JP5948542B1 - 簡易クレーン - Google Patents

簡易クレーン Download PDF

Info

Publication number
JP5948542B1
JP5948542B1 JP2015117061A JP2015117061A JP5948542B1 JP 5948542 B1 JP5948542 B1 JP 5948542B1 JP 2015117061 A JP2015117061 A JP 2015117061A JP 2015117061 A JP2015117061 A JP 2015117061A JP 5948542 B1 JP5948542 B1 JP 5948542B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bracket
winch
simple crane
sheave
rope
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015117061A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017001813A (ja
Inventor
古屋 謙
謙 古屋
Original Assignee
株式会社古屋興産
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社古屋興産 filed Critical 株式会社古屋興産
Priority to JP2015117061A priority Critical patent/JP5948542B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5948542B1 publication Critical patent/JP5948542B1/ja
Publication of JP2017001813A publication Critical patent/JP2017001813A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
  • Jib Cranes (AREA)

Abstract

【課題】ブラケットを旋回可能にしてもワイヤロープが吊り荷と接触し難い簡易クレーンを提供する。【解決手段】簡易クレーン本体40は、ビティ仮設足場30の建枠部材31にクランプ42で装着可能な基部支柱41を備えている。基部支柱41には支軸44により水平面内で旋回自在にブラケット43が軸支されている。ブラケット43の前部に荷側滑車取り付け金具が固着されており、荷側滑車47が懸吊されている。ブラケット43の上枠には前方延設部48が装着されており、この前方延設部48の前端にガイドロープ取り付け金具が装着されている。ブラケット43の縦枠の下端部には支軸44の延長線近くにウインチ側シーブ57が装着されている。ウインチ側シーブ57の下方に配置したウインチ80のワイヤロープ81をウインチ側シーブ57を介して荷側滑車47に巻装し、先端の吊りフック82を垂下可能とした。【選択図】図2

