JPH044430Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は鼻隠し板への釘着等により固定され
る面打ち用樋吊り金具に係るものである。

〔従来の技術〕

従来、この種の面打ち用樋吊り金具としては両
端部に樋耳保持部を有する吊り金具主体の建屋側
に、遊端部に釘着用の固定板を有する軒先固定具
を取付けてなるものが一般に使用されている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら、これら面打ち用樋吊り金具は軒
先固定具が下方に向けて曲設された帯金に通称ト
ンボと称される固定板を取付けてなる構成よりな
るために降雪地帯のように荷重が掛かる個所に使
用した場合、帯金の曲折や吊り金具自体の離脱等
の弊害を生じていた。

〔問題を解決するための手段〕

この考案は上記従来品の欠点を解消すべく考案
されたものであつて、両端部に樋耳保持部を有す
る吊り金具主体に、遊端部に固定板を有する軒先
固定具を建屋側に向けて取付けてなる面打ち用樋
吊り金具において、吊り金具主体の上方に位置す
るように固定板を取付けるとともに断面略コ字状
からなる屋内側の樋耳保持部の下端部に先端部が
上記固定板の面の延長線上に向かう補強片を延設
せしめることにより問題点を解決した。

〔実施例〕

以下、この考案を図面に示す実施例について更
に詳細に説明すれば、第１図はこの考案の面打ち
用樋吊り金具の斜視図を示すもので、図中Ａは帯
金ａの曲折により形成された吊り金具主体であつ
て、屋外側端部に樋耳を係止により保持する樋耳
保持部１を形成するとともに屋内側端部に樋耳を
抱持により保持する樋耳保持部２を形成してなる
ものであり、Ｂは吊り金具主体Ａと同様に帯金ａ
の曲折により形成された軒先固定具であつて、吊
り金具主体Ａの上方に位置するように上方に向け
て曲折された帯金ａの遊端部に固定板３を取付け
てなるものであり、４は屋内側の樋耳保持部２の
下端部を屋内側に向けて延設し、その先端部が上
記固定板３の面の略延長線上に位置するように形
成された補強片４である。

尚、補強片４はその先端部が固定板３の面の略
延長線上に位置するものであれば、第２図に示す
ようにＬ字状に曲折されたものであつても差支え
ない。

〔考案の効果〕 以上より明らかなように、この考案の面打ち用
樋吊り金具は固定板を吊り金具主体の上方に位置
するように形成するとともに断面略コ字状からな
る屋内側の樋耳保持部の下端部に先端部が上記固
定板の面の延長線上に向かう補強片を延設せしめ
てなる構成よりなるために吊り金具主体の固定板
に掛かる荷重が補強片に分散され、これより従来
品にみられる帯金の曲折や吊り金具自体の離脱が
防止せしめられ、更には補強片が吊り金具主体と
一体に成型されるために廉価にして且つ強固であ
り、また固定板が吊り金具主体の上方に位置せし
められているために釘着作業等施工性も合わせ向
上せしめられるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の面打ち用樋吊り金具の斜視
図、第２図は同上他の実施例の一部欠截斜視図、
第３図は同上使用状態を示す一部欠截正面図であ
る。 Ａ……吊り金具主体、Ｂ……軒先固定具、１，
２……樋耳保持部、３……固定板、４……補強
片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 両端部に樋耳保持部を有する吊り金具主体に、
   遊端部に固定板を有する軒先固定具を建屋側に向
   けて取付けてなる面打ち用樋吊り金具において、
   吊り金具主体の上方に位置するように固定板を取
   付けるとともに断面略コ字状からなる屋内側の樋
   耳保持部の下端部に先端部が上記固定板の面の延
   長線上に向かう補強片を延設せしめてなる面打ち
   用樋吊り金具。