JP3015801B1 - モ―タ回転位置検出装置 - Google Patents

モ―タ回転位置検出装置

Info

Publication number
JP3015801B1
JP3015801B1 JP11287373A JP28737399A JP3015801B1 JP 3015801 B1 JP3015801 B1 JP 3015801B1 JP 11287373 A JP11287373 A JP 11287373A JP 28737399 A JP28737399 A JP 28737399A JP 3015801 B1 JP3015801 B1 JP 3015801B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
armature
case
substrate
hall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11287373A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000298038A (ja
Inventor
加藤  学
雅彦 久田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asmo Co Ltd filed Critical Asmo Co Ltd
Priority to JP11287373A priority Critical patent/JP3015801B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3015801B1 publication Critical patent/JP3015801B1/ja
Publication of JP2000298038A publication Critical patent/JP2000298038A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

【要約】 【課題】 磁気センサの組み付け性を向上でき、しか
も、磁気センサによる検出精度を向上できるモータ回転
位置検出装置を提供する。 【解決手段】 基板108には切り欠き部110が形成
されており、この切り欠き部110の周囲に沿って所定
の間隔をおいてホールIC40、42が組み付けられ、
基板108はこの切り欠き部110の側からアーマチャ
26の軸方向に対して直交する方向に沿ってハウジング
102へ組み付けられる。このため、切り欠き部110
の内側にアーマチャ26軸が位置するように基板108
を組み付けることにより、アーマチャ26軸の軸心から
各ホールIC40、42までの距離が同じにすることが
できる。このため、組み付け性の向上とホールIC4
0、42の位置精度の向上が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、例えば、自動車の
パワーウインドウに用いられる駆動モータの回転位置を
検出するためのモータ回転位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パワーウインドウには、異物の挟み込み
を防止する、いわゆるジャムプロテクションパワーウイ
ンドウがある。
【0003】このパワーウインドウでは、駆動モータの
アーマチャの正転、逆転により、窓ガラスが上昇(閉方
向移動)、下降(開方向移動)する。窓ガラスの上昇
中、窓ガラスの窓枠上縁部との間に異物が挟み込まれる
と、駆動モータにはロック電流が生ずる。ロック電流の
発生によって窓ガラスは上昇を止めそして直ちに下降
し、異物の挟み込みが防止される。
【0004】ところで、窓ガラスの閉め切りのとき、駆
動モータにはロック電流が生ずる。
【0005】したがって、窓ガラスの閉め切りのときに
は、ロック電流が発生しても挟み込み防止動作をさせな
いで、そのまま締め切りを完了させる必要がある。
【0006】そこで、駆動モータのアーマチャのモータ
出力軸には、回転方向に異極が並ぶ複数極のマグネット
が設けられると共に、マグネットに対応して駆動モータ
の固定側にはホールICが装着され、アーマチャの回転
に伴い、ホールICからパルスがECU(乃至CPU)
に発せられる。
【0007】ECUによれば、パルス信号は、アーマチ
ャの窓ガラス上昇方向回転に伴いアップカウントされ、
逆に、アーマチャの窓ガラス下降方向回転に伴いダウン
カウントされ、窓ガラスの位置はパルスカウント数によ
って検出される。
【0008】窓ガラスの上昇にあって、ロック電流が発
生した場合、パルスカウント数が、予め設定されたパル
スカウント数nに達しない間は、ロック電流の発生によ
って挟み込み防止動作が行われ、パルスカウント数が、
パルスカウント数nに達した以降は、ロック電流の発生
によっても挟み込み防止動作が行われない。すなわち、
パルスカウント数n以降は、挟み込み防止動作を行わず
