JPH04134327U - 軒樋受け兼用化粧カバー取付け金具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 建家軒先に取付ける軒樋と、該軒樋の前面を
覆う化粧カバーとを一部材の取付け金具により施工性良
く取付け得る軒樋受け兼用化粧カバー取付け金具を提供
する。 【構成】 支持固定杆と前縁支持部とを一体に連設して
なり、該支持固定杆の後縁には、軒先固定部及び後縁係
着部を具え、また支持固定杆の前縁側に連設した前縁支
持部には、前縁係着部の上部に、切込み部と、前縁支持
部の前端から垂下する垂下片の下端部に止着部を形成し
てなる軒樋受け兼用化粧カバー取付け金具。 【効果】 一部材で軒先への固定機能と軒樋の支持機能
と化粧カバーの取付け機能とを兼備しているので、取付
けが簡易化され、ワンタッチで樋耳部を受入れ止着で
き、作業性が向上する等の効果を奏する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は軒樋受け兼用化粧カバー取付け金具に係り、詳しくは建家軒先に取付 ける軒樋と、該軒樋の前面を覆う化粧カバーとを一部材の取付け金具により施工 性良く取付け得る軒樋受け兼用化粧カバー取付け金具に関する。

【０００２】

【従来技術とその課題】

従来、一般に軒樋の化粧カバーを取付けるには、軒先の鼻隠し面にアングル状 の部材を取付けて軒樋の下方から腕木を突設し、その前縁部に止めビスを用いて 化粧カバー取付け部を形成し、該取付け部に化粧カバーを取着し施工することが 行われている。

【０００３】 また、実開昭６３−３４８２６号及び実開平２−１２９５３４号には、軒先に 取付けられる支持金具の中途部に樋吊り具が設けられ、支持金具の端部で締着手 段により鼻隠しモールが取付けられ、樋吊り具に軒樋が吊り下げられる軒樋装置 が開示されている。

【０００４】 しかしながら、上記何れの取付け装置も軒樋及び化粧カバー（鼻隠しモール） を取付けるために最低二部材を必要とし、しかもねじ止め、ビス止め等による取 着箇所が多く、軒先の如く高所における作業が煩雑となり、施工に手間取ると云 う問題がある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記課題を解決するものであって、その要旨は軒樋前面及び後面の上 端で外方に突出する耳部を具えた軒樋と、該軒樋の前面を覆う化粧カバーとを共 に取付ける取付け金具であって、支持固定杆と前縁支持部とを一体に連設してな り、該支持固定杆の後縁には、軒先固定部及び後面樋耳部を係止する後縁係着部 を具え、また支持固定杆の前縁側に連設した前縁支持部には、前面樋耳部を係止 する前縁係着部の上部に、化粧カバー上端の挿着片を掛止する切込み部と、前縁 支持部の前端から垂下する垂下片の下端部に化粧カバー下端の固定片を止着する 止着部を形成してなる軒樋受け兼用化粧カバー取付け金具である。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案を図面に基づき具体的に説明する。図１は本考案の一実施例を斜 視図で示し、図２は本考案を用いて軒樋及び化粧カバーを取付ける状態を斜視図 で示し、図３は本考案の他の実施例の取付け状態を一部断面図で示す。

【０００７】 本考案は図１に斜視図で示す如く、取付け金具１の支持固定杆１−１の後縁に 、止め孔１４を穿設した軒先固定部１−２を立上げ形成すると共に、係止部１１ １とバネ片１１２を対向させた後縁係着部１１を垂下形成し、また支持固定杆１ −１の前縁側に連設した前縁支持部１−３には、係止部１２１とバネ片１２２を 対向させた前縁係着部１２を形成すると共に、該前縁係着部１２の上部に内方に 向け傾斜した切込み部１３１を形成し、かつ前縁支持部１−３の前端から垂下す る垂下片１３の下端部にビス孔１３３を穿設した止着部１３２を形成してなる軒 樋受け兼用化粧カバー取付け金具である。

【０００８】 上記本考案の金具本体１の支持杆１−１並びに前縁支持部１−３の垂下片１３ を断面コ字状に折曲加工して機械的強度をもたせ、上記前縁支持部１−３、軒先 固定部１−２、バネ片１１２，１２２は支持固定杆１−１に溶接手段により一体 に取着されている。

【０００９】 本考案を軒先に取付け施工するには、図２及び図３に斜視図及び一部断面図で 示す如く、本考案の支持固定杆１−１の軒先固定部１−２を、止め孔１４から釘 またはビス１５を通して軒先Ｃ面に固定し、下方より軒先Ａを押上げて後面樋耳 部Ａ−１を後縁係着部１１に、また前面樋耳部Ａ−２を支持固定杆１−１の前縁 係着部１２に、各々バネ片１１２，１２２のバネ弾性を利用して係止部１１，１ ２に掛止して軒樋Ａを取付け、しかるのち本考案の前縁支持部１−３上端の切込 み部１３１に、化粧カバーＢ上端の挿着片Ｂ−１を差込み掛止し、垂下片１３の 下端の固定片１３２のビス孔１３３からビス１３４を通して前縁支持部１−３に 化粧カバーＢを固定し、本考案による軒樋並びに化粧カバーの取付けを完了する 。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は上記構成よりなるので下記効果を奏する。即ち本考案によれば、一部 材で軒先への固定機能と軒樋の支持機能と化粧カバーの取付け機能とを兼備して いるので、取付けが簡易化され、また本考案はワンタッチで樋耳部を受入れ止着 できると共に、軒先固定部を除きビス止め箇所は作業し易い化粧カバーの下端部 のみであるので、作業性が向上する等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を斜視図で示す。

【図２】本考案を用いて軒樋及び化粧カバーを取付ける
状態を斜視図で示す。

【図３】本考案の他の実施例の取付け状態を一部断面図
を示す。

【符号の説明】

１ 金具本体 １−１ 支持固定杆 １−２ 軒先固定部 １−３ 前縁支持部 １１ 後縁係着部 １２ 前縁係着部 １３ 垂下片 １３１ 切込み部 １３２ 止着部 Ａ 軒樋 Ｂ 化粧カバー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 軒樋前面及び後面の上端で外方に突出す
   る耳部を具えた軒樋と、該軒樋の前面を覆う化粧カバー
   とを共に取付ける取付け金具であって、支持固定杆と前
   縁支持部とを一体に連設してなり、該支持固定杆の後縁
   には、軒先固定部及び後面樋耳部を係止する後縁係着部
   を具え、また支持固定杆の前縁側に連設した前縁支持部
   には、前面樋耳部を係止する前縁係着部の上部に、化粧
   カバー上端の挿着片を掛止する切込み部と、前縁支持部
   の前端から垂下する垂下片の下端部に化粧カバー下端の
   固定片を止着する止着部を形成してなる軒樋受け兼用化
   粧カバー取付け金具。