JP3016933B2 - エレベーターの管理システム - Google Patents

エレベーターの管理システム

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JP3016933B2
JP3016933B2 JP3351820A JP35182091A JP3016933B2 JP 3016933 B2 JP3016933 B2 JP 3016933B2 JP 3351820 A JP3351820 A JP 3351820A JP 35182091 A JP35182091 A JP 35182091A JP 3016933 B2 JP3016933 B2 JP 3016933B2
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肇 岡本
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浩 清杉
久徳 深井
浩 山崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベーターの故障処
理や保守業務等の管理全般を行うエレベーターの管理シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】エレベーターは、故障等により運行停止
になると、利用客に多大の迷惑を及ぼすばかりでなく、
故障の種類によっては人身事故につながるおそれもあ
る。したがって、エレベーターの故障発生時の処理や通
常時の保守は極めて重要な業務となる。近年、エレベー
ターの構造やその制御装置が複雑、かつ、高度化してい
るため、エレベーターの保守は保守会社に委託されるこ
とが多く、委託された保守会社は専門技術者により所要
の業務を実施せしめる。このような保守会社によるエレ
ベーター業務のシステムを図により説明する。
【0003】図9は従来のエレベーターの管理システム
を示すブロック図である。図で、1はエレベーター、2
はエレベーター制御装置であり、当該エレベーター1の
種々のデータを取込むとともにこれらデータに基づいて
当該エレベーター1の運行を制御する。3はエレベータ
ー制御装置から所要のデータを入力して故障の有無を判
断する端末装置、4は多数(例えば数千)のエレベータ
ーを監視する監視センタ装置、5はエレベーター1の保
守を担当する営業所を示す。6は端末装置3、監視セン
タ装置4および営業所5を結ぶ電話回線の交換機、7は
営業所5に所属する保守員が携行する携帯モニタであ
る。
【0004】上記エレベーター1は、乗りかご11、重
り12、乗りかご11を駆動するモータ13、モータ1
3の運転指令リレー14、運転指令リレー14の接点1
5、モータ13の回転数を検出するパルスエンコーダ1
6、およびエレベーター制御装置2の指令に応じてモー
タ13の駆動を制御する駆動制御装置17で構成されて
いる。
【0005】端末装置3は常時エレベーター制御装置2
から所要のデータを抽出し、これらデータに基づいてエ
レベーター1の故障の有無をチエックしている。エレベ
ーター1に故障が発生すると端末装置3はこれを検出
し、監視センタ装置4へ交換機6を介して故障を発報す
る。この発報を受けた監視センタ装置4は当該発報内容
を分析し、故障したエレベーター1の設置ビルコードや
番号、故障の種別等を表示する。監視センタ装置4のオ
ペレータはこの表示をみて、当該故障エレベーター1の
保守を担当する営業所5に電話回線にてこれを報らせ
る。営業所5では直ちに故障エレベーター1に保守員を
派遣して故障の処理を行わせる。保守員は当該故障に対
して適切な処置を行うとともに、必要な場合、携帯モニ
タ7により故障時のデータを収集する。
【0006】上記故障以外の通常時、営業所5は、予め
定められた巡回計画に従って当該営業所5が担当する各
エレベーターに対して保守員を巡回させ、エレベーター
の保守を実施させる。保守員は上記巡回保守を行う場
合、所定個所を点検するとともに、診断運転を行う場合
には携帯モニタ7をエレベーター制御装置2に接続して
診断運転の結果のデータを収集記憶させる。このように
して記憶させたデータは診断データとして監視センタ装
置4へ送信され、監視センタ装置4は当該データを分析
し、分析結果は以後の保守作業の参考資料として保存さ
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のエレベータ
ーの管理システムにおいて、特にエレベーターの保守管
理にあっては、保守員による巡回時のエレベーターの点
検作業に多大の時間を必要とし、かつ、保守員にとって
も大きな負担となる。又、保守員が携帯モニタ7で採取
するデータは定期的巡回時の間歇的データであるため、
