JP3017484U - 仮設ユニットハウスの側壁パネル建て込み構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 仮設ユニットハウスの側壁パネルを建て込む
場合、風の影響も受けることなく、安全でしかも作業性
が良いように内側から取り付けすることが出来るように
した側壁パネルの建て込み構造の提供。 【構成】 側壁パネル１は、その下端にボルト８を下方
へ延ばし、また上端には止着片９を内側上方へ延ばし、
ボルト８を下桟２のネジ穴に挿入してナット締めすると
ともに、止着片は上桟３にネジ止めする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はユニットハウスを構成する為の側壁パネルを安全に、しかも簡単に建 て込むことが出来る構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

ユニットハウスは枠組みされたフレームにパネルを取り付けして構成される訳 であるが、従来の側壁パネルの取付けは面倒であり、又危険性が伴う構造と成っ ている。図３は従来の側壁パネルの取付け構造を示しているが、ユニットハウス の外側から建て込む構造と成っており、隣に隣接するユニットハウス等の建物が 存在する場合には作業スペースの関係上、側壁パネルの建て込み作業が出来ない 場合がある。勿論、建物に限らずその他の構造物や樹木が存在する場合も同じで ある。

【０００３】 同図に示すユニットハウスは平屋構造と成っているが、二階建て構造の場合に は足場を作らねばならず、取付け作業は危険であり、特に風が当たるならば飛ば されてしまうこともある。そして、外側から建て込む為に、この側壁パネル(イ) の下端外側と上端内側には止着片(ロ) 、(ハ) が形成されていて、該止着片(ロ) 、 (ハ) は上下桟（ニ)、(ホ) にネジ止めされている（図４参照）。

【０００４】 側壁パネル(イ) は図３に示すように、外側から建て込んで上端止着片(ハ) を上 桟(ホ) に嵌入した状態で下端を下桟上に載せてネジ止めすることになるが、上端 は内側からネジ止めして、下端は外側からネジ止めしなくてはならず、上下端で のネジ締め位置が異なる関係上、その作業性は良くない。

【０００５】

【本考案が解決しようとする課題】

このように、従来のユニットハウスにおける側壁パネルの取付けには上記のご とき問題がある。本考案が解決しようとする課題はこの問題点であって、建て込 み作業が簡単であって、危険性もなく、風圧にも影響されない側壁パネルの建て 込み構造を提供する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の側壁パネルの建て込みは、ユニットハウスの内側から取付け作業が出 来る構造としている。従って、側壁パネルの下端にはボルトを設けて下方に延ば し、上端内側には止着片を有している。そしてユニットハウスのフレームと成る 下桟には上記ボルトが嵌入するネジ穴を設け、該ネジ穴にボルトを挿入した状態 で側壁パネルを取り付けする。

【０００７】 上端の止着片はフレーム上桟にネジ止めされる。側壁パネルは下端のボルトを ネジ穴に挿入してから垂直に起こし、上端止着片を上桟に当接すると共に、ネジ 止めすることで固定される。ここで、ボルトはネジ穴に挿入した状態で下桟にナ ットで締め付けられる。以下、本考案に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明 する。

【０００９】

【実施例】

図１は本考案に係る側壁パネルの建て込み構造を示す実施例である。同図にお いて１は側壁パネル、２は下桟、３は上桟を示し、該側壁パネル１は上下桟２、 ３間に配置されてユニットハウスの側壁を構成している。この下桟２及び上桟３ はユニットハウスの骨組みと成るフレームと成り、そして下桟２に設けている支 持片４には床板５を敷設する床台６を載せている。一方の上桟３には屋根板７が 取付けられている。

【００１０】 図２はこの側壁パネル１を建て込む場合を示しているが、該側壁パネル１はユ ニットハウスの内側に置かれて、その下端に設けているボルト８を下桟２のネジ 穴に挿入した状態で垂直に建て掛ける。そして側壁パネル１の上端に形成してい る止着片９を上桟３の内側に当接する。上桟３に当接した止着片９はネジ止めさ れて固定される。

【００１１】 又、下桟２のネジ穴に挿入したボルト８にはナット１０が螺合してボルト１０ 並びに側壁パネル１の下端は下桟２に固定される。この場合、該ナット１０をボ ルト８に締め付けする為に、上記床台６及び床板５は取り付けしていない。そし て、同図の１１は天井パネルを表し、該天井パネル１１は見切り材１２に載って 支持される。この見切り材１２の取付けは上記側壁パネル１の止着片９を固定す る為のネジ１３が兼用される。

【００１２】 以上述べたように、本考案に係る側壁パネルの建て込み構造は該パネル下端に ネジを下方に延ばすと共に、上端には止着片を形成したものであり、該ネジを下 桟のネジ穴に挿入して止着片を上桟にネジ止めしたものであり、次のような効果 を得ることが出来る。

【００１４】

【考案の効果】

本考案の側壁パネルは下端に設けたネジを下桟のネジ穴に挿入して止着片を上 桟にネジ止めすることになるが、その為に側壁パネルはユニットハウスの内側か ら建て込むことが出来る。従って、パネルの建て込みに風の影響を受けることは なく、又高いところであっても危険性はない。そして、内側から建て込むことが 出来る為に隣に隣接して建てられるユニットハウス等の建物との間の空間が少な くても、何ら作業上支障を来すことはない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る側壁パネルの建て込み構造を示す
実施例。

【図２】側壁パネルを建て込む作業工程。

【図３】従来の側壁パネルの建て込み作業。

【図４】従来の側壁パネルの建て込み構造。

【符号の説明】

１ 側壁パネル ２ 下桟 ３ 上桟 ４ 支持片 ５ 床板 ６ 床台 ７ 屋根板 ８ ボルト ９ 止着片 10 ナット 11 天井パネル 12 見切り材 13 ネジ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 仮設ユニットハウスにおける側壁パネル
   を建て込む場合の構造において、側壁パネルの下端には
   ボルトを下方へ延ばし、又上端には止着片を内側上方へ
   延ばし、上記ボルトを下桟のネジ穴に挿入してナット締
   めすると共に、止着片を上桟にネジ止めしたことを特徴
   とする仮設ユニットハウスの側壁パネルの建て込み構
   造。