窓ガラスの閉め切り動作を正常に行える不感帯とされ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ホールICは、通常、駆動モータのハウジング内に設け
られるが、ハウジング内のような狭く限られた空間内で
のホールICの組付作業は煩雑であり、組付工程での作
業性を考慮した場合には未だ改良の余地があると共に、
組み付けに煩雑な作業を要するが故に、磁気センサの検
出精度に影響を及ぼすアーマチャ軸の軸心から各磁気セ
ンサまでの寸法精度の向上が困難なものとなっていた。
【0010】本発明は上記事実を考慮し、ホールICの
ような磁気センサの組み付け性を向上でき、しかも、磁
気センサによる検出精度を向上できるモータ回転位置検
出装置を提供することが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のモータ回
転位置検出装置は、モータのアーマチャに設けられ、前
記アーマチャと共に一体的に回転し、且つ、前記アーマ
チャの回転方向に沿って異極が交互並んで複数極とされ
たマグネットと、前記マグネットに対向して設けられ、
前記アーマチャの回転に伴い互いに位相のずれたパルス
を発する複数の磁気センサと、切り欠き部が形成される
と共に、当該切り欠き部の周囲に沿って所定間隔をおい
て前記磁気センサが組み付けられ、且つ、前記磁気セン
サが組み付けられた状態で前記アーマチャを収容するハ
ウジングに前記切り欠き部側から前記アーマチャの軸方
向に対して直交する方向に挿入組み付けされる基板と、
を備えている。
【0012】上記構成のモータ回転位置検出装置では、
磁気センサでモータのアーマチャの回転(すなわち、ア
ーマチャと一体のマグネットの回転)に伴いパルスが発
せられ、パルスの発生に基づき、駆動モータの回転位置
等が検出される。
【0013】また、複数の磁気センサが組み付けられる
基板には切り欠き部が形成されており、この切り欠き部
の周囲に沿って所定の間隔をおいて複数の磁気センサが
組み付けられる。基板はこの切り欠き部の側からアーマ
チャの軸方向に対して直交する方向に沿ってモータのハ
ウジングへ組み付けられる。したがって、この切り欠き
部の内側にアーマチャ軸が位置するように基板を組み付
けることにより、アーマチャ軸の軸心から各磁気センサ
までの距離が同じにすることができる。このため、組み
付け性の向上と磁気センサの位置精度の向上が図れる。
【0014】なお、上述した切り欠き部に関しては、略
円弧形状とするのが好ましく、この場合には、略円弧形
状とされた切り欠き部の曲率中心にアーマチャ軸の軸心
が位置するように基板を組み付ければ、アーマチャ軸の
軸心から各磁気センサまでの距離を容易に同じにするこ
とができる。
【0015】請求項2記載のモータ回転位置検出装置
は、請求項1記載の本発明において、前記アーマチャの
回転半径方向外側から前記ハウジングの外側に組み付け
られ、前記基板の少なくとも一部を収容するケースを備
えることを特徴としている。
【0016】上記構成のモータ回転位置検出装置では、
ケースの内部に基板の全部若しくは一部(すなわち、少
なくとも一部)が収容され、アーマチャの回転半径方向
外側からケースがハウジングの外側に組み付けられる。
このため、ハウジングの内側のような狭く限られた空間
内での磁気センサの組み付けを行わなくてよくなり、こ
の意味でも磁気センサの組み付け性が向上する。
【0017】請求項3記載のモータ回転位置検出装置
は、請求項1記載の本発明において、前記ハウジングの
壁部を構成するハウジング壁に形成され、前記ハウジン
グの外側へ向けて開口したケース壁を有し、内部に前記
基板の少なくとも一部を収容するケースを備えることを
特徴としている。
【0018】上記構成のモータ回転位置検出装置では、
モータのハウジングを構成するハウジング壁に形成され
たケース壁を含んで構成されるケースを備えており、こ
のケースの内側に基板の全部若しくは一部(すなわち、
少なくとも一部)が収容される。基板を組み付ける際に
はこのケースの開口側からケースの内側に基板が挿入さ
れるわけであるが、ケースはハウジングの外側へ向けて
開口しているため、ハウジングの外側からケースの内側
へ基板を組み付けることが可能である。したがって、ハ
ウジングの内側のような狭く限られた空間内での磁気セ
ンサの組み付けを行わなくてよくなり、この意味でも磁
気センサの組み付け性が向上する。
【0019】また、ケース壁がハウジング壁と一体化さ
れることにより、ケースががた付いたり、外れたりする
恐れもない。そして、組み付け精度が向上し、より確実
な磁気センサによるセンシングが得られ、信頼性が増
す。
【0020】さらに、ケース壁のハウジング壁との一体
化によって、ケースを固定するためのビス等が不要とな
り、部品点数を削減することができる。
【0021】請求項4記載のモータ回転位置検出装置
は、請求項2又は請求項3記載の本発明において、前記
