JPH10317491A - 柱材の接合構造 - Google Patents

柱材の接合構造

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JPH10317491A
JPH10317491A JP13058197A JP13058197A JPH10317491A JP H10317491 A JPH10317491 A JP H10317491A JP 13058197 A JP13058197 A JP 13058197A JP 13058197 A JP13058197 A JP 13058197A JP H10317491 A JPH10317491 A JP H10317491A
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joining
column
pillar
bonding
slit
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JP13058197A
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English (en)
Inventor
Yasuyoshi Yamada
靖義 山田
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Kowa Co Ltd
Kouwa Co Ltd
Original Assignee
Kowa Co Ltd
Kouwa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】鉄骨材の端面同志の熟練を要する溶接を行うこ
となく、二つの柱材を相互に接合する。 【解決手段】接合部材(12)は正方形断面の第一接合材(1
8)と十字形の第二接合材(20)とからなる。第一の柱材(1
4)及び第二の柱材(16)の間に接合部材(12)を挟み込んだ
状態で、第一の柱材(14)のスリット(26)を介して第二接
合材(20)の面(20a) との間で溶接を行い、同様に、第二
の柱材(16)のスリット(28)を介して第二接合材(20)の面
(20a) との間で溶接を行う。このようにして、接合部材
(12)を介して、第一の柱材(14)と第二の柱材(16)とが接
合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建築構造物の骨組構
造に関し、より詳細には、接合部材を介して二つの柱材
を相互に接合させる接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】これまで、二つの柱材又は梁材を相互に
接合させる方法が数多く提案されており、その一つとし
て特開平4−176929号公報に記載された方法があ
る。以下、図8を参照して、同公報に記載されている二
つの柱材の接合方法について説明する。
【0003】この接合方法は第一の柱材1と第二の柱材
2とを接合部材3を介して接合するものである。第一の
柱材1及び第二の柱材2は通常の中空の鉄骨からなる柱
材である。
【0004】接合部材3は、格子状に形成された格子部
材4と、格子部材4の上面を覆うように格子部材4に固
着された上フランジ5(図を見やすくするため、一部が
破線で描かれている)と、格子部材4の底面を覆うよう
に格子部材4に固着された下フランジ6とからなってい
る。格子部材4の4隅から外方に突出している部分はそ
れぞれ対向する一組のブラケット7を形成しており、各
ブラケット7には複数の孔8が設けられている。
【0005】この接合方法においては、先ず、第二の柱
材2の上面上に接合部材3が置かれ、第二の柱材2の上
面と下フランジ6の下面とが溶接されることにより、第
二の柱材2と接合部材3とが固着される。次いで、上フ
ランジ5の上に第一の柱材1が置かれ、第一の柱材1と
上フランジ5とが溶接されることにより、第一の柱材1
と接合部材3とが固着される。
【0006】なお、対向する一組のブラケット7及び上
下フランジ5,6により囲まれている空間には、I形鋼
9が嵌め込まれ、I形鋼9に予め取り付けられている止
着板10と各ブラケット7とをボルト及びナット(図示
せず)で結合することにより、接合部材3とI形鋼9と
が接合される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、特開平
4−176929号公報に記載されている接合構造にお
いては、第一の柱材1及び第二の柱材2の端面をそれぞ
れ上下フランジ5,6に溶接することにより、接合部材
3を介して第一の柱材1と第二の柱材2とが接合され
る。
【0008】第一の柱材1又は第二の柱材2を上フラン
ジ5又は下フランジ6に溶接する場合、溶接は第一の柱
材1又は第二の柱材2の外周面に沿って、上フランジ5
又は下フランジ6との間で溶接が行われる。すなわち、
溶接は各柱材の外周面の全長に沿って行われるため、溶
接すべき箇所が長く、溶接に長時間を要していたため、
作業効率向上を阻害する一因となっていた。
【0009】さらに、面と面との間の溶接は熟練を要す
るものであるため、各柱材1,2を上下フランジ5,6
に溶接する場合、溶接ミスを生じる割合が多かった。溶
接ミスが発生すると、各柱材1,2と上下フランジ5,
6との間の溶接強度が低下し、ひいては、第一の柱材1
と第二の柱材2との間の接合強度にも悪影響を及ぼすも
のであった。
【0010】本発明は、以上のような従来の接合構造が
有する問題点に鑑みてなされたものであり、柱材と接合
部材との間の溶接すべき箇所の長さを減らすとともに、
面と面との間の溶接を行うことなく、二つの柱材を相互
に接合することができる接合構造及びその接合構造に用
いる接合部材を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明のうち、請求項1に係る発明は、接合部材を
介して中空の第一の柱材と中空の第二の柱材とを接合さ
せる接合構造であって、前記接合部材は、前記第一及び
第二の柱材と同一の断面を有する中空の第一接合材と、
断面がI字型、L字型、T字型又は十字型の何れかをな
しており、I字、L字、T字又は十字を構成する面の端
面がそれぞれ前記第一接合材の内面に固着されており、
前記第一接合材の上下から突出する長さを有する第二接
合材とからなり、前記第一の柱材の外周面には、該第一
の柱材の下端から上方に延びる第一スリットが少なくと
も一つ形成されており、前記第二の柱材の外周面には、
該第二の柱材の上端から下方に延びる第二スリットが少
なくとも一つ形成されており、前記第一の柱材の底面を
前記第一接合材の上面に合わせ、前記第二の柱材の上面
を前記第一接合材の底面に合わせた後、前記第一接合材
の上面よりも上方に延びている前記第二接合材の部分を
前記第一の柱材の前記第一スリットを介して前記第一の
柱材と固着し、前記第一接合材の底面よりも下方に延び
ている前記第二接合材の部分を前記第二の柱材の前記第
二スリットを介して前記第二の柱材と固着することによ
り、前記第一の柱材と前記第二の柱材とを前記接合部材
を介して接合させることを特徴とする。
【0012】以下、第一接合材が十字型である場合を例
にとって、本接合構造の概略を述べる。第一の柱材と第
二の柱材とを接合させるためには、先ず、第一接合材の
底面よりも下方に突出している第二接合材の部分が第二
