JPH06181713A - 梅干様食品及びその製造法 - Google Patents

梅干様食品及びその製造法

Info

Publication number
JPH06181713A
JPH06181713A JP35649992A JP35649992A JPH06181713A JP H06181713 A JPH06181713 A JP H06181713A JP 35649992 A JP35649992 A JP 35649992A JP 35649992 A JP35649992 A JP 35649992A JP H06181713 A JPH06181713 A JP H06181713A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shape
umeboshi
food
aqueous solution
ume
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35649992A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriaki Kitajima
嶋 紀 昭 北
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHOKUHIN OYO KAIHATSU KENKYUSH
SHOKUHIN OYO KAIHATSU KENKYUSHO KK
Original Assignee
SHOKUHIN OYO KAIHATSU KENKYUSH
SHOKUHIN OYO KAIHATSU KENKYUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHOKUHIN OYO KAIHATSU KENKYUSH, SHOKUHIN OYO KAIHATSU KENKYUSHO KK filed Critical SHOKUHIN OYO KAIHATSU KENKYUSH
Priority to JP35649992A priority Critical patent/JPH06181713A/ja
Publication of JPH06181713A publication Critical patent/JPH06181713A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
  • Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)
  • Formation And Processing Of Food Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 梅肉を破砕し、必要に応じては更に磨砕し、
これと保型剤とを充分に混合した後、この混合物を冷却
ないしエクストルーダー処理して成型する。 【効果】 各種形状、大きさの固形梅干様食品が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、梅干様食品及びそれを
製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】梅干は、古来より、保存食品、健康食品
として多用されている食品であるが、その製品の形態
は、従来から用いられている梅の実の原形を保有するい
わゆる梅干状を呈するものが大部分であり、わずかに梅
肉をペースト状にしたものが少量生産されているにすぎ
ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように梅干は、多
様性に乏しく、取扱いにくい食品であり、その用途も限
定されている。しかしながら、梅干はすぐれた健康食品
であり、また、嗜好性も高い食品であるので、梅干に対
する需要には根強いものがあり、新しいタイプの梅干製
品の開発が当業界において強く待望されていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した業界
のニーズに対応する目的でなされたものであって、梅干
の風味は保持しながら、種や硬い皮がなく、また手が汚
れたりすることもなく、しかも取り扱い易く、そのう
え、大きさや形状も自由にコントロールでき、従来は不
可能であったような各種広範な用途にも利用することの
できる、従来知られていない全く新しいタイプの梅干様
食品を製造する目的でなされたものである。
【0005】上記目的を達成するために各方面から検討
の結果、従来のように梅干本来の形態に固執したのでは
所期の目的が達成されないとの感触を得、発想を転換し
て、梅干から種を除去した後の不定形の梅肉に着目する
に至った。そして、この梅肉を破砕し、これに保型剤を
加えて良く混合した後、これを冷却したところ、成型さ
れた梅肉製品が得られるだけでなく、これは風味食感に
すぐれていることはもとより、各種の大きさ、形状に成
型することができ、非常に多様性に富み、各種の用途に
利用可能であるという新規にしてきわめて有用な知見を
得た。本発明は、この新規知見を基礎とし、更に研究の
結果、遂に本発明の完成に至ったものである。以下、本
発明について詳しく説明する。
【0006】本発明においては、通常食用に用いられる
梅干から調製した梅肉を用いる。つまり梅干から種を除
去して得た梅肉を均質に破砕し、必要に応じては更に細
かく磨砕したり裏ごししたりしてもよい。また、好みに
よっては、粗砕したものや皮つきの梅肉を用いてもよい
し、これを上記梅肉にブレンドすることも可能であり、
したがって本発明においては、梅肉には梅干のみでなく
梅漬由来の素材も包含される。梅肉はこのように破砕し
て用いるので、梅干として市場に出荷できないような不
良品も、本発明においては充分利用することができ、限
りある天然資源の有効利用という面でも本発明はすぐれ
ている。
【0007】このようにして調製した梅肉は、常温に保
存しても良いし、冷蔵、冷凍して保存することも可能で
ある。使用時には常温に戻してやれば良いが、9〜15
℃、好ましくは10〜12℃程度に維持しておけば、そ
のまま次の工程に使用することができる。
【0008】保型剤水溶液としては、増粘多糖類、寒
天、ゼラチンの1種又は2種以上に必要に応じてペクチ
ン(30%以下)を配合し、更に所望するのであれば界
面活性剤を少量(10%以下)加え、1〜20%、好適
には4〜13%程度の水溶液としたものを使用する。
【0009】本発明において使用する増粘糖類として
は、天然ガム類が広く用いられ、次のようなものが例示
される:キサンタンガム、グアーガム、ローカストビー
ンガム、トラガントガム、タマリンドガム、カラギーナ
ン、ファーセレラン、アラビアガム、ジェランガム、サ
イリューム、カードラン等、海藻、種子、樹脂及び微生
物由来の物質の1種又は2種以上。
【0010】次いで、保型剤水溶液は、先に調製した梅
