JP3058638B1 - モ―タ回転位置検出装置 - Google Patents

モ―タ回転位置検出装置

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JP3058638B1
JP3058638B1 JP11287374A JP28737499A JP3058638B1 JP 3058638 B1 JP3058638 B1 JP 3058638B1 JP 11287374 A JP11287374 A JP 11287374A JP 28737499 A JP28737499 A JP 28737499A JP 3058638 B1 JP3058638 B1 JP 3058638B1
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housing
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rotation
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加藤  学
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  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 ホールICのような磁気センサの組み付け性
を向上できるモータ回転位置検出装置を提供する。 【解決手段】 断面偏平状とされたハウジング34の断
面幅方向外側にはケース44が設けられており、このケ
ース44に基板50と共にホールIC40、42が組み
付けられている。このようにホールIC40、42の素
子をケース44壁やハウジング34壁によってハウジン
グ34内と遮断することで、導電性のあるブラシ粉や飛
び半田等の異物がリード間に付着による誤作動や故障を
防止できる。しかも、ハウジング34の断面幅方向側に
ケース44を組み付けるため、ホールIC40、42の
保持位置の設定の自由度が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、例えば、自動車の
パワーウインドウに用いられる駆動モータの回転位置を
検出するためのモータ回転位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パワーウインドウには、異物の挟み込み
を防止する、いわゆるジャムプロテクションパワーウイ
ンドウがある。
【0003】このパワーウインドウでは、駆動モータの
アーマチャの正転、逆転により、窓ガラスが上昇(閉方
向移動)、下降(開方向移動)する。窓ガラスの上昇
中、窓ガラスの窓枠上縁部との間に異物が挟みこまれる
と、駆動モータにはロック電流が生ずる。ロック電流の
発生によって窓ガラスは上昇を止めそして直ちに下降
し、異物の挟み込みが防止される。
【0004】ところで、窓ガラスの閉め切りのとき、駆
動モータにはロック電流が生ずる。
【0005】従って、窓ガラスの閉め切りのときには、
ロック電流が発生しても挟み込み防止動作をさせない
で、そのまま締め切りを完了させる必要がある。
【0006】そこで、駆動モータのアーマチャのモータ
出力軸には、回転方向に異極が並ぶ複数極のマグネット
が設けられるとともに、マグネットに対応して駆動モー
タの固定側にはホールICが装着され、アーマチャの回
転に伴い、ホールICからパルスがECU(ないしCP
U)に発せられる。
【0007】ECUによれば、パルス信号は、アーマチ
ャの窓ガラス上昇方向回転に伴いアップカウントされ、
逆に、アーマチャの窓ガラス下降方向回転に伴いダウン
カウントされ、窓ガラスの位置はパルスカウント数によ
って検出される。
【0008】窓ガラスの上昇にあって、ロック電流が発
生した場合、パルスカウント数が、予め設定されたパル
スカウント数nに達しない間は、ロック電流の発生によ
って挟み込み防止動作が行われ、パルスカウント数が、
パルスカウント数nに達した以降は、ロック電流の発生
によっても挟み込み防止動作が行われない。すなわち、
パルスカウント数n以降は、挟み込み防止動作を行わず
窓ガラスの閉め切り動作を正常に行える不感帯とされ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ホールICは、通常、駆動モータのハウジング内に設け
られるが、ハウジング内のような狭く限られた空間内で
のホールICの組付作業は煩雑であり、組付工程での作
業性を考慮した場合には未だ改良の余地があった。
【0010】本発明は上記事実を考慮し、ホールICの
ような磁気センサの組み付け性を向上できるモータ回転
位置検出装置を提供することが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のモータ回
転位置検出装置は、モータのアーマチャに設けられ、前
記アーマチャと共に一体的に回転し、且つ、前記アーマ
チャの回転方向に沿って異極が交互に並ぶ複数極とされ
たマグネットと、前記マグネットに対向して設けられ、
前記アーマチャの回転に伴いパルスを発する磁気センサ
と、前記磁気センサを保持するケースと、を備えると共
に、前記アーマチャの軸方向に対して直交する方向に切
った断面形状が、前記アーマチャの軸方向に対して直交
する方向のうちの一方向に沿った幅方向の外径寸法が当
該幅方向及び前記アーマチャの軸方向の双方に対して直
交する方向に沿った長手方向の外径寸法よりも短くなる
略偏平形状に設定されて、内部に前記アーマチャを収容
するハウジングに対して、前記幅方向側から前記ハウジ
ングの外側に前記ケースを組み付けた、ことを特徴とし
ている。
【0012】上記構成のモータ回転位置検出装置では、
モータのハウジングの外側にケースが組み付けられてお
り、このケースに保持された磁気センサで、アーマチャ
の回転(すなわち、マグネットの回転)に伴いパルスが
