JP2886467B2 - 閉鎖型断面の鉄骨柱と鉄骨梁の仕口構造 - Google Patents

閉鎖型断面の鉄骨柱と鉄骨梁の仕口構造

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JP2886467B2 JP28331994A JP28331994A JP2886467B2 JP 2886467 B2 JP2886467 B2 JP 2886467B2 JP 28331994 A JP28331994 A JP 28331994A JP 28331994 A JP28331994 A JP 28331994A JP 2886467 B2 JP2886467 B2 JP 2886467B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】閉鎖型断面の鉄骨柱と鉄骨梁を接
合する場合の仕口構造に関する。
【0002】
【従来の技術】閉鎖型断面の鉄骨柱と鉄骨梁を接合する
場合、接合部の剛性、圧縮耐力、曲げ耐力を増大させる
ために、従来から加工性、施工性、経済性等の面から種
々な方法が研究実用化されてきた。例えば梁を接合しよ
うとする部位で柱を一旦切断し、柱内部に補強のダイア
フラムを溶接し再び柱を組み立てる通しダイアフラム形
式、柱は切断せず、梁を接合しょうとする部位に例えば
エレクトロスラグ溶接等特殊な技術を応用して柱の内部
を水平ダイアフラムで補強する内ダイアフラム形式、或
いは柱は切断せず、柱に梁を接合する部位に、外部から
平板状の外ダイアフラムを溶接して柱と梁の接合部を形
成する外ダイアフラム形式等が代表的な例である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述の通しダイ
アフラム形式は、ロール成形又はプレス成形された閉鎖
型断面柱を用いた、中低層建築物に多用されているが、
一旦柱を切断した後、再び組み立てるので、溶接量が多
くかつ組み立て精度を確保するのに特殊な技量を要し、
施工が容易でない。図2(a)は通しダイアフラムの立
面図であり(b)は平面図である。
【0004】内ダイアフラム形式は、一般には溶接組立
箱型断面柱を用いた高層建築物に用いられている。しか
し特殊な溶接技術を要し、設備が大掛かりとなり前記同
様施工は容易でない。図3(a)は内ダイアフラム形式
の立面図であり(b)は平面図である。
【0005】外ダイアフラム形式では、通しダイアフラ
ム形式及び内ダイアフラム形式に比べて加工工数が少な
く製作技術も特に高度なものを必要としないが、柱の外
側に平板状の大きなダイアフラムを要する。従って隅柱
や側柱と外壁との納まり上の問題を生じ、柱外面と外壁
との距離e2 が通しダイアフラム、内ダイアフラムの場
合より大きくなる(図6参照)。さらに柱と梁相互の応
力伝達に於いてA部に応力が集中し(図4参照)、局部
応力を発生するため応力の流れが円滑でない。
【0006】この応力集中を緩和するため、(社)日本
建築学会の鋼管構造設計施工指針・同解説(1992)で
は、外ダイアフラムと梁の軸方向となす角度θ≦30°
と規定している(図4参照)。このため梁端部のフラン
ジ巾が、かなり長い範囲にわたって巾広となり鋼材料が
増える等の問題があった。
【0007】本発明では、加工工数も比較的少なく、製
作技術も特に高度なものを必要としない外ダイアフラム
の利点を活かし、なお従来の外ダイアフラムが持つ隅柱
や側柱と外壁との納まり、応力集中等の問題を解決した
閉鎖型断面の柱と梁の仕口構造を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1は、閉鎖型断面
をした鉄骨柱と鉄骨梁を接合するに当たり、鉄骨柱の鉄
骨梁を接合する部位に外ダイアフラムを溶接し、隣接す
前記外ダイアフラムの当接線と、前記鉄骨柱の母線に
沿って前記ダイアフラムの上下にリブプレートを溶接
し、上下2組の梁のフランジを固着する前記外ダイアフ
ラムを連結し、前記鉄骨柱の母線に沿うような前記鉄骨
梁のウエブの部位にウエブプレートを溶接し、前記外ダ
イアフラムと前記ウエブプレートに前記鉄骨梁のフラン
ジとウエブを、それぞれ取着してなることを特徴とした
閉鎖型断面の鉄骨柱と鉄骨梁の仕口構造であることを要
旨とする。 請求項2は、鉄骨梁の軸となす角度θは30
°<θ≦45°の角度で形成される外ダイアフラムを用
いた請求項1記載の閉鎖型断面の鉄骨柱と鉄骨梁の仕口
構造であることを要旨とする。請求項3は、隅柱又は側
柱の壁側に於いて、リブプレートを鉄骨梁の軸と、45
°又は平行との間の任意な角度に溶接してなる請求項1
又は2記載の閉鎖型断面の鉄骨柱と鉄骨梁の仕口構造で
あることを要旨とする。
【0009】
【作用】本発明の作用は次の通りである。
【0010】(イ)柱の梁のフランジを接合しようとす
る部位に外ダイアフラムを溶接し、外ダイアフラムと柱
の母線に沿ってリブプレートを設けることにより、柱及
び梁相互間の応力がリブプレートを介して行われるた
め、従来の外ダイアフラム形式に見るような(図4A部
参照)応力集中がなく、応力の伝達が円滑に行われる。
【0011】(ロ)リブプレートが応力の伝達に寄与す
るため、隣接するダイアフラムの当接長さhを小さくす
ることが出来るので(図4参照)、外ダイアフラムが柱
面より出張るのを小さく押さえることが可能となり、隅
柱及び側柱での外壁との納まりが改善される(図5、図
6参照e1 ≦e2 )。更に外ダイアフラムと梁の軸方向
となす角度θは従来θ≦30°であったが30°<θ≦
45°とすることも出来るので梁端部のフランジの巾の
広い部分を短くすることが出来る。
【0012】(ハ)隅柱及び側柱の外壁側で、リブプレ
ートを鉄骨梁の軸と、45°又は平行との間の任意な角
度に溶接することによって、外壁との納まりは更に改善
される。なおリブプレートのみで、外壁側のダイアフラ
ムを省略することも可能である(図7参照)。
【0013】(ニ)加工工数も比較的少なく、製作技術
も特に高度なものを必要としない外ダイアフラムの利点
を活かすことにより、大巾に加工工数、溶接量及び使用
鋼材量が低減出来経済的である。
【0014】
【実施例】以下図面によって、本発明の詳細を説明す
る。
【0015】図1は、本発明の一実施例を示す斜視図で
ある。箱型断面の柱1の梁2を接合しようとする部位
に、外ダイアフラム3を溶接する。該外ダイアフラム3
は梁2の軸方向と30°<θ≦45°の角を形成する。
箱型断面の柱1の四隅に、相隣る外ダイアフラム3の当
接線と柱1の陵線を含む面内にリブプレート4を外ダイ
アフラム3の上下に溶接する。リブプレートが外ダイア
フラムを上下に貫通してもよいことは言うまでもない。
梁2の上下フランジを取着する部位に溶接された2組の
外ダイアフラム3は、梁2のウエブに相当する位置でウ
エブプレート5によって互いに連結溶接する。さらにウ
エブプレート5は柱1にも溶接する。
【0016】以上のようにして箱型断面柱1に取着され
た外ダイアフラム3に、梁2の上下フランジを、現場溶
接しウエブプレート5と梁2のウエブをスプライスプレ
ート6と高力ボルト又はボルトで接合して仕口を構成す
る。
【0017】箱型断面柱1に取着された外ダイアフラム
3に、梁2の上下フランジを、スプライスプレートと高
力ボルト又はボルトで接合してもよい。
【0018】又外ダイアフラムの形状を梁2の一部分を
形成するようにすることも可能である。図では、箱型断
面の柱について説明したが、円形断面の柱にも応用する
ことが可能である。
【0019】図7は、本発明で、リブプレート4a又は
4bを鉄骨梁2の軸に平行な方向又は箱型断面柱1の側
面に溶接して建造物の外壁との納まりを改善した図であ
る。
【0020】リブプレート4bは柱の側面に溶接して取
着した場合を示す。
【0021】又閉鎖型断面の柱の内部にコンクリートを
充填することも可能である。この場合内部にダイアフラ
ム等の邪魔がないのでコンクリートの充填性は良好であ
る。