Description

本発明は簡易クレーンに係り、とくにマンション、ビル等の建築物の新築・改修工事現場等の仮設足場に設置して足場部材、建築部材の荷揚げをするのに好適な簡易クレーンに関する。
マンション、ビル等の新築・改修工事現場等では、仮設足場の組み上げ、建築物内への資材の搬入のため、仮設足場に簡易クレーンを設置し、地上から仮設足場の上の段に仮設足場の資材、建築物の資材を吊り上げ、足場内に取り込むようにしている。
図1に建築物の改修工事現場で用いられる従来の簡易クレーンの設置例を示す。仮設足場1の上段の建枠部材2の前側の縦枠2Aに、複数のクランプ3を用いて基部支柱4が着脱自在に締結されており、この基部支柱4に前方へ延設されたブラケット5が装着されている。ブラケット5の前端には滑車取り付け部6を介して荷揚げ滑車7が懸吊されている。仮設足場1の地上近くに設置されたウインチ8から巻き出されたワイヤロープ9が荷揚げ滑車7に巻き掛られたのち下方に垂下されて先端に吊りフック10が装着されている。吊りフック10には玉掛けワイヤ11と、介錯ロープ12が掛装されている。地上の作業員Aはリモコン13により、ウインチ8からワイヤロープ9を巻き出させて玉掛けワイヤ11を地上近くに下ろし、吊り荷としての足場資材14に玉掛けする。そして、リモコン13によりウインチ8を稼動しワイヤロープ9を巻き取らせ、地上から仮設足場1の上の段のステージの高さに荷揚げし、ウインチ8を止める。仮設足場1の上の段のステージの作業員Bは足場内に荷揚げされた足場資材14を取り込む。荷揚げ中、地上の作業員Aは介錯ロープ12を操作して吊り荷の振れを抑える。
ところで、ブラケット5の荷揚げ滑車7の直下にウインチ8を配設すると、ワイヤロープ9が吊り荷に接触したり絡んだりして、荷揚げ作業に支障が生じる。このため、ウインチ8をブラケット5の荷揚げ滑車7の直下から離れた場所に設置し、ワイヤロープ9の途中を滑車15に掛け、この滑車15を引っ張りワイヤ16により側方の建枠部材17へ引っ張り、吊り荷とワイヤロープ9との接触を回避するようにしている。このとき、ブラケット5の先端には側方(図1の左方)への引っ張り力が掛かる。ブラケット5は元々、基部支柱4に対し水平面内で左右に旋回自在に軸支されているが、側方への引っ張り力でブラケット5の先端が側方へ旋回してしまうと、荷揚げ滑車7が仮設足場1に接近し過ぎて吊り荷が仮設足場1に接触してしまうため、クランプ等を用いてブラケット5が前方へ向く位置で基部支柱4に旋回不能に固定するようにしている。このため、仮設足場1の上の段のステージの作業員Bは荷揚げ滑車7の近くまで上昇した吊り荷を、手を伸ばして引っ張って足場内に無理に取り込まなければならず、とても危険であった。
これとは別に、簡易クレーンは仮設足場1が上方へ組み上がるに従い、設置箇所をより上段の建枠部材に付け替える必要がある。この付け替え作業では、まず簡易クレーン設置対象の建枠部材を組み上げ、一人の作業員が上部に登り、他の作業員が建枠部材から簡易クレーンを外し、持ち上げて上の作業員に手渡しする。上の作業員は先行して組み上げた建枠部材にクランプ3で締結し直すようにしている。けれども、簡易クレーンには荷揚げ滑車7、吊りフック10を含むかなりの重量があり、手渡しで上に付け替えるのは困難な作業となっていた。
実用新案登録第3023683号公報
本発明は上記した従来技術の問題に鑑みなされたもので、ブラケットを旋回可能にしてもワイヤロープが吊り荷と接触し難い簡易クレーンを提供することを、その目的とする。
請求項1記載の発明では、
仮設足場の構造物に着脱自在に装着可能な基部部材と、
基部部材に水平面内で旋回自在に軸支されたブラケットと、
ブラケットの前部に設けられた荷側滑車取り付け部と、
ブラケットの下端部で旋回軸の延長線近くに装着されたウインチ側シーブと、
からなる簡易クレーン本体を備え、
ウインチ側シーブの下方に配置したウインチのワイヤロープをウインチ側シーブを介して荷側滑車取り付け部に取り付けた荷側滑車に巻装し、ワイヤロープ先端の吊りフックを垂下可能とし
ウインチ側シーブのロープ入り口を旋回軸の延長線と一致させたこと、
を特徴としている。
請求項2記載の発明では、
請求項1記載の簡易クレーンのブラケットの前部に、荷側滑車取り付け部に代えて荷側シーブを設けたこと、
を特徴としている。
請求項3記載の発明では
易クレーン本体のブラケットに設けた前方延設部と、
この前方延設部の前端部に設けたガイドロープ取り付け部と、
ガイドロープ取り付け部から地上まで懸吊したガイドロープと、
吊りフックに取り付けられるガイドロープ用滑車と、
を備え、
ガイドロープ用滑車にガイドロープを通すようにしたこと、
を特徴としている。
本発明によれば、ブラケットの下部で旋回軸の延長線の近くにウインチ側シーブを付設し、このウインチ側シーブを介してブラケットの前側の荷側滑車または荷側シーブにワイヤロープを巻装して下方に垂下できるようにしたので、ウインチ側シーブの直下にウインチを設置すれば、ウインチから巻き出されたワイヤロープと吊り荷の間に距離を取ることができる。加えて、ブラケットが前向きであっても、左右に旋回した向きであっても、ウインチとウインチ側シーブの間のワイヤロープが殆ど振れず、ワイヤロープがブラケットを旋回方向に引っ張ることもない。従って、ブラケットを支軸を中心にして旋回自在とし、荷の吊り上げ時にブラケットを前向きとしてもワイヤロープがブラケットを側方へ引っ張ることが無いので、荷揚げ中もブラケットは前向きを維持し、吊り荷がワイヤロープに接触したり絡んだりしない。吊り上げ後、荷を足場内に引き込む際はブラケットを旋回させて吊り荷を足場に近づけることができ、引き込み作業が容易となる。
