JP3485912B2 - 電動機 - Google Patents

電動機

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JP3485912B2
JP3485912B2 JP2002098839A JP2002098839A JP3485912B2 JP 3485912 B2 JP3485912 B2 JP 3485912B2 JP 2002098839 A JP2002098839 A JP 2002098839A JP 2002098839 A JP2002098839 A JP 2002098839A JP 3485912 B2 JP3485912 B2 JP 3485912B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、例えば、自動車の
パワーウインドウ用の電動機に関する。
【0002】
【従来の技術】パワーウインドウには、異物の挟み込み
を防止する、いわゆるジャムプロテクションパワーウイ
ンドウがある。
【0003】このパワーウインドウでは、駆動モータ
(電動機)のアーマチャの正転、逆転により、窓ガラス
が上昇(閉方向移動)、下降(開方向移動)する。窓ガ
ラスの上昇中、窓ガラスの窓枠上縁部との間に異物が挟
み込まれると、駆動モータにはロック電流が生ずる。ロ
ック電流の発生によって窓ガラスは上昇を止めそして直
ちに下降し、異物の挟み込みが防止される。
【0004】ところで、窓ガラスの閉め切りのとき、駆
動モータにはロック電流が生ずる。
【0005】したがって、窓ガラスの閉め切りのときに
は、ロック電流が発生しても挟み込み防止動作をさせな
いで、そのまま締め切りを完了させる必要がある。
【0006】そこで、駆動モータのアーマチャのモータ
出力軸には、回転方向に異極が並ぶ複数極のマグネット
が設けられると共に、マグネットに対応して駆動モータ
の固定側にはホールICが装着され、アーマチャの回転
に伴い、ホールICからパルスがECU(乃至CPU)
に発せられる。
【0007】ECUによれば、パルス信号は、アーマチ
ャの窓ガラス上昇方向回転に伴いアップカウントされ、
逆に、アーマチャの窓ガラス下降方向回転に伴いダウン
カウントされ、窓ガラスの位置はパルスカウント数によ
って検出される。
【0008】窓ガラスの上昇にあって、ロック電流が発
生した場合、パルスカウント数が、予め設定されたパル
スカウント数nに達しない間は、ロック電流の発生によ
って挟み込み防止動作が行われ、パルスカウント数が、
パルスカウント数nに達した以降は、ロック電流の発生
によっても挟み込み防止動作が行われない。すなわち、
パルスカウント数n以降は、挟み込み防止動作を行わず
窓ガラスの閉め切り動作を正常に行える不感帯とされ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ホールIC
の検出精度は、マグネットとの相対的な位置関係で決ま
り、位置精度が悪いと当然検出結果の信頼性が低くな
る。
【0010】ここで、ホールICは、通常、駆動モータ
のハウジング内に設けられる。ハウジング内のような狭
く限られた空間内でのホールICの組付作業は煩雑であ
り、更には、ホールICの位置精度を高めることが困難
であった。
【0011】本発明は上記事実を考慮し、ホールICの
ような磁気センサの検出精度を向上できる電動機を提供
することが目的である。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電動機
は、ウオームが同軸的且つ一体的に設けられた回転軸を
有するアーマチャと、前記ウオームに噛合するヘリカル
ギヤに同軸的且つ一体的に設けられて前記ヘリカルギヤ
の外部に回転力を出力する出力軸と、前記アーマチャに
同軸的且つ一体的に設けられると共に、前記アーマチャ
の回転方向に異極が交互に並べられて複数極とされたマ
グネットと、前記マグネットに対して対向した状態で基
板に支持され、前記アーマチャの回転に伴う前記マグネ
ットの回転角度に応じた数のパルスを発する磁気センサ
と、前記基板の少なくとも一部を収容すると共に前記基
