JP2633149B2 - 台形ユニット - Google Patents

台形ユニット

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JP2633149B2
JP2633149B2 JP4226119A JP22611992A JP2633149B2 JP 2633149 B2 JP2633149 B2 JP 2633149B2 JP 4226119 A JP4226119 A JP 4226119A JP 22611992 A JP22611992 A JP 22611992A JP 2633149 B2 JP2633149 B2 JP 2633149B2
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勝幸 千原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建物ユニットの一種であ
る台形ユニットに係り、ユニット住宅等の建物に利用で
きる。
【0002】
【背景技術】従来より、予め工場等で製造された各種の
箱状建物ユニットを建築現場で組立てることによって建
築されるユニット建物が利用されている。
【0003】このようなユニット建物に対しても、他形
式の建物と同様に、建築される地域の条例等で規定され
る北側斜線制限が適用される場合がある。この場合に
は、前記条例等により定められている傾斜した境界線の
内側に建物をはみ出させることなく納める必要がある。
このため、建物ユニットには、建物ユニットの上方の角
部を切りとった台形ユニットがある。この台形ユニット
を建物の当該境界線に沿った位置に配置することで、前
記境界線内に建物をぴったりと納めることができる。
【0004】ここで、このような台形ユニットの上面
は、前述の形状を実現するために、少なくとも一部が傾
斜されている。このため、台形ユニットの骨組みは、軸
組材を接合した箱形状のものであり、軸組材として長さ
寸法の異なる長短二種類の柱が含まれている。これらの
柱は、上下端がそれぞれ溶接などにより梁に剛接合され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような台形ユニッ
トでは、荷重による軸組材の撓み量がその長さ寸法によ
って異なる。例えば、台形ユニットの短い柱材は、同じ
水平荷重が加わっても長い柱材よりもその撓み量は小さ
い。このため、例えば、地震や強風等により骨組みに水
平荷重等が加わると、短い柱は撓み量が小さいため、当
該荷重はこの柱の両端に形成された梁との剛接合部に集
中してしまい、この部分が破壊されやすいという問題が
ある。
【0006】特に、建物全体として見た場合、台形ユニ
ットの剛性が普通の建物ユニットより高くなるため、荷
重が台形ユニットに集中し、前述の破壊を招きやすいと
いう問題がある。本発明の目的は、骨組みに加わる水平
荷重が一箇所に集中することがなく、耐久性のある台形
ユニットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明は、四
隅に立設された柱と、各柱の上下端を連結する梁とを含
んで構成されたフレームを有し、互いに対向する側面の
うち一方の側面の両側に配置される一対の柱と他方の側
面の両側に配置される一対の柱とは長さが異なり、一方
の側面側の柱が短柱とされ、他方の側面側の柱が長柱と
され、かつ、前記短柱の上端には、傾斜して配置される
傾斜梁が連結され、上面の一部が傾斜面とされた箱状の
台形ユニットに適用されるものであり、前記フレームを
構成する前記柱、前記梁および前記傾斜梁の接合部分の
うち、前記フレームの下部に水平配置される梁と前記短
柱との接合部分、および、前記フレームの上部に水平配
置される梁と前記傾斜梁との接合部分の少なくとも一つ
、当該接合部分のなす角度が変位可能に接合されるピ
ン接合で接合され、前記フレームの他の接合部分がすべ
、当該接合部分以外の部分が変位した後でも変形しな
い剛接合で接合されていることを特徴とする。本発明の
第2発明は、四隅に立設された柱と、各柱の上下端を連