ケースの内側に設けられ、前記ケースへの前記基板の収
容時に前記基板に係合して前記基板を保持する係合部を
備えることを特徴としている。
【0022】上記構成のモータ回転位置検出装置では、
ケース内に係合部が設けられており、ケースへ基板を収
容する際に係合部に基板を係合させれば基板の位置決
め、すなわち、基板に取り付けられた磁気センサの位置
決めが終了する。このように、係合部に基板を係合させ
るだけで磁気センサの位置決めを含めた組み付けができ
るため、組付工程における作業性が向上する。
【0023】また、組み付け後のケース内での基板のガ
タつきが防止され、より確実な磁気センサによるセンシ
ングが得られ、信頼性が増す。
【0024】請求項5に記載のモータ回転位置検出装置
は、請求項2乃至請求項4の何れかに記載の本発明にお
いて、前記ケース内に設けられ、内部に前記基板の少な
くとも一部が埋設されるポッティングを有することを特
徴としている。
【0025】上記構成のモータ回転位置検出装置では、
ケース内にポッティングが施されることにより、基板に
対するシール性が得られ、防水性が向上する。
【0026】請求項6に記載のモータ回転位置検出装置
は、請求項2乃至請求項5の何れかに記載の本発明にお
いて、前記磁気センサに電気的に接続されるリード線を
備えると共に、前記アーマチャの回転軸に噛合するギヤ
を収納するギヤ収納部を前記ハウジングに設けて、前記
ギヤ収納部側へ向けて前記アーマチャの回転軸方向に沿
って前記リード線を前記ケースから引き出したことを特
徴としている。
【0027】上記構成のモータ回転位置検出装置によれ
ば、モータのハウジングに回転軸に噛合するギヤを収納
するギヤ収納部が設けられており、このようなギヤ収納
部を設けることでハウジングの本体部分とギヤ収納部の
間にはスペースが空きやすい。本発明ではこのギヤ収納
部へ向けてアーマチャの回転軸方向に沿ってリード線を
ケースから引き出すため、このようなスペースをリード
線の収容スペースとして、あるいは、リード線接続の際
のリード線取り回しのスペースとして利用できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図8を用いて本発
明の第1の実施の形態について説明する。
【0029】図2に示すように、自動車のジャムプロテ
クションパワーウインドウでは、車両ドア12内に、駆
動モータ(例えば、直流電動機)14が設けられる。駆
動モータ14には、これによって回転駆動されるドラム
16が連結され、ドラム16には、ワイヤ18の両端部
が螺旋状に巻き取られる。ワイヤ18の中間部には、キ
ャリアプレート20が固定され、ドラム16の正転、逆
転によって、キャリアプレート20がガイドレール22
を上下して、キャリアプレート20に取り付けられた窓
ガラス24が上昇(扉閉方向移動)、下降(扉開方向移
動)する。
【0030】駆動モータ14では、図1に示すように、
回転子(アーマチャ)26のモータ出力軸28の中間部
に、ウオーム30が形成され、ウオーム30にはヘリカ
ルギヤ32が噛合し、これらは、ハウジング34(図3
に示す)内に収容される。ヘリカルギヤ32には、出力
歯車36が同軸に設けられてハウジング34外に突出
し、出力歯車36には、上記ドラム16が噛合して連結
される。アーマチャ26の正転(矢印A方向の回転)、
逆転(矢印B方向の回転)によって、ドラム16が正転
(矢印A方向の回転)、逆転(矢印B方向の回転)す
る。
【0031】モータ出力軸28の基端には、この外周に
環状にマグネット38が設けられる。マグネット38
は、アーマチャ26の回転方向に異極が並ぶ複数極とさ
れる。本実施の形態では、極数は2極であるマグネット
38に対応して、モータ出力軸28の半径方向でハウジ
ング34外に、磁気センサを構成するホールICが、2
個設けられる(第1ホールIC40、第2ホールIC4
2)。図3に示されるように各ホールIC40、42は
基板50に組み込まれ、更に、基板50はケース44に
内蔵される。ケース44は、図4、図7及び図8に示す
ように、軸方向に対して直交する方向に沿って切った断
面形状が略偏平形状(詳細には、円形の一部を平行にカ
ットした略小判形状)のハウジング34外面に固定さ
れ、ケース44の一端がハウジング34壁の雌ねじ部4
7にビス48で螺合締め付けられると共に、この一端側
及び他端側のかしめ孔46に、ハウジング34壁の突起
(図7に示す)が挿通されて熱かしめられる。
【0032】第1ホールIC40は、図4に示すよう
に、第2ホールIC42に対して、アーマチャ26の逆
転方向に角度間隔θをおいて位置される。本実施の形態
では、角度間隔θは90°とされる。図5に示すよう
に、アーマチャ26の正転に伴い、第1ホールIC40
がパルスを発すると、このパルスの1/4周期遅れて、
第2ホールIC42がパルスを発して、ホールIC4
0、42毎に、パルスが次々と発せられ、発せられたパ