の柱材の内部に挿入された状態になるように、接合部材
を第二の柱材の上面上に配置する。この際、第一接合材
の底面よりも下方に突出している第二接合材の部分にお
ける第二接合材を構成している4つの面の端面が第二の
柱材に形成されている第二スリットに整列するように接
合部材を第二の柱材の上面上に配置する。
【0013】次いで、下端に第一スリットが形成されて
いる第一の柱材の底面を接合部材の上面に合わせる。こ
の状態では、第一接合材の上面よりも上方に突出してい
る第二接合材の部分が第一の柱材の内部に挿入された状
態になる。このときに、第一接合材の上面よりも上方に
突出している第二接合材の部分における第二接合材を構
成している4つの面の端面が第一の柱材に形成されてい
る第一スリットに整列するように第一の柱材を接合部材
の上面上に配置する。
【0014】このように、第一の柱材及び第二の柱材を
接合部材に組み合わせた後、第一の柱材に形成されてい
る第一スリットを介して溶接を行うことにより、第一の
柱材とその内部の第二接合材とを固着する。同様に、第
二の柱材に形成されている第二スリットを介して溶接を
行うことにより、第二の柱材とその内部の第二接合材と
を固着する。
【0015】以上のようにして、接合部材を介して第一
の柱材と第二の柱材とが相互に接合される。この場合、
第一スリット及び第二スリットの長さを適宜調節するこ
とにより、溶接すべき箇所の長さを短くした状態で第一
の柱材と第二の柱材とを接合させることができる。
【0016】本発明に係る接合構造においては、第二接
合部材の断面形状は十字型に限定されるものではなく、
第一接合部材の断面形状としては、I型、L型又はT型
の何れの形状をも選択することができる。
【0017】また、本発明に係る接合構造においては、
スリットとその内部に位置する端面との間で溶接を行う
ことになり、すなわち、線と線との間で溶接を行うこと
になり、従来のように、二つの柱材の端面相互間での溶
接、すなわち、面と面との間の溶接を行う必要性がなく
なるので、溶接に熟練を必要とすることなく、より容易
に二つの柱を相互に接合させることができる。
【0018】第一接合材、第一の柱材及び第二の柱材の
断面は特に限定されない。それらの断面が共通していれ
ば十分であり、本発明に係る接合構造における第一接合
材、第一の柱材及び第二の柱材は、円形断面、楕円形断
面、四角形断面その他の多角形断面など任意の断面を有
し得る。
【0019】また、第一の柱材及び第二の柱材の各々に
設けられるスリットはそれぞれ下端又は上端から連続し
て延びるものに限定されるものではなく、複数の孔が並
列的に、すなわち、ライン状に設けられることにより形
成されているスリットであってもよい。この場合、孔の
形状は任意である。例えば、円形、四角形など任意の形
状にすることができる。
【0020】前記第一スリット又は第二スリットの長さ
は、前記第一接合材の上面よりも上方に延びている前記
第二接合材の部分又は前記第一接合材の底面よりも下方
に延びている前記第二接合材の部分の長さと等しいか、
あるいは、短くすることが好ましい。第一スリット又は
第二スリットの方が長いと、第一の柱材及び第二の柱材
を接合部材に接合させたときに、溶接により塞がれない
部分が生じるので、第一スリット又は第二スリットの長
さは上記のように設定することが好ましい。
【0021】さらに、前記第一接合材の外周面には、該
外周面に直角に外側に延びる少なくとも一つの梁取り付
け用プレートを取り付けておくことができる。この梁取
り付け用プレートには複数の孔を設けておくことによ
り、ボルトその他の接合具を介して、水平方向に延びる
梁を梁取り付け用プレートに固着することができ、接合
部材を介して、二つの垂直方向に延びる柱材のみなら
ず、水平方向に延びる梁又は柱材をも相互に接合させる
ことができる。
【0022】梁取り付け用プレートの数は一つには限定
されない。例えば、第一接合材を四角形形状に設けたと
きには、第一接合材を構成している4つの面の各々に梁
取り付け用プレートを設けることができる。この場合に
は、接合部材を介して、二つの柱材のみならず、4個の
水平方向に延びる梁材を相互に接合させることができ
る。
【0023】また、本発明のうち、請求項5に係る発明
は、接合部材を介して中空の第一の柱材と中空の第二の
柱材とを接合させる接合構造において用いる接合部材を
提供する。この接合部材は、前記第一及び第二の柱材と
同一の断面を有する中空の第一接合材と、断面がI字
型、L字型、T字型又は十字型の何れかをなしており、
I字、L字、T字又は十字を構成する面の端面がそれぞ
れ前記第一接合材の内面に固着されており、前記第一接
合材の上下から突出する長さを有する第二接合材とから
なる。
【0024】この接合部材は次のようにして用いられ
る。まず、前記第一の柱材の底面を前記第一接合材の上
面に合わせた後、前記第一接合材の上面よりも上方に延
びている前記第二接合材の部分を前記第一の柱材の下端
から上方に延びている第一スリットを介して前記第一の
柱材と固着する。次いで、前記第二の柱材の上面を前記
第一接合材の底面に合わせ、前記第一接合材の底面より
も下方に延びている前記第二接合材の部分を前記第二の
柱材の上端から下方に延びている第二スリットを介して
前記第二の柱材と固着することにより、前記第一の柱材
と前記第二の柱材とが接合部材を介して接合される。
【0025】この接合部材により、請求項1に記載され
た接合構造が可能になる。前述の接合構造の場合と同様
に、本接合部材における第一接合材は四角形断面その他
の任意の断面を有することができ、また、前記第一接合
材の外周面には、該外周面に直角に外側に延びる少なく
とも一つの梁取り付け用プレートを取り付けることがで
きる。
【0026】また、本発明のうち、請求項8に係る発明
は、接合部材を介して中空の第一の柱材と中空の第二の
柱材とを接合させる接合構造であって、前記接合部材
は、断面がI字型、L字型、T字型又は十字型の何れか
をなしている接合材と、前記接合材を構成する面に水平
に取り付けられた少なくとも一つの接合板とからなるも
のである接合構造を提供する。前記第一の柱材の外周面
には、該第一の柱材の下端から上方に延びる第一スリッ
トが少なくとも一つ形成されており、前記第二の柱材の
外周面には、該第二の柱材の上端から下方に延びる第二
スリットが少なくとも一つ形成されている。前記第一の
柱材と前記第二の柱材との取り付け時には、前記接合材
を構成する面と前記第一スリットとが整列するように、
前記第一の柱材の底面を前記接合板の上面に合わせ、さ
らに、前記接合材を構成する面と前記第二スリットとが
整列するように、前記第二の柱材の頂面を前記接合板の
底面に合わせた後、前記第一スリットを介して前記第一
の柱材と前記接合材とを固着し、前記第二スリットを介
して前記第二の柱材と前記接合材とを固着することによ
って、前記接合部材を介して前記第一の柱材と前記第二
の柱材とが相互に接合される。
【0027】接合材を第一の柱材及び第二の柱材で上下
から挟み込むことによって、第一スリット及び第二スリ
ットが接合材を構成する面と整列する。この状態では、
第一の柱材の底面は接合板の上面に接し、第二の柱材の
頂面は接合板の底面に接している。この後、第一の柱材
及び第二の柱材をそれぞれ第一スリット及び第二スリッ
トを介して、内部に位置している接合材に溶接その他の
手段により固着することにより、第一の柱材と第二の柱