肉調製品と加温条件下で(80〜98℃程度、好適には
90〜95℃)充分接触せしめる。それには、両者を同
時に混合、攪拌したり、保型剤水溶液を加温しながらこ
の中に梅干調製品を注入しつつ攪拌したり、その逆の処
理を行う等、両者が充分に接触する処理が適宜使用され
る。保型剤水溶液と梅肉調製品との配合比率は、適宜で
よいが、保型剤水溶液1に対して梅肉調製品が0.5〜
5倍量とするのが一応の目安となる。
【0011】保型剤水溶液には、最終製品の品質、風味
の調整を行うために、砂糖その他の甘味料、食塩、酸味
料、天然又は人工の調味料、着香料、着色料、界面活性
剤その他所望する成分を適宜配合してもよい。界面活性
剤としては、陽イオン、陰イオン、非イオン系の食品用
界面活性剤が適宜使用され、その非限定例としては次の
ものが挙げられる: グリセリン脂肪酸エステル、ショ
糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ステア
ロイル乳酸カルシウム。
【0012】保型剤水溶液と梅肉調製品とを上記にした
がって充分に接触せしめることにより、その結果、梅肉
が保型剤中に均一に分散された状態となる。そこで、こ
のようにして得られた混合物を成型する。
【0013】成型方法としては、該混合物を冷却液中に
滴下ないし流下せしめて、例えば球状、麺状に成型する
方法;板状ないしシート状に成型し、切断ないし型抜き
によって任意の大きさ、形状に成型する方法;金属、プ
ラスチック、ゴム等からなる成型用の型に流し込み、目
的の大きさ、形状に成型する方法;各種の大きさ、形状
のケーシングに充填し、成型する方法;エクストルーダ
ーを用いて繊維状ないし紐状に成型する方法、なおエク
ストルーダーを使用すれば、保型剤と梅肉調製品とを別
個に投入して、混合と成型を同時に行うことができる;
その他既知の成型法が適宜使用可能である。
【0014】本発明によれば、球形、角形、シート状、
繊維状、麺線状その他所望する大きさ、形状の固形梅干
様食品が得られる。この固形梅干様食品は、梅干の風味
を保持しているだけでなく、特に保型剤をコントロール
することにより柔軟性の高い製品も得ることができるの
で、フィルムで包装しておけば水分が保持され、たとえ
シート状に成型した製品であっても、フィルムをはがせ
ばいつでも丁度海苔のように各種の食品を包むことも可
能となる。
【0015】以下、本発明の実施例について述べる。
【0016】
【実施例1】梅干の種を除いた梅肉を均一に磨砕して梅
肉調製品を得、これを10〜12℃に保持しておいた。
一方、カラギーナン3.5重量部、キサンタンガム0.
5重量部を水46重量部に溶解して、保型剤水溶液を調
製した。
【0017】保型剤水溶液を90〜95℃に加温保持し
つつ、これに上記で得た梅肉調製品50重量部を注入、
攪拌した。攪拌終了後、得られた均一混合物を冷却水に
落下せしめ、直径1〜1.5cmのほぼ球状に成型せし
めた。得られた成型品は、市販の梅干と風味、食感とも
に類似していただけでなく、種がないために非常に食べ
易いという利点が認められた。また、これを個別に包装
して梅干キャンデーを得た。
【0018】
【実施例2】保型剤として寒天4.5重量部、ペクチン
0.5重量部、及び少量の界面活性剤(商品名:シュガ
−エステルV)を水45重量部に溶解して、保型剤水溶
液を調製した。これを用いて実施例1と同様に処理して
混合物を調製した。
【0019】得られた混合物は、薄いシート状に成型冷
却し、これを海苔と同じ大きさに切断した。このシート
状梅干食品は、弾力性を有するため、これを用いて寿司
飯を海苔の代りに巻いたところ、非常に美味な梅巻きが
得られた。
【0020】同様にして該混合物を長方形の型の中に流
し込んで冷却し、得られた棒状体を厚さ約1cmにスラ
イスした。このようにして得た3cm×3cm×1cm
のスライス製品は、適度の酸味、きれいな赤色、芳香を
有し、料理の1種としてテーブルに出すことができた。
【0021】
【発明の効果】本発明によって得られた食品は、適宜の
形状、大きさ、厚さにカット、成型することができ、所
望する各種の用途に広く利用することができる。しかも
その際、汁が出たり粘着したりすることがなく取扱いや
すくきわめて便利である。そのうえ、市販できないよう
な形の悪い梅干、崩れた梅干、その他不良品であっても
原料として充分有利に使用できるので、本発明は天然資
源の有効利用にもつながるものである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 梅干より得た梅肉を破砕及び/又は磨砕
    し、必要に応じて裏ごししてなる梅肉調製品と、保型剤
    水溶液とを、加温条件下に充分接触せしめ、次いでこれ
    を成型することを特徴とする梅干様食品の製造法。
  2. 【請求項2】 加温した保型剤水溶液に、梅干より得た
    梅肉を破砕及び/又は磨砕し、必要に応じて裏ごしして
    なる梅肉調製品を、注入しつつ攪拌し、次いでこれを成
    型することを特徴とする梅干様食品の製造法。
  3. 【請求項3】 保型剤水溶液が、増粘多糖類、寒天、ゼ
    ラチンの1種又は2種以上に必要に応じて、ペクチンを
    配合し、更に界面活性剤を加えて水溶液にしたものであ
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の製造
    法。
  4. 【請求項4】 梅肉調製品と保型剤水溶液の混合物を、
    冷却液中に滴下ないし流下する方法;板状ないしシート
    状に成型、冷却する方法;成型用の型ないしケーシング
    に流し込み、冷却する方法;及び/又は、エクストル−
    ダーを用いて織維状ないし紐状に成型する方法;によっ
    て成型することを特徴とする請求項1〜請求項3のいず
    れか1項に記載の製造法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記
    載の製造法によって製造してなる梅干様食品。
JP35649992A 1992-12-22 1992-12-22 梅干様食品及びその製造法 Pending JPH06181713A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35649992A JPH06181713A (ja) 1992-12-22 1992-12-22 梅干様食品及びその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35649992A JPH06181713A (ja) 1992-12-22 1992-12-22 梅干様食品及びその製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06181713A true JPH06181713A (ja) 1994-07-05

Family

ID=18449326

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35649992A Pending JPH06181713A (ja) 1992-12-22 1992-12-22 梅干様食品及びその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06181713A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10295265A (ja) * 1997-04-25 1998-11-10 Masahiko Obara 漬物シート及びその製造方法
JP2004290007A (ja) * 2003-03-25 2004-10-21 Shoji Ikuta 乾燥シート状梅干
JP2018113901A (ja) * 2017-01-18 2018-07-26 紀南農業協同組合 嚥下困難者用梅干し加工食品

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10295265A (ja) * 1997-04-25 1998-11-10 Masahiko Obara 漬物シート及びその製造方法
JP2004290007A (ja) * 2003-03-25 2004-10-21 Shoji Ikuta 乾燥シート状梅干
JP2018113901A (ja) * 2017-01-18 2018-07-26 紀南農業協同組合 嚥下困難者用梅干し加工食品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6458404B1 (en) Dehydrated gel composition from hydrated isolated acetylated gellan gum
CN106072040A (zh) 一种爆汁鱼丸及其制备方法
KR20130008983A (ko) 타피오카 펄 제조방법
US4663171A (en) Foodstuff composition intended for preparation or decoration of meats and similar products
CN101120714A (zh) 一种果冻雪糕及其制备方法
KR20160049229A (ko) 코코넛밀크와 타피오카펄을 주성분으로 하는 아이스크림 및 그 제조 방법
US20200128849A1 (en) Mochi-like food product including kudzu starch as main ingredient, ice confection, and production method for ice confection
CA1056642A (en) Fabricated food products and processes for making the same
JPH0880166A (ja) 粒状ゲルの製造法
CN103734773A (zh) 一种清真鸭肉丸及其制作方法
CN105410676A (zh) 双色桂花糕
JPH06181713A (ja) 梅干様食品及びその製造法
JPS58121762A (ja) 固形ジユ−スの製造方法
JPH09238631A (ja) こんにゃく餅
JP2007312718A (ja) 含気和菓子、含気和菓子の素及び含気和菓子の製造方法
JPS60192556A (ja) 果汁含有食品およびその製造法
JP2004194562A (ja) 食品素材用コンニャクの製法及び利用食品
JP2006314225A (ja) 果肉加工食品
JP3156900B2 (ja) もずくようかんの製造法
KR100261722B1 (ko) 파인애플을 주제로 한 빙과제품
JP3466892B2 (ja) 含気ゲル状食品を調製するための素材および含気ゲル状食品の製造方法
JP2015159751A (ja) 連続相中に固形物を有する複合飲食品
JPH0411852A (ja) 発泡ゲル状食品及びその製造法
KR20150113532A (ko) 슬라이스 형태의 잼 및 그의 제조 방법
JPS63269945A (ja) チ−ズの風味を有するゲル状食品及びその製造法