ルスは、基板50上のターミナル52から図示しないE
CU(乃至CPU;制御装置)に送られる。ECUへ
は、図3に示すように、一端がケース44に固定された
ホールIC40、42のリード線としてのパルス信号線
54に加えて、駆動モータ動力線58が、中継用コネク
タ56を介して接続される。
【0033】アーマチャ26が逆転する場合には、パル
ス発生順序が逆となり、第2ホールIC42がパルスを
発した後、このパルスの1/4周期遅れて、第1ホール
IC40がパルスを発する。
【0034】すなわち、アーマチャ26の正転時には、
第1ホールIC40のパルスが先に立ち上がり、次に、
第2ホールIC42のパルスが立ち上がる。また、第1
ホールIC40のパルスが先に立ち上がり、次に、第2
ホールIC42のパルスが立ち下がる。
【0035】アーマチャ26の逆転時には、第2ホール
IC42のパルスが先に立ち上がり、次に、第1ホール
IC40のパルスが立ち下がる。
【0036】ECUでは、第1ホールIC40のパルス
と第2ホールIC42のパルスとが一緒に加算されて、
アーマチャ26の窓ガラス閉方向回転、乃至窓ガラス上
昇方向回転(正転)に伴いアップカウントされ、アーマ
チャ26の窓ガラス開方向回転、乃至窓ガラス下降方向
回転(逆転)に伴いダウンカウントされる。すなわち、
第1ホールIC40で発せられるパルスのパルスカウン
ト数は、2、4、6、・・・となる。
【0037】パルスカウント数は、図6に示すように、
窓ガラス24の昇降位置に対応する。
【0038】窓ガラス24の上昇にあって、ECUの制
御について説明する。なお、窓ガラス24の下降限度位
置でのパルスカウント数を0とし、窓ガラスの上昇限度
位置でのパルスカウント数をn+1とする。
【0039】窓ガラス24の上昇過程で、駆動モータ1
4にロック電流(過電流)が発生した場合、パルスカウ
ント数がパルスカウント数nに達しないときは、ロック
電流の発生によって、窓ガラス24は上昇を止め直ちに
下降する、挟み込み防止動作を行う。指等の異物が窓ガ
ラス24と窓枠上縁25との間に挟み込まれると、駆動
モータ14にロック電流が発生するが、上記挟み込む防
止動作は、窓ガラス24の上昇を止めるだけもよい等、
種々の動作が可能である。
【0040】窓ガラス24の上昇過程で、駆動モータ1
4にロック電流が発生した場合、パルスカウント数がパ
ルスカウント数nに達していれば、ロック電流が発生し
ても、窓ガラス24は挟み込み防止動作を行わない。窓
ガラス24の閉め切りのときには、窓ガラス24が窓枠
上縁25との間で抵抗を受けてロック電流が発生する
が、窓ガラス24の閉め切り動作は正常に行われる。す
なわち、パルスカウント数n以降は、ロック電流が流れ
ても挟み込み防止動作を行わず閉め切り動作を正常に行
える、不感帯60とされる。
【0041】また、ECUでは、パルス発生順序がいず
れであるかを検出して、アーマチャ26の正転、逆転が
判断される。窓ガラス24の下降にあっては、挟み込み
防止動作を行う必要がないので、逆転と判断したときは
挟み込み防止動作の回路を省略することができ、便利で
ある。さらに、アーマチャ26の正転、逆転を判断する
ことによって、窓ガラス24が上昇限度端に達したか、
下降限度端に達したかを判別でき、その上昇限度位置や
下降限度位置で、パルスカウント数をリセットすること
ができる。例えば、窓ガラス24を閉め切ったときのパ
ルスカウント数がn+1に達しないで、あるいは、パル
スカウント数がn+1を越えても、窓ガラス24の上昇
限度位置で、パルスカウント数をn+1にリセットする
ことにより、パルスカウント数と、窓枠に対する窓ガラ
ス24の昇降位置との対応関係が、精度よく得られる。
【0042】次に、第1の実施の形態の作用を説明す
る。
【0043】駆動モータ14のアーマチャ26の回転に
伴い、ホールIC40、42毎に、パルスが発せられ
る。ホールIC40、42間でパルスに位相差があり、
アーマチャ26の回転量に対するパルス数は、単一のホ
ールICに比して、2倍となり、パルス分解能が高くな
る。
【0044】したがって、不感帯60は、ホールICが
2個の場合、1個の場合に比して、1/2となり、小さ
くなる。不感帯60が小さくなることにより、その分、
窓ガラスの正常な閉め切りを保証して、より小さな異物
についても挟み込み防止動作を確実になすことが可能と
なる。
【0045】また、アーマチャ26の正転、逆転によっ
て、ホールIC40、42のパルスの発生順序が異なる
ので、この異なるのを検出することによって、アーマチ
ャの正転、逆転の判断が可能となる。
【0046】さらに、パルスの分解能を高めることは、
マグネット38の極数を増すことなく達成され、また、
アーマチャ26の正転、逆転の判断は、そのための別途
手段を設けることなく達成されて、簡単な構造で済む。
【0047】また、ホールICの素子がハウジング34
内に露出すると、導電性のあるブラシ粉や飛び半田等の
