JP4782954B2 - ユニット式住宅 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユニット式住宅に関し、より詳しくは、一角に仮柱が仮設された複数の建物ユニットを該仮柱を中心に組み合わせて室内空間が確保されるユニット式住宅に関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、箱状に形成された複数の建物ユニットを組み合わせて建築されるユニット式住宅が知られている。また、このユニット式住宅を建築する工法の一つとして、本来、室内空間の中央に配置すべき柱を取り除くことによって、より広い室内空間を確保する工法がある。より詳しくは、一角に仮柱が仮設された複数の建物ユニットを該仮柱を中心に連結した後、その連結部たる角部から仮柱を取り除いて柱のない室内空間を確保する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この工法にて施工される住宅は、その構造上、仮柱が仮設されていた連結部において撓み(応力)が生じる。このため、その連結部に生じる撓みを抑制すべく各建物ユニットに跨る補強梁などを設けてその撓みの原因となる応力の集中を回避するといった種々の対策が講じられている。本発明は、室内空間から柱を取り除くことによって生じる撓みによる影響をさらに抑制できるユニット式住宅を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するため本発明では、以下の構成とした。すなわち、本発明のユニット式住宅は、一角に仮柱が仮設された複数の建物ユニットを、該仮柱を中心に連結した後、その連結部たる角部から仮柱を取り除いて柱のない室内空間を確保したユニット式住宅であって、前記仮柱が仮設されていた連結部の天井面及び床面の少なくとも一方には、前記各建物ユニット間に跨る開口部が形成され、その開口部には、該開口部を塞ぐパネルが設けられており、
前記開口部の大きさは、その内部に前記各建物ユニットの梁の、前記仮柱が仮設されていた連結部に位置する端部が臨む大きさに設定されていることを特徴とする。
【0005】
また、開口部の縁には、前記各建物ユニットの梁にて支持される木枠を設け、前記パネルは、その木枠を介して開口部内に固定される構成としてもよい。
【0006】
また、前記開口部に前記パネルが設けられた状態で、その開口部とパネルとの境界上には、補強テープが貼着されている構成としてもよい。さらに、前記パネルの表面側には、壁紙を設けるようにしてもよい。
【0007】
このように構成された本発明のユニット式住宅によれば、仮柱が仮設されていた連結部の天井面及び床面の少なくとも一方に、各建物ユニットに跨る開口部が形成されるため、その開口部によって連結部たる天井面若しく床面に作用する応力の集中が回避される。また、その開口部にはパネルが設けられるため、各建物ユニット間の段差すなわち施工誤差が見かけ上最小のものとなる。さらに壁紙(クロス)を貼着した場合には、その連結部における壁紙の延びも抑制される。
【0008】
また、各建物ユニットの梁や、その梁にて支持される木枠を介してパネルを固定すれば、その開口部内にてより確実にパネルを支持できる。また、パネルと開口部との境界上に補強テープを貼着すれば、パネルと開口部との継ぎ目が該補強テープにて覆われるため、パネルと天井面、又はパネルと床面との一体感が得られやすくなる。また、境界線上における壁紙の延びも補強テープによって抑制される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づき説明する。
【0010】
本実施形態に示すユニット式住宅10は、図1に示すように箱状の建物ユニットを複数組み合わせて形成されている。より詳しくは、下側建物ユニットとしての1階建物ユニット20と、上側建物ユニットとしての2階建物ユニット30とを備えている。
【0011】
1階建物ユニット20は、図2に示すように建物の外周縁に沿ってL字形状に配置された5個の通常建物ユニット20Aと、一点鎖線のハッチングで示すように、建物の手前側に配置された4個の大空間用建物ユニット20Bとで構成されている。
【0012】
また、2階建物ユニット30も同様に、建物の外周縁に沿ってL字形状に配置された5個の通常建物ユニット30Aと、建物の手前側に配置された4個の大空間用建物ユニット30Bとで構成されている。すなわち、2階建物ユニット30の配置は、建物1階部分と同様になっている。
【0013】
