JP6127303B1 - 吊り上げ補助具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ビティ仮設足場1の最上段の建枠部材15の内、簡易クレーン装着対象の前側縦枠15Aの上端に上方から嵌脱自在に嵌着可能な支柱31と、支柱31から前方に延設されたアーム部33と、アーム部33の前端部に設けられた吊り上げ滑車取り付け部37と、支柱31から後方に延設されてビティ仮設足場1の最上段の建枠部材15の内、横枠15Cに着脱自在に装着可能な後方延設部34とを有し、吊り上げ滑車取り付け部37に懸吊した吊り上げ滑車40に巻装した吊り上げロープ25の先端側を簡易クレーン3に取り付け、吊り上げロープ25の他端を引っ張ることで簡易クレーン3の吊り上げを可能とした。
【選択図】 図13
Description
図1に建築物の改修工事現場で用いられる従来の簡易クレーンの設置例を示す。仮設足場1の最上段の建枠部材2の前側の縦枠2Aに、簡易クレーン3が設置されている。簡易クレーン3は基部支柱4、ブラケット5を備え、複数のクランプ6を用いて基部支柱4が縦枠2Aに着脱自在に締結されている。基部支柱4には前方へ延設されたブラケット5が水平面内で旋回自在に装着されている。ブラケット5の前端にはホイスト取り付け部7が固着されており、このホイスト取り付け部7にホイスト8が懸吊されている。ホイスト8から巻き出されたワイヤロープ9の先端に吊りフック10が装着されている。ホイスト8を稼動し、吊りフック10を地上近くに降ろし、地上の作業員が荷揚げ資材としての足場部材11を玉掛けした玉掛けワイヤ12を吊りフック10に掛装する。ホイスト8を稼動し、ワイヤロープ9を巻き取らせ、地上から仮設足場1の最上段の1つ下の段のステージの高さに荷揚げし、ホイスト8を止める。仮設足場1の作業員は荷揚げされた足場部材11を足場内に取り込む。
仮設足場の最上段の建枠部材の内、簡易クレーン装着対象の前側縦枠の上端に上方から嵌脱自在に嵌着可能な支柱と、
支柱から前方に延設されたアーム部と、
アーム部の前端部に設けられた吊り上げ滑車取り付け部と、
支柱から後方に延設されて仮設足場の最上段の建枠部材の内、横枠または後側縦枠に着脱自在に装着可能な後方延設部と、
を有し、
吊り上げ滑車取り付け部に懸吊した吊り上げ滑車に巻装した吊り上げロープの先端側を簡易クレーンに取り付け、吊り上げロープの他端を引っ張ることで簡易クレーンの吊り上げを可能としたこと、
を特徴としている。
請求項2記載の発明では、アーム部を斜め上方向きに延設したこと、
を特徴としている。
請求項3記載の発明では、
仮設足場の最上段の建枠部材の内、簡易クレーン装着対象の前側縦枠の上端に上方から嵌脱自在に嵌着可能な支柱と、
支柱から前方に延設されたアーム部と、
アーム部の前部にガイドローラで前後に移動自在に装備した吊り上げシーブと、
吊り上げシーブがアーム部から外れるのを防止するストッパ部と、
支柱から後方に延設されて仮設足場の最上段の建枠部材の内、横枠または後側縦枠に着脱自在に装着可能な後方延設部と、
を有し、
吊り上げシーブに巻装した吊り上げロープの先端側を簡易クレーンに取り付け、吊り上げロープの他端を引っ張ることで簡易クレーンの吊り上げを可能としたこと、
を特徴としている。
請求項4記載の発明では、
仮設足場の最上段の建枠部材の内、簡易クレーン装着対象の前側縦枠の上端に上方から嵌脱自在に嵌着可能な支柱と、
支柱から前方に延設されたアーム部と、
アーム部の前部にガイドローラで前後に移動自在に装備した吊り上げ滑車取り付け部と、
吊り上げ滑車取り付け部がアーム部から外れるのを防止するストッパ部と、
支柱から後方に延設されて仮設足場の最上段の建枠部材の内、横枠または後側縦枠に着脱自在に装着可能な後方延設部と、
を有し、
吊り上げ滑車取り付け部に懸吊した吊り上げ滑車に巻装した吊り上げロープの先端側を簡易クレーンに取り付け、吊り上げロープの他端を引っ張ることで簡易クレーンの吊り上げを可能としたこと、
を特徴としている。
請求項5記載の発明では、アーム部の前部のガイドローラの移動部分を水平より下向きに傾斜させたこと、
を特徴としている。
請求項6記載の発明では、
支柱またはアーム部または後方延設部に、仮設足場から外した吊り上げ補助具を仮設足場の構造物に掛止可能とするフック部を設けたこと、