また、他の発明によれば、ブラケットに前方延設部を設け、この前方延設部の前端部に設けたガイドロープ取り付け部から地上までガイドロープを懸吊し、吊りフックにガイドロープ用滑車を取り付け、このガイドロープ用滑車にガイドロープを通すようにしたので、高い位置に吊り上げたときの荷の振れ止めが容易となる
従来の簡易クレーンの設置例を示す説明図である。 本発明に係る簡易クレーンの使用状態を示す一部省略した斜視図である(実施例1)。 図2中の簡易クレーン本体の組み立て図である。 図2中の簡易クレーン本体の内、ウインチ側シーブの作用説明図である。 図2中の吊り上げ補助具の外観斜視図である。 簡易クレーンの使用方法の説明図である。 簡易クレーンの使用方法の説明図である。 簡易クレーンの使用方法の説明図である。
以下、本発明の最良の形態を実施例に基づき説明する。
図2乃至図5を参照して本発明の一実施例を説明する。図2は本発明に係る簡易クレーンの使用状態を示す斜視図、図3は簡易クレーン本体の組み立て図、図4は簡易クレーン本体のウインチ側シーブの作用説明図、図5は本体吊り上げ補助具の外観斜視図である。
図2乃至図5において、30はビティ仮設足場、31はビティ仮設足場30の最上部の建枠部材(ビティ仮設足場の構造物)、40は建枠部材31の前側の縦枠31Aの上部に設置された簡易クレーン本体、14は簡易クレーン本体40により地上からビティ仮設足場30の最上部の一段下のステージに荷揚げされる荷揚げ資材(足場部材) 、60は簡易クレーン本体40を上方へ移動するための本体吊り上げ補助具である。簡易クレーン本体40と本体吊り上げ補助具60により、本実施例の簡易クレーンが構成されている。
簡易クレーン本体40の内、41は基部部材としての基部支柱であり、3つの締結金具(クランプ)42により建枠部材31の縦枠31Aの上部に鉛直向き、かつ着脱自在に締結されている。締結金具42は基部支柱41に予め固着していてもよく、或いは、現場で基部支柱41に着脱自在に装着しても良い。43は三角枠形のブラケットであり、基部支柱41に対して、上下3箇所の支軸44により水平面内で前方を基準にして左右に各々90乃至120度ずつ旋回可能に装着されている。ブラケット43の上枠45の前端には荷側滑車取り付け部としてのU字状の荷側滑車取り付け金具46が固着されおり、この荷側滑車取り付け金具46に荷側滑車47が着脱自在に懸吊されている。ブラケット43の上枠45には前方に延設された前方延設部48が着脱自在に装着されている。即ち、前方延設部48の前後2個所の両側に2組の固定金具49と49、50と50の上端部がボルト止めされており、固定金具49と49、50と50の下端部が上枠45を跨ぐようにしてボルト止めされている。前方延設部48の前端にはU字状のガイドロープ取り付け金具51が固着されおり、このガイドロープ取り付け金具51にガイドロープ52の一端側が取り付けられたフック53が掛装されている。ブラケット43の上枠45の中央付近にはシャックル54が装着されており、このシャックル54に本体吊り上げ補助具60の後述するロープの一端が取り付けられている。
ブラケット43の縦枠55の下端部には下方に延設された一組のシーブ取り付け板56と56がボルト止めにより装着されており、このシーブ取り付け板56と56の下端部にウインチ側シーブ57が装着されている。ビティ仮設足場30の地上近くに2本の単管パイプ32、33が併設してクランプ34により締結されており、これらの単管パイプ32、33にウインチ80が装着されている。ウインチ80はウインチ側シーブ57の直下に設置されており、ウインチ80から巻き出されたワイヤロープ81がウインチ側シーブ57に巻き掛けられたのち、荷側滑車47に巻き掛けられて先端に装着された吊りフック82が下方に垂下されている。
図4に示す如く、ウインチ側シーブ57のワイヤロープ入り口57Aはブラケット43の旋回方向に関わらず、支軸44の軸線Cと一致したまま変化しない(図4の(1)乃至(3)は各々ブラケット43の前向状態、左旋回状態、右旋回状態を示す)。
図5に示す如く本体吊り上げ補助具60はパイプをへの字状に曲げた吊持アーム61と、吊持アーム61の中央より少し後ろ側から下方へ延設されたパイプ状の基部支柱62と、吊持アーム61の後端に装着されたクランプ63と、吊持アーム61の前部に前後移動自在に懸吊されたシーブ64を有している。シーブ64は二枚の支持板65、65の下端部に装着されており、この支持板65、65の上端部に装着されたガイドローラ66が吊持アーム61の前部に懸装されることにより、前後移動自在になっている。吊持アーム61にはガイドローラ66の移動範囲を制限するストッパ67、68が突設されている。吊持アーム61の前部は水平より角度θだけ少し下向きに傾斜されており、通常はシーブ64が前寄りに移動した状態となるようになっている。シーブ64にはロープ69が巻装されており、このロープ69の一端が簡易クレーン本体40のシャックル54に取り付けられている。