保守点検データとして使用するには極めて不充分なデー
タであり、実質的に利用困難であった。
【0008】本発明の目的は、上記従来技術における課
題を解決し、エレベーター保守員の負担を大幅に軽減す
ることができ、しかもエレベーターの保守を適切に行う
ことができるエレベーターの管理システムを提供するに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、多数のエレベーターと、これらの各エ
レベーターのそれぞれに設けられ当該エレベーターの運
転制御および当該エレベーターの運行データの収集を行
うエレベーター制御装置と、前記エレベーターを管理す
る管理部とを備えたエレベーターの管理システムにおい
て、前記エレベーター制御装置側に、前記運行データを
逐次記憶する運行データ記憶部、前記運行データのうち
の所定の項目についてその計数値を記憶する計数データ
記憶部前記記憶された運行データのうちの所定の項目
に基づいてエレベーターの異常を点検する点検判断部
前記点検判断部の点検結果を記憶する点検データ記憶
部、前記点検判断部において異常と判断されたとき異常
情報を発報する異常情報発報部で構成される点検装置を
設けるとともに、前記管理部側に、前記点検装置の計数
データ記憶部および点検データ記憶部の各データを所定
の時期に収集するデータ収集部、前記収集された前記計
数データ記憶部に記憶されていたデータを判定するデー
タ判定部、前記収集された点検データ記憶部のデータお
よび前記データ判定部で判定されたデータとを記憶する
データ記憶部で構成される点検センタ装置と、前記異常
情報発報部の発報を受信し所要の処理を行う監視センタ
装置と、管轄下にある全てのエレベーターの前記データ
記憶部に記憶されたデータを収集して記憶するデータベ
ース記憶装置と、前記データ記憶部または前記データベ
ース記憶部からのデータを収集し出力処理するデータ処
理装置とを設けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】点検装置は、エレベーターの運行データを蓄積
記憶してゆくとともに、エレベーターの走行距離や各接
点の開閉回数等の累積値も蓄積記憶してゆく。一方、点
検センタ装置は、点検装置に蓄積された各種データを所
定の時期に収集し、これらデータにより、点検を要する
個所、取替え時期に来ている部品等の解析を行い、これ
を記憶する。このようにして得られた各エレベーターの
解析結果は、データベース記憶装置に一括して記憶され
るとともに、所要個所に送信され帳票データとしてデー
タ処理装置により出力され、これに基づいて保守作業が
実施される。又、エレベーターの解析結果は任意に上記
データ処理装置により前記データーベース記憶装置から
取出される。さらに、エレベーターに故障が発生した場
合には、点検装置の判断部によりこれが判断され、監視
センタ装置に発報され、適切に処理される。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。図1は本発明の実施例に係るエレベーターの管理
システムのブロック図である。図で、図9に示す部分と
同一又は等価な部分には同一符号を付して説明を省略す
る。8は点検センタ装置、9は情報センタ装置、20は
本実施例のエレベーター制御装置、30は点検装置、4
0は監視センタ装置、50は営業所であり、これらの詳
細な構成は図2〜図8に示す。
【0012】図2は図1に示すエレベーター制御装置2
0のブロック図である。図で、201はエレベーター1
からの種々のデータを入力する入力装置、202は入力
されたデータを記憶する運行データ記憶装置、203は
エレベーター1の運行を制御する運行制御装置、204
は運行制御装置203からの指令信号をエレベーター1
の駆動制御装置17へ出力する出力装置、205は運行
データ記憶装置202に記憶された運行データを点検装
置30に転送する運行データ転送装置、206は診断運
転実施時に診断運転の信号を入力する信号入力装置であ
る。
【0013】図3は図1に示す点検装置30のブロック
図である。図で、301は図2に示す運行データ転送装
置205から転送された運行データを記憶する転送デー
タ記憶装置、302は転送されたデータに基づいてエレ
ベーター1の故障の有無等を判断する点検判断装置、3
03は乗りかご11の走行距離の積算、各部のリレー接
点の動作回数の積算等を行う機器動作計数装置、304
は点検判断装置302により判断された点検データを記
憶する点検データ記憶装置、305は機器動作計数装置
303で得られた結果を記憶する計数データ記憶装置、
306は携帯モニタ7との間のデータの授受を行う通信
装置、307は監視センタ装置40や点検センタ装置8
