JPS6316705Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はチヤンネル状レールを走行するモート
ルブロツク等の揚重機を使用した荷役装置に関す
るものである。

かかる荷役装置で建築又は土木の建設現場で使
用するものは、仮設工具の特性として簡単に組立
て分解でき、また部品点数が少なく各部品が単純
構造で壊れにくいことが望ましい。

本考案の目的は上記要請に応じられる荷役装置
を提供することにある。

しかしてこの目的は本考案によれば、外周上部
に先端に折り返し部を有するし字形の掛止片を突
出し、外周下部に先端に二又掛止部を有する掛止
片を上記掛止片と同一方向及び長さに突出して、
枠組足場等の円柱に着脱自在に掛止する垂直鞘管
の上部開口から水平腕杆を有するブラケツトの下
部を挿入し、し字形の掛止片及び垂直鞘管に内部
へ突出する固定用のボルトを設け、該ブラケツト
の水平腕杆に、揚重機の走行用チヤンネル状レー
ルを吊り下げる吊り下げボルトの上端に取付けた
逆し字形のフツクを引掛けることにより達成され
る。

以下、図面について本考案の実施例を詳細に説
明する。

第１図は本考案の実施例を示す分解正面図、第
２図は組立てた状態の斜視図を示し、図中１は鞘
管で、外周上部に先端に折り返し部２ａを有する
し字形の掛止片２を水平突出し、外周下部に先端
に二又掛止部３ａを有する掛止片３を上記掛止片
２と同一方向及び長さに水平突出する。

また、鞘管１と掛止片２に内部まで貫通する固
定用の曲りボルト４，５を取付ける。

図中６は上記鞘管１の上部開口１ａから挿入す
る下部６ａを有するブラケツトで、ブラケツト６
の中央から水平方向に腕杆７を突設し、その少し
下方に下部６ａの挿入を係止するフランジ８を形
成し、また腕杆７の先端にも係止フランジ９を設
ける。

さらに、ブラケツト６の最上端外周と腕杆７の
中央部を補強用斜部材１０で連結し、トラス状と
して強度を高める。

図中１１は、上記ブラケツト６の腕杆７に上方
から引掛けるフツクで、フツク１１は上部に折り
返し部１１ａを有する逆し字形の板体からなり、
フツク１１の下端は直角に折曲げて水平フランジ
１１ｂを形成し、このフランジ１１ｂに先端に揚
重機の走行用チヤンネル状レールの上端を挾持す
るバインダー１２を取付けた吊り下げボルト１３
の根本部を貫通させワツシヤー１４及びナツト１
５で固定する。

第２図に示すように本考案装置を組立てセツト
するには、例えば建設現場で使用する枠組足場１
６の円柱１６ａの側面を鞘管１の掛止片２の折り
返し部２ａ内と掛止片３の二又掛止部３ａ内にそ
れぞれ挿入して、掛止片２の曲りボルト５を回せ
ば、ボルト５の先端は円柱１６ａの表面に当接
し、鞘管１は枠組足場１６にしつかりと固定され
る。

次いで、鞘管１の上部開口１ａからブラケツト
６の下部６ａを挿入すれば、この下部６ａは鞘管
１内に収納されてフランジ８で支えられるので、
曲りボルト４を回せばボルト４の先端はブラケツ
ト下部６ａの表面に当接して、鞘管１とブラケツ
ト６とは固定する。

次に、ブラケツト６の水平腕杆７にフツク１１
を引掛けてボルト１３を吊り下げる。

第３図は本考案装置の使用状態を示す斜視図
で、並列する枠組足場１６の円柱１６ａの側部に
本考案の荷役装置をそれぞれ取付けて並べ、各吊
り下げボルト１３の先端に設けたバインダー１２
でチヤンネル状レール１７の天井に形成した突条
１７ａを挾着し、レール１７には滑車等の走行具
（図示せず）を介してモーターブロツク１８が走
行自在に吊り下げられる。

なお、モーターブロツク１８はチエーンブロツ
ク、ワイヤブロツク、ホイスト等であつてもよ
い。

レール１７の端部にはエンドカバー１７ｂが取
付けられ、モーターブロツク１８の走行はこれを
手で押すことにより行なわれる。

また、第２図，第３図において枠組足場１６の
円柱１６ａからフツク１１までの距離Ａは曲りボ
ルト５をゆるめて腕杆７の方向を変えることによ
り自由に選定でき、その結果、狭い場所では枠組
足場１６に近接させてレール１７を吊り下げるこ
ともできる。

以上述べた構成からなる本考案の荷役装置は、
下記の効果を発揮することができるものである。

(1) 建設現場で使用する枠組足場に取付けるよう
にしたので、本考案を使用するために特別な支
柱等は必要がない。しかも、枠組足場へは鞘管
をワンタツチで取付けられ、取付作業における
危険性も少ない。

(2) 鞘管を主体としこれにブラケツトを挿入する
ようにしたので、簡単に組立て及び分解でき
る。

(3) 部品としては鞘管、ブラケツト及び吊り下げ
ボルトに取付けたフツクと部品点数が少なく、
不使用時にはこれらを分解すれば収納に場所を
取らずにすむ。

(4) 上記、鞘管、ブラケツト、フツクの各部品は
構造が単純で安価に製作でき、また壊れにくく
耐久性に富む。

(5) 以上総合して建設用資材の仮設工具として適
するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の荷役装置の実施例を示す分解
正面図、第２図は同上組立てた状態の斜視図、第
３図は使用状態を示す斜視図である。 １……鞘管、１ａ……上部開口、２，３……掛
止片、２ａ……折り返し部、３ａ……二又掛止
部、４，５……曲りボルト、６……ブラケツト、
６ａ……下部、７……腕杆、８，９……フラン
ジ、１０……補強用斜部材、１１……フツク、１
１ａ……折り返し部、１１ｂ……水平フランジ、
１２……バインダー、１３……吊り下げボルト、
１４……ワツシヤー、１５……ナツト、１６……
枠組足場、１６ａ……円柱、１７……レール、１
７ａ……突条、１７ｂ……エンドカバー、１８…
…モーターブロツク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外周上部に先端に折り返し部を有するし字形の
   掛止片を突出し、外周下部に先端に二又掛止部を
   有する掛止片を上記掛止片と同一方向及び長さに
   突出して、枠組足場等の円柱に着脱自在に掛止す
   る垂直鞘管の上部開口から水平腕杆を有するブラ
   ケツトの下部を挿入し、し字形の掛止片及び垂直
   鞘管に内部へ突出する固定用のボルトを設け、該
   ブラケツトの水平腕杆に、揚重機の走行用チヤン
   ネル状レールを吊り下げる吊り下げボルトの上端
   に取付けた逆し字形のフツクを引掛けることを特
   徴とする荷役装置。