JPS5828100Y2 - 天井点検口枠吊金具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は建物の天井部分に固定されるチャンネル状の取
付杆に天井点検口を吊下するための吊金具に関し、長孔
を有する垂直片から形成される移動金具と適宜スリット
を有する垂直片から形成される固定金具とをその上下端
側において上記垂直片を接合状態で係止すると共にこの
移動金具と固定金具とに各々の垂直片を遊挿するガイド
用リングを設けたクランプ金具を設けて天井点検口の外
枠の取付作業を容易にしたことを特徴とするものである
。

本考案の構成を添付図面の実施例について説明すると、
１は固定金具で、長さ方向に適宜間隔を有して平行なス
リット５・・・・・・５を数多設けた垂直片３の上端側
には両側部を切欠いてわずかに外側方に折曲がった細首
部２を形成して内側に向けて斜め上方にのびる折曲片４
を設けると共に、下端側には折曲げ可能な係止爪６を両
側に形成している。

８は上記固定金具１と接合係止される移動金具で、長さ
方向に連続する長孔９を設けた垂直片１０の上端側には
上記固定金具１の折曲片４と略平行に内側に向けて斜め
上方にのびる折曲片１２を延設し、下端側には天井点検
口を構成する外枠１３を取付けるための取付部１４が形
成されてビス２１により固定されている。

上記固定金具１と移動金具８は、第２図および第３図に
示されるように移動金具８の垂直片１０の表面側に固定
金具１の垂直片３を接合し、この固定金具１の上端側に
形成される折曲片４を、その細首部２を介して移動金具
８の長孔９の上方側より裏面側に挿通して交差させ移動
金具８の折曲片１２の上方に位置させて、各々の折曲片
４，１２にそれぞれ設けたねし孔７，１１により調節ボ
ルト１５を締着させて係止されている。

さらに、固定金具１と移動金具８はその下端方において
、固定金具１の下端両側に設けた突起状の係止爪６を移
動金具８の長孔９の下端方に挿入し外方に折曲げて垂直
片１０の両側に引掛は係止して固定金具１と移動金具８
がみだりに離れないように支持されている。

接合係止されている固定金具１と移動金具８を建物の天
井部分の開口部付近に設けられたチャンネル状の取付杆
１６に取付は固定するためのクランプ金具１７は上記取
付杆１６に架設される断面略コ字状の主体２２の平板部
分２３の先端にそれぞれ移動金具８の長孔９および個定
金具１のスリット５を挿通して、固定金具１の垂直片３
の表面側に突出して捩曲げ係止される差込片１８．１８
を設けると共に、上方側の平板部分２３の先端には差込
片１８の先端側に上記移動金具８の垂直片１０とこれに
接合状に係止されている固定金具１の垂直片３を遊挿す
る空隙有して、この差込片１８を囲繞するガイド用リン
グ２０が設けられている。

天井点検口を天井部分に取付けるには、固定金具１を接
合状に係止し、かつクランプ金具１７を挿通した移動金
具８の下端方に設けられた取付部１４をビス２１で天井
点検口の外枠１３に固定する。

次いで、天井点検口の外枠１３を天井部分に持ち込み、
移動金具８及び固定金具１にガイド用リング２０を介し
て上下方向移動可能に係留されたクランプ金具１７を斜
めにして天井部分の取付杆１６にその上方から引っ掛け
、この状態で外枠１３を上下動させてその概略の位置決
めをした後、第４図に示すように取付杆１６の上方から
ガイド用リング２０の先端部分を支点にしてクランプ金
具１７を回転させながらおろし、このクランプ金具１７
の各差込片１８を移動金具８の長孔９及び固定金具１の
スリット５内に挿通し、第２図に示すようにクランプ金
具１７の差込片１８を固定金具１のスリット５から突出
させ、その後に第１図に示すようにクランプ金具１７の
ガイド用リング２０を上方に折曲げてこのクランプ金具
１７の差込片１８が固定金具１のスリット５から抜は出
さないようにする。

