JPH017786Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、建設現場において、照明用、溶接
機用、電動工具用等の仮設ケーブルあるいはアセ
チレン、酸素、圧縮空気等の供給ホースなどの工
事用索状体を吊る金具に関するものである。

一般に、建設現場において、この種の仮設ケー
ブルあるいはホースは、Ｓ字形の吊り金具あるい
は麻ひも等を用いてパイプ足場や工事中のサポー
ト等に固定して整理整頓を行ない、安全上の対策
を行なつている。

しかしながら、パイプ足場や工事中のサポート
等が無い空間に、仮設ケーブルやホースを通す場
合、その保安対策に苦慮している。

この考案は、このような事情に基づいてなされ
たもので、その目的とするところは、パイプ足場
や工事中のサポート等に簡単に引掛けることがで
きるとともにそのようなものが無い時には型枠締
結部材を利用して工具を使用することなしに取付
けることができる工事用索状体の吊り金具を得る
ことにある。

この考案に係る工事用索状体の吊り金具は、棒
材の両端部を同方向に湾曲させて形成した略Ｃ字
状の本体と、この本体の中央においてＣ字状本体
の開口と反対方向に突設され、かつ、型枠締結部
材の雄ねじ部材に螺合し得る雌ねじ部材とからな
り、パイプ足場や工事中のサポート等にＣ字状本
体の上部湾曲部を簡単に引掛けられるようにし、
さらに、そのようなものが無い場合には、前記雌
ねじ部材により型枠締結部材に工具を使用するこ
となしに取付けられるようにしたものである。

以下、この考案を図示する一実施例に基づいて
説明する。第１図に示すように、この考案に係る
吊り金具は、本体１と雌ねじ部材２とからなる。

本体１は、丸棒の両端部を同方向に湾曲させて
略Ｃ字状に形成され、中央の直線状基部１Ａと、
この基部１Ａの端部に連続する半円状湾曲部１
Ｂ，１Ｃと、この湾曲部１Ｂ，１Ｃとからそれぞ
れ対向して突出する直線状突部１Ｄ，１Ｅとから
構成される。突部１Ｄと突部１Ｅとの端部間には
開口３が形成されることになり、この開口３はパ
イプあるいはケーブル等が十分通過し得るように
なされている。

雌ねじ部材２は、直線状基部１Ａ中央において
開口３と反対方向に突設され、型枠締結部材４の
雄ねじ部材４Ａに螺合し得るようになされてい
る。この雌ねじ部材２は、短管の内面に雌ねじを
形成したソケツトでよく、基部１Ａに溶接で取付
けられる。

さらに、本体１には、雌ねじ部材２の近傍を除
いてビニールホース５が被覆され、ケーブルやホ
ースの損傷が防止される。

なお、このような吊り金具に掛けられたケーブ
ルがどの使用者のものであるか明確となるよう
に、本体１に使用者別の塗装を施してもよい。

このような構成の吊り金具において、本体１の
上部の湾曲部を、パイプ足場や工事中のサポート
等に引掛けて下部の湾曲部にケーブルやホースを
掛けることになる。パイプ足場や工事中のサポー
ト等が無い場合には、雌ねじ部材２を型枠締結部
材４の雄ねじ部材４Ａに手でねじ込むことにより
容易に吊り金具を取付けることができる。

この考案に係る吊り金具は、以上のような構成
からなるので、パイプ足場や工事中のサポート等
がある場合はもちろん、無い場合にも型枠締結部
材を利用して工具を使用することなく取付けるこ
とができ、ケーブルやホース等の整理整頓がなさ
れ、床をはわせるということもなくなり、損傷漏
電という危険が少なくなる。また、本体が略Ｃ字
状であるので、上下方向の取付け方に制約を受け
ない利点がある。さらに、使用者別に塗装色を区
別させれば、ケーブル等の使用者が明確となり管
理が容易となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案に係る吊り金具を示す正面
図、第２図は同様の吊り金具を型枠締結部材に取
付ける場合の分解斜視図である。 １……本体、１Ａ……直線状基部、１Ｂ，１Ｃ
……半円状湾曲部、１Ｄ，１Ｅ……直線状突部、
２……雌ねじ部材、３……開口、４……型枠締結
部材、４Ａ……雄ねじ部材、５……ビニールホー
ス。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 棒材の両端部を同方向に湾曲させて形成した略
   Ｃ字状の本体と、この本体の中央においてＣ字状
   本体の開口と反対方向に突設され、かつ、型枠締
   結部材の雄ねじ部材に螺合し得る雌ねじ部材とか
   らなることを特徴とする工事用索状体の吊り金
   具。