結する梁とを含んで構成されたフレームを有し、互いに
対向する側面のうち一方の側面の両側に配置される一対
の柱と他方の側面の両側に配置される一対の柱とは長さ
が異なり、一方の側面側の柱が短柱とされ、他方の側面
側の柱が長柱とされ、かつ、前記短柱の上端は、傾斜し
て配置される傾斜梁を介して前記長柱の上端に連結さ
れ、上面全部が傾斜面となった箱状の台形ユニットに適
用されるものであって、前記フレームを構成する前記
柱、前記梁および前記傾斜梁の接合部分のうち、前記フ
レームの下部に水平配置される梁と前記短柱との接合部
分、および、前記短柱と前記傾斜梁との接合部分の少な
くとも一つが、当該接合部分のなす角度が変位可能に接
合されるピン接合で接合され、前記フレームの他の接合
部分がすべて、当該接合部分以外の部分が変位した後で
も変形しない剛接合で接合されていることを特徴とす
る。
【0008】
【作用】このような本発明では、例えば、台形ユニット
の短い柱の下端と、当該台形ユニットの下方に配置され
た水平梁とをピン接合し、当該接合部の変形が許容され
るようにする。これにより、短い柱の撓み量が少ないた
めに集中してしまう荷重を、接合部の変形によって分散
させることができるようになり、台形ユニットの骨組み
全体に荷重が均等に加わるようになる。
【0009】また、ピン接合を形成するボルト等の直径
や本数を適宜選択することで、ピン接合の接合強度を加
減し、台形ユニットの剛性を他の建物ユニットと等しく
し、ユニット建物全体に荷重が均等に加わるようにし、
荷重が台形ユニットに集中しないようにする。これらに
より、骨組みに加わる荷重負荷の集中が解消され、台形
ユニットの耐久性が向上するようになり、これにより前
記目的が達成される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1および図2には、本実施例の台形ユニット
1の骨組みであるフレーム2が示されている。
【0011】台形ユニット1は、その上面1Aの一部が傾
斜した建物ユニットであり、上面1Aの傾斜した辺1Bを共
有する側面1Cが五角形に形成されたものである。
【0012】フレーム2は、柱3および梁4を複数接合
して形成されたものである。すなわち、フレーム2の側
面1Cの両側には、それぞれ短柱3Aおよび長柱3Bが設けら
れている。フレーム2の対向配置された側面1Cの間には
短辺梁4Aが設けられている。短柱3Aおよび長柱3Bの下端
の間には長辺梁4Bが設けられている。短柱3Aの上端には
傾斜した辺1Bに沿って延びる傾斜梁4Cが設けられてい
る。長柱3Bの上端には短柱3Aに向かって水平に延びて傾
斜梁4Cに連結される水平梁4Dが設けられている。
【0013】ここで、短柱3Aの下端部および長辺梁4Bの
端部は、ピン接合により接合されて接合部5を形成して
いる。接合部5以外の柱3および梁4の接合部は全て溶
接等による剛接合となっている。接合部5は、ピン接合
により曲げ剛性が他の接合部よりも小さくされたもので
あり、地震等による水平荷重によって短柱3Aと長辺梁4B
との接合角度を変化させて弾性変形するようになってい
る。
【0014】このような本実施例では、水平荷重Fがフ
レーム2に加わると、短柱3Aに荷重Fによる撓み量が殆
どなくとも、ピン接合した接合部5が、図2に示される
ように、水平荷重Fに応じた所定角度θ1だけ弾性変形
する。これにより、短柱3Aの撓み量が少ないために集中
してしまう荷重を接合部5の変形によって分散させるこ
とができるようになり、地震等による水平荷重がフレー
ム2全体に均等に加わるようになる。
【0015】前述のような本実施例によれば、次のよう
な効果がある。すなわち、台形ユニット1に荷重が均等
に加わるようになるため、従来の台形ユニットのように
荷重が集中することがなく、台形ユニット1の耐久性を
向上できる。
【0016】また、台形ユニット1は、剛性の高い従来
の台形ユニットと異なり、通常の建物ユニットとほぼ同
様の剛性を有するようになるので、台形ユニット1に水
平荷重が集中することがなく、台形ユニット1を含めて
建物を建築しても、建物全体の耐久性を低下させること