板を保持するケースと、前記出力軸の軸方向の幅が当該
軸方向と直交する方向の幅よりも十分に狭く、全体的に
略偏平形状に形成され、前記ウオームを含む前記アーマ
チャの少なくとも一部、前記ヘリカルギヤ、及び前記マ
グネットを内部に回転可能に収容すると共に、前記ケー
スが前記出力軸の軸方向から外側面に組み付けられるハ
ウジングと、前記ハウジングに対して前記組付状態の前
記ケースを前記ハウジングに連結固定する固定部と、を
備えると共に、前記ハウジングの外側面に組み付けられ
た前記ケースに対し、前記出力軸の軸方向と直交する方
向から干渉して、前記出力軸の軸方向に対して直交する
全ての方向への前記ケースの移動を規制する規制部を前
記外側面に形成した、ことを特徴としている。
【0013】上記構成の電動機では、アーマチャが回転
すると、この回転がウオーム及びヘリカルギヤを介して
出力軸に伝えられて回転する。
【0014】また、このようにアーマチャが回転する
と、アーマチャに対して同軸的且つ一体的に設けられた
マグネットが回転する。マグネットが回転すると、マグ
ネットに対向して配置された磁気センサからマグネット
の回転角度に応じたパルスが発せられる。したがって、
このパルスをカウントすることでアーマチャの回転数、
ひいては、出力軸の回転量が検出される。
【0015】一方、上述したウオームを含むアーマチャ
の一部、ヘリカルギヤ、及びマグネットはハウジングの
内部に収容される。ここで、ハウジングは、出力軸の軸
方向の幅が出力軸と直交する方向の幅に比べて十分に短
く、全体的に薄く略偏平形状に形成される。このハウジ
ングの外側面は、上記の磁気センサが設けられた基板を
保持したケースが、出力軸の軸方向から組み付けられ、
この組付状態でケースが固定部によってハウジングの外
側面に連結固定される。
【0016】ここで、ハウジングの外側面にケースを組
み付けた状態で、ケースが出力軸の軸方向に対して直交
する方向に移動しようとすると、ハウジングの規制部が
ケースに干渉して、出力軸と直交する全ての方向(すな
わち、出力軸の回転半径方向の全て)へのケースの移動
が規制される。これにより、ハウジングに対するケース
の位置決め、すなわち、固定部によりケースが固定され
る前或いは固定された後のケースの位置決めを容易に行
なうことができ、出力軸の軸方向に対して直交する全て
の方向に対する磁気センサの組付位置精度を確保でき
る。これにより、上述した磁気センサによる回転検出の
検出精度を向上できる。
【0017】請求項2記載の電動機は、請求項1記載の
本発明において、複数の前記固定部を備え、且つ、一方
の前記固定部に対して他方の前記固定部が、前記アーマ
チャの軸方向に変位していると共に、前記アーマチャの
回転方向にも変位している、ことを特徴としている。
【0018】上記構成の電動機では、複数の固定部によ
ってケースがハウジングに連結固定される。
【0019】ここで、複数の固定部は、一方に対して他
方がアーマチャの回転方向と軸方向の双方に変位してい
る。このため、電動機が作動した際に様々な方向の振動
が生じても、ハウジングに対するケースの相対変位が防
止若しくは抑制される。
【0020】これにより、上記のような振動が生じた場
合にも、マグネットに対する磁気センサの相対移動が防
止若しくは抑制され、磁気センサによる回転検出精度を
向上させることが可能となる。
【0021】請求項3記載の電動機は、請求項2記載の
本発明において、前記複数の固定部のうちの1つの固定
部から他の固定部までの長さの前記アーマチャの回転半
径方向に沿った成分を、前記アーマチャの回転軸の直径
寸法以上としたことを特徴としている。
【0022】上気構成の電動機では、複数の固定部のう
ちの1つの固定部から他の固定部までの長さのアーマチ
ャ回転半径方向成分が、アーマチャの回転軸の直径寸法
以上とされている(換言すれば、アーマチャの回転軸方
向に沿って複数の固定部を見た場合での、1つの固定部
から他の固定部までの直線距離が、アーマチャの回転軸
の直径寸法よりも長い)。このため、アーマチャの回転
半径方向の振動に対してより強固にケースがハウジング
に固定される。
【0023】請求項4記載の電動機は、請求項2記載の