材とが接合部材を介して相互に接合される。
【0028】接合板は接合材を構成する面の任意の高さ
に取り付けることができる。接合板は接合材のどの高さ
に取り付けても第一の柱材及び第二の柱材を取り付ける
のには支障はない。ただし、接合材の全高の1/2の高
さの位置に取り付けることが好ましい。
【0029】請求項1に記載した接合構造の場合と同様
に、接合材を構成する面のうち少なくとも一つの面の外
縁には、外方に延びる梁取り付け用プレートを形成する
ことができる。この梁取り付け用プレートは前記第一の
柱材と前記第二の柱材とを前記接合部材を介して接合し
たときに、前記第一の柱材及び前記第二の柱材よりも外
側に突出しているように形成される。
【0030】このように、梁取り付け用プレートを設け
ることにより、第一の柱材及び第二の柱材の他に、接合
部材を介して、水平方向に延びる梁その他の部材をも同
時に取り付けることが可能になる。
【0031】接合材を構成する面に水平に取り付けられ
る接合板は任意の形状とすることができる。また、接合
板は任意の枚数だけ接合材に取り付けることができる。
例えば、接合材をI型、L型、T型又は十字型に構成し
た場合には、接合板はそれぞれ最大で2枚、2枚、3
枚、4枚取り付けることが可能である。この最大枚数の
範囲内で任意の枚数の接合板を接合材に取り付けること
ができる。
【0032】この場合、第一の柱材及び第二の柱材と同
一の断面を形成するように接合板を接合材に取り付ける
ことが好ましい。このように接合板の形状を選択するこ
とにより、接合部材を介して第一の柱材と第二の柱材と
を接合させたときに、接合板が第一の柱材と第二の柱材
とから突出することがなく、外観が良くなるのみなら
ず、他の部材の障害物となることがなくなる。
【0033】あるいは、接合板は前記第一の柱材及び前
記第二の柱材の断面積よりも大きく、かつ、前記第一の
柱材及び前記第二の柱材の断面を内包する表面積を有し
ているように形成することもできる。すなわち、接合板
の外縁が第一の柱材及び第二の柱材の外周よりも外側に
位置するように、接合板の形状を選定することができ
る。
【0034】このように、接合板を第一の柱材及び第二
の柱材から外側に突出しているようにその形状を選定す
ることにより、その突出部分に他の部材を取り付けるこ
とが可能になる。二つの柱材を対向させて立てたとき
に、それらの柱材の安定度を確保するために、それら二
つの柱材に筋交い部材を掛け渡すことが一般的に行われ
る。例えば、接合板の突出部分の四隅のうちの少なくと
も一つに孔又は凸条部を形成しておくことにより、これ
らの孔又は凸条部に筋交い部材を係合させることができ
るので、筋交い部材の掛け渡しを容易に行うことができ
るようになる。
【0035】また、本発明のうち、請求項11に係る発
明は、接合部材を介して中空の第一の柱材と中空の第二
の柱材とを接合させる接合構造において用いる接合部材
であって、断面がI字型、L字型、T字型又は十字型の
何れかをなしている接合材と、前記接合材を構成する面
に水平に取り付けられた少なくとも一つの接合板とから
なる接合部材を提供する。
【0036】この接合部材は次のように用いられる。前
記第一の柱材の外周面において該第一の柱材の下端から
上方に延びるように形成された第一スリットと前記接合
材を構成する面とが整列するように、前記第一の柱材の
底面を前記接合板の上面に合わせ、さらに、前記第二の
柱材の外周面において該第二の柱材の上端から下方に延
びるように形成された第二スリットと前記接合材を構成
する面とが整列するように、前記第二の柱材の頂面を前
記接合板の底面に合わせた後、前記第一スリットを介し
て前記第一の柱材と前記接合材とを固着し、前記第二ス
リットを介して前記第二の柱材と前記接合材とを固着す
ることによって、前記接合部材を介して前記第一の柱材
と前記第二の柱材とを相互に接合させることができる。
【0037】本発明のうち、請求項14に係る発明は、
接合部材を介して中空の第一の柱材と中空の第二の柱材
とを接合させる接合構造であって、前記接合部材は、断
面がI字型、L字型、T字型又は十字型の何れかをなし
ている第一接合材と、前記第一接合材の何れか一方の端
面に取り付けられた接合板と、断面がI字型、L字型、
T字型又は十字型の何れかをなし、前記第一接合材との
間に前記接合板を挟みようにして、前記接合板に取り付
けられている第二接合材とからなり、前記第一の柱材の
外周面には、該第一の柱材の下端から上方に延びる第一
スリットが少なくとも一つ形成されており、前記第二の
柱材の外周面には、該第二の柱材の上端から下方に延び
る第二スリットが少なくとも一つ形成されており、前記
第二接合材を構成する面と前記第一スリットとが整列す
るように、前記第一の柱材の底面を前記接合板の上面に
合わせ、前記第一接合材を構成する面と前記第二スリッ
トとが整列するように、前記第二の柱材の頂面を前記接
合板の底面に合わせた後、前記第一スリットを介して前
記第一の柱材と前記第二接合材とを固着し、前記第二ス
リットを介して前記第二の柱材と前記第一接合材とを固
着することによって、前記接合部材を介して前記第一の
柱材と前記第二の柱材とを相互に接合させる接合構造を
提供する。
【0038】また、請求項17に係る発明は、接合部材
を介して中空の第一の柱材と中空の第二の柱材とを接合
させる接合構造において用いる接合部材であって、断面
がI字型、L字型、T字型又は十字型の何れかをなして
いる第一接合材と、前記第一接合材の何れか一方の端面
に取り付けられた接合板と、断面がI字型、L字型、T
字型又は十字型の何れかをなし、前記第一接合材との間
に前記接合板を挟みようにして、前記接合板に取り付け
られている第二接合材とからなり、前記第一の柱材の外
周面において該第一の柱材の下端から上方に延びるよう
に形成された第一スリットと前記第二接合材を構成する
面とが整列するように、前記第一の柱材の底面を前記接
合板の上面に合わせ、前記第二の柱材の外周面において
該第二の柱材の上端から下方に延びるように形成された
第二スリットと前記第一接合材を構成する面とが整列す
るように、前記第二の柱材の頂面を前記接合板の底面に
合わせた後、前記第一スリットを介して前記第一の柱材
と前記第二接合材とを固着し、前記第二スリットを介し
て前記第二の柱材と前記第一接合材とを固着することに
よって、前記接合部材を介して前記第一の柱材と前記第
二の柱材とを相互に接合させるものである接合部材を提
供する。
【0039】請求項21に係る発明、接合部材を介して
中空の第一の柱材と中空の第二の柱材とを接合させる接
合構造であって、前記接合部材は、断面がI字型、L字
型、T字型又は十字型の何れかをなしている接合材と、
前記接合材の何れか一方の端面に取り付けられた接合板
とからなり、前記第二の柱材の外周面には、該第二の柱
材の上端から下方に延びるスリットが少なくとも一つ形
成されており、前記第一の柱材の底面を前記接合板の上
面に合わせ、前記接合材を構成する面と前記スリットと
が整列するように、前記第二の柱材の頂面を前記接合板
の底面に合わせた後、前記第一の柱材の底面と前記接合
板の上面とを固着し、前記スリットを介して前記第二の
柱材と前記接合材とを固着することによって、前記接合
部材を介して前記第一の柱材と前記第二の柱材とを相互
に接合させる接合構造を提供する。
【0040】請求項24に係る発明は、接合部材を介し
て中空の第一の柱材と中空の第二の柱材とを接合させる