を特徴としている。
また、ガイドローラにより吊り上げシーブまたは吊り上げ滑車取り付け部がアーム部を前後に移動自在としたので、簡易クレーンを上方に引き上げ後、作業員が簡易クレーンを仮設足場に近づけると吊り上げシーブまたは吊り上げ滑車が後方移動し、簡易クレーンが前方へ引っ張られることがなく、簡易クレーンを簡単に仮設足場の建枠部材に引き寄せることができ、簡易クレーンの装着作業を円滑に行うことができる。
また、アーム部の前部を下向きに傾斜させたことにより、簡易クレーンの吊り上げ中に吊り上げシーブまたは吊り上げ滑車が前方に寄るので、簡易クレーンが後の仮設足場に接触する恐れがない。
図2において、1はビティ仮設足場、2はビティ仮設足場1の最上部の建枠部材(ビティ仮設足場の構造物)、3は建枠部材2の前側の縦枠2Aの上端部に設置された簡易クレーンであり、簡易クレーン3は基部支柱4、ブラケット5を備え、複数のクランプ6を用いて基部支柱4が縦枠2Aの上端部に着脱自在に締結されている。基部支柱4には前方へ延設されたブラケット5が水平面内で旋回自在に装着されている。ブラケット5の前端にはホイスト取り付け部7が固着されており、このホイスト取り付け部7にホイスト8が懸吊されている。ホイスト8から巻き出されたワイヤロープ9の先端に吊りフック10が装着されている。
図3に示す如く吊り上げ補助具30の内、31は上下方向に延設された丸パイプからなる支柱、32は支柱31の上端に固着されたへの字状に湾曲したアーム部材、33はアーム部材32の内、支柱31の上端から前方に延設された部分であるアーム部であり、前部が水平に延設されている。34はアーム部材32の内、支柱31の上端から後方へ延設された部分である後方延設部であり、斜め下方に延設されている。35と36は支柱31とアーム部材32の間に固着された補強部材、37はアーム部33の前端に固着された吊り上げ滑車取り付け部、38、38は吊り上げ補助具30を建枠部材の横枠(図4の符号2C参照)に掛止するためのフック部、39は後方延設部34の先端に装着された締結金具としてのクランプである。吊り上げ滑車取り付け部37には吊り上げ滑車40が懸吊されている。
吊り上げ滑車40には吊り上げロープ25が巻装されて先端の輪部26が簡易クレーン3のブラケット5に装着されたシャックル27に掛装されている。
仮設足場1の上の作業員Aはホイスト8を稼動し、吊りフック10を地上近くに降ろす。地上の作業員は足場部材11を玉掛けした玉掛けワイヤ12を吊りフック10に掛装する。作業員Aはホイスト8を稼動し、ワイヤロープ9を巻き取らせ、地上から仮設足場1の最上段の1つ下の段のステージの高さに荷揚げし、ホイスト8を止める。作業員Aは荷揚げされた足場部材11を足場内に取り込む。この際、簡易クレーン3が最上段の縦枠2Aの上端寄りに設置されているので、荷揚げした足場部材11の下端は作業員Aの載っている足場板28より上に来る。従って、足場部材11の下端が足場板28と接触し難くなり、足場内への荷揚げ資材の取り込みを容易に行なうことができる。
ビティ仮設足場1の上部にいる作業員Bがクランプ39を外して、吊り上げ補助具30を建枠部材2から取り外し、フック38により吊り上げ補助具30を建枠部材2の横枠2Cに掛止する(図7参照)。そして、図8、図9に示す如く、二段分、新たな建枠部材14、15を組み上げ、フック38を縦枠部材14の横枠14C、15Cに掛け替えながら吊り上げ補助具30を手で上げていき(図9、図10参照)、ビティ仮設足場1の最上部前側の縦枠15Aの上端のピン15Bに支柱31の下端部を差し込み、アーム部材32の後端をクランプ39で横枠15Cに締結する(図4、図5、図11参照)。
また、吊り上げ補助具30をビティ仮設足場1の最上段の建枠部材15の上に立設するので、簡易クレーン3を最上段の縦枠15Aの上端寄りに設置可能となり、吊り荷の足場部材11を足場内に取り込む際、足場部材11の下端が作業員の載っている足場板と接触し難くなり、足場内への足場部材11の取り込みを容易に行なうことができる。