本発明において、前記複数の固定部の間に前記アーマチ
ャの回転軸が位置することを特徴としている。
【0024】上気構成の電動機では、複数の固定部の間
にアーマチャの回転軸が位置する、換言すれば、複数の
固定部でアーマチャの回転軸を挟むようにケースが固定
される。このため、電動機の作動時に生ずる振動に対
し、ケースはより一層強固にハウジングに固定され、長
期に亘りより一層確実に磁気センサでの回転検出を行な
える。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明に係る電動機の第1の実施
の形態を、自動車のジャムプロテクションパワーウイン
ドウに適用したものについて、図1乃至図8に基づき説
明する。
【0026】図2に示すように、ジャムプロテクション
パワーウインドウ10では、車両ドア12内に、直流電
動機14が設けられる。直流電動機14には、これによ
って回転駆動されるドラム16が連結され、ドラム16
には、ワイヤ18の両端部が螺旋状に巻き取られる。ワ
イヤ18の中間部には、キャリアプレート20が固定さ
れ、ドラム16の正転、逆転によって、キャリアプレー
ト20がガイドレール22を上下して、キャリアプレー
ト20に取り付けられた窓ガラス24が上昇(扉閉方向
移動)、下降(扉開方向移動)する。
【0027】電動機14では、図1に示すように、回転
子(アーマチャ)26のモータ出力軸28の中間部に、
ウオーム30が形成され、ウオーム30には、ヘリカル
ギヤ32が噛合し、これらは、電動機の固定部を構成す
るハウジング34(図3)内に収容される。ヘリカルギ
ヤ32には、特許請求の範囲で言う出力軸としての出力
歯車36が同軸に設けられてハウジング34外に突出
し、出力歯車36には、上記ドラム16が噛合して連結
され、アーマチャ26の正転(矢印A方向の回転)、逆
転(矢印B方向の回転)によって、ドラムが正転(矢印
A方向の回転)、逆転(矢印B方向の回転)する。
【0028】ここで、図3に示されるように、ハウジン
グ34は、出力歯車36の軸方向の幅が当該軸方向と直
交する方向の幅よりも十分に狭く、全体的に略偏平形状
に形成されている。
【0029】モータ出力軸28の基端には、この外周に
環状にマグネット38が設けられる。マグネット38
は、アーマチャ26の回転方向に異極が交互に並んで、
複数極とされる。本実施の形態では極数が2極とされ
る。
【0030】モータ出力軸28の基端には、この外周に
環状にマグネット38が設けられる。マグネット38
は、アーマチャ26の回転方向に異極が並ぶ複数極とさ
れる。本実施の形態では、極数は2極である マグネット38に対応して、モータ出力軸28の半径方
向でハウジング34外に、磁気センサを構成するホール
ICが、2個設けられる(第1ホールIC40、第2ホ
ールIC42)。図3に示されるように各ホールIC4
0、42は基板50に組み込まれ、更に、基板50はケ
ース44に内蔵される。
【0031】図4、図7、及び図8に示されるように、
ケース44はハウジング34外面に出力軸36の軸方向
か組み付けられて、ケース44の一端がハウジング34
壁の雌ねじ部47にビス48で螺合締め付けられる。
【0032】また、ケース44には規制部及び固定部と
しての一対のかしめ孔46が形成されている。図4に示
されるように、これらのかしめ孔46は実質的にケース
44を構成する本体部分(すなわち、基板50を内蔵す
る部分)を介してアーマチャ26の回転方向に沿ってそ
の両側に形成されている。
【0033】図4を見てわかるように、これらのかしめ
孔46の間隔は、アーマチャ26の回転軸の外周に設け
られたマグネット38の外径(直径)寸法よりも大きく
設定されている。これらのかしめ孔46にはハウジング
34から突出形成された規制部及び固定部としての突起
45が貫通している。
【0034】各突起45は、上記の出力歯車36の軸方
向に突出しており、かしめ孔46を貫通した状態では、
各突起45の突出方向に対して直交する方向、すなわ
ち、出力歯車36の軸方向に対して直交する方向に各突
起45の外周部がかしめ孔46の内周部に干渉する。こ