発せられ、パルスの発生に基づき、駆動モータの回転位
置等が検出される。
【0013】ここで、磁気センサはケースと共にハウジ
ングの外側に組み付けられているため、ハウジング内で
の煩雑な磁気センサの組付作業等に比べると、磁気セン
サ自体の組み付けが極めて容易となる。
【0014】また、上述したハウジングの断面は、アー
マチャの回転軸に対して直交する一方向が長手方向で、
アーマチャの回転軸及び長手方向の双方に対して直交す
る方向が幅方向の断面略偏平形状であり、外径寸法が長
手方向に沿った方向の寸法よりも短い幅方向から磁気セ
ンサを保持するケースが組み付けられて磁気センサがマ
グネットと対向する。なお、ここで言う「略偏平形状」
とは、例えば、長方形状や楕円形状、更には、略小判形
状など、その形状の外径方向に長手方向(楕円形状でい
う長径方向)と、幅方向(楕円形状でいう短径方向)と
が存在し、なおかつ長手方向に対して直交する方向が幅
方向で長手方向寸法に対して幅方向寸法が短くなる形状
の総称である。したがって、長手方向寸法(楕円形状で
いう長径寸法)と幅方向寸法(楕円形状でいう短径寸
法)とが等しくなる円形や正方形などは略偏平形状に含
まれない。
【0015】ここで、磁気センサをマグネットと対向さ
せる構成としては、本発明のようにハウジングの断面幅
方向側からマグネットと磁気センサとを対向させる構成
と、これとは異なってハウジングの断面長手方向側から
マグネットと磁気センサとを対向させる構成と、があげ
られる。
【0016】ハウジングの断面長手方向側からマグネッ
トと磁気センサとを対向させる構成とした場合には、ハ
ウジングの断面幅方向に沿ったケースの長さがハウジン
グの断面の幅寸法を超えると、ハウジングを小型化(薄
型化)してもケースを含めた大きさをハウジング全体の
大きさとしてとらえた場合には、ハウジングが実質的に
大型化してしまう。また、ハウジングの断面幅方向に沿
ったケースの長さをハウジングの断面の幅寸法以下に設
定した場合には、このケースの範囲内に磁気センサを配
置しなければならない。特に、車両ドア内に設けられる
モータ(例えば、パワーウインドウ装置用の駆動モー
タ)のように、その設置スペース上、薄型化が求められ
るモータにおいては、磁気センサの保持位置の設定とい
う観点から見れば、その設定の自由度が小さい。
【0017】これに対し、ハウジングの断面幅方向側か
らマグネットと磁気センサとを対向させる構成とした本
発明では、ハウジングの断面長手方向に沿った方向のケ
ースの寸法がハウジングの断面の長手寸法以下であれば
ケースがモータの小型化の妨げになることはなく、ま
た、幅寸法に比べて長い長手方向寸法の範囲で磁気セン
サを配置すればよいため磁気センサの保持位置の設定の
自由度が向上する。
【0018】請求項2記載のモータ回転位置検出装置
は、モータのアーマチャに設けられ、前記アーマチャと
共に一体的に回転し、且つ、前記アーマチャの回転方向
に沿って異極が交互に並ぶ複数極とされたマグネット
と、前記マグネットに対向して設けられ、前記アーマチ
ャの回転に伴いパルスを発する磁気センサと、を備える
と共に、内部に前記アーマチャを収容するハウジング
前記アーマチャの軸方向に対して直交する方向に切った
断面形状を、前記アーマチャの軸方向に対して直交する
方向のうちの一方向に沿った幅方向の外径寸法が当該幅
方向及び前記アーマチャの軸方向の双方に対して直交す
る方向に沿った長手方向の外径寸法よりも短くなる略偏
平形状とし、当該ハウジングの幅方向側のハウジング壁
に一体形成されたケース壁を含んで構成され、当該幅方
向外側へ向けて開口したケースを設け、当該ケース内に
前記磁気センサを保持した、ことを特徴としている。
【0019】上記構成のモータ回転位置検出装置では、
モータのハウジングの壁部(ハウジング壁)に一体形成
されたケース壁を有するケース内に保持された磁気セン
サで、アーマチャの回転(すなわち、マグネットの回
転)に伴いパルスが発せられ、パルスの発生に基づき、
駆動モータの回転位置等が検出される。
【0020】ここで、磁気センサの組み付けに関して言
えば、本発明では、ハウジングの外側へ向けて開口する
ケースの開口側から磁気センサを挿入できることにな
る。したがって、ハウジングの内部での磁気センサの組
み付けという煩雑な作業を行なわずとも、磁気センサの
組み付けが可能であるため、組付工程における作業性が
向上する。
【0021】また、モータのハウジングの断面は、アー
マチャの回転軸に対して直交する一方向が長手方向で、
アーマチャの回転軸及び長手方向の双方に対して直交す
る方向が幅方向の断面略偏平形状であり、外径寸法が長
手方向に沿った方向の寸法よりも短いハウジングの断面
幅方向外側へ向けて開口したケースのケース壁がハウジ
ングの断面幅方向側のハウジング壁に一体形成され、こ
のケースの内側に磁気センサが挿入配置されてマグネッ
トと対向する。なお、ここで言う「略偏平形状」とは、
例えば、長方形状や楕円形状、更には、略小判形状な
ど、その形状の外径方向に長手方向(楕円形状でいう長
径方向)と、幅方向(楕円形状でいう短径方向)とが存
在し、なおかつ長手方向に対して直交する方向が幅方向
で長手方向寸法に対して幅方向寸法が短くなる形状の総
称である。したがって、長手方向寸法(楕円形状でいう
長径寸法)と幅方向寸法(楕円形状でいう短径寸法)と
が等しくなる円形や正方形などは略偏平形状に含まれな
い。
【0022】ところで、磁気センサをマグネットと対向
させる構成としては、本発明のようにハウジングの断面
幅方向側のハウジング壁にケースを形成する構成と、
れとは異なってハウジングの断面長手方向側のハウジン
グ壁にケースを形成する構成と、があげられる。
【0023】ハウジングの断面長手方向側のハウジング
壁にケースを形成してマグネットと磁気センサとを対向
配置する構成とした場合には、ハウジングの断面幅方向
に沿ったケースの長さがハウジングの断面の幅寸法を超
えると、ハウジングを小型化(薄型化)してもケースを