ビティ仮設足場1の上部にいる作業員Bが吊り上げロープ25を引っ張り、簡易クレーン3の重量を支持した状態で(図16参照)、下の作業員Aは簡易クレーン3のクランプ6を縦枠2Aから外して、簡易クレーン3をビティ仮設足場1の建枠部材2から取り外す。そして、作業員Aが吊り上げロープ25を引っ張り、簡易クレーン3をホイスト8とともに上方へ吊り上げる(図17参照)。吊り上げ補助具30Cのアーム部33Cの前部が下向きに傾斜しているので、簡易クレーン3の吊り上げ中は吊り上げシーブ50が前寄りに移動しており、作業員Aが吊り上げロープ25を引っ張っても簡易クレーン3がビティ仮設足場1に接触して破損する恐れはない(図17の矢印a1、a2参照)。
2、14、15 建枠部材
2A、15A 縦枠
3 簡易クレーン
25 吊り上げロープ
30 吊り上げ補助具
31 支柱
33 アーム部
34 後方延設部
37 吊り上げ滑車取り付け部
38 フック
39 クランプ
40 吊り上げ滑車
50 吊り上げシーブ
52 ガイドローラ
60 吊り上げ滑車取り付け部
Claims (6)
- 仮設足場の最上段の建枠部材の内、簡易クレーン装着対象の前側縦枠の上端に上方から嵌脱自在に嵌着可能な支柱と、
支柱から前方に延設されたアーム部と、
アーム部の前端部に設けられた吊り上げ滑車取り付け部と、
支柱から後方に延設されて仮設足場の最上段の建枠部材の内、横枠または後側縦枠に着脱自在に装着可能な後方延設部と、
を有し、
吊り上げ滑車取り付け部に懸吊した吊り上げ滑車に巻装した吊り上げロープの先端側を簡易クレーンに取り付け、吊り上げロープの他端を引っ張ることで簡易クレーンの吊り上げを可能としたこと、
を特徴とする吊り上げ補助具。 - アーム部を斜め上方向きに延設したこと、
を特徴とする請求項1記載の吊り上げ補助具。 - 仮設足場の最上段の建枠部材の内、簡易クレーン装着対象の前側縦枠の上端に上方から嵌脱自在に嵌着可能な支柱と、
支柱から前方に延設されたアーム部と、
アーム部の前部にガイドローラで前後に移動自在に装備した吊り上げシーブと、
吊り上げシーブがアーム部から外れるのを防止するストッパ部と、
支柱から後方に延設されて仮設足場の最上段の建枠部材の内、横枠または後側縦枠に着脱自在に装着可能な後方延設部と、
を有し、
吊り上げシーブに巻装した吊り上げロープの先端側を簡易クレーンに取り付け、吊り上げロープの他端を引っ張ることで簡易クレーンの吊り上げを可能としたこと、
を特徴とする吊り上げ補助具。 - 仮設足場の最上段の建枠部材の内、簡易クレーン装着対象の前側縦枠の上端に上方から嵌脱自在に嵌着可能な支柱と、
支柱から前方に延設されたアーム部と、
アーム部の前部にガイドローラで前後に移動自在に装備した吊り上げ滑車取り付け部と、
吊り上げ滑車滑車取り付け部がアーム部から外れるのを防止するストッパ部と、
支柱から後方に延設されて仮設足場の最上段の建枠部材の内、横枠または後側縦枠に着脱自在に装着可能な後方延設部と、
を有し、
吊り上げ滑車取り付け部に懸吊した吊り上げ滑車に巻装した吊り上げロープの先端側を簡易クレーンに取り付け、吊り上げロープの他端を引っ張ることで簡易クレーンの吊り上げを可能としたこと、
を特徴とする吊り上げ補助具。 - アーム部の前部のガイドローラの移動部分を水平より下向きに傾斜させたこと、
を特徴とする請求項3または4記載の吊り上げ補助具。 - 支柱またはアーム部または後方延設部に、仮設足場から外した吊り上げ補助具を仮設足場の構造物に掛止可能とするフック部を設けたこと、
を特徴とする請求項1乃至5の内のいずれか一項記載の吊り上げ補助具。
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-
2016
- 2016-07-05 JP JP2016133784A patent/JP6127303B1/ja active Active
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CN107268973A (zh) * | 2017-06-27 | 2017-10-20 | 中建二局第二建筑工程有限公司 | 建筑脚手架搭设装置及其搭设方法 |
CN107268973B (zh) * | 2017-06-27 | 2022-11-25 | 中建二局第二建筑工程有限公司 | 建筑脚手架搭设装置及其搭设方法 |
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