基部支柱62と吊持アーム61の前部及び後部の間には補強部材70、71が装着されており、後ろ側の補強部材71にはワイヤロープ72を介してフック73が懸吊されている。フック73は本体吊り上げ補助具の移動時に、一時的にビティ仮設足場30の建枠部材に掛けるためのものである。基部支柱62はビティ仮設足場30の最上段の建枠部材31の前側の縦枠31Aの上端部に着脱自在に差し込まれており、吊持アーム61の前部がビティ仮設足場30の前方に延設された状態となっている。吊持アーム61の後端のクランプ63は建枠部材31の横枠31Bに着脱自在に締結されている。
図2と図6は上記した簡易クレーン本体による資材荷揚げ方法の説明図、図7と図8は本体吊り上げ補助具60による簡易クレーン本体40の付け替え方法の説明図であり、以下、これらの図を参照して上記した実施例の作用を説明する。
図2に示す如く、予めビティ仮設足場30の最上部の前側の縦枠31Aの上端近くに簡易クレーン本体40がクランプ41により締結済みであり、建枠部材31の上部に本体吊り上げ補助具60が装着済みであるとする。ガイドロープ取り付け金具51にはフック53が懸吊してあり、このフック53に一端が取り付けられたガイドロープ52の他端側が地上まで垂れ下げられている。荷側滑車取り付け金具46には荷側滑車47が懸吊してある。ウインチ側シーブ57の直下の地上近くのビティ仮設足場30に設置したウインチ80から巻き出されたワイヤロープ81がウインチ側シーブ57に巻装したのち荷側滑車46に巻装し、下方に垂下した先端に吊りフック82が取り付けてある。また、本体吊り上げ補助具60のシーブ64にロープ69が巻装してあり、このロープ69の一端が簡易クレーン本体40のシャックル54に取り付けてある。
まず、簡易クレーン本体40を用いた荷揚げ作業について説明する。簡易クレーン本体40のブラケット43は左右に各々90乃至120度の範囲で旋回可能としてある。
地上に玉掛け、ウインチ80の操作、ガイドロープ52の介錯をする作業員A、ビティ仮設足場30の最上部より一段下の足場上に荷揚げ資材14の引き込みを行う作業員Bが配置されているものとする。
図2に示す如く、簡易クレーン本体40が前方向きの状態で、作業員Aはリモコン90を操作し、ウインチ80を稼働させてワイヤロープ81を延ばし、吊りフック82を地上近くまで下げる。作業員Aは荷揚げ資材14に玉掛けワイヤ83で玉掛けし、ガイドロープ52をガイドロープ用滑車84に通すとともに、吊りフック82にシャックル86を取り付け、シャックル86にガイドロープ用滑車84のステー85と玉掛けワイヤ83を取り付ける(図6参照)。
作業員Aがリモコン90の操作でウインチ80を吊りフック上昇側に回転させ、ワイヤロープ81を巻き上げて荷揚げ資材14を上昇させる。この際、作業員Aはガイドロープ52を引っ張って荷揚げ資材14の揺れを制御する。ガイドロープ52とガイドロープ用滑車84の使用により、荷揚げ資材14が上方に高く上がった場面での揺れを最小限に抑えることができる。この点、従来の吊りフックに付けた介錯ロープで振れ止めを行う方法では、荷揚げ資材が高くなるほど振れ止めが困難となり、また、荷揚げ資材が低い位置では余った介錯ロープが同士が絡んだり、荷揚げ資材やビティ仮設足場の下部に絡んで、荷揚げ作業を中断しなければならない欠点があった。
荷揚げ資材14がビティ仮設足場30の最上部の一段下まで上がったところで、作業員Aはウインチ80を停止し、作業員Bが荷揚げ資材14をブラケット43とともに旋回させながら荷揚げ資材14をビティ仮設足場30の最上部より一段下に取り込む(図6参照)。
ウインチ側シーブ57がブラケット43の下部で支軸44の近くに配設されており、ウインチ80がウインチ側シーブ57の直下に設置されているので、ウインチ80とウインチ側シーブ57の間のワイヤロープ81はビティ仮設足場30の前面近くを通ることになり、吊りフック82に懸吊された荷揚げ資材14との間に水平距離を取ることができる。また、ウインチ側シーブ57のロープ入り口57Aが支軸44の軸線Cに来るように配設されているので、ブラケット43の向きが変わってもウインチ側シーブ57のロープ入り口57Aの位置が変化しない。従って、ブラケット43が前向きであっても、左右に旋回した向きであってもウインチ80とウインチ側シーブ57の間のワイヤロープ81が殆ど振れず、ワイヤロープ81がブラケット43を旋回方向に引っ張ることもない。従って、ブラケット43を支軸44を中心にして旋回自在とし、荷の吊り上げ時にブラケット43を前向きとしてもワイヤロープ81がブラケット43を側方へ引っ張ることが無いので、荷揚げ中もブラケット43は前向きを維持し、荷揚げ資材14がワイヤロープ81に接触したり絡んだりすることはない。
次に、簡易クレーン本体40の上方への付け替え作業について説明する。
本体吊り上げ補助具60のフック73をビティ仮設足場30の最上部の横枠31Bに掛けた状態で、ビティ仮設足場30の上部にいる作業員Bがクランプ63を外し、基部支柱62を建枠部材31の縦枠31Aから取り外す。そして、図7に示す如く、二段分、新たな建枠部材35、36を組み上げ、フック73を縦枠部材35の横枠35B、36Bに掛け替えながら本体吊り上げ補助具60を手で上げていき、最上部前側の縦枠36Aに基部支柱62を差し込み、吊持アーム61の後端のクランプ63で横枠36Bに締結する。