との間の通信を行う通信装置、308は保守のための診
断運転を実施するときエレベーター制御装置20に指令
信号を出力する診断運転指令装置である。
【0014】図4は図1に示す点検センタ装置8のブロ
ック図である。図で、81は図3に示す通信装置307
との間で情報の授受を行う通信装置、82は点検装置3
0から送信されたデータを帳票データとして収納する
検データ収納装置、83は図3に示す計数データ記憶装
置305のデータに基づいて各計数事項に関してその寿
命を判定する寿命判定装置、84は点検データ判定装置
82によって収納された帳票データを記憶する帳票デー
タ記憶装置、85は帳票データ記憶装置84に記憶させ
るべきデータをそれらデータに関連したデータとともに
記憶する保存データ記憶装置、86は情報センタ装置9
との間で情報の授受を行う通信装置、87は図3に示す
点検データ記憶装置304に記憶されている点検データ
を収集するスケジュール(収集インターバル)を記憶す
る収集スケジュール記憶装置である。
【0015】図5は図1に示す監視センタ装置40のブ
ロック図である。図で、401は図3に示す点検装置3
0の通信装置307との間で情報の授受を行う通信装
置、402は点検装置30からの故障発報情報を処理し
て表示するエレベーター監視装置、403は情報センタ
装置9へ故障発報情報を送信する通信装置である。
【0016】図6は図1に示す情報センタ装置9のブロ
ック図である。図で、91は点検センタ装置8の通信装
置86および監視センタ装置40の通信装置403との
間でデータの授受を行う通信装置、92は点検センタ装
置8の保存データ記憶装置85に記憶されている保存デ
ータを転送して格納するデータベース記憶装置、93は
管理下にある全エレベーターの保存データをデータベー
ス記憶装置92に格納させるための処理やデータベース
記憶装置92から指示されたデータを取出す処理等を行
うデータベース検索集計装置、94は営業所50との間
で情報の授受を行う通信装置である。
【0017】図7は図1に示す営業所50のブロック図
である。図で、51は情報センタ装置9の通信装置94
との間で情報の授受を行う通信装置、52は情報センタ
装置9のデータベース記憶装置92から任意のデータ
(例えば営業所50が担当するエレベーターのデータ)
を取出し、又は所要の計算等を行うデータベース検索集
計入力装置、53は帳票データ記憶装置84に記憶され
ているデータを印刷出力する帳票出力装置である。図8
は図1に示す携帯モニタ7のブロック図である。図で、
71は点検センタ装置8の通信装置81との間で情報の
授受を行う通信装置、72は所要の表示を行う表示装
置、73は表示すべきデータの選択を行う表示選択装置
である。
【0018】ここで、本実施例の動作を、エレベーター
1の通常の運行時に生じるいくつかの例を挙げて説明す
る。乗客が乗りかご11に乗って行先階のボタンを押す
とその情報は入力装置201を介してエレベーター制御
装置20の運行データ記憶装置202に格納されると同
時に、運行制御装置203は入力された行先階と運行デ
ータ記憶装置202から取出した乗りかご11の現在位
置とを比較し、両者の間の移動距離をパルスエンコーダ
16のパルス数として算出するとともに、上昇運転か下
降運転かの判定を行い、この判定に応じて出力装置20
4を介して駆動制御装置17に指令信号を出力する。駆
動制御装置17はこの指令信号に応じて運転指令リレー
14を励磁してその接点15を閉じ、モータ13を回転
せしめ、乗りかご11はこれに従って上昇又は下降す
る。
【0019】モータ13の回転により、パルスエンコー
ダ16からは回転に従ってパルスが出力され、このパル
スは駆動制御装置17、入力装置201を介してエレベ
ーター制御装置20に入力され、運行制御装置203は
さきに算出したパルス数から当該入力したパルスを順次
減算して乗りかご11の移動残距離を算出する。移動残
距離が所定の値になると、運行制御装置203は駆動制
御装置17に減速指令を出力し、次いで移動残距離が0
になったとき停止指令を出力する。この停止指令によ
り、駆動制御装置17は運転指令リレー14を非励磁と
し、接点15を開放してモータ13(乗りかご11)を
停止させる。これら一連の動作は順次運行データ記憶装
置202に格納されてゆく。エレベーター制御装置20
は、上述のようにエレベーター1の運行データを運行デ
ータ記憶装置202に格納してゆくと同時に、格納され
たデータを運行データ転送装置205により順次点検装
置30の転送データ記憶装置301に転送記憶させてゆ
く。
【0020】次に、点検装置30の動作の一例を説明す
る。点検装置30の点検判断装置302は、転送データ
記憶装置301に転送されたデータを用いて種々の判断