含めた大きさをハウジング全体の大きさとしてとらえた
場合には、ハウジングが実質的に大型化してしまう。ま
た、ハウジングの断面幅方向に沿ったケースの長さをハ
ウジングの断面の幅寸法以下に設定した場合には、この
ケースの範囲内の磁気センサを配置しなければならな
い。特に、車両ドア内に設けられるモータ(例えば、パ
ワーウインドウ装置用の駆動モータ)のように、その設
置スペース上、薄型化が求められるモータにおいては、
磁気センサの保持位置の設定という観点から見れば、そ
の設定の自由度が小さい。
【0024】これに対し、ハウジングの断面幅方向側の
ハウジング壁にケースを形成し、このケース内に磁気セ
ンサを保持してマグネットと磁気センサとを対向配置す
る本発明では、ハウジングの断面長手方向に沿った方向
のケースの寸法がハウジングの断面の長手寸法以下であ
ればケースがモータの小型化の妨げになることはなく、
また、幅寸法に比べて長いハウジングの断面幅方向に沿
った長手方向寸法の範囲で磁気センサを配置すればよい
ため磁気センサの保持位置の設定の自由度が向上する。
【0025】また、本発明では、ケース壁がハウジング
壁と一体化されて、ケース内スペースが広く確保さ
れ、磁気センサの取り付け自由度が増す。すなわち、
ハウジング外に磁気センサを装着するにあたり、磁気セ
ンサを保持収容するためのケースをハウジング壁にビス
止めやかしめ等で固定する必要がなく、ビス止め部やか
しめ部等を要しない分、ケース内スペースを広く取れ、
容易に磁気センサを装着することが可能となる。
【0026】さらに、ケース壁がハウジング壁と一体化
されることにより、ケースががた付いたり、外れたりす
る恐れもない。そして、磁気センサの組み付け精度が向
上し、より確実な磁気センサによるセンシングが得ら
れ、信頼性が増す。また、ケース壁のハウジング壁との
一体化によって、ケースを固定するためのビス等が不要
となり、部品点数を削減することができる。
【0027】請求項3記載のモータ回転位置検出装置
は、請求項1又は請求項2記載の本発明において、前記
ケースに固定されると共に前記磁気センサが組み付けら
れる基板を備え、前記基板を介して前記磁気センサを前
記ケースに保持したことを特徴としている。
【0028】上記構成のモータ回転位置検出装置では、
磁気センサが基板に組み付けられており、基板をケース
へ組み付けることで磁気センサがケース及びハウジング
に保持される。すなわち、使用する磁気センサの数に関
係なく基板の組み付けだけで磁気センサの組み付けが終
了する。
【0029】また、磁気センサを単体でケースに組み付
ける際には、ケース内で磁気センサへ接続されるコード
等の取り回しが煩雑であるのに対し、本発明では基板を
介してコード等と磁気センサを接続することが可能とな
るため、上記の不具合が解消される。
【0030】請求項4記載のモータ回転位置検出装置
は、請求項1又は請求項2記載の本発明において、前記
ケース内に設けられ、前記ケースに収容された前記基板
に係合して前記基板を保持する係合部を備えることを特
徴としている。
【0031】上記構成のモータ回転位置検出装置では、
ケース内に係合部が設けられており、基板をケースに収
容しつつ係合部に基板を係合させれば基板の位置決め、
すなわち、基板に取り付けられた磁気センサの位置決め
が終了する。このように、係合部に基板を係合させるだ
けで磁気センサの位置決めを含めた組み付けができるた
め、組付工程における作業性が向上する。
【0032】請求項5記載のモータ回転位置検出装置
は、請求項3又は請求項4記載の本発明において、前記
ケース内に設けられ、内部に前記基板が埋設されるポッ
ティングを有することを特徴としている。
【0033】上記構成のモータ回転位置検出装置では、
ケース内にポッティングが施されることにより、シール
性が得られ、防水性が向上する。
【0034】請求項6記載のモータ回転位置検出装置
は、請求項1乃至請求項5の何れかに記載の本発明にお
いて、前記アーマチャの回転軸に噛合するギヤを収納す
るギヤ収納部を前記ハウジングに設けると共に、前記磁
気センサに電気的に接続されるリード線を、前記ギヤ収
納部側へ向けて前記アーマチャの回転軸方向に沿って前
記ケースから引き出したことを特徴としている。
【0035】上記構成のモータ回転位置検出装置によれ
ば、ハウジングにはアーマチャの回転軸に接続される
(例えば、回転軸に設けられたウオーム等のギヤに噛み
合う)ギヤを収納するためのギヤ収納部が設けられてい
る。このギヤ収納部側にはスペースが空きやすい。そこ
で、本発明ではアーマチャの回転軸方向に沿いギヤ収納
部へ向けてリード線をケースから引き出すため、このよ
うなスペースをリード線の収容スペースとして、或い
は、リード線接続の際のリード線取り回しのスペースと
して利用できる。
【0036】請求項7記載のモータ回転位置検出装置
は、モータのアーマチャに設けられ、前記アーマチャと
共に一体的に回転し、且つ、前記アーマチャの回転方向
に沿って異極が交互に並ぶ複数極とされたマグネット
と、前記マグネットに対向して設けられ、前記アーマチ
ャの回転に伴いパルスを発する磁気センサと、前記磁気
センサを保持するケースと、を備えると共に、内部に前
記アーマチャを収容するハウジングの前記アーマチャの
軸方向に対して直交する方向に切った断面形状を、前記
アーマチャの軸方向に対して直交する方向のうちの一方
向に沿った幅方向の外径寸法が当該幅方向及び前記アー
マチャの軸方向の双方に対して直交する方向に沿った長
手方向の外径寸法よりも短くなる略偏平形状に形成し、
前記幅方向側から前記ハウジングの外側に前記ケースを
組み付けた、ことを特徴としている。
【0037】上記構成のモータ回転位置検出装置では、
モータのハウジングの外側にケースが組み付けられてお
り、このケースに保持された磁気センサで、アーマチャ
の回転に伴いパルスが発せられ、パルスの発生に基づ
き、駆動モータの回転位置等が検出される。
