JPH0444546A - 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合金物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合金物に関
する。

［従来の技術］ 建築物は、鉄骨（Ｓ）造や鉄筋コンクリート（ＲＣ）造
等と呼ばれるように、主要な構造である柱、梁は、一般
に単一の構造種別により成り立っている。

近年、圧縮力に抵抗する力が大きいコンクリートと、剪
断力や曲げモーメントに効率よく抵抗する断面Ｈ形の鉄
骨（Ｈ形鋼）とを適材適所に使用する構造形式として、
柱をＲＣ造、梁をＳ造とする複合構造形式（柱ＲＣ−梁
Ｓ造）が考えられている。

柱ＲＣ−梁Ｓ造は、Ｓ造林よりも水平剛性が高いので、
地震や風による建物の揺れが小さく居住性に優れている
。又、梁をＳ造とすることにより、ＲＣ造や鉄骨鉄筋コ
ンクリ−、ト（ＳＲＣ）造と比べ、梁の自重が低減して
大スパンが可能となり、設計の自由度が高くなる。更に
、鉛直荷重を支える柱、基礎、杭寸法も小さくできる等
の利点がある。

従来、柱ＲＣ−梁Ｓ造におけるＲＣ柱と５梁とを接合す
る接合金物としては、例えば実開昭６３−１２５０４号
公報や実開昭６３−１７２０１号公報記載のものが知ら
れている。

前者の接合金物は、第４図に示すように、ＲＣ柱２１と
Ｓ梁２２との接合部においてＲＣ柱２１に埋設して配置
され、ＲＣ柱２１に直角に接合されるＳ梁２２のフラン
ジ間に跨がってこれらを接合する接合金物２３であって
、Ｓ梁２２のフランジに接合される平板部２３ａと、平
板部２３ａを連結する連結部２３ｂとからなり、平板部
２３ａが直交する形状に一体に形成されたものである。

又、後者の接合金物は、第５図に示すように、ＲＣ柱３
１におけるＳ梁３２の接合位置の外周に嵌合され、外側
にＳ梁３２が接合される接合筒３３と、各Ｓ梁３２のウ
ェブ接合位置と対応する接合筒３３の内側同志を連結し
たウェブ連結プレート３４と、各Ｓ梁３２のフランジ接
合位置と対応する接合筒３３の内側同志を連結したフラ
ンジ連結プレート３５又は各Ｓ梁３２のフランジ接合位
置と対応する接合筒３３の内側に接合した水平三角スチ
フナー３６（第６図参照）とからなるものである。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、上記従来の接合金物においては、ＲＣ柱
２１．３１に埋設される連結部２３ｂ、フランジ連結プ
レート３５及び水平三角スチフナー３６の外端部の幅が
、Ｓ梁２２，３２のフランジ幅と同程度に設けられてい
るために、Ｓ梁２２．３２のフランジ幅が大きい場合に
は、　ＲＣ柱２１，３１の柱主筋２４．３７　（第４図
〜第６図参照）の配筋に制約が生じ、多段配筋とすると
、柱主筋２４．３７間の距離が短くなり、鉄筋の効率が
悪くなる。又、−設配筋とする場合、柱主筋２４を接合
金物２３の連結部２３ｂに設けた孔に挿通させたり（第
４図参照）、あるいは柱主筋２４．３７をネジ鉄筋若し
くは溶接にて連結部２３ｂやフランジ連結プレート３５
等に定着しなければならない。

このため、コンクリートの充填性が低下したり、施工上
及び部材の品質上不都合がある。

そこで、本発明は、設計上の制約を受けることがないと
共に、施工及び部材の品質上の不都合を排除し得る鉄筋
コンクリート柱と鉄骨梁の接合金物の提供を目的とする
。

［課題を解決するための手段］ 前記課題を解決するため、本発明は、鉄筋コンクリート
柱と断面Ｈ形の鉄骨梁とを接合する接合金物であって、
鉄筋コンクリート柱における鉄骨梁接合位置の外周に嵌
合され、外側に鉄骨梁が直接又は間接に接合される接合
筒と、各鉄骨梁のウェブ接合位置と対応する接合筒の内
側同志を連結したウェブ連結プレートと、柱主筋の配筋
輪郭とほぼ同様な内周を有するリング状に形成され、鉄
骨梁のフランジ接合位置と対応する接合筒の内側に接合
したスチフナーとからなるものである。

