JPS6246883Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本願考案は、鋼板製の組立物置等における屋根
板の組着構造に関するもので、屋根板を物置の上
枠に確固に取付けられると共にその組着作業が容
易に早く一人でもでき、さらに物置内に小物の吊
下げ具を別に取付けなくとも、物置内に小物が吊
下げられるような屋根板の組着構造を提供するこ
とを目的としたものである。本考案は上記目的を
達成するために、一方の屋根板の端部と、隣設す
る他方の屋根板の端部及び上枠とに、金具挿入孔
と該金具挿入孔の近傍にボルト挿通孔を設け、前
記上枠の上に前記屋根板の端部同志を、金具挿入
孔同志とボルト挿通孔同志がそれぞれ合致するよ
うに重合させると共に、板材からなり、一方にネ
ジ孔を有する挿入片を他方に該挿入片の１端から
折曲形成されかつ掛止部を設けてある把手部を有
してなる略Ｌ字状の組着金具の該挿入片を前記金
具挿入孔に下方から挿入して該挿入片のネジ孔を
前記ボルト挿通孔に合致させ、かつボルトを前記
ボルト挿通孔に下方から挿通し前記ネジ孔に螺着
することにより前記隣接する屋根板同志を上枠に
固定していることを特徴とする鋼板製組立物置等
の屋根板の組着構造としたものである。

以下図面に基づいて本考案の実施例を説明す
る。

第１図は、組着金具とボルトの分解斜視であ
る。組着金具１は一方に挿入片２を他方に把手部
３を形成し、略Ｌ型にしている。挿入片２は、先
端上方に傾斜したガイド部４と、ボルト５がはい
るネジ孔６を有している。把手部３は挿入片の一
端から切曲形成され、中央部を穿孔して小物品を
掛止する掛止部７を設けている。８はワツシヤで
ある。

第２図及び第３図は上記金具とボルトを用い
て、物置の隣設する屋根板の端部同志と上枠の板
状部とを連結した組着構造を示す。第２図におい
て組着部９は一方の屋根板１０の端部１１上に他
の屋根板１２の端部１３を重合し上枠１４の板状
部１５上に載置し組着金具１とボルト５でこれら
を螺締固定している。

第３図において、１６，１６′，１６″は組着金
具挿入片２の巾よりやや長い長孔の金具挿入孔で
あつて、１６は上側の屋根板１２の端部１３に、
１６は下側の屋根板１０の端部１１に、１６は上
枠１４の板状部１５にそれぞれ設けられた金具挿
入孔である１７，１７，１７は上記金具挿通孔１
６，１６，１６にそれぞれ対応して設けられたボ
ルト挿通孔である。上記金具挿通孔には組着金具
の挿入片の先端を下方から挿入し、ボルト挿通孔
には下方からボルトを挿入して両者を螺着するこ
とにより屋根板と上枠を強固に螺締している。ま
た垂下している把手部に形成した掛止部７にはフ
ツクを介してほうきの柄２６を吊下している。

第４図及び第５図は、他の実施例を示し、前記
実施例の屋根板の金具挿通孔とボルト挿通孔を連
通させ単孔にしたものである。各屋根板の端部１
３，１１、及び板状部１５には、組着金具１８の
挿入片１９が挿入される金具挿入孔部２０と、ボ
ルト５のネジ部が通るボルト挿通孔部２１とを連
通した略 形状の取付孔２２を設けている。なお
金具挿入孔部２０は大きく形成している。これに
よればボルト５を予め組着金具１８に螺着した状
態でとりつけられる。２３は、組着金具１８の把
手部２４に設けられた掛止部である。又挿入片１
９の先端２５は挿入しやすいように先薄にしてい
る。第１実施例の組着金具１も先薄にしてもよ
い。以上説明したように、本考案は重合している
屋根板と上枠と、組着金具とボルトで確固に螺締
固定しているので、屋根板が強風にあおられて離
脱しにくく、又物置においては螺締固定する個所
を多数設けているのであるが、本願考案はこの組
着作業が一人でも容易に、早くできるものであ
る。詳記すれば上枠上に屋根板をそれぞれの金具
挿入口とボルト挿通孔が合致するように仮置き
し、その螺締作業は、組着金具の挿入片を前記金
具挿入孔に下方から挿入し、挿入片のネジ孔を前
記ボルト挿通孔に合致させ、ボルトを下方からボ
ルト挿通孔に挿通してから螺着するので、屋根板
の上に手をまわしたり、屋根板上にあがつたりし
なくてよく、下方からの操作のみで螺締作業がで
きるので、作業がしやすく安全である。又１方の
手で組着金具の把手部を持つておき、他方の手で
ボルトを締めれば螺着できるので１人で螺締作業
が容易にできる。

さらに、屋根板同志及び上枠の金具挿入孔が
少々ずれて仮置きされている場合に、屋根板を動
かして各孔を合わさなくても、組着金具を先端か
ら挿入するので容易に挿入できると共に孔ずれの
修正も組着金具でできる。又、従来物置内に小物
を吊下げたい時は、物置内の壁等に吊下げ具をビ
ス等で取付けているが、本願考案は、組着金具の
把手部に掛止部を設けているので、この掛止部に
小物を吊下げることができる。さらに、該掛止部
は、比較的強度のある上枠に支持されている状態
となつているので、少々重くても吊下げられ、た
とえば上枠の両端に位置する組着金具の掛止部同
志間にロープをかけて物干用としてあるいはその
他の多数のものを吊下げられる。

【図面の簡単な説明】

各図は本考案の実施例を示すものであつて、第
１図は、組着金具とボルトの分解斜視図、第２図
は屋根板の端部同志と上枠との組着構造を示す略
断面図、第３図は第２図Ｘ−Ｘ線の要部断面図、
第４図は他の実施例の組着部の分解斜視図、第５
図はそれの組着状態の要部断面図である。 符号の説明、１，１８……組着金具、２，１９
……挿入片、３，２４……把手部、５……ボル
ト、６……ネジ孔、７，２３…掛止部、１０，１
２……屋根板、１１，１３……屋根板の端部、１
４……上枠、１６，１６，１６，２０……金具挿
入孔、１７，１７，１７，２１……ボルト挿通
孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一方の屋根板の端部と、隣設する他方の屋根板
   の端部及び上枠とに、金具挿入孔と該金具挿入孔
   の近傍にボルト挿通孔を設け、前記上枠の上に前
   記屋根板の端部同志を、金具挿入孔同志とボルト
   挿通孔同志がそれぞれ合致するように重合させる
   と共に、板材からなり、一方にネジ孔を有する挿
   入片を他方に該挿入片の１端から折曲形成されか
   つ掛止部を設けてある把手部を有してなる略Ｌ字
   状の組着金具の該挿入片を前記金具挿入孔に下方
   から挿入して該挿入片のネジ孔を前記ボルト挿通
   孔に合致させ、かつボルトを前記ボルト挿通孔に
   下方から挿通し前記ネジ孔に螺着することにより
   前記隣接する屋根板同志を上枠に固定しているこ
   とを特徴とする鋼板製組立物置等の屋根板の組着
   構造。