接合構造において用いる接合部材であって、断面がI字
型、L字型、T字型又は十字型の何れかをなしている接
合材と、前記接合材の何れか一方の端面に取り付けられ
た接合板とからなり、前記第一の柱材の底面を前記接合
板の上面に合わせ、前記第二の柱材の外周面において該
第二の柱材の上端から下方に延びるように形成されたス
リットと前記第一接合材を構成する面とが整列するよう
に、前記第二の柱材の頂面を前記接合板の底面に合わせ
た後、前記第一の柱材と前記接合板とを固着し、前記ス
リットを介して前記第二の柱材と前記接合材とを固着す
ることによって、前記接合部材を介して前記第一の柱材
と前記第二の柱材とを相互に接合させるものである接合
部材を提供する。
【0041】
【発明の実施の形態】図1に本発明に係る接合構造の第
一の実施形態を示す。本実施形態に係る接合構造は、図
1に示すように、鋼鉄製の接合部材12を介して、上方
に位置する鋼鉄製の第一の柱材14と下方に位置する鋼
鉄製の第二の柱材16とを相互に接合する構造である。
第一の柱材14及び第二の柱材16は何れも断面が正方
形の中空の柱材である。
【0042】本実施形態における接合部材12は第一接
合材18と第二接合材20とからなる。第一接合材18
は正方形断面の中空の柱材からなり、第一の柱材14及
び第二の柱材16と同一の断面を有している。さらに、
第一接合材18を形成している鋼鉄板の厚みは第一の柱
材14及び第二の柱材16を形成している鋼鉄板の厚み
と等しい。すなわち、第一接合材18の外径及び内径は
第一の柱材14及び第二の柱材16の外径及び内径と各
々等しく設定されている。
【0043】第二接合材20は4個の面20aからな
り、これら4個の面が十字型をなしている。さらに、こ
れら4個の面20aの端面20bはそれぞれ第一接合材
18の内面に溶接により固着されている。より詳細に
は、第一接合材18と第二接合材20とは、第二接合材
20の4個の面20aがそれぞれ第一接合材18を構成
している4個の面18aの中央において、面18aと相
互に直角になるように、固着されている。
【0044】第二接合材20は第一接合材18よりも長
く、第一接合材18の上方及び下方にそれぞれ突出して
いる。第二接合材20の突出部分の長さは上下で等し
い。すなわち、第一接合材18の上面から上方に突出し
ている第二接合材20の部分の長さL1は第一接合材1
8の底面から下方に突出している第二接合材20の部分
の長さL2と等しい。
【0045】さらに、第一接合材18を形成している4
個の面18aの各々には、それらの面18aと直角に外
側に延びる梁取り付け用プレート22が溶接により固着
されている。梁取り付け用プレート22は鋼鉄製の四角
形状のプレートであり、上下方向に3個の孔24が等間
隔に設けられている。
【0046】なお、第二接合材20を構成する面20a
と梁取り付け用プレート22とを予め一体に形成してお
いてもよい。この場合には、第一接合材18を構成する
部材として4個の面18aを用意する。この面18aの
中央にはスリットを設けておく。面18aをスリットを
介して梁取り付け用プレート22に嵌合させた後、4個
の面18aを相互に固着することにより、四角形状の中
空部材としての第一接合材18が形成される。
【0047】接合部材12の上方に取り付けられるべき
第一の柱材14を構成する4個の面14aの各々には、
その下端から上方に延びる第一スリット26が形成され
ている。第一スリット26は4個の面14aの各々の中
央に設けられている。この第一スリット26の長さは面
14aの底辺の長さ14bよりも短くなるように設定さ
れている。また、第一スリット26の長さは第一接合材
18の上面よりも上方に突出している第二接合材20の
部分の長さL1と等しく設定されている。
【0048】同様に、接合部材12の下方に取り付けら
れるべき第二の柱材16を構成する4個の面16aの各
々には、その上端から下方に延びる第二スリット28が
形成されている。第二スリット28は4個の面16aの
各々の中央に設けられている。この第二スリット28の
長さは面16aの頂辺の長さ16bよりも短くなるよう
に設定されている。また、第二スリット28の長さは第
一接合材18の底面よりも下方に突出している第二接合
材20の部分の長さL2と等しく設定されている。
【0049】以上のような構造を有する第一の柱材14
及び第二の柱材16は、以下のようにして、接合部材1
2を介して相互に接合される。先ず、第二の柱材16の
中に接合部材12を挿入し、第二の柱材16の上面を接
合部材12の底面に合わせる。第二の柱材16と第一接
合材18とは同一の断面形状を有しているので、第二の
柱材16と第一接合材18とを嵌め合わせると、第二の
柱材16と第一接合材18とは一つの連続した柱とな
る。
【0050】この際、第二接合材20の第一接合材18
から下方に突出している部分は第二の柱材16の中に嵌
合している状態になり、第二接合材20を構成している
4個の面20aの端面20bは、第二の柱材16を構成
している4個の面16aの各々に形成されている第一ス
リット26と整列した位置関係にある。
【0051】同様に、第一の柱材14の底面を第一接合
材18の上面に合わせる。第一の柱材14も第一接合材
18と同一の断面形状を有しているので、第一の柱材1
4と第一接合材18とを嵌め合わせると、一つの連続し
た柱となり、結果的に、第一の柱材14、第一接合材1
8及び第二の柱材16は一つの連続体を形成することと
なる。
【0052】この後、第二の柱材16の第二スリット2
8を介して第二の柱材16とその内部に位置している第
二接合材20の面20aとを溶接する。これにより、第
二の柱材16と接合部材12とが固着される。
【0053】同様に、第一の柱材14の第一スリット2
6を介して第一の柱材14とその内部に位置している第
二接合材20の面20aとを溶接する。これにより、第
一の柱材14と接合部材12とが固着され、全体とし
て、第一の柱材14、接合部材12及び第二の柱材16
が相互に固着された状態になる。
【0054】この後、水平方向に配置されるI形鋼から
なる梁30の先端に設けられている貫通孔32と梁取り
付け用プレート22に設けられている孔24とを合わ
せ、ボルト及びナット(図示せず)を用いて、梁取り付
け用プレート22とI形鋼梁30とを相互に固着する。
以上のようにして、接合部材12を介して、第一の柱材
14及び第二の柱材16さらには梁30が相互に接合さ
れる。
【0055】本実施形態によれば、第一スリット26及
び第二スリット28はそれぞれ面14a及び面14bの
辺の長さよりも短く形成されているので、従来の接合構
造のように、面14a及び面14bの4個の辺に沿って
第一の柱材14又は第二の柱材16を接合部材12に溶
接する場合よりも、長さの短い箇所を溶接するだけで第
一の柱材14と第二の柱材16と相互に接合させること
ができる。
【0056】さらには、本実施形態においては、各柱材
14,16と接合部材12との間の溶接は、第一スリッ
ト26及び第二スリット28を介して行われ、従来のよ
うに、鉄骨材の端面同志を溶接させる必要がなく、従来
よりも容易に溶接を行うことができる。
【0057】上述の実施形態は上述の態様に限定される
ものではなく、種々の変更が可能である。例えば、上記
実施形態においては、第一スリット26及び第二スリッ
ト28はそれぞれ第一の柱材14の下端又は第二の柱材
16の上端から連続的に形成されているが、図2に示す
ように、複数の四角形状の孔34を直線的に配列するこ
とにより形成することも可能である。第一の柱材14と
その内部の第二接合材20の各面20aとの溶接は各孔
34毎に行われる。
【0058】また、各スリット26,28をライン状に
形成する場合の各スリットを構成する孔の形状も四角形
に限定されるものではなく、図3に示すように、円形の
孔36をライン状に形成することもできる。複数の孔が
ライン状に配列されていれば足り、孔の形状は任意であ
る。
【0059】第二接合部材20の断面形状も上記実施形
態のように十字型に限定されるものではない。図4
(A)に示すように、第二接合部材20をI型の断面形
状とし、第一接合部材18の対向する二つの内面に、両
端を固着するように形成することもできる。同様に、図
4(B)に示すように、第二接合部材20の断面形状を
L型とし、第一接合部材18の隣接する二つの内面に、
両端を固着させることも可能である。あるいは、図4
(C)に示すように、第二接合部材20の断面形状をT
型とし、第一接合部材18の任意の三つの内面に、三つ
の端部を固着させるように形成することもできる。何れ
の場合も、上記実施形態と同様に、接合部材12を介し
て、第一の柱材14と第二の柱材16とを相互に接合さ
せることができる。
【0060】上記の第一の実施形態においては、第一の
柱材14、第一接合材18及び第二の柱材16は何れも
正方形断面のものを例示したが、それらの断面は正方形
には限定されない。第一の柱材14、第一接合材18及
び第二の柱材16が共通の断面を有している限り、それ
らの断面は正方形以外の四角形、円形など任意の形状の
断面とすることができる。
【0061】また、各スリット26,28の長さは各面
14a及び16aの辺の長さ14b及び16bよりも長
くすることも可能である。各スリット26,28の長さ
を大きくすれば、それに応じて、各柱材14,16と第
一接合材18との間の溶接強度を大きくすることができ
る。
【0062】さらには、各柱材14,16の各面14
a,16aに設けられる各スリット26,28の長さを
全て等しくすることは必ずしも必要ではない。状況に応
じて、スリット26,28の各々の長さを異なる長さに
することができる。
【0063】あるいは、各柱材14,16の4個の面1
4a,16aの全てにスリット26,28を設けること
も必ずしも必要ではない。状況に応じて、必要な数の面
14a,16aにスリット26,28を設けることがで
きる。
【0064】また、各スリット26,28の長さは第二
接合材20の突出部分の長さL1,L2よりも短い長さ
に限定されるものではなく、第二接合材20の突出部分
の長さL1,L2よりも長くすることも可能である。第
二接合材20の突出部分の長さL1,L2に関しても、
L1=L2とすることは必ずしも必要ではなく、異なる
長さに設定してもよい。また、それに応じて、各スリッ
ト26,28の長さを変えることも可能である。
【0065】梁取り付け用プレート22についても、第
一接合材18を構成する4個の面18aの全てに取り付
けることは必ずしも必要ではない。必要に応じて、4個
の面18aのうち何れか一つ、二つ又は三つの面に取り
付けることができる。
【0066】図5に本発明に係る接合構造の第二の実施
形態を示す。本実施形態に係る接合構造は、第一の実施
形態と同様に、鋼鉄製の接合部材42を介して、上方に
位置する鋼鉄製の第一の柱材14と下方に位置する鋼鉄
製の第二の柱材16とを相互に接合する構造である。第
一の柱材14及び第二の柱材16は何れも断面が正方形
の中空の柱材である。
【0067】接合部材42は、4つの面44aが十字型
に結合され、断面が十字型をなしている接合材44と、
接合材44の4つの面44aのうちの隣接する2つの面
44aの間に水平に取り付けられている4個の接合板4
6(図5においては、1個の接合板46しか図示されて
いないが、隣接する面44aの間にそれぞれ1個ずつ接
合板46が取り付けられている)とからなる。
【0068】各接合板46の形状は、これら4個の接合
板46がなす上方投影断面が第一の柱材14又は第二の
柱材16の断面と同じになるように、設定されている。
また、各接合板46は接合材44を構成する面44aの
高さの1/2の高さに位置するように接合材44に取り
付けられている。従って、各接合板46よりも上方に位
置する面44aの部分の長さと、各接合板46よりも下
方に位置する面44aの部分の長さとは等しい。
【0069】接合材44を構成している各面44aの外
周面からは矩形状の梁取り付け用プレート22が外方に
延びている。各梁取り付け用プレート22は各面44a
の同じ高さに取り付けられており、各梁取り付け用プレ
ート22には縦方向に3個の孔24が設けられている。
【0070】第一の実施形態の場合と同様に、第一の柱
材14の外周面には下端から上方に向かって第一スリッ
ト26が形成されており、第二の柱材16の外周面には
上端から下方に向かって第二スリット28が形成されて
いる。
【0071】本実施形態に係る接合構造は以下のように
して形成される。まず、接合材44の4個の面44aが
第二の柱材16の4個の第二スリット28と整列するよ
うにして、接合部材42を第二の柱材16の中に挿入す
る。接合部材42は、接合板46の下面が第二の柱材の
16の上端と接触することにより、第二の柱材16上に
配置される。この状態で、第二スリット28を介して、
第二の柱材16と接合部材42との間を溶接する。必要
に応じて、接合板46と第二の柱材16の上端との間の
溶接を行ってもよい。
【0072】次いで、接合材44の4個の面44aが第
一の柱材14の4個の第一スリット26と整列するよう
にして、第一の柱材14を接合部材42の中に挿入す
る。第一の柱材14は、接合板46の上面が第一の柱材
の14の下端と接触することにより、接合部材42上に
配置される。この状態で、第一スリット26を介して、
第一の柱材14と接合部材42との間を溶接する。必要
に応じて、接合板46と第一の柱材14の下端との間の
溶接を行ってもよい。
【0073】接合板46の上方投影断面は第一の柱材1
4及び第二の柱材16の断面と同一に設定されているの
で、接合板46が第一の柱材14及び第二の柱材16よ
りも外側に突出することはない。
【0074】この後、第一の実施形態と同様に、I字型
鋼30を梁取り付け用プレート22に取り付ける。この
ようにして、第一の実施形態と同様に、接合部材42を
介して、第一の柱材14と第二の柱材16、さらには、
I字型鋼30を相互に接合させることができる。
【0075】本実施形態によっても、第一の実施形態と
同様の効果を得ることができる。加えて、本実施形態に
おいては、箱状の第一接合部材18に代えて、板状の接
合材44を用いるので、接合部材の構造を単純化させる
ことができ、ひいては、接合構造そのものの軽量化さら
には低コスト化を図ることができる。
【0076】本実施形態においても、第一の実施形態と
同様に、種々の変更が可能である。例えば、接合材44
の断面形状は十字型に限定されるものではなく、I字
型、L字型(図6(A)参照)又はT字型(図6(B)
参照)とすることもできる。
【0077】さらには、接合板46の上方投影断面も第
一の柱材14又は第二の柱材16の断面形状よりも大き
くなるように形成することができる。例えば、図6
(C)に示すように、接合板46は第一の柱材14又は