［作用］ 上記手段においては、ＲＣ柱の柱主筋の配筋輪郭内には
、ＲＣ柱の軸方向へ延在するウェブ連結プレートのみが
存在することとなる。

［実施例］ 以下、本発明の実施例を図面と共に説明する。

第１図、第２図は一実施例の接合金物１を用いて接合し
たＲＣＣ２０Ｓ梁３との接合部の水平断面図、垂直断面
図である。

図中４は接合金物１の一部を構成する鋼製の接合筒で、
ＲＣＣ２０おけるＳ梁３の接合位置の外周に、ＲＣＣ２
０外周面と面一をなして嵌合され、かつＨ形鋼会からな
るＳ梁３の高さと同等の高さを有しており、その外側に
は、Ｓ梁３の端部が溶接によって接合されている。接合
筒４は、Ｓ梁３を接合する機能の外に、ＲＣＣ２０コン
クリートを拘束する機能も有している。

接合筒２内には、ＲＣＣ２０軸方向へ延在し、各Ｓ粱３
のウェブ接合位置と対応する内側同志を連結するウェブ
連結プレート５が配設され、又、ＲＣＣ２０軸方向と直
角な水平方向へ延在されると共に、ＲＣＣ２０柱主筋６
の配筋輪郭とほぼ同様な内周を有するリング状に形成さ
れ、かつＳ梁のフランジ接合位置と対応する内側に接合
されたスチフナ−７が配設されている。スチフナー７の
板厚は、Ｓ梁３のフランジの引張耐力を上回るものとさ
れている。

第２図において８は柱帯筋で、ＲＣＣ２０Ｓ梁３の接合
部には配筋されていない。

なお、上述した実施例においては、接合筒４の高さをＳ
梁３と同等の高さとする場合について述べたが、これに
限定されるものではなく、例えば第３図に示すように、
接合筒４′の高さをＳ梁３より高くして両端をＳ梁３の
上下よりも突出させるようにしてもよい。このようにす
ることにより、初期の曲げひび割れ発生荷重が大きく、
かつ初期剛性も高くなる。

又、接合筒４に対するＳ梁３の接合は、直接に行う場合
に限らず、接合筒４に接合したガセットプレート等を用
いて間接的に行うようにしてもよい。

更に、接合筒４に接合されるＳ梁３は、十字形をなす４
本に限らず、丁字形をなす３本、Ｌ字形又は直線状をな
す２木であってもよい。

［発明の効果コ 以上のように本発明によれば、ＲＣ柱の柱主筋の配筋輪
郭内には、ＲＣ柱の軸方向へ延在するウェブ連結プレー
トのみが存在することとなるので、以下の効果がある。

（１）接合部内での柱主筋の配筋が、従来のように多段
配筋としたり、あるいは連結部に設けた孔に挿通させる
必要がなく自由に行え、設計、施工上の制約を受けるこ
とがない。

（２）コンクリートの充填性が、従来のものに比して良
くなり、品質上の信頼性が高くなる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本発明の実施例を示し、第１図、第２
図は一実施例の接合金物を用いて接合したＲＣ柱とＳ梁
との接合部の水平断面図、垂直断面図、第３図は他実施
例の接合金物を用いて接合したＲＣ柱とＳ梁との接合部
の垂直断面図、第４図、第５図及び第６図はそれぞれ従
来の接合金物によるＲＣ柱とＳ梁との接合部の水平断面
図である。 １・・・接合金物 ２・・・鉄筋コンクリート（ＲＣ）柱 ３・・・鉄骨（Ｓ）梁　　　　　４．４°・・・接合筒
５・・・ウェブ連結プレート　　６・・・柱主筋７・・
・スチフナー 第１図 田願人 株式会社 間 組 第２図 第 図 第 図 第 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）鉄筋コンクリート柱と断面Ｈ形の鉄骨梁とを接合
   する接合金物であって、鉄筋コンクリート柱における鉄
   骨梁接合位置の外周に嵌合され、外側に鉄骨梁が直接又
   は間接に接合される接合筒と、各鉄骨梁のウェブ接合位
   置と対応する接合筒の内側同志を連結したウェブ連結プ
   レートと、柱主筋の配筋輪郭とほぼ同様な内周を有する
   リング状に形成され、鉄骨梁のフランジ接合位置と対応
   する接合筒の内側に接合したスチフナーとからなる鉄筋
   コンクリート柱と鉄骨梁の接合金物。