JP2677952B2 - ステンレス製キャビネット - Google Patents

ステンレス製キャビネット

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JP2677952B2
JP2677952B2 JP5258399A JP25839993A JP2677952B2 JP 2677952 B2 JP2677952 B2 JP 2677952B2 JP 5258399 A JP5258399 A JP 5258399A JP 25839993 A JP25839993 A JP 25839993A JP 2677952 B2 JP2677952 B2 JP 2677952B2
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stainless steel
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steel plate
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勝正 田村
秀明 塩瀬
道彦 仁茂田
民三 関根
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ナスステンレス株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、台所の流し台,調理台
等のキャビネットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、流し台および調理台の一例を示
すもので、図5はシステムキッチンとして流し台と調理
台の天板が一体に形成されたものである。図中Aは流し
台のキャビネット,Bはその天板,Cは調理台のキャビ
ネット,Dはその天板であり、図5のEはシステムキッ
チン用に天板を一体的に形成したものである。
【0003】図6は従来のステンレス製キャビネットの
一例を示す分解図であり、図7は従来の木製キャビネッ
トの一例を示す分解図である。図中aは側板,bは背
板,cは横框,dは天板,eは底板,fは台輪である。
【0004】図6のステンレス製キャビネットを組み立
てるには、主に各部品の接合部(×印位置)gをスポッ
ト溶接によって接合している。また図7の木製キャビネ
ットを組み立てるには、部品の接合部の一部はダボhと
ダボ孔iとの嵌合によって結合し、他の接合部はステー
プルjによって接合している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の木製キャビネッ
トは、加工性および組立性が良いが、耐久性に問題があ
った。これに対して従来のステンレス製キャビネット
は、耐久性がすぐれているが、強度を必要とする部分
は、ステンレス鋼板を曲げ加工することによって強度を
増加させているが、曲げ加工するためにはプレス成形用
の金型を必要とする上に、またスポット溶接をする位置
が難しい場所が多くなるため、自動組立が困難で、加工
および組み立てに手数がかかると共に、コストも嵩むと
いう問題点があった。
【0006】また従来のステンレス製キャビネットは溶
接によって組み立てられているため、組立時,搬送時お
よび取り付け現場における施工時に、キャビネットの一
部が傷ついたり、打痕等がついた場合にも、その部分を
交換できないため、補修が容易にできないという問題点
があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の問題点を解決する
ため本発明においては、キャビネットの側板,背板,底
板等の構成部品を、所定の形状に成形したステンレス鋼
板と枠材をホットメルト接着して形成し、キャビネット
の構成部品同士を接合するにあたりねじ、ダボおよびス
テーブルを接合具として前記ステンレス鋼板から前記枠
材にかけて或いは前記枠材同士に圧入して組み立てるこ
とによりステンレス製キャビネットを構成する。
【0008】
【作用】上述のように本発明においては、キャビネット
の側板,背板,底板等の構成部品を、所定の形状に成形
したステンレス鋼板と枠材を接着して形成するようにし
たから、ステンレス鋼板の形状が曲げ加工の少ない形状
に簡素化される。このため成形用金型が安価になると共
に、曲げ工程の減少によって生産コストが低減する。
【0009】また本発明においては、キャビネットの構
成部品同士の接合部分の少なくとも一方を枠材として組
み立てるようにしたから、このキャビネットの構成部品
同士の接合部分をねじ,ダボおよびステープルといった
接合具によって接合することができる。このため本発明
によれば、組み立てが木製キャビネットと同程度に容易
になる上に、自動組立および現地組立(ノックダン)も
可能となり、さらに部品交換も可能になるから、生産コ
ストが軽減される。
【0010】またステンレス鋼板と枠材の接着をホット
メルト接着とした場合は、キャビネットの廃棄時に、約
150℃に加熱することによって、ステンレス鋼板と枠
材とを容易に分離することができるから、資源の再利用
に有益である。
【0011】またキャビネットの台輪をキャビネットの
側板および背板から分離して形成すれば、キャビネット
の組み立て時や、搬送中に損傷しやすい台輪の交換が容
易になる。上述のように本発明によれば、従来のステン
レス製キャビネットと同程度の耐久性を有し、しかも木
製キャビネットと同程度の組立性を有するステンレス製
キャビネットを安価に提供することができる。
【0012】
【実施例】以下、図1〜図3について本発明キャビネッ
トの一実施例を説明する。図中1は側板,2は背板,3
は横框,4は天板,5は底板,6は縦框,7は台輪,8
は扉である。
【0013】本実施例においては、キャビネットの側板
1,背板2,底板5等の各構成部品を、所定の形状に成
形したステンレス鋼板Sと枠材Wをホットメルト接着し
て形成し、キャビネットの構成部品同士を接合するにあ
たり接合具をステンレス鋼板から枠材にかけて或いは前
記枠材同士に圧入して組み立てたステンレス製キャビネ
ットを構成する。
【0014】すなわち側板1は、図1〜3に示すよう
に、ステンレス鋼板S1 を所定の形状に形成すると共
に、その前縁部に木製の枠材W1 を接合し、さらにその
前縁部の前面に、ゴムまたは合成樹脂製の断面形状が略
T形(図3参照)のエッジE1 を嵌め込んで形成する。
なお前記枠材Wの素材としては、木材の他、合成樹脂の
成形材(例えば、硬質発泡樹脂のポリスチレン)でもよ
い。
【0015】また背板2は、図1〜3に示すように、ス
テンレス鋼板S2 を所定の形状に形成すると共に、その
背面の上縁部に木製の枠材W2 を接合し、また下縁部に
枠材W3 を接合し、さらに、これら枠材W2 ,W3 の間
に、枠材W4 ,W5 ,W6 ,W7 をそれぞれ縦方向に向
けて配設する。
【0016】また底板5は、図1,2に示すように、ス
テレンス鋼板S3 を所定の形状に形成すると共に、その
下面の両側縁部に木製の枠材W8 ,W9 を接合し、さら
に、これら枠材W8 ,W9 の間に枠材W10,W11
12,W13をそれぞれ適当な間隔をおいて平行に配設す
る。なおE2 は底板の前縁部の枠材W10の前面にかぶせ
た合成樹脂製のエッジである。
【0017】また横框3は、図1〜3に示すように、ス
テンレス鋼板S4 を所定の形状に形成すると共に、その
背面の両側縁部に木製の枠材W14, 15を接合し、さら
にこれら枠材W14, 15の間に枠材W16, 17をそれぞ
れ上下に配置して接合する。なお上述したステンレス鋼
板Sと枠材Wとの接合は、どのような接合方法によって
もよいが、接着剤を溶融状態で塗布し、冷えると固まっ
て接着するホットメルト接着も利用することができる。
【0018】また縦框6は横框3と底板5との間に設け
るもので、本実施例では木製の角柱状に形成してある
が、これはステンレス鋼板を角筒状に形成したものでも
よい。
【0019】また台輪7は、図1,2に示すように、ス
テンレス鋼板を略チャンネル状に形成した型材S5 を枠
型に枠組みして、キャビネットの側板1および背板2か
ら分離した別体として形成する。なおS6 (図1参照)
は型材S5 によって形成した枠組みの中間部にかけ渡し
た補強材である。
【0020】また図1に示した天板4と、扉8とは、本
発明に直接関係しないものであるから、どのような構成
でも差し支えない。
【0021】上述のように形成したキャビネットの各構
成部品を組み立てるには、キャビネットの構成部品同士
を接合するにあたりステンレス鋼板から枠材にかけて或
いは枠材同士にねじ9,ダボ10およびステープル11
(図2参照)を圧入することによって接合する。
【0022】
【発明の効果】上述のように本発明においては、キャビ
ネットの側板1,背板2,底板5等の構成部品を、所定
の形状に成形したステンレス鋼板Sと枠材Wをホットメ
ルト接着して形成するようにしたから、ステンレス鋼板
の形状が曲げ加工の少ない形状に簡素化される。このた
め本発明によれば、成形用金型が安価になると共に、曲
げ工程の減少によって生産コストが低減するという効果
が得られる。
【0023】また本発明においては、キャビネットの構
成部品同士を接合するにあたり接合具をステンレス鋼板
から枠材にかけて或いは枠材同士に圧入して組み立てる
ようにしたから、このキャビネットの構成部品同士の接
合部分をねじ9,ダボ10およびステープル11によっ
て接合することができる。このため本発明によれば、組
み立てが木製キャビネットと同程度に容易になる上に、
自動組立および現地組立(ノックダン)も可能となり、
さらに部品交換も可能になるから、生産コストが軽減さ
れるという効果が得られる。
【0024】またステンレス鋼板Sと枠材Wの接着をホ
ットメルト接着とした場合は、キャビネットの廃棄時
に、約150℃に加熱することによって、ステンレス鋼
板Sと枠材Wとを容易に分離することができるから、資
源の再利用に有益である。
【0025】またキャビネットの台輪7をキャビネット
の側板1および背板2から分離して形成すれば、キャビ
ネットの組み立て時や、搬送中に損傷しやすい台輪7の
交換が容易になる。上述のように本発明によれば、従来
のステンレス製キャビネットと同程度の耐久性を有し、
しかも木製キャビネットと同程度の組立性を有するステ
ンレス製キャビネットを安価に提供することができると
いうすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のステンレス製キャビネットの分解斜視
図である。
【図2】図1のキャビネットの立断面図である。
【図3】図1のキャビネットの一部分の平断面図であ
る。
【図4】流し台および調理台の一例を示す斜視図であ
る。
【図5】システムキッチン形式の流し台および調理台の
一例を示す斜視図である。
【図6】従来のステンレス製キャビネットの一例を示す
分解斜視図である。
【図7】従来の木製キャビネットの一例を示す分解斜視
図である。
【符号の説明】
A 流し台のキャビネット B 天板 C 調理台のキャビネット D 天板 E システムキッチン用天板 a 側板 b 背板 c 横框 d 天板 e 底板 f 台輪 g 接合部(×印位置) h ダボ i ダボ孔 j ステープル 1 側板 2 背板 3 横框 4 天板 5 底板 6 縦框 7 台輪 8 扉 S,S1 〜S5 ステンレス鋼板 S6 補強材 W,W1 〜W17 枠材 E1 ,E2 エッジ 9 ねじ 10 ダボ 11 ステープル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関根 民三 神奈川県鎌倉市岡本1500番地 ナスステ ンレス株式会社 大船工場内 (56)参考文献 特開 昭52−123765(JP,A) 実開 平2−13423(JP,U) 実開 昭61−116535(JP,U) 実開 昭61−45642(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビネットの側板,背板,底板等の構
    成部品を、所定の形状に成形したステンレス鋼板と枠材
    をホットメルト接着して形成し、キャビネットの構成部
    品同士を接合するにあたりねじ、ダボおよびステーブル
    を接合具として前記ステンレス鋼板から前記枠材にかけ
    て或いは前記枠材同士に圧入して組み立てたことを特徴
    とするステンレス製キャビネット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のキャビネットの台輪をキ
    ャビネットの側板および背板から分離して形成したこと
    を特徴とするステンレス製キャビネット。
JP5258399A 1993-10-15 1993-10-15 ステンレス製キャビネット Expired - Lifetime JP2677952B2 (ja)

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