れにより、上記貫通状態において出力歯車36の軸方向
に直交する方向に対してのケース44の移動(ケース4
4のハウジング34に対する相対移動)を規制できるよ
うになっている。
【0035】また、各突起45は各々の先端部が熱かし
めにより外径寸法がかしめ孔46よりも大径に変形され
ており、かしめ孔46からの抜け止めとされている。こ
れにより、ケース44がハウジング34に固定される。
【0036】ここで、図7及び図8に示されるように、
これらの突起45は一方が他方に対して図7及び図8の
左右に離間して設けられている(すなわち、一方の突起
45に対して他方の突起45はアーマチャ26の回転軸
周りに所定距離離間して設けられている)。また、図7
及び図8の紙面左側に位置する突起45は紙面右側に位
置する突起45よりも紙面上側に位置している(すなわ
ち、紙面左側に位置する突起45は紙面右側に位置する
突起45に対してアーマチャ26の回転軸方向に沿って
変位して設けられている)。
【0037】当然のことながら、これらの突起45が貫
通するかしめ孔46もまた同様で、一方のかしめ孔46
が他方のかしめ孔46に対して図7及び図8の左右に離
間して設けられていると共に、図7及び図8の紙面左側
に位置した突起45が貫通するかしめ孔46は紙面右側
に位置する突起45が貫通するかしめ孔46よりも紙面
上側に位置する。
【0038】また、上述したように、かしめ孔46の間
隔は、アーマチャ26の回転軸の外周に設けられたマグ
ネット38の外径(直径)寸法よりも大きく設定されて
いるため、突起45が熱かしめされた状態でかしめ孔4
6が形成された部分を含めたケース44はマグネット3
8を跨ぐように配置され、しかも、かしめ孔46の間に
アーマチャ26の回転軸が位置することになる。
【0039】一方、図4に示されるように、ホールIC
40、42はケース44に内蔵された基板50のマグネ
ット38及びアーマチャ26と対向する側の面とは逆側
の面に設けられており、すなわち、マグネット38及び
アーマチャ26とホールIC40、42との間には基板
50が介在することになる。
【0040】また、図4に示されるように、第1ホール
IC40は、第2ホールIC42に対して、アーマチャ
26の逆転方向に角度間隔θをおいて位置される。本実
施の形態では、角度間隔θは90°とされる。図5に示
すように、アーマチャ26の正転に伴い第1ホールIC
40がパルスを発すると、このパルスの1/4周期遅れ
て、第2ホールIC42がパルスを発して、ホールIC
40、42毎にパルスが次々と発せられ、発せられたパ
ルスは基板50上のターミナル52から図示しないEC
U(乃至CPU;制御装置)に送られる。ECUへは、
図3に示すように、一端がケース44に固定されたホー
ルIC40、42のリード線としてのパルス信号線54
に加えて、駆動モータ動力線58が、中継用コネクタ5
6を介して接続される。
【0041】アーマチャ26が逆転する場合には、パル
ス発生順序が逆となり、第2ホールIC42がパルスを
発した後、このパルスの1/4周期遅れて、第1ホール
IC40がパルスを発する。
【0042】すなわち、アーマチャ26の正転時には、
第1ホールIC40のパルスが先に立ち上がり、次に、
第2ホールIC42のパルスが立ち上がる。また、第1
ホールIC40のパルスが先に立ち下がり、次に、第2
ホールIC42のパルスが立ち下がる。
【0043】アーマチャの逆転時には、第2ホールIC
42のパルスが先に立ち上がり、次に、第1ホールIC
40のパルスが立ち上がる。また、第2ホールIC42
のパルスが先に立ち下がり、次に、第1ホールIC40
のパルスが立ち下がる。
【0044】ECUでは、第1ホールIC40のパルス
と第2ホールIC42のパルスとが一緒に加算されて、
アーマチャ26の窓ガラス閉方向回転、ないし窓ガラス
上昇方向回転(正転)に伴いアップカウントされ、アー
マチャ26の窓ガラス開方向回転、ないし窓ガラス下降
方向回転(逆転)に伴いダウンカウントされる。すなわ
ち、第1ホールIC40で発せられるパルスのパルスカ
ウント数は、1、3、5、・・・となり、第2ホールI
C42で発せられるパルスのパルスカウント数は、2、