を行う。この判断の1例として、例えば、転送データ中
の運転指令リレー14が励磁されてから、順次転送記憶
されてゆくパルスエンコーダ16の出力パルスが所定の
値になるまでの時間を計測し、その時間を所定時間と比
較することにより駆動制御装置17の動作特性の良否を
判断する。もし、当該時間が所定時間に比較して異常に
長い、又は短いと判断した場合には、点検装置30は通
信装置307を介して監視センタ装置40に、従来シス
テムにおけると同様、異常発報する。一方、当該時間が
正常な範囲内にあれば、点検判断装置302は、駆動装
置17は正常であると判断し、その結果を点検データ記
憶装置304に格納する。又、当該時間が異常発報する
ほどではないが正常ではない場合、点検判断装置302
は「駆動制御装置17は要点検」として点検データ記憶
装置304にその旨記憶する。
【0021】又、機器動作計数装置303は転送データ
記憶装置301に転送されたデータのうちの運転指令リ
レー14の動作情報をチエックし、非励磁状態から励磁
状態への転換の動作回数をカウントアップしてゆき、そ
の値を計数データ記憶装置305に格納する。さらに、
機器動作計数装置303は転送データ記憶装置301に
パルスエンコーダ16からのパルスの入力が継続されて
いる間、その継続時間を乗りかご11の走行時間として
それまでの走行時間に積算し、積算された走行時間を計
数データ記憶装置305に格納する。このようにして、
点検データ記憶装置304および計数データ記憶装置3
05には点検結果のデータおよび計数結果のデータが順
次蓄積されてゆく。
【0022】次に、点検センタ装置8の動作の一例を説
明する。点検センタ装置8の収集スケジュール記憶装置
87には、管理下にある全エレベーターの各点検装置3
0に格納されている点検データおよび計数データを収集
するスケジュール(収集インターバル)が記憶されてい
る。点検センタ装置8は当該スケジュールに従って通信
装置81に収集指令を出力することにより各点検装置3
0毎に、点検データおよび計数データを収集する。即
ち、通信装置81は指令された点検装置30に対してダ
イヤル発信を行い、当該点検装置30の通信装置307
を電話回線で接続し、点検データ記憶装置304および
計数データ記憶装置305に格納されている各データを
収集する。点検データ解析装置82は、収集された点検
データに基づいて所定の解析を行う。
【0023】ここで、点検データ収納装置82の動作に
ついて説明する。点検装置30の点検判断装置302に
よる点検結果が、前述のように、運転指令リレー14が
励磁されてモータ13の所定回転に達するまでの時間
が、発報するほどではないが長過ぎ、又は短か過ぎの場
合、当該異常がこれに対応した特定符号の形態で点検装
置30における点検データ記憶装置304に記憶されて
いる。点検装置8の点検データ収納装置82では、送信
された当該符号データに基づいて「駆動制御装置17は
要点検」という文言を表示するデータを作成し、このデ
ータを帳票データ記憶装置84に格納する。又、上記時
間が正常であれば「駆動制御装置17は正常」とのデー
タを付して格納する。
【0024】さらに、点検装置30の寿命判定装置83
は収集した計数データについて判定を行う。例えば、点
検装置30の計数データ記憶装置305のデータのう
ち、運転指令リレー14の動作回数のデータを所定の動
作回数と比較し、前者が後者の動作回数を超えた値であ
る場合、「運転指令リレー14は要交換」というデータ
を作成し、このデータを帳票データ記憶装置84に格納
する。運転指令リレー14の動作回数が所定の動作回数
を超えていない場合には、帳票データ記憶装置84への
記憶はなされない。
【0025】上記のように、「駆動制御装置17は要点
検」、「運転指令リレー14は要交換」のように帳票デ
ータ記憶装置84に記憶がなされた場合、これらと同じ
データにこれらデータと関連するデータ、上記の例では
走行時間の積算値が付加され、これらが一緒に保存デー
タ記憶装置85に格納される。このようにして、収集ス
ケジュールに従って全点検装置30からのデータ収集が
終了すると、通信装置86は収集終了の信号により帳票
データ記憶装置84に格納されている帳票データおよび
保存データ記憶装置85に格納されている保存データ
を、通信装置91を介して情報センタ装置9に送信す
る。
【0026】情報センタ9は、点検センタ装置8から送
信された帳票データ(点検装置30から監視センタ装置
40へ異常発報がなされている場合には帳票データと当
該異常発報データ)を通信装置94により営業所50に
送信する。一方、点検センタ装置8から送信された保存
データはデータベース検索集計装置93の処理によりデ
ータベース記憶装置92に格納される。
