JP3008178U - 建築物の接合金具 - Google Patents

建築物の接合金具

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繁雄 呉屋
繁 呉屋
好次 照屋
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繁雄 呉屋
繁 呉屋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工場内の木工機械による簡単な加工のみで、
あらゆる形状,部位の柱と土台を確実,堅固に接合で
き、接合作業もきわめて簡単に行なえる。 【構成】 基礎300に載置,固定される土台100に
柱200を接合する金具であって、土台1の上面に載置
可能な板状に形成し、この板状面の三箇所に貫通孔11
a,11b,11cを穿設したベースプレート10と、
貫通孔11aに貫通するとともに、土台,柱に設けたほ
ぞ孔101,ほぞ穴201に嵌通可能な筒状に形成した
ほぞ部20とからなり、ほぞ部の長手方向中間部には貫
通孔11aに貫通しないフランジ22を設け、かつ、ほ
ぞ部のフランジの両側の側面にはピン30の貫通するピ
ン貫通孔21を設け、また、貫通孔11b,11cには
土台を貫通して突出する基礎に埋め込まれたアンカーボ
ルト301が貫通する構成としてある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、木造建築物における柱と土台等の木部材間の接合に用いる建築物の 接合金具に関する。
【0002】
【従来の技術】
これまで、わが国における伝統的な木造軸組建築では、木部材の接合,組立に 独特の軸組工法が採用されてきた。しかし、この伝統的な軸組工法による木造建 築では、接合する各木部材の仕口,継手等に種々の特殊な加工及び軸組工作が必 要となるため、これらの作業には高度に熟練した大工職人等の手作業による技術 が必要であった。しかも、これらの作業は、全て実際の建築現場において建築物 ごとに行なわなければならなかったため、作業効率がきわめて悪い上に、多大の 手数を要し、工期も長期化するといった多くの問題があった。
【0003】 そこで、近年、木部材及びその接合構造を規格化して、仕口,継ぎ手等の加工 を単純化,標準化することで、木部材への必要な加工は全て工場内で集中的に行 なうようにし、建築現場においては、これら加工された木部材を接合し、補強材 として種々の接合金具を打ち込むだけの新しい木造軸組工法が採用されるに至っ た。
【0004】 このような軸組工法は、木造建築物における柱と土台の接合においても広く採 用され、工場内においてあらかじめ短ほぞ,扇ほぞ等の標準化した仕口加工を施 した柱,土台を、建築現場でアンカーボルトやアンカープレートにより基礎に固 定しつつ互いに接合し、補強材として、接合した土台と柱の外側から、かど金物 ,ひら金物,山形プレート等を釘打ちするという手順で行なわれていた。
【0005】 しかしながら、このような新たな軸組工法においては、接合する木部材の種類 や接合箇所に応じて、金物の種類がきわめて多岐にわたり、取り付け方法もそれ ぞれに異なっていたため、軸組作業が複雑化すると同時に、仕口等の加工が単純 化した分、接合強度が不足し、それを補強するため多くの金物を木部材の外側か ら打ち込まなければならなかった。
【0006】 そこで、単一の金具のみによって簡易かつ堅固に木部材の接合が行なえ、仕口 加工等の作業もきわめて単純化することができる木造軸組工法として、接合金具 を用いた建築方法が採用されるようになった。 このような接合金具を用いた木造軸組工法によれば、特別な技術や加工作業等 が一切不要となるうえ、軸組作業もきわめて容易となり、作業効率を大幅に向上 することができる。 この種の木造軸組工法に用いられる接合金具としては、例えば、特開平3−2 81846号や、実開平4−030244号の各公報に記載された接合金具があ る。
【0007】 特開平3−281846号公報に記載の接合金具は、方形状の薄鋼板の二箇所 に貫通穴を穿設し、この貫通穴のそれぞれに、両端半円球状で長手方向側面に突 起を形成した丸棒を貫通,溶接して一体化したもので、二本の丸棒を柱と土台等 の横架材に差し込むことによって両木部材を簡単に接合するものである。