第二の柱材16の断面を完全に内包する程度の大きさの
形状を有するように形成することができる。
【0078】あるいは、接合材44をL字型に形成した
ような場合には、図6(A)に示すように、第一の柱材
14又は第二の柱材16の二つの側面の側においての
み、接合材44が外方に突出しているように形成するこ
ともできる。さらには、接合材44をT字型に形成した
ような場合には、図6(B)に示すように、第一の柱材
14又は第二の柱材16の三つの側面の側においての
み、接合材44が外方に突出しているように形成するこ
ともできる。
【0079】また、図6(A),(B),(C)に示す
ように、接合材44を第一の柱材14又は第二の柱材1
6よりも外側に突出するように形成した場合には、接合
材44のコーナー部に孔48を設けることができる。あ
るいは、孔48に代えて、凸状部を形成してもよい。こ
のように、接合材44に孔48(又は凸状部)を設ける
ことにより、孔48に筋交い部材を係合させることがで
きるので、一つの柱材と他の柱材とをその筋交い部材で
連結させることができ、それら二つの柱材の安定度を増
すことが可能になる。
【0080】また、第一の実施形態において述べたよう
な第一スリット26及び第二スリット28や梁取り付け
用プレート22に関する変更なども本実施形態に適用す
ることができる。
【0081】図7に本発明に係る接合構造の第三の実施
形態を示す。本実施形態に係る接合構造は、第一の実施
形態と同様に、鋼鉄製の接合部材52を介して、上方に
位置する鋼鉄製の第一の柱材54と下方に位置する鋼鉄
製の第二の柱材56とを相互に接合する構造である。第
一の柱材54及び第二の柱材56は何れも断面が正方形
の中空の柱材である。
【0082】接合部材52は、4つの面58aが十字型
に結合され、断面が十字型をなしている第一接合材58
と、第一接合材58の上方の端面に固着されている接合
板60と、接合板60の上面に固着されている第二接合
材62とからなる。第二接合材62は、第一接合材58
と同様に、4つの面62aが十字型に結合され、断面が
十字型をなしている。面62aの長さは面58aの長さ
と等しく(ただし、後述するように、第一接合材58の
各面58aには梁取り付け用プレート66が形成さされ
ているので、結果的には、面62aの方が面58aより
も大きくなっている)、何れも接合板60の外部に突出
しない長さに設定されている。また、第一接合材58の
高さは第二接合材62の高さよりも大きい。なお、二つ
の接合材58、62の高さは任意であり、二つの接合材
58、62の高さが異なっていても、あるいは、同じで
あってもよい。
【0083】接合板60の大きさは、その上方投影断面
が第一の柱材54又は第二の柱材56の断面よりも大き
くなるように設定されており、接合板60の四隅には孔
64がそれぞれ形成されている。
【0084】第一接合材58を構成している各面58a
の外周面からは矩形状の梁取り付け用プレート66が外
方に延びている。各梁取り付け用プレート66は各面5
8aと一体ち形成されており、各梁取り付け用プレート
66の先端付近には縦方向に3個の孔68が設けられて
いる。
【0085】第一の実施形態の場合と同様に、第一の柱
材54の外周面には下端から上方に向かって第一スリッ
ト70が形成されており、第二の柱材56の外周面には
上端から下方に向かって第二スリット72が形成されて
いる。
【0086】本実施形態に係る接合構造は以下のように
して形成される。まず、第一接合材58の4個の面58
aが第二の柱材56の4個の第二スリット72と整列す
るようにして、接合部材52を第二の柱材56の中に挿
入する。接合部材52は、接合板60の下面が第二の柱
材の56の上端と接触することにより、第二の柱材56
上に配置される。この状態で、第二スリット72を介し
て、第二の柱材56と接合部材52との間を溶接し、第
二の柱材56と接合部材52とを固着する。必要に応じ
て、接合板60の底面と第二の柱材56の上端との間の
溶接を行ってもよい。
【0087】次いで、第二接合材62の4個の面62a
が第一の柱材54の4個の第一スリット70と整列する
ようにして、第一の柱材54を接合部材52の中に挿入
する。第一の柱材54は、接合板60の上面が第一の柱
材の54の下端と接触することにより、接合部材52上
に配置される。この状態で、第一スリット70を介し
て、第一の柱材54と接合部材52との間を溶接する。
必要に応じて、接合板60の上面と第一の柱材54の下
端との間の溶接を行ってもよい。
【0088】この後、第一の実施形態と同様に、I字型
鋼74を梁取り付け用プレート66に取り付ける。この
ようにして、第一の実施形態と同様に、接合部材52を
介して、第一の柱材54と第二の柱材56、さらには、
I字型鋼74を相互に接合させることができる。
【0089】なお、接合部材52を介して第一の柱材5
4と第二の柱材56とを接合させた状態においては、接
合板60の四隅に形成されている孔64が第一及び第二
の柱材54、56よりも外側に位置しているので、第二
の実施形態の場合と同様に、孔64に筋交い部材(図示
せず)を係合させることができる。また、第二の実施形
態の場合と同様に、孔64に代えて、凸状部を形成して
もよい。
【0090】本実施形態によっても、第一及び第二の実
施形態と同様の効果を得ることができる。本実施形態に
おいても、第一及び第二の実施形態と同様に、種々の変
更が可能である。例えば、第一及び第二接合材58、6
2の断面形状は十字型に限定されるものではなく、第二
の実施形態の場合と同様に、I字型、L字型(図6
(A)参照)又はT字型(図6(B)参照)とすること
もできる。
【0091】なお、図7に示した第三の実施形態におけ
る接合部材52は第一接合材58と接合板60と第二接
合材62とからなるものとしたが、第一接合材58と接
合板60のみからなるものとすることもできる。この場
合には、第一の柱材54に第一スリット70を形成する
ことは不要であり、第一の柱材54を直接、接合板60
の上面に溶接その他の手段により固着することになる。
【0092】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、溶接す
べき箇所の長さを従来の接合構造よりも短くすることが
できるとともに、二つの柱材を接合部材に溶接するに際
して、溶接をより容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る接合構造の第一の実施形態の分解
斜視図である。
【図2】柱材に設けられるスリットの一例を示す斜視図
である。
【図3】柱材に設けられるスリットの一例を示す斜視図
である。
【図4】(A),(B),(C)は何れも第二接合部材
の断面形状の変形例を示す平面図である。
【図5】本発明に係る接合構造の第二の実施形態の分解
斜視図である。
【図6】(A),(B),(C)は何れも接合材の断面
形状の変形例を示す平面図である。
【図7】本発明に係る接合構造の第三の実施形態の分解
斜視図である。
【図8】従来の柱材の接合構造を示す分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1、14、54 第一の柱材 2、16、56 第二の柱材 3、12、42、52 接合部材 4 格子部材 5 上フランジ 6 下フランジ 7 ブラケット 8 孔 9、30、74 I形鋼 10 止着板 18、58 第一接合材 20、62 第二接合材 22 梁取り付け用プレート 24 孔 26、70 第一スリット 28、72 第二スリット 34、36 孔 44 接合材 46、60 接合板 48、64 孔