異物がリード間に付着して誤作動または故障が起きる恐
れがあり、これを防止しようとすれば、耐用期間が短く
ならざるを得ない。上記構成によれば、ホールIC4
0、42がハウジング34外に装着され、ホールIC4
0、42の素子は、ケース44壁、ハウジング34壁に
よって、ハウジング34内と遮断され、ハウジング34
内に露出せず、そのような問題は起きない。
【0048】さらに、本実施の形態においてホールIC
40、42が組み付けられた基板50はケース44と共
にハウジング34の外側に組み付けられているため、ハ
ウジング34内での煩雑なホールIC40、42の組付
作業等に比べると、基板50若しくはホールIC40、
42自体の組み付けが極めて容易となる。
【0049】また、本実施の形態においてホールIC4
0、42は基板50に組み付けられており、基板50を
ケース44へ組み付けることでホールIC40、42が
組み付けられる。すなわち、使用するホールIC40、
42の数に関係なく基板50の組み付けだけでホールI
C40、42の組み付けが終了する。
【0050】さらに、ホールIC40、42を単体でケ
ース44に組み付けることを考えた場合、ケース44内
でホールIC40、42へ接続されるパルス信号線54
等の取り回しが煩雑であるのに対し、本実施の形態では
基板50を介してパルス信号線54等とホールIC4
0、42を接続することが可能となるため、上記の不具
合が解消される。
【0051】ホールIC40、42をハウジング34外
に装着するのに、ケース44がビス48、熱かしめでハ
ウジング34外面に固定されているが、接着剤等で固着
する等、他の固定手段も可能である。
【0052】なお、第1の実施の形態では、図5に示す
ように、ホールIC40、42間のパルスの位相差は、
パルス幅に対してはこの50%に相当し、これが特に好
ましいが、ホールIC40、42のパルスが同期しない
限り、限定されない。なお、角度間隔θを変更すること
により、位相差の変更が可能である。ただ、各部品の組
み付け誤差等を考慮すれば、パルス幅に対して5%〜9
5%の範囲内の位相差が好ましい。
【0053】また、第1の実施の形態では、マグネット
38の極数が2極であるが、2極に限らず、4極、6極
等の偶数の複数極も可能である。ホールIC間のパルス
の位相差を1/4周期とする角度間隔θは、4極の場
合、45°であり、6極の場合、30°となる。すなわ
ち、角度間隔θ=180/極数(偶数)となる。
【0054】さらに、第1の実施の形態では、ホールI
Cの個数は2個であるが、これに限定されず、だだ、角
度間隔θをおいてホールICをそれぞれ配置するのであ
れば、2個以上の複数が可能である。この場合、パルス
カウント数は、ホールICの個数倍となり、パルス分解
能が一層高まる。
【0055】次に、第2の実施の形態を図9及び図10
に基づき説明する。
【0056】第2の実施の形態では、ホールIC40、
42を2個内蔵したケース70が、止め具72によって
ハウジング34外面に固定される。止め具72は、板状
とされ、一端がハウジング34外面に固着され、他端部
がケース70をハウジング74壁との間で挟み込むよう
にされる。
【0057】止め具72は、Fe等の磁性体で形成され
る。止め具72を磁性体で形成することにより、マグネ
ット38の磁力線がマグネット38の半径方向外方へ止
め具72に向けて作用し、止め具72とマグネット38
との間に介在するホールIC40、42は、ケース70
壁、ハウジング74壁によってハウジング74内のマグ
ネット38と遮断されても、マグネット38の磁界の検
出を確実になす。
【0058】他の構成、作用効果は、第1の実施の形態
と同様である。
【0059】次に、第3の実施の形態を図11乃至図1
6に基づき説明する。
【0060】第3の実施の形態では、ケース100壁が
ハウジング102壁と一体的に形成されている。すなわ
ち、図11乃至図13に示すように、ケース100は、
底壁104と側壁105の一部とがハウジング102壁
と共通とされ、側壁105の残部がハウジング102壁
から立ち上げられ、底壁104と反対側が開放されてお
り、モータ出力軸28の半径方向から見て略矩形形状と
される。
【0061】ケース100の底壁104の一部は、モー
タ出力軸28及びマグネット38の周部を覆うようにそ
れら外形形状に対応して段付き半円弧形状とされる。モ
ータ出力軸28の軸方向と直交する方向で対向する側壁
には、対向内面にそれぞれ、係合部としての凹状のガイ
ド106が突出形成される。
【0062】ガイド106は、ケース100の開放端か
ら底壁104に向けて延設される。基板108の両側縁
が、ガイド106の凹内に係合案内されて、基板108
が、図14に示すように、矢印Pの向きへ、ケース10
0内に挿入される。基板108には、半円弧状の切り欠
き部110が形成され、切り欠き部110は、基板10
8のケース100内への挿入によって、底壁104の半