【0008】 また、実開平4−030244号公報に記載の接合金具は、梁等の横架材の上 面及び下面に添着される二枚一対の板状部材からなり、横架材の上面に添着する 板には、ボルト頭の高さ及びボルト締付用工具でボルト頭を締め付けることので きる深さと内径をもつ金属円筒を、上面側に開口し下面側に垂直に突設させると ともに、横架材の下面に添着する板には、上面の板に設けた金属円筒と対応する 位置にボルト貫通孔を穿設するとともに、上面の板の金属円筒の外形に等しい外 形を有する円柱上のナットを隆設した構成となっている。そして、この二枚の板 で、接合する二以上の横架材を挟持するとともに、これをボルトで貫通,締め付 け、柱に埋め込んだナットに螺合させることにより、柱と横架材を堅固に接合す るものである。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平3−281846号公報の接合金具は、丸棒を単に木部 材に差し込むだけで横架材を接合,固定していたため、接合強度の面で不安があ った。その一方、差し込まれた二本の丸棒は、側面に形成した突起が木部材に食 い込むため、一度取り付けられた後は容易に回転することができず金具の位置合 わせが困難となるうえ、このように差し込まれた丸棒の上方から、さらに接合す る柱等を位置合わせを行なって打ち込まなければならなかったため、接合作業が 非常に大作業となってしまい、実用性に欠けるという問題もあった。
【0010】 また、この接合金具は、薄鋼板と丸棒を溶接により一体化させる必要があった ため、金具自体の製作作業もきわめて煩雑であった。 さらに、この接合金具は、横架材同士の同一方向への継手や、柱と一本の横架 材、例えば平通り土台との接合に用いることはできるものの、例えば、コーナ土 台,T字土台等のように二以上の横架材を直行させて柱に接合するような場合に は対応することができず、汎用性に欠けるという問題もあった。
【0011】 また、実開平4−030244号公報の接合金物は、接合する横架材の隅を三 角状に加工するとともに、三角形の補助材も別途加工しておく必要があったため 、その加工作業が面倒となるという問題があった。それに加えて、建築現場にお いても、二枚の板上部材を横架材の上下に配設しつつボルトを締め付け、さらに 柱の埋め込みナットと位置合わせをしながら螺合させるというきわめて困難な接 合作業が要求されるうえに、横架材の上面に柱を追加するような場合、柱自体を 回転、あるいは打ち込んで横架材から突出しているボルトに螺合させなければな らず、実用性に欠けるという問題も有していた。
【0012】 さらに、この接合金具では、柱と中梁等の横架材又は横架材同士の接合には用 いることができたが、柱と土台については元々用いることはできず、上述の特開 平3−281846号公報の接合金具と同様、利用範囲が狭く、汎用性に欠ける という問題があった。
【0013】 本考案は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、建築現場における仕口 加工を一切必要とせず、工場内の木工機械による簡単な加工のみで、あらゆる形 状,部位の柱と土台を確実,堅固に接合でき、かつ、建築現場における接合作業 もきわめて簡単に行なえる建築物の接合金具の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本考案の建築物の接合金具は、基礎に載置,固定され る土台に柱等の木部材を接合する金具であって、前記土台等の木部材の上面に載 置可能な板状に形成し、この板状面の任意の箇所に貫通孔を穿設したベースプレ ートと、このベースプレートの貫通孔に貫通するとともに、柱及び土台等の木部 材に設けた孔に嵌通可能な筒状に形成し、かつ、この筒状体の長手方向側面の任 意の箇所にボルトあるいはピン等の貫通するピン貫通孔を設けたほぞ部材とで構 成してあり、好ましくは、前記貫通孔を、少なくとも二以上設けるとともに、一 の貫通孔には前記ほぞ部材が貫通し、他の貫通孔には、前記土台を貫通して突出 する前記基礎に埋め込まれたアンカーボルトが貫通する構成としてある。 また、さらに好ましくは、前記ほぞ部材の長手方向中間部に前記貫通孔に貫通 しないフランジを設け、かつ、このフランジの両側に前記ピン貫通孔を設け、前 記ベースプレートの貫通孔の周辺に釘孔を設けた構成としてある。 また、必要に応じて、前記ベースプレートをL字形状に形成した構成としてあ る。
【0015】
【作用】
このような構成からなる本考案の建築物の接合金具によれは、土台と柱が一本 のほぞ部材によって垂直方向に接合されるとともに、ピンが水平方向に貫通する ので、一種のジベルとなって柱と土台が相互に引っ張り合い、互いに堅固に接合 される。 また、ベースプレートの貫通孔にアンカーボルトが貫通することにより、接合 金具を直接アンカーボルトに固定することができ、木部材の固定をより堅固にす ることができる。