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接合部材を介して中空の第一の柱材と中
    空の第二の柱材とを接合させる接合構造であって、 前記接合部材は、 前記第一及び第二の柱材と同一の断面を有する中空の第
    一接合材と、 断面がI字型、L字型、T字型又は十字型の何れかをな
    しており、I字、L字、T字又は十字を構成する面の端
    面がそれぞれ前記第一接合材の内面に固着されており、
    前記第一接合材の上下から突出する長さを有する第二接
    合材とからなり、 前記第一の柱材の外周面には、該第一の柱材の下端から
    上方に延びる第一スリットが少なくとも一つ形成されて
    おり、 前記第二の柱材の外周面には、該第二の柱材の上端から
    下方に延びる第二スリットが少なくとも一つ形成されて
    おり、 前記第一の柱材の底面を前記第一接合材の上面に合わ
    せ、前記第二の柱材の上面を前記第一接合材の底面に合
    わせた後、前記第一接合材の上面よりも上方に延びてい
    る前記第二接合材の部分を前記第一スリットを介して前
    記第一の柱材と固着し、前記第一接合材の底面よりも下
    方に延びている前記第二接合材の部分を前記第二スリッ
    トを介して前記第二の柱材と固着することにより、前記
    第一の柱材と前記第二の柱材とを前記接合部材を介して
    接合させる接合構造。
  2. 【請求項2】 前記第一接合材、前記第一の柱材及び前
    記第二の柱材は四角形断面を有していることを特徴とす
    る請求項1に記載の接合構造。
  3. 【請求項3】 前記第一スリット又は第二スリットの長
    さは、前記第一接合材の上面よりも上方に延びている前
    記第二接合材の部分又は前記第一接合材の底面よりも下
    方に延びている前記第二接合材の部分の長さよりも長く
    ないことを特徴とする請求項1又は2に記載の接合構
    造。
  4. 【請求項4】 前記第一接合材の外周面からは少なくと
    も一つの梁取り付け用プレートが外方に垂直に延びてい
    ることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載
    の接合構造。
  5. 【請求項5】 接合部材を介して中空の第一の柱材と中
    空の第二の柱材とを接合させる接合構造において用いる
    接合部材であって、 前記第一及び第二の柱材と同一の断面を有する中空の第
    一接合材と、 断面がI字型、L字型、T字型又は十字型の何れかをな
    しており、I字、L字、T字又は十字を構成する面の端
    面がそれぞれ前記第一接合材の内面に固着されており、
    前記第一接合材の上下から突出する長さを有する第二接
    合材とからなり、 前記第一の柱材の底面を前記第一接合材の上面に合わせ
    た後、前記第一接合材の上面よりも上方に延びている前
    記第二接合材の部分を前記第一の柱材の下端から上方に
    延びている第一スリットを介して前記第一の柱材と固着
    し、 前記第二の柱材の上面を前記第一接合材の底面に合わ
    せ、前記第一接合材の底面よりも下方に延びている前記
    第二接合材の部分を前記第二の柱材の上端から下方に延
    びている第二スリットを介して前記第二の柱材と固着す
    ることにより、 前記第一の柱材と前記第二の柱材とを接合部材を介して
    接合させる接合構造において用いる接合部材。
  6. 【請求項6】 前記第一接合材は四角形断面を有してい
    ることを特徴とする請求項5に記載の接合部材。
  7. 【請求項7】 前記第一接合材の外周面からは少なくと
    も一つの梁取り付け用プレートが外方に垂直に延びてい
    ることを特徴とする請求項5又は6に記載の接合部材。
  8. 【請求項8】 接合部材を介して中空の第一の柱材と中
    空の第二の柱材とを接合させる接合構造であって、 前記接合部材は、 断面がI字型、L字型、T字型又は十字型の何れかをな
    している接合材と、 前記接合材を構成する面に水平に取り付けられた少なく
    とも一つの接合板とからなり、 前記第一の柱材の外周面には、該第一の柱材の下端から
    上方に延びる第一スリットが少なくとも一つ形成されて
    おり、 前記第二の柱材の外周面には、該第二の柱材の上端から
    下方に延びる第二スリットが少なくとも一つ形成されて
    おり、 前記接合材を構成する面と前記第一スリットとが整列す
    るように、前記第一の柱材の底面を前記接合板の上面に
    合わせ、前記接合材を構成する面と前記第二スリットと
    が整列するように、前記第二の柱材の頂面を前記接合板
    の底面に合わせた後、前記第一スリットを介して前記第
    一の柱材と前記接合材とを固着し、前記第二スリットを
    介して前記第二の柱材と前記接合材とを固着することに
    よって、前記接合部材を介して前記第一の柱材と前記第
    二の柱材とを相互に接合させる接合構造。
  9. 【請求項9】 前記接合板は前記接合材を構成する面の
    中間位置に取り付けられていることを特徴とする請求項
    8に記載の接合構造。
  10. 【請求項10】 前記接合板は前記第一の柱材及び第二
    の柱材と同一断面をなすように形成されているものであ
    ることを特徴とする請求項8又は9に記載の接合構造。
  11. 【請求項11】 接合部材を介して中空の第一の柱材と
    中空の第二の柱材とを接合させる接合構造において用い
    る接合部材であって、 断面がI字型、L字型、T字型又は十字型の何れかをな
    している接合材と、 前記接合材を構成する面に水平に取り付けられた少なく
    とも一つの接合板とからなり、 前記第一の柱材の外周面において該第一の柱材の下端か
    ら上方に延びるように形成された第一スリットと前記接
    合材を構成する面とが整列するように、前記第一の柱材
    の底面を前記接合板の上面に合わせ、 前記第二の柱材の外周面において該第二の柱材の上端か
    ら下方に延びるように形成された第二スリットと前記接
    合材を構成する面とが整列するように、前記第二の柱材
    の頂面を前記接合板の底面に合わせた後、前記第一スリ
    ットを介して前記第一の柱材と前記接合材とを固着し、
    前記第二スリットを介して前記第二の柱材と前記接合材
    とを固着することによって、前記接合部材を介して前記
    第一の柱材と前記第二の柱材とを相互に接合させるもの
    である接合部材。
  12. 【請求項12】 前記接合板は前記接合材を構成する面
    の中間位置に取り付けられていることを特徴とする請求
    項11に記載の接合部材。
  13. 【請求項13】 前記接合板は前記第一の柱材及び第二
    の柱材と同一断面を有しているものであることを特徴と
    する請求項11又は12に記載の接合部材。
  14. 【請求項14】 接合部材を介して中空の第一の柱材と
    中空の第二の柱材とを接合させる接合構造であって、 前記接合部材は、 断面がI字型、L字型、T字型又は十字型の何れかをな