【0038】ここで、磁気センサはケースと共にハウジ
ングの外側に組み付けられているため、ハウジング内で
の煩雑な磁気センサの組付作業等に比べると、磁気セン
サ自体の組み付けが極めて容易となる。
【0039】また、上述したハウジングの断面は、アー
マチャの回転軸に対して直交する一方向が長手方向で、
アーマチャの回転軸及び長手方向の双方に対して直交す
る方向が幅方向の断面略偏平形状であり、外径寸法が長
手方向に沿った方向の寸法よりも短いハウジングの断面
幅方向から磁気センサを保持するケースが組み付けられ
て磁気センサがアーマチャの回転軸直交方向に沿ってマ
グネットと対向する。なお、ここで言う「略偏平形状」
とは、例えば、長方形状や楕円形状、更には、略小判形
状など、その形状の外径方向に長手方向(楕円形状でい
う長径方向)と、幅方向(楕円形状でいう短径方向)と
が存在し、なおかつ長手方向に対して直交する方向が幅
方向で長手方向寸法に対して幅方向寸法が短くなる形状
の総称である。したがって、長手方向寸法(楕円形状で
いう長径寸法)と幅方向寸法(楕円形状でいう短径寸
法)とが等しくなる円形や正方形などは略偏平形状に含
まれない。
【0040】ここで、磁気センサをマグネットと対向さ
せる構成としては、本発明のようにハウジングの断面幅
方向側からマグネットと磁気センサとを対向させる構成
と、これとは異なってハウジングの断面長手方向側から
マグネットと磁気センサとを対向させる構成と、があげ
られる。
【0041】ハウジングの断面長手方向側からマグネッ
トと磁気センサとを対向させる構成とした場合には、ハ
ウジングの断面幅方向に沿ったケースの長さがハウジン
グの断面の幅寸法を超えると、ハウジングを小型化(薄
型化)してもケースを含めた大きさをハウジング全体の
大きさとしてとらえた場合には、ハウジングが実質的に
大型化してしまう。また、ハウジングの断面幅方向に沿
ったケースの長さをハウジングの断面の幅寸法以下に設
定した場合には、このケースの範囲内に磁気センサを配
置しなければならない。よって、磁気センサの保持位置
の設定という観点から見れば、その設定の自由度が小さ
い。
【0042】これに対し、ハウジングの断面幅方向側か
らマグネットと磁気センサとを対向させる構成とした本
発明では、ハウジングの断面の長手寸法以下であればケ
ースがモータの小型化の妨げになることはなく、また、
幅寸法に比べて長い長手方向寸法の範囲で磁気センサを
配置すればよいため磁気センサの保持位置の設定の自由
度が向上する。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図8を用いて本発
明の第1の実施の形態について説明する。
【0044】図2に示すように、自動車のジャムプロテ
クションパワーウインドウでは、車両ドア12内に、駆
動モータ(例えば、直流電動機)14が設けられる。駆
動モータ14には、これによって回転駆動されるドラム
16が連結され、ドラム16には、ワイヤ18の両端部
が螺旋状に巻き取られる。ワイヤ18の中間部には、キ
ャリアプレート20が固定され、ドラム16の正転、逆
転によって、キャリアプレート20がガイドレール22
を上下して、キャリアプレート20に取り付けられた窓
ガラス24が上昇(扉閉方向移動)、下降(扉開方向移
動)する。
【0045】駆動モータ14では、図1に示すように、
回転子(アーマチャ)26のモータ出力軸28の中間部
に、ウオーム30が形成され、ウオーム30にはヘリカ
ルギヤ32が噛合し、これらは、ハウジング34(図3
に示す)内に収容される。ヘリカルギヤ32には、出力
歯車36が同軸に設けられてハウジング34外に突出
し、出力歯車36には、上記ドラム16が噛合して連結
される。アーマチャ26の正転(矢印A方向の回転)、
逆転(矢印B方向の回転)によって、ドラム16が正転
(矢印A方向の回転)、逆転(矢印B方向の回転)す
る。
【0046】モータ出力軸28の基端には、この外周に
環状にマグネット38が設けられる。マグネット38
は、アーマチャ26の回転方向に異極が並ぶ複数極とさ
れる。本実施の形態では、極数は2極であるマグネット
38に対応して、モータ出力軸28の半径方向でハウジ
ング34外に、磁気センサを構成するホールICが、2
個設けられる(第1ホールIC40、第2ホールIC4
2)。図3に示されるように各ホールIC40、42は
基板50に組み込まれ、更に、基板50はケース44に
内蔵される。ケース44は、図4、図7及び図8に示す
ように、軸方向に対して直交する方向に沿って切った断
面形状が略偏平形状(詳細には、円形の一部を平行にカ
ットした略小判形状)のハウジング34外面に固定さ
れ、ケース44の一端がハウジング34壁の雌ねじ部4
7にビス48で螺合締め付けられるとともに、この一端
側及び他端側のかしめ孔46に、ハウジング34壁の突
起(図7に示す)が挿通されて熱かしめられる。
【0047】第1ホールIC40は、図4に示すよう
に、第2ホールIC42に対して、アーマチャ26の逆
転方向に角度間隔θをおいて位置される。本実施の形態
では、角度間隔θは90°とされる。図5に示すよう
に、アーマチャ26の正転に伴い、第1ホールIC40
がパルスを発すると、このパルスの1/4周期遅れて、
第2ホールIC42がパルスを発して、ホールIC4
0、42毎に、パルスが次々と発せられ、発せられたパ
ルスは、基板50上のターミナル52から図示しないE
CU(ないしCPU;制御装置)に送られる。ECUへ
は、図3に示すように、一端がケース44に固定された
ホールIC40、42のリード線としてのパルス信号線
54に加えて、駆動モータ動力線58が、中継用コネク
タ56を介して接続される。
【0048】アーマチャ26が逆転する場合には、パル
ス発生順序が逆となり、第2ホールIC42がパルスを
発した後、このパルスの1/4周期遅れて、第1ホール
IC40がパルスを発する。
【0049】すなわち、アーマチャ26の正転時には、