4、6、・・・となる。
【0045】パルスカウント数は、図6に示すように、
窓ガラス24の昇降位置に対応する。
【0046】窓ガラス24の上昇にあって、ECUの制
御につき説明する。なお、窓ガラス24の下降限度位置
でのパルスカウント数を0とし、窓ガラス24の上昇限
度位置でのパルスカウント数をn+1とする。
【0047】窓ガラス24の上昇過程で、電動機14に
ロック電流(過電流)が発生した場合、パルスカウント
数がnに達しないときは、ロック電流の発生によって、
窓ガラス24は上昇を止め直ちに下降する、挟み込み防
止動作を行なう。指等の異物が窓ガラス24と窓枠上縁
25との間に挟み込まれると、電動機14にロック電流
が発生するが、上記挟み込み動作によって、異物の取り
除きが難なく行われる。なお、挟み込み防止動作は、窓
ガラス24の上昇を止めるだけでもよい等、種々の動作
が可能である。
【0048】窓ガラス24の上昇過程で、電動機14に
ロック電流が発生した場合、パルスカウント数がnに達
していれば、ロック電流が発生しても、窓ガラス24は
挟み込み防止動作を行なわない。窓ガラス24の閉め切
りのときには、窓ガラス24が窓枠上縁25との間で抵
抗を受けてロック電流が発生するが、窓ガラス24の閉
め切り動作は正常に行われる。すなわち、パルスカウン
ト数n以降は、ロック電流が流れても挟み込み防止動作
を行なわず閉め切り動作を正常に行える、不感帯60と
される。
【0049】また、ECUでは、パルス発生順序がいず
れであるかを検出して、アーマチャ26の正転、逆転が
判断される。窓ガラス24の下降にあっては、挟み込み
防止動作を行わう必要がないので、逆転と判断したとき
は挟み込み防止動作の回路を省略することができ、便利
である。更に、アーマチャ26の正転、逆転を判断する
ことによって、窓ガラス24が上昇限度端に達したか、
下降限度端に達したかを判別でき、その上昇限度位置や
下降限度位置で、パルスカウント数をリセットすること
ができる。例えば、窓ガラス24を閉め切ったときのパ
ルスカウント数がn+1に達しないで、あるいは、パル
スカウント数がn+1を越えても、窓ガラス24の上昇
限度位置で、パルスカウント数をn+1にリセットする
ことにより、パルスカウント数と、窓枠に対する窓ガラ
ス24の昇降位置との対応関係が、精度よく得られる。
【0050】次に、本実施の形態の作用並びに効果につ
いて説明する。
【0051】電動機14のアーマチャ26の回転に伴
い、ホールIC40、42毎に、パルスが発せられる。
ホールIC40、42間でパルスに位相差があり、アー
マチャ26の回転量に対するパルス数は、単一のホール
ICに比して、2倍となり、パルス分解能が高くなる。
【0052】従って、不感帯60は、ホールICが2個
の場合、1個の場合に比して、1/2となり、小さくな
る。不感帯60が小さくなることにより、その分、窓ガ
ラスの正常な閉め切りを保証して、より小さな異物につ
いても挟み込み防止動作を確実になすことが可能とな
る。
【0053】また、アーマチャ26の正、逆転によっ
て、ホールIC40、42のパルスの発生順序が異なる
ので、この異なるのを検出することによって、アーマチ
ャ26の正、逆転の判断が可能となる。
【0054】さらに、パルス分解能を高めることは、マ
グネット38の極数を増すことなく達成され、また、ア
ーマチャ26の正、逆転の判断は、そのための別途手段
を設けることなく達成されて、簡単な構造で済む。
【0055】また、ホールICの素子がハウジング内に
露出すると、導電性のあるブラシ粉や飛び半田等の異物
がリード間に付着して誤作動または故障が起きる恐れが
あり、これを防止しようとすれば、耐用期間が短くなら
ざるを得ない。上記構成によれば、ホールIC40、4
2の素子は、基板50によってハウジング34内(電動
機内)のマグネット38及びアーマチャ26と遮断され
ており、しかも、ケース44壁、ハウジング34壁によ
ってもハウジング34内のマグネット38及びアーマチ
ャ26と遮断されているため、ハウジング34内で露出
せず、そのような問題は起きない。
【0056】しかも、ホールIC40、42の素子とマ