通常建物ユニット20A、30Aは、図3に示すように、四隅の柱41の上下端を連結する天井梁42および床梁43を有する箱状のフレーム40を備えている。このうち、柱41と天井梁42とは、柱41の柱頭側に配置された柱頭接合部材45を介して連結され、柱41と床梁43とは、柱41の柱脚側に配置された柱脚接合部材46を介して連結されている。
【0014】
天井梁42としては、長さの異なる短辺天井梁42Aおよび長辺天井梁42Bの二種類が設けられ、床梁43としては、長さの異なる短辺床梁43Aおよび長辺床梁43Bの二種類が設けられている。また、対向する長辺天井梁42Bの間には、天井面材を支持するための天井小梁(図示せず)が掛け渡され、対向する長辺床梁43Bの間には、床面材を支持するための根太(図示せず)が複数架け渡されている。
【0015】
図4には、一階建物ユニット20A同士の連結構造、及びその一階建物ユニット20Aとその上部に載置される2階建物ユニット30Aとの連結構造について図示している。
これら各建物ユニット20A、20A、30Aの連結構造について説明すると、まず、一階建物ユニット20Aの柱頭接合部材45の上面には、位置決めピン45Aと、挿通孔45Bとが設けられ、通常建物ユニット30Aの柱脚接合部材46の下面には、図示しない位置決め孔と、挿通孔46Bとが設けられている。
【0016】
また、その連結には、平板状のシアプレート60が用いられている。そして、そのシアプレート60が、隣接配置された1階建物ユニット20Aの柱頭接合部材45、45と、これら柱頭接合部材45、45の上に配置される2階建物ユニット30Aの柱脚接合部材46、46との間に介在することにより、上下方向及び水平方向に隣接する建物ユニット20A、30A同士が連結される。
【0017】
より詳しく説明すると、シアプレート60には、位置決め孔60Aと挿通孔60Bとが設けられている。そして、1階建物ユニット20Aにおける柱頭接合部材45の位置決めピン45Aが、シアプレート60における対応した位置決め孔60Aに挿通され、2階建物ユニット30Aの柱脚接合部材46の位置決め孔に嵌合されることにより、各建物ユニット20A、30A同士の位置決めがなされる。
【0018】
そして、2階建物ユニット30Aの柱脚接合部材46の挿通孔46B→シアプレート60の挿通孔60B→1階建物ユニット20Aの柱頭接合部材45の挿通孔45Bの順にボルト11が挿通され、このボルト11にその下方からナット12が螺合されて緊締されることにより、建物ユニット20A、30A同士が連結される。
【0019】
図5には、大空間建物ユニット20B、20B同士の連結構造について図示している。
大空間用建物ユニット20Bは、上記した通常建物ユニット20Aとは異なり、その一角20Dには後に取り外し可能な仮柱41aが仮設されている。そして、その仮柱41aを中心に各建物ユニット20Bを連結した後、その連結部たる角部20Dから仮柱41aを取り除いて柱のない室内空間を確保している。
【0020】
また、大空間用建物ユニット20Bには、仮柱41aが仮設された角部20Dを中心として、その短辺方向両側に角隅部20Cを備えており、この角隅部20Cに配置される柱41を利用して、各建物ユニット20B間に跨る補強梁70が架け渡されている。
【0021】
図6には、補強梁70の全体斜視図が示されている。
補強梁70は、断面縦長の長方形であって、継目なく一体成形された直線状の筒状部材である梁本体71と、この梁本体71の高さ方向中間の所定位置に設けられた平板状の接続部72とを備えている。接続部72は、角隅部20Dに対応した位置であって梁本体71の中央に設けられた中央接続部73と、角隅部20Dの両側の角隅部20Cに対応した位置であって梁本体71の端部に設けられた端部接続部74とを含んで構成されている。
【0022】
中央接続部73は、梁本体71の上端から高さ寸法Xだけ下がった箇所にスリットが設けられ、このスリットにシアプレート60が挿通されて溶接固定されることによって形成されている。また、中央接続部73は、梁本体71に接続される梁本体接続部分731と、この梁本体接続部分731の両端部であって、1階建物ユニット20Bおよび2階建物ユニット30Bに接続されるユニット接続部分732とを備えている。ユニット接続部分732には、複数の位置決め孔73Aおよび挿通孔73Bが設けられている。
【0023】
端部接続部74は、梁本体71の上端から高さ寸法Yだけ下がった箇所にスリットが設けられ、このスリットにシアプレート60が挿通されて溶接固定されることによって形成されている。また、端部接続部74は、梁本体71に接続される梁本体接続部分741と、この梁本体接続部分741の両端部であって、1階建物ユニット20Bおよび2階建物ユニット30Bに接続されるユニット接続部分742とを備えている。ユニット接続部分742には、複数の位置決め孔74Aおよび挿通孔74Bが設けられている。