    している第一接合材と、 前記第一接合材の何れか一方の端面に取り付けられた接
    合板と、 断面がI字型、L字型、T字型又は十字型の何れかをな
    し、前記第一接合材との間に前記接合板を挟みようにし
    て、前記接合板に取り付けられている第二接合材とから
    なり、 前記第一の柱材の外周面には、該第一の柱材の下端から
    上方に延びる第一スリットが少なくとも一つ形成されて
    おり、 前記第二の柱材の外周面には、該第二の柱材の上端から
    下方に延びる第二スリットが少なくとも一つ形成されて
    おり、 前記第二接合材を構成する面と前記第一スリットとが整
    列するように、前記第一の柱材の底面を前記接合板の上
    面に合わせ、前記第一接合材を構成する面と前記第二ス
    リットとが整列するように、前記第二の柱材の頂面を前
    記接合板の底面に合わせた後、前記第一スリットを介し
    て前記第一の柱材と前記第二接合材とを固着し、前記第
    二スリットを介して前記第二の柱材と前記第一接合材と
    を固着することによって、前記接合部材を介して前記第
    一の柱材と前記第二の柱材とを相互に接合させる接合構
    造。
  15. 【請求項15】 前記第一スリット及び第二スリットは
    複数の孔が並列的に配置されていることにより形成され
    ているものであることを特徴とする請求項1乃至4、8
    乃至10及び14の何れか一項に記載の接合構造。
  16. 【請求項16】 前記接合材又は前記第一接合材を構成
    する面のうち少なくとも一つの面の外縁からは梁取り付
    け用プレートが外方に延びており、前記梁取り付け用プ
    レートは前記第一の柱材と前記第二の柱材とを前記接合
    部材を介して接合したときに前記第一の柱材及び前記第
    二の柱材よりも外側に突出しているものであることを特
    徴とする請求項8、9、10、14又は15に記載の接
    合構造。
  17. 【請求項17】 接合部材を介して中空の第一の柱材と
    中空の第二の柱材とを接合させる接合構造において用い
    る接合部材であって、 断面がI字型、L字型、T字型又は十字型の何れかをな
    している第一接合材と、 前記第一接合材の何れか一方の端面に取り付けられた接
    合板と、 断面がI字型、L字型、T字型又は十字型の何れかをな
    し、前記第一接合材との間に前記接合板を挟みようにし
    て、前記接合板に取り付けられている第二接合材とから
    なり、 前記第一の柱材の外周面において該第一の柱材の下端か
    ら上方に延びるように形成された第一スリットと前記第
    二接合材を構成する面とが整列するように、前記第一の
    柱材の底面を前記接合板の上面に合わせ、 前記第二の柱材の外周面において該第二の柱材の上端か
    ら下方に延びるように形成された第二スリットと前記第
    一接合材を構成する面とが整列するように、前記第二の
    柱材の頂面を前記接合板の底面に合わせた後、前記第一
    スリットを介して前記第一の柱材と前記第二接合材とを
    固着し、前記第二スリットを介して前記第二の柱材と前
    記第一接合材とを固着することによって、前記接合部材
    を介して前記第一の柱材と前記第二の柱材とを相互に接
    合させるものである接合部材。
  18. 【請求項18】 前記第一接合材を構成する面のうち少
    なくとも一つの面の外縁からは梁取り付け用プレートが
    外方に延びており、前記梁取り付け用プレートは前記第
    一の柱材と前記第二の柱材とを前記接合部材を介して接
    合したときに前記第一の柱材及び前記第二の柱材よりも
    外側に突出しているものであることを特徴とする請求項
    11乃至13及び17の何れか一項に記載の接合部材。
  19. 【請求項19】 前記接合板は前記第一の柱材及び前記
    第二の柱材の断面積よりも大きく、かつ、前記第一の柱
    材及び前記第二の柱材の断面を内包する表面積を有して
    いることを特徴とする請求項11乃至13、17及び1
    8の何れか一項に記載の接合部材。
  20. 【請求項20】 前記接合板の四隅のうちの少なくとも
    一つには孔又は凸条部が形成されており、該孔又は凸条
    部は前記接合板に前記第一の柱材及び前記第二の柱材を
    取り付けたときに前記第一の柱材及び前記第二の柱材よ
    りも外側に位置するように形成されたものであることを
    特徴とする請求項19に記載の接合部材。
  21. 【請求項21】 接合部材を介して中空の第一の柱材と
    中空の第二の柱材とを接合させる接合構造であって、 前記接合部材は、 断面がI字型、L字型、T字型又は十字型の何れかをな
    している接合材と、 前記接合材の何れか一方の端面に取り付けられた接合板
    とからなり、 前記第二の柱材の外周面には、該第二の柱材の上端から
    下方に延びるスリットが少なくとも一つ形成されてお
    り、 前記第一の柱材の底面を前記接合板の上面に合わせ、前
    記接合材を構成する面と前記スリットとが整列するよう
    に、前記第二の柱材の頂面を前記接合板の底面に合わせ
    た後、前記第一の柱材の底面と前記接合板の上面とを固
    着し、前記スリットを介して前記第二の柱材と前記接合
    材とを固着することによって、前記接合部材を介して前
    記第一の柱材と前記第二の柱材とを相互に接合させる接
    合構造。
  22. 【請求項22】 前記接合板は前記第一の柱材及び前記
    第二の柱材の断面積よりも大きく、かつ、前記第一の柱
    材及び前記第二の柱材の断面を内包する表面積を有して
    いることを特徴とする請求項8乃至10、14乃至16
    及び21の何れか一項に記載の接合構造。
  23. 【請求項23】 前記接合板の四隅のうちの少なくとも
    一つには孔又は凸条部が形成されており、該孔又は凸条
    部は前記接合板に前記第一の柱材及び前記第二の柱材を
    取り付けたときに前記第一の柱材及び前記第二の柱材よ
    りも外側に位置するように形成されたものであることを
    特徴とする請求項22に記載の接合構造。
  24. 【請求項24】 接合部材を介して中空の第一の柱材と
    中空の第二の柱材とを接合させる接合構造において用い
    る接合部材であって、 断面がI字型、L字型、T字型又は十字型の何れかをな
    している接合材と、 前記接合材の何れか一方の端面に取り付けられた接合板
    とからなり、 前記第一の柱材の底面を前記接合板の上面に合わせ、 前記第二の柱材の外周面において該第二の柱材の上端か
    ら下方に延びるように形成されたスリットと前記第一接
    合材を構成する面とが整列するように、前記第二の柱材
    の頂面を前記接合板の底面に合わせた後、前記第一の柱
    材と前記接合板とを固着し、前記スリットを介して前記
    第二の柱材と前記接合材とを固着することによって、前
    記接合部材を介して前記第一の柱材と前記第二の柱材と
    を相互に接合させるものである接合部材。
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