、12の辺12bを中央長リブ板片11の中央部の
側面に溶接(例えば、突合せ溶接)wし、略X字型の中
央リブ体を形成する。そして、同じ側のウェブ面10b
1の左の開口A1の左側の部分及び右の開口A2の右側
の部分に、それぞれ側方く字形リブ板片13を配し、こ
れらのリブ板片13の長辺13cを前記間隔xと同様
の間隔をおいて左の開口A1の辺A1c、A1d又は開
口A2の辺A2c、A2dに沿わせて、各リブ板片13
の辺11a、11bをH形鋼梁10のフランジの内側面
10a1に沿わせ、各リブ板片13がウェブ面10b1
に対して略直角になるように、その辺13cをウェブ面
10b1に溶接(例えば、すみ肉溶接)wし、かつそれ
らの辺11a、11bをフランジの内側面10a1に溶
接(例えば、突合せ溶接)wする。
【0011】また、H形鋼梁10のウェブ10bの他側
のウェブ面10b2の二つの開口A1、A2の間に、中
央長リブ板片11を配し、中央長リブ板片11の長い辺
11cを前記間隔xと同様の間隔をおいて左右の四角
形の開口A1、A2の辺A2a、A1bに沿わせて、中
央長リブ板片11の短い辺11a、11bをH形鋼梁1
0のフランジの内側面10a2に沿わせて、中央長リブ
板片11がウェブ面10b2に対して略直角になるよう
に、その辺11cをウェブ10b2面に溶接wし、その
辺11a、11bをフランジの内側面10a2に溶接w
する。同じ側のウェブ面10b2の二つの開口A1、A
2の間に中央短リブ板片12、12を配し、一方の中央
短リブ板片12を前記間隔xと同様の間隔をおいて左
の開口A1の辺A1aに沿わせ、他方の中央短リブ板片
12を前記間隔xと同様の間隔をおいて右の開口A2
の辺A2bに沿わせて、これら二つの中央短リブ板片1
2の辺12aをフランジの内側面10a2に沿わせて、
中央短リブ板片12、12をウェブ面10b2に対して
略直角になるように、その辺12cをウェブ面10b2
に溶接wし、かつそれらの辺11aをフランジの内側面
10a2に溶接wする。また、中央短リブ板片12、1
2の辺12bを中央長リブ板片11の中央部の側面に溶
接wし、略X字型の中央リブ体を形成する。そして、同
じ側のウェブ面10b2の左の開口A1の左側の部分及
び右の開口A2の右側の部分に、それぞれ側方く字形リ
ブ板片13を配し、これらのリブ板片13の長辺13c
を前記間隔xと同様の間隔をおいて左の開口A1の辺
A1c、A1d又は右の開口A2の辺A2c、A2dに
沿わせて、各側方く字形リブ板片13の辺13a、13
bをフランジ10aの内側面10a2に沿わせ、各側方
く字形リブ板片13がウェブ面10b2に対して略直角
になるように、その辺13cをウェブ面10b2に溶接
wし、かつそれらの辺13a、13bをフランジの内側
面10a2に溶接wする。なお、フランジとウェブとの
連結部の円弧状部10cに対応する中央長リブ板片1
1、中央短リブ板片12及び側方リブ板片13の角部に
切欠き部11eがあるから、各リブ板片11〜13を所
望の位置に容易に溶接することができる。中央長リブ板
片11、中央短リブ板片12及び側方リブ板片13は、
これらと開口A1,A2の各辺A1a〜A1d、A2a
〜A2dとの間に僅かな間隔xおいてウェブ面10b
1,10b2に溶接するから、各リブ板片11〜13の
両側をウェブ面10b1,10b2に溶接することがで
き、各リブ板片11〜13をウェブ面10b1,10b
2に強固に接合することができる。実施例1の大口径の
開口のある鋼製梁と通常の無開口梁との単調載荷実験及
び繰返し載荷実験の結果が図12に示されている。この
結果より、鋼製梁の剛性においては、両者は同等であ
り、変形能力においては、中央長短リブ板片11、12
をX字状に結合した略X字型の中央リブ体のトラス効果
等により、実施例1の鋼製梁が向上していることがわか
る。
【0012】この発明の実施例2が図13及び図14に
示されている。実施例2においては、H形鋼梁10、中
央長リブ板片11及び側方く字形リブ板片13の構成、
及びH形鋼梁10と中央長リブ板片11との関係は実施
例1と同じであり、実施例2では中央短リブ板片12等
が省かれている。H形鋼梁10のウェブ10bの一側の
ウェブ面10b1の左の開口A1の左側方の部分に第1
側方く字形リブ板片13を配し、このリブ板片13の辺
13cを前記間隔xと同様の間隔をおいて左の開口A
1の辺A1c、A1dに沿わせて、その辺13a、13
bをフランジの内側面10a1に沿わせ、第1側方く字
形リブ板片13がウェブ面10b1に対して略直角にな
るように、その辺13cをウェブ面10b1に溶接し、
その辺13a、13bをフランジの内側面10a1に溶
接する。また、H形鋼梁10のウェブ10bの他側のウ
ェブ面10bの開口A2の右側方の部分に第2側方く
字形リブ板片13を配し、この側方く字形リブ板片13
の辺13cを前記間隔xと同様の間隔をおいて左の開
口A2の辺A2c、A2dに沿わせて、その辺13a、
13bをフランジの内側面10a2に沿わせ、第2側方
く字形リブ板片片13がウェブ面10b2に対して略直
角になるように、その辺13cをウェブ面10b2に溶
接し、その辺13a、13bをフランジの内側面10a
2に溶接する。実施例2のH形鋼梁10では、ウェブ1
0bの開口A1、A2間の部分の一側10b1にその左
が上でその右が下になって梁の長手方向に対して略45
°傾斜させて溶接した第1中央長リブ板片11と、その
他側10b2にその右が上でその左が下になって梁の長
手方向に対して略45°傾斜させて溶接した第2中央長
リブ板片11とでウェブ10bを挟んで略X字状の中央
リブ体を形成し、この略X字状の中央リブ体により、H
形鋼梁10の二つの開口A1、A2の間の部分を補強
し、ウェブの一側の左の開口の左側の開口の近傍の部分
に第1側方く字形リブ板片13を溶接し、ウェブの他側
の右の開口の右側の開口の近傍の部分に第2側方く字形
リブ板片を溶接して、第1及び第2の側方く字形リブ板
体13により、H形鋼梁10の左の開口の左側及び右の
開口の右側の開口の近傍の部分を補強するようになって
いる。
【0013】この発明の実施例3が図15ないし図19
に示されている。H形鋼梁10、中央長リブ板片11及