がない。
【0017】さらに、従来の台形ユニットの接合部の一
部をピン接合とすることで、台形ユニット1を実現でき
るので、台形ユニット1を製造するにあたり、従来の製
造ラインに対する変更点を最小限にできる。
【0018】なお、本発明は前述の一実施例に限定され
るものではなく、次に示す変形などをも含むものであ
る。すなわち、ピン接合による接合部としては、短柱3A
長辺梁4Bとの接合部5に限らず、例えば、図3に示さ
れるように、傾斜梁4Cと水平梁4Dとの接合部等をピン
接合してもよい。ここで、接合部をピン接合とした場
合には、水平荷重Fに応じて接合部が弾性変形し、傾
斜梁4Cおよび水平梁4Dのなす角度θが変化することに
より、荷重Fの集中化が未然に防止される。
【0019】また、台形ユニットとしては、側面1Cが五
角形の台形ユニット1に限らず、例えば、図に示され
るように、上面1D全体が傾斜面となった台形ユニット1E
でもよい。
【0020】
【発明の効果】前述のように本発明によれば、骨組みに
加わる水平荷重を分散させて耐久性を向上することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の台形ユニットの骨組みを示
す斜視図である。
【図2】図1の台形ユニットの側面図である。
【図3】前記実施例の変形例を示す図2と同様の図であ
る。
【図4】前記実施例の別の変形例を示す図2と同様の図
である。
【符号の説明】
1, 1E 台形ユニット 1C 傾斜する辺を共有する側面 2 骨組みとしてのフレーム 3A, 3B 傾斜する辺を共有する側面に含まれる柱 4B, 4C, 4D 傾斜する辺を共有する側面に含まれる梁5,6 ピン接合による接合部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】四隅に立設された柱と、各柱の上下端を連
    結する梁とを含んで構成されたフレームを有し、互いに
    対向する側面のうち一方の側面の両側に配置される一対
    の柱と他方の側面の両側に配置される一対の柱とは長さ
    が異なり、一方の側面側の柱が短柱とされ、他方の側面
    側の柱が長柱とされ、かつ、前記短柱の上端には、傾斜
    して配置される傾斜梁が連結され、上面の一部が傾斜面
    とされた箱状の台形ユニットであって、 前記フレームを構成する前記柱、前記梁および前記傾斜
    梁の接合部分のうち、前記フレームの下部に水平配置さ
    れる梁と前記短柱との接合部分、および、前記フレーム
    の上部に水平配置される梁と前記傾斜梁との接合部分
    少なくとも一つが、当該接合部分のなす角度が変位可能
    に接合されるピン接合で接合され、前記フレームの他の
    接合部分がすべて、当該接合部分以外の部分が変位した
    後でも変形しない剛接合で接合されていることを特徴と
    する台形ユニット。
  2. 【請求項2】四隅に立設された柱と、各柱の上下端を連
    結する梁とを含んで構成されたフレームを有し、互いに
    対向する側面のうち一方の側面の両側に配置される一対
    の柱と他方の側面の両側に配置される一対の柱とは長さ
    が異なり、一方の側面側の柱が短柱とされ、他方の側面
    側の柱が長柱とされ、かつ、前記短柱の上端は、傾斜し
    て配置される傾斜梁を介して前記長柱の上端に連結さ
    れ、上面全部が傾斜面となった箱状の台形ユニットであ
    って、 前記フレームを構成する前記柱、前記梁および前記傾斜
    梁の接合部分のうち、前記フレームの下部に水平配置さ
    れる梁と前記短柱との接合部分、および、前記短柱と前
    記傾斜梁との接合部分の少なくとも一つが、当該接合部
    分のなす角度が変位可能に接合されるピン接合で接合さ
    れ、前記フレームの他の接合部分がすべて、当該接合部
    分以外の部分が変位した後でも変形しない剛接合で接合
    されていることを特徴とする台形ユニット。
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