JP3012649U - 板状物の接合構造 - Google Patents

板状物の接合構造

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JP3012649U
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順彦 大角
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 置物台、用具入れ箱状物などを強固に組み立
てられ、又容易に分解することのできる木材、石材等の
板状物の接合構造を提供する。 【構成】 複数の板状物2の対応接合面3に、中央に孔
6を設けた銭形を成す円形メタル接合部材4の半円部が
密合状態で埋設可能な半円溝5を設け、前記円形メタル
接合部材4を介して前記板状物2相互を連結することを
特徴とする板状物の接合構造である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、木材、石材等の板状物相互を接着剤、クギ、ボルト等の常套の接合 媒体によらず、円形メタル接合部材を介して強固に組み立てられる、主として置 物台、用具入れ箱状物などを組立てる接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
板状物の接合により箱状物などを組立てる場合、通常、接着剤、クギ、ボルト 等の接合媒体を用いて相互に固着している。 ところが石材、プラスチックの板状物の場合には、素材自体が極めて脆く割れ 易いので、クギ、ボルトを使用することが極めて難しい。接着剤によって固着す る場合には特殊な接着剤でなければ接着しにくい難点がある。 また、木材の板状物の場合には、接着剤によって固着するものが多いが、接着 剤の風化や劣化によって経時とともに接着力が弱まり、剥がれ易くなる欠点があ る。 なお、接着剤、クギ、ボルト等により一旦組立てられると、その後の分解、分 離が難しく、場合によっては構成物が破壊されてしまうことがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上記実情に鑑みてなされたもので、板状物の種類を問わず、相互に強 固に組立てられ、又容易に分解することのできる板状物の接合構造を提供するも のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案は、複数の板状物2の対応接合面3に、円 形メタル接合部材4の半円部が密合状態で埋設可能な半円溝5を設け、前記円形 メタル接合部材4を介して前記板状物2相互を連結することを特徴とする板状物 の接合構造である。 また、前記円形メタル接合部材4がその中央に孔6を設けた銭形を成すもので ある。
【0005】
【実施例】
本考案は主として置物台、用具入れ箱状物などが対象となるが、図1及び図2 に示すように、地蔵様を安置する石材製の地蔵台の実施例で説明すると、 図は、前面を開放して他面を囲うように組立てる地蔵台の箱状物1であり、台 板1枚、側板2枚、背板1枚、天板1枚の計5枚から成る肉厚の石材製の板状物 2を組合せる。 その接合する各板状物2の対応接合面3に、一面につき間隔置きに2箇所づつ 円形メタル接合部材4の半円部が密合状態で埋設可能な半円溝5を設ける。 前記対応接合面3に設ける半円溝5は対応位置・寸法を正確にすることが肝要 である。各板状物2は相互に正確に位置が決っているので一箇所でも半円溝5の 位置がずれると各板状物2の対応接合面3が密合できなくなる。 そして、中央に孔6を設けた銭形を成す円形メタル接合部材4を介して前記板 状物2相互を連結する。 この組立には接着剤、クギ、ボルト等は一切使用しない。 なお、前記板状物2は石材製の他に肉厚の木製、プラスチック製、金属製等も 可能である。
【0006】
【考案の作用並びに効果】
本考案は以上のようで、半円溝5に円形メタル接合部材4を埋設することによ って板状物2が縦横方向相互に接合拘束され、箱状物の全体が強固に組立てられ る。 また、接着剤、クギ、ボルト等の固着手段を一切使用せずに、板状物2間に円 形メタル接合部材4を挟み込むだけなので容易に解体することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の分解斜視図。
【図2】組立て完成の状態を示し、その(イ)が正面
図、(ロ)が側面図。
【符号の説明】
1 箱状物 2 板状物 3 板状物の接合面 4 円形メタル接合部材 5 半円溝 6 円形メタル接合部材の孔

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の板状物(2)の対応接合面(3)
    に、円形メタル接合部材(4)の半円部が密合状態で埋
    設可能な半円溝(5)を設け、前記円形メタル接合部材
    (4)を介して前記板状物(2)相互を連結することを
    特徴とする板状物の接合構造。
  2. 【請求項2】 円形メタル接合部材(4)がその中央に
    孔(6)を設けた銭形を成す請求項1の板状物の接合構
    造。
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