JP3018094U - 建築用型枠セパレータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 建築用型枠セパレータに関するものであり、
そのセパレータを構成する金属棒と座金状ナットとの組
み付けを簡便にして作業能率をアップする。 【構成】 型枠用板材７を貫出する両端部に締付用もし
くは接続用の金具を螺着させる雄ネジ２を設けるととも
に、その雄ネジ２の内側箇所で型枠用板材７を貫通する
部位に雄ネジ２のネジ山が無くなって外径が僅かに縮小
した非ネジ部３をを設け、さらに、その非ネジ部３の内
端に段差もしくは鍔状のストッパ４を設けた金属棒１
と、中心部に設けた通孔の内縁に雌ネジ６を有して、回
転しながら上記金属棒１の雄ネジ２部分を通過するが、
同金属棒１の非ネジ部３は回転せずに移動可能で、又、
金属棒１のストッパ４の位置に停止して型枠用板材７の
側面に当接する座金状ナット５とから成る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、コンクリートを打設する場合などに相対する状態に設ける型枠の間 隔を一定に保持するために使用する建築用型枠セパレータに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のセパレータは、図３に示すように、両端に雄ネジ１１を設けた金属棒１ ０と、図４に示すように、中心部に設けた通孔の内縁に雌ネジ１３を有する座金 状ナット１２とから成り、座金状ナット１２は金属棒１０の雄ネジ１１の内端に 位置して型枠用板材の側面に当接するようになっている。

【０００３】

【従来技術の問題点】

上記のような従来のセパレータは、座金状ナット１２を金属棒１０の所定位置 にセットする場合に、座金状ナット１２の雌ネジ１３を金属棒１０の雄ネジ１１ の外端に螺着してから、その座金状ナット１２を回転させながら雄ネジ１１の内 端位置まで移動させる必要があり、しかも、セパレータは何百本もしくは何千本 単位で使用するので、セパレータの準備作業に極めて手間取るという問題があっ た。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

そこで本考案は、セパレータを構成する金属棒と座金状ナットとの組み付けを 簡便にして作業能率をアップすることができる斬新な建築用型枠セパレータの提 供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために案出した本考案の建築用型枠セパレータは、型枠用 板材７を貫出する両端部に締付用もしくは接続用の金具を螺着させる雄ネジ２を 設けるとともに、その雄ネジ２の内側箇所で型枠用板材７を貫通する部位に雄ネ ジ２のネジ山が無くなって外径が僅かに縮小した非ネジ部３を設け、さらに、そ の非ネジ部３の内端に段差もしくは鍔状のストッパ４を設けた金属棒１と、中心 部に設けた通孔の内縁に雌ネジ６を有して、回転しながら上記金属棒１の雄ネジ ２部分を移動するが、同金属棒１の非ネジ部３は回転せずに移動可能で、又、金 属棒１のストッパ４の位置に停止して型枠用板材７の側面に当接する座金状ナッ ト５とから成るものである。

【０００６】

【作用】

本考案のセパレータは、金属棒１の所定位置に座金状ナット５をセットする場 合に、まず、最初は従来品と同様に金属棒１の雄ネジ２の外端に座金状ナット５ の雌ネジ６を螺着させる。そして、座金状ナット５を回転させながら金属棒１の 内方へ移動させ、雄ネジ２を通過させる。雄ネジ２を通過した後、座金状ナット ５は金属棒１の非ネジ部３に移り、その非ネジ部３を回転せずに内方へ移動する ことにより、すぐにストッパ４に到達してセット完了となる。すなわち、本考案 のセパレータは、金属棒１の雄ネジ２の長さが従来品よりも短いので、座金状ナ ット５を回転しながら移動させる距離も減って、その分だけ組付時間が短縮する ことになる。この組付時間の短縮はセパレータ１本分では僅かであるが、建築現 場で使用するセパレータは何百本、何千本単位なので全体の組付時間の短縮はか なりのものとなり作業能率が確実にアップすることになる。

【０００７】

【実施例】

図１及び図２は本考案の実施例を示したものである。まず図１において符号１ が金属棒であり、この金属棒１は両端にそれぞれ雄ネジ２を設けるとともに、そ れら雄ネジ２の内側箇所に雄ネジ２のネジ山の無い、すなわち、雄ネジ２よりも 外径が僅かに縮小した非ネジ部３を設け、さらに、その非ネジ部３の内端位置に 段差を設けてストッパ４となしている。次に符号５が座金状ナットである。この 座金状ナット５は上記従来品の座金状ナット１２（図４参照）と同一のもので、 その中心部に設けた通孔の内縁に雌ネジ６を設けている。座金状ナット５の雌ネ ジ６は上記金属棒１の雄ネジ２と螺合可能であり、又、その内径は上記金属棒１ の非ネジ部３の外径より僅かに大きく、かつストッパ４の外径より小さく設定さ れている。座金状ナット５は金属棒１の雄ネジ２の外端位置に螺着してから回転 しながらその雄ネジ２部分を内方へ移動して、雄ネジ２を通過した後は回転しな くても非ネジ部３を内方へ移動可能となり、ストッパ４に当接してその位置に停 止する。

【０００８】 次に、図２は本考案セパレータの使用状態を示したものである。図中、符号７ が型枠用板材であり、金属棒１の雄ネジ２は型枠用板材７から貫出し、金属棒１ の非ネジ部３は型枠用板材７に設けた通孔８の中に位置し、座金状ナット５は型 枠用板材７の側面に当接している。なお、図中、符号９は金属棒１の雄ネジ２に 螺着した締付兼接続用金具である。

【０００９】

【考案の効果】

本考案の建築用型枠セパレータは上記のように、金属棒１における雄ネジ２の 内側箇所に非ネジ部３を設けたことによって、金属棒１の所定位置に座金状ナッ ト５を短時間でセットすることができるので、作業能率を格段にアップできる効 果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】座金状ナットを金属棒の所定位置にセットした
状態の断面図である。

【図２】使用状態の断面図である。

【図３】従来例の金属棒の側面図である。

【図４】座金状ナットの正面図である。

【符号の説明】

１ 金属棒 ２ 雄ネジ ３ 非ネジ部 ４ ストッパ ５ 座金状ナット ６ 雌ネジ ７ 型枠用板材 ８ 通孔 ９ 締付兼接続用金具 １０ 金属棒 １１ 雄ネジ １２ 座金状ナット １３ 雌ネジ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 型枠用板材７を貫出する両端部に締付用
   もしくは接続用の金具を螺着させる雄ネジ２を設けると
   ともに、その雄ネジ２の内側箇所で型枠用板材７を貫通
   する部位に雄ネジ２のネジ山が無くなって外径が僅かに
   縮小した非ネジ部３を設け、さらに、その非ネジ部３の
   内端に段差もしくは鍔状のストッパ４を設けた金属棒１
   と、中心部に設けた通孔の内縁に雌ネジ６を有して、回
   転しながら上記金属棒１の雄ネジ２部分を移動するが、
   同金属棒１の非ネジ部３は回転せずに移動可能で、又、
   金属棒１のストッパ４の位置に停止して型枠用板材７の
   側面に当接する座金状ナット５とから成る建築用型枠セ
   パレータ。