び中央短リブ板片12の構成、ならびに中央長短リブ板
片11、12のH形鋼梁10への取付け方は、実施例1
と同じである。実施例3においては、左の開口A1の左
側及び右の開口A2の右側に配置する中央が欠けたく字
形の側方リブ体を、二つの同形の直角三角形の側方短リ
ブ板片13Aで構成する。側方短リブ板片13Aは、鋼
板製で、ウェブ10bの中央部の近傍から梁の長手方向
に対して略45°傾斜してフランジの内側面にわって延
在できるよう、図17に示されているように、直角をは
さむ一方の短辺13Aaの長さが前記幅b以下であ
り、直角をはさむ他方の長辺13Abが前記長さL
下である直角三角形に形成され、長辺13Abと短辺1
3Aaとからなる角部に切欠き部13Aeが形成されて
いる。図15及び図16に示すように、H形鋼梁10の
ウェブ10bの両方のウェブ面10b1、10b2の左
の開口A1の左側の部分及び右の開口A2の右側の部分
に、それぞれ二つの側方短リブ板片13Aを配し、各リ
ブ板片13Aの辺13Abを前記間隔xと同様の間隔
をおいて各開口A1、A2の辺A1c、A1d、A2
c、A2dに沿わせて、各リブ板片13Aの辺13Aa
をフランジ10aの内側面10a1、10a2に沿わ
せ、側方短リブ板片13Aがウェブ面10b1、10b
2に対して略直角になるように、それらの辺13Abを
ウェブ面10b1、10b2に溶接し、それらの辺13
AaをH形鋼梁10のフランジの内側面10a1、10
a2に溶接する。そして、二つの側方短リブ板片13A
により中央が欠けたく字形の補強リブ体を形成する。実
施例3のH形鋼梁10は、ウェブ10bの開口A1、A
2間の部分が、ウェブの両側に溶接された中央長リブ板
片11と中央短リブ板片12からなる略X字型の中央リ
ブ体で補強され、ウェブの両側の左の開口の左側及び右
の開口の右側の開口の近傍の部分が、これらの部分の両
側にそれぞれ二つの側方短リブ板片13Aを溶接してな
る中央が欠けたく字形の補強リブ体で補強されている。
実施例3の鋼製梁は、H形鋼梁10の左の開口A1の左
側の隅部の近傍のウェブの部分10b及び右の開口A
2の右側の隅部の近傍のウェブの部分10bがH形鋼
梁10の成方向に切り欠かれていないから、これらのウ
ェブの部分10b、10bは特に補強しなくても、
必要な強度や耐力があり、鋼製梁の左右の開口A1、A
2の大きさを所望の大きさにすることができる。なお、
図17に示す直角三角形の側方短リブ板片13Aの代り
に、図18に示す台形の直角な角部に切欠き部13Be
のある側方短リブ板片13Bや、図19に示す矩形の一
つの隅部に切欠き部13Ceのある側方短リブ板片13
Cを使うこともできる。
【0014】この発明の実施例4が図20及び図21に
示されている。実施例4は実施例2の変形であり、鋼製
梁10と中央長リブ板片11との関係が実施例2と同じ
で、中央長リブ片板11と平行に、二つの直角三角形の
側方短リブ板片13Aを配置する例である。実施例4で
は中央短リブ板片12が省かれている。側方短リブ板片
13Aの構成は実施例3と同じである。H形鋼梁10の
一側のウェブ面10bの左の開口A1の左側方の部分
及び右の開口A2の右側方の部分に、二つの開口A1、
A2の間に左が上で右が下になって梁の長手方向に対し
て略45°傾斜して配置した中央長リブ板片11と略平
行に、それぞれ側方短リブ板片13Aを配し、一方の側
方短リブ板片13Aの辺13Abを前記間隔xと同様
の間隔をおいて左の開口A1の辺A1cに沿わせ、他方
の側方短リブ板片13Aの辺13Abを前記間隔x
同様の間隔をおいて右の開口A2の辺A2dに沿わせ、
両側方短リブ板片13Aの辺13Aaをフランジ10a
の内側面10a1に沿わせて、両側方短リブ板片13A
がウェブ面10b1に対して略直角になるように、それ
らの辺13Abをウェブ面10b1に溶接し、それらの
辺13aをフランジ10aの内側面10a1に溶接す
る。また、H形鋼梁10の他側のウェブ面10b2の左
の開口A1の左側の部分及び右の開口A2の右側の部分
に、二つの開口A1、A2の間に右が上で左が下になっ
て梁の長手方向に対して略45°傾斜して配置した中央
長リブ板片11と略平行に、それぞれ側方短リブ板片1
3Aを配し、一方の側方短リブ板片13Aの辺13Ab
を左の開口A1の辺A1dに沿わせ、他方の側方短リブ
板片13Aの辺13Abを右の開口A2の辺A2cに沿
わせ、両側方短リブ板片13Aの辺13Aaをフランジ
10aの内側面10a2に沿わせて、両側方短リブ板片
13Aがウェブ面10b2に対して略直角になるよう
に、それらの辺13Abをウェブ面10b2に溶接し、
それらの辺13Aaをフランジ10aの内側面10a2
に溶接する。実施例4のH形鋼梁10は、ウェブ10b
の開口A1、A2間の部分が、ウェブの一方の面10b
に溶接した第1中央長リブ板片11とその他方の面1
0bに溶接した第2中央長リブ板片11とからなる略
X字状の中央リブ体で補強され、ウェブの両側の左の開
口の左側の開口の近傍の部分が、この部分の一側の面1
0b1に溶接した側方短リブ板片13Aとその他側の面
10b2に溶接した側方短リブ板片13Aとからなる中
央が欠けたく字形の補強リブ体で補強され、ウェブの両
側の右の開口の右側の開口の近傍の部分が、この部分の
一側の面10b1に溶接した側方短リブ板片13Aとそ
の他側の面10b2に溶接した側方短リブ板片13Aと
からなる中央が欠けたく字形の補強リブ体で補強されて
いる。
【0015】この発明の実施例5が図22ないし図25
に示されている。実施例5は実施例3の変形であり、側
方短リブ板片13Aの鋼製梁10への取付方が実施例3
と同じで、略X字型の中央リブ体として、同型の4枚の
台形の中央短リブ板片12Aを使う例である。中央短リ
ブ板片12Aは、鋼板製で、フランジの中央部の近傍か
ら梁の長手方向に対して略45°傾斜してフランジの内
側面に延在できるよう、図24に示すように、平行な二
つの辺12Aa、12Ab、これらの辺と直角に交わる
一つの辺12Ac、及び前記辺12Aa、12Abに対
して鈍角をなして交わる一つの辺12Adからなる台形
に形成され、辺12Aaと辺12Acとが交わる角部に