第1ホールIC40のパルスが先に立ち上がり、次に、
第2ホールIC42のパルスが立ち上がる。また、第1
ホールIC40のパルスが先に立ち上がり、次に、第2
ホールIC42のパルスが立ち下がる。
【0050】アーマチャ26の逆転時には、第2ホール
IC42のパルスが先に立ち上がり、次に、第1ホール
IC40のパルスが立ち下がる。
【0051】ECUでは、第1ホールIC40のパルス
と第2ホールIC42のパルスとが一緒に加算されて、
アーマチャ26の窓ガラス閉方向回転、ないし窓ガラス
上昇方向回転(正転)に伴いアップカウントされ、アー
マチャ26の窓ガラス開方向回転、ないし窓ガラス下降
方向回転(逆転)に伴いダウンカウントされる。すなわ
ち、第1ホールIC40で発せられるパルスのパルスカ
ウント数は、2、4、6、・・・となる。
【0052】パルスカウント数は、図6に示すように、
窓ガラス24の昇降位置に対応する。
【0053】窓ガラス24の上昇にあって、ECUの制
御について説明する。なお、窓ガラス24の下降限度位
置でのパルスカウント数を0とし、窓ガラスの上昇限度
位置でのパルスカウント数をn+1とする。
【0054】窓ガラス24の上昇過程で、駆動モータ1
4にロック電流(過電流)が発生した場合、パルスカウ
ント数がパルスカウント数nに達しないときは、ロック
電流の発生によって、窓ガラス24は上昇を止め直ちに
下降する、挟み込み防止動作を行う。指等の異物が窓ガ
ラス24と窓枠上縁25との間に挟み込まれると、駆動
モータ14にロック電流が発生するが、上記挟み込む防
止動作は、窓ガラス24の上昇を止めるだけもよい等、
種々の動作が可能である。
【0055】窓ガラス24の上昇過程で、駆動モータ1
4にロック電流が発生した場合、パルスカウント数がパ
ルスカウント数nに達していれば、ロック電流が発生し
ても、窓ガラス24は挟み込み防止動作を行わない。窓
ガラス24の閉め切りのときには、窓ガラス24が窓枠
上縁25との間で抵抗を受けてロック電流が発生する
が、窓ガラス24の閉め切り動作は正常に行われる。す
なわち、パルスカウント数n以降は、ロック電流が流れ
ても挟み込み防止動作を行わず閉め切り動作を正常に行
える、不感帯60とされる。
【0056】また、ECUでは、パルス発生順序がいず
れであるかを検出して、アーマチャ26の正転、逆転が
判断される。窓ガラス24の下降にあっては、挟み込み
防止動作を行う必要がないので、逆転と判断したときは
挟み込み防止動作の回路を省略することができ、便利で
ある。更に、アーマチャ26の正転、逆転を判断するこ
とによって、窓ガラス24が上昇限度端に達したか、下
降限度端に達したかを判別でき、その上昇限度位置や下
降限度位置で、パルスカウント数をリセットすることが
できる。例えば、窓ガラス24を閉め切ったときのパル
スカウント数がn+1に達しないで、あるいは、パルス
カウント数がn+1を越えても、窓ガラス24の上昇限
度位置で、パルスカウント数をn+1にリセットするこ
とにより、パルスカウント数と、窓枠に対する窓ガラス
24の昇降位置との対応関係が、精度よく得られる。
【0057】次に、第1の実施の形態の作用を説明す
る。
【0058】駆動モータ14のアーマチャ26の回転に
伴い、ホールIC40、42毎に、パルスが発せられ
る。ホールIC40、42間でパルスに位相差があり、
アーマチャ26の回転量に対するパルス数は、単一のホ
ールICに比して、2倍となり、パルス分解能が高くな
る。
【0059】従って、不感帯60は、ホールICが2個
の場合、1個の場合に比して、1/2となり、小さくな
る。不感帯60が小さくなることにより、その分、窓ガ
ラスの正常な閉め切りを保証して、より小さな異物につ
いても挟み込み防止動作を確実になすことが可能とな
る。
【0060】また、アーマチャ26の正転、逆転によっ
て、ホールIC40、42のパルスの発生順序が異なる
ので、この異なるのを検出することによって、アーマチ
ャの正転、逆転の判断が可能となる。
【0061】更に、パルスの分解能を高めることは、マ
グネット38の極数を増すことなく達成され、また、ア
ーマチャ26の正転、逆転の判断は、そのための別途手
段を設けることなく達成されて、簡単な構造で済む。
【0062】また、ホールICの素子がハウジング34
内に露出すると、導電性のあるブラシ粉や飛び半田等の
異物がリード間に付着して誤作動または故障が起きる恐
れがあり、これを防止しようとすれば、耐用期間が短く
ならざるを得ない。上記構成によれば、ホールIC4
0、42がハウジング34外に装着され、ホールIC4
0、42の素子は、ケース44壁、ハウジング34壁に
よって、ハウジング34内と遮断され、ハウジング34
内に露出せず、そのような問題は起きない。
【0063】さらに、本実施の形態においてホールIC
40、42が組み付けられた基板50はケース44と共
にハウジング34の外側に組み付けられているため、ハ
ウジング34内での煩雑なホールIC40、42の組付
作業等に比べると、基板50若しくはホールIC40、
42自体の組み付けが極めて容易となる。
【0064】また、本実施の形態においてホールIC4
0、42は基板50に組み付けられており、基板50を
ケース44へ組み付けることでホールIC40、42が
組み付けられる。すなわち、使用するホールIC40、
42の数に関係なく基板50の組み付けだけでホールI
C40、42の組み付けが終了する。
【0065】さらに、ホールIC40、42を単体でケ
ース44に組み付けることを考えた場合、ケース44内
でホールIC40、42へ接続されるパルス信号線54
等の取り回しが煩雑であるのに対し、本実施の形態では
基板50を介してパルス信号線54等とホールIC4
0、42を接続することが可能となるため、上記の不具
合が解消される。
【0066】また、ハウジング34の断面は、アーマチ
ャ26の回転軸(すなわち、モータ出力軸28)に対し
て直交する一方向に沿って幅方向とされた略偏平形状で