【0024】
ここで、高さ寸法Xは高さ寸法Yより小さい値に設定されている。つまり、中央接続部73の梁本体接続部分731が、端部接続部74の梁本体接続部分741より、梁本体71に対して高さ寸法の差Y−Xだけ高い位置となっている。よって、各接続部72は平板状であるから、中央接続部73のユニット接続部分732と、端部接続部74のユニット接続部分742との高さ寸法の差もY−Xとなっている。なお、高さ寸法の差Y−Xは、補強梁70の中央の撓みに等しく設定され、実験等により適宜決められてよい。
【0025】
図7には、補強梁70の中央接続部73の拡大断面図が示され、図8には、補強梁70と大空間用建物ユニット20Bとの連結部分の分解斜視図が示されている。
【0026】
梁本体71の梁幅Wは、隣接する2階建物ユニット30Bの間に形成される隙間より僅かに狭くなっている。また、梁本体71の梁背Hは、補強梁70に必要な剛性によって適宜決められている。
【0027】
中央接続部73のユニット接続部分732は、シアプレート60と同様に、1階建物ユニット20Bの隣接する複数の柱頭接合部材45、45と、これらの柱頭接合部材45上に配置される2階建物ユニット30Bの隣接する複数の柱脚接合部材46、46との間に介在されて連結されている。
【0028】
具体的には、1階建物ユニット20Bに設けられた柱頭接合部材45の位置決めピン45Aが中央接続部73の位置決め孔73Aに挿通され、2階建物ユニット30Bの柱脚接合部材46の位置決め孔に嵌合している。また、2階建物ユニット30Bにおける柱脚接合部材46の挿通孔46B→中央接続部73の挿通孔73B→1階建物ユニット20Bにおける柱頭接合部材45の挿通孔45Bの順にボルト11が挿通されて、その下方からナット12によって緊締される。
【0029】
端部接続部74のユニット接続部分742は、中央接続部73のユニット接続部分732と同様に、1階建物ユニット20Bおよび2階建物ユニット30Bに連結されている。
具体的には、1階建物ユニット20Bに設けられた柱頭接合部材45の位置決めピン45Aが、端部接続部74の位置決め孔74Aに挿通され、2階建物ユニット30Bにおける柱脚接合部材46の位置決め孔に嵌合されている。また、2階建物ユニット30Bにおける柱脚接合部材46の挿通孔46B→端部接続部74の挿通孔74B→1階建物ユニット20Bにおける柱頭接合部材45の挿通孔45Bの順にボルト11が挿通されて、その下方からナット12によって緊締される。
【0030】
次に、柱等の突出物が何ら存在しない大空間の組立手順を説明する。なお、建物の2階部分も、1階部分と同様の構成であるため、その連結部分の構造および施工手順は、下記の説明に殉ずる。
【0031】
まず、大空間用建物ユニット20Bを、建物ユニット20A、30Aおよび補強梁70と同様に工場で製作した後、建築現場に運搬する。運搬の際、建物ユニット20Bの変形を防止するために、角隅部20Dには仮柱41aを仮に設けておく、なお、仮柱41aは、柱脚接合部材46と柱頭接合部材45とに着脱可能に連結されている。そして、図5に示すように、4つの大空間用建物ユニット20Bの、その仮柱41aが設けられている角隅部20Dを衷心に寄せ合わせるように隣接配置する。
【0032】
その後、角隅部20C、20Cに配置される柱41、41間に補強梁70を架け渡し、柱頭接合部材45の位置決めピン45Aを端部接続部74の位置決め孔74aに挿通して、補強梁70の位置決めを行う。この時、中央接続部73のユニット接続部分732は、梁本体71に対して、端部接続部74のユニット接続部分742よりY−Xだけ高い位置にあるから、角隅部20Dの柱頭接合部材45の上方に僅かに離れて位置している。
【0033】
それから、2階建物ユニット30Bを大空間用建物ユニット20Bの上に積層する。すると、中央接続部73が2階建物ユニット30Bの加重により下方に押し下げられ、それに伴い補強梁70の中央部分も撓んで、各ユニット接続部分732、742の2階建物ユニット30Bに対する高さが一定になる。そして、中央接続部73が角隅部20Dの柱頭接合部材45にほぼ当接する位まで押し下げられた位置で、大空間用建物ユニット20Bの荷重と補強梁70に生じる内部応力とがほぼ釣り合う。この状態で、2階建物ユニット30B、大空間用建物ユニット20Bおよび補強梁70を緊締具81で連結して一体化させる。
【0034】