円弧形状部に対応位置する。図15に示すように、基板
108が底壁104に当接した状態で、ガイド106の
開放端部が圧着(熱かしめ)されて、基板108が所定
位置に保持される。かしめ部位を114で示す。基板1
08の片側面には、マグネット38に対応すべく、ホー
ルIC40、42が突出状態に組み付けられる。ホール
IC40、42は、第1の実施の形態と同様に、所定間
隔θをおいて配置される。
【0063】その後、図16に示すように、ケース10
0内は、ポッティング112が施され、基板108はポ
ッティング112中に埋設状態となる。
【0064】次に第3の実施の形態の作用を説明する。
【0065】ケース100壁がハウジング102壁と一
体化されて、ケース100内スペース(図13に鎖線で
示す領域)が広く確保され、基板108の取り付け自由
度が増す。すなわち、ハウジング外にホールICを装着
するのに、ホールICを保持収容するためのケースをハ
ウジング壁にビス止めやかしめ等で固定する必要がな
く、ビス止め部やかしめ部等を要しない分、ケース10
0内スペースを広く取れ、基板108を大きくでき、容
易にホールIC40、42を装着することが可能とな
る。
【0066】さらに、ケース100壁がハウジング10
2壁と一体化されることにより、ケース100ががた付
いたり、外れたりする恐れもない。そして、組み付け精
度が向上し(磁気センサのセンサ位置ずれがなく)、よ
り確実なホールIC40、42の作動が得られ、信頼性
が増す。
【0067】また、更に、ケース100壁のハウジング
102壁との一体化によって、ビス、ティースワッシャ
等も不要となり部品点数を削減することができる。
【0068】また、本実施の形態では、ハウジング10
2の外側へ向けて開口するケース100の開口側からホ
ールIC40、42を挿入できることになる。したがっ
て、ハウジング102の内部でのホールIC40、42
の組み付けという煩雑な作業を行わずとも、ホールIC
40、42の組み付けが可能であるため、組付工程にお
ける作業性が向上する。
【0069】さらに、本実施の形態では、ケース100
内にガイド106が設けられており、基板108をケー
ス100に収容しつつガイド106に基板108を係合
させれば基板108の位置決め、すなわち、基板108
に取り付けられたホールIC40、42の位置決めが終
了する。このように、ガイド106に基板108を係合
させるだけでホールIC40、42の位置決めを含めた
組み付けができるため、組付工程における作業性が向上
する。
【0070】また、組み付け後のケース100内での基
板108のガタつきが防止され、より確実なホールIC
40、42によるセンシングが得られ、信頼性が増す。
【0071】さらに、本実施の形態では、基板108に
形成された切り欠き部110の周囲に沿って所定の間隔
をおいてホールIC40、42が組み付けられ、基板1
08はこの切り欠き部110の側からアーマチャ26の
軸方向に対して直交する方向に沿ってハウジング102
へ組み付けられる。このため、切り欠き部110の内側
にアーマチャ26軸が位置するように基板108を組み
付けることにより、アーマチャ26軸の軸心から各ホー
ルIC40、42までの距離が同じにすることができ
る。このため、組み付け性の向上とホールIC40、4
2の位置精度の向上が図れる。
【0072】さらに、ケース100内をポッティング1
12で埋めることにより、シール性が得られ、防水性に
優れ、また、基板の保持がより確実となる。
【0073】また、ケース100の底壁104がハウジ
ング102壁と共通とされるので、別途、底壁を有する
ケースを用意するのに比して、図12示すように、ホー
ルIC40、42とマグネット38との距離が短くて済
み、マグネット38の磁力が弱くても、磁気の検出が十
分可能となる。
【0074】他の構成、作用効果は、第1の実施の形態
と同様である。
【0075】本発明は、上記各実施の形態に限定され
ず、種々の変更が可能である。例えば、上記各実施例で
は、ジャムプロテクションパワーウインドウに適用した
駆動モータについて説明しているが、駆動モータは、そ
のようなパワーウインドウに限定されるものではなく、
また、パワーウインドウだけでなく、その他の種々の装
置に適用可能であり、更に、直流電動機に限定されず、
他のものでもよい。
【0076】さらに、上記各実施の形態では、磁気セン
サをホールICで構成しているが、これに限定されず、
種々のものが可能である。
【0077】また、上記各実施例では、ホールICが2
個設けられているが、これに限定されず、単一のホール
ICであっても、本発明の作用効果を減ずるものではな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る駆動モータの
一部を示す斜視図である。
【図2】第1の実施の形態に係る駆動モータを適用した
パワーウインドウを示す斜視図である。
【図3】第1の実施の形態に係る駆動モータの全体斜視
図である。
【図4】図8の4−4線断面図である。
【図5】パルスのタイムチャートである。
【図6】パルスカウント数に対応する窓ガラスの昇降位
置を示す図である。
【図7】第1の実施の形態に係る駆動モータを、ホール
IC未装着状態で示す平面図である。
【図8】第1の実施の形態に係る駆動モータを、ホール
IC装着状態で示す平面図である。
【図9】第2の実施の形態に係る駆動モータを、ホール
IC未装着状態で示す斜視図である。
【図10】第2の実施の形態に係る駆動モータを、ホー
ルIC装着状態で示す斜視図である。
【図11】第3の実施の形態に係る駆動モータを、ホー
ルIC未装着状態で示す斜視図である。
【図12】図13の12−12線断面図である。
【図13】第3の実施の形態に係る駆動モータを、ホー
ルIC装着状態で示す平面図である。
【図14】第3の実施の形態に係る駆動モータの、ホー
ルIC装着過程を示す斜視図である。
【図15】その後のホールIC装着過程を示す図14に
相当する図である。
【図16】さらに、その後のホールIC装着過程を示す
図14に相当する図である。
【符号の説明】
14 駆動モータ 26 アーマチャ 34 ハウジング 38 マグネット 40 ホールIC(磁気センサ) 42 ホールIC(磁気センサ) 54 パルス信号線(リード線) 100 ケース 102 ハウジング 106 ガイド(係合部) 108 基板 110 切り欠き部 112 ポッティング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−272378(JP,A) 特開 平3−282372(JP,A) 特開 平3−137530(JP,A) 実開 昭61−110112(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 5/00 - 5/62 G01B 7/00 - 7/34 G01P 1/00 - 3/80

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータのアーマチャに設けられ、前記ア
    ーマチャと共に一体的に回転し、且つ、前記アーマチャ
    の回転方向に沿って異極が交互並んで複数極とされたマ
    グネットと、 前記マグネットに対向して設けられ、前記アーマチャの
    回転に伴い互いに位相のずれたパルスを発する複数の磁
    気センサと、 切り欠き部が形成されると共に、当該切り欠き部の周囲
    に沿って所定間隔をおいて前記磁気センサが組み付けら
    れ、且つ、前記磁気センサが組み付けられた状態で前記
    アーマチャを収容するハウジングに前記切り欠き部側か
    ら前記アーマチャの軸方向に対して直交する方向に挿入
    組み付けされる基板と、 を備えるモータ回転位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記アーマチャの回転半径方向外側から
    前記ハウジングの外側に組み付けられ、前記基板の少な
    くとも一部を収容するケースを備えることを特徴とする
    請求項1記載のモータ回転位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記ハウジングの壁部を構成するハウジ
    ング壁に形成され、前記ハウジングの外側へ向けて開口
    したケース壁を有し、内部に前記基板の少なくとも一部
    を収容するケースを備えることを特徴とする請求項1記
    載のモータ回転位置検出装置。
  4. 【請求項4】 前記ケースの内側に設けられ、前記ケー
    スへの前記基板の収容時に前記基板に係合して前記基板
    を保持する係合部を備えることを特徴とする請求項2又
    は請求項3記載のモータ回転位置検出装置。
  5. 【請求項5】 前記ケース内に設けられ、内部に前記基
    板の少なくとも一部が埋設されるポッティングを有する
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れかに記載
    のモータ回転位置検出装置。
  6. 【請求項6】 前記磁気センサに電気的に接続されるリ
    ード線を備えると共に、前記アーマチャの回転軸に噛合
    するギヤを収納するギヤ収納部を前記ハウジングに設け
    て、前記ギヤ収納部側へ向けて前記アーマチャの回転軸
    方向に沿って前記リード線を前記ケースから引き出した
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項5の何れかに記載
    のモータ回転位置検出装置。
JP11287373A 1993-06-15 1999-10-07 モ―タ回転位置検出装置 Expired - Fee Related JP3015801B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11287373A JP3015801B1 (ja) 1993-06-15 1999-10-07 モ―タ回転位置検出装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14404093 1993-06-15
JP5-144040 1993-06-15
JP11287373A JP3015801B1 (ja) 1993-06-15 1999-10-07 モ―タ回転位置検出装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5231895A Division JP3015637B2 (ja) 1993-06-15 1993-09-17 駆動モータ及びパワーウインドウモータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3015801B1 true JP3015801B1 (ja) 2000-03-06
JP2000298038A JP2000298038A (ja) 2000-10-24

Family

ID=26475591

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11287373A Expired - Fee Related JP3015801B1 (ja) 1993-06-15 1999-10-07 モ―タ回転位置検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3015801B1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2999509B1 (fr) * 2012-12-19 2015-01-16 Chassis Brakes Int Bv "actionneur electromecanique de frein de stationnement, moteur electrique pour un tel actionneur, et procedes d'assemblage"
JP6334966B2 (ja) * 2014-03-12 2018-05-30 株式会社ミツバ 電動モータ装置、ワイパ駆動用電動モータ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000298038A (ja) 2000-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3015637B2 (ja) 駆動モータ及びパワーウインドウモータ
US5791204A (en) Device for detecting the position of a moving member
JP3090449B2 (ja) モータ回転位置検出装置
JPH0767293A (ja) パワーウインドウ駆動モータ
JPS62189945A (ja) モ−タ
JP3015801B1 (ja) モ―タ回転位置検出装置
JP3058638B1 (ja) モ―タ回転位置検出装置
JP2009201277A (ja) 減速機構付き電動モータ
JP5030565B2 (ja) 減速機構付モータ
JP3066376B1 (ja) モ―タ回転位置検出装置
JP3485912B2 (ja) 電動機
JP4137296B2 (ja) モータ
JP4255792B2 (ja) モータ
JP3331007B2 (ja) 電動機の回転検出装置
JP2000304569A (ja) モータ回転位置検出装置
JP2021012166A (ja) センサ装置
JP3586683B2 (ja) パワーウインドウ駆動モータ
JP2003061311A (ja) モータ
JP3677020B2 (ja) パワーウインドウ駆動モータ
JPS61121760A (ja) 無整流子モ−タ
JP2002257585A (ja) モータアクチュエータ
JP2005224077A (ja) モータ駆動装置
JP4121108B2 (ja) 小型モータ
JPH11215773A (ja) 回転検知装置付きの電動モータ
JP4417803B2 (ja) モータ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081217

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091217

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091217

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101217

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees