JP3013921B2 - 車両のバックドア補強構造 - Google Patents

車両のバックドア補強構造

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JP3013921B2
JP3013921B2 JP7104530A JP10453095A JP3013921B2 JP 3013921 B2 JP3013921 B2 JP 3013921B2 JP 7104530 A JP7104530 A JP 7104530A JP 10453095 A JP10453095 A JP 10453095A JP 3013921 B2 JP3013921 B2 JP 3013921B2
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back door
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直樹 角谷
幹雄 篠辺
修 二宮
徹 上別府
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Toyota Auto Body Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両のバックドア、特に
はね上げ式のバックドア補強構造に関するものである。
【0002】
【従来技術】車両のバックドアとして、図2に示すよう
に上縁を車体のドア開口縁に2個のヒンジ2で結合し、
下縁中央をロック装置により車体に係脱自在になしたは
ね上げ式バックドア(以下、単にバックドアという)1
が多用されている。このようなバックドアを有する車両
においては、悪路走行時バックドアの挙動がこもり音の
要因となることが多い。この際、バックドアの高剛性化
はこもり音の低減に有利である。
【0003】バックドア1の補強手段としては、図3に
示すようにドア本体部1Aの内板に複数の補強ビード5
を形成し、あるいは内板の内面に複数のリインフォース
メント10を付設してドアの剛性を上げている。また、
これに併せて、窓枠部1Bの左右の下端コーナー部分の
内板の内面にコーナーリインフォースメント4を設けた
ものもある。なお、図において、6はロック部3を補強
するロックリインフォースメント、9は内板の車内面を
カバーするトリムボード取付用凹座である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、バックドア
を補強する場合、補強効果にすぐれていることは勿論で
あるが、ドアの重量増が可及的に少ないことが要求され
る。また、ドアの見栄えが損なわれないことも要求され
る。
【0005】ところが従来の内板の内面にリインフォー
スメントを付設する方法では、充分な剛性を確保するた
めに大型のリインフォースメントが必要であり、ドア重
量が増大する。一方、補強ビードを形成する方法では、
見栄え上、補強ビードの形成がトリムボードで覆われる
範囲に制限されるため、前者より補強効果が劣る。
【0006】そこで本発明は、ドアの重量増を極力少な
くし、かつ補強効果にすぐれるとともにドアの見栄えも
損なわれないバックドア補強構造を提供することを課題
としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明者らは、バックドア
の補強部は、ヒンジ結合部からロック部へ至る経路に沿
って設けられたものがドア全体の剛性強化に最も有効に
作用することに着目した。そして更に、上記経路に沿う
補強部は、分離個所がなく連続構造とすることが効果的
であることを確認した。
【0008】しかして本発明は図1に示すように、窓枠
部1Bの左右下端のコーナ部分13の内板の内面にコー
ナーリインフォースメント4を設け、該コーナーリイン
フォースメント4と、内板の内面に設けたロックリイン
フォースメント6とを連結リインフォースメント8で連
結する構造としたことを特徴とする。
【0009】
【作用】窓枠部1Bのコーナー部分13からロック部3
に至る方向に、一連に補強部を形成したので効果的にバ
ックドアを強化することができ、ドア重量増を少なくで
きる。また、連結リインフォースメント8は外見に現れ
ないからバックドア車内面の見栄えは損なわれない。
【0010】
【実施例】図1により本発明の実施例を説明する。バッ
クドア1はドア本体部1Aと、窓枠部1Bにより構成さ
れている。そしてバックドア1は窓枠部1Bの上縁に設
けた2個のヒンジ2により車体のドア開口上縁に連結さ
れ、ドア閉時、ドア本体部1Aの下縁中央に設けたロッ
ク部3で車体のドア開口下縁にロックされる。
【0011】図1(A)に示すように窓枠部1Bの左右
下端のコーナー部分13にはコーナーリインフォースメ
ント4が設けてある。ドア本体部1Aにはロック部3ま
わりにロックリインフォースメント6が設けてある。ま
たドア本体部1Aには上記両リインフォースメント4,
6を連結する連結リインフォースメント8が設けてあ
る。
【0012】コーナーリインフォースメント4は、コー
ナー部分13の内板11の内面にスポット溶接されてい
る。
【0013】連結リインフォースメント8は断面Z字形
に形成されており、その上部端末は、図1(B)に示す
ように、幅方向の一端がコーナーリインフォースメント
4に内板11とともにスポット溶接してある。一方、連
結リインフォースメント8の下部端末は、図1(D)に
示すように、同じく幅方向の一端が、ロックリインフォ
ースメント6に内板11とともにスポット溶接してあ
る。また、連結リインフォースメント8の中間部は、図
1(C)に示すように、幅方向の一端が内板11の内面
にスポット溶接してある。そして、連結リインフォース
メント8の幅方向の他端は外板12に接着せしめてあ
る。
【0014】しかして、バックドア1には、コーナーリ
インフォースメント4、連結リインフォースメント8、
ロックリインフォースメント6により一連の補強部がV
字形に形成されている。
【0015】なお、連結リインフォースメント8は断面
ハット形としてもよいが、Z字形とすることで軽量化で
きる。また、連結リインフォースメント8は、コーナー
リインフォースメント4またはロックリインフォースメ
ント6、もしくはそれら両者と一体に形成することがで
き、このようにすれば部品点数を削減できる。
【0016】
【発明の効果】本発明は、バックドアの窓枠部の左右コ
ーナー部分からドア本体部のロック部に至る分離のない
一連の補強部を設けたから、バックドア全体を効果的に
補強することができ、バックドアの重量増を少なくおさ
えることができる。また、連結リインフォースメントは
外見に現われないから、バックドアの車内面の見栄えは
損なわれない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本考案の補強構造を有するバック
ドアの車内側の正面図、図1(B),図1(C),図1
(D)はそれぞれ図1(A)のB−B線,C−C線およ
びD−D線断面図である。
【図2】バックドアを備えた車両の斜視図である。
【図3】従来のバックドアの車内側の正面図である。
【符号の説明】
1 バックドア 1A ドア本体部 1B 窓枠部 11 内板 12 外板 2 ヒンジ 3 ロック部 4 コーナーリインフォースメント 6 ロックリインフォースメント 8 連結リインフォースメント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−11419(JP,A) 特開 平6−211049(JP,A) 特開 平6−219157(JP,A) 特開 平1−223020(JP,A) 実開 昭56−155922(JP,U) 実開 平3−9918(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 5/00 B60J 5/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のはね上げ式バックドアにおいて、
    窓枠部の左右下端のコーナ部分の内板には外板と対向す
    る内面にコーナーリインフォースメントを設け、該コー
    ナーリインフォースメントと、内板の内面に設けたロッ
    ク部のロックリインフォースメントとを連結リインフォ
    ースメントで連結したことを特徴とする車両のバックド
    ア補強構造。
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