あり、このハウジング34の断面幅方向からホールIC
40、42を保持するケース44が組み付けられてホー
ルIC40、42がモータ出力軸28の軸方向に対して
直交する方向に沿ってマグネット38と対向する。
【0067】ここで、ホールIC40、42をマグネッ
ト38と対向させる構成としては、上記のように、ハウ
ジング34の断面幅方向側からマグネット38とホール
IC40、42とを対向させる構成と、ハウジング34
の断面長手方向側からマグネット38とホールIC4
0、42とを対向させる構成と、があげられる。
【0068】ハウジング34の断面長手方向側からマグ
ネット38とホールIC40、42とを対向させる構成
とした場合には、ハウジング34の断面幅方向に沿った
ケース44の長さがハウジング34の断面の幅寸法を超
えると、ハウジング34を小型化(薄型化)しても実質
的に大型化してしまう。また、ハウジング34の断面幅
方向に沿ったケース44の長さをハウジング34の断面
の幅寸法以下に設定した場合には、この範囲内にホール
IC40、42を配置しなければならない。特に、車両
ドア12内に設けられる本駆動モータ14のように、設
置位置等の問題から薄型化が要求されるモータにおいて
はホールIC40、42の保持位置の設定という観点か
ら見れば、その設定の自由度が小さい。
【0069】これに対し、ハウジング34の断面幅方向
側からマグネット38とホールIC40、42とを対向
させる構成とした本実施の形態では、ハウジング34の
断面の長手寸法以下であればケース44が本駆動モータ
14の小型化の妨げになることはなく、また、幅寸法に
比べて長い長手方向寸法の範囲でホールIC40、42
を配置すればよいためホールIC40、42の保持位置
の設定の自由度が向上する。
【0070】さらに、本実施の形態では、概ねモータ出
力軸28の軸方向に沿ってパルス信号線54が引き出さ
れる。ここで、図1に示されるように、モータ出力軸2
8の軸方向側方では、モータ出力軸28のウオーム30
に接続されるヘリカルギヤ32が配置されるため、この
ようなヘリカルギヤ32までの間にもスペースが空きや
すい。したがって、このようなスペースをパルス信号線
54の収容スペースとして、或いは、パルス信号線54
を接続する際のパルス信号線54の取り回しのスペース
として利用できる。
【0071】ホールIC40、42をハウジング34外
に装着するのに、ケース44がビス48、熱かしめでハ
ウジング34外面に固定されているが、接着剤等で固着
する等、他の固定手段も可能である。
【0072】なお、第1の実施の形態では、図5に示す
ように、ホールIC40、42間のパルスの位相差は、
パルス幅に対してはこの50%に相当し、これが特に好
ましいが、ホールIC40、42のパルスが同期しない
限り、限定されない。なお、角度間隔θを変更すること
により、位相差の変更が可能である。ただ、各部品の組
み付け誤差等を考慮すれば、パルス幅に対して5%〜9
5%の範囲内の位相差が好ましい。
【0073】また、第1の実施の形態では、マグネット
38の極数が2極であるが、2極に限らず、4極、6極
等の偶数の複数極も可能である。ホールIC間のパルス
の位相差を1/4周期とする角度間隔θは、4極の場
合、45°であり、6極の場合、30°となる。すなわ
ち、角度間隔θ=180/極数(偶数)となる。
【0074】更に、第1の実施の形態では、ホールIC
の個数は2個であるが、これに限定されず、だだ、角度
間隔θをおいてホールICをそれぞれ配置するのであれ
ば、2個以上の複数が可能である。この場合、パルスカ
ウント数は、ホールICの個数倍となり、パルス分解能
が一層高まる。
【0075】次に、第2の実施の形態を図9及び図10
に基づき説明する。
【0076】第2の実施の形態では、ホールIC40、
42を2個内蔵したケース70が、止め具72によって
ハウジング34外面に固定される。止め具72は、板状
とされ、一端がハウジング34外面に固着され、他端部
がケース70をハウジング74壁との間で挟み込むよう
にされる。
【0077】止め具72は、Fe等の磁性体で形成され
る。止め具72を磁性体で形成することにより、マグネ
ット38の磁力線がマグネット38の半径方向外方へ止
め具72に向けて作用し、止め具72とマグネット38
との間に介在するホールIC40、42は、ケース70
壁、ハウジング74壁によってハウジング74内のマグ
ネット38と遮断されても、マグネット38の磁界の検
出を確実になす。
【0078】他の構成、作用効果は、第1の実施の形態
と同様である。
【0079】次に、第3の実施の形態を図11乃至図1
6に基づき説明する。
【0080】第3の実施の形態では、ケース100壁が
ハウジング102壁と一体的に形成されている。すなわ
ち、図11乃至図13に示すように、ケース100は、
底壁104と側壁105の一部とがハウジング102壁
と共通とされ、側壁105の残部がハウジング102壁
から立ち上げられ、底壁104と反対側が開放されてお
り、モータ出力軸28の半径方向から見て略矩形形状と
される。
【0081】ケース100の底壁104の一部は、モー
タ出力軸28及びマグネット38の周部を覆うようにそ
れら外形形状に対応して段付き半円弧形状とされる。モ
ータ出力軸28の軸方向と直交する方向で対向する側壁
には、対向内面にそれぞれ、係合部としての凹状のガイ
ド106が突出形成される。
【0082】ガイド106は、ケース100の開放端か
ら底壁104に向けて延設される。基板108の両側縁
が、ガイド106の凹内に係合案内されて、基板108
が、図14に示すように、矢印Pの向きへ、ケース10
0内に挿入される。基板108には、半円弧状の切り欠
き部110が形成され、切り欠き部110は、基板10
8のケース100内への挿入によって、底壁104の半
円弧形状部に対応位置する。図15に示すように、基板
108が底壁104に当接した状態で、ガイド106の