グネット38及びアーマチャ26との間に基板50が介
在することになるため、ケース44をハウジング34壁
に組み付ける際にホールIC40、42がマグネット3
8やアーマチャ26、ハウジング34の壁等に直接接触
することはなく、これによって、ホールIC40、42
の組付位置精度を確保できる。
【0057】さらに、本実施の形態においてホールIC
40、42が組み付けられた基板50はケース44と共
に、出力歯車36の軸方向からハウジング34の外側面
に組み付けられているため、ハウジング34内での煩雑
なホールIC40、42の組付作業等に比べると、基板
50若しくはホールIC40、42自体の組み付けが極
めて容易となる。しかも、基板50へのホールIC4
0、42の組み付けにより、ホールIC40、42の各
々の相対的な位置関係が決定される。
【0058】また、本実施の形態においてホールIC4
0、42は基板50に組み付けられており、基板50を
ケース44へ組み付けることでホールIC40、42が
組み付けられる。すなわち、使用するホールIC40、
42の数に関係なく基板50の組み付けだけでホールI
C40、42の組み付けが終了する。
【0059】しかも、上記のように、基板50へのホー
ルIC40、42の組み付けでホールIC40、42の
各々の相対的な位置関係が決定されるため、基板50を
精度良く組み付ければ、ホールIC40、42の位置精
度が簡単に向上し、ホールIC40、42の位置精度の
向上により、ホールIC40、42の検出精度も向上す
る。
【0060】さらに、ホールIC40、42を単体でケ
ース44に組み付けることを考えた場合、ケース44内
でホールIC40、42へ接続されるパルス信号線54
等の取り回しが煩雑であるのに対し、本実施の形態では
基板50を介してパルス信号線54等とホールIC4
0、42を接続することが可能となるため、上記の不具
合が解消される。
【0061】また、ケース44は出力歯車36の軸方向
からハウジング34の外側面(壁)に組み付けられる。
上述したように、この組み付け時には、かしめ孔46に
突起45が貫通する。ここで、上述したように、各突起
45が対応するかしめ孔46を貫通した状態では、出力
歯車36の軸方向に対して直交する方向に各突起45の
外周部がかしめ孔46の内周部に干渉し、これによっ
て、出力歯車36の軸方向に直交する方向に対してのケ
ース44の移動が規制される。
【0062】このように、ハウジング34に対するケー
ス44の移動が規制されることで、上記のマグネット3
8に対するホールIC40、42の移動が規制される。
ホールIC40、42の検出精度はマグネット38との
相対的な位置で決まることから、上記のようにホールI
C40、42の移動が規制されることでホールIC4
0、42の検出精度が向上する。
【0063】また、ケース44に形成された複数のかし
め孔46は、そのなかの1つのかしめ孔46に対して他
のかしめ孔46が、前記アーマチャ26の回転周方向に
変位していると共に、更に、前記アーマチャ26の回転
軸方向にも変位しているため、電動機14が駆動した際
に生じるアーマチャ26の回転軸の周方向並びに回転軸
方向の振動等に対してケース44がハウジング34の外
側に強固に固定される。その結果、ケース44内の基板
50に組み付けられたホールIC40、42とマグネッ
ト38との対向位置のずれが防止され、長期に亘り正確
に電動機14の回転数等を検出できる。
【0064】さらに、ケース44に形成された複数のか
しめ孔46はアーマチャ26の回転方向に沿って基板5
0を収容するケース44の本体部分の両側に形成されて
いる。しかも、ケース44の本体部分を介して一方の側
のかしめ孔46と他方の側のかしめ孔46との間隔はマ
グネット38の外径(直径)寸法以上に設定されている
ため、これらのかしめ孔46が形成された部分を含んだ
ケース44は、アーマチャ26の回転軸を跨ぐようにし
てハウジング34に固定されることになる。さらに、図
4に示されるように、一方の側のかしめ孔46と他方の
側のかしめ孔46との間にアーマチャ26の回転軸が位
置する(すなわち、複数のかしめ孔46でアーマチャ2
6の回転軸が挟まれる)。
【0065】ここで、仮に、アーマチャ26の回転方向
に沿ってその一方の側だけがハウジングに固定されるよ
うな構成の場合には、固定された側を中心にして固定さ
れない側が振動したり、また、このような振動に起因し
て突起45がかしめ孔46から抜け、ケース44が脱落
する等の不具合が生じる可能性が考えられる。しかしな
がら、本実施の形態の如く、上記の位置にかしめ孔46
を形成して突起45を熱かしめすることにより、ケース
44はハウジング34に強固に固定され、アーマチャ2
6の回転によってケース44が振動したり、また、ケー
ス44が外れたりすることはない。その結果、ケース4
4内の基板50に組み付けられたホールIC40、42
とマグネット38との対向位置のずれが防止され、長期
に亘り正確に電動機14の回転数等を検出できる。
【0066】さらに、本実施の形態では、概ねモータ出
力軸28の軸方向に沿ってパルス信号線54が引き出さ
れる。ここで、図1に示されるように、モータ出力軸2
8の軸方向側方では、モータ出力軸28のウオーム30
に接続されるヘリカルギヤ32が配置されるため、この
ようなヘリカルギヤ32までの間にもスペースが空きや
すい。したがって、このようなスペースをパルス信号線
54の収容スペースとして、あるいは、パルス信号線5
4を接続する際のパルス信号線54の取り回しのスペー
スとして利用できる。
【0067】ホールIC40、42をハウジング34外
に装着するのに、ケース44がビス48、熱かしめでハ
ウジング34の外側面に固定されているが、接着剤等で
固着する等、他の固定手段も可能である。
【0068】なお、本実施の形態では、図5に示すよう
に、ホールIC40、42間のパルスの位相差は、パル
ス幅に対してはこの50%に相当し、これが特に好まし
いが、ホールIC40、42のパルスが同期しない限
り、限定されない。なお、角度間隔θを変更することに
より、位相差の変更が可能である。ただ、各部品の組み
付け誤差等を考慮すれば、パルス幅に対して5〜95%
の範囲内の位相差が好ましい。
【0069】また、本実施の形態では、マグネット38
の極数が2極であるが、2極に限らず、4極、6極等の
偶数の複数極も可能である。ホールIC間のパルスの位
相差を1/4周期とする角度間隔θは、4極の場合、4
5°であり、6極の場合、30°となる。すなわち、角
度間隔θ=180/極数(偶数)となる。
【0070】さらに、本実施の形態では、ホールICの
個数は2個であるが、これに限定されず、ただ、角度間
隔θを置いてホールICをそれぞれ配置するのであれ
ば、2個以上の複数が可能である。この場合、パルスカ
ウント数は、ホールICの個数倍となり、パルス分解能
が一層高くなる。
【0071】次に、本発明の第2の実施の形態を図9及
び図10に基づき説明する。
【0072】本実施の形態では、ホールIC40、42
を2個内蔵したケース70が、止め具72によってハウ
ジング74外面に固定される。止め具72は、一端がハ
ウジング34外面に固着され、他端部が、ケース70を
ハウジング74壁との間で挟み込むようにされる。
【0073】止め具72をFe等の磁性体で形成すれ
ば、マグネット38の磁力線が、マグネット38の半径
方向外方へ止め具72に向けて作用し、止め具72とマ
グネット38との間に介在するホールIC40、42
は、ケース70壁、ハウジング74壁によってハウジン
グ74内のマグネット38と遮断されても、マグネット
38の磁界の検出を確実になす。
【0074】他の構成、作用効果は前記第1の実施の形
態と同様である。
【0075】本発明は、上記各実施の形態の構成にのみ
限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例
えば、上記各実施の形態では、ジャムプロテクションパ
ワーウインドウに適用した直流電動機について説明した
が、本発明に係る電動機は、直流電動機に限定されず、
他の電動機であってもよい。
【0076】また、上記各実施の形態では、ホールIC
がケースに内蔵されてハウジング外に装着されている
が、ホールICをハウジング内に設けても、本発明の作
用効果を減ずるものではなく、ホールICの装着手段に
