JPS6312503Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 従来、天井に設けた配線ダクトに、照明器具等
を吊り下げるには、下面開口する配線ダクトの下
面に連設した、互いに対向する水平片を、ボルト
等をもつて締め付けた、上下２枚の挾持片をもつ
て挾持し、ボルト等の下端に設けたフツク等に、
照明器具等の上端に設けた吊り環を引掛けるよう
にしていた。

しかし、このものは、配線ダクト内にボルトの
上部が突入して、狭い配線ダクト内の空間を、さ
らに狭くするだけでなく、突入したボルトの上部
により、配線コードを損傷する恐れがある。

また、衝撃等により、照明器具に過大な下向荷
重がかかつた時、上方の挾持片が弧状に湾曲し
て、配線ダクトより抜け外れる恐れもあつた。

本考案は、上述の欠点を解消した、照明器具等
の吊り下げ装置に関するもので、以下、添付の図
面に示す実施例に基いて、具体的に説明する。

１は天井板、２は天井板１に木ねじ３をもつて
敷設した公知の配線ダクトで、その下面には、互
いに対向する水平片４，４が連設され、両水平片
４，４の遊端縁間には、取付溝５が形成されてい
る。

６は、前後１対をなす吊り具で、それぞれの構
成は、次の如くである。

下部の垂直をなし、かつ重合された２枚の挾持
片７，７の上端には、それぞれ、内向コ字形をな
す拡幅部８が連設され、その上端には、外向コ字
形のフツク９，９が連設されている。

一方（第２図右方）の拡幅部８′の垂直部に穿
設した通孔１０の内端には、同軸をなすナツト１
１が止着され、ナツト１１には、ビス１２が螺挿
されている。

図面は、２組の吊り具６，６をもつて、照明器
具１３を、配線ダクト２に吊り下げた状態を示す
もので、照明器具１３の上端に設けた各吊り片１
４は、各吊り具６の挾持片７，７間に、ビス１５
をもつて締着されている。

各吊り具６は、拡幅部８′のビス１２をねじ戻
し、両拡幅部８，８′を弾性屈撓させて、上端の
両フツク９，９を近接させることにより、配線ダ
クト２の取付溝５内に挿入し、弾性により両フツ
ク９，９を拡開させて、両水平片４，４に係合さ
せた後、ビス１２をねじ込んで、両水平片４，４
の遊端縁に圧接させることにより、配線ダクト２
に取付けられている。

上述のように、本考案装置においては、ビス１
２により、各フツク９が水平片４を圧接している
ので、吊り具６がダクト２の長手方向に移動する
ことはなく、また吊り具６に過大な下向荷重が掛
かつても、フツク９が水平片４より外れることが
ないので、重量の大きな照明器具１３等を安全に
吊り下げることができる。

また、フツク９の開口部の上下幅を、水平片４
の厚さより僅かに大幅とすることにより、吊り下
げた照明器具１３が、上下にがたつくこともな
い。

しかも、吊り具６の着脱は、至極簡単である。

なお、１個の吊り具６をもつて、照明器具１３
を吊り下げることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案装置の使用状態を示す正面
図、第２図は、第１図におけるＡ−Ａ線断面図で
ある。 １……天井、２……ダクト、３……木ねじ、４
……水平片、５……取付溝、６……吊り具、７…
…挾持片、８……拡幅部、９……フツク、１０…
…通孔、１１……ナツト、１２……ビス、１３…
…照明器具、１４……吊り片、１５……ビス。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 下面に、互いに対向する水平片を連設すること
   により、その遊端縁間に取付溝を形成してなる配
   線ダクトと、 重合された２枚の挾持片の上端に、それぞれ内
   向コ字形の拡幅部を連設するとともに、その上端
   に、外向コ字形のフツクを連設し、かつ一方の拡
   幅部の垂直部に、外方より螺挿したビスを、他方
   の拡幅部に当接してなる吊り具 とよりなり、前記吊り具の挾持片に、照明器具
   等の上端を適宜係止し、かつ前記フツクを、配線
   ダクトの取付溝に挿入して、その水平片に係合さ
   せるとともに、前記ビスをねじ込むことにより、
   吊り具の対向する拡幅部を外向拡開させて、前記
   フツクを配線ダクトの水平片に押圧してなる照明
   器具等の吊り下げ装置。