開放端部が圧着(熱かしめ)されて、基板108が所定
位置に保持される。かしめ部位を114で示す。基板1
08の片側面には、マグネット38に対応すべく、ホー
ルIC40、42が突出状態に組み付けられる。ホール
IC40、42は、第1の実施の形態と同様に、所定間
隔θをおいて配置される。
【0083】その後、図16に示すように、ケース10
0内は、ポッティング112が施され、基板108はポ
ッティング112中に埋設状態となる。
【0084】次に第3の実施の形態の作用を説明する。
【0085】ケース100壁がハウジング102壁と一
体化されて、ケース100内スペース(図13に鎖線で
示す領域)が広く確保され、基板108の取り付け自由
度が増す。すなわち、ハウジング外にホールICを装着
するのに、ホールICを保持収容するためのケースをハ
ウジング壁にビス止めやかしめ等で固定する必要がな
く、ビス止め部やかしめ部等を要しない分、ケース10
0内スペースを広く取れ、基板108を大きくでき、容
易にホールIC40、42を装着することが可能とな
る。
【0086】更に、ケース100壁がハウジング102
壁と一体化されることにより、ケース100ががた付い
たり、外れたりする恐れもない。そして、組み付け精度
が向上し(磁気センサのセンサ位置ずれがなく)、より
確実なホールIC40、42の作動が得られ、信頼性が
増す。
【0087】また更に、ケース100壁のハウジング1
02壁との一体化によって、ビス、ティースワッシャ等
も不要となり部品点数を削減することができる。
【0088】また、本実施の形態では、ハウジング10
2の外側へ向けて開口するケース100の開口側からホ
ールIC40、42を挿入できることになる。したがっ
て、ハウジング102の内部でのホールIC40、42
の組み付けという煩雑な作業を行なわずとも、ホールI
C40、42の組み付けが可能であるため、組付工程に
おける作業性が向上する。
【0089】さらに、本実施の形態では、ケース100
内にガイド106が設けられており、基板108をケー
ス100に収容しつつガイド106に基板108を係合
させれば基板108の位置決め、すなわち、基板108
に取り付けられたホールIC40、42の位置決めが終
了する。このように、ガイド106に基板108を係合
させるだけでホールIC40、42の位置決めを含めた
組み付けができるため、組付工程における作業性が向上
する。
【0090】また、組み付け後のケース100内での基
板108のガタつきが防止され、より確実なホールIC
40、42によるセンシングが得られ、信頼性が増す。
【0091】さらに、本実施の形態では、基板108に
形成された切り欠き部110の周囲に沿って所定の間隔
をおいてホールIC40、42が組み付けられ、基板1
08はこの切り欠き部110の側からアーマチャ26の
軸方向に対して直交する方向に沿ってハウジング102
へ組み付けられる。このため、切り欠き部110の内側
にアーマチャ26軸が位置するように基板108を組み
付けることにより、アーマチャ26軸の軸心から各ホー
ルIC40、42までの距離が同じにすることができ
る。このため、組み付け性の向上とホールIC40、4
2の位置精度の向上が図れる。
【0092】更に、ケース100内をポッティング11
2で埋めることにより、シール性が得られ、防水性に優
れ、また、基板の保持がより確実となる。
【0093】また、ケース100の底壁104がハウジ
ング102壁と共通とされるので、別途、底壁を有する
ケースを用意するのに比して、図12示すように、ホー
ルIC40、42とマグネット38との距離が短くて済
み、マグネット38の磁力が弱くても、磁気の検出が十
分可能となる。
【0094】他の構成、作用効果は、第1の実施の形態
と同様である。
【0095】本発明は、上記各実施の形態に限定され
ず、種々の変更が可能である。例えば、上記各実施例で
は、ジャムプロテクションパワーウインドウに適用した
駆動モータについて説明しているが、駆動モータは、そ
のようなパワーウインドウに限定されるものではなく、
また、パワーウインドウだけでなく、その他の種々の装
置に適用可能であり、更に、直流電動機に限定されず、
他のものでもよい。
【0096】更に、上記各実施の形態では、磁気センサ
をホールICで構成しているが、これに限定されず、種
々のものが可能である。
【0097】また、上記各実施例では、ホールICが2
個設けられているが、これに限定されず、単一のホール
ICであっても、本発明の作用効果を減ずるものではな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るモータ回転位置検出装
置を適用した駆動モータの一部を示す斜視図である。
【図2】第1の実施の形態に係るモータ回転位置検出装
置を適用したパワーウインドウを示す斜視図である。
【図3】第1の実施の形態に係るモータ回転位置検出装
置を適用した駆動モータの全体斜視図である。
【図4】図8の4−4線断面図である。
【図5】パルスのタイムチャートである。
【図6】パルスカウント数に対応する窓ガラスの昇降位
置を示す図である。
【図7】第1の実施の形態に係るモータ回転位置検出装
置を適用した駆動モータを、ホールIC未装着状態で示
す平面図である。
【図8】第1の実施の形態に係るモータ回転位置検出装
置を適用した駆動モータを、ホールIC装着状態で示す
平面図である。
【図9】第2の実施の形態に係るモータ回転位置検出装
置を適用した駆動モータを、ホールIC未装着状態で示
す斜視図である。
【図10】第2の実施の形態に係るモータ回転位置検出
装置を適用した駆動モータを、ホールIC装着状態で示
す斜視図である。
【図11】第3の実施の形態に係るモータ回転位置検出
装置を適用した駆動モータを、ホールIC未装着状態で
示す斜視図である。
【図12】図13の12−12線断面図である。
【図13】第3の実施の形態に係るモータ回転位置検出
装置を適用した駆動モータを、ホールIC装着状態で示