このようにした後、一旦差込片１８の突出部分をドライ
バー、ペンチ等でゆるく捩って天井点検口の外枠１３を
取付杆１６に仮止めしたのち、固定金具１の折曲片４と
移動金具８の折曲片１２との間の調節ボルト１５により
高さの微調節を行い、差込片１８の突出部分をドライバ
ー、ペンチ等で角度捩じ曲げて強固に係止固定するもの
である。

なお、ガイド用リング２０は上方に折曲げる以外下方に
折り曲げるものでも良く、さらにガイド用リング２０を
下端側の水平部分２３の先端に設けることは任意である
。

本考案は、上記の如き構成を有するもので、クランプ金
具にガイド用リングを設け、天井部分に持ち込まれた天
井点検口を構成する外枠の概略の位置決めをする前にク
ランプ金具を天井部分の取付杆に引っ掛けておき、この
状態で上記外枠の概略の位置決めを行ってクランプ金具
の差込片を移動金具の長孔及び固定金具のスリット内に
挿通し、ドライバーやペンチ等で差込片の先端部分をゆ
るく捩じ曲げて仮止めする前にガイド用リングを折曲げ
て差込片が抜は出すのを防止することができる。

このため、天井点検口の取付施工の際、特にドライバー
やペンチ等を用いて差込片をゆるく捩じ曲げて仮止めす
る際に誤ってクランプ金具を落下させるようなことがな
く、またクランプ金具を手渡してくれる人を別途用意す
る必要もなく、唯−人でかつ迅速に取付施工を行うこと
ができるもので、その作業性が著るしく向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る天井点検口枠吊金具の取り付は状
態を示す斜視図、第２図は本考案に係る天井点検口枠吊
金具の斜視図、第３図は同じく背面図、第４図は同じく
縦断面図である。 １・・・・・・固定金具、２・・・・・・細首部、３・
・・・・・固定金具１の垂直片、４・・・・・・固定金
具１の折曲片、５・・・・・・スリット、６・・・・・
・係止爪、８・・・・・・移動金具、９・・・・・・長
孔、１０・・・・・・移動金具８の垂直片、１２・・・
・・・移動金具８の折曲片、１３・・・・・・天井点検
口の外枠、１５・・・・・・調節ボルト、１６・・・・
・・チャンネル状の取付杆、１７・・・・・・クランプ
金具、１８・・・・・・差込片、２０・・・・・・ガイ
ド用リング、２２・・・・・・主体、２３・・・・・・
水平部分。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 長さ方向に連続する長孔を有する垂直片の上端には斜め
   上方に向う折曲片を形成すると共に、垂直片の下端には
   天井点検口を構成する外枠に固定される取付部を設けて
   なる移動金具と、長さ方向に適宜間隔をおいて穿設され
   た互いに平行なスリットを有し、かつ、上記移動金具の
   垂直片の表面側に摺動自在に接合される垂直片にはその
   上端に上記移動金具の長孔を挿通してその裏面側に抜け
   、上記移動金具の折曲片と略平行状に斜め上方に突出し
   てこの折曲片と調節ボルトにより締着される折曲片を形
   成すると共に、その下端側には上記移動金具の垂直片下
   端方に摺動可能に係合される係止爪を有する固定金具と
   、建物の天井部分に取付けられたチャンネル状の取付杆
   に架設された断面略コ字状主体部の平板部分の先端にそ
   れぞれ上記移動金具の長孔及び固定金具のスリットを挿
   通してその挿通部分が捩曲げられることにより係止する
   差込片を有すると共に、前記平板部分のいずれか一方に
   は差込片の先端側に少くとも上記移動金具の垂直片とこ
   れに接合されている固定金具の垂直片が遊挿される大き
   さの間隙を有するガイド用リングを備えたクランプ金具
   とからなる天井点検口枠吊金具。