JP3013538U - ネットハンガー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】安全ネットを容易に引っ掛けて保持することが
でき、木造の梁上に容易に設置することができるネット
ハンガーを提供する。 【構成】建築中の木造建築物の梁の上に設置され、安全
ネットの縁部を引っ掛けて使用するネットハンガーであ
る。梁の上に跨いで設置可能に門形本体１が形成され、
門形本体１の少なくとも一方の側部に、螺線状の螺線フ
ック２が固定される。安全ネットを張設しようとする木
造建築物の空間の周囲の梁に、ネットハンガーの門形本
体１を跨ぐように簡単に取付けることができ、安全ネッ
トはその縁部を螺線フックに引っ掛けるだけで、容易に
張設することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、木造住宅等の建築時、梁上に設置されて使用され、梁で囲まれた空 間内に、落下物・墜落防護用の安全ネットを水平に張るためのネットハンガーに 関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、木造住宅の建築時、梁の内側に落下する落下物や墜落の防護のために、 梁で囲まれた空間内に安全ネットを略水平に張ることが行われている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来のこの種の安全ネットは、ネットの縁部に多数の吊り綱を結付け 、それらの吊り綱を梁に巻き付けることによって梁に結付け、これにより建築中 の木造住宅の内部空間に張設していた。このため、ネットにはその縁部に多数の 吊り綱を結び付ける必要があり、さらに、現場で吊り綱を梁に巻き付ける作業は 煩雑である等の問題があった。

【０００４】 本考案は、上記の課題を解決するためになされたもので、安全ネットを容易に 引っ掛けて保持することができ、木造の梁上に容易に脱着可能に設置することが できるネットハンガーを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

このために、本考案のネットハンガーは、建築中の木造建築物の梁の上に設置 され、安全ネットの縁部を引っ掛けて使用するネットハンガーであって、梁の上 に跨いで設置可能に門形本体が形成され、門形本体の少なくとも一方の側部に、 螺線状の螺線フックが固定されて構成される。

【０００６】

【作用】 このような構成のネットハンガーは、建築中の木造建築物の梁の上に、梁を跨 ぐようにして、門形本体を取付けて使用される。即ち、安全ネットを張設しよう とする空間を囲う梁上に、複数のネットハンガーが適当な間隔をおいて取付けら れ、そして、安全ネットの縁部（縁綱）が各ネットハンガーの螺線フックに引っ 掛けられ、その空間にネットが略水平に張設される。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

【０００８】 図１はネットハンガーの斜視図を示している。このネットハンガーは、門形本 体１の側部に螺線状の螺線フック２を固定して構成される。

【０００９】 門形本体１は、帯形の鋼板をコ字状に曲折して形成され、門形本体１の幅は、 使用する梁の幅より少し広く形成され、梁の上に跨いで設置可能である。

【００１０】 螺線状の螺線フック２は、鉄棒をコイル状に約１．５回だけ巻回して形成され 、その螺線軸を横向きにした状態で、門形本体１の側部に溶接により固定される 。そして、螺線状の螺線フック２には上向き端部２ａと下向き端部２ｂとが設け られる。

【００１１】 このように構成されたネットハンガーは、図４に示すように、建築中の木造建 築物の梁Ｈの上に跨ぐように設置されて使用される。

【００１２】 即ち、ネットハンガーはその門形本体１を梁の上に跨ぐようにして取付けられ 、特に安全ネットＮを張ろうとする空間側にその螺線フック２を位置させるよう に設置する。例えば、四隅を梁で囲まれた空間内に安全ネットＮを張設する場合 、矩形の安全ネットであれば、各辺あたり２個〜３個のネットハンガーを適当な 間隔で梁上に設置する。

【００１３】 そして、次に、図４に示すように、安全ネットＮの縁部（縁綱）を各ネットハ ンガーの螺線フック２に引っ掛け、安全ネットＮをその空間に略水平に張設する 。この際、ネットの縁部は、螺線フック２の開口部から内側に入れることにより 、簡単に引っ掛けることができる。

【００１４】 そして、引っ掛けられた安全ネットＮの縁部は、螺線フック２が上向き端部２ ａと下向き端部２ｂとを有しているため、容易に外れることはなく、安全ネット Ｎはネットハンガーによって確実に保持される。

【００１５】 また、安全ネットが不要となった場合、ネットハンガーはその門形本体１を梁 を跨ぐように嵌めているだけであるため、その門形本体１を梁から容易に外すこ ことができる。

【００１６】 図５は他の実施例のネットハンガーを示し、このネットハンガーには、門形本 体１の両方の側部に螺線フック２、２が固定されている。

【００１７】 このように、門形本体１の両側部に螺線フック２、２を設けることにより、梁 の両側に安全ネットを張設する場合、つまり建築物の梁が２つの部屋を仕切る位 置に配置される場合、このネットハンガーを設置すれば、梁の両側に螺線フック ２、２が現われるため、両側の空間に安全ネットを引っ掛けて使用することがで きる。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案のネットハンガーによれば、建築中の木造建築物 の梁の上に設置され、安全ネットの縁部を引っ掛けて使用するネットハンガーで あって、梁の上に跨いで設置可能に門形本体が形成され、門形本体の少なくとも 一方の側部に、螺線状の螺線フックを固定して構成したから、安全ネットを張設 しようとする木造建築物の空間の周囲の梁に、ネットハンガーの門形本体を跨ぐ ように簡単に取付けることができ、安全ネットはその縁部を螺線フックに引っ掛 けるだけで、容易に張設することができる。

【００１９】 また、螺線状の螺線フックは、螺線軸を横向きにして配置され、上向き端部と 下向き端部とを有しているため、安全ネットの縁部を容易に着脱することができ ると共に、不用意に外れることがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示すネットハンガーの斜視
図である。

【図２】同ネットハンガーの正面図である。

【図３】同ネットハンガーの右側面図である。

【図４】ネットハンガーの使用状態を示す斜視図であ
る。

【図５】他の実施例のネットハンガーの斜視図である。

【符号の説明】

１−門形本体、 ２−螺線フック、 ２ａ−上向き端部、 ２ｂ−下向き端部。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 建築中の木造建築物の梁の上に設置さ
   れ、安全ネットの縁部を引っ掛けて使用するネットハン
   ガーであって、 梁の上に跨いで設置可能に門形本体が形成され、該門形
   本体の少なくとも一方の側部に、螺線状の螺線フックが
   固定されていることを特徴とするネットハンガー。
2. 【請求項２】 前記螺線状の螺線フックは、螺線軸を横
   向きにして配置され上向き端部と下向き端部とを有する
   ことを特徴とする請求項１記載のネットハンガー。