【0027】営業所50では、情報センタ9から送信さ
れた帳票データ(異常発報がなされている場合には帳票
データと異常発報データ)を通信装置51により受信
し、受信したデータを帳票出力装置53により印字出力
する。そして、出力された帳票に、保守を必要とするデ
ータ、例えば前述の「駆動制御装置17は要点検」、
「運転指令リレー14は要交換」が帳票に記載されてい
る場合、営業所50はこの記載に応じて所要の工具や交
換部品を携行させて保守員を該当エレベーター1に派遣
させ、帳票に記載された項目に従って保守作業を実施さ
せる。保守員は作業終了後、帳票に、実施した各項目毎
の保守作業についての所要事項を記入し、エレベーター
1の所有者側の管理責任者に対して保守作業の報告を行
い、必要な場合には帳票を提出して確認印を押印しても
らう。
【0028】以上、主として通常の保守に関する動作に
ついて述べたが、これ以外の動作について以下に説明す
る。本実施例の作動中、点検装置30の点検判断装置3
02において緊急に処理すべき異常が検出された場合、
点検判断装置302は直ちに通信装置307により異常
発報データを監視センタ装置40に送信する。監視セン
タ装置40では通信装置401によりこれを受信し、エ
レベーター監視装置402で異常発報データの内容を解
析してこれを表示する。監視センタ装置40のオペレー
タはエレベーター監視装置402の表示をみて従来と同
様の処理を行う。又、エレベーター監視装置402で解
析された内容は、帳票データとして通信装置403によ
り情報センタ装置9へ送信される。
【0029】又、営業所50では、データの収集スケジ
ュールを変更したい場合、収集スケジュール入力装置5
4を用いて変更したスケジュールを入力する。入力され
たスケジュールは通信装置51を介して点検センタ装置
8の収集スケジュール記憶装置54へ送信され、スケジ
ュールの書替えが行われる。以後、この書替えられたス
ケジュールに従ってデータ収集が行われる。
【0030】点検装置30の診断運転指令装置308
は、予め定められた日の予め定められた時刻(エレベー
ターの利用客がない日時が選定されている)になると、
エレベーター1の診断に必要な運転(低速運転や高速運
転)を行う指令信号を、エレベーター制御装置20の信
号入力装置206に対して送信する。これによりエレベ
ーター制御装置20は診断プログラムに従って駆動制御
装置17を作動させ、診断運転を実施する。診断運転の
データは、上記通常運転の場合と同様の手順で処理され
ることとなる。
【0031】さらに、情報センタ装置9のデータベース
記憶装置92に格納されている保存データの利用につい
て説明する。例えば、営業所50において、エレベータ
ーサービスの質の向上又は保証の担当者は、データベー
ス検索集計入力装置52を用いてデータベース記憶装置
92から全エレベーターについて、エレベーターの駆動
制御装置17の故障検出時点での走行時間の積算値や、
運転指令リレー14交換時点での動作回数と走行時間積
算値の検索や所要の集計を行い、それらの結果を帳票出
力装置53により印字出力させる。このようにして得ら
れた帳票に基づいて、当該担当者は、類似故障の防止対
策、現在の保守インターバルの適否、製品寿命の設計時
寿命予測との一致不一致等の判定を行い、その判定結果
を保守作業設計部門や製品設計部門に反映させ、これに
より、より一層良質な保守作業システムの構築、新製品
開発、現製品の改善、改良を行うことが可能となる。
又、異常発報データや機器交換情報をデータベース検索
集計入力装置52で集計することにより、生産部門等に
おける生産計画、部品手配等を適切に実施することがで
きる。
【0032】このように、本実施例では、エレベーター
の駆動制御装置17の運行情報を常時エレベーター制御
装置20により点検装置30に転送し、転送された情報
に基づいて異常の判断、機器動作の計数を行い、その結
果を点検センタ装置40で処理し、営業所50に送信す
るとともに、情報センタ装置9に保存するようにしたの
で、各エレベーターの状態を遠隔個所で自動的に、か
つ、正確に把握することができ、これにより、保守員は
定期的に各エレベーターに出向いて点検を行う必要はな
く、保守員の負担を大幅に軽減することができるととも
に、保守すべき個所が判明しているので工具や部品等を
予め準備することができ、迅速、適切な保守を実施する
ことができる。
【0033】なお、上記実施例において、点検センタ装
置、情報センタ装置、および営業所の装置は、任意の地
域(地点)に設置することができるのは明らかである。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、エレベ
ーターの運行情報を常時点検装置に転送し、転送された