切欠き部12Aeが形成されている。H形鋼梁10のウ
ェブの両側の左の開口A1と右の開口A2との間のウェ
ブ面10b1、10b2に、それぞれ4枚の中央短リブ
板片12Aを配し、各中央短リブ板片12Aの辺12A
aを前記間隔xと同様の間隔をおいて開口A1、A2
の辺A1a、A1b、A2a、A2bに沿わせ、かつそ
れらの辺12Acをフランジ10aの内側面10a1、
10a2に沿わせ、各中央短リブ板片12Aがウェブ面
10b1、10b2に対して略直角になるように、各中
央短リブ板片12Aの辺12Aaをウェブ面10b1、
10b2に溶接し、各中央短リブ板片12Aの辺12A
cをH形鋼梁10のフランジの内側面10a1、10a
2に溶接し、中央が欠けた略X字型の中央リブ体を形成
する。実施例5のH形鋼梁10は、ウェブ10bの開口
A1、A2間の部分が、ウェブの両面10b1,10b
2にそれぞれ4つの中央短リブ板片12Aを溶接してな
る中央が欠けた略X字状の中央リブ体で補強され、ウェ
ブの両側の左の開口の左側及び右の開口の右側の開口の
近傍の部分が、これらの部分の両側にそれぞれ二つの側
方短リブ板片13Aを溶接してなる中央が欠けたく字形
の補強リブ体で補強されている。実施例5のものは、各
中央短リブ板片12Aの辺12Adを互いに溶接しない
から、溶接作業が簡単になる。また、H形鋼梁10の左
の開口A1と右の開口A2との間のウェブの中央の部分
10bはH形鋼梁10の成方向に切り欠かれていない
から、前記ウェブ部分10bは特に補強しなくても、
必要な強度や耐力があり、所望の大口径の開口A1、A
2のある鋼製梁を得ることができる。なお、台形の中央
短リブ板片12Aの代りに、図25に示す直角三角形の
中央短リブ板片12Bを使うことができる。中央短リブ
板片12Bは、鋼板製であり、直角をはさむ一方の短辺
12Baの長さが前記幅b以下であり、直角をはさむ
他方の長辺12Bbが前記長さL以下である直角三角
形に形成され、長辺12Bbと短辺12Baからなる角
部に切欠き部12Beが形成されている。
【0016】この発明の実施例6が図26に示されてい
る。幅bで高さhのH形鋼梁10のウェブ10bの部
分の所望位置に、梁の長手方向に間隔をおいて互いに近
接して二つの円形の開口A1、A2を形成する。二つの
円形の開口A1、A2の上下の開口縁とフランジ10a
の内側面10aと間にフランジ10aとウェブ10b
との連結部に形成された円弧状部が残るように、それら
の間に間隔をあける。H形鋼梁10の図示の表側のウェ
ブ面10bと裏側のウェブ面の二つの開口A1、A2
の間の部分に、各開口A1、A2の口縁部から少々離し
て、中央長リブ板片11を梁の長手方向に対して略45
°傾斜させて配し、かつ二つの中央短リブ板片12を中
央長リブ板片11に対して直角に配し、各中央長短リブ
板片11、12を、実施例1の同様に、ウェブ面および
フランジの内側面に溶接し、中央短リブ板片12の短辺
12bを中央長リブ板片11の中央の両側部に溶接し、
ウェブの両側に中央長リブ板片11と中央短リブ板片1
2からなる略X字型の中央リブ体を形成したものであ
る。実施例6のものは、二つの開口A1、A2が円形で
あるから、左の開口A1の左側の部分および右の開口A
2の右側の部分を側方リブ体により補強しなくとも、相
当な荷重に耐えることができる。そのため、大きな強
度、耐力及び繰り返し荷重における耐力維持が要求され
ない小梁等に使うことができる。この発明の実施例7が
図27に示されている。実施例7は実施例1の略四角形
の開口を円形の開口A1、A2に代えただけのものであ
る。この実施例7と同様に、実施例2ないし5のものに
おいても、略四角形の開口を円形の開口に代えることが
できる。これらの場合は、円形の開口の直径を、例え
ば、略四角形の開口の内接円の直径と略等しくするとよ
い。
【0017】
【発明の効果】(イ)請求項1に係る発明の梁の製造法
は、ウェブの二つの開口の間の部分の一側に形成した略
X字型の中央リブ体とその他側に形成した略X字型の中
央リブ体により、ウェブの二つの開口の間の部分を両側
から補強するから、両側の略X字型の中央リブ体のトラ
ス効果により、その二つの開口のある部分の梁を充分に
補強することができ、また、ウェブの一側の左の開口の
左側の部分及び右の開口の右側の部分の各開口の近傍の
部分に溶接した側方く字形リブ板片と、ウェブの他側の
左の開口の左側の部分及び右の開口の右側の部分の各開
口の近傍の部分に溶接した側方く字形リブ板片とによ
り、ウェブの左の開口の左側及び右の開口の右側の部分
を両側から補強するから、十分な剛性、耐力、変形能力
等のある大口径の開口のある梁を安価で提供できる。 (ロ)請求項1に係る発明の梁の製造法は、四角形の4
隅部を円弧にした略四角の開口又は前記四角形に内接す
る円形の開口をウェブに梁の長手方向に間隔をおいて左
と右の二つ設けて、二つの開口を連通させることがない
から、二つの開口の開設部のウェブの強度の過度の低下
を抑えることができる。 (ハ)請求項1に係る発明の梁の製造法は、四角形の4
隅部を円弧にした略四角の開口又は前記四角形に内接す
る円形の開口をウェブに梁の長手方向に間隔をおいて左
と右の二つ設けて、ウェブの一側及び他側の部分に、鋼
板製の中央長リブ板片、中央短リブ板片及び側方く字形
リブ板片の各リブ片を、前記開口の周縁部から少々離し
て、梁の長手方向に対して略45°傾斜しかつそれらの
板面がウェブ面に対して略直角になるように、各リブ片
をウェブ面及び上又は下フランジの内側面に溶接するか
ら、二つの開口を狭めることがなく、また、各リブ片と
ウェブ面及び上下フランジの内側面との溶接面積を大き
くすることができ、中央長リブ板片、中央短リブ板片及
び側方く字形リブ板片をウェブ及びフランジに強固に接
合することができる。
【0018】(ニ)請求項2に係る発明の梁の製造法
は、側方短リブ板片をウェブの中央部の近傍から梁の長
手方向に対して略45°傾斜してフランジの内側面にわ
って延在できるように鋼板で形成し、ウェブの一側及び
他側の左の開口の左側及び右の開口の右側の部分に、そ
れぞれ1対の側方端リブ板片を、左又は右の開口の周縁
部から少々離して、その一方がウェブの中央部の近傍か