そして、この後に仮柱41aを取り外すと、天井および床との間に柱等の突出物が何ら存在しない大空間が形成される。そして、その天井には、図9に示されるように石膏ボード等の天井面材81が貼り付けられて天井面80が形成され、床には、図19に示されるようにパーチクルボード等の床面材91が貼り付けられて床面90が形成される。
【0035】
また、本実施の形態では、図9及び図15に示すように、角隅部20Dにおける段差すなわち各ユニット20B間における施工誤差を吸収すべく、その角隅部20Dに対応した天井面80Aには、大きな開口部82を形成し、その開口部81には、ジョイントパネル83を取り付けている。一方、床面90側においても同様に、その角隅部20Dに対応した床面90Aに、大きな開口部92を設け、その開口部92には、ジョイントパネル93を設けている。
【0036】
以下、この角隅部20Dに設けられた開口部82、92及びジョイントパネル83,93について説明する。なお、以下の説明では、まず先に天井面80側に形成された開口部83について、その施工手順を踏まえながら説明する。
【0037】
天井面80に設けられる開口部82は、図9に示されるように、仮柱41aが設けられていた角隅部20Dを露出させるように各建物ユニット20Bに跨って形成されている。
【0038】
また、その大きさは、図11に示されるように、その内方に各建物ユニット20Bの短辺天井梁42A及び、長辺天井梁42B、柱頭接合部材45が臨む大きさとされている。より具体的には、長辺方向に約1.1m、短辺方向に0.9mの寸法でその開口部83が形成されている。
【0039】
また、その開口部82には、ジョイントパネル83を固定するために、木枠84が設けられている。この木枠84は、図12に示されるように開口部82内にて臨む各梁42A、42B及び天井小梁42Cにて支持されており、開口部82の縁および、各梁42A、42Bに沿って設けられている。また、長辺天井梁42Bに沿う木枠84に関しては、長辺天井梁42Bにて保持された合板84aを介してその木枠84が支持されている。そして、ジョイントパネル83は、その木枠84の下面側にビス85などを用いて固定されている(図13参照)。
【0040】
なお、ジョイントパネル83は、強化プラッスチックボード(強化PB)等にて形成されており、その厚みは、図10に示されるように開口部82内に固定した状態で、天井面80(天井面材81)と面一となるようにその厚みの設定がなされている。
【0041】
そして、ジョイントパネル83の取り付け後、図14に示すようにジョイントパネル83と開口部82との継ぎ目Lにメッシュテープ86(補強テープ)などを貼り付け、その継ぎ目Lを覆い隠す。その後、ジョイントパネル83上を覆うように壁紙(クロス)を貼り付け天井面80の施工を終える。
【0042】
続いて、床面90側に形成された開口部92について説明する。
床面90側に形成される開口部92は、図15に示されるように、比較的小さなものとなっている。この理由としては、先に説明した天井80側の撓みに比べ、床面90側に生じる撓みは小さなものであり、その各建物ユニット20B間にて生じる段差(施工誤差)が少なくなっているためである。なお、本実施の形態では、約0.3m×0.3mの寸法でその開口部92を形成している。
【0043】
また、その内部には、柱脚接合部材46の上面側が臨んでいる。そして、その開口部91内に、パーチクルボードにて形成されたジョイントパネル93を取り付け、その上から床用ボードなどを貼り付けて床面90の施工を終える。なお、開口部91内に取り付けられるジョイントパネル93の厚みは、勿論、その取り付け状態において、床面材91の表面と面一となる厚みに設定されている。
【0044】
このように施工された本実施の形態に示すユニット式住宅10によれば、仮柱41aが仮設されていた角隅部20Dの天井面80及び床面90の少なくとも一方に、各建物ユニット20B、20B間に跨る開口部82、92が形成されるため、その開口部82、92によって連結部たる角隅部20Dに作用する応力の集中が回避される。また、各開口部82,92にはジョイントパネル83、93が設けられるため、各建物ユニット20B、20B間の段差すなわち施工誤差が見かけ上最小のものとなる。さらに、貼着した壁紙(クロス)の延びも抑制され、角隅部20Dにおける壁紙の破れなどを未然に阻止できる。
【0045】
また、天井80側の開口部82に関していえば、各建物ユニット20Bの梁42A、42Bや、その梁42A、42Bにて支持される木枠84を介してジョイントパネル83を固定すれば、その開口部82内にてより確実にジョイントパネル83を支持できる。また、ジョイントパネル83と開口部82との境界上にメッシュテープ86を貼着すれば、ジョイントパネル83と開口部82との継ぎ目が覆われ、ジョイントパネル83と天井面80との一体感がさらに得られやすくなる。また、境界線L上における壁紙の延びも抑制される。
