JP3012302B2 - 打ち込み型枠による制振構造用柱の構築方法 - Google Patents

打ち込み型枠による制振構造用柱の構築方法

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JP3012302B2 JP2267106A JP26710690A JP3012302B2 JP 3012302 B2 JP3012302 B2 JP 3012302B2 JP 2267106 A JP2267106 A JP 2267106A JP 26710690 A JP26710690 A JP 26710690A JP 3012302 B2 JP3012302 B2 JP 3012302B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、打ち込み型枠による制振構造用柱の構築方
法に関するものである。
〔従来の技術〕
鉄筋コンクリート造の柱の構築に当たって、現場施工
の仮枠作業からの脱皮を図り、より一層の工業化、脱労
務集約化、施工精度の向上等を狙って、打ち込み型枠に
よる柱の構築方法が数多く提案され、実施されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、打ち込み型枠による柱の構築方法にお
いては、型枠を解体しないため、コンクリートを打設し
てしまうと、柱用鉄筋の配筋状態を目視で確認すること
ができず、脱型後の柱用鉄筋の手直しも効かないので、
柱用鉄筋の配筋精度やコンクリート被り厚を如何にして
確保するかが、重要な問題となっている。
また、従来では、柱用打ち込み型枠として、階高寸法
のパネルを使用していたので、制振構造用柱において
は、第9図に示すように、地震時等、建物に制振作用が
働く時、柱用打ち込み型枠aが柱コンクリート(構造躯
体)bの変形に追従しないことが多い。
殊に、柱用打ち込み型枠aがプレキャスト版のように
耐久性、強度が高いものである場合、逆に型枠aへの応
力集中が生じ、構造躯体の一部として剛性の変化を考慮
せざるを得ないケースも現れて来る。即ち、柱用打ち込
み型枠aへの応力集中は、地震等、地震力を緩和する制
振構造の躯体に、予期せぬ剛性の変化と応力を生ぜしめ
る結果となり、制振作用に悪影響を及ばすのである。こ
こで制振作用とは、例えば、地震時の入力に対して、予
め設定された構造躯体の剛性、質量を基にした地震応答
解析を用いて応答値を限りなくゼロに近く打ち消すよう
な外力を人為的に加える方法である。従って、予期せぬ
剛性の変化、質量の変化があってはならない。
さらに、コンクリート面の外皮材を構成する柱用打ち
込み型枠aの破壊へとつながり、コンクリート面の養生
と躯体の長期間にわたる耐久性機能を失わしめる結果に
もなる。
本発明は、打ち込み型枠による制振構造用柱の構築方
法における上記の問題点を解決しようとするものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本発明が講じた技術的
手段は、次の通りである。即ち、本発明による打ち込み
型枠による制振構造用柱の構築方法は、柱用の鉄筋かご
を立設し、当該鉄筋かごの外側に、フープ筋に外接する
複数本の垂直方向ライナーと当該垂直方向ライナーに上
下複数段に固着された環状の水平方向ライナーとによっ
てかご状に形成された型枠下地ライナーを套嵌し、当該
型枠下地ライナーの下端部を床面に固定した後、所定の
上下寸法に設定された型枠ユニットを前記型枠下地ライ
ナーの外側に前記水平方向ライナーで位置決めされた状
態に組積して、水平目地により上下複数段に分割された
柱用の打ち込み型枠を形成し、当該打ち込み型枠の内部
にコンクリートを打設して柱を構築することを特徴とし
ている。
〔作用〕
上記の構成によれば、柱用鉄筋かごの外側に型枠下地
ライナーを套嵌し、当該型枠下地ライナーの下端部を床
面に固定することにより、柱用鉄筋かごが型枠下地ライ
ナーによって振れ止めされることになる。
また、型枠ユニットを型枠下地ライナーの外側に水平
方向ライナーで位置決めされた状態に組積することによ
り、型枠ユニットの内面と柱用鉄筋かごとの間隔が一定
となり、コンクリート被り厚が確保される。
型枠ユニットを組積して水平目地により上下複数段に
分割された柱用打ち込み型枠を形成するので、地震時
等、建物に制振作用が働く時に、柱用打ち込み型枠が柱
コンクリート(構造躯体)の変形に追従して働くことに
より、絶えず、型枠と柱コンクリートとが一体となって
変形することになる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は打ち込み型枠Aを組み立てた状態における要
部の縦断面図、第2図は要部の横断面図、第3図は要部
の平面図である。
図において、1は、所定の上下寸法、つまり、柱用打
ち込み型枠Aの上下寸法(階高)を任意に分割する上下
寸法に設定されたプレキャストコンクリート製の自立可
能な型枠ユニットである。2は、柱主筋2aとフープ筋2b
とから構成された柱用の鉄筋かごである。Bは型枠下地
ライナーであり、第1図〜第3図および第4図に示すよ
うに、フープ筋2bに外接する複数本(図示の例では6
本)のフラットバーよりなる垂直方向ライナー3と当該
垂直方向ライナー3に上下複数段の環状に溶接された鉄
板製の水平方向ライナー4とによってかご状に形成され
ており、各垂直方向ライナー3の下端には、釘孔を形成
した固定片3aが折曲形成されている。5は床面Fに打ち
込まれたコンクリート釘である。6は型枠ユニット1の
幅止め治具であり、第1図、第3図および第5図に示す
ように、両端に雄ねじ部を有するロッド6aと、型枠ユニ
ット1の上縁部を弾性的に挟持する一対の板バネ製の挟
持具6bと、各々の挟持具6bの両側において前記雄ねじ部
に螺合する二対の調整用ナット6cとによって構成されて
いる。
尚、型枠ユニット1の上縁部には、前記挟持具6bで挟
持する位置に凹部1aを形成してある。型枠下地ライナー
Bの厚さlは、柱用鉄筋かご2と打ち込み型枠Aとの間
に所定の間隔を確保できるような、つまり、鉄筋かご2
に対する必要なコンクリート被り厚が得られるような寸
法に設定されている。7は壁用の打ち込み型枠、8は上
階の床スラブを示す。
打ち込み型枠Aによる柱の構築方法を説明すると、次
の通りである。
第6図(イ)に示すように、柱用の鉄筋かご2を立設
する。鉄筋かご2は、現場作業によってかご状に配筋し
てもよく、予め、工場にて、かご状に先組みされた組立
鉄筋体を用いてもよい。床面Fから突出した柱主筋との
接合は、ガス圧接、ロックナット継手等を適宜選択して
行われる。鉄筋かご2の上端側は、次の工程に備えて、
図示のように、番線9等で絞っておくことが望ましい。
次に、第6図(ロ)に示すように、鉄筋かご2の外側
に、前記型枠下地ライナーBを套嵌し、床面Fに記され
た基準墨(図示せず)に基づいて位置調整を行った後、
コンクリート釘5によって当該型枠下地ライナーBの下
端部を床面Fに固定する。この状態では、型枠下地ライ
ナーBの水平方向ライナー4が鉄筋かご2のフープ筋2b
に外接しているため、鉄筋かご2が型枠下地ライナーB
によって振れ止めされる。
しかる後、第6図(ハ)に示すように、型枠ユニット
1を前記型枠下地ライナーBの外側の床面Fに、前記水
平方向ライナー4で位置決めされた状態に、つまり、各
段の型枠ユニット1の内面を当該型枠ユニット1に対応
する段の水平方向ライナー4に外接させて内側への移動
を阻止した状態に、しかも、第1図、第3図で示し通
り、前記幅止め治具6で幅止めした状態(コンクリート
側圧による外方への位置ずれを阻止した状態)に、組積
して、水平目地10により上下複数段に分割された、言わ
ば、階高長さの柱に対して、輪切りにされた柱用打ち込
み型枠Aを形成する。この状態では、打ち込み型枠Aと
鉄筋かご2との間隔は、型枠下地ライナーBの厚さlに
よって一定に維持されており、鉄筋かご2に対するコン
クリート被り厚が確保されることになる。
次いで、第6図(ニ)に示すように、前記打ち込み型
枠Aの内部にコンクリートCを打設して、打ち込み型枠
Aを非構造材とする鉄筋コンクリート造の柱を構築する
のである。
上記の構成によれば、型枠ユニット1を組積して水平
目地10により上下複数段に分割された柱用打ち込み型枠
Aを形成するので、第7図に示すように、地震時に、打
ち込み型枠Aが内部の柱コンクリート(構造駆体)の変
形に追従して移動することになる。
従って、柱コンクリートと打ち込み型枠Aの不整合に
よる予期せぬ応力を生ぜしめることがなく、また、コン
クリート面の外皮材を構成する柱用打ち込み型枠Aの応
力集中による破壊が防止される。
第8図は本発明の別実施例を示す。この実施例は、型
枠下地ライナーBの水平方向ライナー4を上向きに開口
したチャンネル材によって構成し、当該水平方向ライナ
ー4の溝部に型枠ユニット1の下縁部を嵌入して、内外
両側方への位置ずれを水平方向ライナー4によって阻止
し、前記幅止め治具6としての機能を併せ持たせた点に
特徴がある。その他の構成は先の実施例と同じである。
尚、上記各実施例では、いずれも、型枠ユニット1と
して、二重シェル構造、つまり、外部シェル1Aと内部シ
ェル1Bをリブ1Cで連結した中空構造のものを使用した
が、型枠ユニット1としては、適宜の断面形状のものを
採用できる。
〔発明の効果〕
本発明は、上述した構成よりなるから、次の効果を奏
し得るのである。
柱用鉄筋かごの外側に型枠下地ライナーを套嵌し、当
該型枠下地ライナーの下端部を床面に固定することによ
り、柱用鉄筋かごが型枠下地ライナーによって振れ止め
されることになり、配筋精度を高めることができ、しか
も、型枠ユニットを型枠下地ライナーの外側の床面に水
平方向ライナーで位置決めされた状態に組積することに
より、型枠ユニットの内面と柱用鉄筋かごとの間隔が一
定となり、コンクリート被り厚を確保することができ
る。
型枠ユニットを組積して水平目地により上下複数段に
分割された柱用打ち込み型枠を形成するので、地震時
等、建物に制振作用が働く時に、柱用打ち込み型枠が柱
コンクリート(構造躯体)の変形に追従して移動するこ
とになる。
従って、制振構造の躯体に予期せざる剛性の変化、予
期せざる応力を生じさせて制振機能を低下させるといっ
た不都合を回避でき、また、柱用打ち込み型枠への応力
集中もなくなるので、コンクリート面の外皮材である柱
用打ち込み型枠の応力集中による破壊やそれに起因する
コンクリート面の養生不良、柱の耐久性機能の低下等を
防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第7図は本発明の一実施例を示し、第1図は
打ち込み型枠を組み立てた状態における要部の縦断面
図、第2図は第1図のII−II線断面図、第3図は要部の
平面図、第4図は型枠下地ライナーの斜視図、第5図は
型枠ユニットの幅止め治具の分解斜視図、第6図(イ)
〜(ニ)は柱の構築手順の説明図、第7図は作用を説明
するための柱の概略縦断面図である。 第8図は本発明の別実施例を示す要部の縦断面図であ
る。 第9図は従来例による問題点を説明するための柱の概略
縦断面図である。 A……柱用打ち込み型枠、B……型枠下地ライナー、C
……コンクリート、F……床面、1……型枠ユニット、
2……柱用鉄筋かご、2b……フープ筋、3……垂直方向
ライナー、4……水平方向ライナー、10……水平目地。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柱用の鉄筋かごを立設し、当該鉄筋かごの
    外側に、フープ筋に外接する複数本の垂直方向ライナー
    と当該垂直方向ライナーに上下複数段に固着された環状
    の水平方向ライナーとによってかご状に形成された型枠
    下地ライナーを套嵌し、当該型枠下地ライナーの下端部
    を床面に固定した後、所定の上下寸法に設定された型枠
    ユニットを前記型枠下地ライナーの外側に前記水平方向
    ライナーで位置決めされた状態に組積して、水平目地に
    より上下複数段に分割された柱用の打ち込み型枠を形成
    し、当該打ち込み型枠の内部にコンクリートを打設して
    柱を構築することを特徴とする打ち込み型枠による制振
    構造用柱の構築方法。
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