ら梁の長手方向に対して略45°上方に傾斜しその他方
がウェブの中央部の近傍から梁の長手方向に対して略4
5°下方に傾斜しかつそれらの板面がウェブ面に対して
略直角になるように、ウェブ面及び上又は下フランジの
内側面に溶接して、1対の側方端リブ板片により中央が
欠けたく字形の補強リブ体を構成するから、上記(イ)
〜(ハ)の効果を奏し得るだけでく、く字形の補強リブ
体の形成のための、リブ板片の溶接作業等が容易にな
る。ウェブの一側及び他側の左の開口の左側及び右の開
口の右側の開口の隅部の近傍のウェブの部分は梁の成方
向に切り欠かれていないから、これらのウェブの部分は
特に補強しなくても、必要な強度や耐力があり、梁の開
口の大きさを所望の大きさにすることができる。 (ホ)請求項3に係る発明の梁の製造法は、上記(ロ)
及び(ハ)の効果を奏し得るだけでなく、ウェブの二つ
の開口の間の部分の一側に左が上で右が下になって梁の
長手方向に対して略45°傾斜して溶接した第1中央長
リブ板片と、その他側に右が上で左が下になって梁の長
手方向に対して略45°傾斜して溶接した第2中央長リ
ブ板片とでウェブを挟んで略X字型の中央リブ体を形成
して、ウェブの二つの開口の間の部分を補強するから、
その略X字型の中央リブ体のトラス効果により、その二
つの開口のある部分の梁を必要なだけ補強することがで
き、そのうえ、ウェブの一側の左の開口の左側(又は右
の開口の右側)の部分の開口の近傍の部分に側方く字形
形リブ板片を溶接し、ウェブの他側の右の開口の右側
(又は左の開口の左側)の開口の近傍の部分に側方く字
形形リブ板片を溶接し、ウェブの左の開口の左側及び右
の開口の右側の部分をその一つの側に溶接した側方く字
形形リブ板片で補強するから、必要な剛性、耐力、変形
能力等のある大口径の開口のある梁を比較的に簡単に製
作できる。請求項3に係る発明の梁の製造法は、略X字
型の中央リブ体を形成するための資材及び手数が、請求
項1、2、5及び6に係る発明の梁の製造法に比して、
少なくなる。
【0019】(ヘ)請求項4に係る発明の梁の製造法
は、上記(ロ)、(ハ)及び(ホ)の効果を奏し得るだ
けでなく、側方短リブ板片をウェブの中央部の近傍から
梁の長手方向に対して略45゜傾斜してフランジの内側
面にわって延在できるように鋼板で形成し、前記側方
短リブ板片を、ウェブの一側の左の開口の左側又は右の
開口の右側の下半分又は上半分の部分に、ウェブの一側
の二つの開口の間の部分に左が上で右が下になって梁の
長手方向に対して略45゜傾斜して溶接した第1中央長
リブ板片と略平行にそれぞれ溶接し、前記側方短リブ板
片を、ウェブの他側の左の開口の左側又は右の開口の右
側の上半分又は下半分の部分に、ウェブの他側の二つの
開口の間の部分に右が上で左が下になって梁の長手方向
に対して略45゜傾斜して溶接した第2中央長リブ板片
と略平行にそれぞれ溶接し、一側に溶接した側方短リブ
板片と他側に溶接した側方短リブ板片とにより中央が欠
けたく字形の補強リブ体を形成し、この中央が欠けたく
字形の補強リブ体により梁のウェブの左の開口の左側及
び右の開口の右側の各開口の近傍の部分を補強するか
ら、これらの部分を補強するための資材及び手数が、請
求項1〜3に係る発明の梁の製造法に比して、少なくな
る。 (ト)請求項5に係る発明の梁の製造法は、上記
(ロ)、(ハ)及び(ホ)の効果を奏し得るだけでな
く、中央短リブ板片をフランジの中央部の近傍から梁の
長手方向に対して略45゜傾斜してフランジの内側面に
わたって延在できるように鋼板で形成し、ウェブの一側
又は他側の左右の開口の間の部分に、4つの中央短リブ
板片を、左右の開口の周縁部から少々離して、それらの
一端がウェブの中央で互いに少々離れて梁の長手方向に
対して略45゜上方又は下方に傾斜して放射状になりか
つその板面がウェブ面に対して略直角になるように、ウ
ェブ面及び上又は下フランジの内側面に溶接して、中央
が欠けた略X字型の中央リブ体を形成するから、中央短
リブ板片のウェブへの溶接作業が容易になり、ウェブの
一側又は他側の左右の開口の間の部分に、略X字型の中
央リブ体を形成するための資材及び手数が、請求項1、
2及び6に係る発明の梁の製造法に比して、少なくな
る。 (チ)請求項6に係る発明の梁の製造法は、上記
(ロ)、(ハ)及び(ホ)の効果を奏し得るだけでな
く、ウェブの二つの開口の間の部分のみを、その一側に
形成した略X字型の中央リブ体とその他側に形成した略
X字型の中央リブ体とにより、ウェブの左右の開口の間
の部分を両側から補強するだけで、ウェブの左の開口の
左側及び右の開口の右側の開口の近傍の部分に補強リブ
体を全く設けないから、その補強リブ体を形成するため
の資材及び手数を省くことがでできる。梁がH形断面の
鋼製の小梁で、二つの開口の形状を円形にした場合に
は、ウェブの左の開口の左側及び右の開口の右側の開口
の近傍の部分に補強リブ体を全く設けなくても、両側の
略X字型の中央リブ体のトラス効果による補強だけで、
所望の剛性、耐力、変形能力等を有する大口径の開口の
ある梁を得ることができる。そのため、請求項6の製造
法は、大きな強度、耐力及び繰り返し荷重における耐力
維持が要求されない小梁等の製造に適している。 (リ)請求項7に係る発明のように、H形鋼梁に接合す
るリブ板片の前記梁のウェブとフランジとの結合部分の
円弧状部分に対向する角部に切欠き部を形成すると、リ
ブ板片のウェブ及びフランジへの溶接作業がしやすくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に使う四角形の開口を形成し
た断面H字形の鋼製梁の正面図
【図2】図1のものをそのA−A線で断面した側面図
【図3】第1実施例に使う中央長リブ片の平面図
【図4】第1実施例に使う中央短リブ片の平面図
【図5】第1実施例に使う側方リブ片の素材の平面図
【図6】第1実施例に使う側方リブ片の正面図
【図7】実施例1の四角形の開口を備えた鋼製梁の正面
【図8】図7のものをそのB−B線で断面した側面図
【図9】図8の要部を拡大した断面図
【図10】図7のものをそのC−C線で断面した側面図
【図11】図7のものをそのD−D線で断面した断面図
【図12】実施例1の四角形の開口を備えた鋼製梁の力