【0016】
【実施例】
以下、本考案にかかる建築物の接合金具の実施例について、図面を参照して説 明する。 図1は、本考案の建築物の接合金具の第一の実施例の全体分解斜視図であり、 図2は、図1に示す接合金具を用いて接合する前の分解斜視図であり、平通り土 台に柱を接合する場合を示す。
【0017】 同図において、10はベースプレートであり、土台100の上面に載置できる よう平面板状で、かつ、載置する土台100の幅と同一かやや小さい幅の長方形 状に形成してある。 このベースプレート10の板状面には、貫通孔11が穿設してある。この貫通 孔11は、少なくとも、土台100と柱200の接合面中心と、この接合面を中 心とした両側における基礎300から土台100を貫通したアンカーボルト30 1と対応する位置の計三箇所に設けてある。 本実施例においては、土台100と柱200の接合面中心、すなわちベースプ レート10の中心に貫通孔11a、この貫通孔11aを中心にした両側のアンカ ーボルト301と対応する位置の一箇所ずつに貫通孔11b及び11cが設けて ある。
【0018】 ただし、ベースプレート10は、接合する柱と土台の幅,重量等に応じて大き くすることができるので、その場合には、貫通孔11の数も上述した中心の貫通 孔11aから両側等に増やすことができ、逆に、柱,土台が小さい場合には、中 心の貫通孔11aと、両側の貫通孔11b又は11cのいずれか一方の二箇所等 とすることもできる。
【0019】 また、この中心の貫通孔11aについては、以下に説明するほぞ部材20が貫 通できる径となっており、貫通孔11b,11cについては、その径を大きめに 形成してあり、接合時にアンカーボルト301の位置が多少ずれていても、貫通 孔11b,11cにアンカーボルト301が容易に貫通するようにしてある。 なお、貫通孔11b,11cに貫通したアンカーボルト301には、緩み防止 用のワッシャ41を介して固定用のナット40が螺合する。ここで、ワッシャ4 1は、貫通孔11b,11cより大きいものを使用する。 さらに、このベースプレート10の各貫通孔11の周囲には、釘打ち用の釘孔 12が穿設してある。
【0020】 ほぞ部材20は、円筒形状をなし、ベースプレート10の中心の貫通孔11a に貫通するとともに、土台100及び柱200の接合面中心の垂直方向にそれぞ れ設けたほぞ孔101及びほぞ穴201に貫通するように形成してあり、このほ ぞ孔101及びほぞ穴201の内径とほぼ同じ外径となっている。
【0021】 ここで、このほぞ部材20の横断面形状は、土台100及び柱200のほぞ孔 101,ほぞ穴201の横断面形状と同一とし、これらほぞ孔101,ほぞ穴2 01に嵌通するようにしてある。したがって、ほぞ孔101等の横断面が角形で あれば、このほぞ部材20を角筒形状とすることもできる。ただ一般には、木部 材に設ける孔等はドリルのみで簡単に加工できるように横断面円形としてあるの が通常で、ほぞ部材20についても横断面円形、すなわち円筒形状とすることが 好ましい。 なお、このほぞ部材20は、本実施例においては中空の筒状としてあるが、こ れをソリッドな柱状とすることもできる。
【0022】 また、このほぞ部材20の長手方向の180度対向する側部には、土台100 及び柱200にそれぞれ水平方向から打ち込まれるピン30が貫通するピン貫通 孔21が設けてある。このピン貫通孔21は、少なくとも土台100と柱200 のそれぞれ一箇所に打ち込まれるピンが貫通するよう、ほぞ部材20の上下側面 二箇所に設ける。ただ、ほぞ部材20についても、上述したベースプレート10 と同様、接合する柱と土台の高さ,厚み等が大きくなれば、それに応じて長くす ることができ、その場合には、ピン貫通孔21の数も増え、本実施例においては 、土台100側に一つのピン貫通孔21a、柱200側に二つのピン貫通孔21 b,21cが設けてある。
【0023】 なおここで、これらピン貫通孔21を貫通するピン30は、各木部材のピン孔 103,202から打ち込んでピン貫通孔21を貫通させ易いよう、先端をテー パ状とし、また材質も強度に優れた鋼鉄製とすることが望ましい。また、このピ ン30は、各木部材とほぞ部材20を貫通することができるものであれば、例え ば、ボルト等としてもよい。
【0024】 さらに、このほぞ部材20の土台100側のピン貫通孔21aと柱200側の ピン貫通孔21bとの間の外周には、ベースプレート10の貫通孔11に貫通し ない大きさのフランジ22が形成してある。このフランジ22を設けるにあたっ ては、ほぞ部材20と一体成形により設けてもよく、また、リング状に形成した 別体のフランジを、ほぞ部材20と貫通させ溶接等により固定して設けることも できる。
【0025】 次に、このような構成からなる本実施例の建築物の接合金具を用いて平通り土 台と柱を接合する場合の使用態様について、図3及び図4を参照して説明する。 まず、あらかじめ、接合する土台100及び柱200に孔あけ等の加工を施し ておく。
【0026】 すなわち、土台100に、ほぞ部材20が貫通するほぞ孔101、アンカーボ ルト301が貫通するアンカー孔102、及びピン30が貫通するピン孔103 を貫設するとともに、柱200には、土台100のほぞ孔101と連接するほぞ 穴201及びピン30の貫通するピン孔202を貫設する。さらに、土台100 の孔には、ほぞ部材20のフランジ22が座受けされるよう座掘り加工を施して おく。 ここで、これら木部材へ設ける孔等の位置関係は、接合金具に形成してある各 孔やアンカーボルト301の位置と整合を図っておく。
【0027】 なお、これら木部材への孔あけ等の加工作業は、工場などの作業環境の良いと ころで行なっておく。すなわち、これによって、建築現場における作業は、土台 100と柱200を接合するだけとなり、作業効率の向上を図ることができる。 したがって、建築現場において行なう接合作業は、以下の手順となる。 まず、土台100を、アンカー孔102にアンカーボルト301を貫通させな がら基礎300に載置する。 次に、ほぞ部材20のピン貫通孔21a側を土台100のほぞ孔101に嵌入 する。この際、ほぞ部材20のフランジ22がほぞ孔101の座掘り部分に座受 けされるので、ほぞ部材20はほぞ孔101に落ち込まず所定の高さに位置決め される。
【0028】 次いで、ベースプレート10を、各貫通孔11に土台100の上面から突出し ているアンカーボルト301及びほぞ部材20を貫通させて土台100の上面に 載置する。そして、アンカーボルト301に、緩み防止用のワッシャ41を介し て固定用のナット40を螺合させるとともに、釘孔12に固定用の釘を打ち込み 、土台100及びベースプレート10を基礎300に固定する。 この状態で、土台100の上面に突出しているほぞ部材20に、柱200のほ ぞ穴201を嵌入させて、柱200を土台100の上面に接合する。
【0029】 その後、土台100及び柱200のピン孔103,202からそれぞれピン3 0を打ち込んで、ほぞ部材20の各ピン貫通孔21に貫通させる。なお、ほぞ部 材20は、ピン30を打ち込む前は回転自在な状態となっているので、土台10 0のピン孔103,柱200のピン孔202と各ピン貫通孔の位置決めは、ほぞ 部材20を回転させることによって簡単に行なうことができる。 その後、ピン30を最後まで打ち込んで、接合作業が完了する(図3に示す状 態)。
【0030】 これにより、土台100と柱200は、一本のほぞ部材20によって接合され るとともに、各ピン30が水平方向に貫通し、かつ、フランジ22がベースプレ ート10の底面と当接するので、土台100と柱200が相互に引っ張り合い、 互いに堅固に接合される。また、ベースプレート10を直接基礎のアンカーボル ト301に固定できるので、土台100自体も、容易かつ堅固に基礎300に固 定されることになる。
【0031】 なお、図5及び図6に示すように、本実施例の建築物の接合金具は、三つの土 台100a,100b及び100cがT字形に交差したT字形土台と柱の接合に も用いることができる。この場合にも、上述した平通り土台と柱の場合と同様の 手順により、容易かつ堅固にT字形土台と柱を接合することができる。
【0032】 このように、本実施例の建築物の接合金具を用いれば、建築現場において、き わめて簡単なボルトの締め付けとピンの打ち込みのみで、柱と土台を簡単に接合 することができ、また、接合金具を取り付けるために必要な各木部材の加工も非 常に簡単で、全て工場等の環境の良いところで行なえるので、接合作業全体の作 業効率を大幅に向上させることができる。 さらに、接合金具が直接アンカーボルトに固定されるため、特に、台風,地震 ,竜巻等の揺れにも強い耐震性を有し、木部材の堅固な固定を維持することがで きる。
【0033】 次に、本考案にかかる建築物の接合金具の第二の実施例について、図7及び図 8を参照して説明する。 図7は、本考案の建築物の接合金具の第二の実施例の全体分解斜視図であり、 図8は、図7に示す接合金具を用いて接合する前の分解斜視図であり、コーナ土 台に隅柱を接合する場合を示す。
【0034】 これらの図面に示すように、本実施例の接合金具においては、ベースプレート 10の形状を、直角に交差するコーナ土台100d,100eの上面形状、すな わち直角形状に対応して、平面L字形状としてある。 このような本実施例の接合金具を用いることにより、従来、多数の金物と複雑 な仕口加工により行なわれていたコーナ土台と隅柱の接合についても、きわめて 容易かつ堅固に接合することができる。この場合も、接合作業としては、上記第 一の実施例の場合と同様の手順により行なう。
【0035】 なお、本考案の建築物の接合金具は、上述したコーナ土台においてベースプレ ートをL字形状にする場合に限らず、接合する土台の上面形状に合わせて、例え ば、T字形,十字形等とすることもでき、あらゆる部位,形状の土台と柱を接合 することが可能となる。
【0036】
【考案の効果】
以上のように、本考案の接合金具によれば、建築現場における仕口加工を一切 必要とせず、工場内の木工機械による簡単な加工のみで、あらゆる形状,部位の 柱と土台の接合に対応でき、かつ、建築現場における接合作業もきわめて簡単に 行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の建築物の接合金具の第一の実施例の全
体分解斜視図を示す。
【図2】図1に示す接合金具を用いて土台と柱を接合す
る前の分解斜視図であり、平通り土台に柱を接合する場
合を示す。
【図3】図1に示す接合金具を用いて平通り土台と柱を
接合した状態の斜視図を示す。
【図4】図1に示す接合金具を用いて平通り土台と柱を
接合した状態の一部断面正面図を示す。
【図5】図1に示す接合金具を用いてT字形土台と柱を
接合した状態の斜視図を示す。
【図6】図1に示す接合金具を用いてT字形土台と柱を
接合した状態の一部断面正面図を示す。
【図7】本考案の建築物の接合金具の第二の実施例の全
体分解斜視図を示す。
【図8】図7に示す接合金具を用いてコーナ土台と隅柱
を接合した状態の斜視図を示す。
【図9】図7に示す接合金具を用いてコーナ土台と隅柱
を接合した状態の一部断面正面図を示す。
【符号の説明】
10…ベースプレート 11…貫通孔 12…釘孔 20…ほぞ部材 21…ピン貫通孔 22…フランジ 30…ピン 100…土台 101…ほぞ孔 200…柱 201…ほぞ穴 300…基礎 301…アンカーボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 呉屋 繁 沖縄県那覇市久茂地3丁目27番1号 (72)考案者 照屋 好次 沖縄県島尻郡与那原町字上与那原289番地 308号

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎に載置,固定される土台に柱等の木
    部材を接合する金具であって、 前記土台等の木部材の上面に載置可能な板状に形成し、
    この板状面の任意の箇所に貫通孔を穿設したベースプレ
    ートと、 このベースプレートの貫通孔に貫通するとともに、柱及
    び土台等の木部材に設けた孔に嵌通可能な筒状に形成
    し、かつ、この筒状体の長手方向側面の任意の箇所にボ
    ルトあるいはピン等の貫通するピン貫通孔を設けたほぞ
    部材と、 からなることを特徴とする建築物の接合金具。
  2. 【請求項2】 前記貫通孔を、少なくとも二以上設ける
    とともに、一の貫通孔には前記ほぞ部材が貫通し、他の
    貫通孔には、前記土台を貫通して突出する前記基礎に埋
    め込まれたアンカーボルトが貫通する請求項1記載の建
    築物の接合金具。
  3. 【請求項3】 前記ほぞ部材の長手方向中間部に前記貫
    通孔に貫通しないフランジを設け、かつ、このフランジ
    の両側に前記ピン貫通孔を設けた請求項1又は2記載の
    建築物の接合金具。
  4. 【請求項4】 前記ベースプレートの貫通孔の周辺に釘
    孔を設けた請求項1,2又は3記載の建築物の接合金
    具。
  5. 【請求項5】 前記ベースプレートをL字形状に形成し
    た請求項1,2,3又は4記載の建築物の接合金具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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