【0046】
なお、上記した各ジョイントパネル83,93の固定方法は、あくまでも本発明の一実施例であり、例えば、接着剤などを用いて固定するなど、その固定方法は所望に応じて変更してもよい。また、上記した実施形態では、連結部たる角隅部20Dに開口部82、92を設けて撓みを吸収しているが、勿論、開口部は、角部20Cなどにおいても有用である。さらに、本実施の形態では、開口部82、93を、その建物ユニット20B製造時において予め形成しておくが、施工現場にて開口部82、92を形成するようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、室内空間から柱を取り除くことによって生じる撓みの影響をさらに抑制できるユニット式住宅を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るユニット式住宅を示す全体斜視図である。
【図2】本実施の形態に係るユニット式住宅の1階概略平面図である。
【図3】本実施の形態に係る通常建物ユニットのフレームを示す斜視図である。
【図4】本実施の形態に係る一階建物ユニット同士の連結構造、及びその一階建物ユニットとその上部に載置される2階建物ユニットとの連結構造を示す分解斜視図である。
【図5】本実施の形態に係る大空間用建物ユニットを示す分解斜視図である。
【図6】本実施の形態に係る補強梁を示す全体斜視図である。
【図7】本実施の形態に係るユニット式住宅の1階部分における補強梁と大空間用建物ユニットとの連結部分を示す断面図である。
【図8】本実施の形態に係る補強梁と大空間用建物ユニットとの連結部分を示す分解斜視図である。
【図9】本実施の形態に係る天井面に形成された開口部を示す図である。
【図10】図9のA−A’断面図である。
【図11】本実施の形態に係る天井面に形成された開口部の拡大図である。
【図12】本実施形態に係る天井面側の開口部におけるの木枠の取り付け状態を示す図である。
【図13】天井面側の開口部にジョイントパネルが取り付けられた状態を示す図である。
【図14】開口部とジョイントパネルの境界上に補強テープを貼り付けた状態を示す図である。
【図15】本実施の形態に係る床面に形成された開口部を示す図である。
【図16】本実施の形態に係る床面に形成された開口部の拡大図である。
【符号の説明】
10 ユニット式住宅
11 ボルト
12 ナット
20 下側建物ユニットとしての1階建物ユニット
20A、30A 通常建物ユニット
20B、30B 大空間用建物ユニット
20D 仮柱が仮設される角隅部
30 上側建物ユニットとしての2階建物ユニット
41 柱
41a 仮柱
42 天井梁
43 床梁
70 補強梁
71 梁本体
72 接続部
73 中央接続部
74 端部接続部
80 天井面(天井)
81 天井面材
82 天井側に形成された開口部
83 ジョイントパネル
84 木枠
84a 合板
85 ビス
86 メッシュテープ(補強テープ)
90 床面
91 床面材
92 床面側に形成された開口部
93 ジョイントパネル
L 継ぎ目(境界線)
H 梁背
W 梁幅
Claims (4)
- 一角に仮柱が仮設された複数の建物ユニットを、該仮柱を中心に連結した後、その連結部たる角部から仮柱を取り除いて柱のない室内空間を確保したユニット式住宅であって、
前記仮柱が仮設されていた連結部の天井面及び床面の少なくとも一方には、前記各建物ユニット間にまたがる開口部が形成され、その開口部には、該開口部を塞ぐパネルが設けられており、
前記開口部の大きさは、その内部に前記各建物ユニットの梁の、前記仮柱が仮設されていた連結部に位置する端部が臨む大きさに設定されていることを特徴とするユニット式住宅。 - 前記開口部の縁には、前記各建物ユニットの梁にて支持される木枠が設けられ、前記パネルは、前記木枠を介して前記開口部内に固定されていることを特徴とする請求項1に記載のユニット式住宅。
- 前記開口部に前記パネルが設けられた状態で、その開口部とパネルとの境界上には、補強テープが貼着されていることを特徴とする請求項1または2に記載のユニット式住宅。
- 前記パネルの表面側には、壁紙が設けられていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のユニット式住宅。
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