学的性能を示す図
【図13】実施例2の四角形の開口を備えた鋼製梁の正
面図
【図14】図13のものをそのE−E線で断面した側面
【図15】実施例3の四角形の開口を備えた鋼製梁の正
面図
【図16】図15のものをそのF−F線で断面した側面
【図17】実施例3に使う直角三角形の側方リブ片の平
面図
【図18】実施例3に使う台形の側方リブ片の平面図
【図19】実施例3に使う矩形の側方リブ片の平面図
【図20】実施例4の四角形の開口を備えた鋼製梁の正
面図
【図21】図20のものをそのG−G線で断面した側面
【図22】実施例5の四角形の開口を備えた鋼製梁の正
面図
【図23】図22のものをそのH−H線で断面した側面
【図24】実施例5に使う台形の中央短リブ片の平面図
【図25】実施例5に使う直角三角の中央短リブ片の平
面図
【図26】実施例6の円形の開口を備えた鋼製梁の正面
【図27】実施例7の円形の開口を備えた鋼製梁の正面
【図28】従来の円形の開口を備えた鋼製梁の正面図
【図29】図28のものをそのJ−J線で断面した側面
【図30】従来の他の円形の開口を備えた鋼製梁の正面
【図31】図29のものをそのK−K線で断面した側面
【符号の説明】
10 H形鋼梁 10a フランジ 10a1 フランジの内側面 10a2 フランジの内側面 10b ウェブ 10b1 一側のウェブ面 10b2 他側のウェブ面 11 中央長リブ板片 11e 切欠き部 12,12A 中央短リブ板片 12e 切り欠き部 13 側方く字形リブ板片 13e 切欠き部 13A 側方短リブ板片 A1 開口 A2 開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野上 邦宏 東京都中央区銀座八丁目21番1号 竹中 工務店 東京本店内 (72)発明者 青山 伸介 東京都中央区銀座八丁目21番1号 竹中 工務店 東京本店内 (72)発明者 木村 衛 東京都江東区南砂二丁目5番14号 竹中 工務店 技術研究所内 (72)発明者 金子 洋文 東京都江東区南砂二丁目5番14号 竹中 工務店 技術研究所内 (56)参考文献 特開 平2−232451(JP,A) 実公 昭3−428(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04C 3/00 - 3/46

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下フランジと上下フランジを連結するウ
    ェブとを備え、ウェブの部分に二つの大口径の開口を近
    接して形成したH形断面の鋼製梁の製造法において、
    製梁に溶接するリブ板片として中央長リブ板片、中央短
    リブ板片及び側方く字形リブ板片を用い、中央長リブ板
    ウェブに沿って梁の長手方向に対して略45゜傾斜
    して上下フランジ間に延在できるように鋼板で形成
    、中央短リブ板片ウェブの略中央から梁の長手方向
    に対して略45゜傾斜してフランジの内側面にわって
    延在できるように鋼板で形成され、側方く字形リブ板片
    その二つの辺がウェブの中央部から梁の長手方向に対
    して略45゜傾斜してフランジの内側面にわって延在
    できるように鋼板で形成されその一方の対角線がウェ
    ブの中央を通る梁の長手方向の線に一致し、その他方の
    対角線が梁の長手方向に対して直角な線に一致する四角
    形の4隅部を円弧にした略四角の開口又は前記四角形の
    内接円と略等しい円形の開口をウェブに梁の長手方向に
    間隔をおいて左と右の二つ設け、ウェブの一側の左右の
    開口の間の部分に、前記中央長リブ板片を、左右の開口
    の周縁部から少々離して、これが梁の長手方向に対して
    略45゜傾斜しかつその板面がウェブ面に対して略直角
    になるように、ウェブ面及び上下フランジの内側面に溶
    接し、1対の中央短リブ板片を、左右の開口の周縁部か
    ら少々離して、前記中央長リブ板片の中央の上側及び下
    側から中央長リブ板片に対して略直角に梁の長手方向に
    対して略45゜上方及び下方に傾斜させかつそれらの板
    面がウェブ面に対して略直角になるように、中央長リブ
    板片、ウェブ面及び上又は下フランジの内側面に溶接し
    て略X字型の中央リブ体を形成し、ウェブの一側の左の
    開口の左側の部分に、側方く字形リブ板片を、左の開口
    の周縁部から少々離して、その一方の辺がウェブの中央
    部から梁の長手方向に対して略45゜上方に傾斜しその
    他方の辺がウェブの中央部から梁の長手方向に対して略
    45゜下方に傾斜しかつそれらの板面がウェブ面に対し
    て略直角になるように、ウェブ面及び上下フランジの内
    側面に溶接し、ウェブの一側の右の開口の右側の部分
    に、側方く字形リブ板片を、右の開口の周縁部から少々
    離して、その一方の辺がウェブの中央部から梁の長手方
    向に対して略45゜上方に傾斜しその他方の辺がウェブ
    の中央部から梁の長手方向に対して略45゜下方に傾斜
    しかつそれらの板面がウェブ面に対して略直角になるよ
    うに、ウェブ面及び上下フランジの内側面に溶接し、ウ
    ェブの他側の左右の開口の間の部分に前記と同じやり方
    で略X字型の中央リブ体を形成し、ウェブの他側の左の
    開口の左側及び右の開口の右側の部分に前記と同じやり
    方で側方く字形リブ板片を溶接することを特徴とする大
    口径の開口のある梁の製造法。
  2. 【請求項2】上下フランジと上下フランジを連結するウ
    ェブとを備え、ウェブの部分に二つの大口径の開口を近
    接して形成したH形断面の鋼製梁の製造法において、
    製梁に溶接するリブ板片として中央長リブ板片、中央短
    リブ板片及び側方短リブ板片を用い、中央長リブ板片
    ウェブに沿って梁の長手方向に対して略45゜傾斜して
    上下フランジ間に延在できるように鋼板で形成され、中
    央短リブ板片ウェブの略中央から梁の長手方向に対し
    て略45゜傾斜してフランジの内側面にわって延在で
    きるように鋼板で形成され、側方短リブ板片ウェブの
    中央部の近傍から梁の長手方向に対して略45゜傾斜し
    てフランジの内側面にわって延在できるように鋼板で
    形成されその一方の対角線がウェブの中央を通る梁の
    長手方向の線に一致し、その他方の対角線が梁の長手方
    向に対して直角な線に一致する四角形の4隅部を円弧に
    した略四角の開口又は前記四角形の内接円と略等しい円
    形の開口をウェブに梁の長手方向に間隔をおいて左と右
    の二つ設け、ウェブの一側の左右の開口の間の部分に、
    前記中央長リブ板片を、左右の開口の周縁部から少々離
    して、これが梁の長手方向に対して略45゜傾斜しかつ
    その板面がウェブ面に対して略直角になるように、ウェ
    ブ面及び上下フランジの内側面に溶接し、1対の中央短
    リブ板片を、左右の開口の周縁部から少々離して、前記
    中央長リブ板片の中央の上側及び下側から中央長リブ板
    片に対して略直角に梁の長手方向に対して略45゜上方
    又は下方にそれぞれ傾斜しかつそれらの板面がウェブ面
    に対して略直角になるように、中央長リブ板片、ウェブ
    面及び上又は下フランジの内側面に溶接して略X字型の
    中央リブ体を形成し、ウェブの一側の左の開口の左側の
    部分に、1対の側方短リブ板片を、左の開口の周縁部か
    ら少々離して、その一方がウェブの中央部の近傍から梁
    の長手方向に対して略45゜上方に傾斜しその他方がウ
    ェブの中央部の近傍から梁の長手方向に対して略45゜
    下方に傾斜しかつそれらの板面がウェブ面に対して略直
    角になるように、ウェブ面及び上又は下フランジの内側
    面に溶接し、ウェブの一側の右の開口の右側の部分に、
    1対の側方短リブ板片を、右の開口の周縁部から少々離
    して、その一方がウェブの中央部の近傍から梁の長手方
    向に対して略45゜上方に傾斜しその他方がウェブの中
    央部の近傍から梁の長手方向に対して略45゜下方に傾
    斜しかつそれらの板面がウェブ面に対して略直角になる
    ように、ウェブ面及び上又は下フランジの内側面に溶接
    し、ウェブの他側の左右の開口の間の部分に前記と同じ
    やり方で略X字型の中央リブ体を形成し、ウェブの他側
    の左の開口の左側及び右の開口の右側の部分に前記と同
    じやり方で1対の側方短リブ板片を溶接することを特徴
    とする大口径の開口のある梁の製造法。
  3. 【請求項3】ウェブと一対のフランジを備え、ウェブの
    部分に二つの大口径の開口が間隔をおいて近接して形成
    されたH形断面の鋼製梁の製造法において、鋼製梁に溶
    接するリブ板片として中央長リブ板片及び側方く字形リ
    ブ板片を用い、中央長リブ板片ウェブに沿って梁の長
    手方向に対して略45゜傾斜して上下フランジ間に延在
    できるように鋼板で形成され、側方く字形リブ板片
    の二つの辺がウェブの中央部から梁の長手方向に対して
    略45゜傾斜してフランジの内側面にわって延在でき
    るように鋼板で形成されその一方の対角線がウェブの
    中央を通る梁の長手方向の線に一致し、その他方の対角
    線が梁の長手方向に対して直角な線に一致する四角形の
    4隅部を円弧にした略四角の開口又は前記四角形の内接
    円と略等しい円形の開口をウェブに梁の長手方向に間隔
    をおいて左と右の二つ設け、ウェブの一側の左右の開口
    の間の部分に、第1中央長リブ板片を、左右の開口の周
    縁部から少々離して、それが左が上で右が下になって梁
    の長手方向に対して略45゜傾斜しかつその板面がウェ
    ブ面に対して略直角になるように、ウェブ面及び上下フ
    ランジの内側面に溶接し、ウェブの一側の左の開口の左
    側の部分に、側方く字形リブ板片を、左の開口の左側の
    周縁部から少々離して、その一方の辺がウェブの中央部
    から梁の長手方向に対して略45゜上方に傾斜しその他
    方の辺がウェブの中央部から梁の長手方向に対して略4
    5゜下方に傾斜しかつそれらの板面がウェブ面に対して
    略直角になるように、ウェブ面及び上下フランジの内側
    面に溶接し、ウェブの他側の左右の開口の間の部分に、
    第2中央長リブ板片を、左右の開口の周縁部から少々離
    して、これが右が上で左が下になって梁の長手方向に対
    して略45゜傾斜しかつその板面がウェブ面に対して略
    直角になるように、ウェブ面及び上下フランジの内側面
    に溶接し、ウェブの他側の右の開口の右側の部分に、側
    方く字形リブ板片を、右の開口の右側の周縁部から少々
    離して、その一方の辺がウェブの中央部から梁の長手方
    向に対して略45゜上方に傾斜しその他方の辺がウェブ
    の中央部から梁の長手方向に対して略45゜下方に傾斜
    しかつそれらの板面がウェブ面に対して略直角になるよ
    うに、ウェブ面及び上下フランジの内側面に溶接し、前
    記第1中央長リブ板片と前記第2中央長リブ板片とがウ
    ェブを挟んで交差して略X字型の中央リブ体を形成する
    ことを特徴とする大口径の開口のある梁の製造法。
  4. 【請求項4】ウェブと一対のフランジを備え、ウェブの
    部分に二つの大口径の開口が間隔をおいて近接して形成
    されたH形断面の鋼製梁の製造法において、鋼製梁に溶
    接するリブ板片として中央長リブ板片及び側方短リブ板
    片を用い、中央長リブ板片ウェブに沿って梁の長手方
    向に対して略45゜傾斜して上下フランジ間に延在でき
    るように鋼板で形成され、側方短リブ板片ウェブの中
    央部の近傍から梁の長手方向に対して略45゜傾斜して
    フランジの内側面にわって延在できるように鋼板で形
    されその一方の対角線がウェブの中央を通る梁の長
    手方向の線に一致し、その他方の対角線が梁の長手方向
    に対して直角な線に一致する四角形の4隅部を円弧にし