ビティ仮設足場30の上部にいる作業員Bがロープ69を引っ張り、簡易クレーン本体40の重量を支持した状態で、作業員Aがクランプ42を外して簡易クレーン本体40を建枠部材31から外す。図8に示す如く、作業員Aが交代してロープ69を引っ張り簡易クレーン本体40を吊り上げるとともに、作業員Bがビティ仮設足場30の最上部の縦枠36Aの上端部にクランプ42で締結する。
作業員Aがロープ69を引っ張り簡易クレーン本体40を吊り上げて移動するので、従来の如く、下と上の作業員の間で手渡しする場合に比べて遥かに安全かつ容易に簡易クレーン本体40の付け替え作業ができる。また、本体吊り上げ補助具60の吊持アーム61の前部が下向きに傾斜しているので、簡易クレーン本体40の吊り上げ中はシーブ64が前寄りに移動しており、作業員Aがロープ69を引っ張っても簡易クレーン本体40がビティ仮設足場30に接触して破損する恐れはない。また、シーブ64が前後に移動自在なので、簡易クレーン本体40を上方に引き上げ後、作業員Bが簡易クレーン本体40を仮設足場30の縦枠36Aの方へ引き寄せるとシーブ64が後方移動し、簡易クレーン本体40が前方へ大きな力で引っ張られることがなく、簡易クレーン本体40の基部支柱41を簡単に仮設足場の最上部の縦枠36Aに引き寄せることができ、クランプ42による締結作業を円滑に行うことができる。
この実施例によれば、簡易クレーン本体40のブラケット43の下部で旋回軸の延長線の近くにウインチ側シーブ57を付設し、このウインチ側シーブ57を介してブラケット43の前側の荷側滑車47にワイヤロープ81を巻装して下方に垂下できるようにしたので、ウインチ側シーブ57の直下にウインチ80を設置すれば、ウインチ80から巻き出されたワイヤロープ81と吊り荷の間に距離を取ることができる。加えて、ブラケット43が前向きであっても、左右に旋回した向きであっても、ウインチ80とウインチ側シーブ57の間のワイヤロープ81が殆ど振れず、ワイヤロープ81がブラケット43を旋回方向に引っ張ることもない。従って、ブラケット43を支軸44を中心にして旋回自在とし、荷の吊り上げ時にブラケット43を前向きとしてもワイヤロープ81がブラケット43を側方へ引っ張ることが無いので、荷揚げ中もブラケット43は前向きを維持し、吊り荷がワイヤロープ81に接触したり絡んだりしない。吊り上げ後、荷を足場内に引き込む際はブラケット43を旋回させて吊り荷を足場に近づけることができ、引き込み作業が容易となる。
また、ブラケット43に前方延設部48を設け、この前方延設部48の前端部に設けたガイドロープ取り付け金具51にガイドロープ52を取り付け可能としたことにより、高い位置に吊り上げたときの荷の振れ止めが容易となる。
また、ビティ仮設足場30の内、簡易クレーン本体40の設置位置より上方位置に本体吊り上げ補助具60を設置し、この本体吊り上げ補助具60の吊持アーム61に懸吊したシーブ64に吊り上げ用のロープ69を巻装し、簡易クレーン本体40をビティ仮設足場30の上方に付け替える際、ロープ69で吊り上げることにより、上下の作業員が手渡しで下から上へ移動するよりも遥かに安全かつ容易に行うことができる。この際、ガイドローラ66によりシーブ64が吊持アーム61を前後移動自在に形成されているので、簡易クレーン本体40を上方に引き上げ後、作業員が簡易クレーン本体40をビティ仮設足場30の縦枠の方に引き寄せるとシーブ64が後方移動し、簡易クレーン本体40が大きな力で前方へ引っ張られることがなく、簡易クレーン本体40の基部支柱41を簡単にビティ仮設足場30の縦枠に引き寄せることができ、装着作業を円滑に行うことができる。
また、吊持アーム61の前部を下向きに傾斜させたことにより、簡易クレーン本体40の吊り上げ中にシーブ64が前方に寄るので、簡易クレーン本体40が後側のビティ仮設足場30に接触する恐れがない。
なお、上記した実施例では、ブラケットの前部に荷側滑車取り付け部を設け、この荷側滑車取り付け部に荷側滑車を着脱自在に懸吊可能としたが、ブラケットの前部に、荷側滑車取り付け部に代えて荷側シーブを装着し、ウインチから巻き出されたワイヤロープをウインチ側シーブを介して荷側シーブに巻装し、先端の吊りフックを下方へ垂下するようにしても良い。
また、上記した実施例ではブラケットの旋回軸の延長線上にウインチ側シーブの入り口が来るようにした場合を例に挙げたが、本発明は何らこれに限定されず、ブラケットの旋回軸の延長線上にウインチ側シーブの軸が来るようにしたりしても良く、要はブラケットの旋回軸の延長線上の近くにウインチ側シーブが来るようにすれば良い。
本発明は、マンション、ビル等の建築物の新築・改修工事現場等に設置される架設足場の上で使用するクレーンに適用できる。
14 荷揚げ資材
30 ビティ仮設足場
31、35、36 建枠部材
40 簡易クレーン本体
41 基部支柱
42、63 クランプ
43 ブラケット
44 支軸
45 上枠
46 荷側滑車取り付け金具
47 荷側滑車
48 前方延設部
51 ガイドロープ取り付け金具
52 ガイドロープ
54、86 シャックル
55 縦枠
57 ウインチ側シーブ
60 本体吊り上げ補助具
61 吊持アーム
62 基部支柱
64 シーブ
66 ガイドローラ
80 ウインチ
81 ワイヤロープ
82 吊りフック
83 玉掛けワイヤ
84 ガイドロープ用滑車