情報に基づいて異常の判断、所定項目の累積値の計数を
行い、その結果を点検センタ装置で処理し、これをデー
タベース記憶装置に保存するようにしたので、各エレベ
ーターの状態を遠隔個所で自動的に、かつ、正確に把握
することができ、これにより、保守員は定期的に各エレ
ベーターに出向いて点検を行う必要はなく、保守員の負
担を大幅に軽減することができるとともに、保守すべき
個所が判明しているので工具や部品等を予め準備するこ
とができ、迅速、適切な保守を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るエレベーターの管理シス
テムのブロック図である。
【図2】図1に示すエレベーター制御装置のブロック図
である。
【図3】図1に示す点検装置のブロック図である。
【図4】図1に示す点検センタ装置のブロック図であ
る。
【図5】図1に示す監視センタ装置のブロック図であ
る。
【図6】図1に示す情報センタ装置のブロック図であ
る。
【図7】図1に示す営業所のブロック図である。
【図8】図1に示す携帯モニタのブロック図である。
【図9】従来のエレベーター管理システムのブロック図
である。
【符号の説明】
1 エレベーター 8 点検センタ装置 9 情報センタ装置 20 エレベーター制御装置 30 点検装置 40 監視センタ装置 50 営業所
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川西 清司 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株式会社日立ビルシステムサービス内 (72)発明者 清杉 浩 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株式会社日立ビルシステムサービス内 (72)発明者 深井 久徳 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株式会社日立ビルシステムサービス内 (72)発明者 山崎 浩 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株式会社日立ビルシステムサービス内 (56)参考文献 特開 平2−117576(JP,A) 特開 平2−158580(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 3/00 B66B 5/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のエレベーターと、これらの各エレ
    ベーターのそれぞれに設けられ当該エレベーターの運転
    制御および当該エレベーターの運行データの収集を行う
    エレベーター制御装置と、前記エレベーターを管理する
    管理部とを備えたエレベーターの管理システムにおい
    て、 前記エレベーター制御装置側に、前記運行データを逐次
    記憶する運行データ記憶部、前記運行データのうちの所
    定の項目についてその計数値を記憶する計数データ記憶
    前記記憶された運行データのうちの所定の項目に基
    づいてエレベーターの異常を点検する点検判断部前記
    点検判断部の点検結果を記憶する点検データ記憶部、前
    記点検判断部において異常と判断されたとき異常情報を
    発報する異常情報発報部で構成される点検装置を設ける
    とともに、 前記管理部側に、前記点検装置の計数データ記憶部およ
    び点検データ記憶部の各データを所定の時期に収集する
    データ収集部、前記収集された前記計数データ記憶部に
    記憶されていたデータを判定するデータ判定部、前記収
    集された点検データ記憶部のデータおよび前記データ判
    定部で判定されたデータとを記憶するデータ記憶部で
    成される点検センタ装置と、前記異常情報発報部の発報
    を受信し所要の処理を行う監視センタ装置と、管轄下に
    ある全てのエレベーターの前記データ記憶部に記憶され
    たデータを収集して記憶するデータベース記憶装置と
    前記データ記憶部または前記データベース記憶部からの
    データを収集し出力処理するデータ処理装置とを設けた
    ことを特徴とするエレベーターの管理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記点検装置、前記
    点検センタ装置、前記データベース記憶装置および前記
    データ処理装置は、互いに通信回線で接続されているこ
    とを特徴とするエレベーターの管理システム。
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