JP3012512B2 - 避雷器 - Google Patents
避雷器Info
- Publication number
- JP3012512B2 JP3012512B2 JP8039252A JP3925296A JP3012512B2 JP 3012512 B2 JP3012512 B2 JP 3012512B2 JP 8039252 A JP8039252 A JP 8039252A JP 3925296 A JP3925296 A JP 3925296A JP 3012512 B2 JP3012512 B2 JP 3012512B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sealing cap
- fixed
- opening
- cement
- insulator body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Insulators (AREA)
- Thermistors And Varistors (AREA)
Description
や電気機器を雷サージから保護するための避雷器に関す
るものである。
碍子本体内に非直線抵抗素子等の避雷部材を収納したも
のであり、実公平7−3538号公報にその代表的な構
造が開示されている。この避雷器は図2に示すように、
非直線抵抗素子21の下端を碍子本体22にパッキン23を介
してかしめ固定される密閉キャップ24により封着したも
のである。そしてこの密閉キャップ24をベース側の碗状
の固定金具25内へセメント26により固着することによ
り、電線重量や外力を固定金具25で支承していた。
な従来の避雷器では、セメント26が吸水性であるために
固定金具25内に進入した水は密閉キャップ24の位置まで
容易に到達し、更に密閉キャップ24は碍子本体22にかし
め固定されているためわずかな隙間が生じ、パッキン23
の外周域まで浸水することが多かった。このため、特に
寒冷地では固定金具25内に進入した水が凍結により膨張
して密閉キャップ24を変形させたり、内側から押し拡げ
たりするのでパッキン23が緩み、碍子本体22内へ水分が
進入するおそれがあった。この場合には、内部の非直線
抵抗素子21が湿潤して電線路からの漏れ電流が増加する
ので、非直線抵抗素子21の絶縁劣化や表面閃絡を誘発
し、避雷機能の喪失を招くおそれがあった。
直接に硬質のセメント26と接触しているので、碍子本体
22が支承している電線重力や不測の外力が密閉キャップ
24へ作用して、密閉が損なわれるおそれもあった。本発
明は上記のような従来の問題点を解決して、寒冷地等で
使用しても、また不測の外力が作用したような場合に
も、非直線抵抗素子の密閉を安定に維持することができ
る避雷器を提供するためになされたものである。
めになされた本発明の避雷器は、筒状の碍子本体の内部
に収納された非直線抵抗素子を、碍子本体の開口部の外
周にかしめ固定された密閉キャップにより封着するとと
もに、この密閉キャップを碗状の固定金具内に埋設して
セメント等の硬質の充填物により固着した避雷器におい
て、この密閉キャップの少なくともかしめられた端部を
含めて碍子本体開口部の前記外周を、接着剤により構成
された弾力性の被覆層により包んだことを特徴とするも
のである。なお、固定金具と碍子本体との間隙のうち、
密閉キャップのかしめられた端部を含む部分から固定金
具の底部側全体にかけて弾力性の被覆層を充填し、固定
金具の開口部側の部分全体にセメント等の硬質の充填物
を充填することが好ましい。
態を、図1を参照しつつ説明する。図1において、1は
酸化亜鉛を主成分とした非直線抵抗素子であり、筒状を
なす碍子本体2の内部に収納されている。3はこの非直
線抵抗素子1の接地側となる下端面を封着している密閉
キャップである。この密閉キャップ3は、ステンレス鋼
等の薄板により構成された有底の筒状をなし、その底部
4を非直線抵抗素子1と接触させるとともに、外方へ反
転させて形成した筒体部を碍子本体2の開口部に被冠
し、碍子本体2との間に配した環状のパッキン5を圧縮
するように碍子本体2の開口部にかしめ固定されてい
る。
突起6が一体に形成されており、この環状突起6の下側
のシール面7にパッキン5を密着させ、環状突起6の上
側のシール面8に密閉キャップ3の筒体部の端部が密着
するようにかしめられている。
であり、表面には溶融亜鉛めっき等の表面処理が施され
ている。前記した密閉キャップ3がかしめられた碍子本
体2の開口部は図示のようにこの固定金具9の内部に挿
入され、セメント等の硬質の充填物10により固着されて
いる。しかし本発明では、従来のように固定金具9と碍
子本体2との間隙全体にセメント等が充填されているの
ではなく、この密閉キャップ3の少なくとも先端部を含
む碍子本体2の開口部の外周部分に、接着剤により構成
された弾力性の被覆層11が形成されている。
れたウレタンゴム等により形成されるものであり、密閉
キャップ3の先端部を含む碍子本体2の開口部の外周部
分のみを被覆してもよいが、図示のように固定金具9と
碍子本体2との間隙のうち、密閉キャップ3のかしめら
れた端部を含む部分から固定金具9の底部側全体にかけ
て弾力性の被覆層11を充填し、それよりも固定金具9の
開口部側の部分全体にセメント等の硬質の充填物10を充
填しておくことが好ましい。
ポリエチレン等の熱収縮チューブであり、その下端は密
閉キャップ3の底部4を包み込むように下方に延びて被
覆している。また13は接続板であり、密閉キャップ3の
底部4と固定金具9の中央の突起9aとの間に設けられて
両者を電気的に接続している。さらに、固定金具9の中
央の突起9aには植え込みボルト14が設けられており、図
示のように電柱の腕木15に全体を取り付けることができ
るようになっている。
吸水性のあるセメント等の硬質の充填物10を通じて水分
が固定金具9の内部に進入してきても、この密閉キャッ
プ3の少なくとも先端部を含む碍子本体2の開口部の外
周部分に、接着性に優れた被覆層11が形成されているた
め、この部分の碍子本体2と被覆層11とは水密的に接着
されており、水分は密閉キャップ3の内側に進入するこ
とはない。従って寒冷地で使用しても密閉キャップ3が
変形されるおそれはないから、水分が非直線抵抗素子1
に到達するおそれはない。
体2へ作用しても、密閉キャップ3による密閉箇所が弾
力性のある被覆層11により弾力的に保持されているの
で、従来のように機械的荷重が直接密閉キャップ3に作
用することがなく、碍子本体2にかかる重量や外力は密
閉箇所を損なうことなく機械荷重の支承部分である固定
金具9へ伝達される。特に図示のように密閉キャップ3
のかしめられた端部を含む部分から固定金具9の底部側
全体にかけて弾力性の被覆層11を充填しておけば、この
効果はより十分となる。
より非直線抵抗素子1と密閉キャップ3とを一体に被覆
するようにしておけば、組立時の取扱いが容易となるの
みならず、熱収縮チューブ12が非直線抵抗素子1の表面
に密着して下方へ延長されていることにより、非直線抵
抗素子1の表面絶縁が強化される利点もある。
場合について行ったが、図示しない上方部においてキャ
ップ金具をセメントにより碍子本体2に固着して電線等
の支持部を構成するとともに、キャップ金具の内部に密
閉キャップを設ける場合にも適用することができる。
避雷器内部への吸湿や浸水が確実に阻止されるので、例
え寒冷地において使用しても避雷機能が安定に維持され
るとともに、碍子本体にかかる重量や外力が密閉箇所を
損なうことなく機械荷重の支承部分である固定金具へ伝
達されるので、不測の外力にも良く耐え線路機械の保全
に大きな効果がある。
プ、4 密閉キャップの底部、5 環状のパッキン、6
環状突起、7 下側のシール面、8 上側のシール
面、9 碗状の固定金具、9a 突起、10 セメント等の
硬質の充填物、11弾力性の被覆層、12 熱収縮チュー
ブ、13 接続板、14 植え込みボルト、15電柱の腕木、
21 非直線抵抗素子、22 碍子本体、23 パッキン、24
密閉キャップ、25 碗状の固定金具、26 セメント
Claims (2)
- 【請求項1】筒状の碍子本体の内部に収納された非直線
抵抗素子を、碍子本体の開口部の外周にかしめ固定され
た密閉キャップにより封着するとともに、この密閉キャ
ップを碗状の固定金具内に埋設してセメント等の硬質の
充填物により固着した避雷器において、この密閉キャッ
プの少なくともかしめられた端部を含めて碍子本体開口
部の前記外周を、接着剤により構成された弾力性の被覆
層により包んだことを特徴とする避雷器。 - 【請求項2】固定金具と碍子本体との間隙のうち、密閉
キャップのかしめられた端部を含む部分から固定金具の
底部側全体にかけて弾力性の被覆層を充填し、固定金具
の開口部側の部分全体にセメント等の硬質の充填物を充
填した請求項1に記載の避雷器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8039252A JP3012512B2 (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | 避雷器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8039252A JP3012512B2 (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | 避雷器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09232107A JPH09232107A (ja) | 1997-09-05 |
JP3012512B2 true JP3012512B2 (ja) | 2000-02-21 |
Family
ID=12547956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8039252A Expired - Fee Related JP3012512B2 (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | 避雷器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3012512B2 (ja) |
-
1996
- 1996-02-27 JP JP8039252A patent/JP3012512B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09232107A (ja) | 1997-09-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3012512B2 (ja) | 避雷器 | |
JP2820380B2 (ja) | ポリマー碍子の製造方法 | |
JPS6344956Y2 (ja) | ||
CN219350426U (zh) | 电池盖组合及电池 | |
JPH046226Y2 (ja) | ||
JPS645305Y2 (ja) | ||
JPS585297Y2 (ja) | ブツシングのリ−ド線締付つまみ | |
JPH0126076Y2 (ja) | ||
JP2604781Y2 (ja) | 限流素子付碍子保護装置 | |
JPS6321870Y2 (ja) | ||
JPS6321083Y2 (ja) | ||
JP3926895B2 (ja) | 放電電極装置 | |
JPH0739330Y2 (ja) | 密閉型圧縮機用過負荷保護装置の取付装置 | |
JPS6223007Y2 (ja) | ||
JP3404603B2 (ja) | 複合センサ | |
JPH0333824Y2 (ja) | ||
JPS6019315Y2 (ja) | アレスタ内蔵高圧カツトアウト | |
JP3149209B2 (ja) | プラグキャップ装置 | |
JPH02115580A (ja) | 電装部品の保護装置 | |
JPS5838466Y2 (ja) | 防水型熱式感知器 | |
JPS5832449Y2 (ja) | 柱上開閉器用ケ−ブル插入部 | |
JPH0130837Y2 (ja) | ||
JP3662992B2 (ja) | 保護装置内蔵形碍子装置 | |
JPS6031145Y2 (ja) | アレスタを内蔵した筒形カツトアウト | |
JPS5930993Y2 (ja) | 筒形カツトアウト |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19991126 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081210 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081210 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091210 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091210 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101210 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111210 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121210 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131210 Year of fee payment: 14 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |