JPH0218163Y2 - - Google Patents

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JPH0218163Y2
JPH0218163Y2 JP17646885U JP17646885U JPH0218163Y2 JP H0218163 Y2 JPH0218163 Y2 JP H0218163Y2 JP 17646885 U JP17646885 U JP 17646885U JP 17646885 U JP17646885 U JP 17646885U JP H0218163 Y2 JPH0218163 Y2 JP H0218163Y2
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steel pipe
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、軸組に軽量型鋼を用いる建物の多段
接ぎ鉄骨柱に関する。
従来技術 従来、建物が高く鉄骨柱が長尺多段であるとき
は、第5図に示すように、断面の辺長Aの角形鋼
管1上に同鋼管1と同辺長の箱形鋼管19を介し
て断面の辺長Bの角形鋼管2を溶接して段接ぎ鉄
骨柱とし、箱形鋼管19の側部に、梁接手部12
を溶接していた。この種の段接ぎ鉄骨柱では、辺
長Aと辺長Bの差が大きいと箱形鋼管19の上の
蓋板20が軸荷重によつて破壊することがある。
これを第6図で説明すると、蓋板20の側面から
蓋板厚みMに等しくをとつた蓋板表面上の点Qよ
り、かなり内寄りに上の角形鋼管2の側部下縁の
点Rがあると、軸荷重によつて点Rを通る45度線
T2で蓋板20がせん断破壊するものと考えられ
る。この欠点をさせるためには、従来例では、第
7図に示すように、箱形鋼管に代えて、下方開放
端の辺長が下部の角形鋼管1の辺長Aと等しく、
上方開放端の辺長が上の角形鋼管2の辺長Bと等
しい角錐台形鋼管21を介して段接ぎ鉄骨柱を構
成して、同鋼管21のテーパ側面に梁接手部12
を溶接していた。これは強度の点で充分である
が、角錐台形鋼管21の製作は直方体形の箱形鋼
管に比して製作に手数がかかり、また梁接手部1
2の端部を角錐台形鋼管のテーパ面の傾きに合せ
て正確な角度をとつて長手方向に対して斜めに切
断しなければならず、しかもこの角錐台形鋼管2
1を有する鉄骨柱は、第8図に示すように、梁接
手部溶接の状態で、建物の隅角、外壁中間、屋内
における柱の位置に応じて三態様のものY1,Y
2,Y3を製作しなければならず、製作面の手数
のみか、在庫管理の面でも不利であつた。また以
上の製作上等の不利を少なくするために、第9図
に示すように、階数2ごとに角錐台形鋼管21を
設け、その間を各辺長がA,C,Eの角形鋼管
1,3,5よりなる柱とし、中間を箱形鋼管22
でつなぐ段接ぎ鉄骨柱が製作されているが、これ
は階数2ごとの角形鋼管のうち、上階の部分2
a,4a,6aは不要な太さの辺長のものが用い
られることになり、材料面でコスト高となる欠点
を有した。
考案が解決しようとする問題点 本考案は上述従来例の欠点に着目してなされた
もので、多段接ぎ鉄骨柱において、鉄骨柱と鉄骨
梁の結合部である接ぎ目の強度が充分で、結合部
の加工がきわめて容易で、材料も少なくすむよう
な多段接ぎ鉄骨柱を得ることを目的とする。
問題点を解決するための手段 本考案は、第1図乃至第3図に例示するよう
に、上方へ伸びるにしたがつて1階ごとに角形鋼
管の辺長が小さくなるようにして、上の階と下の
階の角形鋼管を箱形鋼管を介して溶接した多段接
ぎ鉄骨柱であつて、箱形鋼管の蓋板13の上面に
おいて、蓋板側面13aから蓋板厚みMに等しく
とつた距離の点をQとし、蓋板13の上の鋼管2
の側面2bの下縁が位置する点をRとし、R点を
点Qの附近に位置させるようにして多段接ぎ鉄骨
柱を構成した。
作 用 前記のように構成した多段接ぎ鉄骨柱に軸荷重
がかかつたとする。本考案では、点Rが点Qの近
傍にあるから、第3図に示すように点Rを通る45
度線Tは蓋板13の側面に抜け、蓋板13が歪ん
だりせん断破壊することがない。しかし、点Rが
鋼管7の内側面上の点L位置にあると、蓋板13
が点Rを通る直下の面で、せん断したりせん断歪
みを受けるおそれがあり、また点Rが点Qのかな
り内寄りにあつて45度線がT1のように通ると破
壊する可能性がある。
この構成では、蓋板13の厚みMを大にするほ
ど、点Rを内方へ寄せて選択できる。
また、同構成では、第4図に示すように、下の
角形鋼管に対して上の角形鋼管の位置を換えて溶
接すると、建物の隅角柱X1、外壁中間柱X2、
屋内柱X3等の態様に変換して梁接手部12を接
続したものをうることができる。
実施例 本考案の一実施例を、第1図乃至第4図によつ
て詳述する。第1図において、1は建物の1階に
位置する鉄骨柱となる角形鋼管で、断面正方形で
辺長Aの長さを有する。2,3,4,5,6は、
それぞれ2,3,4,5,6階に位置する鉄骨柱
