JP3038091U

JP3038091U - 家具の転倒防止具

Info

Publication number: JP3038091U
Application number: JP1996013238U
Authority: JP
Inventors: 一夫苅草
Original assignee: 一夫苅草
Priority date: 1996-11-21
Filing date: 1996-11-21
Publication date: 1997-06-06
Anticipated expiration: 2002-11-21

Abstract

(57)【要約】【課題】従来のＬ字形の金具などで家具を固定する手
段は、木ねじで家具を傷つけるとともに、木ねじを使え
ないスチール製家具には不適であり、壁面での木ねじの
利く場所を探して家具天板の左右の位置に取り付けなけ
ればならず、作業が繁雑で取り付けが便利ではなかっ
た。【解決手段】裏面に貼着シートを貼設し、家具１の天
板２に貼着する家具側貼着板１０と、部屋の壁面の適宜
の位置に貼着する壁側貼着板２０とを設け、バンド４０
の一端に締結した掛金具４１を家具側貼着板１０に掛け
留めし、バンド４０の他端を壁側貼着板２０に取り付け
た締結金具３０に締め留めし、家具側貼着板１０と壁側
貼着板２０との間にバンド４０を張設して家具１を固定
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、たんすや書棚などの家具を部屋の壁面に固定し、地震の揺れに対して転倒を防止する家具の転倒防止具に関するものである。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

従来、家具の転倒防止具として例えばＬ字形の金具が用いられ、家具の天板と部屋の壁面とに木ねじで固定することが行われている。しかし、こうしたＬ字形の金具は木ねじで家具を傷つけるとともに、木ねじを使えないスチール製家具には不適である。また、壁面での木ねじの利く場所を探して家具天板の左右の位置に取り付けなければならず、作業が繁雑で、必ずしも取り付けが便利ではなかった。

【０００３】この考案は、家具を傷つけることなく簡単な作業で取り付けられ、スチール製家具にも適応した家具の転倒防止具を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

かかる課題を解決するため、この考案の家具の転倒防止具は、裏面に貼着シートを貼設し、家具の天板に貼着する家具側貼着板と、部屋の壁面の適宜の位置に貼着する壁側貼着板とを設ける。そして、バンドの一端に締結した掛金具を家具側貼着板に掛け留めし、バンドの他端を壁側貼着板に取り付けた締結金具に締め留めし、家具側貼着板と壁側貼着板との間にバンドを張設して家具を固定するように構成するものである。以下に、図面に示した具体的な実施例について説明する。

【０００５】

【考案の実施の形態】

この考案の家具の転倒防止具は、家具（１）の天板（２）に貼着する家具側貼着板（１０）と、部屋の壁面に貼着する壁側貼着板（２０）と、両貼着板（１０）、（２０）間に張設するバンド（４０）で構成される。家具側貼着板（１０）は、主要部（１１）の裏面に、剥離紙を添設した貼着シート（１２）が貼設され、後端に補強板（１３）を接合し、長孔（１４）を開孔した舌片（１５）が補強板（１３）の後端辺中央にに形成されている。そして、主要部（１１）と補強板（１３）との間に薄板部（１６）が形成され、後端側を一定範囲の仰角で曲げられるように形成されている。壁側貼着板（２０）は、剥離紙を添設した貼着シート（２１）が裏面一面に貼設され、中央に窓（２２）を切り欠いて切起し片（２３）が形成され、切起し片（２３）の基部に溝孔（２４）が開孔され、窓（２２）の左右と下方の三方の位置に木ねじ用孔（２５）が開孔されている。この壁側貼着板（２０）に取り付ける締結金具（３０）が設けられ、締結金具（３０）は、木ねじ用孔（３２）を開孔した取付片（３１）を左右と下方の三方に形成し、左右の側板（３３）と前板（３６）で上面を開口した箱形に形成されている。そして、両側板（３３）に傾斜横長孔（３４）が開孔され、この傾斜横長孔（３４）に移動自在にバー（３５）が架設されている。この締結金具（３０）は、下側取付片（３１ａ）を溝孔（２４）に挿入し、切起し片（２３）で保持して壁側貼着板（２０）に取り付けられ（図５参照）、木ねじ用孔（２５）、（３２）の位置が合致する。所定の全長のバンド（４０）は一端に掛金具（４１）が締結されていて、掛金具（４１）の先端は下方に屈曲して掛留片（４２）が形成されている。

【０００６】この家具の転倒防止具は、貼着シート（１２）、（２１）の剥離紙をはがし、家具側貼着板（１０）を天板（２）の前端部に貼着し、壁側貼着板（２０）を部屋の壁面の適宜の位置に貼着する。そして、掛留片（４２）を長孔（１４）に挿入してバンド（４０）の一端を家具側貼着板（１０）に掛け留めし（図７参照）、バンド（４０）の他端は、壁側貼着板（２０）に取り付けた締結金具（３０）のバー（３５）に巻き、強く引いて弛みを取る。ここで、バー（３５）は前方へ移動して前板（３６）との間でバンド（４０）を挟持し、バンド（４０）の他端が締め留めされる（図８参照）。こうして、家具側貼着板（１０）と壁側貼着板（２０）との間にバンド（４０）を張設して家具（１）を固定し、さらに、補強のために木ねじ用孔（２５）、（３２）に木ねじ（３８）を締着し、締結金具（３０）を堅固に固定する。

【０００７】

【考案の効果】

以上のように、この考案の家具の転倒防止具は、家具側貼着板（１０）を家具（１）の天板（２）に貼着し、壁側貼着板（２０）を部屋の壁面の適宜の位置に貼着し、バンド（４０）を張設して家具（１）を簡単に壁面に固定することができ、取り付け作業が極めて容易であるとともに、家具（１）を傷つけることがなく、オフィスで多用されるスチール製家具にも用いることができるものである。

【０００８】また、壁側貼着板（２０）は、部屋の壁面の状態に応じて貼着位置を調整することができ、柱や鴨居に固定して和室にも簡単に取り付けることが可能であり、極めて用途の広いものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例の斜視図。

【図２】家具側貼着板の斜視図。

【図３】壁側貼着板の斜視図。

【図４】締結金具の斜視図。

【図５】締結金具を壁側貼着板に取り付けた状態の斜視
図。

【図６】バンドの一端側を示す斜視図。

【図７】バンドの一端側を家具側貼着板に掛け留めした
状態の斜視図。

【図８】バンドの他端側を締結金具に締め留めした状態
の一部を切り欠いた斜視図。

【符号の説明】

１家具２天板１０家具側貼着板１２貼着シート２０壁側貼着板２１貼着シート３０締結金具４０バンド４１掛金具

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】裏面に貼着シート（１２）、（２１）を
貼設し、家具（１）の天板（２）に貼着する家具側貼着
板（１０）と、部屋の壁面の適宜の位置に貼着する壁側
貼着板（２０）とを設け、バンド（４０）の一端に締結した掛金具（４１）を家具
側貼着板（１０）に掛け留めし、バンド（４０）の他端
を壁側貼着板（２０）に取り付けた締結金具（３０）に
締め留めし、家具側貼着板（１０）と壁側貼着板（２
０）との間にバンド（４０）を張設して家具（１）を固
定する家具の転倒防止具。