Claims (3)

  1. 仮設足場の構造物に着脱自在に装着可能な基部部材と、
    基部部材に水平面内で旋回自在に軸支されたブラケットと、
    ブラケットの前部に設けられた荷側滑車取り付け部と、
    ブラケットの下端部で旋回軸の延長線近くに装着されたウインチ側シーブと、からなる簡易クレーン本体を備え、
    ウインチ側シーブの下方に配置したウインチのワイヤロープをウインチ側シーブを介して荷側滑車取り付け部に取り付けた荷側滑車に巻装し、ワイヤロープ先端の吊りフックを垂下可能とし
    ウインチ側シーブのロープ入り口を旋回軸の延長線と一致させたこと、
    を特徴とする簡易クレーン。
  2. 請求項1記載の簡易クレーンのブラケットの前部に、荷側滑車取り付け部に代えて荷側シーブを設けたこと、
    を特徴とする簡易クレーン。
  3. 簡易クレーン本体のブラケットに設けた前方延設部と、
    この前方延設部の前端部に設けたガイドロープ取り付け部と、
    ガイドロープ取り付け部から地上へ垂らしたガイドロープと、
    吊りフックに取り付けられるガイドロープ用滑車と、
    を備え、
    ガイドロープ用滑車にガイドロープを通すようにしたこと、
    を特徴とする請求項1または2記載の記載の簡易クレーン。
JP2015117061A 2015-06-09 2015-06-09 簡易クレーン Active JP5948542B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015117061A JP5948542B1 (ja) 2015-06-09 2015-06-09 簡易クレーン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015117061A JP5948542B1 (ja) 2015-06-09 2015-06-09 簡易クレーン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5948542B1 true JP5948542B1 (ja) 2016-07-06
JP2017001813A JP2017001813A (ja) 2017-01-05

Family

ID=56329492

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015117061A Active JP5948542B1 (ja) 2015-06-09 2015-06-09 簡易クレーン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5948542B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6123148B1 (ja) * 2016-07-05 2017-05-10 株式会社古屋興産 ロープ方向変換器
JP2018118795A (ja) * 2017-01-23 2018-08-02 ユニパー株式会社 介錯アーム、および介錯アームを備えたクレーンアーム

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5128948A (ja) * 1974-09-05 1976-03-11 Ota Hiroshi Kozobutsunichakudatsukanonakahanshikikureen
JPS51154878U (ja) * 1975-06-05 1976-12-10
JPS5449075U (ja) * 1977-09-12 1979-04-05
JPS637650Y2 (ja) * 1982-03-08 1988-03-04
JP2889774B2 (ja) * 1992-10-27 1999-05-10 松下電工株式会社 建築材吊り上げ装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5128948A (ja) * 1974-09-05 1976-03-11 Ota Hiroshi Kozobutsunichakudatsukanonakahanshikikureen
JPS51154878U (ja) * 1975-06-05 1976-12-10
JPS5449075U (ja) * 1977-09-12 1979-04-05
JPS637650Y2 (ja) * 1982-03-08 1988-03-04
JP2889774B2 (ja) * 1992-10-27 1999-05-10 松下電工株式会社 建築材吊り上げ装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6123148B1 (ja) * 2016-07-05 2017-05-10 株式会社古屋興産 ロープ方向変換器
JP2018003496A (ja) * 2016-07-05 2018-01-11 株式会社古屋興産 ロープ方向変換器
JP2018118795A (ja) * 2017-01-23 2018-08-02 ユニパー株式会社 介錯アーム、および介錯アームを備えたクレーンアーム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017001813A (ja) 2017-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007302352A (ja) クレーン及びクレーンのブーム起伏装置
JP2007202339A (ja) 柱装吊上装置
JP5948542B1 (ja) 簡易クレーン
JP6645222B2 (ja) クレーンのジブ取付方法
JP6628310B2 (ja) 鉄塔組立・解体用デリック
CN113264458A (zh) 塔式起重机系统及其附着杆的拆除方法
JP2016199997A (ja) 簡易クレーン
JP3973215B2 (ja) 鉄塔外付型台棒装置及びその組立方法
JP6127303B1 (ja) 吊り上げ補助具
US20100176078A1 (en) Auxiliary Device for Installing the Lower and Upper Jib Support of an Adjustable Auxiliary Boom on a Mobile Crane
JP6123148B1 (ja) ロープ方向変換器
CN211971577U (zh) 塔式起重机系统
JP2018003492A (ja) 簡易クレーン、簡易クレーンの補助具
JP6103461B1 (ja) 簡易クレーン、簡易クレーンによる吊り荷の振れ止め方法
JP3960392B2 (ja) 外壁材吊り上げ装置及び外壁材吊り上げ方法
JP4054800B2 (ja) クライミング足場
JP2010235265A (ja) 鉄塔組立・解体用デリック
JP2011006199A (ja) リービング装置、クレーンおよびロープワイヤリング方法
JP6658020B2 (ja) クレーン、およびクレーンの組立方法
JP2014213994A (ja) クレーンを用いた吊り上げ方法および吊り上げ補助装置
CN114671353B (zh) 工件合装方法、合装件安装系统和工程机械装配线
CN217972354U (zh) 一种超重构件起吊悬臂机构
CN209778105U (zh) 一种钢结构桥梁安装用简易吊装装置
JP3651870B2 (ja) 鉄筋組立方法及び装置
JP6309483B2 (ja) 建物の解体重機とこの解体重機を使用する建物の解体方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160406

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5948542

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350