    た略四角の開口又は前記四角形の内接円と略等しい円形
    の開口をウェブに梁の長手方向に間隔をおいて左と右の
    二つ設け、ウェブの一側の左右の開口の間の部分に、第
    1中央長リブ板片を、左右の開口の周縁部から少々離し
    て、これが左上で右下になるように梁の長手方向に対し
    て略45゜傾斜しかつその板面がウェブ面に対して略直
    角になるように、ウェブ面及び上下フランジの内側面に
    溶接し、ウェブの一側の左の開口の左側の下半分の部分
    に、側方短リブ板片を、左の開口の左側の周縁部から少
    々離して、ウェブの中央部の近傍から第1中央長リブ板
    片と平行に梁の長手方向に対して略45゜下方に傾斜し
    かつその板面がウェブ面に対して略直角になるように、
    ウェブ面及び下フランジの内側面に溶接し、ウェブの一
    側の右の開口の右側の上半分の部分に、側方短リブ板片
    を、右の開口の右側の周縁部から少々離して、ウェブの
    中央部の近傍から第1中央長リブ板片と平行に梁の長手
    方向に対して略45゜上方に傾斜しかつその板面がウェ
    ブ面に対して略直角になるように、ウェブ面及び上フラ
    ンジの内側面に溶接し、ウェブの他側の左右の開口の間
    の部分に、第2中央長リブ板片を、左右の開口の周縁部
    から少々離して、これが右が上で左が下になって梁の長
    手方向に対して略45゜傾斜しかつその板面がウェブ面
    に対して略直角になるように、ウェブ面及び上下フラン
    ジの内側面に溶接し、ウェブの他側の左の開口の左側の
    上半分の部分に、側方短リブ板片を、左の開口の左側の
    周縁部から少々離して、ウェブの中央部の近傍から第2
    中央長リブ板片と平行に梁の長手方向に対して略45゜
    上方に傾斜しかつその板面がウェブ面に対して略直角に
    なるように、ウェブ面及び上フランジの内側面に溶接
    し、ウェブの他側の右の開口の右側の下半分の部分に、
    側方短リブ板片を、右の開口の右側の周縁部から少々離
    して、ウェブの中央部の近傍から第2中央長リブ体と平
    行に梁の長手方向に対して略45゜下方に傾斜しかつそ
    の板面がウェブ面に対して略直角になるように、ウェブ
    面及びフランジの内側面に溶接し、前記第1中央長リ
    ブ板片と前記第2中央長リブ板片とがウェブを挟んで交
    差して略X字型の中央リブ体を形成することを特徴とす
    る大口径の開口のある梁の製造法。
  5. 【請求項5】上下フランジと上下フランジを連結するウ
    ェブとを備え、ウェブの部分に二つの大口径の開口を近
    接して形成したH形断面の鋼製梁の製造法において、
    製梁に溶接するリブ板片として中央短リブ板片及び側方
    短リブ板片を用い、中央短リブ板片フランジの中央部
    の近傍から梁の長手方向に対して略45゜傾斜してフラ
    ンジの内側面にわたって延在できるように鋼板で形成
    、側方短リブ板片ウェブの中央部の近傍から梁の長
    手方向に対して略45゜傾斜してフランジの内側面にわ
    って延在できるように鋼板で形成されその一方の対
    角線がウェブの中央を通る梁の長手方向の線に一致し、
    その他方の対角線が梁の長手方向に対して直角な線に一
    致する四角形の4隅部を円弧にした略四角の開口又は前
    記四角形の内接円と略等しい円形の開口をウェブに梁の
    長手方向に間隔をおいて左と右の二つ設け、ウェブの一
    側の左右の開口の間の部分に、4つの中央短リブ板片
    を、左右の開口の周縁部から少々離して、それらの一端
    がウェブの中央で互いに少々離れて梁の長手方向に対し
    て略45゜上方又は下方に傾斜して放射状になりかつそ
    の板面がウェブ面に対して略直角になるように、ウェブ
    面及び上又は下フランジの内側面に溶接して、中央が欠
    けた略X字型の中央リブ体を形成し、ウェブの一側の左
    の開口の左側の部分に、1対の側方短リブ板片を、左の
    開口の周縁部から少々離して、その一方がウェブの中央
    部の近傍から梁の長手方向に対して略45゜上方に傾斜
    しその他方がウェブの中央部の近傍から梁の長手方向に
    対して略45゜下方に傾斜しかつそれらの板面がウェブ
    面に対して略直角になるように、その一方をウェブ面及
    び上フランジの内側面に溶接し、その他方をウェブ面及
    び下フランジの内側面に溶接し、ウェブの一側の右の開
    口の右側の部分に、1対の側方短リブ板片を、右の開口
    の周縁部から少々離して、その一方がウェブの中央部の
    近傍から梁の長手方向に対して略45゜上方に傾斜しそ
    の他方がウェブの中央部の近傍から梁の長手方向に対し
    て略45゜下方に傾斜しかつそれらの板面がウェブ面に
    対して略直角になるように、その一方をウェブ面及び上
    フランジの内側面に溶接し、その他方をウェブ面及び下
    フランジの内側面に溶接し、ウェブの他側の左右の開口
    の間の部分に前記と同じやり方で中央が欠けた略X字型
    の中央リブ体を形成し、ウェブの他側の左の開口の左側
    及び右の開口の右側の部分に前記と同じやり方で1対の
    側方短リブ板片を溶接することを特徴とする大口径の開
    口のある梁の製造法。
  6. 【請求項6】上下フランジと上下フランジを連結するウ
    ェブとを備え、ウェブの部分に二つの大口径の開口を近
    接して形成したH形断面の鋼製梁の製造法において、
    製梁に溶接するリブ板片として中央長リブ板片及び中央
    短リブ板片を用い、この中央長リブ板片ウェブに沿っ
    て梁の長手方向に対して略45゜傾斜して上下フランジ
    間に延在できるように鋼板で形成され、中央短リブ板片
    ウェブの略中央から梁の長手方向に対して略45゜傾
    斜してフランジの内側面にわって延在できるように鋼
    板で形成され円形の開口を梁のウェブにその長手方向
    に間隔をおいて左と右の二つ設け、ウェブの一側の左右
    の開口の間の部分に、中央長リブ板片を、左右の開口の
    周縁部から少々離して、これが梁の長手方向に対して略
    45゜傾斜しかつその板面がウェブ面に対して略直角に
    なるように、ウェブ面及び上下フランジの内側面に溶接
    し、1対の中央短リブ板片を、左右の開口の周縁部から
    少々離して、前記中央長リブ板片の中央の上側及び下側
    から梁の長手方向に対して略45゜上方及び下方に傾斜
    しかつそれらの板面がウェブ面に対して略直角になるよ
    うに、中央長リブ板片、ウェブ面及び上又は下フランジ
    の内側面に溶接して略X字型の中央リブ体を形成し、ウ
    ェブの他側の左右の開口の間の部分に、前記と同じやり
    方で略X字型の中央リブ体を形成することを特徴とする
    大口径の開口のある梁の製造法。
  7. 【請求項7】上下フランジと上下フランジを連結するウ
    ェブとを備え、ウェブの部分に二つの大口径の開口を近
    接して形成したH形鋼梁の製造法において、H形鋼梁に
    溶接するリブ板片の前記梁のウェブとフランジとの結合
    部分の円弧状部分に対向する角部に切欠き部を形成する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つの項記載
    の大口径の開口のあるH形鋼梁の製造法。
JP3173039A 1991-06-18 1991-06-18 大口径の開口のある梁の製造法 Expired - Fee Related JP3018118B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3173039A JP3018118B2 (ja) 1991-06-18 1991-06-18 大口径の開口のある梁の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3173039A JP3018118B2 (ja) 1991-06-18 1991-06-18 大口径の開口のある梁の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0693683A JPH0693683A (ja) 1994-04-05
JP3018118B2 true JP3018118B2 (ja) 2000-03-13

Family

ID=15953075

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3173039A Expired - Fee Related JP3018118B2 (ja) 1991-06-18 1991-06-18 大口径の開口のある梁の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3018118B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4052464B2 (ja) * 2003-06-30 2008-02-27 日鐵住金建材株式会社 金属管支柱の側壁開口部の補強構造
JP2008019708A (ja) * 2007-09-19 2008-01-31 Nippon Steel & Sumikin Metal Products Co Ltd 金属管支柱の側壁開口部の補強構造
KR101369025B1 (ko) * 2010-02-12 2014-02-28 카오카부시키가이샤 파이프의 연결 구조 및 청소구
WO2014041632A1 (ja) * 2012-09-12 2014-03-20 中国電力株式会社 鉄骨の開口補強構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0693683A (ja) 1994-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3018118B2 (ja) 大口径の開口のある梁の製造法
JP2008174980A (ja) 立体骨組みトラス構造
JP2004169298A (ja) 柱と梁の接合構造、柱と梁の接合方法
JP2841082B2 (ja) 大口径の開口のある梁およびその製造法
JP2699101B2 (ja) 開口のある梁およびその製造法
JP2003027590A (ja) 建築物における柱・梁の接合部の構造
JP2001317159A (ja) 鋼梁の開口部補強構造
JP3284877B2 (ja) 角形鋼管柱とh形断面梁の接合構造
JP2000319988A (ja) 柱・梁の接合構造
JPH06288033A (ja) 建築構造物用鋼製部材
JP2020056205A (ja) 鉄骨梁補強金具及び鉄骨梁補強構造
JP3295007B2 (ja) 立体トラスの接合部構造
KR102571669B1 (ko) 좌굴방지판을 이용한 얇은 강판 웨브형 강박스 부재
JPH08333808A (ja) 鋼管コンクリート柱の柱梁接合構造
JP6319471B1 (ja) 建物構造
JP4087750B2 (ja) 骨組組成体並びにその連結手段
JP7334385B2 (ja) ユニット建物の天井構造
JP2004293181A (ja) 梁の開口補強構造
CN212001911U (zh) 一种新型钢结构
JP6692468B2 (ja) 鋼管柱および鋼管柱の溶接接合用凸型部材
JP7432299B2 (ja) 架構式構造
JP2528536B2 (ja) 隅角部柱・壁構造
JP2007046346A (ja) 鋼製セグメント,鋼製セグメントの製造方法
JPH0540165Y2 (ja)
JPH0218163Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090107

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100107

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees