JP3014688B1 - 茎ワカメ加工品、それを用いた食品およびそれらの製造方法 - Google Patents

茎ワカメ加工品、それを用いた食品およびそれらの製造方法

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JP3014688B1 JP10374859A JP37485998A JP3014688B1 JP 3014688 B1 JP3014688 B1 JP 3014688B1 JP 10374859 A JP10374859 A JP 10374859A JP 37485998 A JP37485998 A JP 37485998A JP 3014688 B1 JP3014688 B1 JP 3014688B1
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Abstract

【要約】 【課題】表皮を取り除いた茎ワカメ加工品、それを用い
た新規の食品およびそれらの製造方法を提供する。 【解決手段】茎ワカメを塩抜き後、酢を加えた水で湯煮
する。湯煮後、表皮を擦り取り、表皮を取った中身をさ
らに圧力鍋で湯煮する。湯煮後、取り出したトコロテン
状の茎ワカメ加工品をペースト状にする。寒天とグラニ
ュー糖と粉末ワカメとの混合物を昆布のだし汁に入れ
て、沸騰、溶解させる。その溶液にペースト状の茎ワカ
メ加工品と豆乳とを加えて混合し、成型する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、茎ワカメを用いた
茎ワカメ加工品、それを用いた食品およびそれらの製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ワカメの茎の部分から成る茎ワカメは、
漬物などに利用されているが、黒色の表皮のため、見た
目が悪く、また、表皮には雑菌が多いことから、茎ワカ
メから表皮を除くことが望まれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、茎ワカ
メの表皮は、容易には取り除けないという問題点があっ
た。
【0004】本発明は、このような問題点を解決するも
ので、表皮を取り除いた茎ワカメ加工品、それを用いた
新規の食品およびそれらの製造方法を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る茎ワカメ加工品は、湯煮され、表皮を
擦り取られた茎ワカメから成ることを特徴とする。
【0006】本発明に係る茎ワカメ加工品の製造方法
は、茎ワカメを酢を加えた水で湯煮し、湯煮後、表皮を
擦り取ることを特徴とする。
【0007】本発明に係る茎ワカメを用いた食品は、湯
煮され、表皮を擦り取られた茎ワカメのペーストと寒天
類と豆乳類との混合成型物から成ることを特徴とする。
【0008】本発明に係る茎ワカメを用いた食品の製造
方法は、茎ワカメを酢を加えた水で湯煮し、湯煮後、表
皮を擦り取り、表皮を取った中身をさらに湯煮した後、
ペースト状にし、そのペーストを寒天類の溶液および豆
乳類とともに混合した後、成型することを特徴とする。
【0009】本発明において、湯煮の温度は沸騰する温
度が好ましい。湯煮する際、水に加えられる酢の量は、
水1リットルに対し20〜30ミリリットル程度が好ま
しい。茎ワカメの酢を加えた水による湯煮は、黒色の表
皮が茶色に変色するまで行うことが必要である。本発明
において、茎ワカメに湯煮する前に冷凍しておいたもの
を用いると、さらに表皮を擦り取りやすくすることがで
きる。本発明において、寒天類とは、溶液を固めて成
り、寒天状の弾性を有する食品材料であれば、寒天のほ
か、ゼラチンまたはその他の食品材料であってもよい。
また、本発明において、豆乳類とは、豆乳のほか、牛
乳、脱脂粉乳などであってもよい。本発明に係る茎ワカ
メを用いた食品の製造方法では、寒天類の溶液に砂糖や
粉末ワカメを含むことが、味付けおよび着色の点で好ま
しい。
【0010】本発明に係る茎ワカメ加工品および茎ワカ
メを用いた食品では、黒色の表皮が擦り取られているた
め、見た目が良く、また、一般に雑菌が多い表皮がない
ため、その雑菌による悪影響が除かれており、さらに、
表皮は臭気を発するが、表皮が取り除かれているため、
その臭気も除かれている。また、本発明に係る茎ワカメ
加工品では、表皮がないため、シャキシャキとした独特
の食感が得られる。
【0011】本発明に係る茎ワカメ加工品の製造方法お
よび茎ワカメを用いた食品の製造方法では、茎ワカメを
湯煮する際、酢を加えることにより、湯煮だけでは取り
除けなかった表皮を簡単に擦り取ることができるように
なる。これにより、本発明に係る茎ワカメ加工品および
茎ワカメを用いた食品の製造を容易にすることができ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。ま
ず、茎ワカメ加工品のペーストを製造する。市販の茎ワ
カメは、ワカメの茎の塩蔵品から成る。この茎ワカメ1
kgを水に入れて塩抜きした後、2リットルの水に入れ
て鍋で湯煮する。なお、茎ワカメを塩抜きした後、冷凍
しておいてから湯煮すると、表皮をさらに取り除きやす
くなる。水が沸騰したならば、その沸騰水に酢を約50
ミリリットル入れ、沸騰し続ける。茎ワカメを湯煮する
際、酢を加えることにより、湯煮だけでは取り除けなか
った表皮を簡単に擦り取ることができるようになる。こ
れにより、茎ワカメ加工品および茎ワカメを用いた食品
の製造を容易にすることができる。
【0013】茎ワカメが黒色から茶色に変色したなら
ば、火を止め、鍋に蓋をする。5〜10分後、茎ワカメ
を鍋から取り出して水に入れ、表面を手で擦って表皮を
擦り取る。表皮を取った中身を圧力鍋に入れ、その中身
が浸る程度に水を入れてさらに加圧湯煮する。1〜2時
間後、圧力鍋に入れた水がなくなったならば、トコロテ
ン状の茎ワカメ加工品をチョッパーで処理し、ペースト
状にする。こうして、茎ワカメ加工品のペーストが準備
される。
【0014】トコロテン状の茎ワカメ加工品は、黒色の
表皮が擦り取られているため、見た目が良く、また、一
般に雑菌が多い表皮がないため、その雑菌による悪影響
が除かれており、さらに、表皮は臭気を発するが、表皮
が取り除かれているため、その臭気も除かれている。ま
た、その茎ワカメ加工品では、表皮がないため、シャキ
シャキとした独特の食感が得られる。
【0015】次に、茎ワカメ加工品のペーストを用いて
デザート用食品を製造する。まず、粉末寒天0.8g、
グラニュー糖15g、粉末ワカメ(商品名:「若みど
り」、製造元:理研食品株式会社)1gを十分に混合す
る。その混合したものを昆布のだし汁60gに入れて分
散させ、沸騰させて寒天およびグラニュー糖を溶解させ
る。この溶液に準備した茎ワカメ加工品のペースト50
gと豆乳80gとを少しずつ加えながら、溶液を混合す
る。さらに、その溶液に小さじ1杯弱のレモン果汁と小
さじ1杯弱の食塩とを加え、混合する。その混合液を容
量80gの容器に入れ、シール装置で密封する。密封し
た容器を90℃の湯に30分間入れ、殺菌する。湯から
取り出した容器を常温または冷水で冷やし、内容物を成
型する。こうして、茎ワカメを用いたデザート用食品が
製造される。
【0016】茎ワカメを用いたデザート用食品は、湯煮
され、表皮を擦り取られた茎ワカメのペーストと寒天類
と豆乳類との混合成型物から成っており、粉末ワカメに
より全体が緑色である。このデザート食品には、材料の
茎ワカメによりアルギン酸が豊富に含まれる。
【0017】なお、茎ワカメ加工品は、前述のデザート
用食品の材料として利用するほか、種々の食品材料とし
て用いることができる。
【0018】
【発明の効果】本発明に係る茎ワカメ加工品、それを用
いた食品およびそれらの製造方法によれば、表皮が取り
除かれているため、見た目が良く、表皮の雑菌による悪
影響や臭気が除かれている。本発明に係る茎ワカメ加工
品の製造方法および茎ワカメを用いた食品の製造方法で
は、酢を用いることにより表皮を簡単に擦り取ることが
でき、本発明に係る茎ワカメ加工品および茎ワカメを用
いた食品の製造を容易にすることができる。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】湯煮され、表皮を擦り取られた茎ワカメか
    ら成ることを特徴とする茎ワカメ加工品。
  2. 【請求項2】茎ワカメを酢を加えた水で湯煮し、湯煮
    後、表皮を擦り取ることを特徴とする茎ワカメ加工品の
    製造方法。
  3. 【請求項3】湯煮され、表皮を擦り取られた茎ワカメの
    ペーストと寒天類と豆乳類との混合成型物から成ること
    を特徴とする茎ワカメを用いた食品。
  4. 【請求項4】茎ワカメを酢を加えた水で湯煮し、湯煮
    後、表皮を擦り取り、表皮を取った中身をさらに湯煮し
    た後、ペースト状にし、そのペーストを寒天類の溶液お
    よび豆乳類とともに混合した後、成型することを特徴と
    する茎ワカメを用いた食品の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112056528A (zh) * 2020-09-21 2020-12-11 大连海宝食品有限公司 一种可即食泡椒味裙带菜特级梗段食品及其生产方法

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