の角形鋼管で、それぞれ断面正方形で辺長B,
C,D,E,Fを有する。そして各辺長は、A>
B>C>D>E>Fなる関係を有する。7,8,
9,10,11は、下から角形鋼管間に溶接され
た箱形鋼管で、その側部にはH形鋼の鉄骨梁(図
示せず)の端を接続するために、同大のH形鋼か
らなる梁接手部12が溶接されている。箱形鋼管
は全て下の角形鋼管を切断して蓋を附したもの
で、その一つ箱形鋼管7をもつて説明すると、第
2図に示すように、角形鋼管1の上端を軸直角に
切断した短鋼管1bの上下開放端に短鋼管1bよ
り厚みの大きな蓋板13を溶接14したもので、
大なる辺長Aを有する角形鋼管1の上に溶接さ
れ、且つ上には小なる辺長Bを有する角形鋼管2
が溶接17されている。梁接手部12は箱形鋼管
7の側部全長にわたつて同側部に溶接18されて
いる。17は溶鉄の逃げを防ぐ裏当て板である。
この構造で上の角形鋼管2の側面2bは、第3図
に示すような位置にある。先ず、上の蓋板13の
側面13a下縁Pを通る45度線Sが蓋板上面と交
わる点をQとする。即ち点Qは蓋板13の側面1
3aから蓋板厚みMと等しい距離にある。次に箱
形鋼管の内側面1Cの直上の蓋板13の上面の点
をLとする。前記点Rは点Lの内寄りの点Qの附
近に位置している。この場合、蓋板厚みMを短鋼
管1bの厚みよりも相当大きくとり、点Rを点L
より引離しておくことが必要である。
いま、下の鋼管1の辺長Aを300mmとし、蓋板
厚みMを25mmとすれば、Q点は蓋板13の側面1
3aから、25mmの距離のところにある。よつて上
の鋼管2の辺長Bを275mmとすると、蓋板13の
側面13aから25mm寄せて上の鋼管2を蓋板13
上に溶接しうる。
以上の箱形鋼管7と角形鋼管1,2との関係
は、他の上階の箱形鋼管についても同様に適用さ
れる。
箱形鋼管は、上階の辺長の小なる角形鋼管を切
断して設けてもよい。この場合は、下の辺長の大
なる角形鋼管の蓋板と、箱形鋼管を構成する短鋼
管との間に、第3図によつて説明した関係が生じ
る。
効 果 本考案は以上のごときものであつて、蓋板上の
点Qの近傍に上の角形鋼管の側面2bの下縁の点
がくるようにしたから、箱形鋼管の蓋板が破壊し
ない状態で段接ぎ鉄骨柱が得られるものであり、
その箱形鋼管は製作が容易で、下の角形鋼管に対
して上の角形鋼管をずらせて溶接すると三態様の
鉄骨柱が容易に得られるのである。そして、箱形
鋼管の蓋板の厚みMを大にすると階ごとに小刻み
に辺長が小となる角形鋼管を接続でき、これを第
1図と第9図によつて比較すれば、本考案は第2
階2、第4階4、第6階6において、従来例の第
2階2a、第4階4a、第6階6aに対して、辺
長の小なる角形鋼管を用いることができ、材料の
節減と鉄骨柱の自己荷重の軽減をなしうる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の側面図、第2図は
同上の要部の側断面図、第3図は同要部の拡大側
断面図、第4図は建物における同実施例の鉄骨柱
の略示的上面図、第5図は従来例の側面図、第6
図は同従来例の要部の拡大側断面図、第7図は別
実施例の側断面図、第8図は同実施例の建物にお
ける鉄骨柱の略示的上面図、第9図はさらに別実
施例の側面図である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上方へ伸びるにしたがつて1階ごとに角形鋼管
    の辺長が小さくなるようにして、上の階と下の階
    の角形鋼管を箱形鋼管を介して溶接した多段接ぎ
    鉄骨柱であつて、箱形鋼管の蓋板の上面におい
    て、蓋板側面から蓋板厚みMに等しくとつた距離
    の点をQとし、かつ蓋板の上に置く鋼管の側部が
    位置する点をRとした場合、R点がQ点の附近に
    位置するように上の鋼管が蓋板上に溶接されて成
    る多段接ぎ鉄骨柱。
JP17646885U 1985-11-16 1985-11-16 Expired JPH0218163Y2 (ja)

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JP17646885U JPH0218163Y2 (ja) 1985-11-16 1985-11-16

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JP17646885U JPH0218163Y2 (ja) 1985-11-16 1985-11-16

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Publication Number Publication Date
JPS6285603U JPS6285603U (ja) 1987-06-01
JPH0218163Y2 true JPH0218163Y2 (ja) 1990-05-22

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