す平面図である。
【図14】第2の実施の形態に係るモータ回転位置検出
装置を適用した駆動モータの、ホールIC装着過程を示
す斜視図である。
【図15】その後のホールIC装着過程を示す図14に
相当する図である。
【図16】更にその後のホールIC装着過程を示す図1
4に相当する図である。
【符号の説明】
14 駆動モータ(モータ) 26 アーマチャ 34 ハウジング 38 マグネット 40 ホールIC(磁気センサ) 42 ホールIC(磁気センサ) 44 ケース 50 基板 54 パルス信号線(リード線) 70 ケース 74 ハウジング 100 ケース 102 ハウジング 106 ガイド(係合部) 108 基板 112 ポッティング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−58264(JP,A) 特開 平3−137530(JP,A) 特開 平2−272378(JP,A) 特開 昭58−105074(JP,A) 実開 昭61−110112(JP,U) 実開 昭62−199613(JP,U) 西独国特許出願公開4019787(DE, A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 5/00 - 5/62 G01B 7/00 - 7/34 G01B 11/00 - 11/30

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータのアーマチャに設けられ、前記ア
    ーマチャと共に一体的に回転し、且つ、前記アーマチャ
    の回転方向に沿って異極が交互に並ぶ複数極とされたマ
    グネットと、 前記マグネットに対向して設けられ、前記アーマチャの
    回転に伴いパルスを発する磁気センサと、 前記磁気センサを保持するケースと、 を備えると共に、前記アーマチャの軸方向に対して直交する方向に切った
    断面形状が、前記アーマチャの軸方向に対して直交する
    方向のうちの一方向に沿った幅方向の外径寸法が当該幅
    方向及び前記アーマチャの軸方向の双方に対して直交す
    る方向に沿った長手方向の外径寸法よりも短くなる略偏
    平形状に設定されて、内部に前記アーマチャを収容する
    ハウジングに対して、前記幅方向側から前記ハウジング
    の外側に前記ケースを組み付けた、 ことを特徴とするモータ回転位置検出装置。
  2. 【請求項2】 モータのアーマチャに設けられ、前記ア
    ーマチャと共に一体的に回転し、且つ、前記アーマチャ
    の回転方向に沿って異極が交互に並ぶ複数極とされたマ
    グネットと、 前記マグネットに対向して設けられ、前記アーマチャの
    回転に伴いパルスを発する磁気センサと、 を備えると共に、 内部に前記アーマチャを収容するハウジングの前記アー
    マチャの軸方向に対して直交する方向に切った断面形状
    を、前記アーマチャの軸方向に対して直交する方向のう
    ちの一方向に沿った幅方向の外径寸法が当該幅方向及び
    前記アーマチャの軸方向の双方に対して直交する方向に
    沿った長手方向の外径寸法よりも短くなる略偏平形状と
    し、当該ハウジングの幅方向側のハウジング壁に一体形
    成されたケース壁を含んで構成され当該幅方向外側へ向
    けて開口したケースを設け、当該ケース内に前記磁気セ
    ンサを保持した、 ことを特徴とするモータ回転位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記ケースに固定されると共に前記磁気
    センサが組み付けられる基板を備え、前記基板を介して
    前記磁気センサを前記ケースに保持したことを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載のモータ回転位置検出装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ケース内に設けられ、前記ケースに
    収容された前記基板に係合して前記基板を保持する係合
    部を備えることを特徴とする請求項3記載のモータ回転
    位置検出装置。
  5. 【請求項5】 前記ケース内に設けられ、内部に前記基
    板が埋設されるポッティングを有することを特徴とする
    請求項3又は請求項4記載のモータ回転位置検出装置。
  6. 【請求項6】 前記アーマチャの回転軸に噛合するギヤ
    を収納するギヤ収納部を前記ハウジングに設けると共
    に、前記磁気センサに電気的に接続されるリード線を、
    前記ギヤ収納部側へ向けて前記アーマチャの回転軸方向
    に沿って前記ケースから引き出したことを特徴とする請
    求項1乃至請求項5の何れかに記載のモータ回転位置検
    出装置。
  7. 【請求項7】 モータのアーマチャに設けられ、前記ア
    ーマチャと共に一体的に回転し、且つ、前記アーマチャ
    の回転方向に沿って異極が交互に並ぶ複数極とされたマ
    グネットと、 前記マグネットに対向して設けられ、前記アーマチャの
    回転に伴いパルスを発する磁気センサと、 前記磁気センサを保持するケースと、 を備えると共に、 内部に前記アーマチャを収容するハウジングの前記アー
    マチャの軸方向に対して直交する方向に切った断面形状
    を、前記アーマチャの軸方向に対して直交する方向のう
    ちの一方向に沿った幅方向の外径寸法が当該幅方向及び
    前記アーマチャの軸方向の双方に対して直交する方向に
    沿った長手方向の外径寸法よりも短くなる略偏平形状に
    形成し、前記幅方向側から前記ハウジングの外側に前記
    ケースを組み付けた、 ことを特徴とするモータ回転位置検出装置。
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