JPH094062A - 木造建築物用継手金具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造用角材の強度低下がほとんどないうえ
に、建築期間を短縮することができる木造建築物用継手
金具を提供すること。 【構成】 木造建築物用骨格を構築する複数の構造用角
材を集合部において接合連結するための木造建築物用継
手金具であって、各構造用角材の集合部近辺を開口部よ
り介入させてその３面を抱持するチャンネル状の受金の
所要面に固定具取付孔を配設した継手主体と、前記固定
具取付孔より構造用角材に挿着する固定具とよりなるも
の。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は複数の構造用角材を柱や
梁、桁等として木造建築物用骨格を組み立てる際、構造
用角材の集合部である構造用角材同志を接合連結するた
めの木造建築物用継手金具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】複数の構造用角材を柱や梁、桁等として
木造建築物用骨格を組み立てる際には、構造用角材の接
合用端部にほぞ加工を施し、該ほぞを組み合わせて相互
を連結して組み立てるのを普通としていたが、このよう
なほぞ加工を施して構造用角材同志を接合しようとする
と、その加工に手数を要するうえに構造用角材の端部や
中間部に接合連結用のほぞを加工することにより構造用
角材の強度低下が避けられないという問題があった。特
に、柱に３方向あるいは４方向から桁及び梁が接合連結
される場合には、柱の側面の３箇所あるいは４箇所にほ
ぞ加工を施すため、柱の強度低下が甚だしかった。そこ
で、構造用角材の集合部に種々の補強金物を取り付けて
強度を増すことも種々行われているが、ほぞ加工を施す
ことによって生じる構造用角材自身の強度低下は避けよ
うがなかった。しかも、構造用角材をクレーン等を用い
て組み立てる際、ほぞ加工した部分が他物に触れて欠損
したり、ほぞの接合連結の際、接合角度のずれによりほ
ぞが破損する事故がしばしば発生し、木造建築物の強度
を低下させるという問題があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は前記の
ような問題を解決し、構造用木材の強度低下がほとんど
ないうえに、建築期間を短縮することができる木造建築
物用継手金具を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記のような課題を解決
した本発明の木造建築物用継手金具は、木造建築物用骨
格を構築する複数の構造用角材を集合部において接合連
結するための木造建築物用継手金具であって、各構造用
角材の集合部近辺を開口部より介入させてその３面を抱
持するチャンネル状の受金の所要面に固定具取付孔を配
設した継手主体と、前記固定具取付孔より構造用角材に
挿着する固定具とよりなることを特徴とするものであ
る。

【０００５】

【作用】本発明の木造建築物用継手金具は、ほぞ加工し
ていない構造用角材をもって木造建築物用骨格を構築す
る際、各構造用角材の集合部の配列と角度に合わせて予
め縦横に成形してあるチャンネル状の受金内に柱や桁、
梁等となる複数の構造用角材の集合部近辺を該受金の端
部の開口または一面の開口を通じて介入させて構造用角
材の３面を受金の各内面に接するように抱持させたう
え、受金の所要面に形成した固定具取付孔を介して取り
付けられた固定具により構造用角材を受金に固定するこ
とにより、構造用角材同志は強固に接合連結された木造
建築物用骨格が構築されるものであり、このようにして
得られた木造建築物用骨格は構造用角材にほぞ加工が施
されていないので強度低下がないうえに、構造用角材同
志は所定の配列および角度が受金により保持されること
となる。

【０００６】

【実施例】次に、本発明を図示の各実施例に基づいて詳
細に説明する。図１に示される第１の実施例は、土台１
０を構成する構造用角材とその端部に立設される柱１１
を構成する構造用角材とをその集合部において接合連結
する場合に用いる鋼材よりなる継手主体１を示すもの
で、土台１０と柱１１との集合部近辺が介入できるよう
に一端および下面が開口部とされたチャンネル状の受金
１ａを水平状として該受金１ａの他端において天板部上
にチャンネル状の受金１ｂを上端および背面が開口部と
された状態として立設した２次元的な配置としてある。
また、垂直の受金１ｂの下端は水平の受金１ａの天板面
に突き合わせられていてこの部分が柱１１の下端部を当
接させる仕切板３とされ、また、継手主体１を構成する
前記した受金１ａの天板面と受金１ｂの内側の翼板面と
の屈曲角部には筋かいバー係止孔５を備えた補強リブ４
が設けてあり、さらに、チャンネル状の受金１ａ、１ｂ
の所要面には固定具取付孔６が配設されていて、この固
定具挿入孔６を通じて挿着される固定具７により柱１１
が土台１０に所定の配列および角度を保持して立設され
る。なお、固定具７の構成は特に限定されるものではな
いが、実施例では精度および強度を考慮して前記継手主
体１の固定具取付孔６を通じて構造用角材に打ち込み固
定される鍔付筒状の止座金８と、構造用角材の対向面に
打ち込み固定された一対の止座金８、８の筒孔が連通さ
れるように構造用角材に透設された孔に挿通されるボル
ト９と、これに螺装されるナット９ａを用いてある。

【０００７】また、図２に示される第２の実施例は、Ｌ
字状に配置された２本の土台１０、１０を構成する２本
の構造用角材と、その接合端部に立設される柱１１を構
成する１本の構造用角材とをその集合部において接合連
結する場合に用いる継手主体１を示すもので、土台１
０、１０と柱１１との集合部近辺をそれぞれ介入できる
ように両端および下面が開口部とされたＬ字状に延びる
チャンネル状の受金１ａの角部に上端および前面を開口
部としてチャンネル状の受金１ｂを垂直に立設した３次
元的な配置としてある。また、垂直の受金１ｂの下端は
水平の受金１ａの天板面に突き合わせられていてこの部
分が柱１１の下端部を当接させる仕切板３とされ、ま
た、継手主体１を構成する前記した受金１ａの天板面と
垂直の受金１ｂの内側の翼板面間ならびに前記受金１ａ
の天板面と垂直の受金１ｂの背板面間にはそれぞれ筋か
いバー係止孔５を備えた補強リブ４が設けてあり、さら
に、チャンネル状の受金１ａ、１ｂの所要面には固定具
取付孔６が配設してある。なお、この実施例においても
固定具取付孔６を通じて土台１０と柱１１となる構造用
角材を固定するための固定具７により柱１１が土台１
０、１０の境界部上に所定の配列および角度を保持して
立設される。

【０００８】さらに、図３に示される第３の実施例は、
土台１０を構成する構造用角材とその中間に立設される
間柱１２を構成する構造用角材とをそれら集合部におい
て接合連結する場合に用いる継手主体１を示すもので、
土台１０の前記集合部近辺が介入されるように両端およ
び下面が開口部とされたチャンネル状の受金１ａの天板
部中間に上端および背面が開口部とされたチャンネル状
の受金１ｂを垂直に立設した２次元的な配置としてあ
る。また、垂直の受金１ｂの下端は水平の受金１ａの天
板面に当接されて仕切板３とされ、また、継手主体１を
構成する前記した受金１ａの天板面と受金１ｂの両翼辺
部との屈曲角部間には筋かいバー係止孔５を備えた補強
リブ４がそれぞれ設けてあり、さらに、チャンネル状の
受金１ａ、１ｂの所要面には固定具取付孔６が配設して
ある。なお、この継手主体１を構造用角材へ固定する手
段は、前記実施例と同様、固定具取付孔６を通じて土台
１０と間柱１２となる構造用角材に挿着される固定具７
によることは勿論である。

【０００９】次に、図４に示される第４の実施例は、土
台１０を構成する構造用角材の中間部に柱１１を構成す
る構造用角材を垂直に立設するとともに、前記した土台
１０を構成する構造用角材の一方の側板部に大引き１３
を構成する構造用角材の一端をＴ字状に突き合わせてそ
れらの集合部において接合連結する場合に用いる継手主
体１を示すもので、土台１０の集合部近辺が介入される
ように両端および下面が開口部とされたチャンネル状の
受金１ａを水平としてその天板部中間に上端および背面
が開口部とされたチャンネル状の受金１ｂを垂直に立設
し、さらに、この受金１ａの一方の翼板部外面には大引
き１３を構成する構造用角材が介入されるように両端お
よび上面が開口部とされたチャンネル状の受金１ａの一
端を突き合わせて溶接一体化した３次元的な配置として
ある。また、垂直の受金１ｂの下端は水平の受金１ａの
天板面を仕切板３として仕切られて柱１１の下端部が当
接さるようにしてあり、また、継手主体１を構成する前
記した一方の受金１ａの天板面と受金１ｂの両翼辺部と
の屈曲角部間に筋かいバー係止孔５を備えた補強リブ４
がそれぞれ設けてあり、さらに、チャンネル状の受金１
ａ、１ａ、１ｂの所要面にはそれぞれ固定具取付孔６を
配設してある。なお、この継手主体１を構造用角材へ固
定する手段は、前記実施例と同様、固定具取付孔６を通
じて構造用角材に挿着される固定具７によることは勿論
である。

【００１０】また、図５に示される第５の実施例は、２
本の構造用角材をＴ字状に突き合わせた土台１０の中間
部に柱１１を構成する構造用角材が垂直に立設されるよ
うに集合部において接合連結する場合に用いる継手主体
１を示すもので、第４の実施例との相違点は受金１ａの
一方の翼板部外面に突き合わせ状として溶接一体化して
ある別の受金１ａが上面を開口部としたものではなく下
面を開口部としたものである点と、垂直の受金１ｂの開
口部が背面側ではなく前面側である点と、筋かいバー係
止孔５を備えた補強リブ４が別の受金１ａの天板部と垂
直の受金１ｂの背板部との屈曲角部間にも設けられてい
る点である。

【００１１】また、図６に示される第６の実施例は、柱
１１を構成する構造用角材に桁１４、１４を構成する構
造用角材がこれと直交するように集合部において接合連
結する場合に用いる継手主体１を示すもので、端部およ
び背面部が開口部とされたチャンネル状をした垂直の受
金１ｂの中間部より端部および背面部が開口部とされた
チャンネル状をした水平の受金１ａを十字状に溶接一体
化した２次元的な配置とされている。また、垂直の受金
１ｂと水平の受金１ａとの間は垂直の受金１ｂの翼板に
より仕切板３として仕切られて桁１４の端部が当接され
るとともに、継手主体１を構成する前記した水平の受金
１ａの翼板部外面と垂直の受金１ｂの両翼辺部との屈曲
角部間には筋かいバー係止孔５を備えた補強リブ４がそ
れぞれ設けてあり、さらに、チャンネル状の受金１ａ、
１ａ、１ｂの所要面にはそれぞれ固定具取付孔６を配設
してある。なお、この継手主体１を構造用角材へ固定す
る手段は、前記実施例と同様、固定具取付孔６を通じて
柱１１に桁１４となる構造用角材に挿着される固定具７
によることは勿論であり、この固定具７によって柱１１
と桁１４とは所定の配列および角度を保持される。

【００１２】また、図７に示される第７の実施例は、柱
１１を構成する構造用角材に柱１１と直交する桁１４、
１４を構成する構造用角材と梁１５、１５を構成する構
造用角材とをそれらの集合部において接合連結する場合
に用いる継手主体１を示すもので、端部および背面部が
開口部とされたチャンネル状をした垂直の受金１ｂの中
間に端部および上面が開口部とされたチャンネル状をし
た水平の受金１ａを該受金１ｂの両翼板部より側方に延
びるように十字状に溶接一体化するとともに同じく端部
および上面が開口部とされたチャンネル状をした水平の
受金１ａを前後にも延びるように溶接一体化した３次元
的な配置されている。また、桁１４、１４を受ける水平
の受金１ａ、１ａの端部は垂直の受金１ｂの両翼板部よ
りなる仕切板３により仕切られて桁１４、１４の端部が
当接され、また、梁１５を受ける一方の水平の受金１ａ
の端部も垂直の受金１ｂの背板部よりなる仕切板３によ
り仕切られて梁１５の端部が当接されるようにしてい
る。継手主体１を構成する前記した水平の受金１ａ、１
ａと垂直の受金１ｂの屈曲角部間には筋かいバー係止孔
５を備えた補強リブ４がそれぞれ設けてあり、さらに、
チャンネル状の受金１ａ、１ｂの所要面にはそれぞれ固
定具取付孔６を配設してある。なお、この継手主体１を
構造用角材へ固定する手段は、前記実施例と同様、固定
具取付孔６を通じて構造用角材に挿着される固定具７に
よることは勿論であり、この固定具７によって柱１１と
桁１４、梁１５とは所定の配列および角度を保持され
る。

【００１３】また、図８は、柱１１を構成する構造用角
材の相隣る面より桁１４、１４を構成する構造用角材が
張設されるように集合部において接合連結する場合に用
いる継手主体１を使用した使用状態を示すもので、端部
および前面部が開口部とされたチャンネル状をした垂直
の受金１ｂの中間に一方の翼板部より側方に延びるよう
に端部および上面が開口部とされたチャンネル状をした
水平の受金１ａを溶接一体化するとともに、同じく端部
および上面が開口部とされたチャンネル状をした水平の
受金１ａを垂直の受金１ｂの中間にその背板部より側方
に延びるように溶接一体化した３次元的な配置とされ、
また、桁１４、１４を受ける水平の受金１ａの端部は垂
直の受金１ｂの一方の翼板部および背板部が仕切板３と
されて桁１４、１４の端部が当接されるようになってい
る。また、継手主体１を構成する前記した水平の受金１
ａと垂直の受金１ｂとの屈曲角部間には筋かいバー係止
孔５を備えた補強リブ４がそれぞれ設けてあり、さら
に、チャンネル状の受金１ａ、１ｂの所要面にはそれぞ
れ固定具取付孔６を配設してこの固定具取付孔６を通じ
て柱１１と桁１４、１４を構成する構造用角材を固定す
るため、構造用角材に打ち込まれる止座金８と、該止座
金８に挿通されるボルト９と、これに螺合されるナット
９ａよりなる固定具７により柱１１と桁１４とは所定の
配列および角度を保持して立設される。なお、この実施
例における固定具７としては受金１ａ、１ｂに透設され
る円形の固定具取付孔６を通じて構造用木材に打ち込ま
れる円形の止座金８と、ボルト９と該ボルト９に螺着さ
れるナット９ａとよりものとしているが、図９に示され
るように受金１ａ、１ｂの固定具挿入孔６を角孔とし、
構造用角材に打ち込まれる止座金８を角形として受面が
面接触するようにしてもよく、また、前記各実施例に示
される固定具７の他、継手主体１に多数の固定具挿入孔
６を形成し、該固定具挿入孔６を通じて構造用角材に固
定具７としての釘を打って継手主体１と構造用角材とを
固定してもよいことは勿論である。さらに、図９に示さ
れるように、補強リブ４を四角形とすれば、前記実施例
に示される三角形の補強リブ４より強度を高めることが
できることとなる。

【００１４】このように構成されたものは、図１０に示
されるように、基礎コンクリート２０上にアンカーボル
トをもって土台１０となる構造用角材を取付ける。そし
て、土台１０の角部に図２に示される第２の実施例の継
手主体１のＬ字状の水平の受金１ａをその開口部をもっ
て介入抱持させたうえ、図８あるいは図９に示される固
定具７の一部としての止座金８を固定具取付孔６を通じ
て土台１０に打ち込み、その後、土台１０に受金１ａの
固定具取付孔６と連通する透孔を穿設する。そして、固
定具７の一部であるボルト９を固定具取付孔６及び土台
１０に透設された透孔を通じて挿通させたうえ、ナット
９ａで締め付けて受金１ａと土台１０とを固定する。次
に、垂直の受金１ｂに柱１１をその開口部を通じて介入
抱持させて立設したうえ、前記同様に止座金８を受金１
ｂの固定具取付孔６を通じて柱１１に打込む。その後、
柱１１に受金１ｂの固定具取付孔６と一致する透孔を穿
設したうえ、ボルト９をこの透孔を通じて挿通させたう
え、ナット９ａで締め付けて受金１ｂと柱１１とを固定
する。

【００１５】続いて、図３に示される第３の実施例に示
した継手主体１の水平の受金１ａを土台１０に介入抱持
させ、前記同様にして固定具７により受金１ａと土台１
０とを固定するとともに、垂直の受金１ｂの開口部に柱
１１や間柱１２を嵌合抱持させて立設したうえ、固定具
７により受金１ｂと柱１１や間柱１２を固定する。その
後、角部に立設されている柱１１の中間部に図８に示さ
れる第８の実施例の継手主体１の垂直の受金１ｂを介入
抱持させたうえ、固定具７により受金１ｂを固定する。
そして、水平の受金１ａ、１ａに桁１４、１４を介入抱
持させて固定具７により固定する。さらに、前記立設さ
れた間柱１２に図３に示される第３の実施例に示す継手
主体１の垂直の受金１ｂを介入抱持させるとともに、水
平の受金１ａを前記桁１４に介入抱持させて固定具７に
より固定する。また、立設された他の柱１１には、図６
に示される第６の実施例に示す継手主体１の垂直の受金
１ｂを介入抱持させるとともに、水平の受金１ａに前記
桁１４を介入抱持させて、固定具７により固定する。

