JPH044429Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は鼻隠し板への釘着等により固定され
る面打ち用樋吊り金具に係るものである。

〔従来の技術〕

従来、この種の面打ち用樋吊り金具としては両
端部に樋耳保持部を有する吊り金具主体の建屋側
に、遊端部に釘着用の固定板を有する軒先固定具
を取付けてなるものが一般に使用されている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら、これら面打ち用樋吊り金具は軒
先固定具が下方に向けて曲設された帯金に通称ト
ンボと称される固定板を取付けてなる構成よりな
るために降雪地帯のように荷重が掛かる個所に使
用した場合、帯金の曲折や吊り金具自体の離脱等
の弊害を生じていた。

〔問題を解決するための手段〕

この考案は上記従来品の欠点を解消すべく考案
されたものであつて、両端部に樋耳保持部を有す
る吊り金具主体に、遊端部に固定板を有する軒先
固定具を建屋側に向けて取付けてなる面打ち用樋
吊り金具において、軒先固定具として吊り金具主
体の上方に位置するように取付けられた固定板と
該吊り金具主体の下方に向かい且つ建屋側端部が
該固定板の面の延長線上に位置するように取付け
られた補強片とを使用することにより問題点を解
決した。

〔実施例〕

以下、この考案を図面に示す実施例について更
に詳細に説明すれば、第１図および第２図はこの
考案の面打ち用樋吊り金具の斜視図および正面図
を示すもので、図中Ａは帯金ａの曲折により形成
された吊り金具主体であつて、両端部に係止およ
び抱持により樋耳を各々保持する樋耳保持部１，
２を形成してなるものであり、Ｂは吊り金具主体
Ａと同様に帯金ａの曲折により形成された軒先固
定具であつて、吊り金具主体Ａの上方に位置する
ように上方に向けて曲折された帯金ａの遊端部に
取付けられた固定板３と、吊り金具主体Ａの下方
に向かい且つその建屋側端部が該固定板３の面の
略延長線上に位置するように帯金ａを逆Ｌ字状に
曲折して形成された補強片４とからなるものであ
る。

尚、補強片４は吊り金具主体Ａの下方に向かい
且つその建屋側端部が該固定板３の面の略延長線
上に位置するものであれば、第３図に示すような
Ｌ字状に曲折された帯金ａからなるものであつて
も差支えない。

〔考案の効果〕

この考案の面打ち用樋吊り金具は軒先固定具が
吊り金具主体の上方に位置するように取付けられ
た固定板と該吊り金具主体の下方に向かい且つ建
屋側端部が該固定板の面の延長線上に位置するよ
うに取付けられた補強片とからなる構成よりなる
ために吊り金具主体の固定板に掛かる荷重が補強
片に分散され、これより従来品にみられる帯金の
曲折や吊り金具自体の離脱が防止せしめられ、更
には固定板が吊り金具主体の上方に位置せしめら
れているために釘着作業等施工性も合わせ向上せ
しめられるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の面打ち用樋吊り金具の斜視
図、第２図は同上正面図、第３図は同上他の実施
例の斜視図、第４図は同上使用状態を示す正面図
である。 Ａ……金具主体、Ｂ……軒先固定具、１，２…
…樋耳保持部、３……固定板、４……補強片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 両端部に樋耳保持部を有する吊り金具主体に、
   遊端部に固定板を有する軒先固定具を建屋側に向
   けて取付けてなる面打ち用樋吊り金具において、
   軒先固定具が吊り金具主体の上方に位置するよう
   に取付けられた固定板と該吊り金具主体の下方に
   向かい且つ建屋側端部が該固定板の面の延長線上
   に位置するように取付けられた補強片とからなる
   ことを特徴とする面打ち用樋吊り金具。