【0022】又該柱を、鉄筋コンクリート造に埋没させ
て利用出来ることは言うまでもない。
【0023】
【発明の効果】この発明の効果は、次の通りである。
【0024】(イ)柱の梁のフランジを接合しようとす
る部位に外ダイアフラムを溶接し、隣接する外ダイアフ
ラムの当接線の上下と柱の母線に沿ってリブプレートを
設けることにより、柱及び梁相互間の応力がリブプレー
トを介して行われるため、従来の外ダイアフラム形式に
見るような(図4A部参照)応力集中がなく、応力の伝
達が円滑に行われる。
【0025】(ロ)リブプレートが応力の伝達に寄与す
るため、隣接するダイアフラムの当接長さhを小さくす
ることが出来るので(図4参照)、外ダイアフラムが柱
面より出張るのを小さく押さえることが可能となり、隅
柱及び側柱での外壁との納まりが改善される(図5、図
6参照e1 ≦e2 )。更に外ダイアフラムと梁の軸方向
となす角度θは従来θ≦30°であったが30°<θ≦
45°とすることも出来るので梁端部のフランジの巾の
広い部分を短くすることが出来る。
【0026】(ハ)隅柱及び側柱の外壁側で、リブプレ
ートを鉄骨梁の軸と、45°又は平行との間の任意な角
度に溶接することによって、外壁との納まりは更に改善
される。なおリブプレートのみで、外壁側のダイアフラ
ムを省略することも可能である(図7参照)。
【0027】(ニ)加工工数も比較的少なく、製作技術
も特に高度なものを必要としない外ダイアフラムの利点
を活かすことにより、大巾に加工工数、溶接量及び使用
鋼材量が低減出来経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】(a)は通しダイアフラムの立面図であり
(b)は平面図である。
【図3】(a)は内ダイアフラム形式の立面図であり
(b)は平面図である。
【図4】外ダイアフラム形式の平面図である。
【図5】本発明を隅柱に応用した平面図である。
【図6】従来の外ダイアフラムを隅柱に応用した図であ
る。
【図7】本発明で、リブプレート4a又は4bを鉄骨梁
2の軸に平行な方向又は箱型断面柱1の側面に溶接して
建造物の外壁との納まりを改善した図である。
【符号の説明】
1・・・閉鎖型の鉄骨柱、2・・・鉄骨梁、3・・・外
ダイアフラム、4・・・リブプレート、4a、4b・・
・リブプレート、5・・・ウエブプレート、6・・・ス
プライスプレート、7・・・通しダイアフラム、8・・
・内ダイアフラム、9・・・壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 1/24 E04B 1/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉鎖型断面をした鉄骨柱と鉄骨梁を接合
    するに当たり、鉄骨柱の鉄骨梁を接合する部位に外ダイ
    アフラムを溶接し、隣接する前記外ダイアフラムの当接
    線と、前記鉄骨柱の母線に沿って前記ダイアフラムの上
    下にリブプレートを溶接し、上下2組の梁のフランジを
    固着する前記外ダイアフラムを連結し、前記鉄骨柱の母
    線に沿うような前記鉄骨梁のウエブの部位にウエブプレ
    ートを溶接し、前記外ダイアフラムと前記ウエブプレー
    トに前記鉄骨梁のフランジとウエブを、それぞれ取着し
    てなることを特徴とした閉鎖型断面の鉄骨柱と鉄骨梁の
    仕口構造。
  2. 【請求項2】 鉄骨梁の軸となす角度θは30°<θ≦
    45°の角度で形成される外ダイアフラムを用いた請求
    項1記載の閉鎖型断面の鉄骨柱と鉄骨梁の仕口構造。
  3. 【請求項3】 隅柱又は側柱の壁側に於いて、リブプレ
    ートを鉄骨梁の軸と、45°又は平行との間の任意な角
    度に溶接してなる請求項1又は2記載の閉鎖型断面の鉄
    骨柱と鉄骨梁の仕口構造。
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