【００１６】次に、前記各受金１ａ、１ｂに設けた補強
リブ４の筋かいバー係止孔５に鉄筋の筋かいバー２１を
係止したうえ、ターンバックル２２で筋かいバー２１を
緊張させると同時に水準器を用いて立設された構造用角
材を垂直にする。そして、一方の柱１１の頂部に図２に
示される第２の実施例に示した継手主体１の垂直の受金
１ｂを介入抱持させるとともに、他方の柱１１の頂部に
図３に示される第３の実施例に示した継手主体１の垂直
の受金１ｂを介入抱持させて固定具７により固定する。
そして、第２の実施例に示した継手主体１の水平の受金
１ａと図３に示される第３の実施例に示した継手主体１
の水平の受金１ａに桁１４、１４を嵌合抱持させて固定
具７により固定する。以下、前記同様にして集合接合さ
れる構造用角材の接合部配列と接合部角度に合った受金
１ａ、１ｂを用いて木造建築物用骨格を組立て、木造建
築物を構築するものである。なお、実施例では仕切板３
を設けたものとしているが、無くてもよいことは勿論で
あり、また、前記した実施例以外の接合部配列や接合部
角度の受金を製作できることは言うまでもない。

【００１７】

【発明の効果】本発明は前記説明によって明らかなよう
に、柱や梁、桁等の構造用角材を介入抱持させるチャン
ネル状の受金をもって継手主体を構成したので、チャン
ネル状の受金を集合接合される複数の構造用角材の接合
部配列や接合部角度に合わせたものとしておくだけで、
構造用角材に対するほぞ加工が不要になり、ほぞ加工に
よる構造用角材の強度低下がなくなるうえに、固定具に
より固定される構造用角材は受金に構造用角材を介入抱
持させて構造用角材の３面を内接しておくことにより、
平板状の接合金物を構造用角材に添わせたものと比較し
て骨格強度ははるかに高いものとなるうえに構造用角材
同志は所定の配列および角度が受金により一定に保持さ
れることとなり、耐震性を大幅に向上させることができ
る。しかも、ほぞ加工を行わないことにより手数を大幅
に省略できて建築期間を大幅に短縮することができ、ま
た、建築費を安価なものとすることができる。従って、
本発明は従来の問題点を解決した木造建築物用継手金具
として業界の発展に寄与するところ極めて大なものであ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例を示す斜視図である。

【図２】本発明における継手主体の第２の実施例を示す
斜視図である。

【図３】本発明における継手主体の第３の実施例を示す
斜視図である。

【図４】本発明における継手主体の第４の実施例を示す
斜視図である。

【図５】本発明における継手主体の第５の実施例を示す
斜視図である。

【図６】本発明における継手主体の第６の実施例を示す
斜視図である。

【図７】本発明における継手主体の第７の実施例を示す
斜視図である。

【図８】本発明の他の実施例を使用状態で示す要部の一
部切欠斜視図である。

【図９】本発明の他の実施例を使用状態で示す要部の一
部切欠斜視図である。

【図１０】本発明の各実施例を用いた建築物の組立状態
を示す一部切欠斜視図である。

【符号の説明】

１ 継手主体 1a チャンネル状の受金 1b チャンネル状の受金 ３ 仕切板 ４ 補強リブ ５ 筋かいバー係止孔 ６ 固定具取付孔 ７ 固定具 ８ 止座金 ９ ボルト 9a ナット

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 木造建築物用骨格を構築する複数の構造
   用角材を集合部において接合連結するための木造建築物
   用継手金具であって、各構造用角材の集合部近辺を開口
   部より介入させてその３面を抱持するチャンネル状の受
   金の所要面に固定具取付孔を配設した継手主体と、前記
   固定具取付孔より構造用角材に挿着する固定具とよりな
   ることを特徴とする木造建築物用継手金具。
2. 【請求項２】 固定具が、固定具取付孔を通じて構造用
   角材に打ち込み固定される止座金と、該止座金を通じ挿
   通されるボルトと、このボルトに螺装される締付用のナ
   ットよりなる請求項１に記載の木造建築物用継手金具。
3. 【請求項３】 継手主体を構成する受金の内部が、構造
   用角材の端部を当接させる仕切板により仕切られている
   請求項１または２に記載の木造建築物用継手金具。
4. 【請求項４】 継手主体を構成する受金と受金との屈曲
   角部の内角部に筋かいバー係止孔を備えた補強リブを設
   けてある請求項１または２または３に記載の木造建築物
   用継手金具。