ついても、種々のものが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る電動機の回転検出装
置を示す要部斜視図である。
【図2】第1実施例に係る電動機の回転検出装置を適用
したパワーウインドウを示す斜視図である。
【図3】電動機の全体斜視図である。
【図4】図8の4−4線断面図である。
【図5】パルスのタイムチャートである。
【図6】パルスカウント数に対応する窓ガラスの昇降位
置を示す図である。
【図7】ホールIC未装着状態の電動機を示す平面図で
ある。
【図8】ホールIC装着状態の電動機を示す平面図であ
る。
【図9】第2実施例に係る、ホールIC未装着状態の電
動機を示す斜視図である。
【図10】第2実施例に係る、ホールIC装着状態の電
動機を示す斜視図である。
【符号の説明】
14・・・電動機、26・・・アーマチャ、34・・・
ハウジング、38・・・マグネット、40、42・・・
ホールIC(磁気センサ)、44・・・ケース、45・
・・突起(規制部、固定部)、46・・・、かしめ孔
(規制部、固定部)、50・・・基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−58264(JP,A) 特開 平2−272378(JP,A) 特開 平3−137530(JP,A) 特許3066376(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 11/00 H02K 5/00 - 5/26 H02K 7/00 - 7/20 G01D 5/00 - 5/62 B60J 1/00 - 1/20

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウオームが同軸的且つ一体的に設けられ
    た回転軸を有するアーマチャと、 前記ウオームに噛合するヘリカルギヤに同軸的且つ一体
    的に設けられて前記ヘリカルギヤの外部に回転力を出力
    する出力軸と、 前記アーマチャに同軸的且つ一体的に設けられると共
    に、前記アーマチャの回転方向に異極が交互に並べられ
    て複数極とされたマグネットと、 前記マグネットに対して対向した状態で基板に支持さ
    れ、前記アーマチャの回転に伴う前記マグネットの回転
    角度に応じた数のパルスを発する磁気センサと、 前記基板の少なくとも一部を収容すると共に前記基板を
    保持するケースと、 前記出力軸の軸方向の幅が当該軸方向と直交する方向の
    幅よりも十分に狭く、全体的に略偏平形状に形成され、
    前記ウオームを含む前記アーマチャの少なくとも一部、
    前記ヘリカルギヤ、及び前記マグネットを内部に回転可
    能に収容すると共に、前記ケースが前記出力軸の軸方向
    から外側面に組み付けられるハウジングと、 前記ハウジングに対して前記組付状態の前記ケースを前
    記ハウジングに連結固定する固定部と、 を備えると共に、前記ハウジングの外側面に組み付けら
    れた前記ケースに対し、前記出力軸の軸方向と直交する
    方向から干渉して、前記出力軸の軸方向に対して直交す
    る全ての方向への前記ケースの移動を規制する規制部を
    前記外側面に形成した、 ことを特徴とする電動機。
  2. 【請求項2】 複数の前記固定部を備え、且つ、一方の
    前記固定部に対して他方の前記固定部が、前記アーマチ
    ャの軸方向に変位していると共に、前記アーマチャの回
    転方向にも変位している、 ことを特徴とする請求項1記載の電動機。
  3. 【請求項3】 前記複数の固定部のうちの1つの固定部
    から他の固定部までの長さの前記アーマチャの回転半径
    方向に沿った成分を、前記アーマチャの回転軸の直径寸
    法以上としたことを特徴とする請求項2記載の電動機。
  4. 【請求項4】 前記複数の固定部の間に前記アーマチャ
    の回転軸が位置することを特徴とする請求項2記載の電
    動機。
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